主君の太陽13話あらすじ&日本語訳 vol.2
ソ・ジソブ、コン・ヒョジン、ソ・イングク、キム・ユリ出演、「主君の太陽」13話後半です。
ではさっそく~
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顧客センターにカン・ウがやって来た。
カン・ウ「チュ社長、本当にテ・ゴンシルさんのことを覚えていないんですか?」
テ嬢「(明るく)えぇ、覚えてないんです。不思議でしょ?」
カン・ウ「…。」
テ嬢「あの霊媒師、最初はインチキだと思ったのに、たいした能力でした」
カン・ウ「話してみなくていいんですか?チュ社長、完全に回復して元気になってました。怪我したことは運が悪かったけど、事故だったんだ。あなたのせいじゃありません」
テ嬢「(頷く)事故だったんです。分かってるけど…私、ハッと正気に戻ったんです」
カン・ウ「…。」
テ嬢「見えないオバケより見える人間のほうが怖いっていつも言ってました。私、他の人には見えないものと現実との境界で怯えているところに彼に会ったんです。息のつける場所ができて、彼にくっついてひたすら喜んでたけど、何も見えない彼を、自分の世界の奥深くに抱え込んでしまったみたい」
カン・ウ「…。」
テ嬢「見えている自分の不注意で、見えない彼を大きな危険に陥れてしまったわ」
カン・ウ「…。」
テ嬢「正気に戻って生きなきゃって、そう気づいたんです。やっぱり人間って何かを失ってみないと正気を取り戻せないみたい」
カン・ウ「そんなことじゃないでしょう!本当に好きだったって分かってます。その気持ち…どうするんですか?」
テ嬢は胸元のネックレスに触れた。
テ嬢「封印です。封印…。好きだった気持ちは自分で持っているから消えはしないわ。だから今は大丈夫です」
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社長室を出たチュ君は、なぜか足が自然にある方向へ向いたのに気付き、首を傾げた。
チュ君「(右を指し)あっちへ行かなきゃならないのに、(左を指す)こっちへ行かなきゃないような慣れた足取りは何だ?」
違う方向を向いた両の足をじっと見つめる。
もう一度右へ行くとすると、左の足が拒否するように踏ん張った。
チュ君「ん?」
彼は左足が主張するまま、足を進めてみる。
すると、顧客センターの前に辿り着いた。
チュ君「ここは倉庫だったのに。…?」
チュ君は半分開いた扉から中を覗いた。
荷物の整理をしていたテ嬢は、彼が入って来たのを背後に感じ、動きを止めた。
カン・ウ「…。」
チュ君「(テ嬢を指差し)そっちは誰だ?ここはいつから事務室になった?」
カン・ウ「特別顧客センターです。社長がお作りになった事務室です」
背を向けたまま、テ嬢は涙をこらえて手を握りしめた。
チュ君「特別顧客センター?他にもそんな無駄なものを作ったのか、俺は」
黙っているテ嬢が気になり、カン・ウは黙って彼女を見た。
チュ君「(カン・ウの名札を見て)そちらは…カン・ウ?新しい保安チーム長だろう?副社長がスカウトしたと言ってた、大統領官邸を警備しても余る経歴。そうだな?」
カン・ウ「はい」
チュ君の視線が、後ろを向いたままのテ嬢に移った。
チュ君「…こちらは?」
テ嬢「…。」
不思議そうにテ嬢を覗き込もうとするチュ君に顔を向けられないテ嬢。
カン・ウはその表情に顔を曇らせた。
#カン・ウは彼女の向こう側にいるから、表情が見えている。
この絶妙な位置関係がすごく上手いよなー。
チュ君「???」
たまらず、カン・ウが二人の間に立ちはだかる。
カン・ウ「この事務室担当の職員です。今日で辞めるからと部屋を片付けていたところです」
チュ君「あぁ、そうか?」
テ嬢「…。」
後ろを向いたままの彼女がどうしても気になり、チュ君はそれでもカン・ウの背中越しに彼女を覗き見る。
カン・ウ「何か指示がおありですか?」
チュ君「いや」
チュ君は部屋を見渡し、不思議そうに首を傾げて出た。
チュ君「あそこに何か預けていたかな…?(背中が痛む)あぁ、痛い」
部屋の前で彼はもう一度顧客センターを振り返った。
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分かってはいたものの、テ嬢はいざやって来たチュ君に打ちのめされていた。
カン・ウ「荷物は置いて行ってください。僕が持って帰りますから」
テ嬢「…。」
カン・ウ「いや、僕が帰るとき、一緒に帰りましょう」
テ嬢「…いいんです。大した量じゃないですから」
カン・ウ「封印なんてあっという間に解けてるじゃないですか!」
テ嬢「…そうですよね」
カン・ウ「そんな泣き出しそうな顔をして一人で出て行くなんて。放っておけません」
テ嬢「(微笑む)コンシルがいますから。カン・ウさんがくれたコンシル、すごく癒してくれるんですよ」
カン・ウ「…。」
テ嬢は荷物の箱を閉じた。
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チュ君は頭の中にポッカリ開いた穴に悶々としていた。
チュ君「文字も読めるようになったのに、何かがぎゅっと封じ込まれてる気がする…」
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キム室長はカン・ウの元を訪れていた。
キム室長「主君が事故に遭う直前、この写真を渡しましたよね」
それはヒジュによく似た女性が写ったあの写真だ。
キム室長「会長が主君に会ったのはこの写真の件ですか?」
カン・ウ「えぇ。これはチャ・ヒジュさんが死んだ1年後に撮られた写真です」
キム室長「チャ・ヒジュが双子だったのかどうか調べるように言われたんです。主君はこの女性を探してどうするつもりだったんでしょうか」
カン・ウ「…。」
キム室長「テ嬢に出会ってから、チャ・ヒジュを忘れようと努力している様子だったのに…。なぜ双子の片方を探そうとしているんでしょう」
カン・ウ「キム室長のご存じないことがあります」
キム室長「?」
カン・ウ「死んだチャ・ヒジュはチュ・ジュンウォン社長拉致事件の犯人です」
キム室長「! …犯人?」
カン・ウ「写真の中の双子が共犯者である可能性が高いんです」
キム室長「共犯だって?!」
驚いたキム室長はショックで傷んだ胸を咄嗟に押さえた。
カン・ウ「大丈夫ですか?…すごく驚かれたんですね」
キム室長「と言うことは、チュ君は全部知りながら隠していたんですか?」
カン・ウ「チャ・ヒジュさんが犯人だということは、最初から知っていたそうです」
キム室長「!」
カン・ウ「双子であり、その人物が共犯である可能性が高いということは、今回この写真で分かったんです」
キム室長「…。」
カン・ウ「この女性がまたチュ・ジュンウォン社長の前に現れるかもしれません」
キム室長「…。」
カン・ウ「この女性を見つけなければ」
写真を握っていたキム室長の腕から力が抜ける。
秘書室へ戻ってきた彼は、デスクで頭を抱えた。
#今度はキム室長がこのポーズ
キム室長「ヒジュが犯人で、ハンナが共犯だって?」
机の引き出しを開けると、彼はフォトフレームを取り出した。
そこにはそっくりな若い女性…彼の言うヒジュとハンナだろうか、二人が並んで写っている。
キム室長「そんなはずはない。ハンナがどれだけ明るくていい子だったか」
彼は以前の出来事を思い出した。
キム室長「大学合格おめでとう!」
ハンナ?「ありがとうございます、叔父さん」
キム室長「両親も喜んでいるだろう」
ハンナ?「もちろんです。あぁ、私、今度韓国に帰るんです」
キム室長「韓国に?」
ハンナ?「叔父さん、私が双子だったとおっしゃってたでしょう?帰って妹を探したいんです」
キム室長「私も君に会ってから探そうとしたんだが、見つからなかったんだ」
ハンナ?「双子はテレパシーが通じ合うっていうでしょう?自分で行けば見つけられるかもしれませんから。きっと見つかります」
キム室長「(笑)…そうだな」
その後…。
ハンナ「妹は死にました。叔父さんはどうしてあの子を探さずに一人で放っておいたんですか?!」
キム室長「ハンナ…」
ハンナ「あなたが憎いわ!」
キム室長「…。」
ハンナ「死んだ子の名前はチャ・ヒジュです。チャ・ヒジュ…イギリスで幸せに暮らしたハンナと違って、あまりに不幸で寂しく生きたわ」
キム室長「…。」
ハンナ「チャ・ヒジュという名前、覚えていてください。そして、生涯… あの子に詫びてください」
#ハンナと入れ替わりにヒジュがイギリスに帰ってきたのかと思ってしまう…。
その可能性を考えてしまうほど、前後で印象が違いすぎるよなぁ
キム室長「ハンナを…見つけなければ」
#ハンナの大学入学前後であるこの会話。話の内容やハンナの様子からすると、ハンナが韓国へ行った時には、もうヒジュは死んでいたようにも受け取れるけど、それならキム室長が持っている写真も、前回のヒジュ死亡現場での映像もわからなくなる。会うことは出来たってことですね。ここはかなり疑問が残ります。
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テ嬢の自宅にやって来たカン・ウは、携帯用の防犯装置を手渡した。
カン・ウ「警察に直結する防犯ベルです。危険なときに押せば数分以内に警察が来るはずです」
テ嬢「…。」
カン・ウ「チュ社長を刺した犯人が捕まるまでは、気をつけないといけませんよ。ときどき電話しますから、必ず出てくださいね」
テ嬢「気をつけます。正気に戻ったって言ったでしょう?」
カン・ウ「これからは僕があなたを守ります」
テ嬢「…。カン・ウさん、本当にありがたいことなんだけど 」
カン・ウ「…。」
テ嬢「私、もう誰かにすがりついたり、しがみついたり… そういうことはやめなきゃ」
カン・ウ「…。」
テ嬢「すがりつかないことが彼を守ることだったから」
カン・ウ「…。」
彼女の部屋を出て来ると、カン・ウはやはり心をそこに残してきたようで、ドアを振り返った。
そこへイリョンがやって来る。
カン・ウ「どうしてここに?」
イリョン「あんたじゃないよ。テ・ゴンシルに会いに来たの。あの子、もうキングダムに来ないっていうから」
カン・ウ「何を話す気なんだ?」
イリョン「…。」
カン・ウ「チュ社長のことで責めるつもりなら帰れよ。お前が加勢しなくても十分苦しんでる」
イリョン「チュ社長、ホントにコンシルのこと何も覚えてないの?」
カン・ウ「…。」
イリョン「チュ社長の叔母様が、チュ社長にコンシルのこと話さないでくれって言うから、まさかと思ったのに。ホントだったの?」
カン・ウ「…。」
イリョン「Oh, My God!!!!!」
喜び勇んで部屋に入ろうとしたイリョンの首根っこを、カン・ウが掴んで引き戻した。
カン・ウ「面白がるなら見過ごすことは出来ないな」
イリョン「離してよ!あたし、落ち込んでるときは、嫌いな子のイケてない姿見ないと業務に支障きたすのよ」
カン・ウ「お前、何でそんなにテ・ゴンシルさんを嫌うんだ?」
イリョン「もともと憎たらしかったけど、あんたがあの子のこと好きだからもっと嫌い!」
カン・ウ「…。」
イリョン「あんた、あの子のこと好きでいちゃ駄目よ!付きまとってもっと憎んでやる!」
カン・ウ「…。」
イリョン「好きな子があたしにやられて腹が立つなら、もうテ・ゴンシルを好きでいるのやめることね!」
カン・ウ「お前、ホント別人種だな。確かに黒ひげクジラだ。地球上にはいない生命体!」
イリョン「え?黒ひげクジラっていないの?」
カン・ウ「調べてみたら、白ひげクジラはいても黒ひげクジラはいない」
#調べたんだ…。
イリョン「そうなの?黒いひげのあるクジラ、見たような気がするんだけど。オットセイだったのかな?」
カン・ウ「(溜め息)」
イリョン「あ♪ あたしが言ったこと、思い出して調べたわけ?」
カン・ウ「あぁ。一体お前みたいなやつをどう理解すればいいのかと調べてみたら、いなかった」
イリョン「(嬉)どうして?あんたの漁場で飼ってみたくなった?」
カン・ウ「言ったろ。俺は魚を飼ったりしない」
※先日からイリョンとカン・ウの会話の中に「漁場管理」や魚に関する言葉がたくさん出て来ます。
「漁場管理」とは、付き合ってもいない異性を手元にキープしておくこと。
イリョンを好きでもないのに思わせぶりなことはしないと、カン・ウは一貫して彼女のプッシュを拒絶しています。
最初にこの言葉を使わずに訳したのに、その後もあんまり「漁場管理」「漁場管理」言うもんだから…^^;
イリョン「飼わなくてもいいから!開放してて。私、すご~い異種だから、あんたが餌をくれなくても、酸素を送ってくれなくてもすくすく育って、あんたが絶対に追い払えないくらい…大きくなるから!」
カン・ウ「…俺も、お前みたいに見えるのかな、彼女には」
イリョン「!… 何よ。あたしが醜く見える?」
カン・ウ「いや。カッコいい」
イリョン「?!…カッコいい?」
カン・ウ「乞い願わずに堂々としてて、カッコいいな、お前」
イリョン「(嬉)ホント?!」
カン・ウ「あぁ、お前見てると元気がでる」
イリョン「^^」
カン・ウ「少し前は自分がちっぽけだと思ってたから。俺もお前くらいカッコよくならなきゃな」
#あーあ、失敗。イリョン、また意図せぬ方向に励ましちゃったよ…。
イリョン「何よ?あたしがあんたにしたように、テ・ゴンシルにするつもり?」
カン・ウ「あぁ、ありがとうな。またお前から一つ学んだよ」
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素晴らしいヒントをカン・ウに与えてしまったイリョン。
車の中で悶々と、ネガティブ妄想に陥っていた。
カン・ウ「(手を握り)僕はトゥリーです。地球上に存在しない生命体」
テ嬢「(お目目パチパチ)トゥリー?」
カン・ウ「(頷く)もともと異種だから、あなたが何気なく僕を放り出しておいても、一人ですくすく育って、あなたが無視できないほど、恐竜のように大きくなります」
テ嬢「カン・ウさん!」
カン・ウ「コンシルさん…」
カン・ウはひしとテ嬢を抱きしめ、その場に倒れこんだ。
#一度目に抱きしめたのはテ嬢の妄想の中、二度目に抱きしめたのはイリョンの妄想の中。
カン・ウって一体…(涙
イリョン「はっ!!!トゥリーをコンシルのそばに残しておいちゃダメだわ!あぁ、どうしよう」
悩んだイリョンは、何か思いついたのか、ニヤリと笑った。
+-+-+-+
チュ君の自宅に叔母夫婦がハンナを連れてやって来た。
ダイニングテーブルについている3人と離れ、チュ君はリビングで一人、絵本の束を睨んでいた。
叔母「紹介するって言ったでしょう?病院で会ったハンナさんよ。あの日、あなたの力になってくださったのよ」
ハンナ「…。」
副社長「いきなり家に連れて来るなんて、チュ社長が嫌がることなんだが…」
叔母「(ジロリ)」
副社長「…ね」
チュ君は絵本を持ってきてテーブルの上に置いた。
チュ君「叔母さん、この本、ここにあったんだけど、僕が読んでいたんですか?」
叔母「?」
副社長「ここにあったんだからチュ社長の本だろ?」
チュ君「…。」
副社長「目覚めてからこの本を見て、文字を読めることに気付いたんだ」
チュ君「…。」
副社長「思い出してみろよ。すごく特別な人と繋がる…」
叔母が副社長の足を思い切り踏みつけた。
副社長「…。」
チュ君「特別な人?僕にそんな人がいたんですか?」
叔母「…。」
ハンナ「これ、私の本です」
#許さん…。絶対に許さん。
叔母「?」
副社長「?」
チュ君「?」
ハンナ「この間ここへ来て、家政婦の方を紹介していただいた日、私、うっかりしてここに置いて行ったんです」
副社長「…。」
叔母「あぁ!そうだわ。ハンナさんが持って来たのよ」
チュ君「童話の本だけど、内容もいいし、絵も綺麗だから。大事にしている本なんです。(チュ君を見上げる)私の本、目覚めて最初にお読みになったんですね。いい気分だわ」
叔母たちの前で平気で嘘をつき、謎の微笑みを浮かべるハンナ。
不思議そうに見つめるチュ君。
ハンナを睨みつける副社長。
誤魔化すように笑う叔母。
叔母「チュンウォン、目覚めたとき最初に目に入ったのはハンナさんだったわよね?二人は運命なのかもしれないわ」
+-+-+-+
本屋に寄ったテ嬢は、「嵐の夜に」の絵本を手にとった。
テ嬢「もう読めるんだよね。良かった…」
そのとき、イリョンから電話が入る。
#イリョンはテ嬢の家からの帰り道。さっきカン・ウと一緒に家にいたのに、もう本屋にいるテ嬢。素早い。
イリョン(電話)「会って話したいことがあるの。この前同窓生と集まったレストラン、覚えてるよね?うん、そこで会いましょ」
電話が切れた。
イリョン「この間、胸の悪くような真似を二人でやったくせに。そこで会えば何か思い出すこともあるでしょ。もう…テ・ゴンシルがチュ社長みたいな大物とうまくいくのはホント嫌なんだけど…」
#カン・ウを取られたくないから、嫌々チュ君と元通りにさせようというイリョンの作戦。
ホント憎めない人です。
もちろん、次にイリョンが電話したのはチュ君だ。
チュ君(電話)「今夜中に呼び出すほど重要なこととは?(目がカッと開く)ジャイアントモールに関する特大情報があるって?待っててください。今すぐ行きますから」
電話を切り、チュ君は「あれ?」と首を傾げた。
チュ君「テ・イリョン?テ氏…?テ… テの後に何か付くはずなんだが」
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テ嬢はレストランでイリョンが来るのを待っていた。
テーブルの上にはおそらく買ったばかりの絵本が積んである。
#いつも思うけど、韓ドラの行動範囲って、すごく狭い範囲に会社やら家やらデート場所やら全部詰まってるよね。
待ち時間を持て余したテ嬢が一番上の一冊を手に取ると、ちょうど後ろにチュ君が入って来た。
店の中を見渡した彼は、ふと視界に飛び込んできた見覚えのある表紙に驚いて目を留めた。
チュ君「?」
チュ君は吸い寄せられるように彼女の後ろへ近づいた。
そう、あの日と同じように。
そのとき…!これまたあの日と同じく、テ嬢の前に霊が現れ、彼女は「キャッ!」と小さな悲鳴を上げた。
咄嗟に、のけぞった彼女の肩を支えるチュ君。
その瞬間、霊の姿は跡形もなく消えて行った。
テ嬢「?!」
彼女は自分の両肩に置かれた手を振り返った。
触れると霊が消える人… それは一人しかいないのだ。
チュ君「大丈夫ですか?」
テ嬢「…。」
テ嬢は何も言葉が出ず、胸元のネックレスを握りしめた。
チュ君は彼女の両肩を掴んだ手をぎこちなく離す。
チュ君「誤解しないでください。後ろに倒れそうだったから掴んだだけです」
テ嬢「…。」
チュ君「(絵本を後ろから指差し)その本のことで後ろに立ってたんですよ。僕の読んでいる本と同じで、目についたんです」
テ嬢「…。」
チュ君「ところで、こんなこと言うのは妙だけど、さっき触ったときビリっと痺れませんでしたか?すごく強く」
テ嬢「…いいえ」
話すことがなくなってしまったチュ君は2Fへ上がろうとして、やはり気になって彼女を振り返った。
チュ君「口説いたように見えたかな?」
彼が上がっていくと、ようやく彼女は後ろを振り返る。
テ嬢「記憶は消えてしまっても…あなたはまだ私の防空壕なんですね」
#チュ君がテ嬢に丁寧語で話すのが新鮮~~♪という不届きな楽しみ方。
2Fへ上がったチュ君は、下の階でテ嬢が絵本を抱えて出て行くのを見かけ、また立ち止まった。
チュ君「間違いなくビリっとしたのに。何だ?」
自分の手を自分で触ってみる。
#こんな赤白服が着られるのは、チュ君かモノマネ歌合戦の司会者くらいだ。
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キングダムへやって来たチュ君は、社長室のデスクでじっと手を見つめた。
チュ君「前にもそんなことがあったような気がする…」
そこへキム室長がやって来る。
キム室長「主君、個人的な用が出来まして。何日か休暇をいただきたいんです」
チュ君「キム室長が休むとおっしゃるのは、この15年で初めてですね」
キム室長「もう文字もお読みになれるんですから、私がそばにずっとついていなくてもいいでしょう。もう録音機も解読機も必要ありませんね」
チュ君「キム室長は録音機でも解読機でもありません」
キム室長「最初、チュ君はそう私に要求しましたよね。録音機、解読機だけやれと」
チュ君「…。19歳の子どもが言ったこと、まだ気にしていらっしゃったんですか。僕のそばにはキム室長がこれからもずっといてくださらないと」
キム室長「私のいない間、副社長室のアン代理が業務をおこなってくれます」
チュ君「分かりました。ゆっくり休んできてください。どちらに行かれるんです?」
キム室長「イギリスへ行ってくるつもりです。随分長い間会っていない甥子たちに会いに」
チュ君「…。」
キム室長「主君」
チュ君「?」
キム室長「帰ってきたら主君にお話しなければならないことがあります」
チュ君「まさか、今だとばかりに僕から逃げるつもりじゃないですよね?言いましたけど、それは絶対に駄目ですよ」
キム室長「(頷く)えぇ」
チュ君「ゆっくりお休みを」
チュ君に背を向けたキム室長の表情は、実に鎮痛だった。
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テ嬢は姉の働くカフェに来ていた。
姉「コンシル、元気だして。ハンジュさんがキングダムよりずっといいところ紹介してくれるって」
ハンジュ「(力説)正直テ・ゴンシルさんは倉庫番みたいな特別顧客センターで腐ってる人材じゃないでしょー!」
姉「だよね?」
ハンジュ「頭もいいし、韓国大出てるでしょ?それに、運動。テニスが上手いし、美術、音楽で受賞経験もある。外国語の実力もすごいって?美人だし背も高い、口が追いつかなくて全部言えないな。とにかく華麗なスペックだ」
テ嬢「(苦笑)私のことすごく詳しいんですね」
手にしていたマカロンを口に頬張り、黙るハンジュ。
姉「そうだよね。私、そんな話したことないけど?」
ハンジュ「ふふん、例の副社長傘下の軽口が噂を流してるんですよ」
テ嬢「軽口?」
姉「いるのよ。あんたのことあれこれ吹いて回ってるやつ。ハンジュさんが探してくれるから。見つかったらあたしがサクッとやっつけてやる」
ハンジュ「サクッとね。ハッハッ」
テ嬢「…。」
ハンジュ「とりあえず履歴書をいただけますか?」
テ嬢はカバンから封筒を出した。
それを受け取ると、「見ますね」とハンジュはその場で中身を広げた。
ハンジュ「この経歴事項でチェックされたところ、詳しく書いていただかないと。何か事故があったんでしょう?」
テ嬢「…。」
ハンジュ「事故の理由、後遺症等々、その辺を詳しく書いてください」
テ嬢姉が履歴書を奪い取って封筒に戻した。
姉「そんなややこしいんならいいよ」
テ嬢「それがいいみたい。嘘書くわけにもいかないし、やめたほうがよさそうです」
ハンジュ「…。」
テ嬢「気に掛けてくださってありがとうございます。(姉に)先に帰るね」
テ嬢はあっという間に立ち上がった。
ハンジュ「(テ嬢の背中に)いや、ざっと書いてくれればいいのに」
姉「うちのコンシル、事故後、話せない事情があるの。ややこしいところに行って問題でも起きたら、紹介してくれたハンジュさんを困らせることになるかも。無かったことにしようよ。その代わり、砂肝奢ったげるから。」
ハンジュ「…えぇ」
姉も立ち上がり、ハンジュは一人残された。
ハンジュ「はぁ、副社長に領収書処理してもらうには、あれだけでも貰っていかなきゃならないのに…。大変だぞこりゃ」
+-+-+-+
カフェの出口へぼんやり歩いていたテ嬢は、入って来たハンナとぶつかりそうになる。
テ嬢「すみません」
ハンナの目が瞬時に胸元のネックレスを捉えた。
ハンナ「素敵なネックレスですね」
以前、ハンナがチュ君の叔母夫婦と食事をしたとき、チュ君の恋人らしき女性の名前として「テ・ゴンシル」の名前が出たのを、ハンナは覚えていた。
ハンナ(心の声)「テ・ゴンシル、テ嬢(太陽)…」
ハンナ「太陽のモチーフですか?」
テ嬢「えぇ。ありがとうございます」
ハンナとすれ違ったテ嬢は、後ろで物憂げな顔をしているヒジュの霊にギョッとして立ち止まった。
テ嬢「チャ・ヒジュさん!」
ハンナ「?!」
ハンナが驚いて振り返る。
ヒジュの霊は姿を消した。
テ嬢「間違いなくヒジュさんだったのに」
キョロキョロしながら出て行くテ嬢に、ハンナは警戒の色を強める。
ハンナ「あの女、一体何を見てチャ・ヒジュなんて名を呼んだのかしら」
+-+-+-+
副社長が社長室へ来ていた。
副社長「この間紹介したハンナさんだけど(チュ君の肩を叩く)」
チュ君「(顔をしかめる)痛いんですよ」
副社長「あぁ、すまん。調べてみたらかなり有名なキュレーターらしい。今秋の文化イベントで、有名画家の作品を展示する企画があるから、とりあえず来るように言ったんだ」
チュ君「あの人、イギリスから来たって言いましたよね」
副社長「生まれ育ちはイギリスで、LA、NY、北京、あちこち回って暮らしたらしいけど、とてつもない家柄で頭もいい」
そこへハンナが訪ねてくる。
彼女を迎えたチュ君は、胸元のネックレスに引きつけられた。
太陽のネックレスだったのだ。
#絶対に絶対に許さん
チュ君「?」
ハンナ「どうなさったんですか?」
チュ君「いえ。お座りください」
チュ君はハンナを応接スペースへ案内する。
+-+-+-+
テ嬢は保安室に来ていた。
#いまやカン・ウが出て来るとホッとしている自分がいる。
カン・ウ「チャ・ヒジュさんがまだチュ社長のそばに残っているんですか?」
テ嬢「えぇ。確かに見たんです」
カン・ウ「…。」
テ嬢「社長がまたチャ・ヒジュさんのこと調べてるって聞いたんですけど、何がどんなふうに進んでるのか知ってますか?」
カン・ウ「テ・ゴンシルさん、相変わらずチュ・ジュンウォン社長に関することが気になりますか?」
テ嬢「私はヒジュさんのことが見えるでしょう?だから、どうにかして解決してあげたいんです」
カン・ウ「ヒジュさんと一緒にチュ・ジュンウォン社長を拉致した共犯者の輪郭を掴みました。もしかしたら捕まえられるかもしれません」
テ嬢「そうなんですか?」
カン・ウ「犯人が捕まれば何もかも全て解決するでしょう」
テ嬢「…。」
カン・ウ「チュ・ジュンウォン社長はあなたに関する記憶が全くありません。だから、あなたに霊魂が見えることも知らないんです」
テ嬢「…。」
カン・ウ「今後あなたがヒジュさんを見たとしても、何も伝えることはできないでしょう」
テ嬢「(俯いて小さく頷く)」
カン・ウ「あなたを信じはしないでしょうから」
テ嬢「…そうですね」
+-+-+-+
キム室長はある男性と会っていた。
男性「15年振りだな。君がまたイギリスへ戻ってくると思ってたよ」
キム室長「ぜひとも探さなきゃならない人がいるんだ。君、僕の姪を覚えてるか?」
男性「?」
キム室長「ハンナ。ハンナ・ブラウンだ」
+-+-+-+
「父はイギリス人、母は韓国人です」
ハンナが話し始めた。
ハンナ「実は私…養子なんです」
場所は副社長室に移っていた。話の相手はチュ君の叔母だ。
叔母「あぁ…」
ハンナ「養子だけど、実の両親がどんな方だったのか、どうして実の両親の手で育てられなかったかは知っています」
叔母「…。」
ハンナ「叔父に会いましたから」
叔母「そうなの」
ハンナ「両親は貧しい画家だったそうです。事故で亡くなってしまって、私を引き取る親類がいなくて養子になったと…」
+-+-+-+
キム室長の話も続いていた。
キム室長「イギリスで養子になったハンナは見つかったんだが、双子のもう一人は見つからなかった。ハンナは幸せに育ったのに、韓国に残ったヒジュはそうはならなかった。一人寂しく育って、辛い死を迎えた子だと思っていたんだが…」
男性「…。」
キム室長「ハンナとヒジュ、二人の子が出会って、一体何が起きたのかわからないんだ」
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おもちゃの箱を大事に抱えて自分の前に今立っている二人の子どもに、チュ君はまた首を傾げていた。
アン代理「この子たちです。社長の名刺だけ渡して、おもちゃを持って行こうとしたそうです」
チュ君「(名刺を受け取り)確かに俺のだ」
チュ君は二人を自分のデスクまで連れて来た。
#ふふっ 二人並んで見上げてる姿、めちゃくちゃ可愛い^^
チュ君「(名刺を凝視)俺が児童保護センター基金を作ると言ったのは、この子たちのことか?」
スンモ「うちのコシテルでおじさんがそれをくれたんでしょ?それを持って来れば、キングダムにあるもの何でも持って行っていいって言ったのに」
チュ君「俺はお前たちに名刺を渡すような人間じゃない」
チュ君は電話を取り上げた。
チュ君(電話)「持っているおもちゃはそのまま持たせて、そのかわり、しっかり金銭教育をして帰らせてください」
電話を切って処理を終わらせたチュ君の背中に、スンモの声が飛ぶ。(←頑張れスンモー
スンモ「ハングルも読んであげたし、特別な人だって言ったじゃないですか!」
チュ君「!(振り返り)特別な人?」
スンジュン「(うんうん)」
スンモ「コンシルお姉ちゃんの特別な人だって、そう言ったじゃないですか!」
チュ君「俺が、誰にとって特別な人だって?」
スンモ「コンシルお姉ちゃんだよ。うちのコシテルに住んでるテ・ゴンシルお姉ちゃん。テ嬢ですよ!」
チュ君「…。コシテルに住む、テ・ゴンシル?」
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自宅前に帰ってきたテ嬢は、誰かがいる気配に警戒して家に近づいた。
彼女を待っていたのは… ヒジュの霊だ。
テ嬢「チャ・ヒジュさん!」
ヒジュ「…。」
しばらくテ嬢を見つめると、ヒジュはテレパシーを使ってテ嬢に話しかけた。
ヒジュ「あなたチュンウォンを愛しているんでしょう?」
テ嬢「…。」
ヒジュ「チュンウォンのためだと思って、あなたの体を私に貸してください」
テ嬢「!」
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ハンナがチュ君の叔母と階下へ降りてくるのを見かけると、ハンジュは「オッ」と指さし、一緒にいたカン・ウに話し始めた。
ハンジュ「あの人、副社長の奥様が強力にプッシュしてる主君の結婚相手ですよ」
カン・ウ「…。」
ハンジュ「けど、何だか今度は尋常じゃないですよ。あの人、チュ・ジュンウォン社長と同じヴィラに住んでるんだって」
カン・ウ「同じところに住んでるんですか?」
ハンジュ「えぇ。あんな広い家に一人で住んでるんだから、めちゃくちゃ金持ちでしょうね。本家はイギリスだって」
カン・ウ「…。」
カン・ウはどこか気になり、彼女を目で追った。
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叔母はハンナを夕食に誘った。チュンウォンも呼ぶと。
ハンナ「そうしようかしら」
チュ君「私はね、うちの甥がハンナさんを見る目が、他の女性を見るのとは違う気がするの。ハンナさんはどうかしら?」
ハンナ「私も好感を持ってます」
ハンナが立ち止まった。
ハンナ「それなら、気になる部分はストレートに訊いてもいいですか?」
叔母「…。」
ハンナ「テ・ゴンシルさんという女性は、チュ・ジュンウォンさんとどんな関係だったんですか?」
叔母「うちのチュンウォンと親しくしていたのは事実よ。死んだ子の傷をいじくって、うちのチュンウォンに付きまとっていたの」
ハンナ「ヒジュさんという方ですか?」
叔母「…。」
ハンナ「テ・ゴンシルさんは死んだヒジュさんを知っているんですか?」
叔母「知っているはずはないわ。だけど、死んだヒジュを呼び出して治療しるとか何とか…」
ハンナ「…。」
叔母「話にもならないことを言う人よ」
ハンナ「そうですね。死んだ人を呼び出すなんて…。(微笑)本当に話にならないわ」
叔母「行きましょう」
叔母が歩き出すと、ハンナの目が冷たく…鋭くなった。
+-+-+-+
驚きのあまり、買い物の荷物を落とすテ嬢。
テ嬢「私の体を差し出して欲しいっていうことですか?」
ヒジュ「(頷く)」
テ嬢「私が代わりに伝えられないことなんですか?」
ヒジュ「…。」
テ嬢「それなら、あなたは犯人を捕まえられますか?」
ヒジュは大きく頷いた。
そのとき…
大きな手が彼女の肩を掴み、振り返らせた。
テ嬢「!!!」
チュ君だ。
その瞬間、ヒジュは消え去った。
チュ君「嵐の夜、本の中で二人がお互いを確かめるための暗号だ。あんた、俺のこと知ってるだろ?誰なんだ?」
テ嬢「…。」
チュ君「お前が…テ嬢なのか?」
テ嬢「!」
+-+-+-+
ここでエンディングです。
記憶喪失はもちろん使い古されたネタで「またかよ」状態ではあるんですが、
思い出せない期間、あり得ない行動をしていたらしい自分に戸惑う、っていうのはよく出来ていますよね。
自分がなぜ変わろうとしていたのか突き止めようとするのは、ただ思い出せなくて悶々としているよりずっと主体性もあって。
テ嬢には心強い味方もたくさんいるし、チュ君も確実に正解に近づいているし、ヒジュが体を貸してくれと言っているのもハンナを止めようとしているんだろう…と考えると、それほど先は心配せず、ヒジュの事件とテ嬢の事故の件、謎解きを楽しみにしようと思います。
それにしても、ちゃんとチュ君が自力でテ嬢のところへ辿り着いているのをみると、霊媒師おばさんとの取引は安い買い物だったね、あはっ♪
ではでは、今回もお読みいただいてありがとうございました。
#ところで、13話冒頭でハンナが持っていた分厚い本は何だったんだろう
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Comment
こんばんわ^^
先日ツィッターフォローさせていただいたものです。
13話、早速読ませていただいて、内容詳しくわかってすっきりしました(^^)
翻訳記事の冒頭のyujinaさんの文章に思わずくすっとしているわたしです。
ネタつきてきたとおっしゃらずに、しぼりだしてくださいね
一時は一生懸命勉強していたハングル、辞書の順番すら忘れてきた劣等生ですが、yujinaさんの頑張りをみて、また再開しようかと思っています(本当か?)
こんにちは~
はじめまして!
いつも訳読ませていただいています。
合間に入る緑文字の感想も面白いです!
死んだのはヒジュかハンナか疑問ですね~
>#ところで、13話冒頭でハンナが持っていた分厚い本は何だったんだろう
13話の冒頭のハンナ?が持ってた本は多分・・・
バックだと思います!本に見えるけど金色の金具?みたいなのがついてました
>マカプウさん
ありがとうございます~。
冒頭の序文を楽しんでくださっているという嬉しい言葉にドキッ(笑
残り数回、何とか絞り出しますね^^;
韓国語の勉強、ぜひ再開しましょう~^^
>さくら☆んさん
緑コメントも含めて楽しんでいただけて嬉しいです。
死んだのはヒジュだろうと今のところは思ってます。
死と生の縁でチュ君の前に現れた霊は、チュ君の知っているヒジュだと思いますし、
序盤でテ嬢に乗り移った霊も「one、two、three」を知っているところをみると、これもヒジュではないかと。
でも、ハンナ&ハンナを見守る霊は生前と人格が逆になっているように思うし、
「死んだのはヒジュなのか」も分からなくなるほど、今のハンナは存在も目的も全てが謎ですよね。
もし死んだのがハンナなら、どうストーリーを作ってくるのかすごく楽しみ^^
13話の冒頭でハンナが持っていたもの、今見直してみると確かにバッグですね。
ミステリアスなファッションに合わせてあって、なかなかいいです。
ありがとうございます^^