韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル8話あらすじ&日本語訳vol.1

   

ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」8話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきますね。

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「コール」

全てのチップをベットしたヨンダルに合わせ、ヤンハもまた持ち分のチップを全て差し出した。
「受けたあいつも狂人よ」チャンマダムが隣にいたキム女史に囁く。

キム女史「それでどうなるの?」
マダム「ディーラーがカードを返して、勝敗を決めるのよ」

「あーー!」頭に血が昇ったマンガンが思わず唸り声を上げた。

マンガン「(ハウスで?)10年、カジノで10年、合わせて20年あらゆるゲームを見てきたけど、こんな狂ったゲームは全く初めてだ!」

ヨンダルもヤンハも微動だにしない。

マンガン「ディーラー、ゲームを進めて」

ジョンヒが口を開いた。

ジョンヒ「カードをオープンしてください」

ヨンダルはチップの山の向こうにあるカードを手のひらでグルリとたぐり寄せると、手前にめくった。
カードから視線を上げると…

彼は微かにニヤリと笑い、カードを表に返した。

♠A ♠K

本人の周りでヨンダル陣営が沸く。
ジョンヒがヨンダルのカード2枚を揃え、並べた。
興奮したヒョンタクの鼻息が荒くなる。
「私がただでスポンサーをやったりするかしら。見込みがあるからよ」ミン社長が自慢気に呟いた。

073

ジョンヒが今度はヤンハに声を掛ける。

ジョンヒ「カードをオープンしてください」

ヤンハはカードに手を伸ばすと、無造作に放り出した。

♥A ♣A

「何だよ!」ジャンスの声が響き、ヤンハがゆっくりと微笑んだ。

※ホールデムの場合、各自の持ち札は2枚。中央の札が最終的に5枚。その中から役を作ります。
今のところは、すでにペアが出来ているヤンハの方が有利…といったところかと。
それでも、中央の札によっては、ヨンダルにも勝ち目はありますよね。

ヤンハ「ホールデムの面白いのは、確率と実力で勝負が決まるところです。度胸だけで通ると思ってるなら誤算ですよ」
ヨンダル「おい、まだディーラーのカードも返してないのに、何ほざいてる?ゲームはまだ終わっちゃいない」

マンガン「さぁ、それではフロップカード(※中央札のうち最初の3枚分)をオープンします。現在A2枚のお持ちのユン・ヤンハさんが優勢です」

「ディーラー、カードのオープンを」マンガンの合図に、ジョンヒの手が動いた。

♣K ◆A ♥K

「キングだ!」とはしゃぐジェリー、「敵はAを持ってんだろ」と突っ込むジャンス、「負けた」と舌打ちするヒョンタク、「まだ終わってない」と冷静なミン社長、周りがそれぞれにざわめき、それぞれに押し黙る。

ヤンハ「まだ期待してるんですか?」
ヨンダル「…。」

上目遣いに彼を見るヨンダルに、ヤンハは満面の笑みを浮かべた。

#何見ててもそうですけどね、こういうのは調子に乗って吠えたほうが負けるものですよ

マンガン「さぁ、いよいよターンカード(※4枚目の中央札)とリバーカード(※5枚目の中央札)、2枚のカードが残りました。今のところ、絶対的にユン・ヤンハさんが有利です。アメリカでの生中継風に言えば、ユン・ヤンハさんが勝つ確率は92%!ホ・ヨンダルさんが勝つ確率は…8%です!」

#一番楽しんでるのはマンガンだ

マンガン「さぁ、ターンカードをオープンしてください」

ジョンヒが4枚目のカードを列に加える。

♣K ◆A ♥K ♣2

ヤンハは余裕を保ち、ヨンダルの目は虚ろになった。

マンガン「最後の1枚を前に、ユン・ヤンハさんの勝つ確率はさらに上がりました!Aのフルハウスをお持ちのユン・ヤンハさんに、ホ・ヨンダルさんが勝つたった一つのチャンスは!!!」

マンガン「◆のkが出て、フォーカードを作ることです」

074

※超ド素人が一生懸命分析しますが、持ち札と中央札で役を作ると、ヤンハはA3枚にK2枚、ヨンダルはK3枚とA2枚。二人共スリーカードとツーペアでフルハウスですが、カードの強さはAを筆頭にK,Q…と続くので、Aでスリーカードが出来ているヤンハの方が有利だということ…ですよね?ヨンダルが勝つには、それより強い”K4枚揃え”を狙うしか道はありません。
一連のゲーム描写、どこか間違ってたら教えて下さーい。

あちこちから諦めの溜息が漏れた。

マンガン「さぁ、ディーラー、リバーカードをオープンしてください」

直ちにジョンヒが手元のカードに手を伸ばす。

ヨンダル「…。」
ヤンハ「…。」

スルリと手がテーブル上を滑ると、4枚のカードの隣に最後のカードが姿を現す。

ヤンハ「!」

◆K

表情を変えなかったジョンヒが、ハッとしてヨンダルを見た。
場内が一瞬静寂に包まれる。

ジェリー「おい!キング!キングだ!!!」

皆が驚いて言葉を失った。
ジェリーたちの騒ぐ声に、ヨンダルがようやく目の前にかざしていた手を退ける。

ヨンダル「…。」

ヨンダルは無言で視線をカードからヤンハへと移した。
そこには愕然としているヤンハの姿があった。

ジャンス「勝ったぞ!勝ったんだ!!!」
マダム「こんなトチ狂ったゲームがあるなんて!!!」
ミン社長「よくやったわ!」

ヤンハが茫然とする前で、彼の前にあったチップの山をジョンヒが丸ごとヨンダル側へ移した。

ヨンダル「おい、ホールダムが面白いのはな、度胸が通るところだろ」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「確率?実力?バカ言ってんじゃねーぞ」

「ギャンブルはな」ヨンダルは指先で頭をつつく。

ヨンダル「直感と運だ」
ヤンハ「…。」

075

場がホッとした空気に包まれる中、ヤンハが突然立ち上がり、金を突き出した。

ヤンハ「もっとチップを買います」

苦笑いするチャンマダム。

ヤンハ「もう1ゲームやりましょう」
ヨンダル「嫌だね。俺はバカじゃない。こんな運がまた来るなんて思ってないさ」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「今日の勝負は俺の勝ちってことで終わらせなきゃな」
ヤンハ「…。」

「ジェリー、チップを現ナマに変えろ」ヨンダルはヤンハを眺めながら指示を出す。
ジェリーは被っていた帽子をクルリと裏返すと、チップを丁寧に回収した。

「行くぞ」立ち上がったヨンダルに、ジョンヒがそっと視線を送る。
ヨンダルは彼女の視線に微笑み返し、小さく会釈した。
またしてもヤンハが見ているその前で。

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ミン社長の事務所へ戻ってきたヨンダル陣営は痛快な勝利に湧いた。
賭博場では冷静を装っていたミン社長も「あんなにしびれるゲームを見せてくれてありがとう!」と興奮を露わにした。

ミン社長「ヨンダル、あなた最高にクールよ」
ヨンダル「お見せするものはまだまだありますよ、ミン社長」
ミン社長「ふふふ♪」

「あぁ、それから」ヨンダルは懐から封筒を取り出した。

ヨンダル「これは社長が出してくださった金と、今日の折半分です」
ミン社長「元金だけ貰うわ。残りはあなたが使いなさい、(ジャンスたちをチラリ)この子たちに小遣いも渡して」
二人「♪♪♪」
ヨンダル「はい。それではありがたく頂戴します」
ヒョンタク「私設カジノを手に入れるっていうアレ、いつからやるんだ?」
ヨンダル「そろそろやりますよ」

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キム女史はマダムの事務所で笑いが止まらずにいた。
そこへ入ってきたマダムが「何笑ってんのさ」と呆れる。

キム女史「見たでしょ?ヨンダルはそういう男よ」
マダム「あたしもホントびっくりしたわ。ハンパなチンピラだと思ってたのに。はぁ、全く大物ね」
キム女史「(笑う)」
マダム「けど、どうすんのさ?その大物は魔女の手にあるのよ」
キム女史「あんた、あの子のこと分かってないのよわ。ヨンダルは絶対ミン社長に落ちたりしない。ビジネス・パートナーよ」
マダム「そりゃお姉の言うとおりだと思うけど、あたしね、ヨンダルの好きな子、知ってるのよ」
キム女史「?」

「さっきの…」マダムは賭博場を指さす。

マダム「ディーラーをやった子がいるでしょ。オ・ジョンヒ」
キム女史「うん」
マダム「ヨンダルはあの子が好きなのよ」
キム女史「…。」
マダム「今だってあの子の家に間借りしてるわ」
キム女史「確かなの?」
マダム「そりゃもう!間違いないわ」
キム女史「…。」

+-+-+-+

誰もいなくなったホールデムのテーブルで、たった一人、ヤンハはまだ立ち上がれず、そこに座っていた。
服を着替え、帰り支度を整えたジョンヒがやって来ると、そっと声を掛ける。

ジョンヒ「お帰りにならないんですか?」

彼女をチラリと見上げると、ヤンハはさっと視線を反対に逸らした。

ジョンヒ「さっきはすみませんんでした。あんなカードが出るなんて…」

「内心では嬉しかったんじゃないんですか?」ヤンハの言葉には思いがけず刺があった。

ジョンヒ「え?どうしてそんなこと…」
ヤンハ「オ・ジョンヒさんはあいつと親しいじゃないですか」
ジョンヒ「?」

「…。」ヤンハは少しカッとなった頭を冷やすため、再び視線を下ろした。

ヤンハ「今日、あえてオ・ジョンヒさんをディーラーに招いたのは、二人の関係を知ったからです」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「オ・ジョンヒさんの目の前であいつを踏みにじってやりたいと思ったけど… 僕がやられてしまった」

ヤンハが立ち上がる。

ヤンハ「あいつが今後もあなたの周りをうろつくなら、今日やられた屈辱を数倍にして返すつもりです」
ジョンヒ「…。」
ヤンハ「元々、僕は執拗な性格なんでね」
ジョンヒ「…。」

#あぁあ 相手の気持ちに関係なく、気に入らない奴がそばにいるのが耐えられない。そっちの『見てられない系2番手くんコース』へ進んじゃいましたか…。あ、ちなみに反対のコースは『おいヒロイン、こっち選んどけよ系2番手くんコース』、無償の愛を注ぐ2番手くんたちですよ^^

絶句するジョンヒを残し、ヤンハは店を後にした。

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ジョンヒが家の門をくぐると、玄関先でヨンダルが彼女の帰りを待っていた。

ヨンダル「ジョンヒさん!」

ジョンヒも彼に笑顔を見せる。

ヨンダル「俺、今日はジョンヒさんのお陰で、あいつの前で赤っ恥かいたリベンジが果たせました。ホント痛快でしたよ」
ジョンヒ「(笑)私は何も。ディーラーをやっただけですから」
ヨンダル「けど、ジョンヒさん、本物のディーラーになったのに、あの店に出て大丈夫なんですか?今日ゲームしてて心配だったんです」
ジョンヒ「…。」
ヨンダル「チャンマダムに無理やりやらされてるんでしょう?俺がそのうちチャンマダムに一泡吹かせてやりますから、待っててください」
ジョンヒ「私が今日あの店に出たのは、ユン・ヤンハさんに呼ばれたからなんです」
ヨンダル「あいつがどうして?ジョンヒさんと何の関係が?」
ジョンヒ「ユン・ヤンハさん、うちのカジノ事業本部長なんです」
ヨンダル「!」
ジョンヒ「会長の息子でもあって」

「えっ」ヨンダルはうろたえた。

ヨンダル「会長の息子だってだけでしょ。何で、何でジョンヒさんを困らせるんだ?!」

怒るヨンダルに、ジョンヒは思わず微笑んだ。

ヨンダル「あいつ、ホントふざけてやがる」
ジョンヒ「私は気にしてないから、心配しないでください」

「では」ジョンヒは家の中へ入って行った。

ヨンダル「あいつ!どうりで最初から忌々しいヤツだと思ったんだ。ユン・ヤンハ、タダじゃすまねーぞ」

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スイッチを押すと、アイスサーバーから飛び出した氷がグラスに踊り込んだ。
シネは飲み物を注ぐと、ソファで待つドンスの元へ運んだ。

ここはシネの自宅だ。

シネ「ユン会長にはもう会ったの?」
ドンス「あぁ」
シネ「何て?」
ドンス「コ・ボクテと戦うのを手伝ってくれるかとさ」

シネの不安がにわかに募った。

シネ「何て答えたの?」
ドンス「考えてみるって、そう言った。コ・ボクテのヤツとそんなふうに繋がるのがどういうことか、すぐには判断がつかなくて」
シネ「…。」
ドンス「ところでお前、あの人とどうやって知り合いになったんだ?」
シネ「患者のプライバシーに関係するから、詳しいことはちょっと」
ドンス「…。」
シネ「お父さん… ドンスさんのことでとても苦しんでるわ」
ドンス「違うんだ。俺が辞職したのはお父さんと何の関係もない。気にしないでくれって、そう伝えてくれ」
シネ「これからどうするの?」

ドンスは大きく息をついた。

ドンス「しばらくの間、過去に戻ってみようと思うんだ」
シネ「過去に?」
ドンス「あぁ。親父が亡くなった時、俺は12歳で何も知らずに過ごしてしまったけど、今考えなおしてみたら、親父の死に関して怪しい点は一つや二つじゃない。それに、これまで生き別れていた弟たちも、もう一度探してみたいんだ」

「必要なことがあれば言って」シネはドンスの意志をそのまま聞き入れ、そう付け足した。

シネ「協力するわ」

ドンスは頷き、持って来た封筒を差し出す。

ドンス「事件当時の記録なんだ。これを見れば、今何が必要か分かるだろう」

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シネの家を出たドンスは、ある施設へと車を走らせた。
門柱には『社会福祉法人 のぞみ保育園』とある。

門を入ったゆるい坂の下で、彼は携帯を出した。

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タク刑事のデスクで携帯が鳴る。

『着信 チャン班長』

タク刑事が携帯を手に取り、思わず隣のイ刑事を見た。

イ刑事「何です?」
タク刑事「ん?あぁ、こいつは全く!」

ぶつぶつ誤魔化しつつ、タク刑事は席をたち、廊下へ出た。

「いらないって何回も言ってるでしょう!」タク刑事はわざとらしく電話に向かって話しながら、取調室へ身を隠した。
ドアを閉めると、声を潜める。

タク刑事(電話)「はい、班長」
ドンス(電話)「頼んでたこと、調べてみたか?」
タク刑事「調べてるところです」
ドンス「隊長や他のヤツは知らないほうがいい。お前がうまく処理してくれ」
タク刑事「えぇ。ご心配なく」

電話を切って少し進むと、そこに園庭があり、子どもたちがサッカーボールで遊んでいる。
ドンスが通りがかると、ちょうどボールが転がってきた。

男の子「おじさん、ボールください」
ドンス「誰のボールだ?」
男の子「僕のです」

男の子にボールをパスしてやると、ドンスはそのまま園舎へと向かう。
そこで、彼は立ち止まり、目の前の風景を眺めた。

076

短い坂の上に、園舎が見える。
そこは彼が弟たちとの数少ない思い出を作った場所でもあり、弟たちと最後に別れた忘れられない場所でもあった。

彼の心の中で、泣き止まないドンウをおんぶし、帰って来ない自分を待っているドンチョルの不安な姿が見える。
泣き続けるドンウをあやしながら、ドンチョルはただ黙って涙を流した。

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いつしかドンスの目からも涙が止めどなく流れていた。

「おじさん、どうして泣いてるの?」少年の声に、ドンスは我に返り、慌てて涙を拭う。

ドンス「誰も泣いてなんかいないぞ。目にゴミが入っただけだ」
男の子「…。」
ドンス「お前、名前は何だ?」
男の子「ミンスです。イム・ミンス」

ドンスは背を屈め、ミンスの目線に降りる。

ドンス「ミンス。腹減ってないか?」
ミンス「いいえ。朝、たくさんお肉食べました」

ドンスは笑った。

ドンス「そうか、最近は腹が減らないんだな。けど、ジャージャー麺は食べたいだろ」

ミンスはうんうんと頷いた。

ドンス「おじさんがジャージャー麺を食わしてやる。子どもたち皆集めて来い」
ミンス「ホントですか?!」

「このおじさんがジャージャー麺食べさせてくれるって」ミンスはすぐに大声で皆を呼んだ。

「わぁ!」歓声を上げて子どもたちがドンスを取り囲む。

ドンス「ジャージャー麺食べたい子は?」

「はぁーい!」子どもたちが張り切って手を挙げた。

#シーンの切れ目ギリギリで最後に走ってきた子が可愛いくて思わずリピ♪

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ヨンダルたちは何やら謎の打ち合わせ中だ。

ヨンダル「どうなった?」
ジャンス「ダメだ。バレたら殺されるってビビってるんだ」
ヨンダル「…。」
ジェリー「兄貴、あいつを動かすにはもっと金を使わなきゃ」
ヨンダル「…。」
ジェリー「1000万で誰が兄貴に命を預ける?俺でもヤダもん」
ヨンダル「分かった。成功すれば5000万渡す、そう言え」
ジャンス「(頷く)分かった、交渉してみる」

ジャンスとジェリーが出発すると、ヨンダルの携帯が鳴った。

ヨンダル(電話)「えぇ、班長さん」
ドンス(電話)「どこにいる?舎北に来てるんだ。ちょっと会おう」

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二人は喫茶店で落ち合った。

ヨンダル「辞職したそうですね。俺のせいですか?」

ドンスは唐突に吹き出した。

ドンス「こいつ、お前のせいで辞職なんかするか。そんなんじゃないから気にするな」

ヨンダルはドンスの心中を計りかね、じっと彼を見つめた。

ドンス「お前、これからどうするんだ?」
ヨンダル「コ・ボクテ会長に認められないと」
ドンス「どうやって?」
ヨンダル「私設カジノを一つ手に入れるつもりですよ」
ドンス「(笑)私設カジノごときで認められると思ってるのか?」

ヨンダルは静かに身を乗り出す。

ヨンダル「班長さんは何も分かってないんですね」
ドンス「?」
ヨンダル「そもそも班長さんはコ・ボクテ会長の資金洗浄先を調べるために、俺を情報屋にしたんじゃないんですか?」
ドンス「それで?」
ヨンダル「その私設カジノじゃ途方も無い現金が動くんです。正規のカジノで出入り禁止になった人間は、私設カジノに来ますからね」
ドンス「…。」
ヨンダル「資金洗浄をするには十分な額が動きますよ。俺がそこを手に入れりゃ、コ・ボクテ会長に認められるのに十分だってことです」

ドンスがコーヒーカップを置く。

ドンス「本当にそうなら、容易く手に入るわけないだろう」
ヨンダル「…。」
ドンス「そこだってヤクザと繋がってるはずだ。そいつらと戦争でもするつもりか?」
ヨンダル「いえ、方法があるんです」
ドンス「…。何か俺が協力することは?あればいつでも言えよ」
ヨンダル「えぇ」

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「わかったわ。準備できたら連絡するから」そう言ってミン社長は電話を切った。

ミン社長「ヒョンタク、ヨンダルが私設カジノを手に入れるのを手伝ってほしいのよ」
ヒョンタク「えぇ、もちろん。自分は何をすればいいんです?姐さん」
ミン社長「インターネット賭博の経験が必要らしいわ」
ヒョンタク「(嬉)」
ミン社長「ヨンダルの頼み事、全部聞いてやって」

「えぇ、姐さん」ヒョンタクは目を輝かせた。

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「ヤン社長♪」ボス担保貸しの事務所にチャンマダムが現れると、社長は頬を緩めた。

マダム「何のご用なんです?」

「ちょっと待っておくれよ」社長はいそいそと預かり品の保管庫に入ると、その中からバッグを一つ取り出した。

社長「チャンマダムにプレゼントだ」
マダム「…。」

マダムはテーブルの上に置かれた黒いバッグを静かに見つめる。

080

#本日のマダム♪

マダム「これをなぜ私に?」
社長「プレゼントに理由なんてあるか。俺の気持ちだから受け取ってくれ。こう見えてもブランド品だぞ、ブランド品」
マダム「でも、お客さんからの預かり物じゃないですか」

社長が咳払いをする。

社長「全部知ってるくせに、言うなよ。保管期間をとうに過ぎたのに来ないからな。全く傷もない品だぞ」
マダム「…。」
社長「ブランド品には新品も中古もさほど関係ないっていうし、これは新品同様だ」
マダム「まぁ、あげるとおっしゃるなら、ありがたく頂きますわ」

「わはははっ」マダムの返事に、社長は満足気に笑い声を上げた。
「コホン」わざとらしく一つ、咳払いをすると、彼はマダムの隣に身を移す。

社長「チャンマダムは寂しくないのかい?」
マダム「寂しがってる暇なんてありませんよ。忙しくって」
社長「俺は何で最近こう寂しいんだろうなぁ」

社長はマダムの手をさっと握った。

社長「チャンマダム!」
マダム「おやめくださいな、社長♪」
社長「この寂しさ、チャンマダムが慰めてくれないか」
マダム「…。」
社長「チャンマダム!」

ちょうどそこへ息子のジャンスが戻ってきてドアを開けた。
慌てて立ち上がる社長。

ジャンス「???」

「私は失礼しますわ」マダムはさっと立ち上がると、忘れずにテーブルのバッグをひょいと持ち上げる。

マダム「これ、ありがとうございます~」

「うふ♪」マダムはそそくさと事務所を後にした。

ジャンス「あ゛ーー全く!親父、そりゃないでしょう、真っ昼間から!鍵かけるとかしてくれないと」
社長「………。」
ジャンス「あのバッグ、父さんがあげたんでしょ」
社長「あぁそうだ。見てわからんか!」
ジャンス「また餌にしたんですか?」
社長「餌だと?!父親に言うことか?」

ジャンスはまた父親から叩かれる。

ジャンス「息子として恥ずかしいよ!年を考えてくれ!父さんとヨンダル、何も変わらないじゃないか!」
社長「気の利かないヤツめ!何をわざわざあんなタイミングで入ってくるんだ?!」

社長はふてくされて腰を下ろした。

社長「あんな高いバッグで、手一つまともに握れなかったな」

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ここで区切ります。

ドンスが本当にいい味を出しますねぇ。
もっと観たい。そう思ってしまう^^

あ、なかなかお返事出来ませんが、いただくコメントはとても励みになります。
嬉しいです。
心に残った台詞など、何か一言でもどうぞ気軽に感想残していってくださいね^^

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