韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

引っ越し作業中です

プロデューサ2話あらすじ&日本語訳 vo.1

   

チャ・テヒョン、コン・ヒョジン、キム・スヒョン、IU出演、KBS韓国ドラマ「プロデューサー」2話、前半です。

1話後半でシンディ(IU)も登場し、メインのメンバーが揃いましたね。
どのキャラもいい♪
シンディの意外と物静かな感じも、何だかとても気に入った私です^^
いろいろ嫌気が差すうちに、自分をストレスから守るためにそうなったのかなぁとも思ったり。

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1989年 春
汝矣島団地

ラ・ジュンモ9歳、タク・イェジン9歳
二人は仲良く桜咲く通学路を走っていた。

ジュンモ(声)「小学生の頃、学校が終わると、僕はいつもイェジンを家まで送っていた。それはイェジンが可愛いからでも、守ってあげたいからでもない」

イェジンのアパートにつくと、二人は一緒にエレベーターに乗り込む。

ジュンモ(声)「エレベーターに乗りたい… それが理由だったんだ」

「アパートで羨ましいな。毎日エレベーターに乗れて」そういうジュンモ少年に、イェジンは涼しい顔で言う。「あんたも買ってもらいなよ。お父さんに」

ジュンモ「うちのお父さんはお金ないよ」
イェジン「じゃ、お母さんにねだれば?」

玄関の向こうにイェジンが消えていくのを見送り、ジュンモ少年は口唇を尖らせた。

#この子役ちゃんたちがまた絶妙な人選ですなー

ジュンモ(声)「それからというもの、母さんにイェジンのアパートを買ってくれってしつこくせがったんだけど、母さんは… 本当にやった。IMFのとき事業が傾いてお金が入り用になったイェジンの家族から、考えられない値段でアパートを買い取ったんだ。」

※IMF=1997年。韓国経済が破綻の危機に瀕し、国際通貨基金から支援を受けた。

ジュンモ(声)「その後、アパートの価格は何倍にも跳ね上がった。母さんは90年代の不動産ブームに便乗し、奇跡的に汝矣島、盆唐、盤浦という黄金ラインを完成させた。父さんも一生築けないほど家を大きくしたんだ」

大人になったジュンモは、子どもの頃と変わらず、あのアパートへ帰って来る。

ジュンモ(声)「そうして汝矣島のアパートは完全に僕だけの家になった。…2ヶ月前、あのバカらしい事件が起きるまでは」

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2ヶ月前
二次ホップ

「家の契約満期が2月末」誰かが深い溜息をつく。「それから、東灘の新しいアパートの入居が6月末」

イェジンが困った様子で話すのを、向かいで聞いているのはジュンモだ。

イェジン「ちょうど4ヶ月空くんだけど、そのまま4ヶ月だけ延長してくれたら助かるのに。でも、大家さんがダメだって言うのよ。契約更新するか、引っ越せって。これじゃ道端に野宿しなきゃ」

「契約更新しろよ」さほど興味がなさそうにジュンモが言う。

イェジン「あと2億だせって言うのに?」
ジュンモ「2億?!」
イェジン「だってさ、私がその2億、借金して払ったとしてよ、どうせそのうち新しいアパートに移らなきゃいけないのに、あの薄情な大家さんがお金返してくれるわけないよ」
ジュンモ「月額じゃだめなのか?短期契約で」
イェジン「4ヶ月分?引越し代とか仲介料も払わなきゃいけないでしょ。最近は荷物さえ移せば済むわけじゃないんだから。インターネットも移転しなきゃいけないし、都市ガスだって移さなきゃいけないし、ケーブルTVに電話に。引っ越しする日にエレベーター使用料だって払わなきゃいけないの。出る家と入る家、両方よ!それにね、婦人会があって階段の掃除費まで払うところまであるんだから!」

「それに!」イェジンの訴えはまだ続く。

イェジン「管理費の精算もしなきゃいけないし、修理充当金のことも大家さんと合意しなきゃ!ちょっと!引っ越しがそんな簡単だと思ってるわけ?!」
ジュンモ「そんなの全部引越し業者がやってくれるんじゃないのか?」

「はぁ!」呑気なジュンモにイェジンは頭を抱えた。

イェジン「家持ちは何も分かってないわ。ホントあんたが羨ましいよ」
ジュンモ「それで?どうするつもりなんだ?」
イェジン「どうするもなにも…!荷物は全部コンテナに預けて、考試院かモーテルかどこかに長期滞在するなり」
ジュンモ「…。」
イェジン「もうヤダ!飲みましょ」

※考試院=集中して受験勉強をするために利用される簡素な宿泊施設

「俺の記憶はここまでだ」気がついたら、ジュンモはベッドの上で目を覚ました。「!」
向こうのほうでイェジンの声が聞こえている。誰か男の声まで一緒だ。
「!!!」彼は飛び起きた。

リビングではイェジンが引越し業者にテキパキと指示を飛ばしていた。
ジュンモが寝ぼけまなこで寝室から出てくると、彼女は明るく振り返る。「ジュンバル!」

#1話で映った彼女の携帯にも「ジュンバリ」と登録されていたのですが、何をもじっているのか分からず^^;

イェジン「やっぱり寝室はあんたが使ったほうがいいよね?」
ジュンモ「…。」

「覚書?」ジュンモはメモ帳に書かれた文字を辿った。

『ラ・ジュンモは友人タク・イェジンを約4ヶ月の間、自宅にて無料で寝食させることとする』

ジュンモ「俺が書いたって?」
イェジン「あんたの字じゃない。それに拇印だって。全部あんたのだよ」

ジュンモは混乱して天を仰ぐ。

イェジン「ねぇ、何でいまだに暗証番号が0000のままなの?私の誕生日に変えるね」
ジュンモ「!」

イェジンはそそくさと引っ越し作業に戻っていく。

「こうして、覚えてもいない約束のせいで、俺たちの暫しの同居が始まってしまった」

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「あんな目に遭ってもまだお前と酒を飲んでるなんてな」一泊二日再編成が決まり、スタッフたちに責められたジュンモは、目の前で頭を抱えているイェジンにポツリと漏らした。

イェジン「私だって今日は飲みたいのよ。車ぶつけちゃったんだから、外車に」
ジュンモ「ふざけんな。局長に番組終了だって言われたんだぞ、俺は!」
イェジン「!!!… わぁ、局長ひどいね」
ジュンモ「…。」
イェジン「そんなのおかしいよ!何であんたにそんな… 局長がそんなこと言っちゃダメでしょーが!みんなは知らなくても私は知ってるわよ。ジュンバルあんたがこの番組にどれだけ貢献したか」

「いいんだ」ジュンモはグラスに焼酎を注ぎ足した。

イェジン「特によ!ユン・ヨジョン先生をキャスティングしたのは、ホントあんたの人徳だと思うよ。私はね、あんたがやり遂げるのを見て、この子ホントにプロだなって思ったんだから」
ジュンモ「やめろって」
イェジン「ねぇ、あんた先生のことどうやって説得したの?あのとき、先生は”三食ごはん”からもオファーが来て迷ってらっしゃったでしょ?」

#そーなのか(笑

~~~~

ジュンモ「一日に三食ごはんを食べるとこなんか誰が見るんです?今のご時世、飯を食わない人なんていないでしょ。ヨンソク先輩はね、コンセプトをミスったんですよ。ウケませんって!キャラさえうまく掴めば、少なく見積もっても5つはCMが入るはずですよ~」

調子よく話すジュンモの前で聞いているのはユン・ヨジョンだ。

ユン・ヨジョン「私はそういうのに心惹かれないって分かってるでしょ?」
ジュンモ「分かってますよ、先生!」
ユン・ヨジョン「…。」

~~~~

イェジン「ユン・ヨジョン先生、降板しなきゃいけないのに、何ておっしゃってるの?お怒りでしょ。怒らないわけないわ」
ジュンモ「まだ言えてない」
イェジン「…何を?」
ジュンモ「降板通告。まだ出来てないんだ」
イェジン「!… どうしよう!」

ジュンモは顔を歪め、焼酎を流し込んだ。

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夜11時
新入社員 ペク・スンチャンPDの部屋

彼はノートPCでバラエティ番組を見ながら、何やら熱心に書き留めていた。

「何をなさっているんです?」部屋までついて来た”ドキュメンタリー3日”の記者が声をかける。

スンチャン(インタビュー)「あぁ、芸能PDになったのは成り行きですが、そのうち番組を受け持つでしょうし、勉強する必要があると思いまして。韓国でのコメディーの歴史を辿っているというか、まぁ…」
インタビュアー「学んだことをちょっと紹介してください」
スンチャン(インタビュー)「まずはお馬鹿キャラクターの二大巨塔、ヨングとメングを比較分析してるんですが、違いがたくさんあるんです。まず音韻学の面から見ると、メングはダミ声で、”こんにちは~!”こんな感じで挨拶する反面、ヨングは口をあまり開けずに、ちょっと舌っ足らずな発音で、けど頭から抜けるように発声するんです。”ヨングはいない!”こんな感じ」

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#笑笑笑 研究成果を語りだした途端、みるみる乗ってくる感じがすごく上手い^^

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回収に出すゴミ袋をぶら下げ、スンチャンは外へ出てきた。

スンチャン(インタビュー)「メングは”ボクスンア学校”みたいな伝統的コミュニティーの権威に、何度も禅問答式に質問を投げかけることで、そのシステムを無力化してしまうような、リアリズムに立脚したコメディーを追求しているとしますよね。ヨングは、”東宮媽媽は誰もとめられない”だとか”明日のチャンピオン”みたいなコーナータイトルからも分かるように、コメディーに一般庶民の悲哀を込めた内容を織り込んでキャラクターを作るというか…」

【ボクスンア学校】

【東宮媽媽は誰もとめられない】

#ちょっと見た感じ、”ボクスンア学校”は「8時だよ全員集合」で、”東宮媽媽は誰もとめられない”は「ドリフの大爆笑」みたいな印象(世代バレバレな件はそっとスルーしてね:笑

楽しく話しながら、スンチャンはふと立ち止まった。「!」
彼の視線の先で、誰かがタクシーから下りるのが見える。ヘジュだ。
彼は思わずヘジュに駆け寄った。

ヘジュ「また会ったわね、ペク・スンチャン。家、ここなの?」
スンチャン「はい、あ、いいえ、その、えっと… はい、家はここです。あ、先輩もここですか?」
ヘジュ「ううん。私じゃなくて、彼氏」
スンチャン「…あぁ」
ヘジュ「ラ・ジュンモPDって言ってね、一泊二日をやってるの」
スンチャン「…。」
ヘジュ「あ、そうだ!配属どこになったの?」
スンチャン「まだ決まってないんです」
ヘジュ「あぁ、そう?芸能街中継においでよ。私そこだし♪」

屈託ない笑顔を見せるヘジュに、スンチャンはそっと目を伏せた。

ヘジュ「ジュンモさん、もう帰ってるかしら…」
スンチャン「…。」

「あ、帰ってるわ」ヘジュはそばに停まっている車を見つける。「ジュンモさんの車なの」

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スンチャン(インタビュー)「大丈夫です。僕はダメだと思ったら諦めは早い方なので。あ、もちろん昼間会った時はビックリしました。僕だって人間だから。だけど今は本当に何ともないし、えっと…お二人が幸せになってくださればいいなぁと。本当に…」

彼はクルリと背を向けた。
ジュンモの車に持って来たゴミ袋を引っ掛けて…。

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ジュンモが上着を手に部屋から出てきた。

イェジン「どこ行くの?」
ジュンモ「ちょっと下に。人が来てて」

「誰?」イェジンはゴロンと寝転がっていたソファから身を起こした。

ジュンモ「別に誰ってわけじゃ」
イェジン「女ね。誰なの?ヘジュ?」
ジュンモ「知らんぷり出来ないのか?」
イェジン「知らんぷりして欲しい人が、公開ホールで公開恋愛する?はぁ、チョー果敢ね」
ジュンモ「見たのか?!」
イェジン「ブースにいる人間は全員見たわよ」
ジュンモ「!」
イェジン「あんたさ、秋に結婚するの?」
ジュンモ「何言ってんだよ?結婚なんて。そんな仲じゃない」
イェジン「ヘジュはあんたと結婚するってあちこちで言い回ってるけど?ほっといたらウェディングドレス作っちゃいそうな勢いよ」
ジュンモ「あいつ何を焦ってんだ?俺はちゃんと言い聞かせたんだぞ」
イェジン「言い聞かせた?」
ジュンモ「あぁ、メールしたんだ。ハッキリとな。俺たち会社では仕事に専念しようってな」
イェジン「それで?」
ジュンモ「返事が来た。”オッパのそういうプロらしい姿、大好き♪ OK!OK!これからラブラブは会社の外だけね”」
イェジン「(笑)やれやれ」
ジュンモ「理解力が足りないらしい」
イェジン「ねぇ、そんなんで誰が理解するのよ?」
ジュンモ「?」
イェジン「あんたイルカか何か?超音波で意思疎通できるわけ?」
ジュンモ「…。」
イェジン「全く!ダメだと思ったら、ハッキリ話してキッチリ線引きしなきゃ」
ジュンモ「けど…。今後俺の人生にどんな女性が登場するか分からないのに、そんなしっかり線引きしたら…」

イェジンの舌打ちがジュンモの神経を逆撫でする。

ジュンモ「分かったって。ちゃんと話すから」
イェジン「あんたみたいなヤツが一番タチ悪いの!自分の口からは言いたくないから、嫌な話は他人に押し付けるのよ。別れにも礼儀ってもんがあるんだから」
ジュンモ「分かったって!嫁かよ?小言ばっか」

ジュンモはムスッとして背を向けた。

イェジン「あんたね!男は私生活もクリーンにしないと仕事も上手くいかないんだからね!」
ジュンモ「何?!俺のクリーンな私生活で一番の厄介事はお前だ!」

玄関のチャイムが鳴り、振り返って怒鳴るジュンモの後ろで、暗証番号を押す音が聞こえた。
扉が開いて、入ってきたのは若い男性だ。

ジュンモ「(男性を指差し)こいつと」
男性「???」
ジュンモ「お前ら二人はな、俺の私生活の元凶だ!」
男性「兄貴、どうしたんです?あぁ、姉さんがまた兄貴を怒らせたんだな。(イェジンに)姉さんは全く!!!(ジュンモに)兄貴、ひょっとして僕、気に障る?それなら、来るのは3日に一度にしようか?」

「…。」ジュンモは何も言わず外へ出て、玄関をバタンと閉めた。

イェジン「…。」

「なぁ、兄貴の機嫌一つ取れないのかよ?」そう責めるのは、イェジンの弟、イェジュンだ。
彼女はそれに答えず、窓際へ移ると、下をそっと窺った。
ジュンモがヘジュと肩を並べ、歩いて行くのが見える。
「チッ」腕組みをして睨みつけるイェジンの隣に、イェジュンがやってきた。

弟「兄貴とは何にもなかったのか?」
イェジン「何があるってのよ!」
弟「(溜息)何で暗証番号押す前にチャイム鳴らしたと思う?」
イェジン「?」
弟「姉さんと兄貴にひょっとして何かあるかもしれないって。俺ってチョー気が利くよな」
イェジン「バカじゃないの?」
弟「絶対忘れちゃダメだ。ここは俺たちの家なんだぞ、元々は。取り戻さなきゃ」
イェジン「…。」
弟「今のところ方法は、姉さんがジュンモ兄貴と結婚するのが…」
イェジン「そんなに取り戻したかったら、自分で稼いで買いな!」
弟「姉さん、俺、未来の医者として何度も言ったろ?最近は医者だって昔と同じじゃないんだ。個人回生の申請者のうち5人に2人は医者だって統計、見てないのか?姉さんが落とす方が早い」

※個人回生制度=破産者のうち一定の収入がある人が5年の間に借金を誠実に返せば、残りの借金を帳消しにしてくれる制度。

イェジン「バカなこと言わないでよ!ところで、あんたお金あるの?」
弟「あるわけないだろ」
イェジン「(溜息)私、今日外車にぶつけちゃって、無駄な出費がありそうなのよね」
弟「外車?持ち主は男なのか?」
イェジン「(うん)」
弟「若い男なら引っ掛けちゃえよ」
イェジン「もう!あんたそうやって毎日引っ掛けてるわけ?ずっと下の後輩よ」

「けど、ホントに私からお金受け取るかな?」彼女はふと首を傾げる。

イェジン「自分の車でもなし、父親の車なのに。まさかあの子の父親が私からお金受け取ったりするかな?」

にわかに期待のこもった目で、彼女は弟を見上げる。

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翌朝。
さっそくスンチャンの父親は車の傷を念入りに調べた。

父「そりゃ受け取るべきだ。受け取らないと言ったところで、新米のくせに生意気だと噂されるんだ。むしろ礼儀に反する」
スンチャン「はい。先輩も、知り合いだからと適当に済ませようとするなって、自分はそんな人間じゃないからって言ってました」
母「マナーのある人ね」
父「当然のことだ」

「あ、それから」父がスンチャンを振り返る。

父「父さんの高校の同級生が、お前に知らせたいことがあるらしい」
スンチャン「何です?」
父「そいつは弘濟洞でパン屋をやってたんだがな、オーナーが大きなフランチャイズの話が来たからって、権利金も貰わずに出て行けって」

スンチャンは不思議そうに立ち上がる。「その話をどうして僕に…?」

父「どうしてって、お前はKBSのPDだから、そういうのを ”PD手帳”か何かで取り上げてくれって」
母「それはMBCよ」
父「そうか?それなら”追跡60分”もあるし」
スンチャン「僕は芸能局なんだけど、父さん」

「芸能局って?」父が振り返る。

母「芸人が出てるのがあるじゃない。歌手の子たちなんかがキャァキャァ騒いで」
父「(スンチャンに)お前、何でそんなところへ行ったんだ?!コネがないからか?」
スンチャン「それはコネと関係…」
母「あなた、KBSに知り合いがいるって言ってなかった?」
父「いるさ。あそこの駐車場の総責任者なんだが、一度電話してみるか?」

そこへ出てきたジュンモは、車のミラーに引っ掛かっているゴミ袋に叫び声を上げた。「どこのどいつだ?!」
スンチャンたち親子のいるすぐ近くだ。

母「最近頭のおかしい人が多いわ」
父「世も末だな」

両親の後ろで、スンチャンはそっとしゃがみ、晴れ渡った空を見上げた。「…。」

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午前9時
出勤二日目

新入社員たちは昨日と違い、ラフな格好で集まっていた。

新入社員 番組配属時間 KBS新館6

「研修に実習、お疲れさん」彼らを並ばせ、テホCPが口を開く。

テホCP「ついに君たちの業務配属を決める日だ。これから配属先へ行って、先輩たちに挨拶して、そこで夢を追い求めてくれ。これまで磨いた実力があるだろう?」

さっそく一人ずつ配属先が発表された。

テホCP「さて、チュ・ジョンヒョン、君はどこ希望だった?」
ジョンヒョン「”ユ・ヒヨルのスケッチブック”です」
テホCP「君は”出発ドリーム”チームだ」
ジョンヒョン「…。」
テホCP「パングル。第一希望は”ハッピートゥゲザー”だったな」
パングル「はい!」
テホCP「君は”危機脱出NO.1”」
バングル「…。」
テホCP「次はペク・スンチャン」
スンチャン「はい」
テホCP「第一希望は…”芸能街中継”?」
スンチャン「…あ、はい」
テホCP「おい、こいつは珍しいなぁ。特異なケースだ。芸能街中継を希望する新入りは君が初めてだぞ」
スンチャン「(ワクワク)」
テホCP「大変な番組だからみんなやりたがらないんだ」
スンチャン「一生懸命頑張ります♪」
テホCP「(ニコニコ)ああ。君は”一泊二日”ね」
スンチャン「…。」
テホCP「あそこのチームは今あまり雰囲気が良くないはずだ。君が先輩たちのテンションを上げてやってくれ」

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その扉を開けると、中には何人も人がいるにも関わらず、静まり返っていた。

午後9時30分
一泊二日チーム 会議室

テーブルを囲んでいるスタッフたちは、スンチャンが入ってきても誰一人振り返らない。
「?」困ったスンチャンはホワイトボードに視線を移した。

「ユン・ヨジョン」「ファン・シネ」「クム・ボラ」「ヒョニョン」
「☆打ち上げatピボン → 降板通告」

スンチャン「… はじめまして。新入社員ペク・スン…」

誰かに途中で制され、彼は口をつぐんだ。
ジュンモだ。

ジュンモ「(スタッフに)誰か何とか言えよ。こういうときこそアイディアを出さなきゃダメだろ」
スタッフたち「…。」
ジュンモ「チェ作家は?また麻浦大橋だって?」
スタッフ「…西江大橋」
ジュンモ「家がソレ村なのに、何で西江大橋を渡って来んだよ!珍しい人だな、全く」

一番端の空いている席に、スンチャンはそっと腰を下ろした。…瞬間
「それ壊れてるんだけど」スタッフの言葉と共に、スンチャンは椅子もろともひっくり返る。「!!!」

スタッフ1「そうだ。ユン・ヨジョン先生は他の芸能番組からオファー入ってるんだろ?」
ジュンモ「あぁ、そうだッタ!」
スタッフ2「あぁ、それ?ジュンモ先輩がダブルプレーはダメだからって、そう伝えたんですけど。やらない方向でケリがついてるはずだ」
ジュンモ「もう?!お前らいつから仕事がそんなスピーディーになったんだよ?柄にもないことしやがって」

なんとか壊れた椅子に座ろうとモジモジしているスンチャンに、ジュンモが声を掛けた。「おい、新人」

スンチャン「!」
ジュンモ「お前、名前は何だって?」
スンチャン「ペク・スンチャンです」
ジュンモ「そうか。お前から言ってみろ。どうすりゃいいと思う?」
スンチャン「え… 何を?」
スタッフ3「つまりこの状況を要約すると、番組がダメになってキャストを全員入れ替えなきゃいけないのに、どうすればあまり怒りを買わずに通知できるか、そういうことですよ」
スンチャン「…。」
スタッフ1「心配するな。新人のうちは何でも言いたいこと言えばいいから。俺だって昔は好きなこと言ったんだ」
ジュンモ「あぁ、そうだそうだ。何も知らないほうが、いいアイディアが出たりするんだから」
スンチャン「…。」

みんなの視線がスンチャンに集まる。

スンチャン「そんな状況なら、ただ…」
全員「?」
スンチャン「正攻法で、一箇所に集まっていただいて、正直にお話しするのが…」

全員がガックリと頭を垂れる。

スタッフ1「おい、おばさんたちが集まったらどんなに怖いか知らないのか?」
ジュンモ「お前、何でも言えって言われたからって、その通りにすんなよ!」
スタッフ3「潰れた番組だからって、新入りもテキトーに配置されたんだわ」

「もっと賢い子をくれればいいのに」容赦ない言葉が突き刺さる。

ジュンモ「スケジュール表を出してくれ。見ながら話そう」
スタッフ1「トナーがなくて。(スンチャンに)新人、事務局へ行ってトナーを貰ってきてくれ」

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「あの…」事務局へやって来たスンチャンは、そこにいる職員に恐る恐る声を掛けた。
一心不乱にPCのキーを叩いていたのは、ドラマチックな赤いワンピースに身を包み、ワンレングスの髪にゴールドのアクセサリーの女性だ。

※ふと男女七人の手塚理美を思い出して嬉しくなる私(笑

スンチャン「一泊二日から来たんですけど、トナーを一つだけ」

「ダメです」女性は彼に見向きもせず、そう即答した。「あのチームは先月も持って行ったわ」

#おっ!声でハッとした。ネイルカンタービレの学長だ~♪

スンチャン「あ… はい。分かりました」

+-+-+-+

再び一泊二日の会議室だ。

スタッフ2「降板通告するときに怒りを買わないのも大事だけど、打ち上げのときに怒りを買わないのも大事ですよ。リスク管理の面で」

そっとスンチャンが戻ってくる。

ジュンモ「リスクって?」
スタッフ2「席順のことですよ。この間の会食の時、ファン・シネさんとクム・ボラさんが二人とも上座に座るって、凄いテンションだったんですから」
ジュンモ「ボラさんが上じゃないのか?」
スタッフ2「(声をおさえ)意外なことに、同い年なんです」
ジュンモ「あぁ…」
スタッフ4「ファン・シネさんの方が誕生日が早いんですけど、デビューはクム・ボラさんの方が先で」
ジュンモ「(溜息)あぁ、それじゃボラさんを上座に座ってもらえよ。それで、シネさんの隣にテホ兄貴を座らせるんだ。そうすりゃどこが上座か曖昧だろ?」

#そろそろ勘弁してくれ、この話

スタッフ1「ちょっと待った。それならピボンの座席表もプリントしないと。(スンチャンに)トナーは?」
スタッフ「先月も持って行ったから、ダメだって…」
スタッフ1「何言ってんだ!今プリント出来ないってのに!さっさと貰って来い!」

+-+-+-+

というわけで、スンチャンは再び謎の女性の元へ戻ってきた。

スンチャン「今… トナーが絶対いるって…」

彼女はパンとキーボードを打つ手を止めた。「振ってみたんですか?」

スンチャン「え?」

彼女、コ・ヤンミは振り返ってメガネを外す。

ヤンミ「トナーを振ったのかって」
スンチャン「…いえ、僕は…いいえ」
ヤンミ「振ってみて」

ヤンミはさっとメガネを付け直し、PCに向き直る。

スンチャン「…はい」

+-+-+-+

会議室では作戦会議が続いていた。

ジュンモ「クム・ボラさんはヒョングン、お前がお気に入りだから任せる」
スタッフ2(ヒョングン)「えぇ、まぁ。納得してくれると思いますよ」
スタッフ3「そうだ!それぞれ受け持ちの方に、今日の会食場所は個室だってちゃんと伝えてくださいよ。この間みたいに個室だって伝えてなくて、誰かロングブーツを履いてきてイライラしだしたら、ホントどうしようもないんだから」
ジュンモ「あぁ、それから動線を決めるときは、美容室が先になるようにしろよ。女性は髪が決まってるとご機嫌だろ?そういうときに話したほうが…」

そのとき、部屋の隅でスンチャンがガタンと音をたてる。

ジュンモ「(うんざり)お前、そこで何してんだよ?」
スンチャン「トナーを振ってみろって」
スタッフ1「もう振るだけ振ったんだ。振らずに行かせたと思うか?」
スタッフ4「…。」

+-+-+-+

今度はスタッフ4(※公式サイトには”渉外担当”となっていて名前分からず)がスンチャンを連れ、再び会議室を出た。

スタッフ「事務局のコ・ヤンミ先輩って言ってね、今芸能局で一番力を持ってるの。事務備品カルテルの女王だって」
スンチャン「…。」
スタッフ「あの人の機嫌を損ねて生き残ってる番組は、今まで一つもないわ」

ヤンミのところへ到着すると、彼女はニコヤカにヤンミを覗き込んだ。「先輩♪」

スタッフ「今日、うちのチームの原稿料が入金されてました」
ヤンミ「ADが書類さえその都度出してればいいのよ。私が遅れたことある?」
スタッフ「分かってますよ~。先輩は正確ですから」

スタッフは持って来た紙袋を差し出した。「今シーズンのハンジョンバーガーのセットなんですけど、食べたことあります?」

ヤンミ「あんたが食べなさい。私はこういうジャンクフード嫌いなの」
スタッフ「…。」
ヤンミ「スーパーマンのチームではデトックス品を一箱持って来たわ」

「上手く行ってるチームは勘がいいわよね」そう言いながらヤンミは書類をパチンとホッチキスで止める。

スタッフ「やっぱり~!先輩のスタイルが完璧なのは理由があるんだわぁ♪それなら、後でオーガニックの干しイモ持って来ましょうか」
ヤンミ「ねぇ」

「ちょっとこっち」ヤンミはもっと近づくよう、彼女に手招きをした。

スタッフ「?」
ヤンミ「いちいち訊かないで、持って来たいなら黙って持って来なさいよ♪」
スタッフ「(咳払い)そうしなきゃ!」
ヤンミ「…。」
スタッフ「ところで先輩、あのね、うちにトナーを一つだけ…」

「!」緊張するスンチャンの前で、2人の女性の視線がぶつかる。

スンチャン「…。」
ヤンミ「…。」
スタッフ「…。」

1823

ヤンミはクルリと背を向けると、トナーの箱を掴み、乱暴に差し出した。

ヤンミ「大事に使いなさい」
スタッフ「勿論ですよ、先輩!Thank you~」

+-+-+-+

スンチャン(インタビュー)「格闘家たちの名勝負を見てる感じっていうか… うっかり拍手してしまうところでした」

1824

+-+-+-+

使い終わったトナーを回収箱に入れて振り返ると、スンチャンはそこでイェジンに出くわした。

スンチャン「!」
イェジン「あぁ、お父さんと話はついた?」
スンチャン「あ、はい。ちょうどさっきメールが来たんですけど」
イェジン「(頷く)」
スンチャン「修理屋へ行ってみたら、見積が…」

スンチャンがメールを確認するのを、イェジンは思わずチラリと覗き込んだ。

スンチャン「83万ウォンだって…」

「…。」衝撃を隠そうと、イェジンはさっと目を背ける。

イェジン「お父さん、ぼったくりに遭ってるんじゃ?」
スンチャン「?」
イェジン「私が言いたいのはね、修理屋は一つしかないわけじゃないし、交渉だって出来るでしょ」
スンチャン「…あぁ(頷く)父にもう一度言ってみます」
イェジン「そうね、言ってみて」

イェジンは力なく微笑んだ。「スーツを脱いだらホント新入りって感じね」

スンチャン「^^」
イェジン「その服、似合ってるわ。(鼻についてるインクを指さし)そこ、付いてるわよ」

スンチャンが反対側をこすると、彼女は思わず指を伸ばした。「あ、そこじゃなくて」
指でインクをそっと払い、ニッコリ笑う。「よし、綺麗になったわ」

スンチャン「えぇ、ありがとうございます」
イェジン「いいのよ^^ お父さんから連絡が来たらメールして。私の番号知ってるわよね?」
スンチャン「はい、し、知ってます」
イェジン「何か困ったことがあったら言いなさいね」

1825

「お疲れ」笑って背を向けると、イェジンは悲壮な顔で歩き出した。

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「83万ウォン!」イェジンは茫然と椅子に腰を下ろすと、頭を抱え込んだ。
そこへさっと近づいた男性が飲み物を差し出す。「PD」
昨日ミュージックバンクの現場へ来ていたシンディのチーフマネージャー、キム室長だ。
イェジンは顔を上げると、目の前にあったカード明細をさっと隠した。

イェジン「キム室長お一人でいらしたんですか?」
キム室長「あ… はい」
イェジン「ピョン代表をお呼びしたんですよ」
キム室長「あぁ、はい。その… 代表は海外に」
イェジン「海外ってどこに?」
キム室長「え?」
イェジン「どこかって訊いてるんです」
キム室長「…。」
イェジン「事務所のメイン歌手がアルバムを出してプロモーションを始めたこの忙しいときに、急いでどこへ行く必要があるのかなって。日本?中国?」
キム室長「南米…の方へ」
イェジン「南米のどこ?」
キム室長「…。」

キム室長はそばにあった椅子に腰を下ろし、イェジンに膝を近づけた。「もう勘弁してくださいよ、PD!」

イェジン「何ですって?」
キム室長「ステージは悪くなかったし、アーティストも満足してましたしね。反応も良かったし」
イェジン「…。」
キム室長「そりゃネットじゃあれこれ言われ放題ですけど、そんなのいつものことですから。わざわざ事を大きくする必要は…」
イェジン「ピョン代表は一体どこなんですか!!!」

+-+-+-+

「キム室長、昨日今日仕事を始めたわけじゃないでしょ」電話を受けながらピョン代表が言う。
彼女はシンディと共にスタジオの廊下を進んでいるところだ。

ピョン代表(電話)「そんな子たちの言うことを、いちいち私に伝えないで。あんたのところで止めなさい」

「新人たちを外すって?」ピョン代表が眉をひそめる。

ピョン代表(電話)「好きにさせなさい。うちはMとSだけ出ればそれでいいのよ。向こうがうちを外すんじゃない。うちが向こうをボイコットするのよ」

ピョン代表が電話を切った。

シンディ「ミューバンのPDが何て?」
ピョン代表「気にしないで。アーティストはそんなこと気にするもんじゃないわ」

「気にしてません」ツンと顔をそむけたまま答えるシンディに、ピョン代表は思わずふっと笑った。

「こんにちは!」そこへ練習生の少女たちがやってきて、頭を下げる。

ピョン代表「シンディ、うちの子たちよ。最近は一日にお芋一つだけで、ものすごく一生懸命やってるわ。(練習生たちに)頑張ってるわね?」
練習生たち「はい!」

「…。」ピョン代表はそのうちの一人にゆっくりと近づき、顔を覗きこむ。「それなのに、どうして痩せないの?」

ピョン代表「一日お芋一個で、12時間踊ってるのに」

「…。」シンディの目に悲しみが滲む。

ピョン代表「パク君」

「はい、代表」シンディのマネージャーが進み出た。

ピョン代表「前にあるコンビニの防犯カメラ、ここ一週間の分を調べなさい。夜にラーメン食べたり、パンを食べたりする子のリストを提出して」

ピョン代表が背を向けて歩き去ると、その後に続こうとして、シンディは足を止めた。

シンディ「おバカさんたち、出前取って食べな。練習室の裏口にはカメラがないわ。それから… 出来たらもう家に帰りな。無駄な苦労しないで」

+-+-+-+

「うちの妖精たちが話があるって?」ピョン代表の前には、アイドルグループのメンバーたちが3人、固い表情で並んでいた。

アイドル1「はい。でも、代表にじゃなくてシンディーです」

彼女たちの視線が、向かいのシンディに移る。

アイドル2「ちょっとシンディ、答えなさいよ。私たちはPinky4よ。4人だから4なの。それなのに、あんたが抜けたら私たちどうなるの?」
シンディ「Pinky4で活動しなくなって、もう2年過ぎたでしょ」
アイドル1「それでもこれはオカシイよ。あんたがソロアルバム出しちゃったら、うちのグループは解散よ」

「そうね」シンディは静かに頷いた。

シンディ「今まで私一人で稼いで折半してた姉さんたちの収入もなくなるし。その点は私も遺憾だわ」
アイドルたち「…。」
シンディ「私は今まで、稼ぐ時間はあっても、使う時間がなかったけど、姉さんたちはそのお金で海外旅行して大学院に行って、楽しく暮らしたでしょ」
アイドル1「働く気がなかったとでも思ってるの?(ピョン代表をチラリ)事務所があんたのスケジュールしか取ってくれないからよ」
ピョン代表「どんなスケジュール?あんたたちも取ってあげようか?」
アイドル1「えっと、まぁ… イベントだとか。私、先週誕生日だったのに、ファンミもやってくださらなかったし」

「ふーん、ファンミね」ピョン代表が頷く。「いいわ。誕生日だったんだから、理由もあるし」
彼女はアイドルたちの方へ身を乗り出した。「よく聞きなさい」

ピョン代表「会場使用料はいくら?最低でも500」
アイドル1「!」
ピョン代表「ファンたちに会うだけ?歌わなきゃ。それならバンドのギャラと楽器運搬費で500。誰かあなたの紹介をする人が要るわ。自分で紹介して出るわけにはいかないでしょ?MCよ。タダで来る?違うでしょ。それにも500。基本として出て行くのは全部で1500よ。それで、あなたのファンは何人来ると思う?」
アイドル1「私の個人ファンクラブは300人以上いますよ」
ピョン代表「そうね、その通り。だけど、そのうち有料会員は?」
アイドル1「…。」

ピョン代表は手元の資料をめくった。「先月は8名だったわね」

アイドル1「…。」
ピョン代表「それがあんたたちの現状よ。大学の学園祭に出たとしても、シンディ抜きじゃ単価は首都圏で300。税金を抜いたら270ね。それなのに一度動けば出費は500だわ。270稼ぐのに、500払う?」
アイドル3「だから、テレビの仕事を取ってくだされば、イベントの単価も何もかも上がるでしょう?」
ピョン代表「言うことは立派ね。テレビで何をするの?トーク番組に出してもロクに喋れないし、リアルバラエティだってテキトーにやって全部下ろされたのに?」
アイドル2「他の子はともかく、私は学生時代陸上やってました!」
ピョン代表「あなた、この間のアイドル運動会でビリだったわね」
アイドル2「…。」
ピョン代表「少しは頭を使いなさいよ。まずはぼんやり家に帰らずに、しっかり正しなさい。何を?考え方よ!ぼんやり生きてちゃダメなの!」

ずっと黙っていたシンディが口を開ける。「話終わったなら行きます。テレビがあるから」
「えぇ、そうなさい」ピョン代表が微笑み掛ける。
立ち上がったシンディを、彼女は満足気に眺めた。「痩せたわねぇ、シンディ」

ピョン代表「辛かったら、救急室へ行って点滴打ちなさいね」

シンディがそっけなく背を向け、部屋を出て行くと、アイドルたちが小さな溜息を漏らした。

+-+-+-+

ここで一旦区切ります。

ひっきりなしに誰かが喋ってるのに、結構どうでもよさそうなやり取りばかりでキツイ(小声
ただただスンちゃん♪が可愛いっす

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