韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル9話あらすじ&日本語訳vol.2

   

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク‥チニ出演「トライアングル」9話の後半に進みます。

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ホテルの従業員用掲示板の前に人が集まっている。

ディーラーの総括主任もそこへ通りかかった。

女性主任「チーム長」
男性主任「あぁ」
女性主任「何見てるんです?」
男性主任「人事公告が出てるんだ」

#この二人の名前、募集中です(汗
女性はこの後、”ファランさん”と呼ばれたようですが

そこには人事チーム長の名前で公告が掲示されていた。

『人事公告』

名前:ハン・ソッキュン
発令前事項:職級-理事 所属-カジノ事業本部/戦略推進室長
発令事項:リゾート事業本部/事業開発団長
発令日:2014.06.02

名前:カン・ソンシク
発令前事項:職級-部長 所属-カジノ事業本部/戦略推進1チーム長
発令事項:リゾート事業本部/事業開発2チーム長
発令日:2014.06.02

女性主任「ハン理事とカン部長ですね」
男性主任「カジノの人たちをリゾートに異動させるなんて、辞めろって言ってるのと同じだろう」

彼は周りの耳を避け、隅に移動する。

男性主任「ハン理事とカン部長はヒョン・ピルサンの派閥だって知ってるよな」
女性主任「はい」
男性主任「ひょっとして君もそうなんじゃないのか?」
女性主任「違いますよ」
男性主任「それならいいけどさ。とにかくユン・ヤンハのヤツ、あの若さでやることが殺伐としてやがる」
女性主任「…。」
男性主任「だろ?」

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ヤンハはスジョンと廊下を歩いていた。

スジョン「お父さんがあなたに会いたいって。本部長になってから何も連絡がないから寂しがってるわ」
ヤンハ「分かった。明日行ってみるよ」

そこへ廊下の向こうから男が出てきた。ピルサンだ。

ピルサン「ユン・ヤンハ」
ヤンハ「?」

彼はヤンハに近づいてくると、後ろで手を組んだ。

ピルサン「お前、どういうつもりだ?」
ヤンハ「何かあったんですか?」
ピルサン「しらばっくれるな。ハン理事とカン部長、どうなってるんだ?」

ヤンハはまるで思いがけないことを聞かれたような表情だ。

ヤンハ「ヒョン室長の名前がなかったことを喜んでいただかないと」
ピルサン「何だって?」

ヤンハは後ろを振り返り、スジョンに席を外すよう頼んだ。
ピルサンに向き直ると、ヤンハはたっぷり皮肉のこもった目で彼を見つめる。

ヤンハ「永宗島複合リゾート事業計画、コ・ボクテ会長に流したのがヒョン室長だって、全部分かってますよ」
ピルサン「…。」
ヤンハ「ヒョン室長は父が信頼を置く人だから、父を驚かせたくなくて我慢したんですよ」

「お気をつけ下さい」ヤンハの目が鋭くなる。

ピルサン「…。」

言葉のないピルサンを残し、ヤンハは悠然とその場を去った。

#コ・ボクテに流したのがピルサンだとヤンハがなぜ知っているのか、少しくらいヒントが欲しいんですけどー。

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ディーラーたちの控室にチョンジャたちがやって来る。

チョンジャ「オ・ジョンヒ、顔貸してくれる?」

ジョンヒが前に進み出た。

チョンジャ「あんた、ホ・ヨンダルのクズとどういう関係なの?」
ジョンヒ「口を慎んでください。クズですって?」

ジョンヒの後ろで、ヒョンミの不安が高まる。

チョンジャ「舎北じゅうが知ってることでしょ。何ムキになってんの?」
ジョンヒ「…。」
チョンジャ「あんなチンピラと付き合って、ディーラーの品格落とすんじゃないわよ!」
ジョンヒ「私が誰と付きあおうと、先輩に関係ないでしょう?」
チョンジャ「何ですって!」

チョンジャが声を荒らげたところで、主任が入ってきた。

主任「何事なの?」

全員が立ち上がり、頭を下げる。
主任はいつもどおり手に持った予定表のファイルを広げる。

主任「ヒョンミとチョンジャはVIPの予約ルームに行く準備をして。オ・ジョンヒも一緒に行くから、そのつもりで」
ジョンヒ「?!」
ソンジュ「今、オ・ジョンヒっておっしゃいました?」

「そうよ」主任は淡々と答える。

チョンジャ「まだよちよち歩きの新入りをどうしてVIPルームに?ディーラーの序列を無視するんですか?」
主任「本部長の指示だから、不満があれば本部長に確かめなさい」
ジョンヒ「…。」

「オ・ジョンヒ、ちょっと話しましょう」主任は冷たい口調でジョンヒを外へ連れ出した。

主任が出て行くと、それぞれ緊張を解き、席に戻った。

チョンジャ「本部長がどうして?(ヒョンミに)あんた、何か知ってるの?」

ヒョンミが余裕の表情でチョンジャを見上げた。

ヒョンミ「…。」
ソンジュ「ひょっとして、この間先輩が言ってたシンデレラってオ・ジョンヒなんですか?私じゃなくって?」
ヒョンミ「(笑)知らないわ~。私に訊かないで」
チョンジャ「…。」

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カジノへ戻ってきたマンガンは怒り心頭だ。

マンガン「ヨンダルのヤツ、イカサマやったに違いない!」
チョンマダム「あたしの目は節穴じゃないよ。ずっと見てたけど、そんなことはなかったわ」

「畜生!」マンガンが堪えきれずに吠える。

マンガン「俺がいればとっ捕まえてやったのに!よりよって何で俺のいないときにそんなことが起きんだよ!」
マダム「…。」

そこへやって来たスタッフは、ヨンダルが来たことを告げる。
マダムとマンガンが賭場へ出てみると、ジャンスとジェリーを引き連れ、ヨンダルが待っていた。

ジャンス「俺らのカジノ、繁盛してるなぁ♪」
マダム「今度は何の用?」
ヨンダル「何の用って?来ちゃいけないのか?」
マダム&マンガン「…。」
ヨンダル「ちゃんと営業してるか今後はジェリーが監視するから、そのつもりでな」
マダム&マンガン「…。」
ヨンダル「変なマネしたらオシマイだぞ」
マダム&マンガン「…。」
ヨンダル「この間、部屋を一つ作っておくように言ったろ」

「あぁ、部屋ですか」マンガンが大げさに答える。

マンガン「あっちへ行ってみろよ」

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言われた方へ向かってみると、十分な広さの事務所スペースが用意されていた。
「イカスなぁ♪」ジャンスが口笛を吹く。
ヨンダルは何も言わずに、ソファに腰を下ろした。

ジャンス「ホ・ヨンダル、何か悩んでんだろ」
ヨンダル「悩みなんかあるかよ」
ジャンス「騙されないぞ。お前のことはよく知ってんだ。お前の目をみりゃ何考えてるか全部分かる。ほら、言ってみろ。何悩んでんだ?」
ヨンダル「コ・ボクテ会長がテジョンカジノ相手に詐欺賭博をやれってさ」
ジャンス「何だって?!気でも狂ったのか?!話にもなんねーぞ!」
ヨンダル「…。」

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カジノ事業部にジョンヒがやって来た。

ジノ「ジョンヒ?どうしたんだ?」
ジョンヒ「本部長はいらっしゃる?」
ジノ「あぁ」

ジョンヒは奥の部屋へ向かおうとした。

ユナ「ちょっと」
ジョンヒ「はい」
ユナ「アポイント取ってあるんですか?」
ジョンヒ「いいえ」
ユナ「それじゃダメでしょう?まずはアポイントを取って…」

ジョンヒは話を無視して歩き出した。

ユナ「(ジノに)何、あの子?」

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ヤンハがデスクで書類を確認しているところへ、ジョンヒが入ってきた。

ヤンハ「どうしたんです?」
ジョンヒ「失礼は承知ですが、ぜひ話したいことがあって参りました」

「座ってください」立ち上がり、応接ソファに移動したヤンハに、ジョンヒは「結構です」と断った。

ジョンヒ「なぜ私にこんなことを?」
ヤンハ「何をです?」
ジョンヒ「私を弄ばないでくれと言いましたよね。それなのにどうして?」
ヤンハ「弄ぶ?」
ジョンヒ「まだ実習も終わってないのに、そんな私をVIPの予約ルームに配属するなんて!」
ヤンハ「…。」
ジョンヒ「死ねと言ってるようなものです!」
ヤンハ「…。」

ヤンハは表情一つ変えずしばらく考えると、立ち上がった。

ヤンハ「オ・ジョンヒさんはすでに厄介な客の出入りする不法カジノで働いた経験があります」

#私の知る限り、ジョンヒがあそこでディーラーをしたのは2回だけですけどね^^;

ヤンハ「その経験があればVIPルームでも十分やれるはずです」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「僕なりに慎重に考えて決定したんですが、それを弄んだと言うんですか?」

ジョンヒが僅かにたじろぐ。

ヤンハ「ディーラーからフロアマネージャー、主任、理事まで、成功する可能性はいくらでもあるのに、ただのディーラーで満足するんですか?」

ヤンハの視線はどこまでも冷たい。

ジョンヒ「…。」
ヤンハ「目標のない人は、チャンスがやって来たことさえ気づかずにやり過ごしてしまう。僕は弄んだのではなく、チャンスを与えたんです。オ・ジョンヒさんには夢がないから、それに気づかなかったんですよ」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「夢がないから!オ・ジョンヒさんが避けるべき人に出会ってしまうんです」
ジョンヒ「…。」

098

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ジョンヒの家の庭では、縁台で祖母が肉を焼いていた。
「もっと焼こうよ」肉を大喜びで頬張るピョンスを、ヨンダルが笑顔で眺める。
すごい勢いで食べるピョンスに祖母が愚痴をこぼした。

ヨンダル「足りなかったらもっと買ってきますから」

ピョンスが嬉しそうにガッツポーズをした。

そこへジョンヒが帰って来る。

祖母「おかえり!ヨンダル君が肉を買ってきたんだ。着替えておいで。一緒に食べよう」
ピョンス「お姉ちゃん、ロースだよ♪」

ジョンヒは静かに微笑んだ。

ジョンヒ「ピョンスが食べて。私、胃の調子が悪くて、食べられそうにないわ」

ジョンヒはヨンダルに会釈をすると、一人、家に入って行く。
ヨンダルは元気のないジョンヒの姿をそっと目で追った。

#そろそろビョンテくんの消息が気になるんですがー。

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ひとしきり肉を食べ、ヨンダルとピョンスが残って縁台で寛いでいた。
ゲームに夢中のピョンスに、ヨンダルはたまらず声を掛ける。

ヨンダル「なぁ、ピョンス。お姉ちゃんが大丈夫かどうか見て来いよ」
ピョンス「何で?」
ヨンダル「何でって、具合が悪くて夕飯も食べられなかったのに、心配じゃないのか?」

ピョンスが僅かに口角を上げた。

ピョンス「心配は僕がやっとくから、お兄さんは口を出さないでよ」
ヨンダル「…。」
ピョンス「それにね、お姉ちゃんに目をつけないでください!」
ヨンダル「お前な!ロース肉まで買ってやったのに酷い言い方だな」
ピョンス「100回買ってくれたってダメなものはダメです!」

「おやすみ」ピョンスは乱暴にゲーム機を置くと、家へ戻っていった。

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「いっぱい食べなさいよ」焼肉店でミン社長が肉を勧める。

ミン社長「テジョンカジノでこれまで何度か詐欺があったわよね」

「えぇ」彼女の正面でのんびり肉を食べているのは…カジノの男性主任だ。

主任「ありましたよ。香港ドルを持ち込んで荒稼ぎした奴もいますし」

「これは内緒ですけどね」主任が声を潜める。

主任「ディーラーと組んで詐欺を仕掛けて、バレたことがありましたよ」
ミン社長「…。」
主任「でも、今じゃ到底ムリですよ」
ミン社長「どうして?」
主任「それ以来、保安システムが強固になりましたから」
ミン社長「あぁ」
主任「いくら凄腕のヤツが来ても、うちのカジノ相手に詐欺賭博は出来ません」

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ヨンダルは部屋でぼんやりと天井を見つめていた。
そこへ携帯が鳴り、彼は発信者の名前を見て起き上がる。

ヨンダル(電話)「はい、社長」

相手はミン社長だ。

ミン社長(電話)「頼まれた件、調べてみたんだけど、到底ムリだから諦めなさい」
ヨンダル「なぜです?」
ミン社長「何度か詐欺賭博に遭って、保安システムが鉄壁になったそうよ」
ヨンダル「…。」
ミン社長「そんなカジノ相手に詐欺賭博を企むなんて、牢屋に飛び込むのも同然よ」

電話が切れる。

ヨンダル「…。」

「難しいことをやってこそ、本当の才能だろう」「俺のためにやってくれ」コ・ボクテの言葉がヨンダルの頭の中を巡った。

そこへジャンスとジェリーがやって来る。

ジャンス「どうするんだ?ホントにやんのか?」
ヨンダル「…。」

何も言わないヨンダルの顔を二人が不安そうに覗きこんだ。

ヨンダル「あぁ、やる」

ジャンスが頭を抱えた。

ジェリー「方法は?方法はあるのか?」
ヨンダル「見つけるさ。探せばあるはずだ」

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ヨンダルがキム女史の待つカフェへ顔を見せた。
彼が現れると、キム女史は嬉しさを隠すことが出来ずに声を掛ける。

キム女史「ご飯食べた?食事に行きましょ♪」
ヨンダル「結構ですよ」
キム女史「それじゃ、お茶でも飲む?」
ヨンダル「いや、忙しいから、用件だけ言ってください」
キム女史「あんた、私にそんな態度じゃバチが当たるわよ」
ヨンダル「罰なら受けますよ。その方がマシだ。俺は昔に戻るつもりはないから、もうやめよう」
キム女史「オ・ジョンヒ、どこがそんなにいいわけ?」
ヨンダル「…。」
キム女史「ちょっと調べてみたけど、あんたの人生に何の得にもならない女よ!」

「あんたね」彼女はますます勢いづいた。

キム女史「舎北のかなりの部分がうちの父の土地だって知ってるわよね」
ヨンダル「…。」
キム女史「その土地、全部私が譲り受けるの。私の元へ来れば、あんたの土地にもなる」

「やめようぜ」ウンザリして聞いていたヨンダルが語気を強めた。

ヨンダル「俺、ヒモ暮らしはもうやらない。土地が必要なら自分で稼いで買うさ」
キム女史「(笑)あんたがどうやって?」
ヨンダル「見ててください。俺に出来るか出来ないか」

099

キム女史「あんた、”女の恨みは初夏にも霜を降らせる”って言葉、知ってるわよね」
ヨンダル「…。」
キム女史「私の気持ちは霜の塊よ」

キム女史はまっすぐヨンダルを見つめた。

キム女史「あんた… 私が潰してやるわ」

#出れば出るほど見ていられないキム女史。きっと女性脚本家だとこういう女性はあまり登場しないよね。

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ヤン社長は私設カジノでバカラに熱中していた。
テーブルを渡り歩いて他の客に迷惑がられているところを、息子に見つかる。

ジャンス「ここで何してるんです?」
ヤン社長「見てわからないか?見物してるんじゃないか」
ジャンス「賭けてるとこ見ましたよ!」

ヤン社長がチップを隠したポケットに手を突っ込むジャンス。

ジャンス「いくら負けたんです?」
ヤン社長「たいして負けてないぞ。100くらい?」

ジャンスが呆れて天を仰ぐ。

ジャンス「頭がおかしくなりそうだ」

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ジャンスは父の腕を掴み、ボス担保貸しまで引っ張って帰った。

ジャンス「息子に賭け事はやるなって口うるさく言っておいて、父さんは何であそこで遊んでるんだよ」
ヤン社長「ジャンス、俺はな、このところ胸が踊って仕方ないんだ。ヨンダルのヤツが19億手に入れるのをこの目で見た瞬間から、仕事だって手につかない。はぁ、どうにかなりそうなんだ」
ジャンス「父さん!あれは詐欺なんだ!」

父を見かねて、ジャンスは秘密を打ち明ける。

ヤン社長「詐欺?どういうことだ?」
ジャンス「ヨンダルと俺たちが詐欺賭博をやったんだ」
ヤン社長「何?」
ジャンス「詐欺でもなきゃカジノ相手にあんな大金を手に入れられるわけないだろ!」
ヤン社長「…。」
ジャンス「父さん、この世にそんなこと絶対にない!もう賭け事はダメだよ」

「分かった」ヤン社長は溜息をついた。

そこへヨンダルが入ってくる。
ヤン社長は「こいつめ!」とヨンダルの肩をペシペシと叩いた。

ヤン社長「何日も眠れなかったんだぞ!」
ヨンダル「何でです?」
ヤン社長「とにかくお前は男前だ!一勝負で…あぁ、カッコイイぞ、ホ・ヨンダル!」

呆れる彼らを前に一人で興奮すると、ヤン社長はまた出掛けようとする。

ジャンス「またどこ行くんだよ!」
ヤン社長「俺だって知るか!」

ヤン社長は逃げるように出て行った。

ヨンダル「おい、どうなさったんだ?」
ジャンス「何でもない。気にすんな」

彼らは応接ソファに腰を下ろした。

ヨンダル「(ジェリーに)調べてみたか?」
ジェリー「あぁ。香港のヤツらが使った手法は完全にプロレベルだ」
ヨンダル「…。」
ジェリー「一般スペースでカードを一枚盗んでおいて、VIPルームに入る。そこでしっかり準備しておいて、決定的な勝負のときにカードをすり替えるんだ」
ヨンダル「…。」
ジェリー「これが途方も無い手法なんだけど、カードをすり替えるのにテクニックがいるらしい」
ジャンス「どう考えたって俺たちのスキルじゃ絶対ムリだって」
ヨンダル「それならタンを使うしかないな」
ジャンス「タン?」
ジェリー「…。」

ヨンダルはまっすぐに前を見据えたまま、考えを巡らせる。

ヨンダル「花札のイカサマ師はあらかじめ作っておいた札を使う。順序どおりに仕込んだ花札、それがタンだ」
ジェリー「ってことは、俺たちにもあらかじめ用意したカードがなきゃダメだろ。どこで手に入れるんだ?」
ヨンダル「俺に考えがある」

ジャンスとジェリーが顔を見合わせる。

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私設カジノに用意されたヨンダルたちの事務室に、男が入ってくる。
マンガンだ。
彼は注意深く部屋を見渡し、ニヤリと笑った。

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ヨンダルがホワイトボードカジノの見取り図を書いて説明する。
場所は、私設カジノ内の彼らの事務室だ。

ヨンダル「ここが予約ルームで、ここからお客が出入りする。ここにディーラーや営業スタッフたちの通路があって、ここが化粧室だ」
ジャンス&ジェリー「…。」
ヨンダル「ディーラーたちが通るこの扉側に、VIPのお客用の食堂があるだろ。俺たち、そこでカードをすり替えるんだ」

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マンガンは事務所でノートPCの画面を熱心に覗いていた。
画面には、ヨンダルたちがホワイトボードを囲んで議論している姿が丸写しになっている。

#こんなしょーもないミスでバレるとか拍子抜け

そこへチャンマダムとキム女史が入ってきた。

マダム「何してんのさ?」
マンガン「チャンマダム、ヨンダルをうちのカジノから追い出す方法、見つけたぞ」
マダム「どうやるの?」
マンガン「ヨンダル、ジャンス、ジェリー。あいつらあの部屋でここ数日何か企んでるようだったから、隠しカメラを仕込んでおいたんだ」

マダムが顔をほころばせる。

マンガン「あいつら、テジョングループを相手に詐欺賭博をやらかすつもりだ」
キム女史「本当なの?!」
マンガン「間違いない。あいつらが事を企てるところを全部撮った。録音もしてある」

100

#マダム!今日もお美しいっす!

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「ペ主任」

カジノの男性主任を呼ぶ声がして、彼は立ち止まった。

#やっとここでペさんだと判明^^

ペ主任「?」

振り返ると、チャンマダムとキム女史がいた。

マダム「マネージャー(女性主任)、お久しぶりです」
女性主任「えぇ」
ペ主任「どうなさいました?」
キム女史「ペ主任のお耳に入れたいことがあるんです」
ペ主任「どうぞ」
キム女史「どこか静かなところで」
ペ主任「…。」

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周囲に人のいないカフェに、キム女史たちは来ていた。

ペ主任「何事です?」
キム女史「ホ・ヨンダルをご存知ですよね」

「もちろん」彼は慎重に答える。

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ヤンハの執務室をキム常務が訪れていた。

ヤンハ「チャン・ドンス氏についてあらゆることを調べてください。警察での履歴はもちろん、それ以前の生い立ちも全てです」
キム常務「承知いたしました」

キム常務が退席すると、ペ主任が慌てた様子で入ってくる。

ヤンハ「どうしました?」
ペ主任「至急ご報告したいことがありまして」
ヤンハ「何です?」
ペ主任「先日、ホ・ヨンダルのことで私にお尋ねになったことがありましたよね」
ヤンハ「えぇ」
ペ主任「その人物が今、うちのカジノを相手に詐欺賭博を企んでいるようです」
ヤンハ「…。確かですか?」
ペ主任「はい。間違いありません」
ヤンハ「…。」
ぺ主任「事を起こす前に、出入り禁止にした方がいいでしょう」
ヤンハ「いえ、そのままにしてください」
ペ主任「え?そのままとは?」
ヤンハ「泳がせておいて、事を起こしたら、そのとき捕まえましょう。詐欺を働いた現場を取り押さえるんです」
ペ主任「…。」

+-+-+-+

コ・ボクテはミン社長と酒を飲み、談笑していた。
そこへ側近が入ってくる。

側近「ホ・ヨンダルが予約ルームに向かっているようです」
コ・ボクテ「そうか」

コ・ボクテは期待に笑い声をあげる。

コ・ボクテ「(ミン社長に)どう思う?成功しそうか?」
ミン社長「どうかしら」
コ・ボクテ「俺は成功すると見た」
ミン社長「私は難しいと思いますわ」
コ・ボクテ「ははっ。それならミン社長と俺の賭けだな」

高みの見物と決め込み、二人は顔を見合わせて笑った。

+-+-+-+

ホテルから少し離れて停めた黒いバンに、ヒョンタクが待機していた。

101

#ヒョンタクは異様に赤シャツが似合うよね。ラテン系で

黒いスーツで武装したヨンダルたちは、揃ってホテルへと乗り込む。
ホテルの階段を降り、いざカジノの前までやって来る頃には、ジャンスたちは緊張で落ち着きをなくしていた。

ジャンス「足が震えてどーしようもねーよ」
ヨンダル「ビビることはない」
ジャンス「ビビらずにいられるか!バレたらその場で牢屋送りだぞ。お前らは前科持ちだけど、俺はまだ純潔なんだぞ」
ヨンダル「バカだな」

「行くぞ」ヨンダルたちは気合を入れ、カジノへと足を踏み入れた。

VIPルームの扉を開けると、テーブルの周りには二人の主任とヒョンミ、チョンジャ。
そして、担当のディーラーとしてジョンヒが待っていた。
入ってきた彼らを見て、ジョンヒは驚く。
ヨンダルたちもまた、驚いて視線を泳がせた。

ジョンヒ「…。」
ヨンダル「…。」

+-+-+-+

執務室にいるヤンハは、VIP予約ルームの映像を自分のPCへ送るよう、指示を出した。
彼のPCにはすぐさま、予約ルームに設置された4つのカメラの映像が映し出される。
ヤンハは画面を食い入るように見つめた。

102

そこへノックの音が響いた。

「どうぞ」ヤンハがPCから目を離さずに声を掛ける。
入ってきたのは、ドンスだった。

ヤンハ「あぁ」

ヤンハはドンスに気づくと、さっと立ち上がり、笑顔を作る。

ヤンハ「ようこそ」
ドンス「お呼びですか?」
ヤンハ「えぇ。もうじきチャン理事の初仕事が舞い込みますよ」
ドンス「…。」

103

ヤンハはチラリとPCの画面に目をやり、意味ありげにドンスを見つめた。

+-+-+-+

「ゲームを始めます」ジョンヒが宣言した。

PLAYERとBANKERにカードが配られるのを、ヨンダルはじっと見つめる。
仕組まれた罠に向かって、彼は足を踏み出した。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

ようやく3兄弟が微妙に絡み合い、期待が高まってきました。
一言では説明できない利害や感情が絡んでいて、そこが上手く描かれればとても面白くなりそう。

ヨンダルはもう逮捕でいいから(笑)、あまりハラハラさせないでさっさと捕まえてくださいな。

※テジョンと書いたりテジュンと書いたり、これまで全体を通して表記がいい加減で申し訳ないです

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