韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

夜警日誌あらすじ&日本語訳19話vol.2

   

チョン・イル、チョン・ユンホ(東方神起ユノ/ユンホ)出演、「夜警日誌」19話の後半です。 あらすじの中で表情や心の動きも拾いながら、台詞もまじえて詳細に翻訳していきますね。

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「サダムをやっつける方法はないんですか?」苛立ったサゴンがサンホンに尋ねた。

サンホン「…ザダムを殺せばいい」
サゴン「殺したじゃないですか!殺しても死なないやつをどうやって?!」
サンホン「もしくは、大蛇の生贄にされるマゴの巫女を殺すことだ」
サゴン「マゴの巫…!トハ?!」
サンホン「…。」
サゴン「やっちゃいけないことですよ、そんなもの」
サンホン「それで駄目なら、残る方法は一つ」
サゴン「?」
サンホン「神弓で大蛇の逆鱗を破壊すること。それが最後の方法だ」
サゴン「…。」

そのとき、上階で慌ただしい足音が響き、二人は揃って上を見上げた。「?」

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「いらっしゃいませ!」食事客を迎えたチャン氏は、ぎょっとして固まった。
義禁府がゾロゾロと入って来たのだ。

義禁府上官「隅々まで調べよ!」

上官(=領相の手下)の号令で、武官たちがドカドカと中へ踏み込む。

オンメ「何事ですか?!」
義禁府上官「王の命令だ。地下倉庫の扉を開けよ」
チャン氏「!!!地下倉庫?!いや、あそこにはガラクタしかありませんけど」

武官が二人、チャン氏の両脇を抱えると、無理やり宿の奥へと連れて行った。

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仕方なくチャン氏は地下倉庫を開け、中へ義禁府を入れる。
そこには誰の姿もなかった。

チャン氏「言ったじゃありませんか。何もないってね」

「…。」義禁府上官が威圧するように迫ってくると、チャン氏は懐から金を出し、上官の手に握らせる。

チャン氏「お互い様ってやつです。後でもう少しお渡ししますから、今日はこのままお帰りください」

上手く取り行ったと思ったものの、それは失敗に終わった。
チャン氏は首もとを手刀で打たれ、一瞬で気を失ってしまう。

上官「ここにあるものは全て押収する。倉庫は封鎖だ」
武官たち「はい!」

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サンホンとサゴンはやっとのことで鍛冶場の扉から脱出した。
秘密の脱出経路を作ってあったのだ。

サゴン「穴を掘っておいて良かった。そうじゃなきゃ大変なことになるところだったよ」

そこへオンメが走ってきて声を掛けた。「旦那さん!」

サンホン「何があったんです?」
オンメ「どうしましょう!チョン氏が連れて行かれて、地下にあった物は全て押収されました」

「!」サンホンは考えを巡らせた。

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梅蘭房を訪ねたスリョンに、サダムは一冊の書を差し出す。

スリョン「これは何ですか?」
サダム「梅蘭房の懐を管理する帳簿です」

スリョンは指先でそっと帳簿に触れる。

サダム「それさえ手にすれば、朝鮮の物産は全てお嬢様の手のひらの上に」
スリョン「!」
サダム「月光大君とお嬢様、そして領相大監の将来に大きな力となるでしょう」

手元の帳簿に、スリョンはもう一度視線を落とす。「いいでしょう」

スリョン「私が梅蘭房の主人になります」
サダム「…。」
スリョン「その代わり、私が梅蘭房を経営するにあたって、道流は干渉なさらないでください」

「そうしましょう」サダムは微笑んだ。

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時を同じくして梅蘭房へやって来た領相は、向こうから歩いてくる娘の姿に目を見開いた。

領相「スリョン!お前がなぜここに出入りしているのだ?」

驚く父に、スリョンは落ち着いた笑みを浮かべる。

スリョン「驚かれることはありませんわ、お父様。もうここの主人は私なのです」
領相「何と?!何を言っておるのだ?」
スリョン「月光大君を諦められなければ、私のことも突き放すとおっしゃいましたよね」
領相「?」
スリョン「それで、月光大君との将来を、お父様のお力を借りず、自ら計画しているのです」
領相「!」
スリョン「それに、私がここを掌握すれば、お父様が大きな志を遂げる助けになるはず」
領相「スリョン!」

「先に行きます」絶句する父に頭を下げ、スリョンは梅蘭房を後にした。

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領相は怒り心頭でサダムの元へ乗り込んだ。「サダム、お前!」

領相「手を組んだからと言って、私より偉くなったつもりか!」
サダム「私が自らの賤しい身分を忘れるわけがありましょうか」

「落ち着いて、どうぞお座りください」領相の激昂に微塵も怯むことなく、サダムは領相をなだめた。

領相「房主になれなどと、なぜ娘に話にもならんことをけしかけたのだ!」
サダム「…。」
領相「一体何を企んでおる?」

「…。」サダムは懐から黒い封筒を出し、領相の方へ差し出した。

領相「?」

封筒の中から出てきたのは、大金の目録であった。

サダム「大監が抱えておられる兵士たちのための軍資金です」
領相「!」
サダム「今後、大監に必要な資金は私が用意しましょう」
領相「資金を出すと?」

「…。」サダムは静かに領相を見上げる。

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リンの屋敷を出たトハは、まだ都を離れられずにいた。
いつもの橋の下で、彼女は手首の赤い帯を愛おしく見つめる。

そこへやって来たのはムソクだ。
彼は彼女と並んで川べりに腰を下ろした。

ムソク「辛いだろうが、元気を出して」
トハ「私、どう考えても白頭山に帰ったほうがいいみたい」
ムソク「…。」
トハ「都にいる理由が… なくなってしまいました」
ムソク「大君のせいですか?」
トハ「…。大君があんなふうにおっしゃるのは当然です」
ムソク「…?」
トハ「分かってるのに、どうしてこんなに悲しいんでしょうね」
ムソク「大君は口ではあんなふうにおっしゃっても、本心はそうじゃありません」

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ムソクの優しい言葉に、トハは微笑んだ。

トハ「無理に慰めてくださらなくてもいいんです」

ムソクは持って来た桃色の包みをトハに差し出した。
リンが用意していた贈り物だ。

トハ「これ、何ですか?」
ムソク「これは… 大君の本当の気持ちです」
トハ「!」

物言わぬ美しいその包みに、トハの目に涙が滲む。

そのとき、彼らを探しに来たランイが橋の上で立ち止まった。「トハ!」

ランイ「早く逃げて!大君と夜警師たちの逮捕命令が出たって!」
トハ「えっ?!」

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リンはひとまず宿へ駆けつけた。

リン「隊長とメン先輩はご無事ですか?」

オンメは溜息をつく。「不幸中の幸いと言うべきかしら」

オンメ「旦那さんはご無事です」(←メン先輩は?
チョヒ「武官たちが地下倉庫に釘を打って、出入口を塞いでしまったんです」
リン「…。隊長は今どこにおいでですか?」(←メン先輩は?!

オンメは宿の奥をチラリと窺い、声を潜める。

オンメ「鍛冶場に秘密の出入口があるんです。ついて来てください」

彼らが歩き出した時、ムソクとトハが入って来た。

リン「!」

リンと目が合うと、トハは思わず視線を逸らす。

ムソク「皆ご無事なのですか?」

「…。」リンはそれには答えず、その場を離れた。

ムソク「…。」

ムソクは小さく溜息をつき、後に続く。(←溜息の前に、一瞬見せる困った顔がキュンとなるね
トハもさらに続いた。

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いつもとは違う扉から、彼らは地下室へと足を踏み入れる。
そこは大切に保管されていた物が全て持ち出され、すっかり空になっていた。

リン「今まで出入りしていて、そこに秘密の出入口があろうとは夢にも思わなかった」
オンメ「灯台下暗しと云いますから、しばらくここに隠れていらっしゃれば安全です」
リン「おじさんはどこにいらっしゃるんですか?」(←メン先輩は??!!
オンメ「さぁ… 具合もよくないのに、どこへ行かれたのかしら」

「…。」彼らは考えを巡らせる。

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サンホンは宮廷にいた。
サゴンを連れ、闇に紛れて忍び込んでいたのだ。

彼らは人目を避けながら蒼天塔の工事現場へたどり着くと、サゴンを出入口に残し、サンホンは一人秘蔵庫へと向かった。

#このドラマ、他の人もそうだけど、走りが軽やかで動きがコンパクト。
ほとんど足音もしないのが素敵

彼はあっという間に奥へと辿り着き、思い切って扉を開ける。
そこに大蛇の像があるのを確認すると、周りに視線を移した。

サンホン「神弓をどこへやったんだ?」

ぐるりと一周してみても、大蛇の周りには何もなかった。
と、そのとき、彼は足元に張られた糸に足を引っ掛けてしまう。

サンホン「?!」

入り口の重い扉が自動的に閉まり始めると同時に、足元から黒い邪気が吹き出した。

#もう何の仕掛けなの?自動扉にスモークって

サンホンは急いで邪気に向かって護符を撒いた。「破鬼!!!」
それでも護符の直撃を逃れた気が、サンホンの体を襲う。
「あっ!」途端に胸に激痛が走り、彼はその場に倒れこんだ。

「鬼滅!!!」そのとき、突然駆け込んできたリンが、邪気めがけて四寅斬邪剣を振るう。
それに続いたムソクが、閉まりかけた扉の間に飛び込み、腕で懸命に押さえた。

リン「大丈夫ですか!」
サンホン「扉が閉まります!早く脱出しなければ!」

リンは閉じる扉を必死で押し戻しているムソクを振り返った。

ムソク「早く出てください!」

サンホンとリンは順にムソクの腕の下をくぐり、無事秘蔵庫の外へ脱出した。
ムソクが腕を抜くと同時に、扉は勢い良く閉まった。

リン「!」

苦しむサンホンの胸の傷口から、黒い邪気が噴き出していた。
リンの手助けで、それでもサンホンは力を振り絞って立ち上がる。

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「何でこんなに遅いんだ?」入り口を見張るサゴンは、気が気ではなかった。
入り口でキョロキョロしていた彼に、後ろから誰かが近づく。
「…。」サゴンが気配に気づいた時、ホジョはすぐ背後まで来ていた。

ホジョ「何者だ」
サゴン「…。そういうお前は誰だ?」
ホジョ「…。」

サゴンは手に持った薙刀を構え、威圧してみせる。「俺はかなり恐ろしい男だぞ」
ホジョが後ろに避けた隙に、彼は一目散に逃げ出した。

通路を抜け、門をくぐり… 逃げ足の早い彼も、行き止まりに追い込まれてしまう。
とうとう観念し、サゴンは薙刀を振り上げた。「やぁ!」

その瞬間…

それはほんの一瞬だった。

ホジョの刀は正確にサゴンの脇腹を捉える。
「!」赤い血が飛び散り、サゴンはふらふらとその場にうずくまった。

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リンとムソクはサンホンを連れ、外へ出てきた。

リン「メン先輩はどこへ行かれたんだ?」

「君は先に行ってくれ」サンホンをムソクに頼んだ。

リン「私がメン先輩を探しに行こう」

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リンがサゴンの姿を目にするまで、そう長くは掛からなかった。「先輩?」
薙刀で体を支え、石垣にもたれかかるようにしているサゴンに、彼は駆け寄った。

リン「先輩!」

リンの顔色が変わった。

リン「先輩!目を開けてください!」

静かな宮廷に、リンの悲痛な叫び声が響く。「先輩!!!」

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義禁府で厳しい尋問を受けたチャン氏は、夜遅くになってようやく牢へ戻された。
「どんなに拷問を加えても口を割りません」様子を見に来た領相に、手下である義禁府の上官が告げる。

領相「ならばその口、永遠に封じてやれ」

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地下室の机の上に置かれたサゴンの武器を、残った仲間たちが無言で囲んでいた。

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リン「メン先輩の死、絶対に無駄にはしません」

「…。」茫然とするサンホンに、言葉はなかった。

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宿を出たリンに、ムソクとトハが続く。

トハ「大君!」
リン「…。」

リンを呼び止めたトハが気に掛かり、ムソクはじっと彼女を見つめた。

トハ「おっしゃった通り… 私、ここを発つつもりです」

「…。」リンは彼女に背を向けたまま、顔に悲痛な色を滲ませた。

トハ「白頭山に帰ります」
リン「…。」
トハ「もうお会いできないでしょうから、お別れの挨拶をさせてください」

トハはリンの背中に向かって、深々と頭を下げる。

トハ「今まで… ありがとうございました。ずっと忘れません」
リン「…。」

「一体どこへ行くと言うんです?」ムソクがたまらず口を開いた。

ムソク「我々にはそなたが必要なんだ」
トハ「…もう決心したんです」

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リンの背中を寂しげに見つめると、彼女は静かに歩き出す。
遠ざかっていく足音に、リンの頬を涙が伝った。

「…。」そっと振り返り、彼はトハの姿を目で追う。
愛しい後ろ姿が宿の向こうへと消えて行った。

リン「…。」

リンにも、そしてムソクにも言葉はなかった。

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リンは逃げ隠れせず、直接キサン君の元を訪れた。

キサン君「トハという娘を取り戻すため、お前が夜警師たちと結託して鬼神を呼び入れ、大胆にも余を欺いたのか?」
リン「殿下、あの夜のことは私と夜警師たちが起こしたことでは断じてありません」
キサン君「ならば、お前の無罪を立証できるか?」
リン「どうすれば宜しいのですか」
キサン君「塔の工事現場で余を殺そうと企んだ者がいた。今回の鬼神事件と同一人犯に違いない。お前が犯人でないなら、領相であろう」
リン「…。」
キサン君「領相の謀反の証拠を探しだせ!」
リン「!」
キサン君「そうすればお前の無罪を信じてやろう。しかし、証拠を持って来られなければ、お前は死ぬことになる」

「…。」言い知れぬ緊張に、リンはごくりと唾を飲み込んだ。

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彼には頼もしい味方がいた。ムソクだ。
「領相の下で手伝っている者がいます」ムソクは自分が掴んだことをリンに話す。

ムソク「そやつを捕らえて、自白を得るのです」

ムソクの言葉に、リンは立ち止まる。

リン「君の叔父上に危険が及ぶのだ。それでも構わないのか?」
ムソク「謀反を企む者は、誰であろうと許しはしません」

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「パク・スジョン…」リンは改めて敵の名を呟く。
再び歩き出そうとしたとき、二人は揃って足を止めた。「!」

大殿へと続く渡り廊下をサダムが歩いて行く。
その後ろに続くのはスリョンではないか。

リン「スリョン嬢がなぜあやつと?!」

「…。」ムソクの視線が戸惑いに揺れ動いた。

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差し出された資金とスリョンの顔を、キサン君は訝しげに見比べた。

キサン君「黄金20万両とな?」
スリョン「新たな梅蘭房主として泰平蒼天塔の建立資金を献上いたします」
キサン君「梅蘭房主と?余が後宮にしようとしていると知っているのか?」
スリョン「賢明な君主は人材を適材適所にお使いになると聞いております」
キサン君「…。」
スリョン「殿下は誰よりも賢明な君主でいらっしゃいますので、私を一介の後宮よりも梅蘭房主としてお使いになると、そう信じます」

スリョンの後ろで、サダムが笑みを浮かべた。
黙って聞いていたキサン君は、愉しげに笑い声を上げる。

キサン君「領相に似て実に賢い」

キサン君は不意に立ち上がり、スリョンの前で腰を屈める。

スリョン「殿下…?」

人差し指でひょいとスリョンの顔を持ち上げ、キサン君は彼女の顔をまじまじと眺めた。
そして、その指ですっとなだらかな頬を撫で下ろす。

スリョン「殿下…!」
キサン君「今後、余は… お前に随分と酔いしれることになりそうだ」
スリョン「!!!」

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大殿の前でリンに出会うと、スリョンは慌てることなく頭を下げた。

リン「スリョン嬢、あなたがなぜサダムのような男と一緒に宮廷に出入りしているのです?」

「サダムは大いに私の役立ってくれる人なのです」スリョンは柔らかく笑みを浮かべる。

リン「あやつは危険です。近づいてはいけない!」
スリョン「大君が私を心配してくださるとは、感慨無量です。ですが、私の気持ちをもう少し早く気遣ってくだされば、私が道流の力を借りる必要もなかったでしょう」
リン「スリョン嬢!」
スリョン「それでは、お気をつけて」

堂々と去っていくスリョンを、リンはそれ以上為す術もなく見送るしかなかった。

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トハが辿り着いたのは、今夜も橋の下だ。

彼女は腰から短刀を取り出すと、どこか深刻な顔でそれを見つめた。

トハ「…。」

それを橋の向こうから見ていたのはランイだ。
トハのただならぬ様子に、ランイは胸騒ぎをおぼえた。

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リンとムソクが連れ立って屋敷へ戻ってくると、待っていたランイが駆けてくる。

ランイ「大変だよ!トハが… トハが…」
リン「!」

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トハは単身こっそりどこかへ忍び込んだ。

トハ「…。」

音を立てぬよう、そっと建物の扉を開けると、中へ足を踏み入れる。
そこへ昭格署の祠堂だ。

祭壇の前では、サダムが一人で祈祷していた。

#ここは絶対サダムかホジョしかいないよね。まぁ今更そんなことはどうでもいいけど

逸る心を押さえ、ゆっくりと近づくと、彼女は短刀を抜き、思い切って振りかぶった。

トハ「!」

振り下ろした刀を、サダムは素早くかわす。

#仕方ないけどさー、トハちん、どこめがけて振り下ろしてんだよ

トハ「!」
サダム「…。」

ハッとした瞬間、トハはもうサダムと真正面から向き合っていた。

トハ「サダム!全てお前のせいよ!全部お前がやったのよ!!!」

もう一度突き立てた刀を、サダムが広げた手のひらから出た波動が阻む。

トハ「!」

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サダムが少しずつ刀を押し戻すと、トハの手首が返り、刀の先はトハへと向かう。

サダム「私のせいではない」
トハ「!」
サダム「自らの欲望を満たすためなら、どんなことでもやる… まさにそれがお前たち人間だ」

一気に手のひらを押し出すと、トハは刀もろとも豪快に後ろへ吹き飛ばされる。「!!!」
彼女はその衝撃で気を失ってしまった。

#はぁ~?捕まったら生贄にされるのに、なんて迷惑な。そして呆気ない…。

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「?」気がつくと、トハは大きな木の根元に縛られていた。

トハ「!!!…ここはどこ?誰かいませんか?助けてください!」

縛られてもがくトハの姿を、のんびり眺めている人物が一人。
サダムだ。

彼が眺めているのは一枚の絵。
トハは祠堂に掛けられた絵の中でもがいていた。

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サダム「龍神が昇天なさるまで、お前を結界の中に閉じ込めておこう。誰もお前を探し出せはしない」

そこへホジョがやって来た。「宮廷入りせよとの御命です」

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「領相の令嬢を後宮になさると?!」サダムは珍しく動揺の声を上げた。
「あぁ、そうする」驚く彼の前で、キサン君は酒をすする。

サダム「前にも申し上げたではありませんか!殿下とは相克の気運ですので…」

「黙れ!」キサン君が酒器を卓上に叩きつけた。

キサン君「お前はなぜいちいち王の命令に異議を唱えるのだ?!」
サダム「!」
キサン君「相克の気運だというのなら、離宮に隔離して一生独り寝させればいいことであろう!」
サダム「それならなぜ…?!」
キサン君「余はスリョンを領相の人質に取る」
サダム「…。」
キサン君「ゆえに、急いで合宮の日取りを選ぶのだ」

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自宅の庭で、領相は剣を手に取った。

領相「殿下が本気でそう出るなら、私もこれ以上我慢はせぬ」

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「連絡を回せ」領相の命令で、手下が動いた。

+-+-+-+

知らせを受けた同志が、領相の書斎に直ちに集結する。

領相「もうじき我々の世が来る。左道に狂い、民を塗炭の苦しみに陥れた王を処断するため、我々は立ち上がる!大業に加わる自負心を持て!」

「はい、大監!」同志たちが声を揃えた。

その一部始終を後ろで見ていたのは、守護霊3人衆の一人、左相(霊)だ。

左相(霊)「パク・スジョン、お前!とうとう謀反を起こすのか!」

+-+-+-+

リンとムソクが駆けつけたとき、すでに祠堂はもぬけの殻だった。

#毎回わざわざ夜警服に着替えに戻るところを想像中。
そして二人で待ち合わせて落ち合うところも想像中。
「へーんしん!」って出来たらいいけどね

リン「短刀を持っていたなら、サダムに復讐するつもりに違いないが…」
ムソク「他の場所へ移ったようです」

リンは途方に暮れて部屋を見渡した。

「大君…」二人の様子が、木に縛られているトハには見えていた。
目の前の空間に、ぼんやりと見えていたのだ。

「?」ふとリンの視線が壁の絵の上で止まる。

トハ「大君!」

「…?」リンはゆっくり絵に近づいた。「!」

ムソク「何をなさっているのですか?」
リン「トハがこの中に閉じ込められている」
ムソク「えっ?」
リン「この掛け軸が結界だ」
ムソク「?」
リン「サダムがトハをこの中に閉じ込めたんだ!」

リンは迷わず背中の四寅斬邪剣を抜いた。
「破結界!」絵に向かって彼は大きく剣を振り下ろす。
次の瞬間、リンは絵の中に飛び込んだ。

ムソク「?!」

残されたムソクが茫然と絵に見入っていると、絵の中に突然一人の男が現れる。

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リンだ!

+-+-+-+

「トハ!」リンは急いで縄を解き、トハを助け起こした。

トハ「大君、一体ここはどこなんですか?」
リン「ここは掛け軸の中の結界だ」
トハ「…結界?それなら、ここからどうやって脱出するんですか?!」
リン「…。」

502

一瞬答えに窮したその時、突然どこからか獣の鳴き声が聞こえた。「!!!」

+-+-+-+

絵を見守るムソクには、木の向こう側から迫る猛獣の姿が見えていた。

ムソク「大君、早く逃げてください!」

+-+-+-+

領相パク・スジョン率いる反乱軍は、正面から堂々と宮中へ踏み込んだ。
武装した兵士たちが先頭に躍り出ると、護衛を容赦なく叩き斬り、奥へと進む。

503

「何だと?!」知らせが入った時、キサン君はいつものように妓生をはべらせ、酒に興じていた。

キサン君「領相が兵を率いて宮廷に入ったと?!」
内官「はい、殿下!」

#このはハスキーなトップ内官(尚膳)は無事だったのか!良かった良かった

キサン君「領相が… 領相が反逆を起こしたというのか!!!」

その瞬間、内官の後ろで大きく扉が開かれる。
領相パク・スジョンだ。
彼は驚く内官を突き飛ばすと、御簾をくぐり、キサン君の前へやって来た。

領相「…。」
キサン君「領相…。一体何の真似だ!!!」
領相「我、国家安泰を願う忠誠心により、ここに大事を決行いたします!!!」

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「…。」キサン君はじっと領相を睨み上げた。

+-+-+-+

リンはトハの手を取り、暗い霧の中を走った。
走っても走っても、同じ風景が続く。
とうとう二人は立ち止まり、辺りを見回した。

トハ「結界の出口を探さなければ!どこから出られるんでしょうか」

リンは祠堂にあった掛け軸の絵を落ち着いて思い出す。

リン「滝だ!滝に向かうんだ!」

二人は再び走りだす。

+-+-+-+

ムソクはムソクで、どうすることも出来ず、ただ真剣に二人の身を案じていた。
そこへ… 「!!!」

彼の背後の掛け軸から、突然リンとトハが飛び出してくる。「?!」

#なーーーーーんやそれ!!!

ムソク「ご無事でしたか!」

リンが力強く頷いたその時、駆け込んできたのは左相(霊)だ。「大君!大変です!」

リン「?」
左相(霊)「パク・スジョンが謀反を起こしました」
ムソク「!」
トハ「!」
リン「領相が謀反を?!」

左相は困ったように無言のムソクを振り返る。
リンの視線もムソクへと向かった。

ムソク「…。」

今夜、情勢が大きく動こうとしていた。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

ダラダラ訳してたお陰で、何があったかイマイチ覚えていない(爆)んですが、
本物のキサン君が何をしてるのか、偽物に入れ替わってる意味があるのかどうか、
偽物じゃなかったらどう違ったというのか… まず悶々とするのはその辺りです。

神弓を探しに行って失敗し、サダムを刺しに行って失敗し、絵の中に閉じ込められたらあっさり脱出し…。
何だかハードルどんどんなぎ倒しながら走ってる感じで、「一応進んでるけど、何この走り?でも倒しちゃったものは仕方ないし、あー止まれない~」という印象。
盛り上がるはずなのに、盛り上がれないのはホント勿体ないです。

メン先輩が死んで、地下室で武器を囲んで全員「…。」 は言葉もありません。
見つけたのはリン一人で、彼を連れて行ったサンホンは茫然自失の顔だけなんて…。
ただ、あれだけ嫌がってたメン先輩が仕方なく夜警団に加わった時点で、「あ、この人死ぬんだな」と分かった人は私だけじゃないはず。それにしてもあんなあっさり流れちゃうなんて… 雑だねぇ。
ベルばらの最後のオスカルやアンドレとか、太王四神記のラストの集団戦闘とか、ああいうところで派手にバッサリ斬られて即死ならいいですよ。もっと悲劇だけど、サンホンを守って犠牲になるとか。これはあまりにショボすぎるんじゃないでしょうか。

ではでは、とにかくまた次回♪

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