韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル8話あらすじ&日本語訳vol.2

      2014/06/01

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク‥チニ出演「トライアングル」8話の後半に進みます。

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私設カジノの事務所。
ヤン社長から貰ったバッグをチャンマダムが品定めしているところへ、キム女史がやって来た。

キム女史「そのバッグ、どうしたの?」
マダム「どうしたってさ、ヤン社長がくれたのよ」
キム女史「ヤン社長って、ボス担保貸しの?」
マダム「あの社長、最近あたしに夢中なのよ。身ぐるみ剥いで全部頂くつもり♪」

キム女史が笑う。
そこへスタッフが顔を覗かせた。

スタッフ「ホ・ヨンダルさんがマダムに会いたいそうなんですけど」
マダム「(マダムの顔を見て)何の用かしら」

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マダムがキム女史と店舗へ出てくると、ヨンダルはミン社長と一緒に彼女を待っていた。

マダム「今度は何の用です?」
ヨンダル「あぁ、ここで大勝負をやりたいんだけど、最大の賭け金があんまり小さいもんだから」
マダム「…。」
ヨンダル「額を上げようぜ」
マダム「いくら?」
ヨンダル「5000」
マダム「5000万ウォン?!」
キム女史「…。」
マダム「どれだけ大勝負するつもり?!」
ミン社長「最大が5000万だから、10億程度のゲームはやらないとね。私がスポンサーをやるから、お金の心配はないわ」

沈黙が流れる。

~~私設カジノへ乗り出す前、ヨンダルはミン社長の事務所にいた~~

ミン社長「頼みは全部聞いてやったわ。カジノをどうやって手に入れるのか、今度はあなたが話す番よ」
ヨンダル「チョン会長っていう、カジノで100億も失った人をご存知でしょう」
ミン社長「よく知ってるわ。私にもお金をたかって行ったから」
ヨンダル「あの旦那に聞いたんです。バカラで儲ける必勝法を教えてくれって」
ミン社長「それで?」
ヨンダル「ないそうですよ。必勝法なんてものはない…それでも唯一、儲ける方法は」

ヨンダルがニヤリとほくそ笑む。

~~~~

マダムは事務所で考え込んでいた。

キム女史「何悩んでるの。受けるっていいなさいよ」
マダム「お姉。そんな簡単な問題じゃないの」
キム女史「…。」
マダム「あたしたちに運がなきゃ、10億失うかもしれない。そうなったら、うちのカジノは店じまいしなきゃいけなくなるわ」
キム女史「それなら?あの女狐ミン社長に一杯食わせるチャンスを見過ごすわけ?」
マダム「あたし一人で決められる問題じゃないのよ。待ってて」

マダムは携帯を取り出した。

~~ミン社長の事務所~~

「そんなこと可能なの?」さすがのミン社長も不安を隠せずにいた。

ヨンダル「準備は全部整ってるんですが、問題はチャンマダムがこっちの提案を受けるかどうか… そこです」

~~~~

マダムの携帯に折り返し連絡が入る。

マダム(電話)「はい、私です。えぇ、分かりました」

短い電話が終わった。

キム女史「誰?」
マダム「うちのカジノの本当のオーナー」

キム女史が身を乗り出す。

キム女史「本当のオーナーが他にいたの?」
マダム「お姉…。お姉もホント純情よね。取締りにあっても、うちがずっと営業していられる理由は何だと思う?全部、裏で手を回してくれる本当のオーナーがいるおかげよ」
キム女史「…。」

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ミン社長の事務所で待っているヨンダルの携帯が鳴った。

ヨンダル(電話)「明日の午後2時ごろ?面倒だから他の客は入れないでくれ」

電話が切れる。

ヨンダル「(ミン社長に)チャンマダム、俺たちの提案を受けるそうです」

「OK!」ミン社長が膝を打った。

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スジョンはスタッフたちを集め、ミーティングを行っていた。

スジョン「調べてみると、VIPのお客様の中には(補償?)面で不満が多いようですね。最大限に配慮してください」
ジノ「会員の中には補償をお金で売買しているケースがあるんです。それを防ぐべきだと思います」
スジョン「そうですね。ユナさん、補償がお金で取引されている実態を調べて、報告してください」

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「皆、注目!」ディーラーの控室に主任(教官を務めた女性)がやって来た。
後ろに従えた研修生の中には、ジョンヒの姿もあった。

主任「研修を終えた新人たちよ」

主任は新人の世話役をよりによって意地悪ディーラー、チョンジャに任せる。

#この人、研修室にいたから研修生だと思ってた!過去の訳、そのうち直します^^;

主任「ヒョンミ」
ヒョンミ「はい」
主任「VIPルームに予約が入ってるから、私と一緒に来て」
ヒョンミ「ひょっとして釜山のチャ会長ですか?」
主任「えぇ」
ヒョンミ「(凹む)マナー最悪なのに…」
主任「それでもチップ弾んでくれるじゃない」

「行くわよ」主任が出て行くと、ヒョンミはジョンヒの肩をそっと叩き、後に続く。

上の人間がいなくなると、チョンジャは待ってましたとばかりにジョンヒたちに近づいた。

チョンジャ「研修が終わったからってディーラーになれたと思ったら大間違い。本当のディーラーになるには一週間の新歓期間が過ぎてからよ」

※「新歓期間」と訳しましたが、直訳すると「申告式」と言っています。新入りが自分を知ってもらうための期間であり、苛めやセクハラなどで問題になっているようですね。

仲間1「新歓期間には一時間早く出勤して、控室を綺麗に掃除。先輩に話し掛けられない限り口も開けずに、隅っこで縮こまってなさい」
仲間2「先輩をよ~く見て、さっとコーヒー出しなさいよね」

ジョンヒ「…。」

チョンジャが黙っているジョンヒに詰め寄る。

チョンジャ「オ・ジョンヒ」
ジョンヒ「はい」
チョンジャ「何で黙ってるの?口答えしないわけ?」
ジョンヒ「申し訳ありません。二度とあんなことはありません」

ジョンヒは目を伏せ、冷静に答える。

チョンジャ「あんた、どうしたのよ?気が抜けるじゃない。(全員に)あんたたち、覚えときなさい。他のことは我慢しても、生意気だけは絶対に許さない。私に目をつけられないように、気をつけなさいよね。分かった?」

「はい」新入りディーラーたちが小さく答えた。

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先輩から解放された新入りディーラーたちは、憂鬱極まりなかった。

1「キツイとは聞いてたけど、ここまでとは思わなかったわ」
2「(ジョンヒに)さっきの先輩、知り合いなんですか?」
ジョンヒ「えぇ。近所に住んでて、学校の先輩なんです」
3「それなのに、どうしてあんなに目の敵に?」
ジョンヒ「みんな、少しだけ我慢してください。時が来たら、ビシッと黙らせてやりますから」

+-+-+-+

カジノ事業本部長室を、ディーラーを統括する主任たちが訪れた。
ヤンハが彼らを迎える。

ヤンハ「ディーラーの研修、終わったんですよね。で、どうなるんです?」
男性主任「既存のディーラーたちと一緒に一般ルームに入らせて、実習教育をします」
ヤンハ「ふむ。新人の中にオ・ジョンヒさんもいますよね」
男性主任「はい」
ヤンハ「VIPルームに投入してください」

主任たちが驚いて顔を見合わせた。

女性主任「VIPルームは熟練したディーラーしか投入しないんです」
男性主任「ベット額が大きいので、ミスがあってはいけませんから」

「ハードなトレーニングをしろと言ってるんです」ヤンハの言葉がキツくなる。

ヤンハ「投入してください」
女性主任「…はい」

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出てきた主任たちは困惑していた。

男性主任「オ・ジョンヒとどういう関係なんだ?」
女性主任「わかりません」
男性主任「はぁ。本部長のご機嫌伺いだけでも大変なのに、今度は新人ディーラーにまで気を遣わなきゃいけないのか?」
女性主任「…。」
男性主任「とにかく、君もミスのないようにやれよ」
女性主任「はい」

#この男性主任、何回「괸히 실수하지마 (むやみに失態おかすなよ)」って同じ台詞言うんだか

+-+-+-+

「ジャーン!」ヨンダルの部屋で、ジャンスが秘密めいたその小さなケースを開けた。

ジャンス「これだ、これ」

ヨンダルはケースの中に並んだパーツを指でつまみ上げると、耳の中へ入れた。
小さな受信機のようだ。

ヨンダル「こんなもんで大丈夫なのか?」
ジャンス「こう見えても性能は最高だぞ。俺がちゃんとテストしたんだ」

「バッチリだ」ジャンスが親指を立てる。
そこへジェリーもやって来た。

ヨンダル「どうなった?」
ジェリー「5000万で合意したぞ」
ヨンダル「よくやった」
ジャンス「後は俺たち、一発いかさま師と洒落こめばいいんだな」

ヨンダルは落ち着いて受信機を眺める。

ジャンス「お前、ビビんねーのか?」
ヨンダル「何ビビることがあんだよ?俺はヨンダルだぜ、ホ・ヨンダル」

頼もしいヨンダルにジャンスたちの期待が高まった。
そこへ母屋の方からピョンスの声が聞こえる。

ピョンス「お兄さん、おばあちゃんがご飯食べにおいでって」
ジャンス「ヨンダルはご飯食べ…!」」

代わりに答えようとしたジャンスの頭をヨンダルが乱暴にはたく。

ヨンダル「(ピョンスに)分かった、ピョンス。行くよ」
ジャンス「!!!」(←この顔最高
ヨンダル「…。」
ジャンス「おい、さっき食っただろ?」
ヨンダル「つまんねーこと言ってないで、さっさと帰れ!」

ヨンダルは二人を順にピシャリと叩くと部屋を出て行った。

ジェリー「兄貴、ヨンダルどうなってんだ?」
ジャンス「…。」
ジェリー「ジョンヒのこと好きなんじゃないか?」
ジャンス「ヨンダルのヤツ、死んでも違うって言ってるけど、ますます怪しいな」
ジェリー「そんなのダメだろ!俺はヨンダルのことマジで好きだけど、ジョンヒに手ぇ出したらバチ当たるぞ」
ジャンス「だよな。お前もそう思うだろ」
ジェリー「そりゃそうだって」
ジャンス「ジョンヒだって純情なコってわけじゃないけど、ヨンダルはダメだ」

+-+-+-+

「有難くいただきます」ヨンダルはジョンヒの祖母に爽やかに挨拶した。

祖母「私らが食べるついでなんだから、そんなこといいんだよ」
ヨンダル「それでもお世話になってばかりですから、食費は別で払います」
祖母「何て水くさいことを!同じ家に住んでる間は家族だと思いなさいって」

ジョンヒも穏やかに微笑む。

ジョンヒ「祖母の言うとおりになさってください。食費なんて気にしないで」

「はい」ヨンダルがはにかんだ。

チゲをすくって口に運び、ヨンダルが顔を輝かせる。

ピョンス「お兄さん、牛ロースはいつ買ってくれるの?」

すかさず祖母の鉄拳がピョンスの後頭部に飛んだ(#いつも思うけど、おばあちゃんの攻撃鋭い

ヨンダル「ロースもカルビもハラミも肩肉も全部買ってやるよ」

「よっしゃ♪」ピョンスが嬉しそうにガッツポーズするのを見て、ジョンヒが笑う。
そこへ扉が開き、ヒョンミが顔を覗かせた。

ヒョンミ「お祖母さん、こんばんは~♪」

遊びに来たヒョンミは、食卓にいるヨンダルに気づき、驚いて凍りついた。

+-+-+-+

離れの部屋へ戻ってきたヨンダルは、まだまだ幸せな余韻に浸っていた。

ヨンダル「なぁ、ヨンダル。お前、マジで幸せ者だな」

+-+-+-+

ジョンヒの部屋で待つヒョンミの元へ、ジョンヒが飲み物を持ってくる。

ヒョンミ「ちょっと!どうなってるの?何であのチンピラがあんたの家でご飯食べてるわけ?」
ジョンヒ「言ってなかったっけ?ホ・ヨンダルさん、うちの離れを借りてるの」
ヒョンミ「えぇっ?!ちょっと!いくら借り手がいないからって、あんなクズに貸すなんて、あんたどうかしてるよ!」

「もう…」ジョンヒは呆れてヒョンミに向き直る。

ジョンヒ「そんなふうに言っちゃダメだよ。話してみたら悪い人じゃないわ」
ヒョンミ「オ・ジョンヒ!あの人がクズだって舎北じゅうの人が知ってるのに、あんただけ何で分からないの?」
ジョンヒ「違うってば。話せば話すほどいい人だよ」
ヒョンミ「あんた!あの人に気があるんじゃないの?」
ジョンヒ「そんなんじゃないよ」
ヒョンミ「何が違うのよ!表情も口ぶりもまさにそうじゃない」
ジョンヒ「…。」
ヒョンミ「オ・ジョンヒ、完全にイカれたわね。会長の息子があんたのこと好きだっていうのに、どうしてあんなヤツと!」
ジョンヒ「(笑)そんなんじゃないってば」
ヒョンミ「ダメだよ!」
ジョンヒ「違うって」

+-+-+-+

テジュングループのユン会長の元に、キム常務とピルサンが集まっていた。

常務「すでにコ・ボクテがうちの大株主に接触しているようです」
ユン会長「事前の対策を確実にせねば。コ・ボクテの接触した株主をすみやかに把握するんだ」
常務「はい」
ピルサン「チャン・ドンスという男に協力を求めたというのは本当ですか?」
ユン会長「そうだ。チャン・ドンスほどコ・ボクテに詳しい人間はいないらしいからな。何か問題でも?」
ピルサン「懲戒を受けて辞職したと聞きましたが、わざわざそのような人物に協力を求める必要があるのでしょうか」
ユン会長「キジを捕らえるのは鷹だ。今、我々に必要な鷹はチャン・ドンスなんだ」
ピルサン「…。」

+-+-+-+

「ヨンダルが10億のゲームを仕掛ける金なんてどこにあるんだ?」

時間が迫ると、ジャンスはビッグニュースを父親のヤン社長の耳にも入れた。

ジャンス「ゴールドのミン社長がスポンサーになるって」
ヤン社長「(笑)あの女も血迷ったもんだな。他のヤツを信じるならともかく、ホ・ヨンダルに金を出すなんて」
ジャンス「父さんはヨンダルのこと分かってないんだよ。才能あるヤツなんだから。バカにしないでほしいな」

「見に行きますか?」ムッとしたジャンスが誘う。

ヤン社長「何で行くんだよ!いやいや、行こう。チャンマダムの応援に行くぞ」

+-+-+-+

建物の裏口を出て走ってくると、ジェリーは角に停めてある黒いバンのドアを開けた。

ジェリー「兄貴、今から入ります」

バンの中に待機しているヒョンタクが手をあげた。

ヒョンタク「OK。準備完了だ」

「お疲れ様です」小声で囁き、ジェリーはすぐにドアを閉める。

+-+-+-+

扉を開き、ヨンダルが賭博場の中へ出撃した。
彼の後に、ミン社長、ヤン社長、ジャンスとジェリーが続く。

テーブルの脇にいたマダムとキム女史が振り返った。

マダム「ヤン社長、どうなさったんです?」
ヤン社長「面白い見世物があるって言うから見に来たんだ」
マダム「(微笑)それはようこそ」

「あれは何ですか?」ヨンダルが少し離れて並んでいる大柄な男たちをチラリと見る。

マダム「あぁ。大きなゲームだからボディーガードを呼んだわ。本物のカジノ風に言うなら、警備員ってところね」
ミン社長「それはおかしいわね。私たちを脅かそうとしてるんじゃないの?」

マダムが笑って視線を逸らした。

ミン社長「(ヨンダルに)こちらも呼ぼうかしら?」
ヨンダル「大丈夫ですよ。気にすることありません」

ヨンダルはキム女史に穏やかな視線を向ける。

ヨンダル「姐さん、俺が負けたらスポンサーになってくださいよ」
キム女史「本当にスポンサーが必要なら、そっちと縁を切って私の方に来なさい」
ヨンダル「もう、冗談で言ったのにマジになっちゃって」
キム女史「…。」

「ところで」ヨンダルが周りを見渡す。

ヨンダル「マンガン兄貴の姿が見えないな」
マダム「マンガンはちょっと用事があってマカオに行ったわ」

「さぁ、一勝負やろう」ヨンダルがパンと手を打った。

マダム「(スタッフに)ディーラーに準備させなさい」
スタッフ「はい」

皆が緊張を高め、ピリピリとする中で、ヨンダルだけはただ一人、寛いだ様子で準備を待った。

+-+-+-+

ディーラーがカードを出し、鮮やかな手つきで混ぜ合わせる。
中央にヨンダル、その両脇にジャンスとジェリーが陣取り、後ろで二人の社長たちが見守った。

ヨンダルはディーラーの所作を見ながら、手順を頭のなかで反芻する。

081

「俺たちが抱き込んだディーラーが新しいカードを混ぜてからシャッフルします」
「そのとき、ディーラーの服に仕込んであるカメラがカードを撮って、カードの順序を読み取るんです」

082

ディーラーが手元でカードを切ると、超小型の隠しカメラで撮影された映像がヒョンタクの元へ届く。
ヒョンタクはその映像からカードの並び順を読み取り、記録した。

ディーラー「ゲームを始めます」

ディーラーがPLAYERとBANKERに分けてカードを配り始める。
このPLAYERとBANKER、2者にカードが配られ、その合計が9に近い方が勝ちとなる。
参加者はどちらが勝つか予想し、PLAYERとBANKERのどちらかに掛けるのだ。

ディーラー「PLAYER Stand 7、BANKER Natural 8」

※PLAYERのカードは10と7。BANKERのカードは12と8。
10と絵柄のカードは0とみなされますので、合計はPLAYERは7、BANKERは8となりますね。
PLAYERは7の場合、次のカードを引くことが出来ず(=stand)、BANKERが8の場合、PLAYERが8か9でなければ”Natural”と言って自動的に勝ちとなります。

ディーラー「BANKER Win」

ヨンダルの耳に入れた受信機にヒョンタクの声が届く。

ヒョンタク(声)「もっと枚数を減らさなきゃダメだ」

ヨンダルは静かにカードを見つめる。

084

ヨンダル「パス」

ヨンダルがチップを賭けないままゲームが進められる。

ヒョンタク(声)「もうイケるぞ。PLAYERに賭けろ」

ディーラー「ベットしてください」

しばらく考える素振りを見せると、ヨンダルはチップの山をPLAYERエリアに差し出した。

ヨンダル「PLAYERに5000」

ディーラーがカードを配り、PLAYERのカードをヨンダルに渡した。
皆の緊張の中、ヨンダルがカードを開く。

085
10と10 合計0

※2枚引いて合計が0の場合、そのターンでBANKERの勝ちが決まらなければ3枚目を引きます。

ディーラーが開いたBANKERのカードはJとQ 合計0だ。

勝負は3枚目に持ち越された。
すぐに3枚目のカードがヨンダルに渡される。

3枚目は… A ようするに合計1である。

ヨンダルが溜息を漏らした。

ディーラー「PLAYER 1」

ジャンスたちから「0!」の掛け声が上がる中、ディーラーがBANKERの3枚目をめくる。
K 合計0だ。

ディーラー「Banker Baccarat(イタリア語で0),PLAYER Win」

その瞬間、ヨンダルの勝ちが決まった。
湧き上がる陣営と凍りつく陣営。空気が二つに別れる。

※ちなみに、カードを少しずつめくるのはお楽しみのため。端に少しずつ見えてくる絵柄で数字がわかるので、テンションが上ります。
ヨンダルが先ほど引いた10の場合、横からめくると◆のマークがまずは4つ。このように4つ並ぶ数字は他に9がありますが、次に縦からめくった時に、真ん中の列にすぐ◆が出てくると、10だと分かってガッカリ…というわけです。

ヤン社長「ヨンダル、才能があるな!Aを掴んで勝つとは」
ジャンス「父さん、俺が言ったでしょ!」

+-+-+-+

ジョンマンがカフェに入ってくると、娘のシネが先に来て待っていた。

シネ「どうなりました?」
ジョンマン「お前に頼まれた人、ようやく探し当てたよ」
シネ「どこにいるんです?」

ジョンマンは胸ポケットから連絡先のメモを取り出した。

ジョンマン「連絡してみなさい」
シネ「苦労されましたね」
ジョンマン「ドンスのヤツに顔向け出来ないから、こんなことでもやらないとな」

+-+-+-+

シネはドンスを呼び出す。
指定された料理屋の前に、ドンスはすぐに駆けつけた。

ドンス「あぁ。どこにいるんだ?」
シネ「(店を振り返り)中でお待ちよ」
ドンス「本当に当時ドンジン炭座で働いてたって?」

シネは深く頷く。

ドンス「入ろう」

二人が店の中へ入ると、男性は一人で座っていた。

男性「君がチャン・ジョングクの息子かい?」
ドンス「はい、ご主人。チャン・ドンスです」
男性「君の家にも行ったことがあるがね、あのときジョングクには息子が3人いただろう?」
ドンス「はい、その通りです。私の下に弟が2人いました」
男性「ははは、会えて嬉しいよ」

男性が二人に席をすすめる。
ドンスが男性に焼酎を注ぐと、男性は一口すすり、口を開いた。

男性「もう30年にもなるんだなぁ」
ドンス「父が落盤事故で亡くなった時、ドンジン炭座はストライキ中だったと聞きました。ストライキ中なのに父はなぜ坑道に入ったんでしょうか」

男性はやるせない表情で溜息をつく。

男性「ジョングクが落盤事故で死んだと思ってる人間は誰もいなかった」
シネ「落盤事故じゃないとしたら?」
男性「ドンジン炭座の社長、ユン・テジュン。あいつの仕業だと信じてたんだ」
ドンス「!」
男性「ユン・テジュンがコ・ボクテっていうゴロツキを使って、ジョングクを殺したってね」
ドンス「皆がそう信じていたのに、なぜ落盤事故として処理されたんです?」
男性「そこが成功するヤツらのずる賢いところさ。ストライキをする俺たちを赤(※共産主義者)扱いするもんだから、誰も心で思ってることを言い出せなかった」
ドンス「…。」
男性「俺たちが卑怯者だったんだ」

怒りと衝撃で、ドンスは拳を握りしめた。
震える彼の拳に、シネが不安を募らせる。

+-+-+-+

「そういう状況だったってことでしょう?確かな証拠があるわけじゃないわ」
シネはドンスに言い聞かせた。

シネ「だから、あまり興奮しないで」
ドンス「興奮?興奮なんかしない。今さら証拠を見つけたところで、どうせ法的には解決できないんだ」

シネはひそかに胸を撫で下ろす。

ドンス「法的に無理なら、俺自らそいつらを破滅させるしかない」
シネ「…。」
ドンス「協力ありがとう」

「先に行くから」ドンスはシネに背を向け、まっすぐに歩き出す。

シネ「…。」

+-+-+-+

ヨンダルたちの前にチップの山が高く積み上げられるまで、そう長くは掛からなかった。

ディーラー「ベットしてください」

083

「えーと」考えるふりをして時間を稼ぐ間に、ヒョンタクがどちらに賭けるべきかを割り出す。

ヒョンタク「次のベットはBANKERだ」

ヨンダルは巨大なチップの山から端の2列を押し出した。

ヨンダル「BANKERに5000」

ディーラーがカードを配り、BANKERのカードをヨンダルに渡す。

6と2 合計8だ。

ディーラーがPLAYERのカードをめくる。

Kと10 合計0。BANKERの勝ちだ。

ヨンダルたちが沸く中、じっと黙って見守っていたチャンマダムが携帯を手に席を外した。
キム女史がそれに続く。

キム女史「もう19億負けてるわ。続けるつもり?!」

マダムはそれには答えず、誰かに電話を掛け始めた。

マダム(電話)「チャンマダムです。出て行った金額は、今19億です。はい… えぇ、分かりました」

短い電話を切る。

キム女史「何て?」
マダム「やめろってさ」
キム女史「やめたらどうなるの?ヨンダルに渡すお金は?19億あるの?!」

マダムは静かに首を横に振った。

キム女史「どうすんのよ!!!」
マダム「…。」

086

#いるんですよ~。ヨンダルがふっかけてきたときには、何も考えずに「受けなさいよ」ってそそのかしたのに、いざ負けると「どうすんのよ!」って騒ぐ、そういう女。
キム・ヘウンさんは声や話し方が素敵で、好きな女優さんだけど、キム女史は浮気が夫にバレた時点で、ドラマからはきっぱりサヨウナラしたほうが良かったように思う。ズルズル見たくなかったなぁ。出てくるとしたら、終盤、ヨンダルがピンチのときにサプライズ登場して助けてくれるとか、そういうのが良かった。

+-+-+-+

マダムが店の中へ戻ってくる。

マダム「十分勝っただろうし、そろそろオシマイにしましょ」
ヨンダル「ちょうどそのつもりだったんだ。ジャンス、チップがいくらあるか計算しろ」
ジャンス「もうすっかり計算してるって!勝った分だけで19億2400万」

マダムが静かに腕を組んだ。
ヨンダルがマダムを軽く見上げる。

ヨンダル「精算しよう」

彼の提案に、マダムは前を向いたまま呟いた。

マダム「…そんなお金はないわ」
ミン社長「どういうこと?お金がないって?」

「どうするつもり?!」声を荒らげるミン社長のそばで、ヨンダルは俯いたままほくそ笑む。

+-+-+-+

コ・ボクテはキム議員と密かに会っていた。

議員「コ会長が今のように成功したのは、ユン会長の後押しがあったからでしょう。そんなユン会長を裏切るつもりですか?」

軽く笑い、コ・ボクテは酒を口に運んだ。

コ・ボクテ「裏切りだと…?まぁ、裏切りだと言えば、そうとも言えるでしょう」
議員「…。」
コ・ボクテ「しかし、ユン会長ばかりが私を後押ししたわけじゃありませんよ。ギブアンドテイク、助け合いなんです」
議員「それで、どうするんです?」
コ・ボクテ「まずはテジュングループのカジノの持ち株から確保するつもりですよ」
議員「その次は?」
コ・ボクテ「永宗島複合リゾート事業に手を伸ばします」
議員「!」
コ・ボクテ「ご存知でしょうが、私は計算だけは正確にやる男です。キム議員が協力してくだされば、その対価は間違いなくお受け取りになれますよ」

「いいだろう」キム議員が頷く。

議員「私もぜひ計算してみよう」

コ・ボクテがニヤリと笑った。
指を鳴らすと個室のドアが開き、美女が入ってきて議員の隣に座る。

コ・ボクテ「お姉さん、議員にしっかりサービスするんだよ」
女「はい、会長」

コ・ボクテは席を立った。

+-+-+-+

個室を出たコ・ボクテは電話を取り出した。

コ・ボクテ(電話)「俺だ。代理運転を呼んでくれ」

電話を切ると、そこで彼は立ち止まった。

コ・ボクテ「!」

ちょうどドンスが入ってくるのに気づいたのだ。

コ・ボクテ「これはこれは、誰かと思えば」
ドンス「…。」
コ・ボクテ「チャン班長、いや、違うな。チャン・ドンスさんじゃないか」
ドンス「…。」
コ・ボクテ「ここに何の用だ?刑事が出入りするような店じゃないがな」
ドンス「お前に会いたくてな」
コ・ボクテ「俺?」

コ・ボクテが冷ややかに笑う。

コ・ボクテ「民間人の分際で、俺に会って何をどうする?」
ドンス「力不足で法では解決できなかったから、拳で解決するつもりだ」

087

コ・ボクテがゆっくりと一歩、ドンスに詰め寄った。

コ・ボクテ「血迷ったな」
ドンス「…。」
コ・ボクテ「お前の凶行を見過ごしたのも刑事だったからだ。一体何を根拠に大口を叩く?」
ドンス「…。」
コ・ボクテ「これ以上お前の相手をするつもりはない。失せろ」

ホコリでも払うようにフッと息を吹きかけると、コ・ボクテは手のひらでドンスの頬を叩いた。
笑いながらコ・ボクテが隣をすり抜けると、ドンスは彼の肩を掴み、いきなり殴りかかった。

大きくカウンターに体を叩きつけられ、コ・ボクテが怯むと、そこからドンスは彼が床に倒れて動けなくなるまで蹴りつけた。

+-+-+-+

救急病棟のベッドで横たわっているコ・ボクテの元へ、知らせを聞いた側近が駆けつける。

側近「会長!」

コ・ボクテは苦痛に顔を歪め、黙って彼を見上げた。

側近「今、ハン弁護士が訴状を用意しています」
コ・ボクテ「何?訴状?」
側近「はい。チャン・ドンスのヤツ、今すぐ叩きのめします」
コ・ボクテ「情けないヤツめ。俺がめった打ちにされたこと、噂になるじゃないか」
側近「…。」
コ・ボクテ「訴訟などいらん!チャン・ドンスのヤツ、ズタズタに引き裂いてやる!」
側近「…。」
コ・ボクテ「目には目を、歯には歯をだ!」

コ・ボクテは怒りに唸った。

+-+-+-+

もう一度席を外していたマダムがヨンダルたちの元へ戻ってくる。

マダム「今、この場で払うお金はないから、いい方法をゆっくり考えましょう」
ヨンダル「おい、チャンマダム。俺をからかってんのか?今まで俺の金を散々むしり取っておいて、今さら金がない?」
マダム「あんたから儲けたお金なんて”はした金”じゃない。今、あんたに渡さなきゃならないのは19億なのよ!」
ヨンダル「…。」
マダム「こっちの事情も考えてくれないと」
ミン社長「ガタガタ言ってないで今すぐ出しなさい!出さなきゃ、お客に噂が広まるわよ。この店は支払う力もないのに商売してるってね」

ヤン社長までもが援護射撃を行う。

ヤン社長「そうだ。話にならんぞ。金もくれないカジノにお客が来るわけない。そりゃ今すぐ店じまいすべきだ」

「それならどうしろって言うのさ!」マダムが声を荒らげた。

ヨンダル「一つ提案してやるよ」

全員が口をつぐみ、彼に注目した。

ヨンダル「俺が勝った分、この店の持ち分を貰う」
マダム「!」
ヨンダル「俺が店をいただくってことさ」

「OK?」ヨンダルが軽く笑う。

マダム「!!!」

088

驚愕するマダムの横で、キム女史は大胆なヨンダルの態度にひっそり顔をほころばせた。
マダムはどう出るのか。
一同の期待と緊張が高まっった。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

突っ込んでばかりでホント申し訳ないんですが(そうやって楽しむ方針にしたのですみません:笑)、やっと聞き出した必勝法が、隠しカメラでディーラー側からカードを隠し撮りするって、「なぁんだ、そんなこと?」って思いませんでした?
いや、それでもすごい仕掛けですけどね、もっと何か難しいトリックがあるかと思った。
それに、5000万で交渉してた謎の人物はディーラーだったってことですよね?それも拍子抜けしたり^^;

そして、皆さん「マンガンがマカオに行った」と聞いて、「何かマカオって聞いたことあるなぁ」とお思いになったことと思いますが(笑)、ト・ギチャン殺人事件はどうなったんでしょうね。
今のところ、あの50億はコ・ボクテとヨンダルが繋がるキッカケに使われた形になってますが、ドンスも刑事をやめてしまった今、まさかもう終わりじゃないですよね?
一応、犯人を教えてほしい私です^^

さてさて、父を殺した犯人がユン会長とコ・ボクテであることは、序盤から私たち視聴者には分かってしまっている状態。
ドンスもすでにそれを知ってしまったので、黒幕の存在にワクワクする楽しみはありません。
ドンスはそう策略家には思えないけど、復讐するつもりなら、徹底的に頭脳戦で楽しませてほしいものです。

今回も長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

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