韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

引っ越し作業中です

プロデューサー3話あらすじ&日本語訳 vo.2

   

キム・スヒョン、IU、コン・ヒョジン、チャ・テヒョン、出演、KBS韓国ドラマ「プロデューサー」3話、中盤です。
作業に飽きるところまでがパート2ということで(笑)

+-+-+-+

さっそくテホCPは意気揚々とキャスティングに乗り出す。
「最近のアイドルは何でも出来るらしいな」彼はアイドル事務所のマネージャーを捕まえ、切り出した。

テホCP「英語に中国語、何でもやらせるらしいが、君のところも?」
マネ「えぇ、うちもトレーニングシステムがありますからね」

「この子、どうだ?」テホCPが女の子の写真を差し出した。

テホCP「これからアジア市場でウケる顔だ。北米市場だとか、ムーランみたいなイメージで」
マネ「こんな子を連れて行ったら、うちの社長に殺されますよ、僕」
テホCP「…うちの娘だ」
マネ「!」

「…。」沈黙が場を包む。

テホCP「デビューさせろなんて言わないさ。可能性を探るくらいのつもりで、とりあえず練習生として、英語と中国語、運動とか、自己学習法だとかね」
マネ「(深刻)それ以外なら何でもやりますから」

「…。」テホCPは写真を取り下げる。「一泊二日にハニをくれ。UP&DOWNのハニだ」

次に捕まえたのはYGのマネージャーだ。「Yedangじゃ中国語もやらせるらしいが」

テホCP「YGはどうなんだ?」
マネ「中国語だけですか?うちは日本語に書道、茶道まで完璧ですよ」

テホCPは顔を輝かせ、声を潜めた。「SMに紹介しようと思ってた子なんだが、特別だぞ」
彼は勿体ぶって娘の写真を差し出す。

テホCP「練習生にどうかな?」
マネ「(プッ)無理です」
テホCP「うちの娘だ」
マネ「!」
テホCP「サンダラ・パクをくれ」

+-+-+-+

トイレでイェジンが手を洗っていると、誰かが泣きながら出て来た。
ヘジュだ。

イェジン「泣いてんの?」
ヘジュ「…。」
イェジン「私さぁ、女性PDが会社で泣いてるのを見るのは個人的に嫌なんだけど。泣いて何か解決するわけ?」
ヘジュ「…先輩」

「ジュンモさんが…」そう言いかけて、ヘジュはまたワッと泣きだした。

イェジン「ジュンモが?あいつが何?」
ヘジュ「(泣)」
イェジン「何?ジュンモが昨日?ごめんって?先輩後輩の関係でいようって?」
ヘジュ「(泣泣泣)」
イェジン「何?別れようって?」
ヘジュ「(泣泣泣泣泣泣)」

「ひどいヤツね」イェジンはヘジュを励ますように抱きしめてやる。

イェジン「大丈夫。かえって良かったわ。あんたは勿体ないと思ってたのよ」

彼女はヘジュの顔を覗き込んだ。「年食ってるくせに節操もないラ・ジュンモに、あんたみたいな若くて綺麗な子なんて」

イェジン「もっといい男に出会えばいいのよ、ヘジュ」
ヘジュ「(泣)」
イェジン「何?先輩も?いい男に出会えなくって?」
ヘジュ「(泣泣泣)」
イェジン「まだ独身だって?私も仕事ばかりしてて、そうなったらどうしようって?」
ヘジュ「(泣泣泣泣泣泣)」
イェジン「そんなことないよ、ヘジュ。私は出来なかったけど、あんたは出来るって。仕事と恋愛の両立よ、ね?出来るってば」

イェジンはもう一度ヘジュを抱きしめ、背中を優しく叩いた。「泣き足りた?もうちょっと泣く?」

+-+-+-+

廊下の角を曲がってきたスンチャンは、ハッとして立ち止まった。
イェジンがヘジュと一緒にトイレから出て来て、彼女を慰めていたのだ。

ヘジュ「お陰でだいぶ落ち着きました」
イェジン「…。」

2人が連れ立って歩き出すと、スンチャンは複雑な面持ちですれ違った。

スンチャン(インタビュー)「ここはハリウッドか何かですか…?昼にはこっちの女性とキスして、夜はあっちの女性と同じ家に帰って。しかも、こっちの女性とあっちの女性は仲良しで。僕はそういうオープンすぎて自由奔放な雰囲気には馴染めません」

そう話すスンチャンの目に、オープンで自由奔放な職場の先輩女性たちが次々と飛び込んでくる。

スンチャン「………。」

+-+-+-+

スンチャンがぶら下げていたのは、たっぷりお菓子の入った買い物袋だ。
乱暴に中身を確かめて、イェジンはため息をついた。「なんてこった」

イェジン「ソーセージないの?」
スンチャン「お菓子を買って来いって」
イェジン「…。お菓子買って来いって言われたからって、ホントにお菓子だけ買ってくるなんて」
スンチャン「…。」
イェジン「ある子はね、お菓子を買って来いって言っただけで、ちゃんと気がついて、ソーセージにジャーキーにガムまで全部買って来るわよ」

「他はともかくソーセージなしはヒドイわ」イェジンが声を荒げる。
「そうじゃない?」そう振られ、近くにいたスタッフが口を開く。「ヒドイな」

スンチャン「…。」
イェジン「ダメね。あと2万ウォン返済してあげようと思ったのに。あんたはね、”2枚”すぎるのよ!PDが2枚でどーすんのさ!適度に”3枚”じゃないと」

「肝に銘じなさいよね」そう言って彼女はまっすぐ指を突きつけた。

+-+-+-+

「”2枚”とか”3枚”とか言うのは、全部日本語の名残ですよ」そうスンチャンに説明してやるのは、8年目のフロアディレクター、キム・ジュンベだ。
スンチャンは熱心にメモを取る。

ジュンベ「PDが使うのはどうかと思うな」
スンチャン「で、それってどういう意味なのか…」
ジュンベ「まずは”2枚”。これは欠点がなくて、真摯で、笑える要素のないヤツ。”3枚”は”2枚”の反対なんだけど、あぁそうだ!映画か何かで、ラブシーンの後にかっこ良く灯りを消したら、これは2枚。けど、灯りを消したのに夜光下着を着てたら… そうしたら、それは3枚」
スンチャン「???」
ジュンベ「ちょっとレベルが低い。笑えて、良くないヤツ。僕も3枚なんですよね」

#うーん^^;

ジュンベ「”ひよどりフォルダ”にも3枚ばっか…。あっ!」

※話のつながりがよくわからないんですが、”ひよどりフォルダ”とは、新規フォルダに名前をつけないと自動的につく名前で、陰に「Hな動画を入れてあるフォルダ」を指すようです。

+-+-+-+

「何でそんな一瞬でキャスティング出来たんだ?」タッカルビをつつきながら、ジュンモは上機嫌だ。

テホCP「さぁな。みんなすぐやってくれるってさ」
ジュンモ「有難いよ」

そのとき店に入ってきた客が、彼らを見て慌てて逃げ出した。
アイドル事務所のマネージャーたちだ。

外へ出たマネージャーたちはさっそくグループへ情報送信だ。「タッカルビ屋にキム・テホがいる」「全員待避だ」「自分の娘を練習生に推して回ってるぞ」

「あぁ、カン記者!」ジュンモは約束通り電話を入れる。「俺だよ、ラ・ジュンモ」

ジュンモ(電話)「朝、話してやろうかどうしようかって迷った末にヤメたんだけど、実はさ、ハニだよ、そうそう!EXIDのハニ!♪ウィ、アレ、ウィ、ウィ、アレ♪」

+-+-+-+

イェジンが帰り支度を整え、バッグを掴んだ瞬間、近くのデスクで電話が鳴った。
知らん顔して帰ろうとしたものの、当のデスクの女性スタッフはイヤホンをしたまま、電話に気づかない。
「…。」仕方なく、イェジンは受話器を掴んだ。「はい、ミュージックバンクです」

イェジン(電話)「誰ですか?お待ちください」

イェジンはそれでも見向きもしない女性スタッフに、呆れ顔で声を掛けた。「キム・ダジョン作家」
「何です」キム・ダジョン作家はイヤホンを外しもせず、イェジンを見上げる。
イェジンが受話器を差し出すと、黙ってそれを受け取った。「もしもし」

キム・ダジョン「はい、私ですけど。えぇ、分かりました」

タジョンがあっという間に電話を切るのを、イェジンはそばで腕組みをして待った。「何て?」

キム・ダジョン「あぁ、宅配便ですって」
イェジン「タジョン、ちょっと来て」

「ここに座って」イェジンはあくまでも冷静にそばの椅子を引く。
「待ってください」タジョンは気に留めることもなく、軽く流した。「降りて宅配便を取って来ます」

イェジン「?!」

振り返ったイェジンの目に、遠ざかっていくタジョンの背中が映る。

イェジン「…。」

+-+-+-+

辛抱強く待っているイェジンの前に、タジョンが優雅に戻って来た。

イェジン「ちょっと、こっち向いてごらん」
タジョン「?」
イェジン「うちの番組であんたが一番下なのよ。チームのメンバーが何かと仕事が出来れば呼ぶ末っ子。それなのに、そのあんたがイヤホンつけて歩いてどうすんの?人の話は聞かないってこと?」
タジョン「PDの声はもともと大きいから聴こえるんです」
イェジン「(絶句)」

「もうお話が終わったなら…」タジョンが背を向ける。

イェジン「話はまだ終わってないわ」
タジョン「?」
イェジン「個人の宅配を受け取るなんて、会社は家じゃないのよ!」
タジョン「私が注文したんじゃなくて、誰かが送ってくれたんです」
イェジン「誰よ?」
タジョン「シンディのファンが」
イェジン「何で?」
タジョン「”私たちのシンディ”をよろしく頼みますって」
イェジン「それを何であんたに?メインPDは私なんだから、頼むなら私でしょ?」
タジョン「ご存じないんですか?」
イェジン「何を?」
タジョン「この前、楽屋でPDとやり合ったって、ファンたちの間で噂が広がってて、今PDはシンディのファンに嫌われてるんですよ」

「私が嫌われてる?!」イェジンが思わず立ち上がるのに構うことなく、タジョンは席に戻った。

イェジン「ちょっと!シンディの方が世間から嫌われてるわ。Pinky4だか何だか、解散説が流れて、今シンディはリアルタイム検索ワード1位よ。めちゃくちゃ叩かれてるんだから」

「えぇ」背中を向けたまま、タジョンが受け流す。
「ちょっと、これ見なさいよ」イェジンは興奮がおさまらず、携帯を取り出すと、ズラリと並ぶアンチの書き込みを見せた。「悪口のオンパレードよ!」

イェジン「(嬉々)恩知らずの××とか、ルックスだって××で”かわ振”だとか…。”かわ振”って何?」
タジョン「…”かわいい振り”」
イェジン「へぇ~。そういう意味なの?」

+-+-+-+

「読んでよ。”かわいい振り”」の次は?」シンディの言葉に、マネージャーは困った顔で携帯を辿った。

マネージャー「えーと」
シンディ「飛ばさないで」
マネージャー「”ソロでやれば儲かると思ってるのか?お前はシンディじゃなくて、トン(金)ディだ”」

シンディがふっと鼻で笑う。

マネ「…。」
シンディ「続けて」
マネ「やめよう。俺が辛いんだ」
シンディ「辛い?」
マネ「そりゃ辛いよ」
シンディ「気分は悪くないの?」
マネ「悪いさ、もちろん」
シンディ「それで… 通報しないの?サイバー捜査みたいなヤツに」

「シンディ」マネージャーは少し考え、言い聞かせるように話し始めた。

マネ「俺だってものすごく不愉快だし腹が立つけど、この程度じゃそこまではムリだよ」
シンディ「何で?」
マネ「これより遥かにヒドイのもよくあるんだ、ザラにね。アンチカフェみたいなのを見ると…」

「そんなことどうして知ってるの?」シンディが真顔で尋ねる。

マネ「えっ?」
シンディ「…。」
マネ「私のアンチカフェの会員なの?」

「…。」マネージャーは固まったまま、シンディに背を向けた。

+-+-+-+

駐車場へやって来たイェジンはまた災難だ。
イェジンの車の正面を塞ぐように車が停めてある。「…。」
「どうしよう」懸命に押して動かそうとする彼女のそばを、人々が黙って通り過ぎる。
彼女はため息をついた。「若いころは困った顔さえすれば、みんな押してくれたのに」

ジュンモに電話を掛けるが、繋がらない。「…。」

しばらくして…

誰かが車を力いっぱい押すのを、イェジンは余裕で見守っていた。「そうそう、もう少し」
押しているのはスンチャンだ。

「OK、いいわ」そう言うと、イェジンは彼に微笑みかけた。「ありがとう、ペク・スンチャン」

スンチャン「手首は大丈夫ですか?」
イェジン「あぁ、すぐ良くなるわよ。とにかくペク・スンチャン、お陰で助かったから、あと3万ウォン返してあげる」
スンチャン「先輩」
イェジン「?」
スンチャン「5万ウォンは返してくださらないと」

スンチャンが動かした車をチラリと見て、イェジンも頷いた。

スンチャン「これは普通の乗用車じゃないし、すごく助かったと思うけど」
イェジン「分かったわ。明日の朝、デスクに来て。お金を用意しておくから」

車に向かおうとしたイェジンを、スンチャンが呼び止める。「先輩」

イェジン「何よ?」
スンチャン「家に…お帰りですか?」
イェジン「そりゃ帰るわよ」
スンチャン「家はどちらです?」
イェジン「黑石洞だったんだけど、もうすぐ東灘に引っ越すの。何で?」

「…。」スンチャンは懸命に考えを巡らせた。「…はい」

スンチャン「あ、それから、もしかして…」
イェジン「…。」
スンチャン「彼氏は…いらっしゃいますか?」

「?」一瞬の沈黙の後、イェジンの顔が輝く。「何で?誰か紹介してくれるの?」
「いえ、そんなのじゃなくて」スンチャンの視線が泳いだ。

イェジン「何でそんなこと訊くの?」
スンチャン「ただ… 好きな人はいらっしゃるのかなぁって」
イェジン「………。」
スンチャン「本当にいらっしゃらないんですか?」

「…。」イェジンが考えるのを待つ間、スンチャンは緊張して彼女を見つめる。
そこへヒラヒラと桜の花びらが舞い落ちた。

1843

2人は揃って桜の木を見上げる。
ふいに時間がゆっくり流れ始めた。

イェジン「春になると、みんな汝矣島に来るでしょ?桜を見に。だけど私、春になると汝矣島を出たくなるのよ。道が混むから」

「…。」スンチャンは、目の前で桜を見上げるイェジンの背中へ視線を落とした。

1844

#ドキッ スンちゃん急に男の顔になるもんだから

イェジン「男がいたらそんなこと思わないよね?桜を見ながら一緒に歩けばいいんだから」

「?」イェジンはふと我に返ったようにスンチャンを振り返る。「ちょっと、ペク・スンチャン」

イェジン「何で私にそんなこと訊くのよ?」
スンチャン「…分かっても、分からなくても訊けっておっしゃったから」
イェジン「(溜息)誰がこんなくだらないことまで訊けって言った?」

呆れたようにスンチャンを睨み、彼女は車へ向かった。

#先を予感させるようなシーンですねぇ

+-+-+-+

一泊二日新メンバーの写真とプロフィールが、ホワイトボードに貼りだされた。

♥ シンディ・パク 2NE1のメンバー
♥ ハニ(アン・ヒヨン) EXIDのメンバー
♥ キム・ジス CFモデル兼歌手
◆ ノ・ミヌ Boy Friendのメンバー
◆ キム・ミンジェ 俳優
◆ カン・スンユン WINNERのメンバー

「何よ?結局アイドル集めて恋愛バラエティにするんじゃない」ジヨンが指摘する。

ジュンモ「全く… 俺の話をちゃんと聞いてなかったのか?恋愛どうのこうのより、メンバー構成を一新したってことだろ」
ヒョングン「つまり、アイドルを3対3にして、一泊二日の旅行でカップルマッチングをしようと」
ジュンモ「…。」
ヒョングン「そういうことでしょう?」
ジュンモ「…。ピッタリ正解ってわけじゃないけど、だいたいそんなもんだ」
ジヨン「それを恋愛バラエティって言うんですよ」

「それってさっき新入りが言ったやつじゃないか」イリョンがスンチャンを指差した。
「それとは違う!」ジュンモが目を丸くする。

ミンジョン「似てる気がするけど」
ジヨン「さっきは嫌だって言ったのに」
ジュンモ「嫌だって?俺が?」

ジュンモはスンチャンを直撃する。「さっき何て言った?」

スンチャン「…。」
ジュンモ「?」
スンチャン「”お前、ソウル大を出たのか?”って」
ジュンモ「そうだ!そう訊いたろ、ソウル大を出たのかって。それが何で嫌だってことになるんだ?」
全員「…。」
ジュンモ「ソウル大の卒業生が知ったら一大事だぞ」

「…。」全員の顔に、苦笑いが微かに滲む。

ジュンモ「俺はな、ペク・スンチャンは入社以来聞き分けが悪くて、やらかしてばっかだったのに、久し振りにまともなことを言ったから、ビックリして確認したんだぞ」

スンチャンは納得した様子で頷いた。

ジュンモ「お前、ソウル大を出たのか?ってな」
先輩スタッフたち「(笑)」
ジュンモ「それに俺、怒ったりしたか?怒ってないだろ?そうかぁ、ソウル大を出たのか!俺の思ったとおりだ、ってヤツだ」
スンチャン「…。」

+-+-+-+

イェジンは自分で手首に湿布を貼った。
さっき、無理に車を押そうとして痛めたのだ。

携帯を手に取り、しばらく考えて、やはりテーブルに放り出した。
朝、ヘジュのことで散々ジュンモを責めたことが思い出される。

彼女はもう一度携帯を拾い上げた。「…。」

「俺のことは自分で何とかするから、お前こそしっかりやれよ」ジュンモの声が甦る。
そこへ玄関の鍵が解除される音が聴こえ、彼女はハッとして立ち上がった。
入ってきたのは弟のイェジュンだ。

イェジン「あんた何事?こんな早く帰って来るなんてさ」
弟「姉さん、俺、昨日外泊したんだけど」
イェジン「そうだった?」

イェジンがまた電話を手に取る。

弟「誰の電話待ってんだよ?」
イェジン「私が何を?」
弟「ジュンモ兄は?」
イェジン「知るわけないでしょ。電源も切って、どこをほっつき歩いてんだか」
弟「電源切ってるのも知ってるんだ~」
イェジン「ちょっと電話しただけよ。何時に帰るのか、ご飯は食べて帰って来るのか」
弟「1回だけ?」
イェジン「…。」

もちろん1回どころではない。

イェジン「いや、私はさぁ、電源は切れたままなのか、どうなのかなぁって」
弟「(ジロジロ)」
イェジン「…。」

「姉さん、ちょっと座ろうか」イェジンは姉をソファに座らせる。

弟「気を悪くしないで聞いてくれよ。姉さんはな、男が一番飽き飽きするタイプだ」
イェジン「何ですって?あんた全く!」
弟「聞けって。男が女を見る時に大事なのは、意外にもスペックじゃない。ルックスや財産、それが全てじゃないんだ」
イェジン「じゃあ何よ?」
弟「間合いだ」
イェジン「間合い?」
弟「そうだ、間合い。間合いを作らないと、少~しな」
イェジン「…。」
弟「けど、姉さんは待つってのが出来ない。間合いがないんだ」

「ホントに!」イェジンがゲンコツを出そうとしたのを、弟が余裕たっぷりに制した。「待てって」

弟「例えば、姉さんがひそかに狙ってる男からメールが来たとするだろ。”イェジンさん、何してる” って具合にな。そうしたら、姉さんはどうする?」
イェジン「…。」

「ご飯食べてます」「テレビ見てます」「トイレにいます」即座に返信する自分の姿が瞬時に思い浮かぶ。

弟「姉さんはそうだ。いつもすぐに返事をする。それで相手は姉さんが何してるのかなぁって気にする隙もない。けどな、もし…姉さんから返事が来なかったから?」
イェジン「?」
弟「そうすれば相手は、その間に考えることになる。”あれ?何で返事がないんだ?忙しいのかな?寝てるのかな?風呂かな?ひょっとして具合が悪いのか?!”」
イェジン「…もういいってば。駆け引きしろって言うのね。女狐みたいに」
弟「そんなふうに思わなくてもいいだろ?人間同士の関係で、相手のことを考える時間を与えろってことだ」
イェジン「…。」

#この弟、いいね。ヒロインにアドバイスする女友達はよくいるけど、男心の分かる弟っていうのが面白いし。それに彼、演技が自然でとても見やすい^^

+-+-+-+

広いリビングで、シンディはPCを見つめていた。
カフェ検索に「シンディ アンチ」と打ち込んでみる。

シンディ「何これ?アンチカフェが2つも増えてる。あるところに入ればいいのに、何のために新しく作るのよ?」

彼女はそのうちの一つを開いた。

【幽霊は何してる?シンディを連れて行けよ】気味悪いタイトルだ。

掲示板のトピック名を辿ってみる。

「シンディは疫病神」
「あの子何なの?この間、服脱いでたけど」
「脱いでばかりのアーティスト」
「自分が可愛いと思ってんの?笑」

「…。」彼女は「加入申請」のページを開いた。
加入申請フォームには質問に答える欄がある。
カフェの方針にもよるが、好ましくない人が加入しないように、加入申請者を選り分けるためのものだ。

【質問:シンディがなぜ嫌いなのか書いてください】

その質問を、シンディは眺めた。

「あまりに… 完璧すぎて嫌い」そう入力し、送信する。
すぐにポップアップ画面が上がった。【シンディのファンは入場禁止です!ひょっとしてシンディ本人?】

シンディ「こいつらホントに!」

ポップアップを消すと、彼女はめげずにもう一度考える。
今度はもっと真剣だ。

シンディ(入力)「見せかけだけの女王気取り。シンディのブサイクな過去の写真大量保有」

大きな溜息をつき、送信ボタンを押す。
すると、今度は加入申請完了の画面に切り替わった。

シンディ「何やってんだか、私」

そのとき… 携帯がメッセージ着信を知らせた。「?」

「僕、一泊二日のADペク・スンチャンです」
登録されている送信者名は「傘」だ。

スンチャン(メッセージ)「この間、傘をお貸しした… 覚えていらっしゃいますよね?」

「そりゃね。あんなにモーションかけて番号ゲットしたんだから」シンディがふっと笑う。

1845

スンチャン(メッセージ)「傘をまだ返却なさってないですけど…」
シンディ「?」
スンチャン(メッセージ)「こんなことだろうと思って何度もお願いしたんです。なるべく早く返却をお願いします」

「…。」それっきり、着信が止まった。

シンディ「…終わり?終わりなの?」

「あ、それから」スンチャンからのメッセージが再び届く。

スンチャン(メッセージ)「KBS新館のロビーで、明日の朝9時までに僕の名前を言って返却なさればOKです。一日遅れるごとに延滞料が僕の給料から引かれるので、必ずお願いします」

「え?」シンディは呆気にとられて携帯を見つめた。「ホントに用件は傘だけ?」

+-+-+-+

一泊二日チームはまだ会議室で準備を進めていた。
そこへ、ミンジョンが携帯片手に飛び込んでくる。「大変です~!!!」

「ハニさんが検索1位に!」携帯のニュースサイトの見出しに、皆は目を丸くした。

【ハニ!警察署で一泊二日】

ハンナ「ハニがやらかしちゃいました!」
ジヨン「どうも事が上手く運びすぎると思ったのよ」

+-+-+-+

「一体どうなってるんだ?」テホCPとジュンモは、すぐさま事務所のマネージャーを呼び出す。

マネ「実は、ハニがMカで1位になったんですが、あいつ嬉しくて酒を飲みましてね」
テホCP「そりゃ飲みたくもなるだろ。それで?」
マネ「隣のテーブルの男たちが酔って騒ぐもんだから」
テホCP「そいつらがハニにちょっかい出したんだな」
マネ「いいえ、ハニが先に」
2人「…。」
マネ「うちのハニは、酒の席で騒ぐのが大嫌いなんです」
ジュンモ「それで?」
マネ「まともに一発食らいましたよ」
2人「ハニが?!」
マネ「いえ、男たちが」

ジュンモたちが固まる。

マネ「ハニは子どもの頃にテコンドーをやってましてね。男3人とやり合ったのに、ハニは怪我の一つもしてません」

「ははははは」マネは乾いた笑い声を上げた。

ジュンモ「結構なこった」
マネ「それで人がワッと集まったんです。だから急いで外に出て、車に乗ったんですけど、捕まったんですよ」
ジュンモ「男たちに?」
マネ「いえ、警察に」
2人「(絶句)」
マネ「すぐそばで飲酒運転の取り締まりをしてたんです。50cm走らせただけで…」
テホCP「それで、雰囲気はどうなんだ?」
マネ「幸いイイ感じです」
テホCP「そうか。うまく解決しそうなのか?」
マネ「いいえ。警察署の雰囲気がいいって」

ハニはたちまち警察署のアイドルになっていたのだ。

マネ「署長さんは息子にあげるからってサインを持って帰ったし、和気藹々としてて。とりあえずは訓戒程度で釈放されそうです」

「幸いでしょ?」マネージャーは再び笑い声を上げる。「ははははは」

ジュンモ「そりゃ幸いなこった。一体どーすんだよ!記者にハニが出るってもう言っちまったのに!」

+-+-+-+

50分地点。ここで区切ります。

スンチャンの고とか로とかの言い方が好き♪
그리고 とか했고とか ~로 とか。あはは~

 - プロデューサー

Comment

  1. 匿名 より:

    スンチャンの고とか로とかの言い方が好き♪
    그리고 とか했고とか ~로 とか。あはは~

    こういうのを読むと本当、韓国語マスターしたい!って
    切に思います。
    スヒョンくんを知るまで韓流ドラマは吹き替えばかりで〜
    韓流ドラマの良さを半分以上分かって無かったって
    思います…泣

    この先も楽しみにしてます!
    よろしくお願いします。

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