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トライアングル25話あらすじ&日本語訳vol.2

   

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク・チニ出演「トライアングル」25話の後半に進みます。

+-+-+-+

いつになく酒に酔い、ヤンハがふらりとやって来たのは、開店休業状態の私設カジノだ。
彼はヨンダルを呼び出し、ホールデム勝負を持ちかける。
金など賭けても意味はない。二人の人生を賭けた勝負だ。

ディーラー役を頼まれたマンガンがカードを切り、二人に2枚ずつ配った。

ヤンハ「フロップ、ターン、リバーカード、全部オープンしてください」

※二人が持っている2枚のカード以外に、中央に置く共通カード5枚のことです。

マンガンが手元のカードから5枚出し、目の前に並べて表に返した。

マンガン「それぞれカードをめくれよ」

ヨンダルが先に自分のカードをオープンする。
♦2 ♠2

次にヤンハが自分のカードをオープンする。
♠A ♥K

全てのカードが出揃った。
誰も何も声を発しない。テーブルを包むのは重い沈黙だ。

ディーラーの前にある5枚のカードは、
♥5 ♣7 ♥8 ♣3 ♦Q

マンガン「ホ・ヨンダル理事が… 2のワンペアで勝ちだ」

トライアングル ジェジュン イム・シワン

#いや、いいんだけどね。いいんだけど、何なのこの異様な気だるさ^^;;;;;

ヨンダル「…。」
ヤンハ「やっぱり僕はとことん運がないな」
ヨンダル「…。」
ヤンハ「ホ・ヨンダルさんが勝ったから、何なりと要求してください。何なりと」

「…。」ヨンダルはじっと前を見つめたまま、なかなか口を開かなかった。

ヤンハ「僕がテジョンカジノから消えればいいですか?」
ヨンダル「…そんな必要はない」
ヤンハ「それなら何をすれば?僕がどうすれば… ホ・ヨンダルさんは満足するんでしょうね」

ヨンダルは目を閉じ、かすかに顔を歪めた。

ヨンダル「俺はお前の兄貴なんだ。ホ・ヨンダルさん、ホ・ヨンダルさんって言ってないで… 兄貴と呼べ」

短い沈黙の後、ヤンハはフッと笑う。

ヨンダル「それが俺の要求だ。兄貴と呼べ」

ヤンハはバカバカしいとでも言いたげに笑うと、グラスの酒を一口飲み、それっきり下を向いてしまった。

マダム「酔いつぶれちゃったみたい。お兄さんって呼ばせるのは難しそうね」
ヨンダル「…。ソファーにでも寝かせてやってください」
マンガン「あぁ、分かった。ここは心配しないで、ホ理事も帰って休みな」

ヨンダルは頷くと、隣で小さくなっている弟をそっと見つめる。
「…。」彼は立ち上がり、ヤンハを残してテーブルを去った。

418

#今日のマダム、めちゃくちゃ美しくありません?ねぇ!

+-+-+-+

朝が来た。
「どうなったんです?」ピルサンは執務室からコ・ボクテに電話を掛けていた。

コ・ボクテ(電話)「昨夜ユン会長に頼み込んでみたが、あの老いぼれ、冷たいもんだ」

+-+-+-+

ヨンダルはデスクでぼんやりと考えに耽っていた。

「理事」ソファでPCに向かっていたジュノが、イヤホンを外す。

ジュノ「ヒョン本部長がコ・ボクテと電話で話しているようです」
ヨンダル「!」

ヨンダルはハッと身を起こし、目の前のPCを覗いた。
画面一杯に、隠しカメラの映像が鮮明に映し出される。

ピルサン(電話)「え?今カジノの持ち株を売却したら、計画に支障が出るのでは?」

ヨンダルの口角がわずかに上がる。

421

ピルサンが通話を終えると、ヨンダルはすぐに携帯を取り出した。

ヨンダル(電話)「予想通り、コ・ボクテはテジョンカジノの株を売ろうとしているようです」
ミン社長(電話)「こちらの準備はすっかり終わってるわ」
ヨンダル「株を購入したら、背後に僕がいると漏らしてください」
ミン社長「大丈夫かしら?」

ヨンダルはゆっくりと頷く。「えぇ」

ミン社長「分かったわ。コ・ボクテのヤツがどんな顔するか、見物に行きたいくらいね」

+-+-+-+

422

#なんかさー ヤンハの寝姿ってさー か弱い子どもが眠ってるようで、きゅんとなるんだよね

「ユン代表!ユン代表!起きてくださいよ」ヤンハはチャンマダムに呼ばれ、ソファの上で目を覚ました。
顔を上げた途端、頭を重い痛みが襲い、彼は思わず頭を押さえる。

マダム「具合はどうですか?」
ヤンハ「どうなってるんです?僕がどうしてここに?」
マダム「憶えてないんですか?!」
ヤンハ「えぇ」

「やれやれ」マダムは呆れて溜息をついた。

マダム「昨夜、ベロンベロンに酔ってやって来て、ホ・ヨンダル理事とホールデムで一勝負するって言い張ったんですよ。ホ・ヨンダル理事を呼べって」
ヤンハ「…。」
マダム「それで私がホ・ヨンダル理事に電話したの。すぐ駆けつけたわ」

「それで?」ぼんやりしていたヤンハの目が、俄に強くなった。

マダム「二人で一度きりの勝負をしたんです」
ヤンハ「…。」
マダム「本当に何にも憶えてないんですか?!」
ヤンハ「…。」

+-+-+-+

ヤンハは何言もなかったような静かな表情で、テジョンカジノのエレベーターに乗り込んだ。

ヤンハ「…。」

それでも、マダムの話がしきりに思い出され、頭から離れずにいた。

~~~~

マダム「ホ理事とユン代表が何を賭けて勝負したと思います?ユン代表が勝ったら、ホ理事がテジョンカジノを去ること」
ヤンハ「…。」
マダム「ホ理事が勝ったら、ユン代表がホ理事をお兄さんと呼ぶことだったんですよ」
ヤンハ「結果はどうなったんです?」
マダム「あぁ、まぁ… ホ理事が勝ったんですけど、ユン代表はお兄さんとは呼ばないまま、突っ伏して寝ちゃいましたよ」

~~~~

エレベーターを降り、廊下を進む。
そこで彼は、向こうから歩いてきたヨンダルと出くわした。

ヨンダル「…。」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「昨夜何があったか、覚えてるか?」

どう答えていいか分からず、ヤンハは視線を泳がせる。

ヨンダル「…。」
ヤンハ「…。」

それっきり、ヨンダルは何も言わずにヤンハの隣を通り過ぎた。

ヤンハ「…。」

+-+-+-+

「おぉ、ジャンス!」カジノの入り口へと続く廊下で、ヤン社長がジャンスを呼び止める。

ジャンス「あぁ、親父!」
ジェリー「社長、どうなさったんです?」
ヤン社長「どうしたも何も、営業だ」
ジャンス「全く… 息子の体面ってもんを考えてくれよ」
ヤン社長「何が体面だ。お前らが助けてくれれば営業なんてしなくて済むんだ」

「ところで」ヤン社長が続けた。

ヤン社長「ラッキーカジノが国内客も出入り出来るようになるってのは本当なのか?」

一瞬困惑した空気が流れる。

ジャンス「それを親父はどこで聞いたんだ?!」
ヤン社長「舎北じゅう噂で持ちきりだ」
ジャンス「あぁ~~」

ジャンスは父の耳元で声を潜める。「その噂、ヨンダルがわざと流してるんだ」

ヤン社長「何で?」
ジャンス「詳しいことを親父が知る必要はないよ。あっちこっちで吹聴して回ってほしいんだ。噂がさぁ~っと広がるようにね」
ジェリー「さぁ~っと広がるように」
ジャンス「大事なことなんですから。さぁ~っとね」

+-+-+-+

ディーラー控室にファランとヒョンミがやってくる。

ファラン「よく聞いて。来週、ディーラーカジノ大会があるから、今日から業務が終わったら代表選抜戦をするわよ。参加する人は申し出て」
ヒョンミ「オ・ジョンヒは去年の優勝者だから、選抜戦は免除で本戦出場よ」

「はい」ジョンヒが笑顔で答える。

チョンジャ「マネージャー、ラッキーカジノも国内客が出入りできるオープンカジノになるって聞きましたけど、ホントなんですか?」
ファラン「その話、どこで聞いたの?」
ミニョン「舎北じゅうで噂になってますよ」
ソンジュ「またデモになるって」

「…。」ファランとヒョンミは困って顔を見合わせた。

+-+-+-+

「さっきの話、聞いたことある?」ディーラー控室を出ると、ファランは声を潜めてヒョンミに尋ねた。

ヒョンミ「えぇ。何日か前から噂になってたんです。そうなったらうちのカジノが潰れるかもしれないって」
ファラン「!」
ヒョンミ「実際、そうなればお客様は皆ソウルに行けばいいし、ここまで足を伸ばす必要はなくなるでしょう?」
ファラン「…。」

ファランはすぐに携帯を取り出した。

「私です」ファランはヒョンミに背を向け、電話の相手と話し始めた。

ファラン「ソウルのラッキーカジノがオープンカジノになるって、本当なんですか?今、ディーラーたちの間で噂になってるんです」

「そんなことはない」電話の向こうでピルサンの低い声が響く。

ピルサン「ディーラーたちに口を慎むよう言うんだ」

+-+-+-+

「ラッキーカジノがオープンカジノになり、うちのカジノは潰れる…。誰かがそんな噂を流していますね」電話を切ると、ピルサンはそばにいるぺ主任にそう言った。

ピルサン「噂の出処を急いで確認して下さい」
ペ主任「はい」
ピルサン「…。」

+-+-+-+

スチャンは懸命に金の工面に走っていた。
担保貸付を断られ、彼は最後の手段であるテジョンカジノ株の売却を実行した。

スチャン「我々が危機を乗り越えたら、そのときは再び買い戻すと必ずお伝え下さい」

押印が済むと、担当者は誰かに電話を掛けた。

担当者(電話)「お伝えした金額、今から送金してください」

「入金があったか確認して、会長に報告しろ」スチャンも電話で部下に連絡した。

スチャン「あの… 買主が誰なのか、会うことは出来ますか?」

「少々お待ちを」担当者は立ち上がり、デスクに戻って電話の受話器を取る。

担当者(電話)「たった今契約が終わりました。社長にお目にかかりたいそうですが、お会いになりますか?」

担当者の背後で、スチャンが緊張した面持ちで様子を窺う。

「はい、承知しました」電話を切ると、担当者はスチャンを振り返る。「今こちらへ来られますから、お待ちください」

+-+-+-+

会長室でコ・ボクテは今か今かと知らせを待っていた。
そこへ、部下が駆け込んでくる。

部下「会長、現在までで530億用意出来ました。あと70億です」

「…。」コ・ボクテは頷くと、受話器を取る。

コ・ボクテ(電話)「あぁ、キム社長、俺だ。頼んでたことはどうなった?… 何だと?!おい、お前!今まで俺がどれだけ助けてやったと思ってる!!!死にたいのか!!!」

プツリと電話の切れる音が、受話器の向こうで聞こえた。「おい!おい!!!」
コ・ボクテは受話器を放り出すと、そばに控えていた部下の頬を出し抜けに叩いた。
部下が小さくうめき声を上げ、頬を押さえる。

コ・ボクテ「お前何やってる?何としても金を用意しろ!!!!!」

+-+-+-+

程なく現れたミン社長に、スチャンは目を丸くして立ち上がった。

#壁に「ミンS ホールディング」って社名が書いてあるやん

担当者「我が社の社長です」
ミン社長「久しぶりね、コン室長」
スチャン「最初からテジョンカジノの株を狙っていたんですか?」
ミン社長「当然でしょ。そうじゃなきゃ、不渡りを出すかもしれない白紙当座小切手を集めるなんて、そんなバカな真似するかしら?」
スチャン「社長にはそこまでの力はないはずです。ホ・ヨンダルの仕業ですね」

「ふん」ミン社長は意味深に微笑んだ。

+-+-+-+

ヨンダルは執務室でじっと報告を待っていた。
そこへ電話が鳴り、そばで待っていたジャンスたちもハッとして覗きこむ。

ヨンダル(電話)「どうなりました?」
ミン社長(電話)「全部、ホ理事の計画したとおりになったわ」

ヨンダルは大きく頷く。「お疲れ様でした」

ジャンス「どうなったんだ?」
ヨンダル「コ・ボクテが持ってたテジョンカジノ株、俺たちの手に入った」
ジャンス「ホントか!」
ヨンダル「これで俺たちがテジョンカジノの最大株主になったんだ」

「ヨンダル、よくやったな!」ジャンスたちが抱き合って喜ぶ。
ヨンダルは笑顔から一瞬で気を引き締めた。今、大きな節目を迎えたのだ。

+-+-+-+

ラッキーカジノのユン理事が、テジョングループのユン会長の元を訪れていた。

理事「アンダーソングループとの投資協賛をテジョンカジノと一緒に進めるようにと、我々の会長が指示なさいました」
ユン会長「ソン会長が随分配慮をしてくださったものだ!」
理事「ユジンお嬢様がかなりご尽力なさいまして」

ユン会長が、そばで黙っているヤンハを笑顔で振り返る。

+-+-+-+

「ようやく胸のつかえが取れたようだ」ユン理事が帰ると、ユン会長は上機嫌でヤンハに声を掛けた。

ユン会長「よくやった」

「…。」ヤンハは何も言わず、俯いた。
そこへ、キム専務が入ってくる。

キム専務「会長、大変です」
ユン会長「何事だ?」
キム専務「コ・ボクテが持っていたテジョンカジノ株が、ホ・ヨンダルの手に渡りました」
ヤンハ「?」
ユン会長「何だと?!」

ユン会長とヤンハは、絶句して顔を見合わせる。

キム専務「アン・チャンボンがホ・ヨンダルに譲渡した議決権まで合わせれば、ホ・ヨンダルがテジョンカジノの最大株主だということになります」
ユン会長「(ヤンハに)お前、知らなかったのか?」
ヤンハ「初耳です」
ユン会長「…。」

「コ・ボクテがなぜの男に株を譲ったのか、すぐに調べろ!」ユン会長の鋭い声が飛んだ。

+-+-+-+

スチャンともうひとりの部下がコ・ボクテの元へ戻ってきた。

「どうなった?」コ・ボクテの言葉に、スチャンはなかなか切り出せずに躊躇する。

コ・ボクテ「さっさと言え!!!」
部下「30億足りず、結局不渡りを出しました」

「…。」コ・ボクテは呆然と天井を仰ぐと、倒れるようにソファへ体をうずめた。
「下がれ」部下に指示をすると、スチャンが残る。

コ・ボクテ「コ・ボクテの人生は… こうやって終わるのか?」
スチャン「面目ありません」
コ・ボクテ「…。」

「あの、会長…」スチャンが切り出す。

スチャン「テジョンカジノの株の購入主は… ホ・ヨンダルでした」

「何だって?」コ・ボクテは消え入りそうな声でスチャンを見上げる。

スチャン「ホ・ヨンダルが最初から計画して、株を売るよう仕向けたんです」

コ・ボクテの不気味な笑い声が、部屋中に響く。
ひとしきり笑うと、コ・ボクテは鬼の形相でテーブルを叩いた。

コ・ボクテ「ホ・ヨンダルのヤツめ!!!!!!!」

+-+-+-+

ピルサンは静かに考えに浸っていた。
静寂を電話の音が破る。

ピルサン(電話)「はい」
コ・ボクテ(電話)「会う必要がある。今どこだ?」
ピルサン「ホテルです」
コ・ボクテ「分かった。俺が行こう」

電話を切ると、ピルサンの目が不敵に光った。
そこへ、ファランがやって来る。

ファラン「どうなるんですか?」
ピルサン「…。どう言って欲しいんだ?」
ファラン「ここで終わってしまうわけじゃないでしょう?」

「まだ俺が分かってないのか?」ピルサンが笑った。

ファラン「信じてるけど、雲行きが悪すぎるわ」
ピルサン「心配するな。必ずどんでん返しがある」
ファラン「どんでん返し?」
ピルサン「今、コ・ボクテは逆上してる。ホ・ヨンダルは、あの男を逆上させた代償を受けることになるはずだ」

まるで期待に胸を躍らせるように、ピルサンはほくそ笑んだ。

+-+-+-+

嬉しそうに帰り支度をするジョンヒに、ミソンが声を掛けた。

ミソン「お化粧して、デートですか?」
ジョンヒ「(微笑)」
ミソン「ジョンヒさんはいいなぁ」
ジョンヒ「何が?」
ミソン「ホ・ヨンダル理事みたいに素敵な人とばかり付き合って」

ジョンヒは嬉しそうに俯いた。

ミソン「私につきまとうのは、カジノですっからかんになった物乞いばっかり」
ジョンヒ「私が誰か紹介してあげようか?」
ミソン「誰?」
ジョンヒ「販促チームのオ・ジュノ代理は?私と同級生なんだけど、すごくいい人よ」

「面白くないわ」ミソンは溜息をついた。

ミソン「いい人って、平凡すぎるでしょう?」
ジョンヒ「うーん。それじゃ、特販チームのカン・ジェリは?」

#ジェリって本名だったのか?カン・ジェリだったのか、君はー。
前回ぐらいから、ファランやらいろんな人のフルネームが判明して、私は「遅いよー」とボヤいてます。

ミソン「チビの坊主頭?」
ジョンヒ「えへへ^^;あの子はちょっと不良っぽいタイプだけど」
ミソン「はぁ、自分はユン・ヤンハにホ・ヨンダルに、カッコイイ人と付き合って、私には冴えない男ばかり。酷いわ」
ジョンヒ「(ニコニコ)」

+-+-+-+

「おぉ!来たか!」ジョンヒが店に入ってくると、ジャンスが声を上げる。
ミン社長にマンボン、ヤン社長やチャンマダムたち、おなじみの面々がすっかり顔を揃えていた。

ジャンス「舎北の美女!舎北の花!オ・ジョンヒ~!」

ジャンスが紹介すると、皆が盛大に拍手をして歓迎する。

#奥でニコニコしてるマダムが超カワイイの♥

ジョンヒ「どうして皆さん集まっていらっしゃるの?」
ジャンス「あぁ今日?今日は、わがホ理事のあげた特大金星の記念パーティーだ!」

メンバーが揃うと、ジャンスがマイクを持ち、会を仕切り始めた。

ジャンス「今日は、我がヨンダルにとって歴史的な日です。一時は舎北を代表するチンピラ。くだらないクズだったホ・ヨンダル理事が、今日、テジョンカジノの最大株主になったんですよ、皆さん!!!」

皆が心からヨンダルに拍手を送った。
「ホ・ヨンダル理事から一言」ジャンスがヨンダルにマイクを差し出す。
「俺はいいよ」渋るヨンダルを、皆がけしかけた。

ヨンダル「最初に、母の葬儀に来てくださり、力になってくださった皆さんに、改めて感謝いたします」

頭を下げるヨンダルを、皆温かい笑顔で見つめる。

423

#何か、このドラマで泣くことはほぼ無かったけど、↑このヨンダルファンクラブの笑顔を見てると、ジーンと来たよ。
皆、本当に毎日仲良く楽しく撮影したんだろうね。本当にいい出会いになったんだろうね。

ヨンダル「ジャンスの言う通り、舎北のチンピラで、くだらないクズだった僕を、何の条件もなしに信じて、助けてくださった皆さんに、僕は生涯を掛けて恩返しをするつもりです」

再び拍手が湧き起こった。

ヨンダル「それから、僕の家族と変わらない皆さんの前で… ジョンヒさんに言いたいことがあるんです」
ジョンヒ「…。」
ヨンダル「俺を信じてくれて… 本当にありがとう。…愛してます」

ジョンヒが満面の笑みをヨンダルに返す。
「あんたたち、チューしちゃいなさいよ!」チャンマダムの声に皆が便乗して囃し立てた。

+-+-+-+

ヤンハはたった一人、ぼんやりと夜道を歩いていた。

自分の置かれた状況、そして少しずつ変化している気持ち。
その隙間を埋めるのに、彼はまだ苦しんでいた。

+-+-+-+

パーティーはすっかり盛り上がっていた。

チャンマダムたちがステージを大いに盛り上げると、ジャンスがヨンダルを指名する。

ジャンス「次は今日の主人公、最大株主ホ・ヨンダル先生の愛唱歌、”黒い傷のブルース”!!!」

♪ あなた 私を捨てて 誰の元へ去ったのか
胸の傷は忘れようもない 消えた愛の影…

情熱の薔薇色の藍も 黒い傷の痛みも
我が胸の奥深く 悲しみだけを残した あなた 今宵も私はむせび泣く♪

424

+-+-+-+

車を走らせ、コ・ボクテはピルサンの元へやって来た。

ピルサンはコ・ボクテとスチャンをソファへ案内し、話を始める。

+-+-+-+

パーティールームを出た廊下で、ジュノは携帯を覗いていた。
こうして楽しくパーティーをしている間にも、ピルサンの動向を監視ししておく必要があったのだ。
画面の中には、話しているコ・ボクテたちの姿が映し出され、マイクから音声が届く。

コ・ボクテ「今夜のうちにホ・ヨンダルのやつを絶対に殺してやる!俺をコケにした代償がどんなものか、必ずや思い知らせてやる!!!」

ジュノは画面を食い入るように見つめた。

コ・ボクテ「あいつを殺せなければ、俺は犬クズだ!!!」

※正確には「コ氏じゃなく、ケ(犬)氏だ」と言ってます^^;

+-+-+-+

ステージでは、ジャンスとジェリーが再び賑やかな曲を披露していた。
そこへ急いで戻ってきたジュノがヨンダルに呼び掛ける。「大変です!」
「どうしたんだよ?白けるじゃないか」ジャンスがすぐに音楽を止めた。

「これを御覧ください」ジュノがヨンダルに携帯電話を差し出す。

「今日中にホ・ヨンダルのヤツを殺してやる!」
「俺をコケにした代償がどんなものか、必ずや思い知らせてやる!!!」

コ・ボクテの怒鳴り声が沈黙の中で響き渡った。
続いてピルサンの声が聞こえてくる。

ピルサン「コ会長の気持ちはよく分かりますが、あいつをすぐ殺してしまったらつまらないでしょう。今、ホ・ヨンダルに最大の苦痛を与えるには、あいつ自身を殺すよりも、ユン・ヤンハを殺すことです」
コ・ボクテ「そうだ!君の言うとおりだな!ユン・ヤンハを殺せば、チャン・ドンスもホ・ヨンダルももっと苦しむに違いない!死ぬのは一瞬だが、肉親を失った苦痛はいつまでも続くだろう」

したたかに笑うと、画面の中のコ・ボクテはスチャンにヤンハの居場所を探すよう指示した。

425

ヨンダル「…。」
ジェリー「どうしよう」
ジャンス「どうすりゃいいんだ?」
ミン社長「コ・ボクテのヤツ、狂ってるわ。ユン・ヤンハを本当に殺すつもりよ。マンボン、今すぐ人を集めて頂戴」
マンボン「えぇ、姐さん」

マンボンが席を立つ。

ヨンダル「(ジュノに)ユン・ヤンハがどこにいるのか、急いで調べてくれ」
ジュノ「はい」

ヨンダルは携帯を取り出した。

ヨンダル(電話)「兄さん、今どこだ?ドンウが危ない!」

#いや、その前にヤンハ本人に電話してみなよ(まぁ一応言っとく^^;

+-+-+-+

コ・ボクテの手下たちを乗せた車が何台も連なって到着すると、次々と男たちが降り立った。

ドンスと合流したヨンダルは、大切な弟の元へ走る。ただひたすら、二人は走った。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

えっと…

24話ラストも「ドンウが危ない!」
25話ラストも「ドンウが危ない!」ですか^^;

ピルサンにしてみれば、一度失敗してるから、この機会にコ・ボクテにヤラせれば都合がいい、ってことなんでしょうね。
見てる方からすれば、さっき殺し屋が失敗したばかりだから、軽くワンクッション出来ちゃってるんですよ。

整理しておきたいのは、コ・ボクテがこんな風に逆上することは、ヨンダルもわかっていたということ。
そのために、コ・ボクテの株を買い取った後、自分の仕業だと匂わせたんですから。
矛先がヤンハに向いてしまったのは想定外だと思いますが、ヨンダルは何を狙っていたのか。
彼の描いていたシナリオが気になるところです。

さて、「ポッポ へ!ポッポ へ!」を容赦なくぶった切ってくれた構成に感謝し、早めに次に進みますね。
皆さん、いつもありがとうございます!

 - トライアングル ,

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