夜警日誌あらすじ&日本語訳15話vol.2
チョン・イル、チョン・ユンホ(東方神起ユノ/ユンホ)出演、「夜警日誌」15話の後半です。 あらすじの中で表情や心の動きも拾いながら、台詞も詳細に翻訳していきますね。
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怨霊たちは行列を作った。
一人ずつ大蛇の前に立つと、術士が手をかざしたその瞬間、黒い邪気となって吸い込まれる。
その様子を、サダムとホジョは静かに見守った。
#逆鱗の傷は前に集めた瓢箪の怨霊で治ったし、自力では昇天できないから、塔を立ててそこを登らせるって話だったけど、今は何をやってるんでしょ?この人達がやってること、雰囲気優先でよく分かりませんね…。
サダム「抑鬼だ」
ホジョ「…。」
サダム「抑鬼は怨霊たちの記憶を操作する。怨霊たちの持つ多くの感情と記憶のうち、ひたすら無念と憤怒のみを凝縮させる。だからそのような怨霊たちは悪霊となるのだ。自分を捨てた者に対する怒りに…」
ホジョ「ところで、抑鬼をなぜ梅蘭房へ連れて行こうとなさるのですか?」
「あまり多くを知ろうとするな」サダムはホジョを窘めた。
サダム「…。」
#억귀(抑鬼)の名前について。
억울함과 분노를 응축시킨다(無念と憤怒を凝縮する)とサダムが説明していましたが、억울하다(無念だ)という単語の억울は『抑鬱』の漢字語。
そこで、この霊の名前を漢字に直すと「抑鬼」だろうと判断しました。記憶の「憶」かもしれないので、もし違っていたら後から修正しますね。
よく分からないまま術士と書いていましたが、彼自身も霊でしたね。
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優しいトハとムソクは、結局リンを一人にしておけなかった。
夜警団の3人は身を潜め、ある建物を窺う。
扉が開き、ホジョが出てくると、どこかへ出掛けていった。
トハ「今です!今なら結界が解けているはず」
3人は頷き合う。「行こう!」
彼らは地下道へ降り、目指す秘蔵庫へと向かった。
しばらく進むと、身を屈めなくても進める場所に出る。
リン「あとはこの扉を開ければ大蛇の実体を見ることになるだろう」
#いつの間に秘蔵庫の場所知っとんねん
彼は目の前の扉を開けた。
その瞬間!
何者かが手のひらを突き出すと、強烈な気で彼らを吹き飛ばした。
3人「!!!」
尻もちをついた彼らは、辺りを包む白いもやの向こうに懸命に目を凝らした。
そこに立っていたのは… 抑鬼であった。
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あっという間に逃げ帰ってきた3人は、サンホンの前におとなしく整列していた。
サンホン「なぜ私の言うことに従わないのですか!」
3人「…。」
サンホン「下手をすれば魂を抜かれていたかもしれません」
トハ「申し訳ありません」
ムソクが小さく咳払いをし、バツが悪そうに下を向く。
サンホンは夜警軍日誌のある頁を開き、机の上に置いた。
サンホン「この者に間違いありませんか?」
リン「えぇ、そうです」
サンホンは茫然と書物から手を放す。「これは抑鬼です」
リン「抑鬼?」
サンホン「抑鬼は退治の難しい鬼神の一つです」
3人「!」
サンホン「人の記憶と精神を操ることの出来る鬼神なのです」
リン「抑鬼はなぜ現れたのです?サダムはなぜ抑鬼を呼んだのですか?」
+-+-+-+
サダムは梅蘭房へヨンウォルに会いにやって来た。
後ろに抑鬼を引き連れ…。
「房主」ヨンウォルの部屋を覗き、穏やかな声で呼びかけたものの、そこはもぬけの殻だ。
「いらっしゃると言ったではないか」サダムは案内した秘書に尋ねる。
秘書「間違いなくいらっしゃいました。頭痛が酷くて、どこにも行けないはずですが…」
サダム「頭痛と言ったか?」
秘書「はい。何日も苦しんでおいででした」
サダム「…。」
秘書「幻影が見えるとおっしゃって。それに、行ったこともない白頭山の話を随分なさっていました」
サダム「!!!」
「探せ…。今すぐ房主を探すのだ!」サダムの切羽詰まった声に、秘書は急いで部屋を出た。
サダムは愕然とし、思わず椅子の背もたれにもたれかかった。
サダム「…。」
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梅蘭房を出たヨンウォルは、人通りの多い通りを彷徨っていた。
まるで初めて来た場所のように辺りを見回し、人にぶつかっては尻もちをつく。
ヨンウォル「…。」
#ヨンウォルさんはこんな精神状態でもトレードマークのピンクのアイシャドウはキメるよね。
そこへ通り掛かったトハが彼女の姿に気づいた。
トハ「?」
頭を押さえながら、ふらふらと歩くヨンウォルの後ろを、トハは声を掛けることもなく、黙ってついて歩いた。
「なぜついて来るの?」しばらく進むと、ヨンウォルが先に口を開く。
トハ「一体どこへ行かれるのですか?ずっと同じところばかり回っていらっしゃいます」
ヨンウォル「!」
ヨンウォルは我に返ったように立ち止まった。
トハ「お力になりたいです」
ヨンウォル「…。」
ヨンウォルはトハの顔をじっと見つめ、首を横に振る。「分からないの」
ヨンウォル「分からない。自分が誰なのか分からないのよ」
トハ「?」
再び歩き出そうとし、よろめいたヨンウォルを、トハは咄嗟に抱きとめた。
トハ「…。」
+-+-+-+
梅蘭房では、いなくなった房主捜索が続いていた。
房内をくまなく探しまわるものの、ヨンウォルの姿は依然として見つからなかった。
サダム「まだ見つからぬのか!早く房主を見つけよ、早く!!!」
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トハはヨンウォルを宿へと連れて来る。
彼女たちを迎えたのは、腕組みをしたオンメだ。
オンメ「誰なの?」
「あ…」トハは隣のヨンウォルをチラリと見ると、思わず苦笑いを浮かべる。
トハ「ただ… 知り合いの方です」
オンメ「トハ、漢陽のどこにあんたの知り合いがいるわけ?」
トハ「あ、姉の…」
オンメ「同じ白頭山の出身なの?」
「…。」トハとヨンウォルは顔を見合わせる。
ヨンウォル「白頭山?」
トハ「(オンメに)違います。漢陽で知り合った方です」
「…。」オンメはヨンウォルをまじまじと見た。
「どうぞこちらへ」トハはヨンウォルを案内し、階段を上がる。
そこへ階段下の扉から出てきたのはサンホンだ。
「?」階段を上がって行くヨンウォルの後ろ姿を、サンホンはどこか気になる様子でじっと見つめた。
+-+-++-+
トハは自分の部屋へヨンウォルを連れて来る。
トハ「ここなんです。私が暮らしているところ」
そう言って微笑むトハを、ヨンウォルはまた見つめると、所在なさげに立ち尽くした。
トハ「「梅蘭房よりだいぶ狭苦しいですけど」
ヨンウォル「…。」
トハは隅に畳んであった布団を広げる。
トハ「それでも、ここで少しお休みください。心穏やかに」
+-+-+-+
スリョンは父の部下にトハのことを調べさせていた。
部下「トハという娘は、白頭山のマゴ族出身だそうです」
スリョン「…ということは、火田民の出身だということですか?」
#火田民=朝鮮王朝時代、厳しい租税により生活に困窮した農民が、管理が手薄な山に入り、そこで焼畑を行ったのが起源。
参考サイト:wikipedia
「火田民とは…」部下が去ると、スリョンはそう呟き、嘲笑を浮かべる。
スリョン「賤しい分際で!」
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塔の工事が進む様子を、キサン君はサダムと共に眺めた。
順調な工事に、キサン君はいつになく上機嫌だった。
キサン君「これが余の権威を高めてくれるのだな」
サダム「左様でございます、殿下」
「そう」サダムが思い出したように話を切り出す。
サダム「宮中に奇妙な噂が広がっています」
キサン君「奇妙な噂?」
サダム「はい。ここで血書が発見されたというのです」
キサン君「!」
サダム「そして… その血書というのは亡くなった中殿媽媽が遺された物だと」
キサン君「とんでもないことを!!!」
サダムは狼狽する王の表情をじっと窺う。
見透かされるのが怖くなり、王は慌てて表情を繕うと、足早にその場を後にした。
一人残ったサダムは余裕の笑みを浮かべる。「…。」
+-+-+-+
サダムはすぐに領相に会った。
キサン君「血書の噂が広がっている。どうなっているのだ!」
「私は…よく存じません」これ以上は下を向けないほど、領相は頑なに俯いた。
キサン君「いい加減にされよ!!!」
領相「…。」
キサン君「ずっと言い逃れていても、やったことは無かったことにはならぬ」
領相「…。」
キサン君「以前、領相は余にこう言った。時として、噂は剣よりも強いと」
領相「その血書を中殿媽媽がお書きになったという証拠はございません」
領相の逃げ口上に、キサン君はニヤリと笑う。
キサン君「そうであろう。でも、噂は膨れ上がるもの。つまり、民は領相が中殿媽媽を殺したと…!」
領相「…。」
キサン君「…そう噂し合うことであろう」
黙り込む領相を前に、キサン君はいかにも愉快とばかりに高らかに笑い声を上げ、背を向けた。
+-+-+-+
叱られても、めげてなどいられない。
それが夜警隊だ。
今夜も彼らは宮中に潜入し、音も立てずに歩いて行く怨霊たちを見送ると、互いに目を合わせた。
ムソク「追善符をご用意ください」
頷くとリンが歩き出す。その後ろにトハ、そして背中の剣に手を掛け、ムソクが最後に続いた。
+-+-+-+
ぞろぞろと歩く怨霊たちの前に立ちはだかったのは、鬼針盤を手にしたムソクだ。
「…。」怨霊たちはそのまま静かに踵を返す。
来た道を戻ろうとした彼らの前には、すかさずトハが現れる。
怨霊たちは二人に挟まれた。
彼らは慎重にサンホンの教えを反芻する。
「鬼神たちを率いている者を最初に攻略し、追善してください。そうすれば、残りの鬼神たちは先導者に続くようになっています」
怨霊たちを上から臨む階上に、リンが現れた。
リンは怨霊たちに向け、束で持った追善符を放つ。
追善符が怨霊たちの上に広がった。
その瞬間、ムソクが叫ぶ。「鬼滅!!!」
#か、かっこええーーー この叫ぶの、やってみたい!
その声を合図に、リンとムソクが息を合わせて刀を振る。
空中に浮かんだ追善符が、怨霊めがけて矢のように飛び始めた。
追善符は怨霊たちの体に貼り付き、怨霊は次々に消えて行く。
怨霊が刀を抜き、ムソクに襲いかかった。
ムソクは鮮やかにかわし、手に持った追善符を胸に張り付けた。
トハもまた、捕鬼縄で怨霊を捕らえ、追善符を貼る。
トハ「あんたたち、追善してあげる人相手に酷いんじゃない?」
地上へ下りてきたリンも加わり、彼らはその後も一体一体確実に怨霊を極楽へ送る。
#怨霊のボスを最初にやれっつう兄貴のアドバイスはどこに?(ボソッ
3人「?」
彼らの目に、大急ぎで逃げていく宮女の後ろ姿が見えた。
走って逃げた宮女は目の前に張られた結界に行く手を阻まれ、立ち往生する。
リン「結界を張っておいた。これ以上行くところはない」
宮女「…。」
リン「こちらを向くのだ。早う!」
#さらっと言ったけど、君ら結界張れるのか
決まりが悪そうに振り返った宮女に、リンは愕然とした。
リン「キム尚宮!!!」
リンに襲いかかろうと走りだしたキム尚宮を、トハの捕鬼縄が捕らえる。
もがくキム尚宮を見つめるリンの目が潤んだ。
リン「なぜ悪霊になったのだ?」
キム尚宮「!」
リン「そなたのように善良な人間が…なぜ?」
キム尚宮「分からぬか!お前たちがそうしたのだ、お前たちが!!!私たちを悪霊にしたのは…王室だ!!!」
そこへ間に入ったムソクが、キム尚宮に追善符を貼ろうとする。
リン「駄目だ!!!」
ムソク「!」
トハ「!」
ムソクは寸前のところで手を引っ込め、リンを見た。
リン「…。キム尚宮を…放してやるんだ」
トハ「!」
ムソク「大君、なぜですか?」
トハ「まさか… まさか… 鬼合(=霊を体の中に受け入れること)するつもりでは?」
リン「…。」
トハ「準備もせずに鬼合すれば危険です!!!」
「お願いだ… トハ」リンは呟いた。
ムソクがトハを振り返る。「絶対に… 縄を放してはいけません」
トハ「…駄目!」
リン「トハ…」
トハ「…。」
戸惑うトハに、ムソクは黙って首を横に振る。
不安とリンの決意の間で悩んだ末、彼女はキム尚宮を捕らえた縄を振りほどいた。
リン「…。」
リンを睨みつけたキム尚宮は、思い切りリンに体当りする。
「!!!」リンの体が大きくしなり、衝撃でよろめいた。
リン「!!!」
「若様、大君様」リンの体の中で、彼を呼ぶ優しいキム尚宮の声が聴こえる。
彼の頭の中に、キム尚宮の記憶が駆け巡った。
~~~~
12年前。
先代王に嘘の密告をしたキサン君が外へ出ていると、キム尚宮が声を掛けた。
キム尚宮「なぜそんな恐ろしいことを話されたのですか!」
キサン君「何のことだ?」
キム尚宮「中殿媽媽は実の御子息のように接していらっしゃいました。それなのに、なぜ中殿媽媽を陥れたりなさるのですか!」
キサン君「そなた、出身はアングクだと言ったな」
キム尚宮「?」
キサン君「もし口を割った時は、そなたの家族も全員命はないだろう」
***
その後…
王となったばかりのキサン君にパク・スジョンが尋ねる。「キム尚宮でございますか?」
キサン君「領相に言われたとおり殿下に申し上げたこと、キム尚宮が知っていたのです」
領相「左様でございますか。随分お悩みになったことでしょう」
キサン君「…。」
領相「ご心配なく。私が解決いたしましょう」
***
暇を貰い、宮廷を出るキム尚宮を、領相は中殿を殺した手下とともに眺めた。
領相「中殿が死んだ時、そばにいた。どうにも気に掛かる。処理するのだ」
手下「はい」
夜、キム尚宮の寝室に何者かが忍びこむと、スズメバチを一匹彼女の頭に止まらせる。
キム尚宮はいきなり苦しみだすと、そのまま息絶えた。
~~~~
ふいにリンの体からキム尚宮の霊が出てくる。
リンはその場に崩れ落ちた。
思わず駆け寄り、彼を支えると、トハはムソクに叫ぶ。「早く追善符を!」
ムソク「…。」
鬼針盤を冷静に確かめると、ムソクは何もない空間に追善符を貼りつける。
それは見事キム尚宮の腹部に命中した。
リン「…。」
リンを見つめるキム尚宮は… 昔のように優しく微笑んでいた。
キム尚宮「大君様」
リン「…。」
キム尚宮「どうぞお元気でいらしてください」
「!」涙を浮かべるリンの前で、キム尚宮は笑顔で彼を見つめたまま、静かに消えて行った。
#見つめ合う二人にちょっとウルっと来てたのに、途中で挿入された引きのショットではリンが完全に下向いてるって、そりゃないよねー
編集時間ないのは分かるけど、こういうの白けるのです。
リンはトハに支えられ、その場に泣き崩れる。
彼らの様子を、そっと窺っていたのは… 抑鬼だった。
+-+-+-+
「何だと!!!」サダムは思わず立ち上がった。
サダム「月光が悪霊たちを往生させたと?!」
ホジョは言葉もなく、俯くばかりだ。
サダムはただちに秘蔵庫へ向かった。
サダム「!」
石像の表面に生じていた亀裂が、彼の目の前でみるみるうちに消えて行く。
サダム「駄目だ… 駄目だ!」
ホジョ「サダム様」
サダム「月光… 今すぐ月光を捕らえるのだ!必ずやあやつを引き裂いてやる!!!」
+-+-+-+
領相は右相ミン・ジョンソと二人でいつもの議席へと向かっていた。
右相「領相もお聞きになったでしょう」
領相「何のことです?」
右相「月光大君が今日、驚愕の事実を公開するそうですよ。何かの血書だとか」
領相「!」
右相「ほら、あそこに」
二人の前を、上疏文の束を運ぶ文官が通り過ぎる。
領相は文官を引き止め、我が身も顧みず、夢中で一つ一つ調べた。
そこへ…「何をしているのだ!!!」厳しい声に、領相はハッとして振り返る。「!」
正殿の前で睨んでいたのは、キサン君だった。
「…殿下」領相は手に上疏文を持ったまま、酷く狼狽えた様子で頭を下げる。
キサン君「何の真似だ?領相!」
領相「…。」
キサン君「王である余に届いた上疏文である!それなのに、先に領相が触れる理由は何だ!まさか領相は自分が王だと錯覚しているのか!」
領相「!!!」
+-+-+-+
宿に人気はなかった。
トハの部屋を出たヨンウォルが、恐る恐る下へ降りてくる。
彼女が通りすぎるのをじっと見ていたサンホンは、いきなりその腕を掴んだ。
ヨンウォル「?」
「!」サンホンはひどく驚いた顔で彼女を見つめる。
ヨンウォル「私を… ご存知なのですか?」
不思議そうに自分を見ているヨンウォルの顔に、12年前の巫女ヨナの姿が重なる。
そこへやって来たトハとオンメは、ただならぬ空気に困惑した。
トハ「おじさん?」
サンホンの視線がトハに移る。「…。」
彼は何も言わず、足早にその場を後にした。
+-+-+-+
夜警隊の面々が地下室に顔を合わせた。
サンホン「抑鬼を捕らえてはいませんから、まだ安心するには早いでしょう。そして、抑鬼を捕らえるためには、防御線を築く必要があります」
一同「…。」
サンホン「前にも話したとおり、四方を塞いで阻まねばなりません。しかし、現在夜警隊は三名。四方を塞ぐには足りないのです」
「…。」皆の視線が自然とサゴンへと向かった。
サゴン「?!…何で私を見るんです?」
+-+-+-+
そのころ、サダムの命令を受けてリンを捕らえにやって来たホジョは、宿屋の内部へ忍び込んでいた。
トハの部屋を開けると、部屋の中でぼんやり座っている女性を見かける。
ホジョ「?」
ヨンウォルだ。
彼が黙って中に入ると、ヨンウォルは驚いて部屋の隅へと後ずさりした。
ホジョ「房主」
ヨンウォル「どなたですか?」
ホジョは彼女を確認すると、ニヤリと笑みを浮かべた。
+-+-+-+
「房主、お食事ですよ」食事の膳を持って戻ったトハを迎えたのは、ガランと静まり返った部屋だった。
トハ「?!」
+-+-+-+
ホジョにより梅蘭房へと連れ戻されたヨンウォルは、卓上で静かに煙を上げる香炉を挟み、サダムと向き合っていた。
祈祷するサダムの前で、ヨンウォルはただぼんやりと座っているだけだ。
彼女の背後に抑鬼が現れた。
サダムが小さく頷くと、抑鬼はヨンウォルの頭に両手をかざす。
ヨンウォル「…。」
しばらく苦痛に顔を歪めていたヨンウォルが、いきなり大きく目を開けた。
ヨンウォル「!」
サダム「…。」
処置を終えた抑鬼は静かに姿を消す。
我に返ったヨンウォルはすっかり元の彼女に戻り、目の前にサダムがいることさえ、今ようやく気づいた。
ヨンウォル「道流様、どうなさったのです?」
ヨンウォルの様子を確かめると、サダムは優しい笑みを浮かべた。「お茶をいただきに来ました」
+-+-+-+
梅蘭房のサダムの居室を客人が訪れる。
領相だ。
サダム「お顔色がよくありませんな」
「お座りを」サダムの勧めに、領相は立ったまま部屋を見渡す。
領相「私の力になると言ったな。なぜ何も起こらぬのだ?」
サダム「…。」
領相「今すぐ私を助けるのだ」
「今すぐ!」領相が急に声を荒げる。
サダム「私に何をお望みです?」
領相「主上と…月光。二人とも消せ」
サダム「…。」
サダムはまっすぐに領相を見上げると、小さく頷いた。
+-+-+-+
誰もが寝静まった夜更け。
抑鬼はそっとリンの屋敷へと忍び込んだ。
寝室で眠っているリンの枕元へやって来ると、そこにひざまずく。
リンにこれまでない危機が迫っていた。
+-+-+-+
ここでエンディングです。
トハがあれだけ危険だと悩んだ鬼合があっさり終わったり、何だか節々にモヤっとしたものが残りますが、それでも今回だいぶ話が進みましたね。
毎回これくらい状況が進んでくれるとありがたい。
キム尚宮が抱えていた秘密は、もう少し衝撃的で良かったのに…。
そして、ただのお留守番と化していた守護霊三人衆の存在感が戻ってきて、とても嬉しいです。
守護霊という名の通り、彼らにはリンを護り、癒やし、弱音も洩らせるような存在であってほしい。
リンに仲間が出来たから、彼らの役割が減るのは仕方ないけどね。
で、領相→手下→ホジョ→サダム→ホジョ→リン→大妃 と渡った血書は、一体どこにあるんざんしょ?
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Comment
おはようございます。
出勤前に読みましたヽ(*´∀`)ノ
訳の間のつぶやきがツボですわ~(笑)
血書は大妃様の手にはないですよね。
目を通したけど目の前にポイしちゃいましたもん。
イリンお持ち帰りでしたね。
鬼神三人衆。内官さんが毎回ラブリーなんですが(笑)見た目ラブリーなランイちゃんの真実がそろそろ欲しいですね。
サンホンさんが頭を下げる相手なのだから、地位的にはかなり上の方。やっぱり中殿様ですかね? 死ぬ前に血書書くのにエネルギー使いすぎて小さい姿にしか復元できなかったとか。。ランイちゃんの眉間のほくろが中殿様にはなかったので、違うのかなって思ったのですがどうなんでしょう?鬼神同士ではわかんないんですかね?ムソク様の今後見えるようになるフラグもたったようなので、余計な話は極力カットしてガンガン勧めて欲しいですね。
モヤモヤさせられたら自分で書くぞ!なんてね~(笑)
管理人です。
皆さん、いつもありがとうございます。
お返事したりしなかったりで申し訳ありません。
>yamamechinさん
>血書の行方
大妃が一番最後に手元の血書を少~しリンの方に突き返したんですが、それでもしっかり卓上に置いたままで。
リンがしっかり持って帰ったのかどうか確信が持てなくて、勝手に心配してます^^;
>ランイの正体
ランイのほくろ、結構目立つポイントですよね。
それがないから中殿じゃないのか?とも思うし、「中殿にもほくろがあったら、そりゃ分かりやす過ぎるだろう」とも思うし。
気を持たせたまま結構引っ張ってるので、ここは感動的に仕上げて欲しいですね。
では、16話頑張ります♪
リンに結界を張る能力があるのが不思議な展開です。
また、いつ結界を張ったの。
そんな能力があれば、3話での大君府屋敷に張り巡ぐらした『結界』 栓 別名:ハリギリ(針桐) や赤豆を撒いたり、霊除け護摩唐辛子をを焚いてないで、結界を張り巡ぐらしたらよかったのに。
《ただ、中国、朝鮮半島に唐辛子が多く使われるようになったのは、ほんの3~400年前のことだとおもいますので、この時代にその習慣があったかは疑問です。多分、それ以前は山椒が使われていた。キムチも山椒や南方から輸入した胡椒で漬けられていたという話です。》
今後、メン・サゴンが夜警仲間に入るのであれば、子母錢家のチォン氏(千氏)の協力を仰いで、 (ついでに、オクメやオクメの姪チョヒの手伝いも)たちが、ハリキリ・赤豆・護摩唐辛子をを焚いてくれてもよかったのに。
「月光戦隊 夜警レンジャー」(かなりツボ)の活躍を心待ちにしている私にとって…じっれたいが続きました。
前半は これでもか~!というくらいにリンが情けなく とてもTOPの器ではない。反面 サンホンが頼もしくって~萌え萌え♡
後半は・・・いつの間に『技』を習得したの?3人で苦しい修行を積みながら 結束を固めて 集大成を見せてくれても良かったのに・・・・期待して待ち疲れていたぶん 感動が薄くて残念でした。
しかし、ここまで成長したら~前進あるのみですね♡
いつも(❀◕‿◕)♫♫♬ ありがとうございます♫♫♬