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主君の太陽:劇中に登場する小説『そして誰もいなくなった』について

      2013/09/21

「主君の太陽」の中で重要な小道具として登場するアガサ・クリスティー原作の推理小説『そして誰もいなくなった』について。

12話でこの小説について、少し台詞の訳を変更したところがあり、それが自分でも気になったので、別記事にして触れることにしました。

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以降、この小説の重大なネタバレが含まれています。また、「主君の太陽」12話までのネタバレを含みます。
知りたくない方は続きをお読みになりませんよう、お願いします。

※小説の内容は私の記憶を頼りに書いているので、もしかしたら正確でない部分があるかもしれません。
【追記】ミステリーファンの方から小説内容に間違いはないと確認していただけました。

私が台詞の訳を変更した理由の大きな部分は「小説の重大なネタバレだから」。
いくら台詞とはいえ、これほど重大なネタバレを書いてしまうのがどうしても嫌で、内容をぼかしました。
ここではその部分について補足しますね。

小説の概要について

無人島に招待された10人の男女。
お互い面識のある者はおらず、全員が「オーエン」という人物からの招待状を受け取り、この島に集まった。

その夜から、ひとりずつ招待客が殺されていく。
誰が犯人なのか、お互いがお互いを疑う彼ら。

一人、また一人…。

そして、最後に残った10人目が精神錯乱に陥り、自ら命を絶つと、そこには誰もいなくなった。

犯人について

全員が死んでしまったことで、一旦は犯人が不明のまま事件は終わる。
その後、犯人が記した手記が発見され、真相が明らかになった。

ドラマの中で、謎の女がペンネームとして使っていた人物「ウォーグレイヴ」がその犯人。

※訳の中では「犯人」ではなく「登場人物」と書きました。

小説とドラマの関連性について

「小説の中でひとりずつ殺されていき、読み終わった時に最後に死ぬのは自分じゃないかと思った」とは、拉致時にこの小説を読まされたチュ君が後に語った言葉。
小説の中で「次は自分が犠牲になるのではないか?」と恐怖に怯える登場人物たちの心理と見事にリンクしている。

そして、謎の女が「ウォーグレイヴ」というペンネームを使っていることで、彼女が犯人なのかもしれないという推測につがなるが、もう1点おさえておきたいのは、そのウォーグレイブ自身は小説の中でどうなったのか?ということ。

彼は小説の中で10人の招待客のうちの一人であり、自分自身を犠牲者だと見せかけて、自ら数人目に”殺されて”いるのだ。
単純な人間を選んでそそのかし、自分が死ぬように仕向けて…。

そう。小説では「本当の犯人は死んでしまった人間の中にいた」。

これをそのまま単純にドラマに置き換えると、「犠牲者であると見せかけて死んだ人間」=ヒジュ、ということになるが、
ヒジュとそっくりな女がいるということは、真犯人である自分は生きていながら、「ヒジュが犠牲者だと思わせて実は犯人である」と見せかけている、と推測することもできる。
犠牲者であるウォーグレイヴと、犯人であるウォーグレイヴ、小説では一人であったものが、ドラマではそっくりな人物二人…ということになるのだ。

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以上、このドラマの中での小説について、翻訳記事の中では伏せたことを補足しました。
「そりゃ違うやろ」「小説の内容間違ってるよー」という部分がありましたら、ぜひ聞かせてくださいね。

 - 主君の太陽