韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル6話あらすじ&日本語訳vol.1

   

ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」6話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきますね。

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ヨンダルはコ・ボクテの言葉に硬直した。

「俺の命令なら、チャン・ドンスを刺せるか?」コ・ボクテはそう彼に言ったのだ。

ちょうどそこへ乗り込んできたドンスは、怒りに震えていた。
彼はコ・ボクテを真っ直ぐに睨むと、口を開く。

ドンス「いくら窮地に陥ったからって、お前は絶対に超えちゃいけない一線を超えた」
コ・ボクテ「…。」
ドンス「生涯、たったの一度も欲張ることなく、名誉一つで耐え忍んできた方の人生を、お前は汚したんだ。絶対に…絶対に俺が許さない」
コ・ボクテ「そんなに悔しいなら拒否すればよかったじゃないか」
ドンス「!」
コ・ボクテ「あの旦那の人生を汚したのは、俺だけじゃない。お前だって同じだ」

「俺たちは共犯だってことだ」コ・ボクテは落ち着き払っていた。

ドンス「黙れ!」
コ・ボクテ「この年まで生きてきて悟った人生の真理がある。”脅かしてくるヤツ相手にビビるな”」

ひとしきり笑うと、コ・ボクテはもう一度ヨンダルの前へ戻った。

コ・ボクテ「さっき言ったことをよく考えてみろ」
ヨンダル「…。」
コ・ボクテ「そうすれば真に”俺の部下”になるんだ」

ヨンダルは辛うじて小さく頷くと、ドンスは愉快そうに笑いながら、ドンスの前を通り過ぎ、去って行った。

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ドンスが振り返ると、そこにいたヨンダルと目が合う。

トライアングル JYJジェジュン イ・ボムス

ドンス「お前、何だ?何でここに?」

「あぁ、それは…」少し口ごもると、ヨンダルはすぐに向き直る。

ヨンダル「班長さんが情報屋をやれって言ったでしょう?」
ドンス「…。」
ヨンダル「ガッツリ情報を掴みに来たんです。ちゃんとやるにはコ・ボクテと面識がないと」
ドンス「どうやって面識作った?」
ヨンダル「私債業者の使いで来たんです」

ドンスはとりあえず頷くと「行こう」と先に立って歩き出した。

ヨンダル「どこ行くんですか?」
ドンス「さっさと来い」

成り行きに戸惑いながら、ヨンダルはドンスに続いた。

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ドンスはヨンダルを連れて焼肉屋へ来ていた。

ドンスがヨンダルに酒をついでやると、二人はグラスを合わせる。
ぎこちない空気の中、肉を一口頬張ると、ヨンダルの顔がほころんだ。

ドンス「肉はどうだ?」
ヨンダル「…えぇ。いいですね。ところで、何で奢ってくれるんですか?」
ドンス「お前、どこか可哀想でな」
ヨンダル「…。」
ドンス「肉でも奢ってやりたくなったんだ。有名な店だから好きなだけ食え」

ヨンダルは面白くなさそうに溜息をつく。

ヨンダル「田舎者だってバカにしてるみたいだけど、うちの街にも旨い肉はたくさんありますよ」
ドンス「…。」
ヨンダル「だから… 肉はよく食うんです」

「こいつ」ヨンダルが肉をペロリと口に入れると、ドンスが呆れて呟く。

ドンス「口の多いやつだ。わざわざ言ってやらなきゃダメか?お前に情報屋をさせるのが申し訳なくて奢ってんだろ。黙って食え」
ヨンダル「情報屋の報酬が肉だけですか?」
ドンス「なら何だ?金か?金やろうか?」

ドンスはポケットを探ると財布を出した。

ドンス「金をやろう。いくらだ?ほら、いくらにする?」

ヨンダルは困って箸を置いた。

ヨンダル「刑事さんからお金を貰うなんて、いっそのことカジノで稼いだほうが気が楽です」

「しまってください」ヨンダルはドンスの財布を指さす。

ドンス「また後で必要なら言えよ。やるから」

ドンスはヨンダルのグラスに酒を注ぎ足した。

ドンス「ところでお前、清涼里の駅で物乞いしてたってのは何歳のときだ?」
ヨンダル「8、9歳のころです」
ドンス「その前の記憶は何もないのか?」
ヨンダル「えぇ」
ドンス「そりゃ不思議だな。俺はガキの頃のことよく覚えてるが」
ヨンダル「僕ももどかしいです。何で孤児になったのか、どこで育ったのか、両親の顔は… 家族はいたのかいなかったのか。何もかも空っぽなんです」
ドンス「ホ・ヨンダルって名前は?」
ヨンダル「僕が物乞いしてるとき、ピンはねしてたヤツがつけてくれたみたいです。あいつがどれだけ極悪だったか、今でもハッキリ覚えてますよ。物乞いに出るとき、ボンドまでやらせるんです。目が虚ろになるから、その方が稼ぎやすいって」

「気が滅入るな」グラスを空けるヨンダルを眺め、ドンスは呟いた。

ヨンダル「一つ訊いていいですか?」
ドンス「何だ?」
ヨンダル「コ・ボクテ会長を捕まえるのに、どうしてそう躍起になってるんですか?」

ドンスが目を丸く見開き、しばらく固まったかと思うと、何もない空間にそっと視線を移す。

ドンス「コ・ボクテのヤツは俺の人生で最も悪質な男だ」
ヨンダル「…。」
ドンス「お前からピンはねしたやつより、100倍1000倍邪悪なんだ」
ヨンダル「…。」
ドンス「撤去現場で暴れるヤクザたちを鎮圧しに行って、同期が二人死んだ。それなのに、あいつは髪一本傷つかずに逃げた。怪我どころか、ヤクザたちを使って一番貧しくて弱い人たちから大事な金を奪い、会長にまでなったんだ」
ヨンダル「…。」
ドンス「あんなクズと同じ空の下で息をしてる、そう考えただけで息が詰まる」

トライアングル JYTJ ジェジュン

黙りこむヨンダルの前で、ドンスは酒を一気に流し込んだ。

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家の玄関を開けると、ドンスは鍵をその辺に放っておいて、ヨンダルに「入れ」と声を掛けた。

ヨンダル「俺、帰らなきゃ」

ドンスはすでに冷蔵庫から酒を出している。

ドンス「おい、終電過ぎてるのにどうやって帰るんだよ」
ヨンダル「…。」
ドンス「ここで飲んで、明日帰ればいい」

「座れよ」ドンスがそう言って床に直接グラスを置くと、二人は腰を下ろした。
ドンスが先にヨンダルのグラスを満たしながら口を開いた。

ドンス「俺はな、昔から自分の情報屋は家族だと思ってる男だ」
ヨンダル「(微笑)」
ドンス「わかるか?お前はこれから家族だぞ、家族」

二人はグラスを合わせた。

ヨンダル「ずっと夢に描いてた初めての家族がチャン班長だなんて嫌です」

テーブルの上に置きっぱなしの蓋のあいた缶詰を、ドンスは黙ってつまむ。

ヨンダル「情報屋だけやらせてくださいよ」
ドンス「こいつ、俺の情報屋は家族だっつったろ!」

ドンスが差し出した缶詰を、ヨンダルは一緒につついた。
「それにしても」ヨンダルは家の中を見渡す。

ヨンダル「広域捜査隊の班長もたいしたことないんですね。何でこんなシケた家に?」
ドンス「…。」
ヨンダル「まだ結婚もしてないんですか?」
ドンス「シケた家ってか?あぁ、俺はシケたやつだから結婚もできないんだ」
ヨンダル「…。」
ドンス「人妻と不倫するやつがよく言うぜ」
ヨンダル「班長さん、それはね、スキルがあるから出来るんですよ」

「やれやれ、たいしたもんだねぇ」ドンスはヨンダルの頬をペチペチと叩いた。

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しばらくして…

床に寝転がったまま、気持よく寝息を立てているドンスのそばで、ヨンダルは一人飲み続けていた。
自分の上着を脱ぎ、ドンスに掛けてやると、ふたたび自分のグラスを満たす。
飲んでも飲んでも、なかなか酔えそうになかった。

ヨンダルは自分の前で無防備な寝顔を向けているドンスを、静かに見つめた。

「俺が命令すれば、チャン・ドンスを刺せるか」
「そうすれば、真の”俺の部下”になれる」

コ・ボクテの言葉が鮮やかに蘇る。

ヨンダル「…。」

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ジャンスの父が営む担保貸しの事務所のドアが開き、ジョンヒが笑顔で顔を覗かせる。

社長「どうしたんだ?」
ジョンヒ「ちょっとお願いがありまして」
社長「金の頼みなら言っても無駄だぞ」
ジョンヒ「どうして分かったんですか?」
社長「金の商いを何年やってると思う?入ってきた時の目を見れば、心の中はお見通しだ」

ジョンヒはすがるように手を合わせた。

ジョンヒ「私、本当に困ってて!きっかり2ヶ月だけお借りします。事情を汲んでください」
社長「俺はな、金で商売してても人並みにルールと哲学があるんだ。お前、この間も利子をマケてくれって騒いだろ。それだけでも正当な取引じゃない。チャンマダムがいなかったら、今でも俺に返済してないだろ」
ジョンヒ「…。」
社長「どうだ?俺が間違ってるか?」

ジョンヒはガックリと肩を落とした。

社長「薄情だと思わずに、他を当たってみな」

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ジョンヒはチャンマダムの私設賭博場にやって来た。
店内を見渡すと、バーカウンターにいるマンガンが目に入る。

ジョンヒ「チャンマダムは?」
マンガン「出掛けたけど。どうした?」
ジョンヒ「お金を返すの延期してほしいって、お願いしたくて」
マンガン「お前の借金、誰かが代わりに返したぞ」
ジョンヒ「誰が?!」
マンガン「言うなって言ってたんだけどな。とにかく、もうここにくる義務はないぞ」
ジョンヒ「…。」

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勤務先のホテルにやって来たジョンヒは、ずっと考え込んでいた。
チャンマダムとの電話の後、現れたヤンハの言葉がやはり引っかかった。

ヤンハ「私設カジノに脅されているんでしょう?」

そこへちょうど彼女の前をヤンハが通りかかる。

ジョンヒ「ユン・ヤンハさん!」
ヤンハ「…あぁ」
ジョンヒ「えっと、あの…」
ヤンハ「どうしたんです?」
ジョンヒ「私設カジノの借金、代わりに返してくださってありがとうございます」

ヤンハは小さく首を横に振る。

ヤンハ「何のことだか分かりませんけど?」
ジョンヒ「(笑)私もそのくらいの勘はあるんですよ。どうして代わりに払ってくれたのかは分からないけど、私、すごく追い込まれてたから、お断りできそうにありません」
ヤンハ「…。」
ジョンヒ「その代わり、何があっても3ヶ月以内に必ず返しますね」

キョトンとしているヤンハの前で、ジョンヒは控えめに会釈し、去って行った。
彼女の後ろ姿を眺め、ようやく彼はニッコリと微笑む。

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ジョンヒの家へ戻ってきたヨンダルは、母屋の入り口に彼女の祖母がいるのに気付き、にこやかに頭を下げた。

祖母「昨夜は帰って来なかったみたいだね」
ヨンダル「はい。ソウルへ行ってきたんです」

「あの…」彼は近づいてくると、手に下げたビニール袋を差し出した。

祖母「なんだい?」
ヨンダル「肉を買ってきたんです」
祖母「ちょっと、そんなもの買って来なくていいんだよ」

祖母が言い始めた途端に、隣にいたピョンスがビニール袋めがけて駆け出す。

ピョンス「何の肉ですか?」
ヨンダル「(祖母に)サムギョプサルを」
ピョンス「何だ、僕、牛ロースが好きなのに」
祖母「ピョンス、あんた一発叩かれたいかい?」

「ロースは今度買ってやるよ」ヨンダルはピョンスの頭を撫でる。
祖母が二人を見て楽しそうに笑った。

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「ただいま」ジョンヒが帰ってくると、祖母とピョンスが二人で先に食事をしているところだった。
お腹をすかせたジョンヒはそのまま食卓につくと、驚いて声を上げた。

ジョンヒ「お肉どうしたの?!」
祖母「離れの若者が買ってきたんだよ」
ジョンヒ「…。」

祖母は上機嫌で笑う。

祖母「肉をぶら下げて帰ってきた時にはね、あたしゃあんたの父親を思い出したよ」
ジョンヒ「(微笑)」
祖母「あんたの父親も仕事から帰るときに、喉の汚れが取れるからって豚肉をよく買ってきたじゃないか」

「思い出すだろ?」祖母が言うと、ジョンヒはニッコリ笑って頷いた。

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ヨンダルが鍋を抱えて調理場から出てくると、ちょうどそこへジョンヒがやって来た。

ジョンヒ「何なさってるんですか?」
ヨンダル「あぁ、腹が減ったからラーメン食べようと思って」
ジョンヒ「あぁ^^」

部屋へ入ろうとするヨンダルを、ジョンヒが呼び止めた。

ジョンヒ「私がご飯をお作りしますから、ラーメンの代わりに召し上がってください」

ヨンダルは黙ったまま手に抱えた鍋に視線を落とす。

ジョンヒ「この間お世話になったから、時間があればご馳走したかったんです」

「ちょっとだけ待っててくださいね」ジョンヒはいそいそと台所に入った。

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ヨンダルが部屋でニヤニヤしていると、ほどなく母屋とつながっている扉が開く。
「重いのに!」ヨンダルは慌てて駆け寄り、彼女が運んできた膳を受け取った。

ジョンヒ「たいしたものじゃないんですけど、祖母は豚肉炒めだけはホントに上手なんですよ。きっと美味しいですから」

「いただきます」ぎこちなくそう言うと、笑顔で頭を下げた。

ジョンヒ「召し上がったら、膳を外に出しておいてくださいね」

ジョンヒが外に出て行くまで真っ直ぐ正座して待つと、ヨンダルは足を崩し、目の前の食事を眺めて目を輝かせた。
普通の人が当たり前に食べている”家庭の食事”だった。
ひとさじスープを口に運び、彼は感激して思わず笑う。

ヨンダル「おい、チャン・ドンス。何が”情報屋は家族”だ。こういうのが家族だろ」

彼は母屋の方へもう一度「いただきます」と頭を下げると、幸せに満ちた食事を続けた。

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ヨンダルは山へとバイクを走らせていた。
長い距離を走り、川辺にやってくると、そこでジャンスたちが子分を引き連れて肉を焼いている。
ヨンダルは厳しい表情で近づいた。

ヨンダル「お前ら何やってるんだ?」
ジェリー「始める前に腹を満たそうってな」
ヨンダル「キャンプしに来たのか?」
全員「?」
ヨンダル「キャンプしに来たのかって言ってんだ」

ヨンダルはバーベキューコンロに足を掛けると、火のついたまま思い切り蹴り倒した。
慌ててジャンスとジェリーが彼の隣に小さくなって並ぶ。

ヨンダル「全員並べ!!!!!」

若者たちが全員皿と箸を持ったまま一列に並んだ。

ヨンダル「(ジェリーに)お前もあっちに並べ」
ジェリー「兄貴…。こっ恥ずかしいよ」
ヨンダル「さっさと行け」

ジェリーが若者たちの列に加わると、ジャンスが恐る恐るヨンダルに近づいた。

ヨンダル「お前ら、チンピラから立派なヤクザに生まれ変わるためにこの地獄へ来たんだ。それなのに川辺で肉を焼いて食べるとは」

「おい、犬ジャンス」後ろでジャンスが慌てて答える。

ヨンダル「お前、何やってた?」
ジャンス「訓練を始める前に、士気を高めようと思って」
ヨンダル「(溜息)もういい。今日から地獄の訓練が終わるまで、お前らが食べる食料はアレだ」

ヨンダルは後ろのバイクを指さす。
その荷台には袋が二つ、くくりつけてあった。

ジャンス「あれ何だ?」
ヨンダル「犬の餌だ」
ジャンス「…。」

場がさらに静まり返った。

ヨンダル「ハングリー精神を育てるには、蛇を獲って食い、藁を採って食うのが本来だが、お前らのようなガリガリのヤツらを育てるには犬の餌が最高だ」

納得しているのか、自分に言い聞かせようとしているのか、ジャンスが何度も頷いた。

ヨンダル「皆しっかり聞け!死ぬ覚悟がないと耐えられないぞ。遅れを取るヤツがいれば、即刻クビにする」

「今から山の頂上まで駆け上がる。走れ!!!」反射的に若者たちは駈け出した。

ジャンス「…。」
ヨンダル「…。」
ジャンス「…。」
ヨンダル「お前だ」
ジャンス「俺も?」

「行けよ」肘で突かれると、ジャンスも遅れて駆け出す。

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地獄の訓練は続いた。

044

タイヤをロープで引いて走り、丸太を担ぎ上げ、木を蹴りあげ、体をぶつけあう。
裸で汗を流す彼らを、ヨンダルはじっと見つめた。

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ホテルではディーラー研修が行われていた。
ディーラー研修と言っても、接客の基本からディーラー実務まで内容は多岐に渡っている。

彼らはいくつものテーブルに分かれ、チップの取り扱いなどの訓練を繰り返し、ゲームの進め方を熱心に学んだ。

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ヨンダルたちは今日も山を駆け上がる。

ヨンダル「俺たちワングンが舎北を手に入れるんだ!!!」

山の頂上で、彼らは力の限り叫んだ。
最初に整列して怒鳴られたときから、彼らは短期間のうちに随分逞しくなっていた。

045

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ドンスは隊長室にいた。

隊長「とにかくこの件は慎重に処理するんだ。慎重にな」
ドンス「はい」

「隊長!」そこへジンがえらく慌てた様子で飛び込んでくる。
彼女はドンスがいるのに気づくと、気まずそうに下を向いた。

ジン「本庁の監察室の人が班長に会いに来てるんですけど」
ドンス「…。」
隊長「(溜息)ドンス、お前は下がってろ。俺が話してみるから」
ドンス「いいえ。僕が会います」
隊長「にわか雨は避けるのが一番いいんだ」
ドンス「にわか雨を避けて余計に濡れたら、気分が悪いでしょう?」

「今から会います」ドンスが部屋を出て行った。

ジン「(隊長に)黙って見ていらっしゃるんですか?」
隊長「…。」

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ドンスがやってくると、待っていた監査官たちが立ち上がった。

監査官「チャン班長、久し振りだね」
ドンス「何のご用です?」
監査官「何の用なのか、よくご存知のはずだが?どこか静かなところで話ましょう」
ドンス「…。」

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ドンスが彼らを案内したのは、取調室だ。

彼は監査官の一人と向き合って座った。

監査官「いやぁ、取り調べに来たわけじゃないんだが、取調室に座ってると妙な気分だな」
ドンス「…。」
監査官「今からでもカフェに行こうか」
ドンス「構いません。お話ください」
監査官「それでは単刀直入に訊きましょう。今回のチョンジン建設の件、どうなってるんです?」

後ろでもうひとりの監査官が口を開いた。

監査官2「押収捜査までした事件をそんなふうに伏せていいんですかね?」
ドンス「それは私の判断ミス、過失です。弁解の余地もありません」
監査官「チャン班長はコ・ボクテを捕まえるのにエラく熱心ですが、指一本触れられずにいるところを見ると、捕まえようとしているのではなく、保護しようとしてるんじゃないかと、そう疑いたくなるほどです」
ドンス「…。」
監査官「ひょっとして、コ・ボクテと何らかのコネクションがあったのでは?」
ドンス「コネクションとは?」
監査官「チャン班長が身につけてるそのブランド品、どこから出てきたのか気になってね」
ドンス「口に気をつけろ!!!あんた、俺がコ・ボクテとどんな悪縁があるか、知らずに言ってるのか?」
監査官「…。」
ドンス「あんな極悪人、噛み砕いたって切り裂いたって足りないくらいだ!何だって?コネクション?」
監査官「いや、まぁ、違うならそれでいい。そんなに怒ることないだろう」
ドンス「自分の失敗は自分で認める。戯言はやめろ!」

目を見開き、指をさして釘をさすドンスを、監査官は黙って見つめた。

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ドンスが内部調査を受けていることは、即座にコ・ボクテの知るところとなった。

コ・ボクテ「そんなもん一度や二度じゃないだろう」
側近「今回は重罰を逃れられないでしょう」
コ・ボクテ「まぁ、それも仕方なかろうな」
側近「この機会に、辞職に追い込んではいかがですか?」
コ・ボクテ「辞職に?」
側近「はい。ヤツはもう虫の息です、あと一発見舞えば終わりでしょう」

「あと一発か」コ・ボクテが拳を握った。

コ・ボクテ「舎北のミン社長に連絡して、ホ・ヨンガルとか何とか言うあいつを呼べ」

+-+-+-+

チームヨンダルの面々は、川辺に張ったテントの脇で火を囲んでいた。
ジェリーが全員の盃(#お椀ですが)を満たす。

「準備出来たぞ」ジャンスが声を掛けると、ヨンダルが口を開いた。

ヨンダル「さぁ、今日で地獄の訓練は終わりだ。犬の餌を食い、血の涙を流したあの瞬間、決して忘れるな。これからは犬の餌じゃなく、ロースやカルビ、マグロやクエ、まぁ、そういうやつを…そういうやつばかり食える日が来るはずだ」

全員が感慨深く耳を傾ける。

ヨンダル「この舎北は俺ホ・ヨンダルとワングン派のものだ!」

「ワングン派のために乾杯!」ヨンダルの掛け声で全員が盃を上げた。
皆が一気に飲み干すと、一人が手を上げた。

メンバー「兄貴、質問があります!」
ヨンダル「何だ?」
メンバー「映画”チング”を観ていると、合宿訓練のときにナイフの使い方も習っていましたが、自分たちは習わないのですか?」
ヨンダル「いや、俺たちナイフは使わない。ひたすら体と精神。この拳一つで十分だ」

皆が納得して頷く。

ヨンダル「場合によっちゃ周りにある木や練炭、まぁ若干の道具は認められる」

「わかったか?」ヨンダルの声に、全員が声を揃えた。

全員「はい!兄貴!」

彼らは大いに飲み、歌い、火を囲んで親睦を高めた。

#「ピネリヌン ホナムソ~ン♪」の歌、久し振りに聴いたわぁ。
冬ソナでユジンがビール瓶をマイク替わりに歌ってた有名な曲。懐かしい♪

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ここで一旦区切ります。

ヨンダルとドンス、二人のシーンがとってもいい!
特にドンスは、口は悪いけど嬉しそうで、見ていてホロリとしますね。

ホロリとしつつ、「ホロッとさせておいて、突き落とすんでしょ」と常に警戒を怠らないわけですが^^;
予防線予防線…。

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