トライアングル15話あらすじ&日本語訳vol.1
ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」15話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきます。
+-+-+-+
シネとヨンダルはひたすら車を飛ばした。
突然何も言わなくなったドンス、周囲から漏れ聞こえる悲鳴。
ドンスの身に一体何かあったのか… 口に出せば不安が現実になりそうで、車内の二人に言葉はなかった。
「兄ちゃん、ちょっと行く所があるんだ」
「ドンチョル、お前がドンスを守らなきゃダメだぞ」
「出来るよな?」
助手席のヨンダルは、別れたあの夜の兄の… ドンスの言葉を何度も反芻した。
「すぐに帰ってくるから」
「ドンウ、絶対守るんだぞ」
孤児院のあの坂の上で、ついさっきシネは彼に言ったのだ。
シネ「ヨンダルさん、いえ、ドンチョルさん。お兄さんの名前は…チャン・ドンスです」
ヨンダル「…?チャン… チャン班長のことですか?」
シネ「えぇ。ドンスさんがドンチョルさんのお兄さんなんです」
一刻も早く兄の元へ駆けつけなければ。
焦る心をヨンダルは抑えた。
+-+-+-+
「しっかり仕事しろ!何言ってんだよ!」タク刑事は病院の廊下で電話に向かって殺気立っていた。
タク刑事「現場周辺の防犯カメラを全部チェックして、容疑者の身元を割り出せ!!!!!」
そこへシネとヨンダルがやって来る。
シネ「どうなったんですか?」
タク刑事「手術中です」
シネ「ドンスさんの容態は?」
タク刑事「腹を刺されまして」
ヨンダル「!」
タク刑事「医者の言うには出血が酷くて危険な状態だと」
シネ「容疑者の身元は?」
タク刑事が顔を歪める。
タク刑事「捜査中です」
シネ「…。」
重苦しい沈黙が流れた。
+-+-+-+
暗く人気のない川の畔に車を停めると、スチャンは外へ出た。
待っていた殺し屋が現れると、頭を下げた。
殺し屋「処理しました」
スチャン「今すぐ群山に向かえば密航できる。2,3年は潜伏するんだ」
殺し屋「はい」
スチャン「ご苦労だった。行っていいぞ」
#ええー 普通にスチャンがやらせたのー ええー(もはや棒読み
頭を下げ、背を向けた瞬間、スチャンは殺し屋に覆いかぶさる。
首に素早く紐を巻き付けると、力の限り締めあげた。
+-+-+-+
コ・ボクテの携帯が鳴った
コ・ボクテ(電話)「どうなった」
スチャンはまだ河畔にいた。
スチャン(電話)「終わりました」
コ・ボクテ「確実に解決したかどうか、最後まで確かめろ」
スチャンが後ろの死体を振り返る。
「はい」短く答えて電話を切ると、彼はもう一度死体を振り返った。
スチャン「…。」
+-+-+-+
ヨンダルたちは手術室の前で待つことしか出来なかった。
一緒に酒を飲んでいながら、大事な先輩を守れなかったタク刑事は、悔しさでどうにもじっとしていられない。
落ち着かずに廊下を行ったり来たりするタク刑事の前で、ヨンダルはじっとその場に立ったまま一点を見つめていた。
ヨンダル「…。」
キム女史との浮気現場を急襲され、穴に埋められそうになっていたところを、クク刑事に助けられたあの日。
彼は泥にまみれた真っ黒な顔で、初めてドンスに会ったのだ。
~~~~
クク刑事「挨拶しろ。こちらはソウル広域捜査隊の班長さん」
「名前は何だって?」ペコリと頭を下げた泥んこの自分に、ドンスは声を掛けた。
ヨンダル「ホ・ヨンダルです」
ドンス「俺の情報屋をやってくれ」
ヨンダル「下手にやってバレたら刺されちまいます。いくらチンピラでも、僕はそんなことやりません」
ドンス「金貸しに刺されるのは怖いのに、俺のことは怖くないのか?」
ヨンダル「?」
ドンス「ナイフより怖いもの、見せてやろうか?」
#ドンスの顔、この頃からだいぶ変わりましたね。すごく精悍になってる。
人の顔って短い間で変わるなぁ。
日本のヤクザに捕まり、絶体絶命だった彼を助けに来たのは、ドンス率いる広域隊だ。
自分の目の前でドンスはあっという間にヤクザを倒し、まっすぐこちらへやって来た。
ドンス「大丈夫か?」
警察へ連行され、取り調べ室で向き合ったこともある。
50億の行方についてしらばっくれる自分に、ドンスは銃を突きつけたのだ。
初めてドンスのアパートへ行ったのは、肉をご馳走になった日だ。
「情報屋は俺の家族だ」そう言って、ドンスはまた酒をつぐ。
「夢に描いた最初の家族が班長さんだなんて、僕は嫌です」そう言って憎まれ口を叩いたのだった。
コ・ボクテの手下になり、敵として捕らえられたドンスと向き合うことにもなった。
「殴れ」と頷いたドンスの目と、殴った時のどうしようもない心の痛み、今でも到底忘れることは出来ない。
最後に会ったのは、舎北のいつもの場所だ。
テジョンカジノの経営に参与するため、切り札を使った自分をドンスは気遣った。
ドンス「俺は復讐のためだが、お前は何故だ?ユン・ヤンハがお前をムショ送りにしたからか?ユン・ヤンハとお前、一体どういう関係なんだ?」
「お前がやっと掴んだ切り札を使うほど、この勝負はお前にとって大事なのか?」そう尋ねられ、自分は返事に困ったのだ。
正直、どう答えていいか分からなかった。
夢は何かと訊くドンスに、今はただ…ある女性と結婚して幸せに暮らすことだと、そう答えた。
そして、生き別れた兄と弟を探すこと…。
「ヨンダル…」ドンスは小さく溜息をつく。
ドンス「お前の夢がそんなに純真なら、今相手にしてるヤツらはあまりに汚くて醜い。よく考えて自分を大事にするんだ」
~~~~
そこへ手術室へと続く扉が開く。
扉の向こうから、ストレッチャーに乗せられたドンスが運ばれてきた。
医師の表情は鎮痛だ。
シネ「どうですか?」
医師「脾臓が破裂していたので除去しました。手術前、すでに相当な出血があったので…経過を見なければなりませんが、今の状況では回復の保証はできません」
ヨンダル「…。」
ただ茫然とするヨンダルの前で、ドンスが運ばれていく。
遠ざかっていく兄を見送る彼の目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
+-+-+-+
朝。
出勤するため母屋を出たジョンヒは、静まり返った離れの部屋を見上げた。
「すみません、ホ・ヨンダルさん」声を掛けてみるも、返事はなく、彼がいる気配はなかった。
「帰って来なかったみたいだね」洗面器を抱えて出てきた祖母が、そう言いながら水を撒く。
祖母「ヨンダルくんに何か?」
ジョンヒ「別に… ちょっと話すことがあって」
祖母「あんた、ソウルに行くっていうのは、もう決まったのかい?」
ジョンヒ「まだ迷ってるの」
祖母「あたしのせいなら、悩むことはないよ。好きなようになさい」
そう言って、祖母は家の中へ戻っていった。
ジョンヒ「…。」
+-+-+-+
依然としてドンスは目の離せない状況が続いていた。
「医師と話して来られたんですか?」病室へ戻ってきたシネにヨンダルが尋ねると、シネは力なく頷く。
ヨンダル「どうして意識が戻らないんですか?」
シネ「出血が酷くて、手術中にたくさん輸血を受けたそうなんです。ドンスさんの体を流れていた血が全部流れ出て、違う血が輸血されたんです。でも、拒否反応が出るんですって」
ヨンダル「…。」
「そうなったら… どうなるんですか?」不安のあまり、彼の言葉は辛うじて声になる。
シネ「DIC(※播種性血管内凝固症候群)と言って、血管内の広い範囲に凝固物が出来て、かなり危険な状態ですって…」
ヨンダル「…。」
シネ「昏睡状態から戻らないかもしれないって…」
二人は絶望に包まれる。
ヨンダル「チャン班長は… 僕が誰だか知らないのに…。ホ・ヨンダルが… 誰だか知らないのに!」
シネ「…。」
「班長さん」ヨンダルはベッドの上で動かないドンスの顔を覗きこんだ。
ヨンダル「目を開けてください。僕… 班長さんに言いたいことがあるんです。だから… だから、目を開けてください、班長さん!」
反応のないドンスに、ヨンダルはガックリと椅子に腰を下ろした。
ヨンダル「どうして僕とドンウを置いていなくなったんですか?ドンウを守れなくてごめんって… それも言えてないのに。それなのにどうして…!どうして眠ったままなんですか!どうして!!!」
「お願いだ…」ヨンダルが細いドンウの肩を小さく揺する。
ヨンダル「お願いだから…お願いだから目を開けてください!!!」
「目を開けてくださいよ!!!」ヨンダルの叫びが虚しく響く。
ヨンダル「こんなに頼んでるのに!頼むから目を開けてください!!!」
#ヨンダルが可哀想で見ていられないのは言うまでもないけど、黙って見守ってるシネがとてもいい…。このドラマはヌナたちに守られてるよね。
ドンスの無防備な手を握りしめ、ヨンダルはただ泣いた。
+-+-+-+
ペ主任とファランは休憩スペースで顔を合わせていた
ペ主任「来週の月曜日、一人新しい役員が来るって聞いたか?」
ファラン「いいえ、誰なんです?」
ペ主任「それが分からないんだ。今回の資金誘致で提示された条件らしい」
ファラン「ということは、新しい役員と本部長の関係、どうなるんですか?」
ペ主任「関係がどうなるって?どっちが上かって?」
ファラン「えぇ。どっちが上かわからないと困るでしょう?」
ペ主任「経営に干渉しに来るんだ。まぁ、お互い食うか食われるかの関係だろ」
「どっちにしてもご機嫌を伺う相手が一人増えるってことだ。君も俺も疲れるだろうな」憂鬱な空気が場を包む。
そこへジョンヒがやって来て、ファランに声を掛けた。
「これを」ジョンヒは封筒を差し出す。
ファラン「何?」
ジョンヒ「辞表です」
+-+-+-+
「オ・ジョンヒが辞表を出しました」ファランが差し出したファイルを開き、ヤンハは目を丸くした。
ヤンハ「辞表ですって?!理由は何です?」
ファラン「ソウルのラッキーカジノに移るようです」
ヤンハ「…。」(←ここのヤンハ美しすぎる
ファラン「うちにディーラーたちに接触していたので、予め説得はしていたんですが、元々難しい状況で」
ヤンハ「…。」
「分かりました」力の抜けた声でヤンハはそう告げる。
ファランが退室すると、ヤンハはすぐに電話を手に取った。
+-+-+-+
ディーラーの控室で、私服のままでいるジョンヒの携帯が鳴った。
ジョンヒ「…。」
彼女は携帯を切り、大きな溜息をつく。
そこへヒョンミがやって来た。
ヒョンミ「(声を潜め)辞表、出した?」
ジョンヒ「(頷く)先輩は?」
ヒョンミ「私、あと1ヶ月だけ待つわ。そうすれば5年勤続のボーナスが貰えるの」
ジョンヒは頷いた。
ヒョンミ「みんなに言った?」
ジョンヒ「ううん、まだ」
ヒョンミ「私から言おうか?」
ジョンヒ「ううん。まだ辞表も受理されてないし」
「今度自分で話すよ」ジョンヒは心配そうなヒョンミの手を握り、微笑んだ。
そこへ足早に入ってきたのは、ヤンハだ。
皆が驚いて一斉に立ち上がる。
ジョンヒ「?」
「ちょっと話しましょう」ヤンハは周りに目もくれず、ジョンヒにそう言った。
皆がそっと顔を見合わせる。
ジョンヒはうんざりした表情で彼に向き直った。
ジョンヒ「私は話なんてありません」
ヤンハ「…。」
「申し訳ないが、しばらく席を外してもらえますか?」ヤンハが周囲に断ると、ディーラーたちはゾロゾロと控室を出ようとする。
ヤンハは到底引き返せなくなっていた。
ジョンヒ「出て行くことないですよ」
「私が出て行きますから」ジョンヒは辛辣な目をヤンハに向ける。
彼を残し部屋を出て行くジョンヒを、ヤンハが追った。
チョンジャ「何なの、あれ?すっかり開き直ってるわね」
ディーラー1「いくら本部長でも酷いわ。ディーラーの控室にまで押しかけるなんて」
「それ、本部長の前で言いなさいよ」ヒョンミが窘める。
ヒョンミ「本部長の前じゃビクビクしてるくせに、陰じゃ言いたい放題ね」
+-+-+-+
ジョンヒは屋上に来ていた。
後を追ってきたヤンハは、彼女の隣に立ち、目の前に広がる景色に視線を向ける。
ジョンヒ「…。」
どうにも我慢ならず、彼はジョンヒを振り返った。
ヤンハ「辞表を出したそうですね」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「僕のせいですか?」
「…。」ジョンヒが彼を振り返り、すぐに視線を逸らした。
ヤンハ「辞めないでください。どこまで僕を卑怯者にするんですか?」
ジョンヒ「本部長とは何の関係もありません。ソウルに移るのは新しいチャンスを掴むためです」
ヤンハ「その気にさえなれば、ここにだってチャンスはたくさんあります」
ジョンヒ「それは本部長の独りよがりです。どうして都合のいいように判断なさるんですか?」
「もどかしくてたまらないんです!」ヤンハが語気を強めた。
ヤンハ「僕の気持ちを拒むのが…ホ・ヨンダルのせいだってことに耐えられないんです!!!」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「僕の認められる人なら、認めるしかない人なら、本当にジョンヒさんを幸せにできる人なら… 僕には何の未練もありません」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「だけど、そうじゃないでしょう?泥沼にはまっていくのは目に見えてるのに、どうしてジョンヒさんはあいつに拘るんですか!!!」
ジョンヒ「どうしてホ・ヨンダルさんが泥沼なんですか?私にとっては誰よりも優しくて純粋な人です」
「私がそばについてあげなきゃいけない、淋しい人なんです!」ジョンヒの真っ直ぐな目に、ヤンハは言葉を飲み込んだ。
ジョンヒ「本部長のように全てを持ってて、手に入らないものなんて何一つない人に!…悪く言う資格なんてありません」
ヤンハ「…。」
背を向けたジョンヒの腕をヤンハが掴む。
ジョンヒ「!」
ヤンハ「僕が何でも持っているように見えますか?」
「手に入らないものなんか何一つない… 本当にそう見えますか?」ヤンハの声は悲しみに震えていた。
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「僕は… 産んでくれた両親の顔も知りません。赤ん坊のときに養子に入ったんです」
ジョンヒ「!」
ヤンハ「テジョングループのユン・テジュン会長の息子としてじゃない。グループを譲り受ける後継者として育てられたんです。そのための教育を受けながら大人になるまで、温かい愛情で接してくれる人は一人もいなかった…」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「思春期の頃、自分が養子だと知ってからは、いつか縁を切られるかもしれない…そんな恐怖に苛まれました。鬱病とパニック障害で精神科の治療を受け、薬をもらって生きながらえたんです」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「ジョンヒさんを好きになったのは、ジョンヒさんならそんな僕の本心を話せる人だと感じたからです。僕にも温かい眼差しを… 温かい手を…差し伸べてくれる人だと感じたから」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「どうか僕に背を向けないでください」
絞り出したようなヤンハの訴えが、ジョンヒの心に突き刺さった。
茫然と立ちすくんでいるジョンヒの前で、ヤンハが先にその場を去っていく。
彼女は今まで気づかずにいた。その背中がこんなに寂しそうに見えるとは。
#どうか、ヤンハにも頼もしいヌナを一人、つけてあげてください(涙
+-+-+-+
屋上での二人の様子をそっと窺っていたファランは、すぐさまピルサンに報告を入れた。
ピルサン(電話)「情けないやつめ。そんな過去まで打ち明けるほどの女なのか」
「分かった」電話を切ると、ピルサンはニヤリと笑みを浮かべる。
+-+-+-+
「ディーラーだって?」ユン会長は狐につままれたような顔で聞き返した。
ピルサン「はい、そうです。すでにテジョンカジノ内で二人のことが噂になっています」
ユン会長「どんな娘なんだ?」
ピルサン「父親はじん肺症で死んだドンジン炭座の鉱夫でした」
ユン会長「!…ドンジン炭座の鉱夫?」
ピルサン「はい」
ユン会長「名前は?」
ピルサン「オ・サンチョンです」
ユン会長「オ・サンチョン…」
「誰だか分かるか?」ユン会長はキム専務に尋ねる。
キム専務「はい。チャン・ドンスの父、チャン・ジョングクの下で労組の執行部員を務めていました」
「そうか。思い出したぞ」ユン会長は目を細め、頷いた。
+-+-+-+
病室を出てきたヨンダルは、久しぶりに携帯を取り出した。
ヨンダル「…。」
着信履歴にジョンヒの名前が並んでいる。
心配しているに違いない。彼は小さく肩で溜息をついた。
人気のない廊下の隅へやってくると、彼はジョンヒに電話を掛ける。
「ジョンヒさん」静かなヨンダルの声が、ジョンヒの耳に伝わってきた。
ジョンヒ「どこですか?どうしてずっと電話を切ってたんですか?」
ヨンダル「ソウルです。ちょっと用事があって…」
ジョンヒ「何か…あったんじゃないですよね?」
「いいえ」ヨンダルの声はどこまでも優しい。
ヨンダル「心配しないでください」
ジョンヒ「…。いつ帰って来るんですか?」
ヨンダル「まだ用事が残ってて。また連絡します」
「あの…」電話が切れないように、ジョンヒは急いで声を掛けた。
ジョンヒ「私、ホ・ヨンダルさんに会いたいです」
ヨンダル「…。」
「早く帰って来て」ジョンヒはそう言った。
ヨンダル「えぇ。そうしますね」
+-+-+-+
電話が切れると、廊下の角を曲がったところで、シネとタク刑事が話すのが聞こえてきた。
シネ「犯人は?分かったんですか?」
タク刑事「えぇ。現場付近の防犯カメラが捉えてました」
そう言って、タク刑事は防犯カメラに映り込んだ犯人の写真を差し出した。
シネ「身元は?」
タク刑事「コ・デチョルという前科7犯の男なんですが、裏社会じゃ刀の使い手として有名です。前に班長に捕まって2度ムショへ入ってます」
シネ「それなら、逆恨みの犯行ってことですか?」
タク刑事「まぁ、そうかもしれません。一つ引っかかるのは、こいつの属する組織がコ・ボクテの下にあるってことです」
壁越しに聞いているヨンダルの目が鋭くなる。
シネ「コ・ボクテの仕業ってことですか?!」
タク刑事「その可能性が高いですね」
ヨンダル「!」
彼はそっとその場を立ち去った。
タク刑事「コ・ボクテとの繋がりを証明するために早く捕まえなきゃいけないんですが、すでに検問を抜けたようで」
シネ「それなら順序を変えるべきだわ」
タク刑事「え?」
シネ「この男が捕まるまで、のんびり待っているわけにはいきません。コ・ボクテを緊急逮捕して、直接圧力を加えた方が効果的だわ」
「隊長に相談してみます」タク刑事は頷いた。
+-+-+-+
病室へ戻ったヨンダルは、いまだ意識が戻らないドンスをじっと見つめていた。
「コ・ボクテ、あいつは俺の人生で一番の悪党だ」
「テジョングループ会長のユン・テジュン、そしてコ・ボクテ。あの二人が親父を殺した」
「お前をムショ送りにしたのも、ユン・ヤンハだ」
「コ・ボクテと手を組んでお前を嵌めた。ユン・ヤンハの金の前に跪いたコ・ボクテがお前をここへ放り込んだんだ」
ドンスの言葉が次々と頭に浮かんでくる。
ヨンダル「…。」
+-+-+-+
ミン社長のデスクの電話が鳴った。
「あら、ヨンダル!」電話を取ると、ミン社長は弾んだ声を上げた。
ミン社長「どうなってるの?アン・チャンボン先生が探してたのに、どうして連絡が取れなかったのよ?」
「ちょっと用事があって。先生には僕から連絡します」ヨンダルは手早く本題に移った。
ヨンダル「お願いがあるんです」
ミン社長「何ですって?!コ・ボクテにどうして?急にどうしたの?」
「分かったわ」ミン社長はすぐに折れる。
ミン社長「あいつが私の言うことを聞くかどうか分からないけど、やってみるわ」
#今日も可愛いわー♪
電話を置き、ミン社長は大きく息を吐き出す。
彼女は作戦を巡らせた。
+-+-+-+
「どうなった?」コ・ボクテの目が鋭く光る。
スチャン「昏睡状態ですが、医者の話では回復は難しいようです」
コ・ボクテ「情けないヤツ!一度で処理できずに引きずるとは!!!」
スチャン「申し訳ありません」
コ・ボクテ「意識が戻ったら面倒だ。監視を続けろ」
スチャン「はい」
そこへコ・ボクテの電話が鳴る。
ミン社長からだ。
コ・ボクテ(電話)「どうした?ミン社長」
ミン社長(電話)「折り入って話があるんです。会っていただかないと」
コ・ボクテ「俺とミン社長が会ってどうする?」
ミン社長「刑務所にいる夫からコ会長に伝えてほしいと言われたんです」
コ・ボクテ「…。」
ミン社長「コ会長が私を無視するのは仕方ないけど、うちの主人まで無視されると困るわ」
コ・ボクテ「俺を脅迫してるのか?」
ミン社長「脅迫かどうかは、お好きにご判断くださいな」
コ・ボクテ「…。場所と時間を」
ミン社長「今夜8時。ルビナでお会いしましょう」
+-+-+-+
ここで一旦区切ります。
刀の名手はユン会長の差し金じゃないかとか、真面目に深読みなんて二度としないから!
するもんかーー!
もうさっぱり理解できん。
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