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SPY(スパイ:JYJジェジュン主演)13話あらすじ&日本語訳vol.2

   

JYJキム・ジェジュン、ユ・オソン出演、「SPY」13話。後半に進みます。

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ジョンハン「この辺りにいるから、分かれて探せ!」

皆が左右に分かれる。
ジョンハンはビルに入っているテナントリストを見て、駆け出した。

#そうかそうか、ソヌと違って、このビルのどこかってことしか分からないんだね。

地下の廊下を進んできたソヌは、ジョンハンたちに気づき、さっと壁際に身を潜める。
慎重にタイミングを図ると、彼はヨンソの手を引き、一気に廊下を駆け抜け、階段を上がった。

踊り場まで上がったところで、ジョンハンの仲間が一人、ソヌたちを見つける。「!」
ヨンソを庇って立ち塞がると、銃を向けた男の腕をソヌは思い切り掴み、壁にたたきつけた。

ソヌ「ヨンソ、外に出るんだ!ユンジンがいるから!」

ヨンソが兄に言われたとおり全速で階段を上る。
しばらく激しくもみ合った末、ソヌは男にとどめの一蹴りを浴びせた。

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外へ出てきたヨンソは、ユンジンの姿を探し、キョロキョロと辺りを見渡した。
ハイテク車の中で待機していたエンジニアは、ふと振り返って目を丸くする。「おっ?」
探している娘が、たった一人で目の前にいるではないか。

エンジニア「何だ?何で正面を誰もカバーしてないんだ?」

彼は車のドアを開けた。「君、ヨンソだろ?キム・ソヌの妹」

ヨンソ「!」
エンジニア「お兄さんの友だちだよ。乗りな」

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兄はユンジンがいると言ったのだ。
ヨンソは困って周囲をチラリと見た。

そこへ、いきなり現れたユンジンがエンジニアを殴り飛ばす。
一瞬だった。
ユンジンは車のドアを閉めると、ヨンソを振り返り、微笑んでみせる。
「行きましょう」彼女はヨンソの手をしっかり握った。

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一人倒した次の瞬間、階上で誰かがソヌに銃口を向ける。「!」
「動くな!壁に向かって手を上げろ」別の男だ。
おとなしくソヌが後ろを向いて手を上げた瞬間、鈍い音が響き、男が足元に崩れ落ちた。「?」

ヒョンテだ!

#何でここが?!

ヒョンテ「おい、急ぐんだ!ヤツらが張ってる」
ソヌ「先輩!」
ヒョンテ「あぁ… お前のお陰で監督官を見つけた。死体になってたがな」
ソヌ「!」
ヒョンテ「それからな、絶対に捕まるなよ!俺たちお互い話すことがたくさんあるんだ」

ソヌは頷き、再び地下へと駆け出した。

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地下駐車場を抜けて外へ出てきたソヌは、ビルの前にいる現場要員の姿に、さっと身を隠した。
彼らが何やら指示を受け、慌ててビルへと駆け出すのを見て、彼はようやく周囲を見渡した。

「ソヌさん!」近づいてきた車から、ユンジンの声が聴こえる。「乗って!早く!」
後ろの座席にヨンソが乗っている。彼はホッとして大きく息をついた。

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キチョルたちはある廃工場に身を潜めていた。
彼が入ってくると、手下たちが重苦しい表情で彼をチラリと見上げる。

キチョル「のんびりしていないで、ナンバープレートでも替えて来い」

手下の一人がすくっと立ち上がる。

キチョル「何だ?話でもあるのか?」
手下「仲間が捕まりました」
キチョル「分け前が増えたんだ。いいことじゃないか」
ホンラン「同志を手伝えば、大金を稼がせてやると約束なさったじゃないですか。それで党から来た人まで殺したのに」
キチョル「…。」
ホンラン「ハードディスクを向こうに奪われたら、全部台無しなんじゃないですか?」
キチョル「奪われたんじゃない。渡したんだ。キム・ソヌがパスワードを解いて持ってくる」
ホンラン「来なかったら?」
キチョル「…。」
ホンラン「あいつだってハードディスクの中身を見たら、金に欲が出るはずですよ」

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キチョルはふっと笑った。

キチョル「誰かの弱みを握るためには、そいつが一番望むものを狙わねばならん。金の欲しいヤツには金、女なら女。そして、キム・ソヌには…」

彼の視線が、奥で縛られているヘリムに移った。

キチョル「お前たちの基準で判断するな。あいつは必ず持ってくる」

ジョンホが立ち上がる。「本当にそれだけですか?」

キチョル「何?」
ジョンホ「実際、ハードディスクだって同志があの女のために苦戦していたのを、死んだテシク同志が数日で手に入れたじゃないですか」
キチョル「!」
ジョンホ「なぜ同志の私情のために、こうも事を難しく…」

キチョルは腰から銃を取り出すと、ヘリムの足元へ一発放った。「私情だと!!!」

キチョル「パスワードを解くための単なる手段だ!」
ジョンホ「約束をお守りにならなければ、自分たちも我慢は出来ません」

キチョルはカッとなり、ジョンホの首に銃を突きつける。

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キチョル「我慢できなかったら?今さら党が許すと思うか?」
ジョンホ「…。」
キチョル「生きて金を分けたけりゃ、おとなしく待ってろ」

キチョルは手下たちを振り返った。「まだ気になることがある者は?」
手下たちは俯いたまま、じっと口をつぐんだ。

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手下たちが外へ出て行くと、キチョルは少し階段を下りたヘリムのいるスペースへやって来る。

ヘリム「部下たちを従える腕前は相変わらずね」
キチョル「部下じゃない。野獣どもだ」
ヘリム「…。」
キチョル「餌をやらなきゃ、主人を噛みちぎる」

「それはそうと」キチョルが視線を外へ移す。「お前の息子からまだ連絡がないな」

ヘリム「待たないことね。きっと来ないわ」

キチョルが微笑む。「お前の方が待ち焦がれてるみたいだが」
ヘリムが小刻みに震えているのを見て、彼はそばにあった毛布を掴んだ。「何を震えてるんだ?ずいぶん驚いたんだな」
毛布を掛けようとすると、ヘリムは嫌がって体を振る。「やめて!」

キチョル「!」

彼は素直に毛布を引っ込めた。「その表情、幼い頃のままだ」

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ヘリム「…。」
キチョル「昔から俺が何かあげようとすると、ことごとく嫌がったな。餓死しそうになっても、俺が手に入れた物には口もつけなかった」
ヘリム「汚い手段で手に入れたのは見え見えだったからよ」

「それでも、汚い真似をしたのはお前のためだったのに」キチョルは寂しそうに目を細める。

ヘリム「…。」
キチョル「そのたびにお前は、俺を虫けらのように見たよな。今みたいに」
ヘリム「笑わせないで。あなたはたったの一度だって他人のために生きたことなんてない人よ」
キチョル「寂しいな。俺たち、それでも一時は愛しあっていたじゃないか」

ヘリムが悲しげに目を細める。

ヘリム「あなたは… 愛する女を他の男と寝かせるの?」
キチョル「…。」
ヘリム「あの頃私は… あなたの出世のための道具に過ぎなかった」
キチョル「出世してこそ!… お前を守れたから」
ヘリム「ずっとその嘘に騙されて来たのよ」
キチョル「!」
ヘリム「守れる時だけ守るのは、愛じゃないわ」

「…。」キチョルは深く息をつくと、彼女の隣に腰を下ろした。

キチョル「それならお前も、本当に家族を愛してるとは言えないな」
ヘリム「どういう意味?」
キチョル「本当に愛していて、守りたいなら… 去ってやるべきだ」
ヘリム「…。」
キチョル「お前の家族はどうしたって元には戻れない。お前がいる限りはな」

ヘリムはただじっと彼を見つめた。

キチョル「ソンへ、俺たちはここで消えてやらなきゃいけない人間だ。新しい人生を探すのも悪くないだろう?考えてみろ」

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朝が来た。

ソヌはホテルでウソクと合流していた。
駐車場に下りてきたユンジンは、車の中でじっとしているソヌを見て、顔を曇らせる。「…。」

彼はしきりにラジオの番組を切り替え、深刻な表情で考えこんでいた。
そこへ飲み物を手にユンジンがやってくる。
彼女は助手席に乗り込むと、飲み物のカップを差し出した。「飲んで。ココアよ」

ユンジン「食事は喉を通らないんでしょう?」

「いらない」ソヌの言葉はとても静かだ。

ソヌ「何でそんなことするんだ?」
ユンジン「ずっと何も食べてないじゃない。お腹が空っぽじゃ何も出来…」

「何で俺のそばにいるんだよ?」ソヌが振り返り、彼女の目を見た。

ユンジン「!」

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ドキリとして言葉に詰まった彼女は、我に返って彼から目を逸らす。「ファン・ギチョルに言われたの」

ユンジン「あなたに協力しろって」

「…。」ソヌの目にどこか悲しみが滲む。

ソヌ「正直に言うんだな。今日は」
ユンジン「何?ひょっとしてソヌさんのためだと思った?」
ソヌ「いや。もうそんな理由はないから」
ユンジン「そうね。見え透いた嘘は… もう必要ないもの」

ユンジンは持って来たココアを置き、ドアを開けようとした。

ソヌ「けど、すごく変だな」
ユンジン「?」
ソヌ「今まで俺を騙してきた君より… 今の君のほうがもっと嘘をついてるように見えるんだ」
ユンジン「!」

見つめ合ったまま、沈黙が流れた。
ユンジンは慌てて再び目をそらす。「信じたいように信じればいいわ」

ユンジン「私は家族を守るためにソヌさんのそばにいるの。たとえ望まなくても、当分の間、私たちは味方同士よ」

ユンジンはドアを開けた。「それから…」

ユンジン「ソヌさんも、ソヌさんの家族も、これ以上傷つかなければいいって… そう思うわ」
ソヌ「…。」
ユンジン「これは本心よ」

車を降り、ホテルの中へ戻っていく彼女の後ろ姿を見つめ、ソヌはココアを一気に飲み干した。

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ソヌとユンジンが揃ってウソクの部屋へやって来る。
ヨンソはまだベッドで眠っていた。

ウソク「出来たぞ。パスワードが解けた」
ソヌ「本当ですか!」

ソヌが駆け寄り、一緒にノートPCを覗きこむ。
マカオ銀行のアカウントが表示されており、口座が3つリストアップされていた。

ウソク「口座だった。預金額は1兆を超えてる」
ソヌ「それで皆必死になってるんですね」
ウソク「あとはこれをファン・ギチョルに渡しさえすれば、全部終わるんだろう?」

「ちょっと待って」ソヌがPCの画面を見つめたままストップを掛けた。「このまま渡すわけにはいきません」

ウソク「何言ってるんだ!母さんを助けなきゃ」

#お父さん素敵♪ この金額を前にして、ハードディスクを手放すことに何の迷いもない

ソヌ「ハードディスクを渡したら?その次はどうするんです?」
ウソク「…。」
ソヌ「国家情報院もハードディスクを探してます。ハードディスクを渡したら、うちの家族は… お終いです、父さん。この国で生き残ることは出来ません」
ウソク「だからって母さんを諦めるのか?母さんはお前を救うために全てを捨てた人なんだ。ソヌ!お前の母さんなんだぞ!お前、家族をそんな簡単に捨てるのか?」
ソヌ「父さん!」

思わず高くなった二人の声に、後ろで眠っていたヨンソが目を開けた。「…。」

ソヌ「母さんを捨てようって言ってるわけじゃないでしょう?母さんを救うにしても、僕たち家族に今後がなければならないってことなんです」
ウソク「一体どうするんだ?方法がないじゃないか!」

「方法はあります」ソヌが立ち上がる。

ソヌ「両方うまく行く方法が」

部屋が静まり返る。

ソヌ「ソン・ジュンヒョクに会ってきます、父さん」
ウソク「危険じゃないのか」
ソヌ「危険のないところで会いますよ」

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「本当に… 一緒に行かなくて大丈夫?」エレベーターの前で、ユンジンは心配そうに尋ねた。

ソヌ「…。もし俺が戻れなかったら、ファン・ギチョルのところへハードディスクを持って行くんだ。行って、母さんを助けてくれ。このくらいは頼んでもいいよな?」

「…えぇ」ユンジンは小さく頷いた。

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職場の前に到着したところで、ジュンヒョクの電話が鳴った。

ジュンヒョク(電話)「はい。対共捜査班長さん自らどうなさったんです?」

電話の向こうの話に、ジュンヒョクの顔が変わる。「!」

ジュンヒョク(電話)「監督官の引き渡し?どういうことです?チョン・ギュヨン次長の指示ですって?!」

一方的に電話が切れた。「もしもし!」
さて、ジュンヒョクは一気に窮地に陥った。

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ヒョンテの個人ブースで、ウナはヘリムの告白文を差し出した。

ウナ「キム・ソヌのお母さん… 一時はスパイだったとしても、今はちゃんとした大韓民国の国民なんだし…。すっかり昔のことなのに」

ウナは困ったように顔を歪める。

ウナ「今回だって無理やり巻き込まれたみたいだけど。報告しなきゃ駄目かな」
ヒョンテ「誰に報告するんだ?ソン主任か?」

ウナがぎゅっと口を閉じる。

ヒョンテ「いらん。報告するな」

ヒョンテは一旦手に取った告白文をデスクの上に戻す。

ヒョンテ「状況をみるに、どう考えても公的な一件じゃない。まずはソヌの方を調べて、ヤツに会ってから…」

そこへジュンヒョクが現れ、ヒョンテは話を区切った。
ウナはさっと告白文を隠し、直立して目をそらす。

ジュンヒョク「二人ともここで何やってる?」
ヒョンテ「ソヌの話をしてたんです」

「はい」ウナがヒョンテに合わせて頷いた。
ジュンヒョクは二人を探るように見比べる。「ソヌがどうした?」

ウナ「…。」

「よくご存知だと思いますが」ヒョンテがボソッと呟いたとき、ジュンヒョクの電話が鳴り出した。

ジュンヒョク(電話)「あぁ、俺だ。たった今到着した。準備は出来てるな?…分かった、OK」

電話を切ると、ジュンヒョクはもう一度二人を見比べる。「もう帰れ」

ウナ「はい」

去っていくジュンヒョクの後ろ姿を、ヒョンテは鋭い目で見つめた。

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ヘッチテクニックで捕まったキチョルの手下は、取り調べ室にいた。
モニター室へジュンヒョクがやって来ると、待っていたジョンハンたちが頭を下げる。
「こいつか?」ジョンハンがモニター画面を指差した。

ジョンハン「はい」
ジュンヒョク「何してる?さっさと始めろ」

「分かりました」ジョンハンはキーボードを操作して録画をストップし、他の要員たちを連れて取り調べブースへ移った。
「俺の話をよく聞けよ」モニター室からジュンヒョクがマイクで話し掛ける。

ジュンヒョク(マイク)「嘘発見器をつけて質問したってお互い大変だ。注射を打てば全部本当のことが言えるようになるから、無理に我慢しようとするな」

要員たちが男の肩を掴み、ジョンハンが注射の用意を始める。

ジュンヒョク(マイク)「我慢してもお前が辛いだけだ。参考までに言っておくが、この注射を打てば死ぬこともある」

モニター室の入り口の扉がそっと開く。
中を覗いたヒョンテの目に、モニター画面で要員たちに囲まれている男の姿が映った。
「うわぁ!!!」上腕に注射器を刺され、男はありったけの叫び声を上げる。

「…。」ジュンヒョクは取り乱す男の様子を乾いた目で見つめた。

ジュンヒョク「もう一本打て」

「分かりました」ジョンハンが再び注射器に薬品を入れる。

ヒョンテ「…。」

そっとドアを閉めると、ヒョンテは茫然と溜息をついた。
ドアの外まで漏れ聞こえてくる男の叫び声が、霊安室で見た遺体と重なる。
「こんなの絶対に間違ってる」ヒョンテはつぶやいた。

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ジョンハンたちがモニター室へ戻ってくる。

ジュンヒョク「家族じゅうスパイだな。高飛びされる前に全部捕まえなければ」

「高飛びされる前に全部…」ジュンヒョクは考えを巡らせる。

彼はソヌの家を訪れた時のことを思いました。
「アメリカ出張で手に入れたんですが」そう言って彼が手土産に差し出したのは、新製品の携帯電話だった。
「機種変更したい方がいらっしゃったら、使ってください」と。

※ ”機種変更”のくだりがよく聞き取れず、この場面を以前訳した時には詳しく書けませんでした。

ジュンヒョク「キム・ソヌを探す方法がある」
ジョンハン「どうやって?」
ジュンヒョク「妹にうちの携帯電話を渡したろ」
ジョンハン「…。」
ジュンヒョク「あれは電源を切っていても位置追跡できる。技術室の機材を持ち出して全員捕まえろ」
ジョンハン「分かりました」

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キチョルは朝からソヌに電話を入れていた。
呼び出し音が何度か続いた後、「電話に出ることが出来ません」と定型メッセージが流れる。

キチョル「出ないな。もうすぐ約束の時間なんだが」

「どうやらお前の息子、良からぬことを考えているようだ」彼の言葉に、ヘリムが振り返る。

キチョル「喜ぶなよ。ここで諦めるつもりはない。キム・ソヌを見つけ出し、代償を払わせないとな」

キチョルが背を向けたとき、ヘリムが口を開く。「前に言ったこと… 本当に守ってくれる?」
彼はひそかに笑みを浮かべ、もう一度彼女を振り返った。

ヘリム「私があなたについて行けば、全部あなたが起こしたことにして、家族を… 元通りに戻してくれる?」

「もちろん」キチョルは頷いた。「お前が消えること。それが家族を守る唯一の道だ」

キチョル「ハードディスクで駆け引きを持ち掛ければ、ソン主任も無視は出来ん。お前さえ決心すれば、誰も傷つくことはない」
ヘリム「絶対に家族が傷つくことがあってはならないわ」

「絶対よ」ヘリムは真剣な目で彼を見上げる。
その視線を、キチョルは黙って受け止めた。

ヘリム「いいわ。あなたについて行く」

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キチョルの口元から白い歯がこぼれた。

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ホテルの部屋から廊下へ出てくると、ユンジンは黒い携帯電話を開いた。
母親に電話を掛けてみる。
しかし、応答はなかった。

ユンジン「…。」

「ソヌからまだ連絡はないんですか?」部屋に戻ると、ウソクが尋ねる。

ユンジン「はい。まだ…」
ウソク「…。」

その瞬間、誰かが部屋のドアをノックした。「!!!」
皆の視線が一斉にドアへ向かう。

ヨンソ「お兄ちゃんかな?」

「シッ!」ユンジンが慌てて人差し指を立てた。
彼女は慎重にドアの方へと向かった。「どなたです?」
「何してるの?」ヨンソがやって来て、無邪気に声を掛ける。

ユンジン「奥へ行ってて!」

その瞬間、ドアノブがガチャガチャと回り、外から誰かがドアを殴り始めた。「!!!」
ウソクが飛んできてヨンソを抱きかかえる。

しばらくして、ドアに穴が空き、鋭い斧が顔を覗かせた。

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ジュンヒョクが家に戻ってきた。
「またすぐ出掛けないと」妻に鞄を渡しジュンヒョクは中へ入る。

妻「あなた」
ジュンヒョク「ん?」
妻「会社の人が来てるわ」
ジュンヒョク「会社の人?誰だ?」
妻「あなたが頼んだんでしょう?分析チームの職員だって」

ジュンヒョクがリビングへ入ると、彼の娘に本を読んで聞かせている男が顔を上げた。

ソヌだ。

「おかえりですか」呆然とするジュンヒョクに、ソヌは穏やかに声を掛けた。

ジュンヒョク「あぁ、ソヌさんか」

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二人の視線の間で、見えない火花が飛び散った。「…。」

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ここでエンディングです。

何?何?いきなり斧が怖すぎるんですけどー
『野生の証明』のトラウマが甦るわ(笑

こんな修羅場の中で、キチョルとヘリムの会話や、ソヌとユンジンの会話がとても静かで、それがこのドラマのいいところです^^

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