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SPY(スパイ:JYJジェジュン主演)4話あらすじ&日本語訳vol.2

   

JYJキム・ジェジュン、コ・ソンヒ出演、「SPY」4話。後半に進みます。

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ウソクがレンタカーのハンドルを握り、助手席でヘリムがGPS追跡装置を睨む。
二人は一旦帰宅してから出掛けたソヌの後を追っていた。

ヘリム「この近くだわ」

大通りを外れ、脇道へ入ると、ソヌの動きが止まる。
彼らはソヌの姿を探し、キョロキョロと辺りを見回した。「どこ行ったの?あの子」
そこへ、車を降りたソヌが前を横切る。
彼らがそっと後ろを通り過ぎると同時に、ソヌはアパートから出てきたユンジンと寄り添って中へ消えた。

二人は少し行き過ぎたところで駐車場に車を停める。

ヘリム「事務所で待機するなんて言ったくせに、あの子に会いに来たなんて」
ウソク「行く前に恋人に会いたくなって、寄ったんだろう」

それでも納得出来ないのが母親だ。

ヘリム「それなら、家で温かいご飯を食べて、休んでから出掛ければ良かったのよ。諜報はそんな楽な仕事じゃないのに」

文句を言うヘリムの隣で頷いてやりながら、ウソクがせっせと機材を広げた。
ヘリムが適当にボタンを押してみるが、反応がない。「…。」
「…これだよ」ウソクがスイッチを入れる。

ウソク「…。」
ヘリム「久しぶりだからよ」

「カレーか」突然スピーカーからソヌの声が聴こえてきた。「!」

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さっそくテーブルについたソヌは嬉しそうにスプーンを手に取った。「いい匂いだ」
「待って!」キッチンでユンジンが止める。「まだ食べないで。ちょっと待ってて」
彼女は小皿を持って来て添える。

ユンジン「ジャーン!これでOK。食べていいよ」
ソヌ「何でピクルス?キムチでいいのに」
ユンジン「何でキムチよ、ダサい!(ニッコリ)黙って召し上がって」

ソヌは小皿のピクルスを一切れ、フォークで突き刺して観察する。

ソヌ「これ、この間ピザ食べたときに残したやつだろ」
ユンジン「!」

「…違うよ」ユンジンは首を横に振った。

ソヌ「こうやって食べるつもりで、あのときピクルス食べないで取っておいたんだな」
ユンジン「デートらしいデートも出来ないんだから、こんなことでもして雰囲気だそうと思ったのよ。悪い?」
ソヌ「ピクルスが雰囲気と何の関係があるんだよ?」

#まさかピザの上に乗ってたヤツじゃないよね?別添になってたんだよね?Σ(゚口゚;

「雰囲気のいいレストランだったら、みんなこうやってピクルス食べてるもん」そう言ってユンジンは拗ねたように俯いた。
「はぁ、ダサいんだから」ソヌは彼女の頬をつねって微笑む。

ユンジン「黙って食べてよ」
ソヌ「はい、いただきます」

「そうだ」ユンジンがふと思い出す。

ユンジン「お母さん、あなたがカレー嫌いだって思っていらっしゃたけど」

「俺が?」ソヌが驚いて顔を上げた。

ソヌ「カレー嫌いなのは母さんなんだけどな」

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「あなた!ソヌは間違いなくカレー嫌いだったわよね?そうでしょう?」ヘリムが夫に訴える。

ウソク「…あぁ、そうだったような気がするけど、年を取れば好みも変わるだろう?」
ヘリム「それならそう言うべきよ!」

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「二人で店でも出す?」皿を空っぽにするとソヌが言った。「メニューはカレーだけ」

ユンジン「私の得意料理がカレーしかないからって、からかってるの?」
ソヌ「Oh、社長。勘が鋭いな」
ユンジン「(ソヌの頬をつねり)食べたもの出しなさいよ」
ソヌ「ヤダね」

ソヌの食べ終わった皿をユンジンがシンクへ運ぶと、ソヌが立ち上がった。「俺がやるって」

ソヌ「ご飯代払わなきゃ」

彼はシンク脇にあったビニール手袋をはめた。

ユンジン「(手袋が小さいので)そんなことしたら破れちゃう」
ソヌ「ピッタリだってば。こうやって捻れてるのを直せば…」
ユンジン「ダメよ、破れちゃうって」

彼女が取り上げようとすると、ソヌはからかって手を上に伸ばす。「取ってごらん」
そうやってふざけているうちに、ソヌは彼女の腰をさっと抱き寄せた。「捕まえた」

ユンジン「…。」

036

彼はそのままチュッと彼女に口づける。
彼女が微笑むと、二人は再び濃厚に口唇を重ねた。

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静かな車内に、艶かしい音が響く。
ヘリムは思わずスイッチを切った。

#元祖イスラエル版『M.I.C.E』のティザーにあったセクシーシーンは、ここですね♥

ヘリム「…。」
ウソク「出てくるまで待とうか」
ヘリム「…そうね」
ウソク「…。」
ヘリム「…ダメだわ。任務だから、全部聞かなきゃ」
ウソク「そうだな。その方がいい」

スイッチを入れると、再び聴こえてきた音に、ヘリムは即座にまたスイッチを切る。
「ちょっと風に当ってくるよ」気まずい空気に、ウソクはたまらず外へ出た。

ウソク「はぁ、あいつは全く…」

ふと振り返ったウソクは、突然向こうの角を曲がってきたソヌの姿に驚いて身を潜める。「!!!」
そこにはゴミ捨て場があり、ソヌはユンジンの家の家庭ごみを捨てにやって来たのだ。
一つ一つきちんと分別してゴミを捨てる息子の姿に、ヘリムはまた毒づいた。「家では何もしないくせに」

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「あぁ、寒い!」部屋へ帰ってきたソヌに、ユンジンが彼の携帯を差し出す。「電話よ」
呼び出し音の鳴っている携帯の画面には「キム・ヒョンテ先輩」と表示されていた。
手が汚れていたため、彼は携帯を耳に当ててもらう。

ソヌ(電話)「もしもし、はい、キム・ソヌです。…場所、決まったんですか?えぇ、分かりました。今すぐ向かいます」

電話を終えると、彼はシンクで手を洗う。「ごめん、行かなきゃ」

ユンジン「…どこ行くの?」
ソヌ「会社。明日大事なことがあってさ。デカイ仕事だから、もうちょっと準備しないと」
ユンジン「危険な仕事じゃないの?内勤になったから、もう危険なことはないって言ってたよね?」

+-+-+-+

「あなた!」ヘリムが外にいるウソクを急いで呼び戻す。「これ、聞いてみて!」

+-+-+-+

ソヌ「危険な仕事じゃないよ。そういう仕事をする人は他にいるし、俺は事の成り行きを後ろで見ていればいいんだ」
ユンジン「だけど、どうなるか分からないじゃない!この前だって怪我したし。…行かなきゃダメ?」
ソヌ「俺には本当に大事な仕事なんだ。自分が責任持つって約束したから」

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「!」二人の会話に、ヘリムは目を丸くした。

ヘリム「この子、ソヌがどこで働いてるか知ってるわね」
ウソク「…。」
ヘリム「私たちはことごとく騙しておいて、ユンジンには全部話してるみたい」
ウソク「落ち着くんだ。とにかく聞いてみよう」

ウソクがボリュームを上げた。

+-+-+-+

ソヌ「詳しいことは戻ってから話すよ」
ユンジン「こんなふうに行っちゃったら、次に連絡くれるまで気が気じゃないわ」

「ユンジン」ソヌは両手で彼女の肩を抱いた。「俺のこと信じるよね?」

ユンジン「そりゃ信じてるけど」
ソヌ「絶対に怪我したりしないから。約束する」

彼はユンジンの細い体をぎゅっと抱きしめる。「終わったらすぐ電話するよ」

ユンジン「…。」

+-+-+-+

「もう戻りなよ」外へ出てきたソヌが、見送りに来たユンジンを振り返る。
笑顔で手を振り、彼はヘリムたちの視界から消えていった。

ウソク「後を追おうか?」
ヘリム「待って」
ウソク「?」

ヘリムは録音された音声を巻き戻す。
「会社だよ。明日大事なことがあってさ。デカい仕事だから、もう少し準備しないと」さきほどのソヌの言葉が聴こえてきた。

ヘリム「どうしよう。大事なことっていうのが、もしファン・ギチョルと関係あるなら、ソヌが危ないわ」
ウソク「…。」

そこへ、ヘリムの携帯が鳴った。
発信者は「息子♡」と表示されている。

ヘリム(電話)「あぁ、ソヌ。どうしたの?何かあった?」
ソヌ(電話)「ううん、母さん。待ってないで、先に寝てくれって言おうと思って。仕事を全部終わらせて帰るよ。おやすみ」
ヘリム(電話)「分かったわ。疲れないように、休み休みやりなさいね」

愛する息子からの電話を切ると、ヘリムの目が逞しくなる。「消さなきゃ」

ヘリム「何があったとしても、ソヌを危険な目には遭わせられないわ。私たち、この仕事引き受けてよかったのよ。そうじゃなきゃ、こんなことも知らずにいたはずだもの」
ウソク「大丈夫かな」

ヘリムは夫の目を見て頷いた。

+-+-+-+

ソヌがやって来たのは、地下鉄の奥の「アジト」だ。

ソヌ「向こうが約束の場所に指定した場所がここです」

彼は地図をジュンヒョクに見せる。

ソヌ「昼間の市街地で、人通りが多いですね」
ジュンヒョク「それで?」
ソヌ「チョ・スヨンの安全を確保できません。とにかく時間だけでも調整し直したほうが…」
ジュンヒョク「さぁ、そこまで用心する必要はないと思うがな、俺は。周りをうちの要員たちが守ってるじゃないか」
ソヌ「それはそうですが…」
ジュンヒョク「ソヌさんもそこにいるんだし、そんなに人の多いところで殺そうとするか?」
ソヌ「…。」
ジュンヒョク「ビビるな。きっと何も起こらないさ。とりあえず接触させておいて、後から他の場所で捕まえろ」
ソヌ「主任、下手をすれば大変なことになるかもしれません」
ジュンヒョク「チョ・スヨンだって工作員だろう?自分の体は自分で守るさ」
ソヌ「…。」
ジュンヒョク「それにソヌさん。あのときも君に言ったはずだぞ。せっかく温いところへ来たんだから、もう少し高いところへのぼらなきゃな」
ソヌ「のぼるためにやってるわけじゃありません」
ジュンヒョク「そうか?ソヌさんの気持ちは分かるが、今は時間がないじゃないか」
ソヌ「…。」
ジュンヒョク「このまま進めるか、それとも、チョ・スヨンを表に引っ張りだすか。どうする?マスコミに晒すか?」
ソヌ「…。」
ジュンヒョク「黙ってこのまま進めろ。いいな?」

「ハッキリ言ったからな」ジュンヒョクは黙りこむソヌを残し、立ち去った。

ソヌ「…。」

#この人ホントにズルいよねぇ。
そもそもソヌが提案したのはもっと慎重な作戦だったのに、それを即刻却下して、この人が「金をエサにして捕まえろ」って言ったのに。
ソヌに責任取らせるくせに、作戦練り直そうって言っても取り合わないって、何それ。
むきゃーー 受け口め。

+-+-+-+

ジュンヒョクは次長と共に車で移動していた。

ジュンヒョク「先日の事件をまとめましたので、ご検討ください」
次長「(資料を適当にめくり)こんなものはまぁ、ソン主任が上手くやるから」

次長はさっと資料を脇にどける。「それより…」

ジュンヒョク「えぇ」
次長「無駄じゃないのか?本当に重要な件はまだ動き出してもいないのに」
ジュンヒョク「ヤツらがなぜ南へやって来たのか、よくご存知じゃないですか。あのブツのために決まってます。不安は消しておいたほうがいいと思いまして」
次長「先に動いて妙な噂でも立ったらどうする?」
ジュンヒョク「失敗したら責任を取る人間がいますので。表向きの理由もありますし」
次長「誰だ?あぁ、彼か。こんなふうに使い捨てるには惜しいんじゃないか?」
ジュンヒョク「人はおおぜいいますよ」
次長「いいだろう。上手くやれ」

+-+-+-+

翌日。

昼間の街中はいつもどおり多くの人々が行き来している。
交差点の一角に車を停め、ヘリムはGPS追跡装置でソヌの居場所を確かめ、緊張した面持ちで外へ出た。

#一応ツッコミますけど… ↓GPS探索機の画面、昨夜のユンジンの家と同じじゃないですか。
昨日と同じ場所に来たのかと思っちゃった。画像くらい差し替えようよ^^;

043

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店を閉めているカフェの中で、ソヌの同僚たちが忙しく準備を進めていた。
「これ、全部本物のお金?」バッグに金を詰めながらウナが呟く。
ヒョンテがそのバッグの中にGPS発信機を入れた。「何だ?本物なら持って帰るか?」

階上ではソヌがスヨンのコートに隠しマイクをセットする。
「悪い予感がするんです」スヨンが落ち着かずに言った。「私にもし何かあったら…」
そのとき、ソヌの携帯が鳴る。

ソヌ(電話)「(中国語)準備出来たか?分かった。金はやるから心配するな

電話を耳に当てたまま、彼は待った。「電話に出てくれ、早く」
その後、彼は黙ってスヨンに電話を差し出す。

スヨン「何ですか?」
ソヌ「出てみてください」

わけのわからないまま、スヨンは電話を耳に当てた。
「…スヨン?」電話の向こうから、声が聴こえる。

スヨン(電話)「お母さん?!」
スヨン母(電話)「いきなり誰かが来て、お前から電話だって」
スヨン「…。」
母「何かあったんじゃないよね?何もないんでしょう?」

そこへ何か言いにやって来たヒョンテを止め、ソヌはスヨンを残して階下へ降りた。
頷くスヨンの目から涙が零れ落ちた。

037

スヨン(電話)「何もないわ。お母さんのことを思い出して、電話したんです」
母(電話)「こんなことしたらお金が掛かるだろう?自分の食事や服に使いなさい」

母は周りの人を気にし、声を潜める。「自分を一番に考えるのよ。私たちのことは心配しなくていいの」

スヨン(電話)「全部うまくいくから心配しないで。私たち家族、もうすぐ会えるわ」

「約束してもらったから…」そう言った瞬間、プツリと電話が切れた。「もしもし!もしもし!」
切れてしまった電話を見つめ、彼女はリダイヤルしてみる。「電源が入っていないため…

戻ってきたソヌがそっと声を掛けた。「大丈夫ですか?」
スヨンは立ち上がり、彼に携帯を差し出す。「ありがとうございます」

ソヌ「…スヨンさんが怪我することは絶対にありませんから、心配しないでください。もし危険になったら、僕が出て行ってスヨンさんを連れ出しますから」
スヨン「北にいる家族を必ず助け出すって、約束してください」
ソヌ「約束したじゃないですか」
スヨン「私だって工作員なんです。こちらのやり方は誰より分かってるわ。今回の作戦が少しでも失敗すれば、全部なかったことになるんでしょう?」
ソヌ「心配しないで。何事もないし、全部上手く行きますから」
スヨン「私は大丈夫だから、何があってもうちの家族は絶対に助けてくださいね。私はそれしか望みません」
ソヌ「分かりました。必ず助けます」

スヨンは頷き、ソヌが持って来たバッグを受け取った。「行って来ます」

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カフェを出たスヨンが、まっすぐにスクランブル交差点を突っ切る。
向こう側へ渡りきったところで、彼女は立ち止まった。
そこが約束の場所だ。

「みんな集中して」各所に配置された要員のイヤモニターに、統制するソヌの声が響く。
彼のいるカフェの2階の窓からは、道の向こうに立っているスヨンの姿がよく見えた。

ソヌ「怪しい者がいたら、すぐに言ってください。作戦よりも人命確保が優先です。少しでも危険が起きたら、中止します」

信号が青になるたび、一斉に多くの人が交差点をあらゆる方向に行き来し、立っているスヨンのそばをひっきりなしに人が通り過ぎる。
怪しい人物を事前に見つけるのは至難の業だった。

ウナ「どうして来ないの?勘づいたのかな」

+-+-+-+

スヨンの携帯が鳴った。「もしもし」

「チョ・スヨン同志」電話の向こうから聴こえてきたキチョルの声は、もちろんソヌのイヤホンからも流れてくる。

039

キチョル(電話)「故郷に母親と妹が二人いるんだな」
スヨン(電話)「そ、そうですけど、急にどうしてそんなこと…?」

そのとき、車道を近づいてきた一台のバイクが、交差点の真ん中で突然大きく左へハンドルを切る。
四方からやって来た車が、バイクを避けようとして、次々とぶつかった。

「!!!」現場要員たちの視線が、一斉に交差点の中央に向かう。
「みんなその場から動くな!!!」ソヌは駆け出した。

「?!」電話を耳に当てたまま、驚いて交差点を見たスヨンの前に、不意に黒い影が現れた。

040

キチョルだ!!!

キチョル(電話)「彼らも皆、君が裏切った代償を払うことになるだろう」

「!!!」まるで時間が止まったように絶句するスヨンの前で、キチョルがゆっくりと電話を持つ手を下ろす。

+-+-+-+

交差点の玉突き事故現場には、周囲の通行人が一斉に詰めかけていた。
彼らの間をかき分け、ソヌはスヨンの元へと急ぐ。

スヨン「…。」

人混みをやっとのことですり抜けると、ソヌの姿を見た瞬間、スヨンはその場に崩れ落ちた。

+-+-+-+

「!!!」少し離れたところで見守っていたヘリムは、ソヌの前で突然倒れた女性に息を呑んだ。
その瞬間、電話が鳴る。キチョルだ。「!」

キチョル(電話)「ソンエ、今回は本当に失望したぞ」

「お前の息子が!!!」キチョルはそう叫び、手に持っていた銃を路地裏のゴミ箱に投げ捨てる。

#その前に一瞬映った持ち方や色で、たぶん銃だと思いますが、違っていたらすみません。

キチョル「たった今、お前の息子の手先を殺してきたところだ。約束は覚えているだろうな。もうお前の息子は俺のものだ!」

細い路地を抜けると、そこへ走りこんできた車に乗り込み、彼は姿を消した。

ヘリム「もしもし!もしもし!!!」

042

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「救急車を呼んでくれ!」倒れたスヨンを抱きとめ、彼は叫んだ。
スヨンの口から、血がドクドクと流れる。
「大丈夫です」ソヌは懸命に彼女の手を握り、呼びかけた。「救急車が来ますから」

スヨン「家族!…家族を!」

041

+-+-+-+

ここでエンディングです。

今回も面白かったですねぇ。
夫婦の息子尾行が思いのほか楽しくて、息子の彼女に嫉妬するヘリムが可愛い。
そんな妻にちょっと引きつつ、刺激しないようにしてるウソクもリアルですわ。
緊迫していても、ところどころにこうやって和む要素を入れてくれると嬉しいです。

それにしても、おおぜいいる現場要員は、案の定、何の役にも立ちませんねぇ。
もう少しヒョンテ先輩がフォローしてくれると嬉しいけど、あんまりやると、そのうちソヌを庇って死んだりしそうで怖い…。

皆さん、長い記事にお付き合いいただいてありがとうございました。
ブログへのコメント、SNSでのリプライやシェア、他サイトでのご紹介、感謝します。

 - SPY ,

Comment

  1. maachan より:

    ありがとうございます~
    2015年が明けて…まさかと思えるような…
    ドラマのような出来事が続きました
    少し風が弱まったような ただそんな気がしてるだけなのか?
    今日になって、3話、4話を読むことができました。
    だんだんと それぞれの人物像が 見えてきて
    ふむふむと 読み進められました!

  2. shigechan より:

    お忙しい中翻訳ありがとうございます、大好きなスパイものなのでいつもワクワクしながら拝見しています!
    丁寧な翻訳に、まるで映像を見ている様に感じてしまいます(゜o゜;)
    これからの展開益々目が離せません!!

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