韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル5話あらすじ&日本語訳vol.1

   

ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」5話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきますね。

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ホテルへジョンヒを送り届けた後、またしても屈強の男たちに囲まれ、山間の小屋へ連れて来られたヨンダルの前に現れたのは、コ・ボクテだった。

コ・ボクテ「お前、俺が誰だか知ってるか?」
ヨンダル「知ったこっちゃありませんよ」

「こいつ!」強く出たヨンダルに、コ・ボクテの側近が殴りかかる。
倒れたヨンダルをさらに激しく蹴る側近を、コ・ボクテが静かに制した。

コ・ボクテ「聞くところによるとカジノ周辺をうろつくヤクザ者らしいが、俺を知らないとはただのチンピラだな」
ヨンダル「…。」
コ・ボクテ「俺はコ・ボクテだ。コ・ボクテ」

「!」彼の言葉に、突然ヨンダルはハッとする。

コ・ボクテ「それでも知らないか?」

ヨンダルは慌てて跪いた。

ヨンダル「気付かずに申し訳ありません」
コ・ボクテ「(笑)顔は知らずとも名前は知っていたと?」
ヨンダル「…。」
コ・ボクテ「無駄に長話をせずに済んで助かるね」

「お前、何であんなことを?」急にコ・ボクテが語気を強めた。

ヨンダル「あの…何のことかよく分かりません」

コ・ボクテは先に捕まっていたジャンスたちを手に持った棒で指す。

コ・ボクテ「あいつらを見ても戯言を続けるのか?!」

「見つけました」そこへ、大きな黒いバッグをいくつも下げた男が二人、コ・ボクテの元へやってくる。
ジャンスが思わず「あっ!」と声を上げた。
運んできたバッグを開けると、そこに一杯詰まった札束が顔を出す。
札束を一つ摘み上げると、コ・ボクテはそれでヨンダルの頬をはたいた。

コ・ボクテ「他人の金に手を出すとは。この金、俺が持ち主に返してもいいか?」
ヨンダル「…。」
コ・ボクテ「何故返事がない?」

何度も札束で頭をはたかれ、ヨンダルはようやく口を開いた。

ヨンダル「はい」
コ・ボクテ「他人の金に欲を出せば罰を受けるのが当然だが、お前の勇気を讃えて大目に見てやろう」
ヨンダル「…。」
コ・ボクテ「万が一、もしも妙なことを考えているなら、絶対にやめておけ。俺はな、一度許しても二度目は絶対にない」
ヨンダル「…。」
コ・ボクテ「俺の言うことがわかったか?」
ヨンダル「はい」

コ・ボクテは手に持っていた札束を一つ、ヨンダルの前に放り出した。

コ・ボクテ「これで酒でも一杯やれ」
ヨンダル「…。」

トライアングル ジェジュン

「行くぞ」コ・ボクテは車へと戻っていく。
黒づくめの男たちが一斉に引き上げ、ヨンダルはガックリとうなだれた。

ジャンス「ヨンダル、ごめん」
ヨンダル「…。」
ジャンス「けど、言わなきゃ本当に殺されそうだったんだ。本当だってば!」

ヨンダルは悔しさに雄叫びを上げ、傍にあった廃品庫を力の限り蹴り飛ばした。

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帰り道、コ・ボクテが車の中で口を開いた。

コ・ボクテ「ホ・ヨンダルのヤツ、広域捜査隊に連行されて出てきたそうだな」
側近「はい。ト・ギチャン事件で取り調べを受けて出てきました」
コ・ボクテ「広域捜査隊の取り調べを持ち堪えて、金を守るつもりだったのか」

コ・ボクテはヨンダルに興味が湧く。

コ・ボクテ「あの男、見張っておけ」
側近「街のチンピラに気を配る必要があるでしょうか」
コ・ボクテ「いや。あいつ、チンピラにしては目つきがいい。チャン・ドンスのように気の狂ったやつに捕まっても、金を奪われなかったところを見ると、度量が大きいんだろう。育てればチャン・ドンスを獲って食う猟犬になりそうだ」
側近「はい。お言葉よくわかりました」

「目つきがいい」コ・ボクテはもう一度繰り返した。

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ヨンダルたちはサムギョプサル屋でテーブルを囲み、意気消沈していた。
傷を痛がるジャンスにジェリーが尋ねる。

ジェリー「兄貴、コ・ボクテって誰なんだよ?」
ジャンス「…。」
ヨンダル「…。」
ジェリー「有無も言わさず金を全部奪われるなんて!」

黙りこむヨンダルたちにジェリーの苛立ちが募る。

ジェリー「何で何も言わないんだ?何とか言えって!イライラしてたまんないよ!」
ジャンス「おい!今さらコ・ボクテが誰だろうと何の関係がある?!黙って酒でも飲んでろ」
ヨンダル「…。」
ジャンス「ヨンダル、俺の口からこんなこと言うのはどうかと思うけど、この程度で済んで本当に良かった、そう考えようぜ」
ヨンダル「…。」
ジャンス「な?俺だって50億のこと考えたらどうにかなりそうだよ!けど、うちの親父に聞いたことがあるんだ。コ・ボクテがどんなに恐ろしい人なのか」
ヨンダル「…。」
ジャンス「俺たち、死ななくて本当に良かったんだ」

ヨンダルがようやく視線を上げる。

ヨンダル「犬コロみたいな俺の人生に、あんなチャンスがまた来ると思うか?」
ジャンス「お前、夢があるんだろ?あれだよ、ホールデムのワールドチャンピオン大会で1000万ドル稼ぐって。そうだよ!そこで優勝すれば100億稼げるって!」

ヨンダルはフッと冷たく笑った。

ヨンダル「夢が叶うことなんかあんのか?俺、昔、物乞いをしてたときから夢はやけにたくさん持ってた。けど、一度だって!たったの一度だって夢が現実になったことなんかない。(ため息)俺みたいな運のないやつにとって…夢はただの夢だ」

「兄貴らしくないよ」ジェリーがヨンダルに酒をつぐ。

ジェリー「あれがあるじゃないか、”大韓民国 チャチャッ チャチャッチャッ 夢は叶う!”」

彼はヨンダルを励まそうと、サッカーの応援フレーズを陽気に唱えてみせた。
「しっかりしろ!」ジャンスが空気の読めないジェリーを叱ると、ヨンダルは再び深い溜息をついた。

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ディーラー養成クラスに教員たちが入ってくると、オレンジ色の制服に身を包んだ実習生たちが丁寧に頭を下げた。
ジョンヒとヤンハも彼らの中に並んでいる。

教員「これから皆さんは3ヶ月間、人格教育を含め、ルーレット、ブラックジャック、バカラなどのカジノゲームの進行を学ぶことになります。レッスンに先立ち、今後皆さんが守るべき原則を話します。皆さんが守る原則は、第一に…」

理事を伴い、後ろのドアから若い女性が入ってくる。
教員が話を中断し、頭を下げると、「気にしないで続けて」と理事が再開を促した。

その女性、以前ヤンハのスイートルームを訪ねてきた彼女は、ヤンハの姿を認め、小さく微笑んだ。
ジョンヒも彼女に気づき、驚いて目を見開く。

教員「第一、レッスン時間を厳守すること。第二、服装は規定通りに…」

理事が女性に簡単に説明をする。

理事「実習生の多くはすでにカジノ関連学科を卒業したり、ディーラー資格を得た者たちです」

女性は頷き、穏やかにヤンハを見つめた。

教員「ここでの罰点は今後皆さんの人事に反映されますので、注意なさってください」

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レッスンが一段落し、実習生たちが部屋を出てくる。
先に出てきたヤンハを、追ってきたジョンヒが呼び止めた。

ジョンヒ「どうなってるんですか?」
ヤンハ「何が?」
ジョンヒ「あなたがどうしてここに?」
ヤンハ「僕がここにいたら何か問題がありますか?」
ジョンヒ「いえ、そうじゃないですけど」
ヤンハ「ははは、心配しないで」

ヤンハは笑うと、彼女の耳元にスッと顔を近づけた。

ヤンハ「オ・ジョンヒさんが私設不法カジノのディーラーだったこと…秘密にしますから」
ジョンヒ「…。」

033

彼が何事もなかったように身体を離す。

ジョンヒ「まぁ、そちらが秘密を守ってくれるなら、不法カジノに出入りしてたこと、私も秘密にしてあげます」
ヤンハ「(嬉)それなら僕たち、お互い秘密を共有する仲になったってことですね」
ジョンヒ「(呆れて)あのね、大きな勘違いをしてるようだけど、私、(ヤンハをつつく)おたくみたいなタイプは嫌いなんですから。だから、しつこく付きまとわないで」

ジョンヒが去って行くと、ヤンハは愉しげに彼女を振り返った。

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自室、ジョンヒの家の離れに戻ったヨンダルは、物思いに耽っていた。
「俺の情報屋になれ」ドンスの言葉が彼の頭の中を巡る。

~~ドンスに情報屋の仕事を頼まれた時のこと~~

ヨンダル「情報屋になったら何をすれば?」
ドンス「お前、コ・ボクテって聞いたことあるか?」
ヨンダル「はい。カジノVIPルームの一番の上客だって」
ドンス「会ったことは?」
ヨンダル「そういうデカイ客は予約ルームに入って一人でゲームするから、会ったことはないんですけど」
ドンス「お前の仕事はコ・ボクテを監視することだ」
ヨンダル「…。」
ドンス「コ・ボクテがカジノ周辺の私債業者たちを通じて、資金洗浄しているという情報がある。その資金ルートがどこなのか、お前が掴むんだ」
ヨンダル「…。」

~~担保貸しの事務所でジャンスの父親(社長)と話した時のこと~~

社長「コ・ボクテ?」
ヨンダル「えぇ。VIPルームの上客らしいけど、どんな人なんです?」
社長「コ・ボクテだって?一言で言えば、神話みたいな人さ」
ヨンダル「?」

彼は意外な言葉に身を乗り出した。

社長「今はチョンジン建設って言って、ソウルで有名な会社の会長さんだがな、昔は凄まじいヤクザ者だった」
ヨンダル「…。」
社長「ヨンダル、再開発事業のときヤクザ者たちが(※保留)。それでコ・ボクテがヤクザたちから大金を儲けたんだ。それ以来、再開発事業、アパートの施工なんかをやりながら、今じゃ数千億の大金持ちだってな」
ヨンダル「…。」
社長「誰も彼もが人生逆転って言うけどな、本当の人生逆転はコ・ボクテだ。昔は俺も何度か飯を食ったこともあるのになぁ」
ヨンダル「社長がどうやって?」
社長「あいつ、この街の出身なんだぞ」

昔を思い出し、社長が笑った。

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036

ハッとしてヨンダルが顔を上げた。

ヨンダル「舎北!」

ヨンダルは立ち上がり、ジャンスに電話をかけた。

ジャンス「ジェリーに言って、ビリヤード場あたりで若いのを集めてくれ。やれと言ったらやるんだ!口答えすんな」

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ヨンダルがビリヤード場に入ってくると、大勢の若者が並んで彼を迎えた。
ジャンスがいつになく厳つい表情で口を開く。

ジャンス「何のためにヤツラを呼んだんだ?」

ヨンダルはそれには答えず、端から順番に並んだ若者たちの顔を見て回る。
最後まで進み、ヨンダルは「やれやれ」と溜息をついた。

ヨンダル「(若者のうちの一人に)お前、見かけないが誰だ?」
リーダー「こいつ、高校を退学になったんですが、兄貴の下につきたいそうです」
ヨンダル「(リーダーに)お前は黙ってろ」
リーダー「…。」

若者が突拍子もない声を出す。

若者「何でもご指示ください!命をかけてやります!」
ヨンダル「(頭を小突く)こいつ!人生をカジノのチップだと思ってんのか?!つまらんモノ掛けてないで失せろ!」

若者はペコリと頭を下げ、逃げるように出て行った。

ヨンダル「(ため息)お前らを見てると、ホ・ヨンダルの人生が何でこう行き詰ってんのか、やっと分かった。揃いも揃ってシケた顔しやがって」
ジャンス「お前、何かあるんだろ?」
ヨンダル「ジェリー、こいつら連れて飯でも食わしてやれ」
ジェリー「はい、兄貴」

「行くぞ」ジェリーが声を掛けると、若者たちは一斉に頭を下げ、ジェリーに続いた。
ヨンダルとジャンス、二人が残される。

ジャンス「お前、突然どうしたんだ?」
ヨンダル「ジャンス、俺は決めたぞ」
ジャンス「(笑)お前、毎日決心してるのに、またか?」
ヨンダル「本当に決めたんだ」
ジャンス「(笑)今度はどんな決心なんだ?」
ヨンダル「うちのワングン一派を育てて、俺が舎北を手に入れる。あの50億で…コ・ボクテ兄貴とつながりが出来たと考えるんだ。コ・ボクテ兄貴に認められて、本当に人生逆転してみせる」

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「ご苦労さんですな!」
強制捜査に入ってきたタク刑事が声を掛けると、それに続き広域捜査隊の面々が揃う。
黒づくめの男たちが立ち上がった。コ・ボクテの配下の者たちだ。
最後に入ってきたドンスが笑顔で令状を掲げた。

ドンス「これからソウル警察庁広域捜査隊による押収捜査を実施します」

「何だ!」詰め寄る男たちにドンスが拳銃を向ける。

男たち「!!!」
ドンス「無駄な真似をすると、その場で頭が吹き飛びますよ」

「始めろ」拳銃を向けたまま、ドンスが刑事たちに指示を出す。
刑事たちが片っ端から押収作業に入る中、ドンスは落ち着いて男たちに睨みをきかせた。

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コ・ボクテは会長室でのんびりパターを打っていた。
そこへ慌てた様子で側近が入ってくる。

側近「会長、大変です!」
コ・ボクテ「何事だ?」
側近「チョンジン開発が押収捜査に遭いました」
コ・ボクテ「何だと?!誰だ?どこのどいつだ!!!」
側近「広域隊のチャン・ドンスです」
コ・ボクテ「あいつ!!!」

頭に血の昇ったコ・ボクテは持っていたパターを目の前の壺に振り下ろす。
壺が大きな音を立てて砕け散った。

側近「チョンジン開発の資金ルートが明らかになれば、本社も大きな打撃を受けます」
コ・ボクテ「その問題は俺が収拾をつけるから、お前はチャン・ドンスに会って弱みを掴んでこい」

困った表情で側近が頭を下げる。
コ・ボクテは電話を取り出した。

コ・ボクテ(電話)「あぁ、ヒョン室長。折り入って頼みがあるんだが」

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ピルサンはワイングラス片手にバスローブ姿で電話を受けた。

ピルサン(電話)「はい。お話しください。えぇ、私の義父は今ソウル本庁にいらっしゃいます」

「はい、えぇ」相槌を打ちながらピルサンは相手の話を聞く。

ピルサン「どうでしょうね、総警の階級ですので大きなことは難しいでしょうが、まぁそれくらいなら解決できるでしょう」

「はい」ピルサンが電話を切ると、ベッドに腰掛けていた女が振り返る。
女が微笑むと、ピルサンはその脇に腰を下ろし、彼女の身体に手を回した。

+-+-+-+

カフェの一席。ドンスの前に一通の封筒が差し出される。

ドンス「何だ?これは」
コ・ボクテの側近「会長がお渡しするようにと」
ドンス「何だと聞いてるんだ」
側近「私共チョンジン建設で分譲しているアパートです。契約書はもちろん税金もこちらで処理しましたので、あとは入居するだけです」
ドンス「(笑)いくらなんだ?」
側近「分譲価格は8億になります」
ドンス「おい、コ・ボクテにしっかり伝えろ。弱みを掴むにはこの程度じゃ到底足りない。俺を落とすつもりならアパート一棟まるごと寄越せと言え。それならそのとき考えてみるってな」

側近はバカにしたようにフッと笑った。

ドンス「俺の言うことが可笑しいか?」
側近「調べたところ屋上部屋に住んでいるようですが、意地を張らずに黙って受け入れたほうがよろしいかと」
ドンス「!」
側近「何の条件もありませんので」

ドンスはムッとして差し出された封筒を丸めると、相手に投げつけ、コーヒーカップを掴んで振り上げた。

側近「…。」

ドンスの怒号が響き、店内が静まり返ると、側近は彼を残してその場を立ち去った。

ドンス「…。」

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カフェを出て階段を降りていると、ドンスはハッとして立ち止まった。
階段の下の通路をシネの夫、ピルサンが歩いて来るのが見える。
彼はシネではない他の女性と一緒だった。

ピルサンは車の前で立ち止まる。

ピルサン「(女に)連絡する」
女「わかったわ」

彼が車に乗り込もうとすると、彼女は彼の肘を掴み、引き止めた。
「もう!」彼にそっと抱きつくと、頬に軽く口づける。
頬についた口紅を指先で拭った。

呆然と眺めるドンスの前で、二人は前後に停めた車に別々に乗り込み、去って行った。

ドンス「…。」

再び歩き出したところで、ドンスの電話が鳴る。
画面には「ファン・シネ」と表示されていた。
「あぁ、俺だ」ドンスは努めて明るく電話に出る。

シネ(電話)「どこ?」
ドンス(電話)「ちょっと人に会うんで外に出てるんだ」
シネ「今日、治療の日だって忘れてないよね?」
ドンス「あぁ、どこに行けばいい?」
シネ「よかったら家で会いましょう。住所をメールで送るわ」
ドンス「家?」
シネ「どうして?気まずい?」

ドンスは思わずピルサンが走り去った方を振り返る。

ドンス「旦那は?」
シネ「あの人はいないから気を遣うことはないわ」
ドンス「…。」

+-+-+-+

シネが温かい手料理をテーブルに運ぶ。
そこへ玄関のチャイムが鳴った。

シネ「!」

ほどなく、花束を手にドンスが入ってくる。

シネ「私に花束を持って来てくれたの?」
ドンス「あぁ、ちょうどいいものがなくて」

彼が差し出した花束を、シネは両手で受け取った。

シネ「ありがとう」

「家は三成洞じゃなかったか?」ドンスは広い家の中を見渡す。

シネ「ここに越して来てしばらく経つわ」
ドンス「なんだか一人暮らしの家みたいだな」

シネは一瞬の沈黙の後、「そうよ」と明るく答える。

シネ「私、一人で暮らしてるの」
ドンス「…。それどういう意味だ?」
シネ「そういう話は追々することにして、まずはご飯にしましょ。ドンスさんが好きなもの、いくつか用意したの」

+-+-+-+

シネの父、ジョンマンの元をピルサンが訪れていた。

ジョンマン「どういうことだ?すでに押収捜査になっているものを揉み消して欲しいと?」
ピルサン「私にとって本当に重要な人なんです」
ジョンマン「チャン・ドンスが押収捜査をしたということは、必ずそれだけの理由があるはずだ」
ピルサン「…。」
ジョンマン「そこに私が介入することは出来ないし、してはいけないことだ」
ピルサン「難しいことだとよく分かっています。お義父様に私の力になってほしいんです」
ジョンマン「…。」

+-+-+-+

「今、別居中なの」食事を終えると、シネは口を開いた。

ドンス「いつから?」
シネ「二年くらいになるわ」
ドンス「なぜ?」
シネ「(笑)そうやって取り調べみたいに訊くの?」
ドンス「あぁ、すまない」
シネ「最初から間違っていたのよ。私、あの人を一瞬たりとも愛したことはないわ」
ドンス「それならなぜ結婚したんだ?」
シネ「お父さんが望んだ結婚だったの」
ドンス「…。」
シネ「分かるでしょ?お父さんは私の4歳の時にお母さんが亡くなってから、再婚もせずに私のことばかりだった。私、そんなお父さんの言うことを拒めないわ」
ドンス「馬鹿げてる!いくらそうでも結婚をそんな風に!」
シネ「そうね。お父さんのことはただの言い訳」
ドンス「…。」

「私、他に愛してる人がいたの」シネは物憂げに溜息をついた。

ドンス「!」
シネ「でも彼は最後まで私に心を開かなかった」
ドンス「…。」
シネ「彼だって間違いなく私のこと愛してたのに、どうして私を掴まえなかったのかしら…」
ドンス「…。」

034

ぼんやりと呟くと、彼女はじっと見つめているドンスと視線を合わせた。

シネ「お父さんはまだ知らないから、当分は秘密にしてね。もうじきケジメをつけるわ」
ドンス「治療が必要なのは俺じゃない。お前だ」

シネは小さく頷いて微笑む。

シネ「そうかもしれないわね」

+-+-+-+

ヨンダルとジャンスはカジノの一角でスロットマシン相手に毒づいていた。
そこへやって来た社長(ジャンスの父)は、仕事もせずに遊びにうつつを抜かしている彼らを叱咤する。

社長「(ヨンダルに)お前な、出勤もしないで何の真似だ?」
ヨンダル「事業の構想を立てようと思いましてね」
社長「事業の構想とは結構なことだな。お前がそんなことしてどうする?」

ヨンダルは急に立ち上がり、「折り入って相談が」と社長の手を握った。

ヨンダル「社長、俺に金を貸してください」
社長「何?いくらだ」
ヨンダル「とりあえず1000万だけ」
社長「何をするんだ?バカラでもやるつもりか?」
ヨンダル「いいえ。事業の元手に使います」
社長「事業の元手にしようが、一勝負しようが俺の知ったこっちゃないがな、俺の金を使うには担保を渡さなきゃダメだろ。お前、担保はあんのか?」
ヨンダル「社長、俺は社長の下で働いてもう5年になるんですよ!信じられないんですか?」

「へへっ」社長は軽く笑う。

社長「ジャンス、俺がホ・ヨンダルのことをどう思ってるか、代わりに話してやれ」
ヨンダル「?」

ジャンスは気まずそうに両者を見つめた。

社長「言えって!」
ジャンス「…。”ホ・ヨンダルを信じるなら、通りすがりの犬コロを信じろ”」
ヨンダル「…。」
社長「聞いたろ。これがホ・ヨンダルについての俺の信条だ。わかったか?金が必要ならさっさと集金に行け。集金してくりゃ10%はきっちり渡してやる」

反論する余地も与えずにヨンダルを打ち負かすと、社長は去って行った。

ジャンス「いくら金が要るからって何でうちの社長に頼むんだよ?」
ヨンダル「…。」
ジャンス「元々ああいう人だから、あまり気を悪くすんなよ」
ヨンダル「…。」
ジャンス「ところで、金は何のために?」
ヨンダル「合宿訓練をするためだ」
ジャンス「合宿訓練って?」
ヨンダル「人の話聞いてんのか?うちのワングン一派をちゃんと育てて、舎北を手に入れるって言ったろ」
ジャンス「…。」
ヨンダル「ちっぽけなチンピラ共を集めて本当のマフィアにするには、合宿訓練くらいはしなきゃな」
ジャンス「あぁ、本物のマフィアもやってたぞ!するならちゃんとやらなきゃ!」

そこへジェリーがやってくる。

ジャンス「お前!何で電話に出ないんだ」
ジェリー「昨日ワンビンで遊んで、サウナに泊まったんだ」

「そうだ」とジェリーがヨンダルに声を掛ける。

ジェリー「ウンソン食堂のキム女史、離婚したって聞いたか?」
ヨンダル「…。」
ジェリー「キム女史が兄貴のこと探してたらしいけど」

「?」しばらく考えると、ヨンダルはジャンスと無言で顔を見合わせ、ほくそえんだ。

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ここで一旦区切ります。

日本の”やくざ”が登場していることもあり、やくざ者やチンピラやゴロツキの訳し分けにとても困っていたんですが、
チンピラ<ゴロツキ<やくざ者<マフィア くらいに思ってくださいね。
かなりいい加減です^^;

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