韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

トライアングル25話あらすじ&日本語訳vol.1

   

ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」25話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきます。

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「何の用です?」屋上で待つドンスとヨンダルの前にやって来ると、ヤンハは固い口調でそう言った。

ヨンダル「ヒョン・ピルサンがお前を狙ってる」
ヤンハ「…。ヒョン室長が僕の座を欲しがっているのは知っています。昔から自分がテジョングループの後継者になるという野心を持っていました。それは僕が対処すべき問題ですから、お気遣いなく」

ヤンハが背を向ける。

ヨンダル「お前の座じゃない。命だ!」
ヤンハ「?」
ヨンダル「お前を殺そうとしてるんだ」
ヤンハ「!!!」
ドンス「ドンウ…」

ヤンハが驚いて振り返った。

ドンス「ヒョン・ピルサンはアン・チャンボンを殺そうとした。その男がお前を殺そうと企んでいるなら、本当に危険だ」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「ジョンヒさんと俺を呼び出して、車で轢こうとしたのが誰か、それも知ってるだろ」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「ヒョン・ピルサンかコ・ボクテのどちらか、いや、二人で結託してるのかもしれない。あいつら、俺たちとお前の関係をもう知ってるはずだ。お前がユン会長の眼中から外れたこともな」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「お前の言う通り、その座を狙っているヒョン・ピルサンが、お前を完全に消し去ろうとしてるんだ」
ドンス「気持ちの上じゃ今すぐヒョン・ピルサンを叩きのめしてやりたいが、あいつの意図が分かっただけじゃどうにも出来ない。お前が用心して対処するしかないんだ」

「一体どうして僕にそんな話を?」ヤンハは兄たちの訴えを黙って聞き終えると、冷たく言い放つ。

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ヤンハ「僕が死のうが生きようが何の関係もないでしょう!」
ドンス「…。」
ヨンダル「…。」
ヤンハ「自分の問題は自分でどうにかしますから、気にしないでください」

二人を睨みつけ、背を向けたヤンハをヨンダルが追いかけ、腕を掴んだ。

ヤンハ「!」
ヨンダル「お前、どういうつもりだ?兄貴が心配してるのに、その態度は何だよ?子どもみたいな真似しやがって」
ヤンハ「誰が兄貴だって?僕を引き取って育ててくれたのはユン・テジュン会長で、ユン会長が僕の父親だ」
ヨンダル「!」
ヤンハ「あんたたちは僕の父を恨んで、傷つけようとしている人。それだけだ」
ドンス「…。」
ヤンハ「これ以上僕にあれこれ指図しないでくれ」

ヨンダルの腕を思い切り払いのけ、ヤンハは再び背を向ける。
それでも追おうとしたヨンダルを、ドンスが引き止めた。

ドンス「やめとけ」
ヨンダル「兄さん、あんなこと言われて平気なのか?」
ドンス「口ではああ言っても、俺たちの話がどういう意味か、ちゃんとわかったはずだ」
ヨンダル「…。」
ドンス「まだ俺たちを受け入れる準備が出来ないんだ」

「それはそうと」ドンスは小さな溜息をつくと、ヨンダルを振り返った。

ドンス「誰かがお前を轢き殺そうとしたって、そりゃ何の事だ?」
ヨンダル「兄さんが心配するだろうと思って言えなかったんだけど、この間そういうことがあった」
ドンス「…。この戦い、早くケリをつけないと、本当に大変なことになるな…」

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足早に執務室へ戻ると、ヤンハは引き出しを開け、薬を口へ放り込んだ。

ヤンハ「…。」

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ミン社長と共にカジノ社屋へとやって来たマンボンは、ある男とすれ違うと、ふと気になって振り返った。

スチャンからヤンハ殺害を依頼された、あの男だ。

ミン社長「どうしたの?」
マンボン「どこかで見たヤツなんだが… どこだったかな」
ミン社長「本人に聞いてみなさいよ」

「いえ」マンボンは男が去っていくのを見送ると、再び歩き出した。

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「ホ理事の言ったとおり、準備は済ませたわ」ミン社長が言う。

ミン社長にマンボン、ヨンダル、そしてジャンスとジェリーが顔を揃えていた。

ミン社長「後はいつ爆弾を落とすか、タイミングを決めるだけよ」
ヨンダル「思っていたより早く準備を進めてくださったんですね」
ミン社長「私が明洞の私債市場でアン・チャンボン先生から最初に習ったのが、それよ」

ヨンダルが小さく頷く。

ミン社長「アン・チャンボン先生の手で不渡りを出した会社は一つや二つじゃないわ。その辺は私の得意分野だから、任せてくれれば大丈夫よ」
ヨンダル「それなら、すぐ処理してください」
ミン社長「分かった」

「思い出したぞ」突然マンボンが身を乗り出した。

マンボン「あいつが誰だか思い出した」
ジャンス「え?」
マンボン「さっきホテルの入口である男を見かけたんだが、誰なのか思い出せなかったんだ。けど、思い出した。あいつ、ドン・ソッポムっていう腕利きの包丁使いだ」
ジャンス&ジェリー「?」
マンボン「ホ理事、チャン班長を刺したコ・デチョルを覚えてるよな」
ヨンダル「えぇ」
マンボン「ドン・ソッポムのヤツ、コ・デチョルから刀の使い方を習ったんだ」
ヨンダル「…。」
ジャンス「そんなど凶悪なヤツが何でホテルに…?」
ジェリー「ひょっとしてヨンダル兄貴を狙ってるんじゃないですか?」

皆の視線がヨンダルに集まる。

ヨンダル「写真を入手できますか?」
マンボン「どうかな、それは難しそうだが」
ミン社長「前科があるでしょ?」
マンボン「勿論。ずっと牢屋暮らしの男ですから」
ヨンダル「…。」
ミン社長「それなら、私がクク刑事に頼んで手に入れるわ」
ヨンダル「ミン社長が写真を手に入れたら、マンボン兄貴はすぐ人を集めて、そいつを急いで捕まえてください」
マンボン「あぁ」
ヨンダル「そいつ、ユン・ヤンハを狙ってるに違いありません」
ジャンス「え?ユン・ヤンハを?」

「…。」皆が言葉を失う。
ドンウを守るために、出来ることは全てやる。早急に。ヨンダルが出来ることはそれだけだった。

#何て心強い仲間たち!痺れますわ。前回、先走ってコ・ボクテをリンチにしたのは、それだけホ理事が愛されてるってことで水に流しましょう~。

+-+-+-+

ヨンダルの執務室にジュノがやって来た。
「今受け取ってきました」あっという間にミン社長を通じて、ドン・ソッポムの写真を手に入れたのだ。

ヨンダルはジュノから写真を受け取る。

ジュノ「ハン・マンボンさんが向こうの人たちを集めて探すそうです」
ジャンス「それなら大丈夫だ。マンボン兄貴がやってくれるなら心配ない」

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「…。」ヨンダルは何も言わず、鋭い目でじっと写真を見つめていたかと思うと、突然立ち上がり、部屋を出た。

+-+-+-+

ヤンハの携帯が鳴る。
画面に表示されたホ・ヨンダルの文字をしばらく見つめると、彼はそのままポケットへ電話を戻した。

+-+-+-+

なかなか電話が繋がらないまま、ヨンダルはヤンハの執務室の前までやって来る。
そこで秘書から、ヤンハが少し前にソウルの本社へ向かったと聞き、踵を返す。
再び長い廊下に差し掛かると、ヨンダルは走り出していた。

+-+-+-+

ヤンハは駐車場に来ていた。
ガランとした中央の通路を、自分の車に向かってぼんやりと進む。
後ろを、足あとも立てずドン・ソッポムが迫っているとは知らずに…。

そこへ、ヨンダルが駐車場へたどり着いた。
彼の目に、まさに今、ヤンハの後ろでそっと懐から刀を取り出すソッポムの姿が飛び込んでくる。

ヨンダル「逃げろ、ヤンハ!!!」
ヤンハ「?」

ヤンハが驚いて振り返る。
その瞬間、全速力で走ってきたヨンダルが、捨て身でソッポムに飛び掛かった。

ヤンハ「!!!」

体ごとタックルし、ソッポムの手からこぼれた刀を、ヨンダルが即座に蹴り飛ばす。
そして、まだ倒れているソッポムの腹に思い切り蹴りを入れた。

そこへ不意に黒い車が現れ、ソッポムが急いで飛び乗ると、あっという間に走り去った。

ヤンハ「…。」

逃げていく車を見届けると、ヨンダルはゆっくりと弟の元へ戻る。

ヨンダル「大丈夫か?」

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ヤンハはハッとしたように兄を見上げると、気まずそうに目をそらした。
ヨンダルは懐からソッポムの写真を取り出し、ヤンハに差し出す。

ヨンダル「今、お前を刺そうとしたヤツの写真だ」
ヤンハ「!」
ヨンダル「俺もお前の問題に関わりたくはないから、後は自分で対処しろ」
ヤンハ「…。」

何も言えないヤンハを残し、ヨンダルはその場を立ち去る。

「…。」振り返ると、ヤンハはヨンダルの背中をじっと見つめた。

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#ドンチョル兄さん、どんだけカッコイイねん!!!!!もぉーーー

+-+-+-+

ヨンダルが待っているカフェに、ドンスが駆けつけた。

ドンス「どういうことだ?本当にドンウがやられたのか?」
ヨンダル「俺が阻止した」
ドンス「どんなヤツだ?」
ヨンダル「ドン・ソッポムって知ってるか?」
ドンス「俺を殺そうとしたコ・デチョルの下にいたヤツだ。そいつの仕業なのか?」
ヨンダル「あぁ。今、マンボン兄貴が人を集めて探してる」

ドンスはその場でタク刑事と連絡を取った。

ドンス(電話)「お前、ドン・ソッポムって知ってるだろ。すぐ手配してくれ。そいつがヤンハを殺そうとしてる。殺そうとしたところを阻止したから、その場で逮捕して構わん」

手短に指示を出し、ドンスは電話を切る。

ドンス「ヒョン・ピルサンが何でそんな男を知ってるんだ?」
ヨンダル「コ・ボクテが間に入ってるんだろう。ヒョン・ピルサンを捕まえるには準備が必要だ。もともと狡賢いヤツだから、きっと証拠は残してない。こっちも準備を完璧にしないとな」
ドンス「…。」

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ヨンダルは執務室へ戻り、さっそく作戦会議に入った。

ジュノ「携帯電話も3,4台を代わる代わる使ってるみたいですよ」
ジェリー「きっと全部他人名義だ」
ヨンダル「ヒョン・ピルサンはアン・チャンボン先生の殺人教唆でも証拠不十分で釈放された男だ。こっちも緻密に準備出来なけりゃ、あいつを叩くのは難しい」
ジャンス「俺がどんな手を使っても証拠を掴むから、お前はコ・ボクテのことだけ考えろ」

ジャンスの言葉に、ヨンダルは黙って頷いた。

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ミン社長は着々と自分の仕事を進めていた。

ミン社長(電話)「今まで集めてきたチョンジン建設の当座小切手があるでしょ?」

「それ、今からぶちまけて頂戴」そう言って、ミン社長は電話を切る。
デスクから立ち上がると、少し興奮した面持ちで携帯を握りしめ、ソファで優雅に紅茶を飲むマンボンの元へ向かった。

マンボン「これでチョンジン建設が不渡りを出すんですか?」
ミン社長「コ・ボクテのヤツ、慌てて資金集めに走りだすわよ」

マンボンが頷く。

ミン社長「ヨンダルの狙いはね、チョンジン建設に不渡りを出させることじゃないわ。他のところにあるのよ」
マンボン「何です?それは」

ミン社長は意味深な笑みを浮かべた。

+-+-+-+

「どうなったんです?」ピルサンがコ・ボクテに尋ねた。

コ・ボクテ「腕のあるヤツに任せておいたから、もう少し待て」
ピルサン「…。」
コ・ボクテ「それより、父親から譲り受けたテジョンカジノの持ち株はいくらになる?」
ピルサン「8%ほどです」
コ・ボクテ「それなら、俺の分と合わせたところで、ユン会長とユン・ヤンハの分には遥かに足りないな」
ピルサン「アン・チャンボンがホ・ヨンダルに譲った持ち株を手に入れられれば、テジョンカジノを掌握できます」

「そんなに簡単に行くものか」コ・ボクテが冷ややかに笑った。

ピルサン「必ずそうなりますから、見ていてください」
コ・ボクテ「…。」

そこへドアが開き、スチャンが慌てた様子で入ってくる。

スチャン「会長、大変なことになりました」
コ・ボクテ「今度は何だ?」
スチャン「これまでチョンジン建設で発行した当座小切手が一度に戻ってきたんです」
コ・ボクテ「…。」
スチャン「誰かが意図的に買い集めて、まとめて売ったようで」
コ・ボクテ「金はいくら必要なんだ?」
スチャン「600億を越えます」

「何だと!!!」コ・ボクテが目を見開く。

#この「ここビックリするところですよ!」な効果音。毎回すごく気になる。

コ・ボクテ「どこのどいつの仕業だ?」
スチャン「まだ掴めていません」
コ・ボクテ「今用意できる資金はどれだけある?」
スチャン「150億ほどになります」
コ・ボクテ「誰の仕業か、急いで調べろ」

「はい」スチャンが部屋を出て行く。

ピルサン「防げなければ、拘束されることもあるのでは?」

「嫌な予感がする」コ・ボクテが目を細める。

ピルサン「誰か心当たりの人物でも?」
コ・ボクテ「…。」
ピルサン「資金確保の方法は?」
コ・ボクテ「明日までに450億も用意できるわけがない。ユン会長にすがってみるのはどうだ?」
ピルサン「テジョンも今すぐそれだけの金を用意するのは難しいでしょう」
コ・ボクテ「…。」

+-+-+-+

人気のいない廊下で今か今かと待っているジャンスたちの元へ、ジュノが戻ってくる。

ジュノ「マーケティングのスタッフ、全員帰りました」
ジャンス「そうか」

「行くぞ!」ジャンスとジェリーは気合を入れ、直ちに出陣する。

ジュノの先導で、3人は薄暗いピルサンの執務室へ滑り込んだ。
ジャンスがセカンドバッグから取り出したのは盗聴器だ。
さらに、小型カメラ。

ジャンス「ヒョン・ピルサンは主にどこで仕事してるんだ?」
ジュノ「デスクです。盗聴器はデスクに仕込むのがいいかと」

ジャンスとジェリーはデスクを起点に、カメラを取り付ける位置を決める。
上から一台、前方下から一台、ソファを監視するために天井からもう一台。

ジャンス「(ジュノに)取り付ける間、誰か来ないか見張っててくれ」
ジュノ「了解です」

ジュノが入り口へ向かう。

ジャンス「正確に、素早くやるんだ」
ジェリー「OK」

二人はさっそく動き出した。

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ドンスも薄暗い倉庫内を歩いていた。
少し開けた場所に出ると、男たちが数人。

「ようこそ、班長さん」彼を迎えたのはマンボンだ。
マンボンの手下に囲まれ、その中央に一人の男が跪き、うなだれていた。
マンボンが中央の男の頭を掴み、顔を上げさせる。

マンボン「ユン・ヤンハを殺そうとしたのをホ理事に阻止されて、舎北から出ようとしたところを、うちのヤツらに捕まったんですよ」

「お前、俺が誰だか分かるな」ドンスは中央の男、ドン・ソッポムを見下ろした。

ソッポム「…。」

チラリとドンスを上目遣いに見ると、ソッポムは何も言わずに目を逸らす。
ドンスはソッポムの顔を思い切り張り倒した。

ドンス「答えろ!!!」
ソッポム「…知ってます」
ドンス「俺がどんなに荒っぽいか聞いてるはずだ。今から俺の質問に正確に答えないと、お前は警察へも行かずにここで死ぬ」
ソッポム「…。」
ドンス「ユン・ヤンハを殺せと指示したヤツは誰だ?」
ソッポム「…知りません」
ドンス「誰だ?」
ソッポム「知りません」

その瞬間、ドンスの蹴りでソッポムは後ろへ倒れ込む。
血が昇ったドンスは、さらに腹に蹴りと何発も入れた。

マンボン「…。班長さん、相変わらずだな」

「班長さん、落ち着いて」マンボンがドンスを後ろから羽交い締めにして止めると、代わりにソッポムの首根っこを掴み、跪かせた。

ドンス「これで最後だ。誰なんだ?」
ソッポム「…チョンジン建設、スチャン兄貴です」

そう言って、ソッポムはガックリとうなだれる。

ドンス「…。」

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スチャンが会長室へ戻ってくる。

コ・ボクテ「分かったか?」
スチャン「はい」
コ・ボクテ「誰だ?」
スチャン「ミン社長です」
コ・ボクテ「何だと?」
スチャン「ミン社長にそれほどの資金があるはずはありませんし、アン・チャンボンの資金でホ・ヨンダルがやったに違いありません」
コ・ボクテ「ホ・ヨンダル…」

「あの野郎!」コ・ボクテが小さくひと暴れするのを、スチャンは辛抱強く待った。

#わざわざ腕時計外して投げるって何?

コ・ボクテ「今すぐホ・ヨンダルをとっ捕まえろ!!!」
スチャン「会長、今はホ・ヨンダルの処理よりも資金確保が先です」
コ・ボクテ「!!!」

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ユン会長はキム専務を従え、次の予定へ向かおうとしていた。

そこへ、スチャンを伴い、コ・ボクテがやって来る。

ユン会長「どうした?」

「会長」コ・ボクテは突然その場に跪いた。

コ・ボクテ「私を助けてください」
ユン会長「…。」
コ・ボクテ「明日までに600億を用意できなければ、チョンジン建設は不渡りを出してしまいます。どうか会長が防いでください!」
ユン会長「現金600億がすぐに出せると?もしあったとしても、お前にやるには大金すぎる」

「他を当たれ」ユン会長は歩き出した。
「そう出るなら、私も黙ってはおりません!」コ・ボクテが立ち上がると、ユン会長が振り返り、「ふん」と笑った。

ユン会長「お前がそう言い出すのはお見通しだ。お前が何をしようと構わんから、好きなようにするといい」

ユン会長は再び背を向け、非情に立ち去った。

コ・ボクテ「…。」
スチャン「会長、あとはテジョンカジノの持ち株を手放すしかありません。会長が決断されれば、私が処分する方法を探してみます」
コ・ボクテ「あれを手に入れるために、どれだけのことをやったか!今さらそれを手放せと?!」
スチャン「会長、チョンジン建設が潰れたら終わりです。決断なさってください」
コ・ボクテ「!!!」

+-+-+-+

バーのカウンターでやけに酒がすすんでいるヤンハを、ユジンが隣で見つめていた。

ユジン「飲み過ぎじゃない?」
ヤンハ「酔えたらいいんだけど… 酔えそうにない」

そう言ってロックグラスに入れたばかりのウィスキーを、また一気に飲み干す。

ユジン「そろそろ言いたいことを言って頂戴」
ヤンハ「お前まで攻めて来なくても、これ以上耐える力は残ってない」

「もうやめよう」ヤンハは力なく呟く。

ユジン「私たちが初めて会ったのがいつだったか、覚えてる?」
ヤンハ「いや」
ユジン「ソンボク洞のセヨンの家で誕生日パーティーをしたとき。もう10年になるわ」
ヤンハ「…。」
ユジン「友達の間じゃ、その時もうヤンハさんは有名だった。何回も自殺しようとしたって」
ヤンハ「…。」
ユジン「皆と仲良くしないで、一人ぼっちでいる姿が、私の目にはかえって新鮮で、素敵だった。私がヤンハさんを好きになったのもその時からだったわ」
ヤンハ「…。」
ユジン「長い間思い続けてきたし、私なりに真剣だったのに、それを無下にされたと知ったらどんな気分だと思う?」
ヤンハ「俺は自分みたいに、君に特別な感情がないと思ってた。君が本気だったなら… ごめん」
ユジン「…。今のヤンハさんの目、私が初めて見たときみたいに、すごく寂しくて悲しそうだわ」
ヤンハ「…。」

ヤンハはまた、ぼんやりとグラスを口に運んだ。

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#何?この意味ゼロなシーン。この女の子は、「気持ちを無視されて気分悪い」っていつまで言ってんの?
これならヤンハが一人で飲んでて、ヨンダルの言葉でも回想してるほうがよっぽどマシだと思う。

+-+-+-+

約束通りドンスを連れてやって来たヨンダルを、ジョンヒが家の門の前で出迎えた。
おみやげを手に、並んで坂を上がってきた兄弟は、ジョンヒを見て揃って微笑んだ。

ジョンヒ「よく来てくださいましたね」
ドンス「どこか気楽に外へお招きするべきだったのに、ご迷惑だったんじゃないですか?」
ジョンヒ「私もそう話したんですけど、祖母がぜひ家で会いたいって言うんです。古い家ですけど、お許しくださいね」

3人は門をくぐった。

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家の中では、祖母がワクワクして掃除に精を出していた。
そこへ扉が開くと、ピカピカになった床に、ヨンダルたちが入ってくる。
最後にドンスが顔を出すと、祖母はドンスの顔を覗き込んだ。

祖母「あんたがチャン・ドンスかい?」

「はい」そう答えたドンスの声は、感激で震えていた。

祖母「あぁ、昔の面影があるね。会えて本当に嬉しい。嬉しいよ!」

二人の様子を、そばでヨンダルとジョンヒが温かく見守る。

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祖母「さぁ、座って」
ドンス「いいえ。先にご挨拶をさせていただきます。受け取ってください」
祖母「そんな、挨拶だなんて!座って座って」
ドンス「いいえ」

ドンスは荷物を床に置くと、「座ってください」とジョンヒの祖母に促した。
祖母が仕方なくそこに腰を下ろすと、ドンスは丁寧に礼をする。
礼を終え、皆が座る頃には、祖母は涙ぐんでいた。

祖母「あんたたちにこうして会ってみたら、死んだジョンヒの父親や、あんたたちのお父さん、ジョングクのことが思い浮かぶよ」

そう言って、祖母はドンスの手を握った。

祖母「お母さんの葬儀は無事済ませたのかい?」
ドンス「…はい。お気遣いいただいて本当にありがとうございます」
祖母「私は何もしてないよ。あんたたちの不遇な身の上を思ったらね、全く胸が詰まるよ」

「兄さんは幼い頃どんな子だったんですか?」重苦しい空気に、ヨンダルが明るい顔で尋ねた。
「チャン・ドンス?」祖母がニコッと笑い、ドンスの顔を覗く。

祖母「年に似合わず、物静かなだったよ」
ヨンダル「(笑)それなのに、何でこんなに荒っぽくなったんだ?」
ドンス「生きようと必死であがいているうちに、そうなったんだろうな」
祖母「それで、ジョンヒの言うには、末っ子はどこかのお金持ちの養子に入ったんだって?」
ドンス「えぇ」
祖母「ドンジン炭座の持ち主の養子になったって噂があったんだけど」
ドンス「その通りです。今はテジョングループと言って… ここのカジノのオーナーの息子です」
祖母「あぁ。それなら、良かったんじゃないのかい?」

「えぇ」ドンスは俯いたまま、うんうんと頷いた。

ドンス「あいつだけでも苦労せずに育って、本当に良かった」

+-+-+-+

「あらまぁ」チャンマダムが入ってくると、私設カジノはガランと静まり返っていた。
真ん中のテーブルにポツンとマンガンが腰掛けている。

マダム「今日はお客がいないのね。もう店じまいにして、お酒でも一杯やりましょうよ」
マンガン「酒?いいさ」

そこへ扉をノックする大きな音が響く。

マンガン「こんな時間に誰だ?」

「どなたです?」扉の小窓を開け、顔を覗かせたマンガンは首を傾げる。
ふと反対側を見ると、マンガンはハッと驚いた。「あれ?ユン代表!」

壁にひどく酔ったヤンハがもたれかかっていた。

ヤンハ「…こんばんは」
マンガン「こんな時間にどうしたんです?」

マンガンが開けた扉を、ふらふらとヤンハが入っていく。
「ユン代表、どうなさったんです?」店の中で、マダムが笑顔で迎えた。

ヤンハ「ホールデムをやりに来たんです」
マダム「今日は一緒にゲームをするお客様がいないんですよ」
ヤンハ「ホ・ヨンダルを呼んでください、ホ・ヨンダル…」
マンガン「ホ理事は呼んだからって来る人じゃないでしょう。随分飲んでるみたいだし、帰ってお休みを」

「来るはずです」ヤンハは短く言った。

ヤンハ「僕が呼んでると言えば、来るはずです。呼んでください」
マンガン「…。」

「それなら、電話してきますね」マダムは待つように言い、そばを離れた。

+-+-+-+

ドンスとヨンダルがジョンヒの家を出てくる。
ジョンヒが見送りに出てきた。

ヨンダル「(ジョンヒに)もう戻ってください」
ジョンヒ「そこの曲がり角まで行きます^^」
ドンス「ははは、いいんですよ。ジョンヒさんがそこまで来たら、またドンチョルがここまで送って来ることになりますから、もう入って」

#↑ヒョンがそう言うのを黙って聞いてるドンチョラの顔がと~ってもいい♥

「お気をつけて」ジョンヒが笑顔で頭を下げた。
「じゃあ」「じゃあね」ヨンダルとジョンヒが小声で挨拶を交わす。

+-+-+-+

「ドン・ソッポムの自白を取った」坂を下りながら、ドンスはさっそく情報交換に移る。

ヨンダル「指示したのは誰だ?」
ドンス「コ・ボクテの下にいるコン・スチャン」
ヨンダル「ヒョン・ピルサンの名前は出なかったのか?」
ドンス「あいつはヒョン・ピルサンが誰かも知らないだろうな」
ヨンダル「…。コン・スチャンは口を割るはずがないし。これじゃヒョン・ピルサンを叩きようがない」
ドンス「もう少し待ってみなきゃな」

そこへヨンダルの電話が鳴った。
「どうしたんです?」ヨンダルは発信者を見て、怪訝な表情を見せると、電話を取った。

「あぁ、ホ理事」電話を掛けたのはチャンマダムだ。

マダム「今ユン・ヤンハ代表が来てるのよ」
ヨンダル「何故です?」
マダム「ベロンベロンに酔っ払ってね。ホールデムで一勝負するから、ホ理事を呼んでくれって聞かないのよ」
ヨンダル「…。」
マダム「どうすればいい?このまま帰らせる?」
ヨンダル「いえ。俺が行きます」

「…。」ヨンダルは静かに電話を切った。

ドンス「どうしたんだ?」
ヨンダル「私設カジノのチャンマダムなんだけど、ドンウが俺を呼んでるって」
ドンス「ドンウが?」
ヨンダル「…。」

+-+-+-+

ヨンダルがやって来ると、チャンマダムとマンガンは、困ったように奥を指さした。
奥のホールデムテーブルに、一人ポツンとヤンハが座っている。
ヨンダルがやって来ると、ヤンハは顔を上げ、ヨンダルを見上げた。

ヤンハ「ホ・ヨンダルさん、ホールデムで勝負しよう」
ヨンダル「…。だいぶ酔ってるようだ。もう帰って寝ろよ」

「えぇ」ヤンハはつまらなそうに視線を戻す。

ヤンハ「すごく酔ってますよ。だけど、酔ってるからってホールデムが出来ないわけじゃないしょう?」
ヨンダル「…。」
ヤンハ「1ゲームやろう」
ヨンダル「…。」
ヤンハ「僕にはホ・ヨンダルさんとやらなきゃいけないゲームがあるんです」
ヨンダル「何を賭けてゲームしたいんだ?」
ヤンハ「僕にもホ・ヨンダルさんにも、金を賭けたゲームになんか意味はない」
ヨンダル「…。」
ヤンハ「僕たち、人生を賭けてゲームしましょう」
ヨンダル「…。」
ヤンハ「僕が勝てば、ホ・ヨンダルさんがテジョンカジノから手を引く。ホ・ヨンダルさんが勝ったら、そのときは… ホ・ヨンダルさんの望み通りにしますよ。それでいいでしょう?」

ヨンダルは何も言わず、少し悲しそうに俯いた。

ヤンハ「どうしたんです?自信がないんですか?」
ヨンダル「本当に俺の望みは何でも聞いてくれるのか?」
ヤンハ「勿論。何なりとね」
ヨンダル「わかった。ゲームはたったの一度だ」

ヨンダルはマンガンに声を掛け、ディーラーを頼むと、椅子をヤンハの隣まで引き寄せ、腰を下ろした。
マンガンが二人の向かいに座り、マダムがその隣に立つ。

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マンガン「持分は?いくらずつにする?」
ヨンダル「一回勝負だから持分は必要ありません」

「カードを配って」ヨンダルの指示でマンガンがカードを手に取った。

+-+-+-+

ここで一旦区切ります。

当座小切手どうこうの辺り、私にはその辺の知識が全くなく、分かりやすく訳を付けられませんでした。
でもまぁ先物取引などと同じで、どんなに大金でも、その日の取引はその日に決済しないといけないということかなぁと、雰囲気でご理解ください^^;

とにかく、ヨンダルが身代わりで刺されなくてよかった。

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