韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

2weeks(イ・ジュンギ)13話あらすじ&シーン対訳or日本語訳

   

チャン・テサン、ソ・イネ、ムン・イルソク、チョ・ソヒ、パク・チェギョン、オ・ミスク、コ・マンソク…
フルネーム呼称が圧倒的に多くて、私の指がもつれまくる超絶技巧タイピングドラマ、Two Weeks 13話です。

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今回もポイントをおさえつつ、気になるシーンをピックアップして対訳または日本語訳してみますね。

+-+-+-+

ムン・イルソク逮捕の知らせを受け、主のいないイルソクの家へ忍び込んだテサン。
しかし、そこに待ち受けていたのは、いるはずのないイルソクだった。

テサン:
!!!

向こうの扉からはキムも現れる。

イルソク:
検察にいるはずの俺がいるから、幽霊でも見た気分か?
パク・チェギョンがなぜ連絡をくれたなかったのか恨めしいだろう。

~~4時間前~~

イルソクは検察で事情聴取を受けていた。

チェギョン:
事件当時のアリバイを釈明できず、
オ・ミスクとの内縁関係を否定できない写真もあり、
日本出張すると…?
日本にはなぜ、何のために、誰に会いに?
具体的に説明すれば誤解は解けるのでは?

イルソク:
…。

チェギョン:
日本へはなぜいらっしゃるんです?

イルソク:
…。

チェギョン:
検察で聴取を受けるのは初めてでしょう?
長い間事業をしていながら。

イルソク(心の声):
突然どうした?
俺一人捕まえる女じゃないのに、なぜ捕まえた?

チェギョン:
なぜ弁護士に連絡しないんです?

イルソク:
弁護士を呼ぶというのは、
まるで自分が嫌疑を認めたような気分になるのでね。

チェギョン:
(笑)証拠もない嫌疑なのに、何をそんなに怖がるんですか?
チョ某氏にでも連絡します?
ぶうぶう垂れればいいわ。

イルソク:
ぶうぶう?

チェギョン:
”開発情報をください”
”地価が下がるように、福祉センターを作ると言ってください”
”弁護士を雇ってください”

イルソク:
(乗り出す)検事さん。
これが録画されていることは分かっているが、
そんなことを言っていていいんですか?

チェギョン:
…。

イルソク:
過度の尋問で追及されますよ。
検事の服は鉄で出来てるわけじゃない。

チェギョン:
あぁ…。別の事件と勘違いしていたわ。(?)

そこへ「部長が呼んでいる」とト捜査官がやって来た。

+-+-+-+

部長室へやって来たチェギョン。

確実に立件できる要素とはなにか、部長はそれが気になっていた。
チェギョンは説明する。

テリョンが質屋でアリバイ工作の指示を受けた電話の音声。
オ・ミスクの自宅近隣に停めてあった車のブラックボックス映像。
映像の中で服装が変わっていたこと。

部長は頷いたものの、話はそこで終わらなかった。
とりあえず令状を請求を出しておいて、判事に拘束延長願いを出せと指示する。
部長や地検長には立場があるから、無茶なことはしてくれるなと釘を差したのだ。

部長:
判事さえも説得できないなら、さっさと釈放するのも方法だぞ。

チェギョン:
いいえ!
勝算は十分にあります。

チェギョンはその場でト捜査官に電話し、令状審査請求を判事に送るよう依頼する。

+-+-+-+

その頃…
当の判事の元へはチョ・ソヒが乗り込んでいた。

『2013年9月11日12時30分 ムン会長とミーティング』
携帯電話のリマインダーを見せる彼女。

判事はチェギョンから提出されている証拠を見せ、説明を求める。

チョ・ソヒ:
私、あの近辺の山が好きで、あちらに家を買おうかと、一緒に見に行ったんです。
その後昼食を取ったんです。私の家で。

判事:
議員のお宅で?

チョ・ソヒ:
慈善オークションの基金で福祉センターを建てるときに、
実費で請け負ってくれるというので。
とてもありがたいことでしょう?

#チョ・ソヒの証言には証拠など必要ない。
権力とはこういうものかと思い知る瞬間。

+-+-+-+

なかなか話を終わらせない部長に、チェギョンは思わず腕時計を覗いた。

部長:
日本出張の際に逃走する憂慮があるのはどう証明する?

チェギョン:
出張には違いありません。
まずはチョ・デリョンとチャン・ソクトゥを呼んでアリバイ偽造を証明しなければ。
チョ・ソヒとムン・イルソクは私が音声ファイルを持っていることを知りませんから。

部長:
その音声ファイルが偽物だと言ってくるかも知れないぞ。
そのくらいいくらでも言い張ると思わないのか?

チェギョン:
それでも26日に慈善オークションが終われば、
日本になぜ、誰に会いに行ったのかわかります。

部長:
”カメラを奪われてどうしようもない。ムン・イルソクだけでも捕まえよう”
そういうことかと思ったが、
チョ・ソヒ側も叩き、チャン・テサンの濡れ衣も晴らし、
両方共捕まえるつもりだったのか?

+-+-+-+

取調室へ戻ってくると、そこにイルソクの姿はなかった。

チェギョン:
ムン・イルソクはどこに?

ト捜査官:
ご存知なかったんですか?
部長との話が長いから、合意されたのかと思ったんですが…。

チェギョン:
どういうことです?

ト捜査官は一枚の書面を手渡した。

ト捜査官:
令状請求を出すや否や却下通知が来たんです。
チョ・ソヒが判事のところへ行って、アリバイを証明したと。

チェギョン:
チョ・ソヒが…判事の元に?!

チェギョンは「判事に拘束延長を頼め」と言った部長の言葉を思い出し、愕然とした。

チェギョン:
まさか!!!それなら部長は…!
ムン・イルソクはいつ出たんです?出てからどれくらい経ちました?!

+-+-+-+

検察庁を出たイルソクを追い、チェギョンはタクシーに飛び乗った。
自分の車は進路を塞がれ、発車できないようにされていたのだ。
彼女を待ち構えていたそのタクシーは、途中で車が故障したと停まってしまう。

+-+-+-+

かくしてテサンはあっさり捕まってしまった。

#それにしてもあまりに呆気なさすぎる。
チグクおじさんの家からイルソクの家までどれだけ掛かったのか、
それとも、チョ・ソヒの動きがあまりに早すぎたのか。
テサンもおじさんちでのんびり連絡待ってないで、イルソクの自宅近くで待ってなよ。
もーーー イライラするーーー

イルソク:
チョ・ソヒと俺を一度に捕まえようと、自分の拉致にまで口をつぐんだ女が、
突然俺を緊急逮捕するとは。
何故?チャン・テサンのため?
いいや、そんなはずがあるか。

テサン:
…。

イルソク:
あぁ、お前のことをミミズだと言ったのは取り消そう。
たいした頭脳だな。
大胆にも検事と徒党を組んで、うちの塀を越える作戦まで考えるとは。
今夜、夜通し俺の家を探しまわって証拠を探し、カメラのコピーを手に入れようって?
はっはっはっ。度胸もたいしたものだ。
あぁ、お前、質屋に忍び込んで寝ていったそうだな。

逃げ出そうとしたテサンはキムの攻撃を受け、
床にひれ伏した。

イルソク:
(キムに)おい、怪我をさせるなよ。
(テサンに)お前は3度も刑務所に入るのを怖れて自殺するんだ。

テサン:
!!!

イルソク:
”顔も知らずにいた娘に骨髄を提供することになっていたのに、
痴情のもつれで殺人を犯した”

テサン:
骨髄…知ってたのか?!

イルソク:
”交通事故に遭い、衝動的に脱走したが…”

テサン:
やめろーーー!!!

イルソク:
こいつ、結末がどうなるのか教えてやろうと思ったのに。
(キムに)始末しろ。

テサン:
手術だけは受けさせてくれ!
手術を受けたら自分でやって来て死ぬから!
濡れ衣を晴らそうなんて、あんたを捕まえようなんて欲は捨てる!
あと3日なんだ!
3日後に死んだっていいじゃないか!

イルソク:
何にでもタイミングがある。
お前に重要なら、俺にとっても重要だからな。

テサン:
あんたにも子どもがいるでしょう?
俺が手術を受けさせてやらないと、あの子は死ぬんです!
あの子さえ救ってくれたら…!

イルソク:
両親に恵まれていないのがこの世で一番の不運だ。
俺は運勢を自ら変え、お前は運勢のとおりに生きた。
お前の子どもだって、お前を父に持ったのがその子の星回りだ。

テサン:
会長!今から僕をどこに閉じ込めたって構いません!
監視しておいて、手術の日に手術だけ受けさせて殺してください!

イルソク:
…。

テサン:
(イルソクの足にすがりつく)会長!
子どもだけ!子どもだけ助けてください!!!
あの子に!手術だけ受けさせてください!!!
会長!!!会長!!!

キムは睡眠剤を嗅がせてテサンを眠らせ、
大きなバッグに詰め込んで運びだした。

+-+-+-+

テサンから金庫発見の連絡を待っていたチグクは、
時間が経っても何も連絡がないことに不安を感じる。

#一緒に待ってる金庫破りさん、アンガールズじゃない?

再びダンボールを運ぶ老人に扮し、イルソクの自宅前を通るチグク。
何やら運び出している車を不審に思い、
すれ違いざまにチグクはGPS発信装置を放り込んだ。

+-+-+-+

キムは予めイルソクから指示されていたとおりに動く。

「きっかり15分だ。15分だけ停電させておくから、しくじるな」

ビルの電気が一斉に消える。
キムはビルの駐車場に車を停めると、エレベーターのスイッチを押した。

「俺専用のエレベーターだけは非常用発電機が作動するから」

エレベーターに乗り込むと、キムは屋上に上り、端まで行くと、バッグからテサンを出した。

+-+-+-+

GPSの動きが止まると、チグクはそこで車を停めた。

チグク「ムン・イルソクのやつ、自分のビルで…!」

ビルを見上げ、不審に感じたチグクは電話を取り出した。
警察に「ビルの屋上から飛び降りようとしている人がいる」と通報したのだ。

+-+-+-+

テサンは屋上から突き落とされる寸前のところで、意識を取り戻した。
もう何度目かの二人の戦闘が始まる。

そこへ…

チグク「やめろ!!!」

上がってきたチグクの叫び声が飛んだ。
構うことなくテサンを攻撃するキムだが…
そんな彼の姿にチグクが顔色を変える。

チグク:
タップルか?(※タップル=スティックのりのこと。ニックネーム?)

キム:
?!

キムが驚いて振り返った隙に、テサンは彼を突き飛ばして逃げた。
呆然と立ちすくんでいるチグクを連れて…。

屋上には、テサンが使った万年筆ナイフのキャップが落ちていた。

#前に不自然だと思った所があったんですよねー。
キムがチグクの家を捜索しに行ったとき、万年筆型のナイフを取り出したり、収めたりするところをわざわざ映していて。
6話でチグクがメモを書くのに取り出した万年筆のキャップが、ピンクの別物になっているのをアップで映したり。
なんとなく不自然だと思った部分は、やっぱり何かありますね。

+-+-+-+

テサンはチグクが乗って来た車で無事逃走していた。

テサン:
おじさん、どうしてあそこが分かったんですか?

チグク:
…。さっきのやつ、コ・マンソクを殺したやつか?

テサン:
えぇ。あれがそいつです。
さっき、何ておっしゃったんですか?

チグク:
…。

テサン:
俺を救うためですか?それとも…
知ってるやつなんですか?

チグク:
…。

+-+-+-+

ムン・イルソクの家にようやく到着したチェギョン。
中に入ろうと塀によじ登ると、カシャカシャとシャッター音に迎えられる。
イルソクとテジュンがこちらを向いて笑っていたのだ。
そこへテサンから連絡が入り、彼女はそのまま引き返した。
イルソクの顔色が変わる。

+-+-+-+

チェギョンが次にやって来たのはチョ・ソヒの元だ。

自宅の前につくと0時5分ちょうどに家の中の電気が消えた。
毎日同じ時間に電気が消えるというキム捜査官の報告を、今になって不審に感じるチェギョン。
「この人だったのか?あのときのは…」テサンの言葉が浮かんだ。

隠し部屋にいたチョ・ソヒの電話がなる。画面にはパク・チェギョンの文字。

ソヒ:
そうね。
今日みたいな日こそ電話すべきよ。

「10分後に到着する」と強引に言って電話を切ったチェギョンは、
ソヒが外へ出て来ると、すでに彼女を待ち受けていた。

ソヒ:

チェギョン:
なぜそんなに驚くんです?
今から行くと親切に予告して差し上げたのに。

ソヒ:
10分後に来ると言ったのに。

チェギョン:
あぁ。時速150kmで来たから。

ソヒはおもむろに探査機を取り出し、チェギョンの体を調べた。

チェギョン:
あんたの尻尾を掴もうと録音機を用意するような精神状態に見える?

ソヒ:
そんなだから私を捕まえられないのよ。

チェギョン:
…チャン・テサンの子どもを助けてください。

ソヒ:

チェギョン:
チャン・テサンではなく、チャン・テサンの娘です。
ソ・スジン、ご存知でしょう?8歳の女の子。
チャン・テサンに骨髄をもらえなければ、あと一週間も生きられない子なんです。

ソヒ:
何のこと?

チェギョン:
殺すなって言ってるのよ、チャン・テサンも子どもも!!!

ソヒ:
…。

チェギョン:
もうやめてください。どこまでやるつもり?
どうして子どもまで殺そうなんて思えるのよ!
息子がいるでしょ、あなたにも。

ソヒ:
その子を殺そうとしたことなんてないけれど…。

チェギョン:
チャン・テサンが死んだらその子も死ぬのよ。
どっちも同じことよ。
…!
チャン・テサンに娘がいるって…知らなかったんですか?

ソヒ:
…。

チェギョン:
娘に骨髄提供しなきゃいけないこと…知らなかったの?

ソヒ:
…。知らなかったけど、それがどうしたの?

チェギョン:

ソヒ:
殺せとは言わなくても、死にたくなるように、死ぬしかなくなるように仕向ける人だらけよ。
この世の中は。

チェギョン:
何ですって?

ソヒ:
ナイフを持っていないからといって、殺していないということにはならないわ。
夫に対しても、息子に対しても、私に対してもそうよ。
他人の子を救うために自分の将来を諦めて、力になってやるのが人間だと思っているの?
自分を犠牲にすることに一番痛みを感じるのが人間よ。
あなたもそうだったでしょう?

チェギョン:
何のことよ。私がいつ?!

ソヒ:
名刺に検事と書いてあれば検事なの?
あなたは個人的な捜査のために検事という立場を利用したのよ。
チャン・テサンの娘の手術が大切なら、春川の拉致のとき、なぜ口をつぐんだの?
いくらムン・イルソクがアリバイ工作をしたとしても、
ムン・イルソク一人だけでも捕まえるべきだったのよ。

チェギョン:
あのときは…

ソヒ:
私まで捕まえようと欲張って、知らぬふりでやり過ごしたんでしょう。
カメラが残っていたから。
人間は皆そういうものよ。
だから他人にこじつけないで。
チャン・テサンが原因で娘が死ぬなら、それはチャン・テサンのせいよ。
誰のせいでもないわ。
あなたがこうなったのも自分の父親のせい。私のせいじゃないの。

チェギョン:

ソヒ:
私があなたの父親なら、あれほどのショックをやり過ごして、
何年も後遺症を患った末に死んだりはしなかったわ。

チェギョン:
…話は終わり?
どんなに無念だったか…父は火病でなくなったのよ。

ソヒ:
ナイフで一度刺されて犯人を捕まえられないのが悔しくて、火病で死ぬのが当然のことだとしたら、
私の命は1ダースあっても足りなかったわ。

チェギョン:
!!!

ソヒ:
人は本当のナイフでなく舌で他人を刺すの。
本物のナイフじゃないから、自分が何をしたとも思わずにね。

チェギョン:
今のあなたがこうなったのは、全て他人のせいだと?
障害のある息子を育てながら他人にやられたと言い訳するつもり?

ソヒ:
私のやり方で息子を守ったと言っているの。

チェギョン:
詭弁を弄するのはやめることね。
あなたのこんな姿、息子が知ったらどう思うかしら。

ソヒ:
…。我が子に誇りたいと思って生きる親はいないわ。

チェギョン:
あなた… 心底私を馬鹿にしているのね。
私はね、あんたを追っている検事なのよ!

ソヒ:
分かっているから言ってあげるのよ。

チェギョン:

ソヒ:
あなたは決して… 私を捕まえられはしないわ。

絶句するチェギョンを残し、ソヒは落ち着き払った様子で自宅へと戻って行った。

+-+-+-+

チェギョンはすっかり肩を落とし、テサンと落ち合う地下道へやって来た。

テサン:
どうしたんです?検事さん、一度死んだみたいだ。

#チェギョンとのシーンは声まで違う。なんでこんなに男らしく感じるんだろ~♪(贔屓目

チェギョン:
…。

テサンの隣に座り込むチェギョン。

チェギョン:
미안해요.얼마나 무서웠어요…?
すみませんでした。どんなに怖い思いをしたことか…。

テサン:
미안해서 무서웠죠.
수진이한테 미안해서.
申し訳なくて怖かったですよ。
スジンに申し訳なくて。

チェギョン:
마안합니다. 내 실수에요.
申し訳ありません。私の失態です。

テサン:
아니요.내 실수에요.
내가 계란이고 그들이 바위라는 걸 잊었나 봐요.
만에 하나라는 거까지 생각했다고 생각했는데, 그대로 이기고 싶은나 봐요.
…。いいえ、俺の失態です。
俺は卵で、あいつらは岩だってこと、忘れてたんだ。
万が一のことまで考えたつもりだったのに、勝ちたい一心だった。

チェギョン:
그래도 살아났잖아요.
それでも何とか生き延びたわ…。

テサン:
…。

チェギョン:
난 내일부터 정직 아니면 근신이에요.
私、明日からは停職か謹慎です。

テサン:
그건 예상했던 거고.
(微笑)それは予想してたことだ。

チェギョン:
근데 내가 지금 뭘 좀 건졌거든요. 덕분에.
それでも私…掴んだことがあるの。おかげで…。

テサン:
나도 내일 건질 게 있는데.
俺も、明日掴めることがあるんです。

1685

+-+-+-+

スジンの隣で横になっていたイネは、テサンが心配でどうにも眠れず起き上がった。
扉の外でじっとそこを守っているスンウの後ろ姿が見える。
二人は病院の前へ出て来た。

イネ:
もう怒りは解けました?
…ごめんなさい。私から連絡するべきだったのに。

スンウ:
チャン・テサンを撃ったのは…俺です。
カメラを奪うよう仕向けたのも…俺なんだ。

イネ:
…え?

スンウ:
撃ったときは骨髄ドナーだと知らなかった。
カメラは… スジンに手術を受けさせたかったからだ。

イネ:
ちょっと…ちょっと待って、スンウさん。
一体何を言ってるの?
カメラを奪わせたのがスンウさんだなんて。
違うわ。あれはムン・イルソクが送った人で…。

スンウ:
…イネさんの後をつけて、チャン・テサンがカメラを受け取る時間と場所を知らせたんです。

イネ:
どうして?どうしてそんなことを?

スンウ:
…。

イネ:
カメラが彼にとってどんなものだったか。
彼にとってどんなものなのか知らなかったんですか?

スンウ:
…スジンを殺すと言ったんです。

イネ:
!!!

スンウ:
カメラさえ渡せばチャン・テサンは殺さないって言うから…。

イネ:
…。

スンウ:
濡れ衣は手術が終わってから、俺が晴らしてやればいいと思ったんだ。
(心の声)カメラを手に入れてもチャン・テサンを殺そうとするとは思わなかった…。

#ここで上の台詞だけ心の中で言ったのは、今もなおテサンが命を狙われていることをイネに知らせたくなかったからですね…。

イネ:
だけど…そんな脅迫を受けたのに、どうして私に言わなかったんですか?
どうしてこっそり後をつけたの?いっそのこと言ってくれれば良かったのに。

スンウ:
その前に…イネさんに頼んだのに。

カメラを受け取りに行く前、チャン・テサンから連絡があったら自分に自首するよう言ってほしいと、スンウに言われたのをイネは思い出す。

スンウ:
イネさんはチャン・テサンの頼みを選択したんだ。

ショックと後悔でうなだれるイネ。

スンウ:
あまり自分を責めないでください。(?)
現職刑事として、あらゆる奴を見てきたつもりだったけど、
俺の見てきた世の中でなく、それ以上の世界があったなんて、初めて知った。

イネ:
だけど…それをどうして今話すんですか?

スンウ:
…。

#イネ、髪の色が黒くなったかな?ますます可愛くなってどうしましょうか。

+-+-+-+

「お母さん…?」誰もいなくなった病室で目覚めたスジン。
母親を探して起き上がると、見慣れない携帯電話が目に入った。

スジン:
엄마 어디 갔어?
어? 못보던 거네?
엄마 거 맞네.
엄마 핸드폰 두 게야?
お母さん、どこ行ったのかな?
(携帯を見つける)あれ?見たことないやつだ。
(待受に自分の写真)お母さんのだね。
お母さん、電話二つ持ってるのかな?

電話のアイコンをタップすると、表示された連絡先にスジンは目を輝かせた。

スジン:
어? 어?
수진 아빠? 수진 아빠 ?!
あれ?あれれ?
スジンのお父さん?スジンのお父さんって?

#あ゛ーー 可愛すぎて暴れたい。

+-+-+-+

チグクの家に戻ってきたテサンの携帯が鳴った。
イネの番号だ。「何かあったのか?!」慌てて電話を取るテサン。

テサン(電話):
어, 인혜야.
あぁ、イネ。

スジン(電話):
아빠?
お父さん?

テサン:
!!!

スジン:
여보세요?
수진이 아빠세요?
아니아니, 수진이 아빠 아니세요?
もしもし?
スジンのお父さんですか?
違う違う、スジンのお父さんじゃないですか?

テサン:

スジン:
여보세요?
전 서수진이라고 하는데요?
수진이 아빠…
もしもし?
私、ソ・スジンって言うんですけど、
スジンのお父さんは…

テサン
수진아…
スジン…

スジン:
아빠? 아빠에요?
お父さん?お父さんですか?

テサン:
…어.
…あぁ。

スジン:
우와! 우와!!!
아빠 엄마랑 화해했어요?
엄마가 용서해 줬어요?
엄마 핸드폰에 아빠 번호가 있어요.
うわっ!うわぁ~!!!
お父さん、お母さんと仲直りしたの?
お母さんが許してくれたの?
お母さんの電話にお父さんの番号がのっていたの。

テサン:
엄마 핸드폰 본 거야?
…엄마는?!
お母さんの電話を見たのか。
…お母さんは?!

スジン:
아… 엄마 화장실 간나 봐요.
あ…、お母さん、お手洗いに行ったみたい。

テサン:
…그렇구나.
(安堵)そうなんだな。

スジン:
아빠, 안녕하세요!
お父さん、(頭をペコリ)こんばんは!

テサン:

スジン:
저 때는 아빠가 아빠 않은 척했으니까요.
あのときお父さん、お父さんじゃないふりしたから。

テサン:
어, 그랬지, 참.
아니, 나는 네가 나를 알고 있는 줄 몰랐어서.
당황해서…
あぁ、そうだったよな。
いや、お前が俺のこと知ってるなんて思わなくて…
びっくりしたんだ。

スジン:
괜찮아요.
엄마가 사람한테는 말 못한 사연이 있는 거래요.
大丈夫^^
お母さんが人には言えない事情があるって。

テサン:
어… 근데 넌 어떻게 안 거야? 내가…
あぁ…。けど、どうして分かったんだ?俺が…

スジン:
아빤 줄요?
お父さんだって?

テサン:
어.
あぁ。

スジン:
그건 그건 나 만나러 오면 얘기해 줄게요.
それはねー それはねー、会いに来たら話してあげる。

テサン:
그럴래?
そうか?

スジン:
나 만나러 올 거죠?
원래 올라 그랬죠?
会いに来るでしょ?
来るつもりだったんでしょう?

テサン:
어, 세 밤만 자고 만나고 갈려고 했어.
あぁ、あと3回だけ寝たら行こうと思ってたんだ。

スジン:
우와! 그 날은 내 수술 날인데!
うわぁ、私の手術の日だ!

テサン:
어, 네 수술 날.
あぁ、手術の日だ。

喜びのあまり、寝転んで足をバタバタさせるスジン。

テサン:
수진아? 수진아!
スジン? スジン!

スジン:
네, 근데요, 나 오늘 와도 괜찮은데.
はい!だけど、私は今日来てもいいんだけどなぁ。

テサン:
…미안하다.
…ごめんな。

スジン:
그럼 내일은요?
それじゃ明日は?

テサン:
수술 날 갈게.
그 전엔 못 가.
手術の日に行くよ。
それまでは行けない。

スジン:
아, 중요한 일이 있구나?
あぁ、大事なご用があるのね?

テサン:
어, 중요한 일이 있어서 바빠서.
수진아.
あぁ、大事な用事があって忙しいんだ。
(イルソクのことを思い出し)スジン?

スジン:
네?
なぁに?

テサン:
방사선지료 받을 때 꼭 엄마랑만 가.
放射線治療のとき、絶対にお母さんと行くんだぞ。

スジン:
그러고 있는데?
そうしてるよ。

テサン:
…어.
아빠는 이제 몰래 만나러 가지도 않을거야.
우리는 세 밤만 자고 만나는 거야.
26일, 그 때 만나자.
…あぁ。
お父さん、もうこっそり会いに行ったりはしない。
俺たち、あと3回だけ眠ったら会うんだ。
26日、そのときに会おうな。

スジン:
네. 세 밤…
참! 근데 아빠 전에 아빠 친구…
はい。3日かぁ~。
そうだ!お父さん、この前お父さんの友だちが…

そこへ外の扉が開く音が聞こえる。

スジン:
아빠, 엄마 와요. 끊어요!
お父さん、お母さんが来るよ。切るね!

電話が切れると、テサンの目から涙がこぼれた。

1686

#のっけから部長の長話に付き合ったイライラも、高い屋上が怖くて縮んだ心臓も、作戦があっけなく失敗した脱力感も、チョ・ソヒの台詞が聞き取れなくて募ったモヤモヤも、何もかも一瞬でススーッと洗い流してくれる魔法。鬼リピして何度でも泣きたい。

電話を切ると、眠っていたチグクが起き上がった。

テサン:
おじさん、僕のせいで目が覚めました?

チグク:
(補聴器をつけ)ん?何だって?

テサン:
僕のせいで目が覚めたんですか?

チグク:
いや。検事は?無事会えたのか?

テサン:
(頷く)えぇ。

チグク:
俺は…何を手伝えばいい?

テサン:
おじさん、国を離れるんでしょう?

チグク:
昔、息子を失くしたんだ。

テサン:
えぇ、知ってます。
あいつと似てるんですか?

チグク:
調べてみなければな。

+-+-+-+

警察署にやって来たスンウを、ヤン班長が待ち構えていた。

一週間チン・イルドに病院を守らせていること。
コ・マンソクの恋人から通報を受けて向かった大学でスンウの車をみたこと。
コ・マンソクの恋人の店に行ったら、CCTV映像にスンウが映っていたこと。

事情もなくこんなことをする奴じゃない… ヤン班長は説明を求めた。

+-+-+-+

戻ってきたヤン班長は、イ刑事にイネの護衛を、
パク刑事にはもう一度チャン・テサンの身辺調査を指示する。
戸惑う刑事たち。

ヤン班長:
みんなが昼夜もなく頑張っているのは分かってる。
個人的なことでも何でも、困っていることがあったら俺に打ち明けろ。
退職前に先輩業をしてやるから。

+-+-+-+

チェギョンが部長室へやって来ると、彼は昨夜ムン・イルソク邸で撮られたチェギョンの写真を見つめていた。

部長:
家宅侵入とは。
おまえ、俺に言っていない事があったのか?

チェギョン:
停職でも謹慎でも、決定が下ったら連絡してください。

部長:
話をしよう、パク検事。

チェギョン:
今まで取ったなかったので、休暇を取ります。

チェギョンは部長との話を拒否するように部屋を出て行った。

+-+-+-+

チェギョンが家でだらしなく過ごしているのを確認したイルソク。
できる事がないため、これ以上チャン・テサンを手伝うことはないだろうと予想する。
質屋も撤収作業が進んでおり、イルソクがイム室長に準備させていたことも全て整っていた。

イルソク:
さて… やってやるか。

+-+-+-+

イネはイ刑事の護衛を受けて店に到着する。
退勤するときにまた連絡するよう言い残し、イ刑事は彼女の元を離れた。

程なくして、イネの店にイルソクが現れる。
イルソクの名前を知り、検索したときに見た写真の人物だ。
メニューの中から一つ選び、「包んでくれ」と注文を受け取ると、イネはこっそり店の裏へ出た。

スンウにメールを打つ手がガタガタ震える。

そこへ…!
背後から近づいた何者かがイネを捕らえた。

+-+-+-+

質屋の前までやってきたテサンは、黒いマスクをつけ、階段を駆け上がった。

1687

#イルジメよ~~!

そこで中にいるテリョンたちに電話をし、「録音機を2つ見つけた」ことを確かめると、発煙筒を投げ込んだ。
慌ててテリョンたちが逃げ出すと、中に忍び込み、電灯の裏に隠していた3つ目の録音機を回収する。

+-+-+-+

「病院に行ったのかな?」イネが戻らないことを不審に思った店員の元へ、当の病院から電話が入った。

店員(電話):
マネージャー、病院にいらっしゃったんじゃないんですか?
30分過ぎても戻って来られないから、何か問題が起きて病院に向かったのかと…。

+-+-+-+

スンウはキムの身分証明に住所として登録されているホテルを訪れていた。
一切の掃除を断っていたというキム。
ここを住所としていたのは偽装だったことが考えられた。

そこへスンウの電話が鳴る。「マネージャーが消えたんです!」

刑事たちはすぐにイネを探し始めた。
病室の前を守っていたチン・イルドまで知らせを受けて駆け出す。(←お前は駄目だっ!

+-+-+-+

自宅に居るチェギョンは、インターネットから登記簿謄本を閲覧していた。
「ウォノス通商」という見慣れない社名が目に入る。
検索してみるが、何の情報も出て来ない。

チェギョン(チャット):
ト捜査官、ウォノス通商という会社について調べてください。
チョ・ソヒの家の隣家なんですが、代表が誰なのか、事業者登録がいつだったのか、職員は…

そこへスンウから電話が入る。

スンウ(電話):
ひょっとして今、チャン・テサンとイネは会ってるんですか?

チェギョン:
…どういうことです?

+-+-+-+

人気のない川の畔に車を停めたテサンは、回収した録音機の内容を確認していた。

テジュン(声):
ソクトゥ、お前、会長がオ・ミスクを殺したとチャン・テサンに言ったのか?

ソクトゥ(声):
テサン兄貴、もう全部知ってたんですよ!

テジュン(声):
会長が殺したと言ったのか?
いつだ!!!

ソクトゥ(声):
あ、あああの時ですよ。コ・マンソクが死んだ日。

テジュン(声):(←ここから前回出て来ていない会話
会長が殺したと、お前の口で言ったんだな。

テリョン:
本当に会長が殺したんですか?
社長が殺したんじゃなくて?

テジュン:
こいつ!!!(テリョンの頭を張り倒す)
どれだけナイフを持ってても、人を殺したことはないぞ!!!
チャン・テサンが録音機をくすねたこと、誰にも言うなよ。

そこへ、チェギョンから電話が入った。

チェギョン(電話):
今、ソ・イネさんと一緒ですか?

テサン(電話):
いいえ。
…!イネがどうしたんです?イネに何かあったんですか?!

チェギョン(電話):
ソ・イネさんがいなくなったんです。

テサン:
!!!

そのとき、もう一本電話が入る。
イネの番号からだ。
彼はチェギョンに断り、通話先を切り替えた。
そこには…縛られ、口をテープで塞がれたイネの姿が映し出されていた。

テサン:
イネ!!!

キム(声):
この女を助けたければ静かにするんだ。
今どこにいる?周辺に何があるか言ってみろ。

テサン:
(携帯のカメラで周辺の景色を映して見せ)漢江公園だ。

キム(声):
30分でサンチ洞教会前へ来い。
パク・チェギョンに知らせたら女は殺す。
オフィステルの前で見張ってる。
パク・チェギョンが家から出たら、女は死ぬ。

テサン:
そこへ行けばイネがいるのか?

画面の中で首を横に振るイネ。

キム(声):
来なければ、この女は死ぬ。

テサン:
待て。イネと話をさせてくれ。
口なんか塞いでんじゃないぞ!!!息が出来なくなったらどうするんだ!!!

キムはイルソクからの指示を思い出す。「焦れるほどいいから、話をさせろ」と。
キムはイネの口を塞いでいるテープを剥がした。
痛みでイネが「キャッ」と小さな悲鳴を上げる。

テサン:
인혜야!
イネ!

イネ:
태산씨, 내 말 잘 들어.
여기 절대 오지마.
여기 오면 너 죽일거야.
그럼 수진이가 죽어.
나 살리지 맗고 수진이 살려 줘.
…テサンさん、私の話、よく聞いて。
ここには絶対に来ないで。
ここに来たら、あなたのこと殺すつもりよ。
そうしたらスジンが死ぬわ。
私を助けようとしないで、スジンを助けて。

テサン:
어디 다친 데는 없어?
どこか…怪我はないのか?

イネ:
괜찮다고.
나는 괜찮으니까 수진이 살려 줘, 오빠.
이 사람은 오빠 죽일 거야.
…大丈夫。
私は大丈夫だから、スジンを助けて。
(キムを見上げ)この人は…あなたを殺すわ。

キム:
상지동교회 앞으로 가서 5941 차 타.
30분중이다.
サンチ洞教会前で5941番の車に乗れ。
30分だ。

通話を切ろうとしたキムに、「ちょっと待って!」とイネが声を掛けた。
静かにもう一度受話器を向けてやるキム。
イネはキムの脇にあるカメラ機材に目をやり、話し始めた。

イネ:
오빠를 다시 봐서 좋았어.
얼마나 다행이야…
내 안에 담겨 있던 오빠 모습 기억 그대로 계속 담겨 있었나 봐.
이제 그 기억 수진을 위해서 써 줘.
절대 오지마, 장태산!
…またあなたに会えて、嬉しかった。
本当に良かったわ。
私の中に閉じ込めたあなたの姿… 記憶、昔のままだったみたい。
今からその記憶…スジンのために使って。
絶対に来ないで!チャン・テサン

1691

その瞬間電話が切れた。
キムは経過報告をする。

キム(電話):
実行しました。

イム室長(電話):
では次の目的地に移動してください。
後をつけられないよう気をつけて。

#恐怖にガタガタ震えているイネの演技がリアルすぎて…。

+-+-+-+

いきなりの窮地に与えられた猶予はたったの30分。
「来なければ女は殺す」
「来たら殺されるわ」
テサンは電話でのやり取りを反芻した。

「私の中に閉じ込めたあなたの姿…記憶…昔のままだったみたい」

テサン:

彼は昔、イネと付き合っていた頃のことを思い出した。

~~カフェで見つめ合う二人

テサン:
또 본다. 부끄럽게.
また見てる。恥ずかしいだろ。

そう言って、テサンはイネの頭をくしゃくしゃと撫でた。

イネ:
나는 오빠 눈동자 속에 내가 있는 게 참 좋아.
내가 담겨 있는 것 같애.
私ね、あなたの瞳の中に自分がいるの、大好き。
私が閉じ込めてあるみたい。

テサン:
눈동자에 비치는 건 그 순간인데.
마음에 담긴 게 진짜지.
瞳に映るのはその瞬間だけだ。
心に閉じ込めなきゃ。

イネ:
마음을 다 보여 주기나 해?
心を全部見せてくれるわけ?

テサン:
마음은 느끼는 거지.
내가 그렇게… 진짜 그래?
心は感じるものだろ。
俺…!本当にそんなふうだった?

イネ:
오빠가 또 뭐가 그렇게 진짜 그래?
(笑)本当にそんなふうって何よ~

「全く…!」と笑い、テサンはチラリと周りをみると、イネのおでこにサッと口づけた。

イネ:
(超照れる)きゃあ~♥

1689

テサン:
아이, 사람들 들어.
(声を潜め)人に聞こえるだろ。

イネ:
들으면 어때? 서월에 원래 아는 사람 없는데.
(キョロキョロ)聞かれたらどうなの?ソウルに知ってる人もいないのに。

テサンは彼女の手を包み込んだ。

テサン:
아는 사람 없는 서울에 와서 정말 살 수 있겠어?
誰も知らないソウルに来て、本当にやっていけそうか?

イネ:
부산에선 오빠가 세 출발할 수 없잖아.
釜山では再出発できないでしょ?

テサン:
…。

イネ:
부산보다 서울이 일자리도 많고 학원도 많고.
나 졸업하면 바로 따라올 테니까
그 때까지 일도 열심히 하고 학원도 열심히 다녀야 돼.
ソウルのほうが仕事も多いし、学校もいっぱいあるわ。
私も卒業したらすぐに来るから、
それまで一生懸命仕事して、学校にもちゃんと行くんだよ?

テサン:
보고 싶을까 봐 그게 제일 걱정이지.
会いたくなるんじゃないかって… それが一番心配だ。

イネ:
그니까 눈으로 나 많이 찍어 뒀다 꺼내 봐.
だからね、瞳にたくさん映しておいて、取り出すの。

イネは再び、テサンの瞳を覗きこんだ。

~~

#辛いことを経た今の彼らが先にあって、後からこうやって幸せだった頃の場面が出て来る。
本来、私は甘いシーンが苦手なんだけど、こういう見せ方をされるとここまで感じ方が違うものかと…。

テサンは立ち上がり、再び電話を取った。

チェギョン(電話):
イネさん、どうなったんですか?

テサン(電話):
今かラ動画を一つ送るから、イネの瞳の中に誰がいるのか、何が見えるのか、確定してください。

チェギョン:
どういうこと?!

テサン:
ムン・イルソクがイネを拉致した。
イネが俺に信号を送ったみたいなんだ。

チェギョン:
拉致?!
信号を瞳で送るってどういう意味ですか?

1690

送られた動画から、イネの瞳孔部分がPCの画面一杯に拡大された。
そこにはハッキリとキムの姿が映し出されていたのだ。
すぐにチェギョンは、その画像をテサンに送る。

チェギョン:
後ろにカメラが見えるでしょう?
写真アトリエみたい。

テサン:
あいつ、写真が趣味だって言ってませんでしたか?
それならそのアトリエを探せばいいんだ!

チェギョン:
一体どこを探すんですか?
あいつのことは何一つ分からないのに。
ホテルの住所だって偽装だったんです。

テサン:
ソウル中のアトリエを全部調べればいいじゃないですか!

テサンはふいに何日も前のことを思い出した。
ゴミ収集車で逃げたとき、後を追っていたキムの車がUターンして去っていくのを、清掃員が撮影していたのだ。
テサンはチェギョンからスンウの電話番号を聞いた。

テサン:
パク検事が動いたらイネを殺すと言ったんです。
だから、絶対に外に出ないでください。
絶対に家を出ちゃ駄目だ!

すぐにテサンからスンウへ電話が入る。
彼の依頼を受け、スンウは当日担当していた清掃員を訪ねた。
清掃員が保存していた動画はすぐさまト捜査官に送られ、ナンバーが解析される。

#うん。最初のほうでテサンを運んだ車と同じナンバーだ。

チェギョンの電話が鳴った。

チェギョン:
車のナンバー、分かりました?

ト捜査官:
住所まで分かりました。

その住所にスンウが急行した。

チェギョン(声):
法人車両で、会社の所在地がハヒョン洞にある建物になってます。
その建物に写真アトリエがあるんです。

#ここまで30分以内に到達したのか…。
清掃員特定あたりのスピードが神ワザすぎる。

+-+-+-+

指定された教会前に到着したテサンが車から降りた。
そこにはキムが言ったとおり5941番の黒い車が停めてある。

チェギョン(電話):
ハヒョン洞にある写真アトリエでした。
イム刑事がそっちへ向かいました。

そこへイネの携帯から電話が入った。

キム(電話):
到着したか?

テサン(電話):
あぁ、来てやったぞ。
イネは?

キム:
車に乗れ。

テサンは5941番の車に乗り込んだ。

キム:
ナビに入力してある住所へ向かえ。

テサン:
(ナビをONにする)春川じゃないか…!

キム:
到着したら次の場所を教えてやる。

テサン:
次の場所?!

キム:
電話は切るな。
今から到着するときまで、この通話を切ればソ・イネは死ぬ。
ナビの経路を外れても… ソ・イネは死ぬ。

テサン:
…。

キム:
出発しろ。

テサンは車を発進させた。

#さっき聴いてた途中で電話が掛かってきて、白い車の中に無造作に放り出した録音機が心配。

+-+-+-+

スジンの病院では、女性が差し入れの飲み物をスタッフたちに配っていた。
「私たちにまで?」と恐縮する防犯カメラ映像の監視員。
女性は「全職員にお配りしているんです」と話した。

あっという間に全ての職員が眠りに落ちると、悠然とやって来たのはイルソクだ。
1人で遊んでいるスジンの元へやって来ると、イルソクはチャイムを鳴らした。

スジン:
おじさん!

イルソク:
おじさん、覚えてますかぁ?

スジン:
もちろんですよ。
だけど、本当にお父さんのお友だちなんですか?

イルソク:
そうだよ。
スジン、お父さんに会いに行こう。

スジン:
え?
お父さん、病院に来てるんですか?
手術の日まで会えないって言ってたのに。

イルソク:
ふ~ん、お父さんと電話したんだね。

スジン:
はい。

イルソク:
お父さんがスジンに会いに来られないって言ったのかい?
それとも、スジンが来ちゃダメだって言ったのかい?

スジン:
私、外に出ちゃダメなんです。
放射線治療の行き帰り以外は、外に出られないの。

イルソク:
知ってるよ。
だからおじさん、無菌車まで用意したんだよ!あははっ
見るかい?
(携帯に車の写真を映し)ジャン~!

スジン:
あっ!

イルソク:
お父さん、スジンにすごく会いたがってるんだけどな。

スジン:
ホントですか?

+-+-+-+

スジンの乗った車椅子を押し、イルソクが出て来た。
病室に残されたカレンダーに、今夜スジンが☓印を入れることは出来ないのだろうか。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

両方が同時に攻め始めて、俄然動きが激しくなってきました。
それでもラストはちょっとやり過ぎじゃないかと思ってしまいますが…。
病院のスタッフたちが目覚めたらどうなるのか、もうそんなことなど構っていられないということ。
どっちが一歩先に出るか、無駄な予想はやめて(笑)、次に進みましょう~

それにしても、一番苦労したチョ・ソヒvsチェギョンは、読みなおしてみるとまさに圧巻です。

 - Two Weeks ,