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SPY(スパイ:JYJジェジュン主演)2話あらすじ&日本語訳vol.2

   

JYJキム・ジェジュン、コ・ソンヒ出演、「SPY」2話。後半に進みます。

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隣で中国人の運転手が呻き声を上げ… 動かなくなった。
かすかな意識の中、それでも脳が警笛を鳴らす。

ソヌ「!!!」

夢だ。
ソヌは中国での一件にうなされ、汗に濡れて目を覚ました。

「今の状況だとそこまではちょっと…」聴こえてくるのはユンジンの声だ。
彼女はソヌに背を向けたまま、誰かと電話で話していた。

ユンジン(電話)「家族の御一行ですか?それなら仕方ないですね。何とかしてみます」

ソヌは顔の汗を軽く拭い、ベッドの上に起き上がった。
「大丈夫?」電話を終えたユンジンがやって来る。

014

ユンジン「もう二度目よ。一体どんな夢なの?」
ソヌ「言っただろ。お前が出て来たって」
ユンジン「また冗談言って誤魔化すんだから…。家に帰って休んだほうがいいわ」
ソヌ「俺はここが楽なんだけど。誰かさんがいるからさ」

「もう…」ユンジンが嬉しそうに小さく顔を綻ばせる。

「こんなに汗かいて」彼女はソヌの額の汗に手を伸ばす。「怪我して体が弱ったみたい」
「肉でも食べなきゃ」そう言って、持っていたハンカチを彼の手に握らせる。
「変だな」ソヌは首の汗を拭いながら呟いた。「普段は何ともないのに」

ユンジン「どんな夢だったのか、どうしても話してくれないのね。もしかして、怪我した時のこと?」
ソヌ「そんなんじゃないって。はぁ、どんな夢だったか、もう思い出せないや」

「腕が良くなったからかな」彼はギブスを外した腕を振り、笑ってみせた。
彼はユンジンの方へと体を滑らせると、両手で彼女の手を握った。

ソヌ「心配するなよ。何ともないから」
ユンジン「腕が治ったら… 現場に復帰するの?」
ソヌ「何で?心配?」
ユンジン「そりゃ心配よ。また危険なことしなきゃならないのかなって」
ソヌ「俺たちが出会ったのは、この仕事のお陰だとしても?」

「それでもよ」そう言ってから、ユンジンは笑った。「ううん」

ユンジン「あなたが好きでやってる仕事なんだから、止めたりしない」
ソヌ「…。」
ユンジン「だけど、仕事は仕事よ。絶対に命を掛けるようなことはしないで。私のためにも」

「約束して」彼女は両手で彼の頬を包み込み、母親のように覗きこんだ。「ね?」
彼は逆に両手で彼女の頬を包み返す。「約束する」

ソヌ「怪我したのは今回が初めてだし、これからは絶対そんなことはないから」

015

ソヌはニッコリ笑って立ち上がると、テーブルのピッチャーを手に取り、水を飲んだ。

ソヌ「そうだ。俺、とりあえず内勤することになった。主任が分析班に行けって」
ユンジン「分析班?良かったわ、名前からすると、昇進したみたいだけど」
ソヌ「ただ現場から持ち込まれた資料を要約して、報告書を作ってる部署だ。たまに尋問することもある」
ユンジン「!」
ソヌ「だいたい正社員は給料もいいみたいだ」

ユンジンが微笑んだ。「デートする時間が増えるってことね」
「重要な指摘だな」ソヌが頷いて、彼女の頭をくしゃくしゃと撫でた。「やっぱり君は頭がいい」

ソヌ「シャワーしてくる。気晴らしに外で食事しよう」
ユンジン「頭のいい私が思うに、お肉を食べるのがいいと思うわ」

彼は洗面所の電気をつけ、そこで振り返った。「なぁ」

ユンジン「?」
ソヌ「最近… ご両親が恋しいのか?」
ユンジン「…両親?」
ソヌ「…。」
ユンジン「いつもってわけじゃないわ。ときどきね。… けど、どうして?」
ソヌ「あぁ、いや、ただ君が家族のこと話したから」
ユンジン「…。家族って、いるときは足かせみたいに思うけど、いないと寂しくて辛いわ」
ソヌ「…。」
ユンジン「最後に残るのは家族よ。ご両親を大事にしてね」
ソヌ「それなら、君のことはもっと大事にしなきゃな。もうすぐ家族になるだろうし」
ユンジン「(うつむく)私は家族としてじゃなくていいよ。そうなれないかもしれないから」

彼は戻って彼女の手を握る。「まだ母さんのことで悩んでるのか?」

ソヌ「気にすることないって言ったろ?」
ユンジン「やっぱりキム・ソヌは女心が分かってないわ」
ソヌ「…。それなら母さんと一緒に夕食にしようか?いや、後でうちの家で食べよう。肉を準備してくれって、母さんに言うからさ」
ユンジン「(笑)早くシャワーしてきなさいよ」

ソヌは笑って彼女の頬を軽くつまみ、洗面所へと消えていった。

ユンジン「…。」

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ベッドの上でテレビを眺めているヘリムの隣で、夫のウソクは真剣な目でPCを睨んでいる。

ヘリム「…。」

どうしようか、彼女は夫の様子をそっと窺うと、寝室の中を見渡した。
ここにも盗聴器が残っているかもしれない。テレビの音量を上げておき、彼女は夫に声を掛ける。「あなた、話があるの」

ウソク「ん?何て言ったんだ?ごめんごめん、今、すごく大事な部分で」
ヘリム「…。」
ウソク「テレビのせいでよく聞こえないんだ。音量下げてもいいだろう?」

PCの画面をじっと見つめたまま、手のひらを差し出す夫に、ヘリムはポンとテレビのリモコンを握らせる。
彼はさっと音量を下げると、すぐまたPC画面へと視線を戻した。

ウソク「何?ヨンソのことか?成績が悪いから?」
ヘリム「…。」
ウソク「少しだけ我慢してくれ。このプロジェクト、明日明後日には終わる。急にアップロードが出来なくなって、気が狂いそうなんだ。とにかく、これさえ終われば、結果はどうあれ君にたっぷり時間を作れるから、そのとき話そう」

ウソクの携帯が鳴る。
「あぁ、オ課長」彼は慌ただしい様子で立ち上がった。「メール受け取ったぞ。何してるんだ?それでも駄目だって?」
外へ出た夫が寝室のドアを閉める。

大切な話を切り出せないまま、ヘリムはテレビの画面をぼんやりと見つめた。

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「期日までに解決すればいいんだから」部下に指示をして電話を切ると、ウソクは暗いリビングのソファにポツンと座っている人影に気づいた。
ソヌだ。

ウソク「何してるんだ?そこで」
ソヌ「…ちょっと考え事。仕事でトラブルがあったみたいですね」
ウソク「あぁ、ちょっとな。まぁ、どんなことでもいい時もあれば悪い時もある」
ソヌ「父さん」
ウソク「?」
ソヌ「仕事をしていて気に掛かることが出来たとき、どうしたんですか?」
ウソク「どうした?お前も会社で良くないことでもあるのか?」
ソヌ「いえ… ただちょっと」

「ふむ」ウソクは穏やかに笑い、息子の肩を抱いて隣に座った。

ウソク「私はな、戦ってもみたし避けてもみたが、人が何と言おうと、心が赴くとおりにやれば後悔はなかった」
ソヌ「…。」
ウソク「お前も後悔のないようにしてみろ。人との縁が助けてくれることだってあるしな」

また電話が鳴り、ウソクは温かく息子に微笑みかけて立ち上がった。

ソヌ「…。」

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大きな講義室で、微分積分の授業が行われていた。
講師が熱心に説明するのを、退屈そうなヨンソの隣でヘリムがじっと見つめる。
不意に電話の着信音が鳴り始めた。

ヨンソ「お母さん」

前を向いたまま動かない母を、ヨンソがつつく。「電話だよ」
我に返ったヘリムは、ようやくバッグの中を探った。「?」
鳴っていたのは彼女のスマートフォンではなく、バッグの内ポケットに入っていた携帯電話だ。
開いてみると、発信者は「キチョル」と表示されていた。「!!!」

「…。」考えを巡らせる間、携帯の呼び出し音は鳴り続ける。
講師が困って話すのをやめ、周囲の人々の視線が集まった。

ヨンソ「お母さん、切るか受けるかしてってば」
ヘリム「…。」

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仕方なくヘリムは廊下へ出ると、意を決して電話に出た。

ヘリム(電話)「何の真似?いつの間に電話なんか入れたのよ?」
キチョル(電話)「1時間後、新村駅」
ヘリム「え?」
キチョル「廊下の端にロッカーが見えるだろ」

ヘリムが顔を上げると、確かにそこにロッカーが見える。
彼女はキチョルが自分の居場所を把握していることを知り、キョロキョロと辺りを見回した。

キチョル「13番に鞄が入ってる。中身は見ずに持ってこい」
ヘリム「嫌だと言ったら?」
キチョル「お前がどんな人間なのか、家族の知るところになるだろうな。いや、世間じゅうが知ることになる。お前の家族、恥ずかしくて南で暮らせなくなるんじゃないか?」

それだけ言って、キチョルは一方的に電話を切った。

ヘリム「もしもし!もしもし!」

掛け直しても電話は繋がらない。「…。」
言われたとおり13番のロッカーを開くと、そこに黒いバッグがあった。

ヘリム「…。」

012

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戻ってこない母が気になって、ヨンソは後ろを振り返った。「何やってんのよ?」
そこへメールが入る。「?」

ヘリム(メール)「用事があって先に行くから、最後まで聞いて帰りなさい」

ヨンソ「このおばさんったら!」

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ヘリムは緊張した面持ちで車を走らせていた。
前方に警察官のいるのが見える。
彼女はその手前で右にハンドルを切った。

中古の洋服店に入り、目についた上着やサングラス、サングラスを手早く掴む。

キチョル(電話)「待ち合わせスペースで待ってろ。こっちから送った人間がブツを受け取りに来る」

彼女は変装を整え、防犯カメラの場所を確認しながら地下鉄の構内を進んだ。
ベンチの並んでいる空間に出ると、そこで彼女は携帯電話を握りしめ、じっと時を待つ。

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階段を降り、暗い通路を進むと、ソヌは緊張してドアを開けた。
先にいたウナがPCを覗いている。
ここは昨日来た場所であり、取調室をモニターする中心部だ。

ソヌ「先輩、コーヒーをどうぞ」

彼は買ってきたテイクアウトのコーヒーを差し出した。

ウナ「私は結構。一人で飲んでください」
ソヌ「先輩、昨日は本当にすみませんでした。そんなつもりはなかったのに、先輩がやってた仕事を横取りした形になってしまって」
ウナ「…。」
ソヌ「すごく後悔しました。これからは気をつけます」

しおらしく俯くソヌを見上げ、ウナは口を尖らせてコーヒーを受け取った。

ウナ「私は少々のことで拗ねる人間じゃないけど、いくらなんでも上下関係ってやつがあるでしょ?来るなりそんなことしていいんですか?」
ソヌ「…。」
ウナ「(ニッコリ)まぁ、私が心優しい人間で助かりましたね」
ソヌ「…。」

「ところで、それはパン?」ウナがソヌの荷物を見て顔を輝かせる。

ソヌ「一つ召し上がりますか?」

ソヌは隣に腰を下ろし、パンを一つウナに差し出した。
彼女はクリームを指でぺろりと舐める。

ウナ「今回は許してあげるわ。同じ班に入ったんだし」
ソヌ「あの… 何か新しく分かったことはないんですか?」
ウナ「焼却炉で死体の痕跡が見つかったんです。死体の方は精密分析を頼んで、死亡前の通話内容を調べているところ」

そこへウナの携帯が鳴る。「もしもし、合コン?(声を潜め)イケメンなの?」

ウナがイソイソと廊下へ出て行くと、一人残されたソヌはモニターに視線を移した。

壁に新聞紙の張り巡らされた狭い取調室で、スヨンが固いベンチに横たわって眠っている。
彼はキーボードを叩き、モニター画面を消すと、立ち上がった。

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ソヌが取調室へ入ってくると、スヨンはすぐに体を起こした。
身につけている服もそのままだ。安全なものの、こんなところで熟睡できるわけはなかった。

彼は持って来たコーヒーをテーブルの上に置く。

スヨン「ありがとうございます」
ソヌ「寝心地が悪いでしょう。今日、上で決定があったら、もっといいところへ移れるはずです。少しだけ我慢してください」

スヨンは小さく笑みを浮かべる。「私、大丈夫です」
ソヌは彼女の向かいの席に腰を下ろした。

ソヌ「あなたの言った男。火傷の痕の…。僕の同僚を殺したんです。必ずや見つけて、捕まえます」
スヨン「…。」
ソヌ「その男について話してください。思い出せること、聞いた話、何でもです」
スヨン「…。」
ソヌ「その代わり、僕もあなたの家族を連れて来られるように助けます」

013

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駅のベンチに座ったまま、まだ状況は何も変わっていなかった。
ヘリムは左手の腕時計をチラリと覗く。
その瞬間、手に握りしめた携帯が鳴り出した。

キチョル(電話)「鞄はそこに置いていけ。ご苦労だった」
ヘリム(電話)「どうするつもり?」
キチョル「お前がいなくなったら、うちの人間が持って帰る」
ヘリム「約束は守ってくれるわね?」
キチョル「勿論。俺の分まで幸せに暮らして、子どもたちもしっかり育てろ」

そこで電話は切れた。

ヘリム「…。」

彼女は立ち上がると、ベンチの脇に置いた鞄はそのままで歩き出す。
ふと振り返ると、彼女はそこに残した鞄をじっと見つめた。

気になったものの、彼女は何とか踏みとどまり、もう一度背を向ける。
そのとき…

「おばさん」

彼女を小さな女の子が呼び止めた。「鞄を忘れてますよ」

ヘリム「!」

ヘリムはニッコリ微笑むと、女の子の前にしゃがみこんだ。「おチビちゃん、いい子ね」

ヘリム「でも、おばさんの物じゃないの。すぐ持ち主が取りに来るわ」
女の子「おチビじゃなくて、セヒョンです」
ヘリム「ごめんね、セヒョン」

「セヒョン!」向こうの改札口で母親が呼んでいる。
ヘリムは立ち上がり、その場を離れた。

一つ目の角を曲がった時だ。

ドン!!!!!

突然爆音が響き、煙が立ち込めた。

ヘリム「!!!!!」

人々が悲鳴を上げ、逃げ惑う。
ヘリムはストールでマスクをし、来た道を戻った。
煙の向こうにうっすらと見えたのは、煤だらけで泣きじゃくっているセヒョンの姿だ。
ヘリムはセヒョンを抱き上げると、改札口で呼んでいる母親の元へ走った。

ヘリム「怪我はありません。驚いただけです」

母親の腕にセヒョンを渡すと、ヘリムは踵を返した。

#心底良かった。ハリウッド映画とかならこの子は死んでるね

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足早に階段を上がって地上に出ると、ヘリムは来ていたコートやストールを脱ぎ、そこでちょうどゴミを焼いていたドラム缶に投げ入れた。
サイレンの音が近づいてくる。

ヘリムはタクシーに乗り込み、その場を離れた。

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ニュースがさっそく事件を伝えていた。

アナウンサー「今日午後、ソウル地下鉄二号線で私製のエアー爆弾の爆発事故がありました。幸い人的被害はありませんでしたが、大きな爆発音と煙が広がり、付近にいた市民たちは…」

じっとニュースを見つめるヘリムの隣に、ソヌが腰を下ろす。「ニュースは嫌いじゃなかった?」

ソヌ「何でそんな熱心に見てるの?」
ヘリム「あなたたちが心配だからよ。ソウルだなんて、すごく危ないじゃない」

「塾で私一人置いてけぼりにしたくせに」ヨンソが毒づいた。

ヨンソ「(ソヌに)ドラマも見せてくれないし、さっきからこればっかり見てるの」

そこへ画面が切り替わった。
『容疑者は女性』という見出しに、黒いシルエットが映し出されている。

女性アナ「事件発生直後、現場に設置されていた防犯カメラ映像を分析した結果…」

「他の観ようよぉ」ヨンソが訴える。
「そうね」ヘリムはニュースに釘付けのまま、上の空で答えた。

女性アナ「つばの広い帽子に黒いコートを着て、サングラスをつけた女性を有力な容疑者と見て、身元の割り出しに力を注いでいます」

画面にはあちらこちらの防犯カメラが捉えた容疑者の姿が次々に映しだされる。

「…。」ヘリムは目を細めてそれを見つめた。

女性アナ「警察は異例ながら容疑者を(***)と見て、身元の割り出しを進めていますが、流動人口の多い地下鉄の駅内で起きた事件であり、確認は困難だろうと見ています」

ヘリムは両隣でニュースに見入っている子どもたちの様子をそっと窺う。
「スパイじゃないの?」ヨンソが呟いた。

そのとき、ヘリムのスマートフォンにメールが届く。
急いで開いてみると、そこに現れたのは…

まさに容疑者… ヘリムが地下鉄の駅で『鞄』を置いた、その瞬間の動画だった。

ヘリム「!!!」

驚いて口を開けたヘリムに、ヨンソが振り返る。「今の何?お母さん。何の動画?」

ヘリム「何でもないわ」

そのとき、今度はソファの脇のサイドテーブルで家の電話が鳴り始める。
受話器を取ろうとソヌが手を伸ばした瞬間、ヘリムが慌てて手を伸ばした。「お母さんが出るわ!」

彼女は数歩離れたところでソヌたちに背を向け、受話器を耳に当てる。
「送ったのは見たか?」キチョルの声が聴こえてきた。

キチョル(電話)「綺麗に映ってたろ」
ヘリム(電話)「何の真似よ!約束したじゃない!」
キチョル「ポンプから水を出すためには迎え水を入れなきゃな。昔の気分が蘇って、楽しくなかったか?」
ヘリム「面白くなんかないわ」
キチョル「お前はいつだって頑固じゃないか。断られると困ったことになるから、ちょっと柔らかくしてやろうと仕組んだんだ。今までの話は全部本当だ。お前は俺たちのためにたった一つやってくれればいい」

彼女はリビングを離れ、薄暗い廊下に入った。

ヘリム「何を企んでるのよ!」
キチョル「たった一つだ。息子を抱き込め。キム・ソヌだ」
ヘリム「…一体何言ってるの?ソヌはただの公務員よ。私を苦しめたいなら、そう言いなさいよ。ソヌを巻き込まないで!」

「ははは」キチョルは乾いた声で笑う。「知らないんだな。キム・ソヌが働いているのは国家情報院だ」

ヘリム「!」
キチョル「俺ほどじゃないが、優秀な現場要員だ。真っ直ぐで、強く、人を上手く騙す」
ヘリム「!!!!!」

ヘリムは壁から顔を覗かせ、そっとソヌを窺った。

キチョル「キム・ソヌがこの間怪我したのは、中国で俺とぶつかったからだ。もう一度言う。キム・ソヌを抱き込め。そうすりゃ、お前は自由だ」
ヘリム「…。」

そのとき、不意にソヌが振り返り、彼女を見た。
無言のまま、彼らはしばらく見つめ合う。

016
母に小さく微笑みかけると、ソヌはまたテレビへ視線を戻した。

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ここでエンディングです。

ヘリムの焦りや苦悩(昔も今も、そしてこれから苦しむであろうことも)がとてもリアルに伝わってくるので、ぐんぐん引き込まれますね。
素直に次回が楽しみです。
あー 良かった。私は面白いドラマを訳したかったんだよ(笑

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