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夜警日誌あらすじ&日本語訳2話vol.2

   

チョン・ユンホ(東方神起ユノ/ユンホ)、チョン・イル主演、「夜警日誌」2話の後半です。 さっそくどうぞ♪

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サダムは巫女ヨナの力により、大きく回復していた。
彼の狙いは、復活させた大蛇を葬った王へと移る。

サダム「朝鮮の王よ、我を妨害した代償を受けることになろう。お前の刀は息子と妻、母親の血に染まることになる」

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とうとう世子の冊封式が始まった。
王が入場する。大妃や中殿を始め、全ての王族や大臣、官人や宮廷で働く人々が整列し、王を迎えた。

リンはソン内官に助けられ、儀式のための装束に身を整えていた。
緊張しているリンに、ソン内官はしきりに微笑みかける。

中央に敷かれた赤い絨毯の上を、王の元へ向かってリンが行進する。
リンが到着すると、王は立ち上がり、リンの前へと階段を下りた。
これは予定になかったことであり、進行のために前に出ていた右相パク・スジョンは、怪訝な表情で自分の場所へ戻った。

王「大君は聞け。余は大君に世子の座がいかに重要か話したことがある。大君はそれを十分理解したか?」
リン「はい、殿下」
王「ならば、大君はもはや幼い子どもではないと分かっているのか?」
リン「はい、殿下」

王は内官に目で合図すると、小さな包みをリンの前に置かせた。
覆い布をとると、カブトムシの甲が入った籠が現れる。
わけがわからず、リンはポカンとして父を見上げた。
大臣たちの間にもざわめきが起きる。

王「それは世子にとってもはや必要のないものだ。殺せ」
リン「え?!」
王「最も大切にしているものを捨て、最も愛するものを殺し、民のためにより偉大なことを行える者が王となるのだ!大君はこの場で臣下たちにもう子どもではないことを証明せよ!」

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リンは王の迫力に押され、おずおずとカブトムシの前に進み出る。
そっと手を伸ばし、長い間ためらっていると、王が苛立ちをつのらせ、彼の手を乱暴に掴んだ。

リン「父上!」
王「父が手助けしてやろう。大君は余の息子だ。世子の資格があることを皆に証明せねばならぬ!」

王はリンの手の上からカブトムシを押さえつける。
リンは思わず父の手から逃れた。

リン「出来ません、父上!これは父上がくださった大事なものです!出来ません!」

王は鬼の形相でリンを睨みつけた。

王「王の言葉を拒むつもりか!」

王は大声で内禁衛長を呼ぶ。
内禁衛長が駆けつけると、王はその腰の刀を抜き、息子に向かって突きつける。

リン「!!!」
大妃「主上!刀を収めるのです、主上!」

中殿とソン内官がリンの元へ駆け寄る。

中殿「殿下、なぜこのようなことを!」

「中殿は下がれ!」王は中殿を突き飛ばす。

中殿「殿下、大君をお許しくださいませ!」

王が刀を振り上げる。

ソン内官「殿下!」

王が雄叫びとともに刀を振り下ろすと、ソン内官は夢中でリンの上に覆いかぶさった。
何かが裂ける音と共に、悲鳴が響く。

!!!!!

ぽつんと座り込んでいるリンを、中殿が抱きかかえる。
泣いている彼のそばに… ソン内官が倒れていた。

王「お前は最後まで父を失望させるのだな」

「世子冊封は延期する!」王は場内に向け、宣言すると、刀をその場に放り出し、騒然とする場内を立ち去った。
大臣たちは皆、あまりの惨い出来事に茫然と立ちすくむしかない。

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サンホンは鬼針盤を見つめていた。
針が再び激しく揺れていたのだ。
鬼気が宮中を確かに渦巻いていた。

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リンはひとりぼっちで池の畔にいた。
父にもらった大切なカブトムシを、じっと見つめていたのだ。
彼は甲を籠から出し、岩の上に放してやると、籠の蓋を閉じる。

そこへ現れたのは大妃だった。

大妃「大君、世子冊封を受けられず、苦しんでいることだろう」

「ソン内官のことばかり思い出すのです」リンの目から涙がこぼれ落ちる。

リン「優しい人でした。こんなふうに死んでしまうのは、あまりに可哀想です」
大妃「内官は王室の手足に過ぎぬ。そのような小さなことにとらわれていて世子になれるわけがない」
リン「はい… 御祖母様」

大妃はリンの前にかがみ、目線を低くする。

大妃「殿下は大君への期待が大きかった分、失望も大きかったのだ。夜が明けたら、父上に詫びなさい」
リン「… 怖いのです、父上が。御祖母様、父上を御医に診せてください。もしかして父上はご病気なのではないかと、心配なのです」

「病気?」大妃は驚いて立ち上がる。

リン「父上は様子が変です。どうか御医に診せてください」
大妃「大君、言葉を慎みなさい。殿下の前でそのようなことを口にしてはいけません。分かりましたね?」
リン「はい…」

二人のやり取りを遠くでそっと見つめている人影があった。
いつもリンの陰で淋しい思いをしていた腹違いの兄、キサン君だ。

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彼は足元にいるカブトムシの甲をしばらく眺めると、ひとおもいに踏みつぶした。

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真夜中。
うなされていた王は、はっと目を覚ました。

狂気じみた女の笑い声が彼の耳元に響く。
しばらく耳を塞いでいたものの、王は突然それをやめ、隣で眠っている中殿を振り返った。

王(心の声)「淫らな女人だ。殺せ。他の男と通じた女なのだ。殺さねば!」

王は中殿の首に手を近づける。
手が触れた瞬間、中殿が目を覚ました。

中殿「?」

その瞬間、王に正気が戻る。
彼は自分のしたことに驚き、戸惑って視線を泳がせた。

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朝が来ると、キサン君は真っ先に大殿を訪れ、そっと何かを王に耳打ちした。

王「まことか?」
キサン君「はい、殿下」

そこへリンが現れると、キサン君はさっとその場を後にする。
すれ違いざまに、ニヤリとほくそ笑んで…。

リン「父上、お詫びに参りました」
王「大君はこの父が病に掛かったと思っているのか?」
リン「え?」
王「大君が父を恨み、奇妙な虚言を広めていると聞いた」
リン「そうではありません!… お許しください、父上」
王「大君は真に我が息子なのか?」
リン「え?」
王「自らの過ちを隠すため、この父を謗っているのではないのか?」

「大君はもしかして、我が子ではないのでは?」王は身を乗り出し、無表情でリンの顔を覗き込んだ。

そのとき、「なぜそのような事を仰るのですか!」中殿がやってきて、王を非難する。

中殿「大君は殿下と私の子です。何ということを!」
王「大君の気の弱さと卑怯ぶりはどうだ?私の子であるはずがない。それに、中殿の貞淑をどうやって証明するのだ?」

王は笑みさえ浮かべていた。

中殿「殿下!」
王「中殿の過去の品行を調べよう。リンを身籠る前に出会った男は全て囚えて尋問してやる!そうすれば、リンが誰の子であるか明らかになるであろう!」

中殿は衝撃のあまり、その場にへなへなと座り込んだ。

リン「母上!」

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右相は壊れたままの宮中の石像を早く修理する必要があると、領相から聞かされる。

「冊封式のために予算を注ぎ込んだので金はない。それなのに殿下がぶち壊しにしてしまった」と右相は皮肉が止まらない。
「気でも触れたのか」そう王のことを語る右相を、領相が窘めた。

右相「領相こそ秘蔵庫に出入りするのはお控えになったほうがよろしいな」
領相「?」
右相「私はずっと注目しているのです。秘蔵庫を守る者たちと領相の関係のことですよ」
領相「王室の財産を守っているだけだ」
右相「それなら、石像を修理する予算などないとよくご存知だと思いますがね」

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036

トハはヨナに託された鈴を握りしめ、戻らない姉を想っていた。
そこへタンゴルが現れる。

タンゴル「ヨナを待っているの?」

トハは黙って頷く。

タンゴル「ヨナはね…」
トハ「私だって聞きました。崖にお姉さんの履物が落ちていて、山猫の足あとだらけだったって。生きている望みは薄いって。誰がお姉さんを連れて行ったのか、それも分からないって!」
タンゴル「誰がそんなことを!」
トハ「…。」
タンゴル「心配しないで。誰が何と言おうと、この母はヨナを探し続けるわ」
トハ「私が捕まえる!お姉さんを連れて行った悪い男、私が捕まえるわ!お姉さんだって見つける。見ていてください!」

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夜。

宮廷に近づいた龍神族の男は、蛇の杖を地面に突き立て、再び黒い鬼気を起こした。
黒い鬼気は瞬く間に塀を乗り越え、宮廷の中をまっしぐらに進む。

暗い大殿の中、まだ玉座に腰掛けていた王は、千年花を見つめていた。
そこへ、怪しく歪んだ声のような音が聞こえてくる。「???」

王「何か音が聞こえなかったか?」
内官「はい?どのような音でしょうか」
王「いや、風の音が聞こえたのであろう」

黒い鬼気は大殿へ忍び込むと、王の目の前まで近づいていた。
王はそこでようやく異変に気づき、怪しげな鬼気に向かって、手元の物を投げつける。

内官「殿下!どうなさったのですか!」
王「あれが見えぬか?!」

王が指差した先を振り返るが、内官の目には何も見えない。

内官「何のことでしょうか?」

首を傾げる内官の前で、黒い鬼気が王に襲いかかる。
王は手上がり次第に物を投げ、逃げ惑った。

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鬼気の出現を知ったサンホンが急いで大殿に駆けつけたときには、そこに王の姿はなく、内官が倒れていた。

サンホン「殿下はどこにおられる?」
内官「大君閣へ… 剣を持って…」

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王は大君閣へ足を踏み入れると、女官や内官たちを片っ端から斬り捨てた。
外の騒ぎに眠っていたリンが目を覚まし、扉を開いて顔をのぞかせる。

リン「父上!」

リンの前に、二人の武官が立ち塞がった。
王は彼らをたった一振りで斬ってしまう。

「父上!」泣きながら後退りするリンに、王がゆっくり迫り、刀を向ける。

王「止まれ。お前は父の命令を拒み、臣下たちの前で父を笑い者にした。さらに、嘘を広め父を辱めたのだ!将来、お前はきっとこの国を辱めるであろう!」
リン「父上!」
王「余はお前を殺す!将来の災いをなくすのだ!!!」

王が刀を振り上げたその瞬間!
サンホンが割って入り、王の刀を阻止した。

サンホン「!」
王「下がれ!」
サンホン「殿下…」
王「誰の前に立ち塞がるつもりだ!!!」

王が容赦なく振り下ろす刀を、サンホンは避け続けた。

サンホン「殿下!」

武道の達人である彼の能力でも、鬼気に狂った王の攻撃を交わすのは並大抵ではない。
刀を払い落とされ、彼は辛うじて素手で剣を受け止める。

サンホン「殿下!」

危機一髪だ。
王の刀が、サンホンの喉元に迫る。

038

サンホン「殿下!鬼気に打ち勝たねばなりません!」

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ここでエンディングです。

1話でなんとなく「妖気」と書いたところは、台詞のとおり「鬼気」に変更しています。
1話も後で統一しますね。
史劇は特に、名詞や呼び名が私の中で統一されるまで時間が掛かります^^;

それにしても、王の狂気、恐ろしかったですねぇ。
1話であれほど優しく、勇敢だったのに…。

サンホン役のユン・テヨンさん、私は彼をお見かけするのが太王四神記以来なんですが、「溜息のように台詞を話す」セクシーさは健在で、大変感動しております(笑)

今回もうほとんどの台詞訳しちゃいましたかね、あれほどざっくりって言ったのに^^;

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