韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

夜警日誌あらすじ&日本語訳10話vol.2

   

チョン・イル、チョン・ユンホ(東方神起ユノ/ユンホ)出演、「夜警日誌」10話の後半です。
あらすじの中で表情や心の動きも拾いながら、詳細に翻訳していきますね。

ではさっそく♪

+-+-+-+

サダムは全神経を集中していた。
黒い気を集めると、昭格署に置いたまま持ち出せなかった怨霊の瓢箪めがけて送り込む。

273

#ちょっと笑うてまう

瓢箪は次々と砕け、中でくすぶっていた怨霊が飛び出した。

+-+-+-+

リンの屋敷の下男は首を傾げていた。
暑い夏でも枕元で火を焚いていた主人が、もう必要ないと言い出したのだ。

下男「?」

いらなくなった火鉢を抱え、庭を歩く下男に、妙な気配が忍び寄る。

+-+-+-+

下男がいつものように団扇で扇ぎ続けるそばで、リンは考えに耽った。

リン「スリョン嬢が一体なぜ…?」

「もうよい」リンは下を向いたまま黙々と扇ぎ続ける下男に声を掛ける。

リン「やめろと言ったのだ」

反応のない下男に、リンはもう一度言った。

下男「本当にやめていいんですかい?」
リン「(頷く)いいと言っただろう」

「本当ですね?」下男は繰り返す。

リン「あぁ」
下男「それなら…」

下男は鋭い目でリンを見ると、袖口に隠していた小刀を抜いた。「死んでいただかないと」

リン「!!!」

下男が刀を振り下ろすと同時に、リンは後ろにさっと飛び退いた。
ゆっくり迫ってくる下男を、彼は牽制しながら冷静に見据える。
再び襲い掛かってきた下男の腕を掴み、リンは思い切り突き飛ばす。
下男は部屋の扉を突き破り、廊下へ投げ出された。

リン「なぜこんな真似を?!」

騒ぎに気づいたのは守護霊3人衆だ。

ソン内官「大君様!一体どうなってるの?」
左相「あ、あれは!」
ランイ「鬼神が取り憑いてるのよ!」

ひたすら呪文を唱え、邪気を送り続けたサダムは、とうとう力尽きた。

何度も襲いかかってはリンに突き飛ばされていた下男は、突然動きを止め、その場に倒れこむ。
倒れる直前、一瞬苦しそうな霊の姿が浮かび上がった。

リン「!」

どこかで見た顔ではないか?!

倒れた下男の体から、男の霊が離脱し、立ち上がる。
この男は… 領相が送り込んだ刺客、軍器寺の別提ではないか。

274

男の霊はリンを睨むと、あっという間に逃げ去った。
リンもすぐさま後を追う。

ソン内官「追いかけちゃ駄目です。危ないですから!!!」
左相「…。」
ソン内官「ちょっと、何とかしてくださいよ!」
左相「私が?」

男の霊はまるで生きている人間のように夜の街を駆け抜ける。
ひとしきり走ると、霊はある屋敷の前で姿を消した。
リンは迷わず塀を越え、屋敷の中へと飛び込む。

+-+-+-+

広い庭でぼんやりしているスリョンの元へ、領相が近づいた。

領相「スリョン」

「…お父様」振り返ったスリョンは、動揺を隠せない。

領相「近頃なぜそう暗い顔ばかりしておるのだ?」

「もう部屋へ戻ります」スリョンは父を避け、話を打ち切ろうとした。

領相「月光大君に会ったのか?」
スリョン「…。」
領相「月光大君が追われていた時に会ったのか…?」
スリョン「なぜそれをお訊きになるのですか」
領相「なぜ私に話さなかった?普段のお前なら話しても不思議はなかろう」
スリョン「…。」
領相「ひょっとして… お前も知っていたのか?」
スリョン「…!」
領相「この父の話を立ち聞きでもしたか?」
スリョン「…。」

霊を追いかけ、ある屋敷へ飛び込んだリンは、不意に聞こえてきた人の声に慌てて身を隠した。

スリョン「知りません」

リン「!」

そこは領相の屋敷だったのだ。「…。」

スリョン「私は何も聞いていません」
領相「ならばお前もここで気持ちを入れ替え、大君への思いを整理せねばなるまい」

スリョン「どうして… どうしてお父様は…お父様は大君を害するために、刺客を送ったりなさったのですか!」
領相「…。」
スリョン「そんなこと… どうして信じられるはずがありません」

「!」リンは全身の力が抜けた気がして、愕然と塀に寄り掛かった。

275

スリョン「お父様がそんなことをするなんて… どうして信じられましょうか!」

276

そこへ領相の配下の男がやって来て領相を呼ぶ。
涙を流す愛娘に、領相は決して動揺を見せることなく、部屋に戻って休むようにと告げた。

スリョンが力なく立ち去ると、リンに追われて逃げた霊が再び姿をあらわす。
霊は後ろから領相の手下に飛びかかると、首を締めあげた。
彼を殺した男だったのだ。

男の首を締め上げながら、霊はリンに向かってニヤリと笑い、姿を消した。

リン「…。」

+-+-+-+

あまりの衝撃に、帰り道のリンは一向に足が進まなかった。

リン「どうして領相が…。なぜだ?なぜ私を…」

ぼんやり歩いているうちに辿り着いたのは、自分の屋敷ではなく、宿屋だった。
裏庭へやって来ると、彼は2階をぼんやりと見上げる。
リンは1,2段だけ階段をあがると、そこへ座り込んだ。

しきりに涙が流れる
もう拭う力さえないんだ
君の跡まで一緒に消えてしまいそうで
きっと僕はそれが嫌で
また泣くんだ

”愛してる” そう言えなくて
それだけの勇気が 僕にはなくて
”ごめん” その一言が言えなくて
去っていく君を 引き止められず
もっと恋しくなるんだ

空がだいぶ白んでいた。
しばらくそこに座っていたリンは、ようやく立ち上がる。
もう一度宿を振り返ると、そこを後にした。

すべて終わったと思っていたけど
受け入れるつもりでいたけれど
うまくいかないみたいだ

”愛してる” そう言いたいけれど…

宿の2階の扉が開く。
布団を抱えて出てきたトハは、途中まで階段を降りたところで布団を広げ、バタバタとはたく。
ふと下を見ると、誰かによく似た人影が、すっと角を曲がっていくのが見えた。

トハ「?」

大君?…いや、そんなはずないよね。トハは首を横に振り、もう一度大きく布団をはたいた。

+-+-+-+

「夜船で届いた薬剤だから、湿気を吸ったりしないようにしっかり管理しなさい」ヨンウォルは秘書にそう指示した。

秘書「それが、薬剤の代金を早く支払えと…」
ヨンウォル「まだ荷を解いてもいないのよ!」

秘書はそれ以上何も言わず、黙って頭を下げる。
そのとき、どこからか大きな悲鳴が響いた。

ヨンウォル「?!」

+-+-+-+

「一体何事?」人だかりをかき分けたヨンウォルは、思わず息を呑んだ。

そこには、無残に干からびた死体が横たわっていた。

ヨンウォル「どう…いうことなの?」
下男「分かりません。突然ここに… 死んでいて。どうなってるんだか…」
ヨンウォル「絶対に外に漏らしては駄目よ!早く遺体を片付けなさい!」

男性たちが遺体を取り囲み、持ち上げる。

ふと顔を上げたヨンウォルは、静かにこちらを見下ろしているサダムの姿に気づいた。
ヨンウォルが睨むと、サダムは素知らぬ顔で悠々とその場を去っていく。

277

ヨンウォル「…。」

+-+-+-+

夜。

上品な少女が一人、ある屋敷の前で立ち止まった。

少女「…。」

彼女は固く閉ざされた門をスッと通りぬけ、中へ入っていく。
彼女も霊だったのだ。

少女はある部屋へ入ってくる。
ムソクの部屋だった。
静かに書物をめくる彼から少し離れて腰を下ろすと、少女は熱心に彼を見つめた。

書物に熱中していたムソクは、頁をめくった自分の手にふと視線を止める。
「人の傷には気づく方が、自分の傷は放ったらかしだなんて!」
怪我をした彼の手を掴んだトハを思い出したのだ。
懸命に怪我の手当をしてくれるトハを思い浮かべ、ムソクは思わず顔を緩めた。

278

そこへ下男の声が聴こえる。

下男「旦那様、ご友人だという方がお見えです」
ムソク「?」

+-+-+-+

部屋の外へ出てみると、そこに立っていたのはリンだ。

リン「?」

リンの目には、ムソクの後に続いて出てきた少女の霊が見えた。

ムソク「どうなさったのですか?」

「あぁ」リンは手土産に持ってきた酒瓶をブラブラと振ってみせる。「酒でも一杯やろう」
突然の訪問に戸惑っているムソクを前に、リンはさっさと部屋へ向かった。

+-+-+-+

二人は妙な雰囲気で酒を片手に向き合っていた。

ムソク「大君のような友を作った覚えはありません」
リン「!… 私に友人だと言われたら感謝すべきだろう」

リンは咳払いをする。

リン「助言を聞きに来た」

ムソクは注ぎ足した酒瓶を置き、ふっと笑った。

リン「なぜ笑うんだ?」
ムソク「この世で一番嫌いなのは小言ではないのですか?」
リン「そうだな。だが… 必要になったんだ」
ムソク「?」
リン「大切な友が不正を働いたら、君はどうする?」
ムソク「…。」
リン「君がその不正を明かさねばならない立場だとしたら?」
ムソク「もちろん事実のままに報告します」

「そうだろうと思った」リンは笑う。

リン「なぜそう悩むこともなく簡単に話せるんだ?」
ムソク「罪を犯したなら、償うは当然のことです」
リン「…。」
ムソク「禄を貰っている官僚としての義務です。そして、友人として官職を辞し、罪を償う友人と苦しみを共にするでしょう」
リン「…。」

279

リンはじっとムソクを見つめる。

ムソク「なぜじっとご覧になるのです?居心地が悪いではないですか」

「…何でもない」表情を和らげると、リンはようやく視線を外し、酒をすする。

リン「…。」

リンはムソクの隣に寄り添い、彼を見つめている少女の霊を眺めた。
ムソクを見守るような彼女の視線に、とても気を引かれたのだ。

リン「君は… 女兄弟がいたそうだな」
ムソク「?!」

ムソク、そして少女の霊が驚いて目を丸くした。
少女の霊は立ち上がり、リンのそばに腰を下ろすと、まじまじとリンを覗きこむ。

280

リン「…。」

+-+-+-+

281

自宅へ戻ると、リンは一気に生薬鋪の薬剤専売に関する報告書を書き上げた。

282

リン「…。」

+-+-+-+

「大君!」慌てた領相がリンの元へ駆け寄る。

領相「なぜ私にこのような仕打ちを?!」
リン「…。」
領相「いいえ、うちのスリョンになぜこのような仕打ちをなさるのですか!!!」

「…。」リンは涼しい表情のまま、無言で領相を見つめる。

領相「これまで大君をひたすら想ってきた娘なのです。それなのに!」
リン「私もスリョン嬢には面目ありません」
領相「もうじき義禁府に連行されることになるでしょう。さらに殿下はこの機会に私まで失脚させようとなさるはず」

283

そのまま立ち去ろうとしたリンの腕を、領相は思わず強く掴んだ。

領相「ひょっとして…何か誤解しておられるのでは?」
リン「…。」
領相「私について何かお聞きになったことでも?」

リンは挑発するように微かな笑みを浮かべた。「何かやましいことでもおありですか?」

領相「!」
リン「…。」
領相「そのようなこと…あるはずがございましょうか!」

リンは小さく口角を上げ、頷くと、領相を残し、その場を去る。

領相「…。」

+-+-+-+

「夷を以て夷を制す…」キサン君は呟いた。

キサン君「いいぞ。お互い噛み合えばいい」

彼の高らかな笑い声が正殿に響き渡った。

+-+-+-+

領相は大妃の前で憮然としていた。

大妃「領相、大君はまだよくわかっていないのです。お怒りを鎮めてください」
領相「大君は私の忠誠心を退けたのです。私ももう一度考え直さなければ」
大妃「…。」

+-+-+-+

そっと祠堂へと忍び込んだホジョは、瓢箪の入った箱を手に立ち上がった。
そこへ、突然突き出された刀先が、彼の喉元で止まった。

ホジョ「!」

彼の背後に立っていたのは… ムソクだ。

284

ムソク「何者だ」
ホジョ「…。」

ホジョはそのままゆっくりと腰をかがめ、瓢箪の箱を床に戻す。
「…。」次の瞬間、刀を手に振り返った。

ムソク「お前は!」

285

激しい戦闘が始まった。
刀を弾かれ外へ逃げ出したホジョを、ムソクは反対側から迎え討つ。

狭い廊下から庭を通りぬけ、ホジョはムソクの剣を辛うじて交わしながら必死で逃げた。
そこへ通り掛かったリンは、建物の向こうへと走り去るホジョとムソクの後ろ姿を見かける。

リン「!」

+-+-+-+

リンは祠堂へと足を踏み入れた。

そこに並んでいる多くの瓢箪の前に、リンは腰を下ろす。

リン「何だ?」

+-+-+-+

ヨンウォルは秘書の報告を受けていた。

ヨンウォル「死因は何と?」
秘書「突き止めるのは難しいようです」
ヨンウォル「そう…。わかったわ。皆に気をつけるよう言って頂戴」

ヨンウォルは足を忍ばせてサダムの部屋の前までやって来ると、そっと中を覗く。

286

サダムが両手で女性の首を掴み、彼女からありったけの気を吸い取ると、女性の顔はすっかり干からびたように黒くなり、その場にバタリと倒れた。

287

ヨンウォル「!!!」

人の気配に気づき、外へ出たサダムは、向こうへ急いで逃げていくヨンウォルの後ろ姿を目にした。

サダム「…。」

+-+-+-+

翌朝。
部屋の外でぼんやりしているスリョンの元へ、領相がやって来た。

スリョン「お父様!」
領相「… 愚かな娘だ」
スリョン「… お父様?」
領相「娘でも野望を持っていることに感心して、玩具代わりに恵民署を与えたのだ。それなのに、何ということだ…」
スリョン「お父様、そのことなら私がご説明を!」

娘がすがりついたその手を、領相は振り払った。

領相「賢い娘だと思っていたのに」
スリョン「…。」
領相「私が腹の立つのは、薬の専売権を渡した見返りに、お前が手に入れたものは何一つないことだ!」
スリョン「どうしようもなかったのです。大君を救うために、仕方なく…」
領相「まだ分からぬか!その大君がお前を追い込んだのだぞ!」
スリョン「… 大君が?!」

+-+-+-+

「なぜ私にそんな仕打ちを!!!」気が動転したまま、スリョンはまっすぐリンの屋敷へとやって来た。

スリョン「大君!大君!」

屋敷の中を突き進むと、スリョンは夢中でリンを呼ぶ。

スリョン「どうして私にこんなことを…!どうして!私がなぜやったとお思いですか…!」

288

スリョンは茫然とその場へ座り込んだ。

スリョン「大君のためにやったのです!!!大君…」

+-+-+-+

報告書から目を離すと、キサン君は頭を抱えた。

ムソク「月光大君が最近一番親しくしている者です。鍛冶をしていますが、武芸に関して言えば、凡人でないことは間違いありません」
キサン君「そのような人間と共にいると…」

一体何者なのか。大君の意図は? キサン君は考え込んだ。

+-+-+-+

領相が宮中に送り込んだ情報要員は、今度は王の身辺を探っていた。
「武芸に秀でた者のようです」彼女はすぐに領相に報告を入れる。

領相「武芸に秀でた者?それが大君と共にいると?」
女「はい」
領相「…。」

+-+-+-+

その武芸に秀でた鍛冶屋サンホンは、今日も黙々と鍛冶場で作業に没頭していた。
手を休め、水を口へ流し込むと、向こうからリンのやって来るのが見える。

サンホン「こうして訪ねていらしても、何も変わりません」
リン「…。」
サンホン「私には夜警師の仕事は出来ません。だからもう…」

サンホンが立ち上がると、不意にトハの声がした。「今…」

トハ「夜警師とおっしゃったんですか?」
サンホン「…。」
リン「?」

トハが呆然とサンホンに近づく。

トハ「おじさんは… 夜警師だったんですか?」
サンホン「…。」
トハ「それなのに、知らないっておっしゃったんすか?どうして?私がどんなに切実かご存知だったはず…。どうして?!」

290

「…。」サンホンは黙って視線を外す。

トハ「どうして知ってるのに知らないふりなんかなさったんですか?!どうして!!!」
サンホン「…。」
トハ「おじさんは… 漢陽で唯一信じて頼れる人だったんです」
サンホン「頼れと強要した覚えはない」
トハ「おじさん!」
サンホン「私とは関係のないことだ!だから知らないふりをした。それだけのことだ」

トハはその場に跪き、サンホンにすがる。

トハ「教えてください!姉がどこにいるのか、どうかそれだけ教えてください。教えてくだされば、私が探します。全部自分でやりますから!」
サンホン「…。」
トハ「だから、どうか教えてください!」

彼らのやりとりを、隙間からこっそり覗いている者がいた。
「ちょっと!あんた誰?!」そこへやって来たオンメが大声を上げると、サンホンたちが飛び出してくる。

男「!」

男の顔を見て、リンは驚愕した「!!!」
領相の下で働いている男、あの霊に首を締められていた男ではないか!
逃げ出した男をリンは追いかける。サンホンも後に続いた。

オンメ「旦那さーーん!」

+-+-+-+

細い道をくぐり抜け、広い通りに出たところで、リンとサンホンは男を見失った。

リン「知っている男です」
サンホン「誰ですか?」
リン「パク・スジョン…」
サンホン「?!」
リン「領相パク・スジョンの配下の者です」
サンホン「パク・スジョンと…?!」
リン「…。」

291

+-+-+-+

梅蘭房にホジョが戻ってきた。
怨霊を持ち出せなかったことに、サダムは怒りを爆発させる。

サダム「あれほど苦労して集めた怨霊なのに… 火鬼まで動員し、屈辱にも耐えて集めたのだ!!!」

サダムは怒りに任せ、ホジョの首を締め上げる。

サダム「それなのに!それなのに!!!」

そこへヨンウォルが入ってくると、サダムはさっとその手を放す。

ヨンウォル「全部ミン・ジョンソのせいです!」

※ミン・ジョンソ=領相と対立している右相。
翻訳の中で触れませんでしたが、右相が梅蘭房で情報屋と話しているのを、ヨンウォルは目撃していました。
(ようやく名前が出てきてホッとしてます:笑)

ヨンウォル「領相を叩くために、梅蘭房まで利用したんだわ!あぁ、どうすればいいのかしら」

サダムは怒りを抑え、余裕たっぷりにヨンウォルに向き直る。

サダム「房主、そう悩まれることはありません」
ヨンウォル「?」
サダム「方法があるのです。房主も助かり、自分も助かる道が」
ヨンウォル「…。」
サダム「それに領相も、我々と共に助かる方法が」

+-+-+-+

肩を並べて歩いてきたリンとサンホンは、ある場所で立ち止まった。
領相パク・スジョンの屋敷が向こうに見える。

サンホン「パク・スジョンが大君を… それに、私のいた場所を密かに調べていたのですか?」
リン「…。」

屋敷の様子を窺っていたリンの表情が変わった。「!!!」
リンは急いでサンホンの手を引き、建物の陰に身を隠す。

サンホン「どうなさったのですか?」

リンはそっと顔を出し、向こうを窺う。

リン「あの男です」

リンの後ろからサンホンが顔を出した。
彼らの視線の先に、サダムとヨンウォルが歩いてくるのが見える。

292

リン「あの男が王を動かし、都に怨霊を呼び寄せたのです」

「サダム!」サンホンが思わずその名を呟く。
そう、かつて彼はサダムと戦ったのだ。
その声に、リンは驚いてサンホンを振り返った。

リン「ご存知なのですか!」
サンホン「… 知らないわけがありましょうか」
リン「…。」

これまで何も知らぬとひたすら言い張ってきたサンホンが、思わずそう口にするほどの男。
一体どんな事情が隠されているのか。

293

リンは再びサダムをじっと見つめた。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

領相はいいけど、スリョンだけはどうにか助けてほしい。
必死な気持ちが分かるだけに、見ていられないです。

また、スリョンの不正を糾弾したリンは、彼女が自分を救うために仕方なくそうしたことは知りません。
それを知る日が来たら、どんなに苦しいでしょうか。
そして、それを知った日が、「時すでに遅し」ではありませんようにと、そう祈ります。

えっと…
トハちんはどこで何をどう間違って、こんなに心に響かなくなっちゃったのか…。
おかしいなぁ(゜∀゜)

今週も長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
少しずつ増えている閲覧者数や、たった一言でも「読みました」「ありがとう」と声を掛けてくださる方々の言葉が、大きな励みになります。
いつも感謝しています。

 - 夜警日誌 ,