韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

トライアングル18話あらすじ&日本語訳vol.2

   

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク‥チニ出演「トライアングル」18話の後半に進みます。

18話前半は翻訳のペースが上がらず、だらだらと時間が掛かってしまったんですが、やっと完成させからもだんだん腹が立って…。

だってさぁー、もう少し聞いてもらえます?
ヒロインのあの気の強さ、あそこで発揮せずにどこで発揮するのさって思いません?
意地悪先輩をやっつけたところで、そんなのストーリーにちっとも関係ないのに。

ヒロインに共感できない、大株主の娘スジョンはただの同僚、ユジン(T-ARAのジヨン)も取ってつけたようで気に入らない(爆)
メロを盛り上げる若手女性は全滅で、共感できる女性はヌナたちとおばあちゃんっつー、この斬新さ。

さて、これから訳しながら後半観ますが… 完成まですんなり進めるかどうか。
とにかく頑張ります。

では♪

+-+-+-+

「ユン・ヤンハが会長に会いに来ています」会長室へ入ってきたスチャンがコ・ボクテに告げた。

コ・ボクテ「あいつが何で?」
スチャン「直接お話ししたいそうです」
コ・ボクテ「部屋に通せ」

「はい」スチャンが入り口のドアを開けるなり、待っていたヤンハが乗り込んでくる。

コ・ボクテ「何事だ?連絡もなしに」
ヤンハ「オ・ジョンヒを解放してください」
コ・ボクテ「俺は関係ないと言ってるだろう」
ヤンハ「ハン・ミョンジェという人物の仕業だと知って来たんです!」
コ・ボクテ「…。座れ」

ヤンハはソファに腰を下ろし、コ・ボクテを睨みつけた。

コ・ボクテ「その問題、俺が何とかするから、君は黙っているんだ」
ヤンハ「僕の問題です。だからすぐに解放してくれと言ってるんです!」

「その女に夢中だと言うのは本当なんだな」コ・ボクテは乾いた笑い声をあげる。

コ・ボクテ「一体どうした?女はいくらでもいるのに、ディーラーごときにうつつを抜かすとは」

ヤンハはこみ上げる怒りを抑えようと、目を閉じた。

ヤンハ「僕が誰を好きになろうと、会長にどうこう言われる筋合いのないことです。すぐ解放しなければ、僕が許しません」
コ・ボクテ「生意気なヤツ…。許す許さないとは何様のつもりだ!」
ヤンハ「…。」
コ・ボクテ「許さなきゃどうするつもりだ」
ヤンハ「会長にお渡ししたテジョンカジノの持ち株と永宗島リゾート事業参入権、全て取り消します」
コ・ボクテ「本部長の座を追われた分際で、お前に何の力がある?テジョングループの後継者の座からも降ろされると噂でもちきりなのを知らないのか?」

ヤンハは一笑に付す。

ヤンハ「そんな噂を信じて僕にこんな態度を?それなら噂が事実かどうか、その目でお確かめください」
コ・ボクテ「…。」
ヤンハ「これでコ会長と僕の取引は終わりです」

ヤンハは立ち上がり、背を向けた。

コ・ボクテ「待て」
ヤンハ「…。」
コ・ボクテ「ホ・ヨンダルを一泡吹かせようとやったことだ。このまま解放したら、俺の立場はどうなる?」
ヤンハ「ホ・ヨンダルはコ会長が動かなくても、僕が処理します。それから、会長には別の贈り物を差し上げますよ」
コ・ボクテ「贈り物?」
ヤンハ「今、マカオのミョンワンソングループの会長が韓国に来ています。ミョンワンソングループと我々テジョングループが共にするローリング事業の持分、会長に差し上げましょう」
コ・ボクテ「!」

二人の視線がぶつかり、沈黙が流れる。

コ・ボクテ「…。」

コ・ボクテは携帯を取り出し、電話を掛けた。

コ・ボクテ(電話)「俺だ。どうなった?」

相手(電話)「ホ・ヨンダルのヤツ、本物のクズです。自分の恋人が捕まっているのに、ビクリともしない。無駄骨を折ったようです」
コ・ボクテ「分かった。その女、もう解放するんだ」

コ・ボクテは静かに指示を出し、電話を切る。

コ・ボクテ「これでいいか?」
ヤンハ「今どこにいるのか言ってください」

#コ・ボクテって、ちょっとかっこ悪いところがベースにあるよね。だから、どんなに悪くても完全には憎めない。
スチャンのアドバイスには素直にうんうんと頷いたり、ドンスやヨンダルにはあっという間にボコボコにされたり、人の話は真に受けて、美味しい話にはすぐ乗っちゃう。

+-+-+-+

駐車場に2台、黒い車が入ってくる。
車が停まり、開いたドアからゆっくりと降りて来たのはマンボンだ。

彼が合図をすると、手下たちが一斉に指示された場所へ駆け出す。
彼は一人の部下を連れ、反対側へ歩き始めた。

彼らは2方向から回り込むと、大きな扉の前で見張りをしていた二人を瞬時に圧倒した。
男たちが扉を開け、中へ踏み込む。
彼は地下へと繋がる階段を下りた。

+-+-+-+

一人、椅子に繋がれているジョンヒの前に、ヤンハが駆け寄った。

ヤンハ「ジョンヒさん…」
ジョンヒ「!… ユン・ヤンハさん」

彼女の痛々しい姿に顔を歪め、ヤンハはまず彼女の手足を縛っているテープを外した。

ヤンハ「大丈夫ですか?怪我はないですか?」

黙って頷いたジョンヒの目から涙がこぼれ落ちる。
まっすぐ自分を見つめるヤンハから、彼女は目を逸らした。

ヤンハ「立ちましょう」

彼女の手を取ると、引っ張って立たせてやる。
俯いたままでいる彼女をじっと見つめ、ヤンハは頬の涙をそっと拭ってやった。

293

ヤンハ「…。」
ジョンヒ「…。」

ジョンヒがようやく顔を上げると、彼は優しく彼女を抱きしめる。
傷ついた彼女を腕の中に包み込むと、ヤンハの目からも涙が一筋流れた。

294

そこへ…

今頃になってマンボンたちが駆け込んでくる。

#おせーよーーーー!

マンボン「おい!」

不意に声を掛けられ、ヤンハは振り返った。

マンボン「???」

マンボンはその状況に不思議そうな顔をすると、とりあえずヤンハの胸ぐらを掴む。

ジョンヒ「!」
マンボン「お嬢ちゃん、大丈夫か?」
ジョンヒ「…。」
マンボン「(ヤンハに)お前、誰だ?」
ジョンヒ「…。」
マンボン「こんな真面目そうなヤツが何て卑猥なマネを!」

マンボンがヤンハに拳を振り上げる。

ジョンヒ「やめてください!」
マンボン「?」
ジョンヒ「私を助けに来てくれた人です!私を捕まえた人とは関係ないから、やめてください!」

胸ぐらを掴んだマンボンの手を、ヤンハが払いのける。

マンボン「(キョトーン)」
ヤンハ「行きましょう、ジョンヒさん」

ヤンハはマンボンを一瞥すると、ジョンヒの手を引き、その場を立ち去った。

+-+-+-+

ヨンダルは執務室でただただ連絡を待っていた。
一緒にいるジャンスとジェリー、彼らの溜息と落ち着かない足音だけが響く。

そこへヨンダルが持っている電話が音を立てた。
メールだ。
「何だ?!」ジャンスとジェリーが駆け寄る。

メールはマンボンからだ。

『お前の恋人、無事に解放されたから… 心配するな』

画面を見つめるヨンダルの顔がパッと輝く。

ヨンダル「ジョンヒさん、無事だ」

ジャンスとジェリーが二人揃って大きく胸を撫でおろした。

ジャンス「あぁ、良かった!本当に良かった!」

ヨンダルに言葉はない。静かにホッと息をつく。
良かった…。

+-+-+-+

同じく事務所で一人今か今かと連絡を待っていたミン社長の電話が鳴る。

ミン社長(電話)「どうなった?」
マンボン(電話)「無事解放されました」
ミン社長「ハン・ミョンジェは?」
マンボン「自分たちが踏み込んだときには、もうここを出た後でした」
ミン社長「…。」
マンボン「ところで姐さん、ヒョンタクが裏切ったようです」
ミン社長「何ですって?!」
マンボン「あいつ、ハン・ミョンジェと一緒にいたようで」
ミン社長「何てヤツ!すぐ捕まえるのよ!!!」

+-+-+-+

ジョンヒの家へと続く細い坂道の下で、ヤンハの車が止まった。
彼が降りて助手席のドアを開けると、ジョンヒが降りてくる。

ヤンハ「すごく辛かったでしょう。帰って休んでください」

「ありがとうございます」ジョンヒが力なく頭を下げる。

ヤンハ「ペ主任に話しておきますから、しばらくは会社も休んで」
ジョンヒ「いいえ。一晩休めば大丈夫です」

「…。」ヤンハが静かに頷く。
ジョンヒが背を向けると、ヤンハが彼女を呼び止めた。

ジョンヒ「…。」
ヤンハ「今回のことは悪い夢を見たんだと思って、忘れるんですよ」
ジョンヒ「悪夢から目が覚めて…本当に良かった」

そのとき、向こうから歩いてきたヨンダルが、ジョンヒの姿に気づき、安堵の溜息をつく。
彼がそっと見守る前で、彼女は家へと戻っていく。

思わず目で追ったものの、ヨンダルの視界からはすぐにジョンヒが消え、彼女を見送るヤンハが彼の視界に残った。

295

ヨンダル「…。」

#ヤンハが本当にいい男なら、ここで「ヨンダルのヤツも助けたがってた」ってジョンヒに言ってあげるんだけどねぇ。
一人の女性を好きな男同士、対立しているうちに不思議な絆というか、信頼関係ができる事があって、それがうまく行ってるとそういう感動の台詞が生まれるんだけど、このドラマはそんな絆がなくて残念。ヨンダルが「感情を抜きにして、ジョンヒさんを助けることを考えよう」ってせっかく提案したのに、ただ台詞でそう言っただけ。後は別行動じゃ勿体なさ過ぎるでしょう。何か二人で力を合わせて動いて欲しかったよね。そういうのを見たいんだけどなぁ。

+-+-+-+

ジョンヒは自室へ入り、ドアを閉めると、そのまま床にへたり込んだ。

「こんな脅しが俺に通用すると思ってるなら、お前の勘違いだ」
「お前が何をしようと、その女は俺と何の関係もない」
「オ・ジョンヒ、お前何グズグズ泣いてんだ?」

ヨンダルの冷たい言葉が、彼女の胸に鋭い刃物のように突き刺さっていた。
悲しみが押し寄せ、彼女は声を上げて泣く。

彼女の中のヨンダルはいつも純粋で優しかった。

「お礼を言いたかったんです。俺が舎北でどう言われてるか、ジョンヒさんも知ってるはずなのに、それでも普通に接してくれて」
「ジョンヒさんが俺の気持ちを理解してくれるなら、これからは本当に… 恥ずかしくない人生を送りたいんです」

暗い室内に、長い時間ジョンヒの嗚咽が響いた。

+-+-+-+

一人バーで酒を飲むヨンダルは、ジョンヒを傷つけたことに苦しんでいた。

「ある人が言うんです。私に夢がないから、人生に何の得にもならないホ・ヨンダルさんに出会うんだって」
「だけどそれって、私の事知らないから言えるんです。私、損得で人と付き合ったりしないから」
「ホ・ヨンダルさんにすごく腹が立つし、ガッカリしてるんです。刑務所に入ったからじゃない。人生を容易く考えてるみたいで」
「私、ホ・ヨンダルさんにはギャンブルに人生を賭けてほしくないんです」

ジョンヒの訴えが浮かんでは消え、浮かんでは消えていく。

「私にできる事は、こうして待つこと以外何もない。それが悔しいんです」
「その戦い、早く終わらせてください」

ヨンダル「…。」

ヨンダルは苦しくなってグラスの酒を飲み干す。
氷がカランと澄んだ音を立てた。

+-+-+-+

テジョングループ会長室に、ヨンダルを含むいつもの面々が顔を揃えていた。

キム常務「ミョンワンソングループを通してテジョンカジノに誘致できる中国人客の規模は予想よりずっと大きいようです」

「今回はよくやった」ユン会長はヤンハに笑顔を見せる。

ユン会長「ご苦労だったな」
ヤンハ「ありがとうございます」

「君が進めていた件はどうなってる?」ユン会長が質問をヨンダルに向ける。

ヨンダル「はい、進行中です」
ユン会長「うむ、君はビジネス経験が少ないようだが、事業というのはタイミングが重要だ。手に負えなければ早めに言ったほうがいい」
ヨンダル「いいえ。もう少しお待ちください」

ヨンダルを見つめ、ヤンハは勝ち誇った笑みを浮かべた。
ヤンハの快進撃を抑えるべく、ピルサンが口を開く。

ピルサン「聞くところによると、ハンチャングループが国内客の出入りするカジノにまで興味を示しているようです。もし事実なら、我々テジョンカジノにとっては致命的な打撃になるでしょう」
ヤンハ「絶対にそんなことはありませんから、ご心配なく」
ピルサン「…。」
ユン会長「それはヤンハの言う通りだ」
ヤンハ「(ドヤ!)」
ユン会長「今後、最低でも10年はテジョンカジノが国内客を独占することになる。無駄な心配はいらん」

+-+-+-+

会長室を出て廊下を歩きながら、ヨンダルはジャンスに電話をかける。

ヨンダル(電話)「ミョンワンソンの件で恥をかいた。ユン会長が露骨に圧力を掛けてくる」
ジャンス(電話)「ユン・ヤンハのヤツ、ハンチャングループを使ってミョンワンソングループを丸め込んだってことは、俺たちがどんなに頑張っても手遅れだ」
ヨンダル「他に方法はないか?」
ジャンス「はぁ。ダメだ!俺の頭じゃいくら考えても答えが浮かばないな」
ヨンダル「分かった」

電話が切れる。
そこへ、ジャンスの前にチョンジャたちが現れた。
ジャンスたちの姿を見ると、彼女たちは思わせぶりに親しくしてみせる。

チョンジャ「ホ・ヨンダルにくっついて出世したって聞いたけど、口先だけじゃなかったみたいね」
ジャンス「おいおい、この程度で出世なんて言われたらこっ恥ずかしいぞ。違いますか?ジェリー課長」
ジェリー「まだまだこれからさ」
チョンジャ「昔の思い出話もしたいし、外で会わない?」
ジャンス「!… あぁ、まぁ、そうだな。時間と場所を決めて電話するよ」

「番号変わってないんだろ?」ジャンスの言葉に、チョンジャはニッコリと頷いた。

チョンジャたちが去って行くと、二人は後ろ姿を眺める。

ジェリー「あの女、俺たちが担保貸しの営業やってたときは目もくれなかったのに、さっきのあれ、見たか?」
ジャンス「(クスクス)」
ジェリー「しっぽブンブン振ってさ」
ジャンス「(指で金の形を作り)人生これだからな」

二人は明るく笑う。

+-+-+-+

ヨンダルが下りてくると、待っていたジュノが丁寧に頭を下げた。

ジュノ「舎北に戻られますか?」
ヨンダル「この間見かけたハンチャングループの一人娘、ユン・ヤンハとどういう関係なんだ?」
ジュノ「知る限りでは、会長の間で縁談話が出ているようです」
ヨンダル「…。」
ジュノ「いわゆる政略結婚ですね」

「どうしたんですか?」考えこんでいるヨンダルに、ジュノが尋ねる。

ヨンダル「いいんだ。戻ろう」

+-+-+-+

リビングに居るような寛いだカフェには、不揃いなテーブルや椅子が並んでいる。
ユジンが入ってくるのに気づくと、待っていたピルサンが立ち上がった。

ピルサン「久し振りだね」
ユジン「はい」

ピルサンが椅子をすすめた。

ユジン「何のご用ですか?」
ピルサン「ユン・ヤンハのことで、ユジンの知らない情報を教えてやろうと思ってね」
ユジン「なぜです?」
ピルサン「そうだなぁ。私は幼い頃からユジンを見てきて、妹のように思っているんだが、ヤンハに利用されるのが不憫でね」
ユジン「利用…されるって?」

「あぁ」ピルサンが彼女の反応を窺いながら、後ろにもたれる。

ユジン「面白い話だわ。私がどう利用されてるって言うんです?」

+-+-+-+

ヤン社長がやって来ると(←歩いてるだけなのに身振りが大げさ)
カジノの入り口に突っ立っているチャンマダムとマンガンに出くわした。

ヤン社長「中に入りもせずに、何を外でぶらついてるんだ?」
マダム「警備員たちが中に入らせてくれないんですよ!」
ヤン社長「何で?」
マンガン「あいつら… 特に理由はないけど、無条件アウトですってよ」
ヤン社長「理由がないわけないだろ。俺たちゃカジノに入ってもゲームしないだろ。営業してること、警備員たちは皆知ってんだ」
マダム「そんなの昨日今日のことじゃありませんよ」
ヤン社長「心配するな。うちのジャンスがテジョンカジノで働いてるの知ってるだろ?」
二人「…。」
ヤン社長「出世した息子の力を見せてやろう」

+-+-+-+

戻ってきたヨンダルは、ジャンスとジェリーを集め、今後の対策を練っていた。

ヨンダル「ユン・ヤンハに一杯食わされた分、早く挽回しないと、あっという間に見切りをつけられる。ユン会長もそれを狙ってるだろう」

「そうだよな」ジャンスが頷く。

ジャンス「会長の立場じゃお前は厄介者だ。十分に考えられる」
ヨンダル「…。」
ジェリー「一発で逆転できるいい方法はないかな?」

3人は考え込んだ。

ヨンダル「ユン・ヤンハが俺に不意打ちを食らわせた方法、そっくりそのまま返すんだ」
ジャンス「!…それどういうことだ?」
ジェリー「…。」

頭のなかで計画を巡らせるヨンダルの顔に、思わず笑みがこみ上げる。

そこへジャンスの携帯が鳴った。

ジャンス(電話)「えぇ、親父」
ヤン社長(電話)「ジャンス、どこにいるんだ?今会いたいんだが」
ジャンス「親父、今仕事中で忙しいんだ」
ヤン社長「俺だって忙しいんだぞ!カジノの前にいるから、今すぐ飛んで来い!」

+-+-+-+

「ヒョンタクはどうなったの?」ミン社長がマンボンに尋ねる。

マンボン「ハン・ミョンジェに邪魔されて捕まえられませんでした」
ミン社長「不届きな男!ハン・ミョンジェを始末したら、次はヒョンタクだわ」
マンボン「自分がやりますから、ご心配なく」

そこへドアが開き、男が入ってくる。
ハン・ミョンジェだ!
「兄貴!」マンボンが思わず立ち上がった。

ミョンジェ「マンボン、元気だったか?」
マンボン「…。」
ミョンジェ「ミン女史、久し振りだね」

ミン社長はミョンジェから視線を逸らすのが精一杯だ。

ミョンジェ「連絡もなしにいきなり訪ねて来て悪いね」
ミン社長「お座りになって」

「そうしよう」ミョンジェがソファに腰を下ろす。

ミン社長「ここに何の用です?」
ミョンジェ「チョリョンは元気でいるんでしょう?」
ミン社長「牢屋の中にいれば安全ですもの」
ミョンジェ「あぁ、俺も面会に行きたいんだが、行ったら世間が騒々しくなりそうでね」
ミン社長「心にもないこと言ってないで、ご用件をどうぞ」
ミョンジェ「相変わらずミン女史はカッとなるタイプだな」

「用件に入ろう」ミョンジェの声色が変わる。

ミョンジェ「マンボン、お前、ミン社長と二人でホ・ヨンダルってヤツの面倒を見てるらしいが、そいつから手を引け」
ミン社長「!」

マンボンはただニコニコ笑ってミョンジェを見つめる。

ミョンジェ「俺と派手に戦いたくなけりゃ、黙って手を引くんだ」
ミン社長「戦いはもう始まってるんじゃないかしら?」
ミョンジェ「…。」
ミン社長「私が手を引けば笑い者になるだけよ。うちのチョリョンさんも望まない。私は手を引かないわ!」

「いいだろう」ミョンジェが頷く。

ミョンジェ「行くところまで行こう。そういうことだな」

「そうだろ?マンボン」そう言われ、マンボンは満面の笑みを浮かべる。
そして次の瞬間、氷のように冷たい顔でミョンジェを見据えた。

+-+-+-+

「これ、ミョンワンソングループから届いた資料よ」オフィスに入ってきたスジョンが、ファイルをヤンハに差し出した。

ヤンハ「あぁ、ありがとう」

そこへヤンハの電話が鳴る。

ヤンハ「!」

それはジョンヒからのメールだった。

296

ジョンヒ(メール)「夕食をご馳走したいんですけど、時間をいただけますか?」

ヤンハの顔に自然に笑みが溢れる。

+-+-+-+

ヤン社長たちが足止めを食っている入り口に、ジャンスがやって来た。

ジャンス「何やってんだよ?」
ヤン社長「あぁ、ジャンス。警備員が俺たちを中に入れてくれないんだ」
ジャンス「…。」
マダム「営業出来なきゃ、あたしたち困るのよ、ジャンス」
マンガン「なぁ、出世してんだから、事情を汲んでくれよ」

300

#マダムは絶対ケバいほうがいいのに、淋しいなぁ。

ジャンス「客引きは出入り禁止にしろって指示が出たんだ。俺にはどうしようもないよ」
マダム&マンガン「…。」
ヤン社長「おい!父親に恥をかかせるなよ。分かった。お前にどうにも出来ないなら、ヨンダルに会いに行くからな」

マダムがジャンスの肩をパチンと叩く。

マダム「ホ・ヨンダルがあたしたちをそんなぞんざいに扱っちゃ駄目でしょ。どれだけ長い間食べさせてやったと思ってんのよ」
マンガン「いやいや!頼み込むことじゃない、堂々と主張しなきゃ駄目だ」
ジャンス「もう!堂々としようが、おべっかを使おうが、好きにしてください!」

「俺は行きますから!」ジャンスはその場を逃げ出した。

睨まれるのはヤン社長だ。

マダム「やれやれ、出世した息子の力を見せてやるとか大口叩いちゃって、どうしようもないわ!」
ヤン社長「はぁ、あいつ父親に恥をかかせやがって」

+-+-+-+

平常通り出社していたジョンヒがロビーを歩いてくると、ちょうど目の前の階段からヨンダルが降りてくる。

ヨンダル「!」
ジョンヒ「!」

階段の下で、二人は目を合わせた。

ヨンダル「…。」

297

元気そうな彼女の顔に、ヨンダルの表情がふっと和らぐ。

その反面、ヨンダルを見上げるジョンヒの目は冷たく、怒りに満ちていた。

そして…

ジョンヒはさっと視線を逸し、ヨンダルの横を通り過ぎる。
一瞬苦しそうに目を閉じたヨンダルもまた、何事もなかったように反対側へ歩き出した。

+-+-+-+

「ジョンヒさん」階段を上がったところでぼんやりと待っていたジョンヒに、ヤンハが声を掛ける。

ヤンハ「メール貰って、大当たりでも引いた気分ですよ」
ジョンヒ「言葉でお礼を言うだけじゃ申し訳なくて。何を召し上がります?」
ヤンハ「何でも」

「えーと」ジョンヒは考える。

ジョンヒ「あ!コウォンにチャンカルグクスが美味しいお店があるんです。それにします?」
ヤンハ「? チャンカルグクスって何です?」
ジョンヒ「(笑)コチュジャンのカルグクスですよ」

「OK」ヤンハが微笑んだ。
「行きましょう」二人は歩き出す。

連れ立って歩いて行く二人の姿を… ヨンダルはひっそりと見送った。

298

ヨンダル「…。」

彼女を守ったものの、それと引き換えに、ヨンダルは彼女の笑顔を失った。
彼は茫然と後ろ姿を見送り、溜息をつくしかなかった。

+-+-+-+

テジョンカジノの前に一台の車が停まっている。
ヤンハとジョンヒが出てくると、運転席にいたユジンの視線が動いた。

ユジン「…。」

ゆっくりと二人が前を通り過ぎるのを、ユジンはじっくりと観察する。
二人は互いに笑いあい、実に楽しそうだ。
彼女の前で、ヤンハは一度もそんな顔を見せたことがなかった。

「ヤンハに利用されるのは不憫でね」ピルサンの話が蘇る。

~~~~

ピルサン「ヤンハには他に好きな女性がいる」
ユジン「私はいないと思ってましたけど。私さえ…ヤンハさんの心を掴めないのに」
ピルサン「それはユジンの思い違いだ。ヤンハはテジョンカジノでディーラーをしているオ・ジョンヒという女性が好きなんだ」

~~~~

ユジン「…。」

まさかとは思ったものの、二人を目の当たりにし、ユジンもまた溜息をついた。

+-+-+-+

エレベーターを下りてロビーに出ると、ヨンダルはちょうど向こうから歩いてきたユジンに気づき、足を止めた。

ヨンダル「ソン・ユジンさん」
ユジン「はい」
ヨンダル「ご連絡したホ・ヨンダルです」
ユジン「思ってたより若くてハンサムなんですね」
ヨンダル「…。僕のことを考えたことが?」
ユジン「もちろん。テジョンカジノの新任理事については、噂の届く人は皆知ってます」
ヨンダル「何て言われてるか気になるな」
ユジン「カジノ周辺で物乞いや客引きをしてたヤクザ者が、いきなり理事になって現れたって」

ヨンダルは思わず笑った。

ヨンダル「一つも間違ってませんね」
ユジン「本当にヤクザ者だったんですか?」
ヨンダル「いいえ、ヤクザにもなれないチンピラですよ」

ユジンは興味深そうに微笑んだ。

#嫌だわーー 嫌だわーー 嫌だわーー
ヨンダルが嬉しそうで余計に嫌

+-+-+-+

会社の外へ出てきたキム専務は、誰かに呼ばれ、立ち止まる。

キム専務「?」

駆け寄ってきたのはシネだ。

シネ「私を憶えていらっしゃいます?」
キム専務「ファン博士でいらっしゃいますね」
シネ「私と少し話せませんか?」
キム専務「?」

近くのベンチに二人は腰を下ろした。

シネ「キム専務はドンジン炭座の頃からユン・テジュン会長に仕えている家臣だと、よく知っています」
キム専務「…。」

シネは注意深く言葉をつなぐ。

シネ「ヤンハが養子になった件も、キム専務がなさったんですよね?」
キム専務「!それをなぜ訊くんです?」
シネ「どこでヤンハを養子に取ったのか、知りたいんです」
キム専務「ファン博士がなぜそれをお知りになりたいんでしょう」
シネ「知らなきゃならない理由があるんです」
キム専務「申し訳ありません。私は申し上げられる立場にありません」

キム専務は足早に立ち去った。

シネ「…。」

299

+-+-+-+

「どうしたんだ?」カフェで待っているシネの元へ、ドンスがやって来た。

#ドンス、ものすごい久しぶりに見た気がする。
お兄ちゃん、まだ全快じゃないんだろうけど、弟に復讐任せすぎ。

シネ「ドンスさん。私、チャン・ドンウが誰なのか分かったわ」

突然のシネの言葉に、ドンスはただポカンとして彼女を見つめた。

シネ「チャン・ドンウが養子に行った先は… ドンジン炭座、ユン・テジュン会長よ」
ドンス「!!!」
シネ「ユン・ヤンハが… チャン・ドンウなの」
ドンス「何だって?!」

ドンスは絶句した。

+-+-+-+

初めて来る店で、ヤンハはぎこちなくキョロキョロと店内を見渡した。
緊張しているヤンハに、ジョンヒが声を掛ける。

ジョンヒ「ユン・ヤンハさん、こういうところあまり来ないんでしょ?」
ヤンハ「いえ、よく来ますよ!」
ジョンヒ「またぁ~」
ヤンハ「マッコリもよく飲むし」
ジョンヒ「(笑)嘘だってバレバレですよ」
ヤンハ「嘘じゃないんだけどな」

戸惑うヤンハを見て、ジョンヒが楽しそうに笑う。

ヤンハ「まぁ、好きな雰囲気ですよ」

ようやく緊張が解け、ヤンハも笑った。

+-+-+-+

ここでエンディングです。
恒例の文句タイムなわけですが…

何とか訳してきましたが、最後の数分で絶句しました。

ヨンダルにドンスが兄だと教えたのもシネ。
ドンスにヨンダルがドンチョルだと教えたのもシネ。
ドンスにヤンハがドンウだと教えたのもシネ。
しかも、全部状況から頭の中で彼女が導き出した推理。

もう番組名変えたら?
『敏腕プロファイラー ファン・シネシリーズ ”閉ざされた坑道”~25年前の不審死を追う!残された兄弟の運命は!』

すごーく楽しみにしてたのに、本当に腰砕けです。

ところで、カジノで大損した人を集めて訴訟の準備をしてたのは?株価を落とすためだけのパフォーマンスなら、同意してサインした人たちが黙っちゃいないはず。ずっと引っかかってます。
せっかくのアン・チャンボン氏も無事ヨンダルをテジョンカジノへ送り込んだらお役御免?
これ以上あれこれ出しては消さないでください。

それから、前にも書いたけど、ヤンハをこれ以上卑怯なヤツに描かないでください。お願い!
冷淡に育った過程が一切描かれてないから、何も共感できない。
台詞で語られるばかりでなく、厳しく育てられた様子を1シーンでも回想で入れてくれれば違ったかもしれないのに。
対立するのはいいけど、ヨンダルに負けるばかりで、勝つ時は卑怯な手。
彼が実はドンウなのは、『そういう設定』として、辛うじて私の中で有効になってる状態なんです。

ちょっと止まらなくなってきました^^;
続けようと思えばいくらでも続きますよ(笑

えっと…

この後半で良かったところは、マンボンに和んだところでしょう。
淡々と作業していたところを、まさかのマンボンに助けてもらいました。
ミン社長は男気があって、マンボンは圧倒的に強い。この二人は見ていて頼もしいですね。
(↑ 申し訳程度にフォローしたみたいになっちゃった)

読んでくださる皆さんからは、私の率直な感想に多くの共感の声をいただくので、あまりくどくならない程度に吠えてますが…それでも気を悪くされた方には本当に申し訳ありません!
魂込めて訳しているドラマへの愛情です。
大目に見ていただけると幸いです。

いつもありがとうございます。
では、また次回^^

 - トライアングル ,