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夜警日誌あらすじ&日本語訳9話vol.2

      2014/09/06

チョン・ユンホ(東方神起ユノ/ユンホ)、チョン・イル主演、「夜警日誌」9話の後半です。
あらすじの中で表情や心の動きも拾いながら、詳細に翻訳していきますね。

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一人の女官が静かに歩いてくる。
彼女は地面にうっすらと残る染みにそっと目を走らせた。

女官「?」

彼女は領相パク・スジョンの命令を受け、ひそかに大妃殿を調べている女官だ。
さらに柱の土台へと視線を移すと、彼女は飛び散った赤い血痕を見つける。

正気を失ったキサン君が大妃殿の女官を斬り殺した後、遺体はすぐに運びだされ、血の跡は洗い流されていた。
密偵女官は遺体を運んだ男たちを突き止め、金を握らせると、遺体を埋めた場所を掘らせる。

遺体が掘り起こされると、彼女は顔と刀傷を確かめた。

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密偵女官は直ちに領相に報告する。

密偵女官「殿下は大妃殿で刀を抜かれました。それで女官が一人死んだのです」
領相「!」

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領相が乗り込んだのは、大妃のもとだ。
「なぜこのような惨い出来事を隠そうとなさるのですか」領相は単刀直入に切り出した。

大妃「領相が何を言っているのか、私には分かりません」
領相「大妃媽媽、隠すばかりが能ではないのです」
大妃「えぇ、私も同じ考えです。これまで王室の年長者として、誤りがあれば正し、そのように生きて来ました。ですから、これ以上この老婆を責めないでください」

「選択なさらねばなりません」領相は攻めの手を緩めない。

領相「月光大君がこのまま追われる身として生きるのを望まれるのか」
大妃「…。」
領相「それとも、身の上を回復なさるのを望まれるのか、ご選択を」

「…。」大妃はごくりと唾を飲んだ。

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リンの居処がわかったと、領相の元へ報告が入る。
領相がほくそ笑んだ。

領相「…。」

事は面白いほど上手く運んでいた。

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宿に集まった食事客は、先日の火事の噂で盛り上がっていた。

男「あの日、生薬鋪どころか都まるごと吹っ飛んじまうところだったんだ!それがな、月光大君が現れて焔焇を運び出したお陰で、爆発を防げたって話だ」

「本当か!」周りの客たちが湧く。

そこへ上品な身なりの男がぶらりと入ってくる。
ちょうど宿の奥から出てきたサンホンは、男の顔を見て立ち止まった。

領相パク・スジョンだ。

男の正体に気づくと、サンホンはさっと背を向け、顔を隠す。
そして、はたまた息を合わせたように2階から現れたのは、他でもないリンだった。

領相の姿に気づいたリンは、一瞬戸惑った表情を見せたものの、慌てることなく下へ降りてくる。
食堂の喧騒の中、まるでそこだけが違う空間のように緊張感に包まれた。

サンホンはそっと後ろを振り返り、二人の様子を窺う。

サンホン「…。」

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リンは領相を宿の部屋へ通した。
二人が向き合うには、少々狭い場所だ。

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領相「なぜこのようなむさ苦しいところに?私のもとへいらっしゃるべきでした」
リン「領相に迷惑を掛けるわけにはいきません」
領相「一緒に参りましょう。私が大君をお守りします」

リンは穏やかに微笑んだ。

リン「それよりも、私を助けるおつもりなら、これを殿下に」

リンは書簡を差し出した。

領相「?」
リン「そして、サダムを遠ざけるよう強調していただきたいのです」
領相「なぜ辛い道を進もうとなさるのですか」
リン「心配… 感謝します。しかし、スリョン嬢の頼みもあり、これ以上領相を困らせるわけにはいきません」
領相「スリョンが?!」

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スリョンは梅蘭房にいた。

持参した目録を、意を決してヨンウォルに差し出す。

スリョン「恵民署、内医院など、薬剤はすべて梅蘭房を通して仕入れることにしました」
ヨンウォル「感謝いたします」

梅蘭房の庭に出てくると、そこでヨンウォルはスリョンを見送った。
そこへやって来たサダムは、スリョンの後ろ姿を目で追う。

ヨンウォル「おいででしたか。領相大監のご令嬢ですよ」
サダム「…。」

スリョンが門を出たところで振り返り、そのまま駕籠に乗り込む。
サダムは彼女の姿を食い入るように見つめた。

ヨンウォル「なぜずっとご覧になっているんです?」
サダム「昔… 知っていた人にとてもよく似ていたのです」

どうやらワケありのようだ。ヨンウォルが含み笑いを浮かべる。

ヨンウォル「忘れられず、胸に秘めていらっしゃる女性でも?」

「…。」サダムはヨンウォルの横顔を見つめた。

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リンとムソクに見送られ、領相は宿の裏へ出てきた。
そこへ姿を現したのは、夜警師の霊だ。

反対側の柱の陰からは、サンホンもまたひそかに顔を覗かせる。

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「大君を頼むぞ」領相はムソクに伝えた。

領相「それに、お前の汚名も晴らしてやるから、それまで待っているのだ」
ムソク「はい」

領相の背後から忍び寄った夜警師の霊は、領相の首に両手を回した。

リン「!」

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霊に気づいたサンホンが、離れろと霊に目で合図を送る。
霊は素直に後ろへ身を引いた。

リン「…。」

リンは霊の去っていった方に目を凝らす。

領相「何をご覧になっているのです?」
ムソク「?」
リン「…。あぁ、考え事をしていて」
領相「…。」
リン「では、お気をつけて」

領相が去ると、リンは再び何もない宙を見つめる。
夜警師の霊が遠ざかっていく姿が見えた。

なぜ霊は領相の首を絞めようとしていたのだろうか。

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一人になると、リンは山の中へ入って行った夜警師の霊の後に続いた。
その後姿に導かれるように、リンは山道を進む。

しばらく歩くと、少し開けた場所に出た。
その一帯には木がなく、上から差し込む太陽の光で明るく照らされている。

リン「!」

そこで立ち止まると、リンの周囲にはズラリと夜警師たちの霊が並んでいた。

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霊たちは皆静かにリンを見つめる。
彼らの中央には、切り倒された木の幹に「故諸軍冥福祈願」と記された碑があった。

ここで何が起きたのか。
夜警師の霊は何を伝えようとしているのだろうか。

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朝議が行われていた。

右相「典医監、恵民署、活人署、生薬鋪。全て領相の管理下にある場所です。生薬鋪からあのように大きな火が出るとは、一体何があったのですか?責任を取られるべきでしょう」

領相と対立している彼は、ここぞとばかりに厳しく攻撃した。

領相「…。」
キサン君「生薬鋪は民と密接な関係がある。余も黙っているつもりはない」

黙っていた領相が反撃に出る。

領相「生薬鋪にあった焔焇が、もう少しで大爆発を起こすところだったのをご存知ですか!」
キサン君「…。」
領相「人々の話によると、月光大君が現れ、その爆発を阻止したそうです」
キサン君「!」

皆が一斉にざわめいた。

領相「今、民の間では月光大君への賞賛で溢れておりますぞ」
キサン君「謀反の大罪人を許せとでもいうのか!」

「殿下、折り入ってお話がございます」領相が只ならぬ様子でそう告げる。

領相「人払いをしていただきたい」

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誰もいなくなった正殿で、領相はキサン君の前に向き合った。

領相「非道を働かれましたな!」
キサン君「黙れ!女官が死んだだけだ。それがなぜ余が御祖母媽媽に刀を向けた証拠になる?!」
領相「おっしゃる通りです。証拠はございません」
キサン君「…。」
領相「表向きにはこのように言うでしょう。”大妃殿の女官が一人、宮中で死んだが、背中に深い刀の跡があった。その夜、孝行心に溢れる殿下は大妃媽媽の居所をお訪ねになった”…それのみに留めるつもりです」
キサン君「!」
領相「しかし、それを聞いた人々は尾ひれをつけるでしょうな。つまり、殿下が刀を抜いて大妃媽媽を脅かし、それを止めようとした女官が斬られて代わりに死んだと!」
キサン君「…。」
領相「民はそれを信じることになるでしょう」
キサン君「領相!!!」
領相「そうなれば儒生たちも黙ってはおりますまい」
キサン君「そんな噂に何の力がある!今すぐ出て行くがよい!!!」

キサン君が声を荒らげようと、領相は眉一つ動かすことはない。

領相「見えない噂は、時として剣より強いこともあります」
キサン君「…。」
領相「大妃媽媽に尋ねてみましょう。果たして大妃媽媽は誰の肩をお持ちになるのか、実に気になりますな」
キサン君「!」

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部屋へ戻ってきたキサン君は、完全にパニックに陥っていた。
彼の頭に蘇ったのは、ときどき現れては自分をからかう、自分そっくりの幻の言葉だ。

偽キサン君「お前が誰に刀を向けたか、そんなことは重要じゃない。お前が大妃殿で刀を抜いた、それだけでお前を倒せる」
偽キサン君「忠孝烈(※忠誠心・孝行・貞女)を最高とするこの朝鮮で、王が不孝… それどころか、人の道に背くとは…。あいつらどんなに喜ぶだろうな」

事態はその通りに進んでいた。
大妃は今度こそ自分を見放すに違いない。

キサン君「違う… わざとやったんじゃないんだ!!!!!」

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キサン君は居ても立ってもいられず、大妃を尋ねた。

大妃「主上、どうなさったのです?」
キサン君「御祖母媽媽にお願いに来たのです。御祖母媽媽、どうかお許しください!」
大妃「?」
キサン君「不眠のせいで御祖母媽媽に不孝を働きました。御祖母媽媽…」
大妃「主上、お気を鎮めて」
キサン君「あ、あの日、私は何かに縛られたようにおかしくなっていたのです」
大妃「!」
キサン君「ですからどうか!私が御祖母媽媽に刀を向けるわけがありません!御祖母媽媽、お許しください!」
大妃「…。」

そのとき、扉の向こうで声が響く。「殿下自ら罪をお認めになったのです」

キサン君「!」

扉が開くと、そこには領相、キサン君を支持している右相、他の大臣たちが立っていた。
領相の視線に、右相は苦々しい表情で黙りこむ。

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今の話を、彼らにすっかり聞かれていたのだ。

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再び部屋へ戻ってきたキサン君は、一通の書簡を手に、がっくりと座り込んだ。
領相の言葉が頭の中を渦巻く。

領相「殿下の非道な行為、そして月光大君が殿下を呪ったこと、これでどちらもなかったことに」
領相「月光大君の忠誠心がこもった書簡です。読んでご覧なさいませ」

キサン君はすぐさま書簡を広げた。
『水克火』 3文字が彼の目に飛び込んでくる。

キサン君「”水が火を克する”と!」

怒りに震えたキサン君は、書簡を丸め、床に叩きつける。

キサン君「あぁ。誰も彼も余を攻撃しようとする者共ばかりだ!!!」

※リンはサダムたちが扱う火鬼を抑える方法を伝えたかったのですが、キサン君は『水克火』の火を自分のことだと思い、怒ったわけですね。

キサン君「誰かおらぬか!もっと火を灯すのだ!もっと火を灯せ!!!」

慌てて蝋燭を持ってきた女官は、うっかり蝋燭を一つ床に落としてしまう。
床に落ちた蝋燭は、すぐに消え、その場の空気が凍りついた。

キサン君「蝋燭の火一つ、まともに灯せないのか!!!」

女官が揃ってその場にひれ伏した。

キサン君「これも全てサダムのせいだ。あいつが私を攻撃しようとしているのだ!!!」

キサン君が前に進み出ると、女官はさらに額を床にこすりつける。

女官「殿下!死に値する罪を犯しました!!!」
キサン君「!」

「殿下」そこへ不意に入ってきたのは、サダム本人だ。

サダム「気をお鎮めくださいませ」
キサン君「どういうことだ…。全てお前の言う通りにしたのに、なぜ良くならぬ!なぜだ!!!」

キサン君が凄むと、サダムはもう一度呼び掛けた。「殿下…」

サダム「殿下と私を仲違いさせようとする人が大勢います。彼らの言うことを信じてはなりません」
キサン君「!」

キサン君の平手がサダムの頬に飛んだ。

#いやぁ、よく平手打ちされる人だねぇ

キサン君「最近その”仲違い策”にかえって納得がいく。お前は私を攻撃するために謀略を企てたのであろう!!!」

キサン君は今度こそ本気で刀を抜いた。

サダム「…。」
キサン君「…。」

目を伏せていたサダムは、ゆっくり顔を上げると、王を睨んだ。

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サダム「殿下」
キサン君「黙れ!!!!!」
サダム「…。」
キサン君「一言も… 一言も口にするな」
サダム「…。」

キサン君は不意に刀を床に放り出す。

キサン君「今すぐ粛清門を閉じるのだ。早く!!!!!」

+-+-+-+

サダムは祠堂へ戻ってきた。

ホジョ「どうしましょうか。ようやく怨霊狩りを始めたばかりだなのに、粛清門を閉じてはいけません」

「勿論だ」祭壇に向かい、サダムが呟く。

サダム「粛清門はこのまま開けておかなければ」

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「おられるか?」リンが覗いたのはサンホンの部屋だ。
部屋には誰もいない。
リンはキョロキョロと部屋の中を見回した。

リン「どこ行ったんだ?」

サンホンの部屋を出ると、リンは宿の奥へと進む。
厨房を抜け、廊下へ入ると、突き当りの部屋の扉が開いていた。
彼は扉の横の柵から中を窺う。

リン「誰かおられるか?」

誰の気配もない。
リンは部屋の中へと足を踏み入れた。

部屋の両側に棚があり、壺や皿が並んでいる。
その向こうに、もう一つ扉があった。

リンが扉を開けると、そこに階段が現れる。

リン「?!」

地下室のようだ。
彼は扉を閉めると、慎重に階段を下りていった。

そこには壁伝いに収納棚が並んでいる。
端から順にぐるりと見渡すと、リンは奥の何かに目を奪われた。

リン「!」

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武官の衣服が2対、そこに飾られていた。
リンは近づき、それをじっと見つめる。

241

胸の文様が目に入った瞬間、リンの頭の中に、あの日の記憶が鮮やかに飛び込んで来た。

気の触れた父を取り囲み、霊を封じようとした武官たち。
その中にいた男が来ていた服ではないか!!!

242

リン「!!!」

+-+-+-+

リンが姿をあらわすと、宿の人々が気まずそうに彼を迎えた。
「ははは」雰囲気を紛らわせようと、チャン氏が笑い声を上げる。

チャン氏「なるほど、高貴な雰囲気がにじみ出ていると思ったわけだ。生まれが違うよ」
チョヒ「…そうだね」

サゴンが小さく咳払いをした。「それじゃ、大君…だったんですか?」

チャン氏「だった…じゃない。大君なんだ。月光大君!」
リン「…。」
オンメ「あの子はどこに行っちゃったのかしら?」

オンメはトハの名を呼んだ。
「はい」トハが宿の奥から出てくると、向こうにいるリンを静かに見る。

トハ「…。」
リン「…。」

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トハの笑顔はいつもと変わりないのに、リンをどこまでも寂しくさせた。
リンの横顔を、ムソクは隣でそっと窺う。
トハに近づこうとしたリンを、ムソクが制した。

ムソク「もうお発ちにならなければ」

重い沈黙が流れる。
トハはもう一度ニッコリ笑い、リンに頭を下げた。

#えええ、やっとお偉い人だって分かったのぉぉーー?

リン「…。」

リンは最後まで何も言わず、足早に宿を後にした。

トハ「…。」

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寂しさを隠せず、それでも微笑むトハに、ムソクも微笑みかける。
そして、小さく頭を下げると、リンに続いて宿を出た。

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「道を空けよ!月光大君のお通りだ!!!」道行く人々は一斉に端へ退き、リンの行列が通り過ぎるまで頭を下げる。

#馬に乗ってるからってまた西部劇BGM^^;

宿の外へ駆け出すと、トハはその勇姿を見送った。

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通りの一角では、サンホンが密かにその行列を見つめた。

サンホン「…。」

245

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宮中に入ったリンは、その足でキサン君の元へ向かう。
ガランとした正殿の中央で、二人は静かに顔を合わせた。

キサン君「若干の誤解があったのだ。あまり根に持たずに、忘れてくれ。よいな?」

「はい、殿下」リンは丁重に頭を下げた。

「…。」キサン君は居心地が悪そうにチラリと横を見る。

キサン君「お前も王族の血が流れているのだから、もちろん鬼神が見えるだろう」
リン「…。」
キサン君「ならばお前にも見えるはずだ。余の周りをうろつく、私に似た鬼神が」

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リンはゆっくりと視線を上げる。
彼の前には、キサン君が座っているだけだ。

キサン君「どうだ?見えるか?」
リン「…。」
キサン君「答えよ。見えるのか?」
リン「…見えません」
キサン君「!」

キサン君は驚き、もう一度何もない隣をチラリと見やる。

キサン君「鬼神が見えると聞いた。それなのに、余の目に見えるものがなぜ見えぬ!」
リン「全く見えません」
キサン君「真実だけを答えよと言ったはずだ!」
リン「…。」

「ははは」キサン君の隣で、幻が愉しげに笑う。

偽キサン君「あいつに見えるわけがない。なぜだと思う?」
キサン君「…。」
偽「俺は… お前の劣等感が創りだした虚像に過ぎないからな!」
キサン君「いや、違う。そんなはずはない!!!」

キサン君は”虚像”を追い払おうと手を振り回した。
ハッと我に返り、驚いてリンを見る。

リン「…。」

悲しげな目で、リンはただ静かにそこに座っていた。

+-+-+-+

宮中を出たリンは、夜道を歩いていた。
そこへ、不意に目の前を何かが通り過ぎる。

夜警師の霊だ。

リンは迷わずその後を追った。

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サンホンは夜の山の中を一人で歩いていた。
手には酒瓶を握り、その様子はどことなく虚ろだ。

木碑が立つ”あの場所”へやって来ると、サンホンはそこで足を止める。
彼は持ってきた酒を、その一帯に注いだ。

そこへ…

ゆっくりと夜警軍の霊が集まってくると、サンホンの前に整列した。

サンホン「!」

夜警師たちはただじっとサンホンを見つめる。
サンホンはかつての仲間たちの名を、譫言のように呼んだ。

サンホン「無念なのか?何が無念なんだ?世の中で無念なのは君たちだけじゃない!」
夜警軍「…。」
サンホン「誰もが悔しさに耐えて生きてるんだ。だから… もう私の前に現れないでくれ!全部忘れて、あの世へ… 先にあの世へ行ってほしい」
夜警軍「…。」

そのとき、サンホンは人間の足音に気づき、音のする方へとゆっくり視線を移す。「?」
夜警師の霊たちが一斉に背を向けると、場を譲るように姿を消した。

足音はだんだん近づいてくる。
深く立ち込める霧の向こうに姿を現したのは… リンだった。

サンホン「!!!」

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リンは、そこにいるのがサンホンだと最初からわかっていたかのように、静かにサンホンを見つめた。

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ここでエンディングです。

リン×ムソク×サンホンが集まるとこんなにワクワクするのかと、一気に皆が身を乗り出した回でしたね♪(爆)
彼らがお互いに少しずつ意識し、影響を与え、影響を受け…。あまり近づき過ぎない絶妙な距離感を今後期待します。

夜警に関われば命を落とすという、サンホンの運命がとても気になりますが、逆に悲劇がものすごく似合う男(笑)でもあります。
心して見届けたいです。

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