トライアングル最終話(26話)あらすじ&日本語訳vol.1
ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」最終話(26話)、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきます。
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集結した手下たちの前に、コ・ボクテが立った。
コ・ボクテ「もうじきユン・ヤンハがテジョンカジノに現れるはずだ。あいつを俺の前に連れて来い!いや、連れて来るまでもない。見つけたらその場で殺せ!分かったか」
「はい!」手下たちが一斉に頭を下げる。
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同じく、ドンスとともにテジョンカジノの近くまでやって来たヨンダルは、ヤンハに電話を掛けた。
「出ないな」二人の焦りが募る。
ドンス「それなら、コ・ボクテ側のゴロツキどもを阻止するしかない。コ・ボクテがヒョン・ピルサンと一緒にいたということは、そいつらも間違いなくテジョンカジノ周辺にいるはずだ」
二人はテジョンカジノへ向け、再び走りだした。
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一方、マンボンの手下たちも、彼の一声で集まっていた。
マンボンと共に、ミン社長が彼らの元へやって来る。
ミン社長「今、テジョンカジノにチョンジン建設のゴロツキたちが集まっているわ。急いで行って食い止めるのよ!」
マンボン「あいつらは人を殺しに来てる。覚悟しなけりゃお前らが死ぬぞ!」
ミン社長「コ・ボクテを見つけたら、私の前に連れて来なさい!」
マンボン「動け!!!」
男たちが走りだした。
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ジョンヒは募る不安をおさえながら、電話を掛け続けた。
何度掛けても、応答はない。
ジョンヒ「どこにいるの?お願い、電話を取って…」
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ゆっくり歩いてきたヤンハは、入り口の扉を開け、ホテルの建物内に入った。
ロビーには人影がなく、ガランと静まり返っている。
そのとき、不意に聞こえてきた足音に、彼はハッとして顔を上げた。
向こうから、大勢の男たちが近づいてくる。
…コ・ボクテの手下たちだ。
ヤンハ「何だ?あんたたちは」
コ・ボクテの手下「ユン・ヤンハ代表。我々と行っていただくところがあります」
ヤンハ「警備員を呼ぶ前に今すぐ出て行け」
「代表をお連れしろ」その合図に、二人の男が進み出ると、ヤンハの両腕をつかむ。
ヤンハ「離せ!離せ!」
別の男がもがくヤンハを殴る。
うめき声を上げると、ヤンハはそのまま男たちに抱えられ、引きずられるように歩き出した。
そこへ駆け込んできたのは… ドンスとヨンダルだ。
ドンス「ドンウ!!!!!」
二人は迷わず男たちに飛び掛かった。
次々に立ちふさがる男たちを制するものの、向こうで殴られているドンウまではまだ遠い。
ドンウを気にかけながら、彼らは必死で戦った。
そこへマンボン軍団が現れる!
マンボン「あいつらぶっ殺せ!!!」
バットを持ったマンボンの手下たちが一斉に襲いかかった。
事態は一気に混戦となる。
ドンウは…?
顔を上げたヨンダルの目の前で、懐からナイフを抜いた男がドンウにまっしぐらに向かった。
ドンチョル「ドンウ!」
男はあっという間にナイフをドンウの腹に突き刺す。
「!!!!!」
ドンチョルは目の前の男を殴り飛ばすと、崩れ落ちるドンウを抱きとめた。
ドンチョル「ドンウ!ドンウ!」
「…。」声も出せず、ドンウはゆっくりと兄に視線を移した。
ドンウ「…ごめん」
ドンチョル「ドンウ!!!」
ドンウの目から、涙が一筋流れ落ちる。
ドンウ「もっと早く… 兄さんって呼ばなきゃいけなかったのに…」
ドンチョル「いいんだ!体に障るからじっとしてろよ」
ドンウ「ごめん、兄さん」
「あ…」腕の中で、ドンウが兄を見つめたまま、小さく呻く。
ドンチョル「喋らないで、じっとしてろって!!!!」
ドンウ「…。」
ドンチョル「じっとしてろ…」
ようやく敵の手を離れたドンスは、向こうにいる弟たちに気づいた。
ドンス「!!!」
「追い払え!!!」マンボンの声に、男たちの集団がみるみる遠ざかっていく。
ドンスはドンウの脇にしゃがみこんだ。
ドンス「ドンウ!」
「兄さん」ドンウは微かな意識で、ドンスを振り返り、そう口にした。
ドンス「しっかりしろ、ドンウ!」
ドンウ「どうして僕を見捨てたんですか?ずっと寂しかった…とっても…」
ドンチョル「ドンウ…!!!」
ドンス「ドンウ…!兄さんが悪かった!兄さんが悪かった、ドンウ!!!」
ドンウ「ユン・テジュン会長は… 僕を育ててくださった方です…」
ドンス「…。」
懸命にドンウが差し出した手を、ドンスは握りしめた。
ドンウ「二度も父さんを失いたくないんです…。兄さん、もうやめにして…」
口を開けたまま、ドンウの声が続かなくなる。
ドンチョル「ド、ドンウ…!」
ドンウ「…。」
じっとドンスを見つめたまま、ドンウは静かに目を閉じた。
兄の手を握っていた手が、最後の力を失い、床にダラリと落ちる。
ドンス「ドンウ!ドンウ!!!」
ドンチョル「しっかりしろ、ドンウ!」
ドンス「ドンウ!!!!!」
ドンチョル「ドンウ!頼むから目を開けてくれ!!!目を開けろ!!!!!」
兄たちの腕の中で、ドンウは目を閉じたまま、もう動くことはなかった。
二人の泣き叫ぶ声だけが… その場に響き渡った。
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ドンスとドンチョルは父を送ったあの場所に来ていた。
だだっ広い丘の上で二人は… ようやく巡り会えた弟と、別れを告げた。
「父さんを二度も失いたくないんです…。兄さん、もうやめにして…」
ドンウは最後の力を振り絞り、そう言ったのだ。
「ごめん、兄さん。もっと早く兄さんって呼ぶべきだったのに…」
ドンウは最後に、ホールデムでの約束を果たした。
「ごめん、兄さん…」寂しかったドンウの人生を想い、ドンチョルの目から涙がこぼれ落ちる。
ドンチョル「ドンウ…。」
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ユン会長の元へ、キム専務が顔を出した。
キム専務「ヤンハ坊っちゃんの遺骨はチャン・ドンスとチャン・ドンチョルに渡しました」
ユン会長「…。」
キム専務「かつて、チャン・ジョングクを送った場所で、ヤンハ坊っちゃんを送るそうです」
ユン会長「…分かった」
「…。」ユン会長の面持ちは実に鎮痛だった。
~~~~
それに先立ち、ドンスがユン会長を訪ねていた。
ドンス「ドンウの葬儀は我々でやらせてください」
ユン会長「ヤンハは私の息子だ。君たちが出る幕じゃない」
「…。」ドンスはおもむろにポケットから携帯電話を取り出すと、ユン会長の前に置いた。
画面から流れてきたのは…ピルサンとコ・ボクテが話している、あの動画だ。
「今日中にホ・ヨンダルのヤツを殺してやる!」
「俺をコケにした代償がどんなものか、必ずや思い知らせてやる!!!」
ユン会長「?」
「コ会長の気持ちはよく分かりますが、あいつをすぐ殺してしまったらつまらないでしょう。今、ホ・ヨンダルに最大の苦痛を与えるには、あいつ自身を殺すよりも、ユン・ヤンハを殺すことです」
「そうだ!君の言うとおりだな!ユン・ヤンハを殺せば、チャン・ドンスもホ・ヨンダルももっと苦しむに違いない!死ぬのは一瞬だが、肉親を失った苦痛はいつまでも続くだろう」
ユン会長「!!!」
ユン会長は呆然とドンスを見つめる。
目の前で流れている映像が俄には信じられなかった。
ドンス「ドンウが死んだのが誰のせいか、今さらそれを追及しても仕方ありません。ただ… コ・ボクテとヒョン・ピルサンが会長の配下だということだけは、絶対に否定なさらないでください」
~~~~
そこへ、ピルサンがやって来た。
ピルサン「現在、コ・ボクテは全国指名手配となっています。警察はコ・ボクテの密航を予想してルートを調べるのに力を注いでいるようです」
「ピルサン」じっと前を見据えたまま、ユン会長がそう言った。
ピルサン「はい、会長」
「なぜだ?」ユン会長はピルサンへと向き直る。
訳が分からず、ピルサンは黙ってユン会長を見つめた。
ユン会長「お前がヤンハに成り代わり、テジョンの後継者の座を夢見ていることは、最初から知っていた」
ピルサン「…。」
ユン会長「君のそんな野心を責める気はない。君とヤンハが競争することは、テジョンのために悪いことではないと判断したからだ」
「しかし君は!」ユン会長が語気を強める。
ユン会長「あざとく汚い手段で、競争相手を殺した」
ピルサン「…会長!何を仰るんですか!ヤンハを殺したのはコ・ボクテです!」
「私がどうしてヤンハを…!」その言葉を、飛んできたユン会長の平手が遮った。
ピルサン「会長?」
ユン会長は携帯を取り出すと、録音されたピルサンの声を流す。
「コ会長の気持ちはよく分かりますが、あいつをすぐ殺してしまったらつまらないでしょう。今、ホ・ヨンダルに最大の苦痛を与えるには、あいつ自身を殺すよりも、ユン・ヤンハを殺すことです」
「…。」ピルサンはそろそろと椅子から滑り降りると、床に跪く。
ピルサン「会長、お許しください」
ユン会長「私が許したからと言って避けられることじゃない。このファイルを私に持って来たのは、チャン・ドンスだ」
ピルサン「!」
ユン会長「チャン・ドンスとホ・ヨンダルがヤンハを失った悲しみから立ち直ったら、まずお前を罰しに来るだろう」
ピルサン「…。」
ユン会長「彼らに殺されたくなければ、自分の足で検察へ行き、罪を認めろ。ただし、出頭する前にお前の持っているテジョンカジノ株を全て置いていけ。そうすれば、少なくともそれだけは守ることができる」
ピルサン「…。」
#はぁ…。さんざん泣いた後に絶句。
こんな盛り上がる(?)絶好の場面でも、隠しカメラの映像を材料に伝言ゲーム。
ピルサンの知らないまま、もう少しのさばらせて一気に叩き落としてほしかった…。
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全国のいたるところで厳しい検問が行われていた。
スチャンの車が、検問所に差し掛かる。
検問待ちで停車すると、スチャンはゆっくりと視線を動かし、警官たちの様子を窺った。
前の車が通過し、スチャンの車の番になった。
「検問です」警察官が手元の手配資料と運転手の顔を見比べる。
手元の資料には、コ・ボクテとスチャンの顔が大きく掲載されていた。
スチャン「…。」
警察官が運転席のスチャンを覗きこむ。
じっと顔を見ると、警察官は敬礼した。「ありがとうございます」
スチャンの車はすんなり検問を通過した。
#はぁ?(゚д゚)
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コ・ボクテは誰も居ない小さな小屋に身を潜めていた。
そこへ、スチャンがやって来る。
コ・ボクテ「何でこんなに遅くなった?」
スチャン「検問が厳しくて、移動が大変なんです」
コ・ボクテ「金は?」
スチャンは手に持ったボストンバッグを開けた。
スチャン「20億をドルに換金してあります」
「これだけあればいい」コ・ボクテはバッグを受け取る。
コ・ボクテ「密航ルートは?」
スチャン「計画していたルートは全て塞がれたので、今、別のルートを当たっています」
コ・ボクテ「…。ここを発つ前に、ホ・ヨンダルとチャン・ドンス、あいつらを絶対に殺さなければ。あいつらを殺せなかったら、生涯悔いが残る」
スチャン「準備していますから、お待ちください」
+-+-+-+
ヨンダルがミン社長の事務所へ顔を出した。
ジャンス「ドンウは?」
ヨンダル「…ちゃんと送ってきた」
「座って」ミン社長がため息混じりにヨンダルを迎える。
ヨンダル「どうなりました?」
ミン社長「コ・ボクテのヤツ、クムサンから密航しようとして失敗したみたい」
マンボン「まだ脱出できずにいるのは確かだ」
ヨンダル「絶対に逃しちゃ駄目です。絶対に…」
ミン社長「心配しないで。うちのチョリョンさんの弟分たちが、密航出来そうなルートは全部掴んでるの。コ・ボクテが自ら命を絶ったりしない限り、必ず捕まえるわ」
ヨンダル「(ジェリーに)ヒョン・ピルサンがどこにいるのか、ジュノに調べさせてくれ」
ジェリー「分かった、兄貴」
+-+-+-+
ヨンダルたちはテジョンカジノへ戻ってきた。
ジュノ「ヒョン・ピルサン本部長は検察で捜査を受けています」
ジャンス「え?何でだ?」
ジュノ「自首したそうです。検察に向かう前に、自分の持っていたテジョンカジノ株を全て会長に譲っています」
ヨンダル「…。」
ジェリー「兄貴、何か匂わないか?」
ジャンス「ジェリーの言う通りだ。ヒョン・ピルサンが何か企んでいるに違いない」
ヨンダル「…。」
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ドンウの葬儀を終え、ジョンヒは家へ戻ってきた。
祖母「末っ子はちゃんと弔ってきたのかい?」
ジョンヒ「…うん」
祖母「はぁ… お母さんを弔ったばかりだというのに、弟まであっけなく死んじまうなんて… あの兄弟はどんな気持ちでいるだろうよ。何て厳しい運命なんだろうね…」
ジョンヒ「ヨンダルさん… もう涙も枯れてるはずよ」
祖母「(頷く)」
ジョンヒ「弟をあんなふうに失って… 痛々しくてたまらないわ」
祖母「そうだね…。愛情に恵まれずに育った兄弟なんだ。ジョンヒ、あんただけでも、ゆったり寄りかかれる支えになってあげなきゃ」
「いいね?」祖母はジョンヒの腕をポンポンと叩く。
祖母と別れると、ジョンヒはヨンダルのいた離れの部屋を眺めた。
縁側に腰を下ろし、晴れた空を見上げると、彼女の目に涙が滲み、あっという間にこぼれ落ちた。
ジョンヒ「さようなら… ヤンハさん」
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ドンスはユン会長の部屋へと続く長い廊下を歩いていた。
「父さんを二度も失いたくないんです…」ドンウの最後の言葉を何度も反芻する。
長男としての決意を固め、彼はユン会長の元へ向かった。
ドンス「ご配慮くださったお陰で、ドンウをしっかり送れました」
ユン会長「…。」
ドンス「ドンウが遺した最期の言葉は… 父親を二度も失いたくないということでした」
ユン会長はじっと目を閉じ、耳を傾ける。
ドンス「かつての父の無念な死も、ドンウの虚しい死も… 会長の貪欲から始まったことです」
ユン会長「…。」
ドンス「会長が心から贖罪なさるならば、私とドンチョルはドンウが望んだ通り会長を許し、会長との悪縁を断ち切りたいと思います」
ユン会長が静かに目を開く。
ユン会長「私は君たちに許しを請うようなことをした憶えはない」
ドンス「…。」
ユン会長「ヤンハが死んだのは、君とホ・ヨンダルが私の前に立ち塞がったからだ。君たちが現れさえしなければ、決してこんなことにはならなかった」
ドンス「最後までそう言い張るおつもりですか?!息を引き取る瞬間まで会長をかばったドンウに恥ずかしくないんですか!!!」
ユン会長「…。」
ドンス「その醜い欲を捨てない限り、俺は決してあなたを許さない!!!」
「黙れ!!!」ユン会長が一喝する。
ユン会長「誰に向かってそんな大胆な口をきく?悪縁を断ち切りたいなら、お前たちが引き下がれば済むことだ」
ドンス「…。」
+-+-+-+
ヨンダルはテジョンカジノの屋上でドンスと落ち合った。
ドンス「ユン会長に会ってきた」
ヨンダル「何て?」
ドンス「最後まで欲を捨てそうにない」
ヨンダル「そうだろうと思った。何もかも失わないと目が覚めないだろうな。いや、それでも欲は捨てられないはずだ」
ドンス「どうする?」
ヨンダル「テジョングループの中心はテジョンカジノだ。俺がテジョンカジノの経営権を奪ってやる」
ドンス「その件は俺にはどうしようもないから、お前に頼む。俺はコ・ボクテを捕まえることに死力を尽くすよ。それから、コ・ボクテはまだお前を狙ってる。気をつけろよ」
ヨンダル「俺は心配ない。兄さんも気をつけて」
「あぁ」ドンスは頷いた。
+-+-+-+
ジャンスとジェリーがペ主任を呼び止める。
ジャンス「ユン・ヤンハが死んで、ヒョン・ピルサンまで検察の捜査を受けてる状況で… 最近お辛いでしょう?」
ペ主任「いや、まぁ…」
ジェリー「今からでも遅くはありません」
ジャンス「見ていてお分かりでしょうけど、ヨンダルは一度仲間だと思ったら、絶対に見捨てたりはしません」
ペ主任「今さら私がどうやって…」
ジャンス「ヨンダルのところへ行って、自分の過ちさえ認めれば、絶対にまた受け入れてくれますよ」
ジェリーが頷く。
ジャンス「ヨンダルが辛い時、ペ主任が力になってくださったじゃないですか。ヨンダルは絶対忘れてませんよ」
ペ主任「…。」
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ヨンダルはその日のうちにユジンに会っていた。
ユジン「私、ヤンハさんとやっとのことで今までの誤解が解けたのに、こんなにあっけなく死んでしまうなんて…」
ヨンダル「知ってましたか?ユン・ヤンハが養子になる前の名前は、チャン・ドンウ。僕の本名はチャン・ドンチョル。ドンウは… 僕の実の弟なんです」
ユジン「!」
ヨンダル「今日、ドンウは僕の手で遠いところへ発ちました」
ユジン「…。」
ヨンダル「ユジンさんをお呼びしたのは、これまで進めてきた事業、ここで終わりにしたいんです。最初からドンウがやるべき事業でした。それを僕が邪魔をして、ドンウを随分苦しめてしまった…。ドンウのことを思ったら、これ以上は出来そうにありません」
ユジン「ヤンハさんが実の弟だって、いつ分かったんですか?」
ヨンダル「少し前です。それが分かってからも、互いに傷つけ争うのをやめられなかった…」
ユジン「…。」
ユジン「兄の資格もない僕がこんなことを言うのはおかしいけど、ドンウは… すごく寂しく生きたヤツです。ユジンさんにだけでも、いい思い出として残ってくれればいいんですが」
ユジン「…。」
ヨンダル「とにかく、これまで力になってくれて、ありがとうございました」
ヨンダルが先に席を立つ。
一人残されたユジンは静かに涙を流した。
+-+-+-+
駐車場へやって来たヨンダルは、自分の車へとまっすぐ進んだ。
運転席のドアに手を掛けようとしたところを、不意に男がナイフを持って飛びかかる。
ヨンダルは鮮やかに身を翻すと、あっという間に男を地面に組み伏せた。
ヨンダル「コ・ボクテはどこにいる!!!」
男が呻く。
ヨンダル「言え!コ・ボクテはどこだ!!!!!」
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「何ですって!!!」ミン社長は電話口で大声を上げた。
ミン社長(電話)「分かったわ。今すぐマンボンに行かせるから、しばらくそいつを捕まえていて」
「何事です?」マンボンが尋ねる。
ミン社長「コ・ボクテが差し向けた男が、ヨンダルを襲ったらしいわ」
「ホ理事は無事なんですか?!」マンボンが思わず身を乗り出した。
ミン社長「怪我はないって」
マンボン「…。」
ミン社長「ヨンダルが捕まえた男を締め上げれば、コ・ボクテの居場所が分かるかもしれないわ。あなたが急いで行ってみて」
「えぇ、姐さん」マンボンが立ち上がった。
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スチャンがコ・ボクテの潜伏先へ戻ってくる。
彼はタッパに詰めた食料を広げ、ボスに差し出した。
コ・ボクテ「どうなった?」
スチャン「警察が密航できそうな船舶や港を全部押さえていますから、ほとぼりが冷めるまでお待ちになったほうが良さそうです」
コ・ボクテ「何だと?」
「おい」コ・ボクテは箸を放り出す。
コ・ボクテ「話になるか!こんなザマで俺をいつまで待たせるつもりだ!!!」
スチャン「会長、お辛いのは分かりますが、どうしようもないじゃありませんか!」
「こいつ… 口答えするつもりか!」コ・ボクテの平手がスチャンの頬に飛ぶ。
スチャン「ゴロツキ上がりの俺を、お前まで馬鹿にするのか!!!」
怒りに任せ、コ・ボクテはスチャンを殴り、蹴り飛ばす。
スチャンが派手に後ろに吹っ飛ぶと、倒れたところをさらに蹴る。
追い詰められたコ・ボクテは、もう自分を止められなかった。
コ・ボクテ「これ以上は待てん。どんな手を使っても方法を見つけて来い!!!!!」
コ・ボクテはそう怒鳴ると、素知らぬ顔で食事へ戻る。
ようやく立ち上がったスチャンは、静かにボスを見下ろし、鋭い目で睨んだ。
+-+-+-+
ここで一旦区切ります。
いつ3兄弟のシーンを実名で書けるかと、最良のタイミングを待っていましたが、あのシーンが最初で最後になってしまいました…。
こんなのってないよね…。あんまりだ。
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