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主君の太陽10話あらすじ&日本語訳 vol.2

   

ソ・ジソブ、コン・ヒョジン、ソ・イングク、キム・ユリ出演「主君の太陽」10話後半です。

1590

今こそ父親譲りのテクニックを発揮するときだ

早速~

+-+-+-+

顧客センターへ戻ったテ嬢に、カン・ウから連絡が入っていた。

テ嬢(電話)「あぁ、そうですか。キムパブは今度にしましょう。えぇ、分かりました。先に帰りますね」

社長室の前までやって来ると、中から光が漏れているのが見える。

テ嬢「あれ?社長まだ帰ってないのかな?」

そっと覗いてみると、デスクに彼の姿はない。

テ嬢「いないのかな?」

彼女の後ろにそっと男の影が忍び寄った。
振り向いた彼女はギョッとして声をあげる。

テ嬢「オバケかと思った!」
チュ君「(暗がりでいじけ気味)オバケならよかったのに。他人のことは気にせずにお前が独り占めできるだろ」
テ嬢「社長がオバケなら、私じゃなくて社長のほうが私に付きまとっていたはずですよ」
チュ君「…。」
テ嬢「私、オバケたちに人気あるんです。眩しい太陽に見えるんですって」
チュ君「俺はオバケじゃないのに、何でこうなんだろうな」
テ嬢「…え?」
チュ君「入れ」

デスクまで進むと、彼はテ嬢にも椅子をすすめた。
チュ君は腕を組み、淡々とした口調で切り出した。

チュ君「テ・ゴンシル、お前いっそのことキャンディになるか?」
テ嬢「…。」
チュ君「コシテルから出るんだ。家を用意してやる」
テ嬢「…。」
チュ君「車も必要だろう。選んでおけ。もっと勉強したいか?それならしろ。させてやる」
テ嬢「社長、大きなオバケに用事でもあるんですか?」
チュ君「テ・ゴンシル、普通こういうときはな、”ありがとうございます”、”一体どうしたんですか?” 2つのうちどちらかだ」
テ嬢「私ね、大きな家はオバケの潜む場所が増えるからいらないし、運転中にオバケが出て来たら怖いから、免許は持ってるけど車はなくてもいいんです。それに…」
チュ君「…。」
テ嬢「勉強は私もやりたいけど、まぁ最近はオバケがそばにいても試験は受けられそう」

じっと聞いていたチュ君は組んでいた腕を解いた。

チュ君「全く計算外の答えばかりだな。俺はな、俺とお前の関係がもう少し明確であってほしいんだ」
テ嬢「(小さく頷く)」
チュ君「俺はくだらない貧乏女だと押しやり、お前は優れた金持ちの男だと付きまとう。周りはあり得ないと引き離そうとする」
テ嬢「…。」
チュ君「家も車も買ってやると言われたら、愛想を振りまくか楯突くか、楽な方にしろ」
テ嬢「…。」
チュ君「叔母に侮辱されたのに、壺に幽霊がいるなんて言っているお前は…扱いきれない。分かりやすくキャンディーになれ」
テ嬢「…。」
チュ君「そうすれば確実に遠ざけられる。終着点がハッキリしていれば俺は怖くない」

言い切って再び腕を組んで椅子にもたれ掛かると、チュ君は彼女の反応を待った。

テ嬢「つまり、私を遠ざけやすいように振る舞えっておっしゃるんですね」
チュ君「お前の世界に入り込み、その世界でたった一人しかいない唯一の人になってしまったら、俺はお前に消えろとは言えない」
テ嬢「…。」
チュ君「だから、俺が楽に対処できるように、シンプルにキャンディーになれ。俺と(頭を指し)ここで遊ぼう。な?」
テ嬢「キャンディーになれば、社長はいつだって簡単に消えろって言えるでしょうけど、私はなりません」

チュ君がデスクにドンと手をついた。

チュ君「それなら俺にどうしろと?」

立ち上がり、身を乗り出す。

チュ君「結婚するといえば地下2階に防空壕を残せと言い、キャンディーになれといえばそれに甘んじるつもりはないと言う」
テ嬢「…。」
チュ君「俺がヤギになって、捕まえて食べてくれと全て差し出すまで、そこまで望むのか?!!!」
テ嬢「私、そんなことまで望んだりしません。社長、どうしてそんなに苦しむんですか?私が社長のこと好きになるんじゃないかって、それが重荷なんですか?」
チュ君「…。」

激昂した後、悲しげな彼女の言葉に彼は口を強く結んだ。

テ嬢「私、社長のこと好きじゃありません。プールで水霊を捕まえたときみたいに、壺の霊を捕まえに行って来ます」

立ち上がり、頭を下げると、彼女は彼に背を向けようとした。
その瞬間、デスク越しに素早く伸びた彼の手が、細い手首を掴む。

テ嬢「!」
チュ君「… ここにはない。家へ帰れ」
テ嬢「…。」
チュ君「行くぞ」

手の強い力とは裏腹に小さく呟くと、そのまま彼女の手を引いて歩き出し、また苛立って立ち止まった。

チュ君「そら見ろ。俺がこんなこと言っても、”どうしたんですか?” ”何するんですか?” そんなことも言わないだろ」

1583

彼女の腕をとった手は、いつしか互いの手が指と指が固くつながれていた。
テ嬢は彼の腕に、もう片方の手をそっと添える。

テ嬢「ホントは…ここに来る前すごく怖いおばさんに会ったんです」
チュ君「…行くぞ」

+-+-+-+

二人はしっかり手をつないだまま暗いスタッフエリアを降りてくる。

チュ君「どこで見た?」
テ嬢「入り口です。今日ここに初めて来たみたい」
チュ君「ずっと手をつないで行かなきゃな」
テ嬢「…えぇ。でも、不快なら指だけ少し触っていれば大丈夫ですけど」

彼女が遠慮がちにつないだ指を浮かせると、チュ君が立ち止まった。

チュ君「他に何か見たものはないのか?」
テ嬢「見ました。でも、社長のボールペン握ってグッと我慢したんです」
チュ君「ボールペン?…。あぁ、お守りか」

彼はそっと彼女の首元に視線を移した。そこには何もない。

テ嬢「社長、考えてみたんですけど、社長のボールペン持っているだけで1週間耐えられたでしょう?」
チュ君「…。」
テ嬢「だから、時が経てば、消えろって言われる前に自分から離れられる気がするんです」
チュ君「…。」
テ嬢「あまり心配しないでください。終着点はあるはずです」
チュ君「…。」

彼は黙ったまま再び歩き出す。
彼女もまた、静かに彼に従った。

+-+-+-+

自宅に戻った彼は、ソファに座り込み、まだ考え込んでいた。

チュ君「ネックレス、拾ってないんだな…」

テ嬢は自宅でじっと太陽のネックレスを見つめていた。

テ嬢「そんなに重荷になってるのかな…」

+-+-+-+

ミーティングスペースに理事を集めたチュ君は、矢継ぎ早に指示を飛ばしていた。

チュ君「気合を入れてください。中国の次はアメリカです。時間はきっかり3年差し上げます。ついて来られない人はジャイアントモールに…」

周囲に厳しい言葉を飛ばしながら、隣に控えているキム室長にも調査すべき内容について素早く指示を出す。

チュ君「…外側を鏡にして眩しく美しく。皆さんおわかりですね?」

+-+-+-+

休憩室の一角でアン代理たちが口々に囁き合っていた。

スタッフ1「あの人、チュ社長とスイートルームに部屋を取ってたって」
アン代理「スイートルーム?」
スタッフ2「プールも貸しきったって」
アン代理「誰が?」
スタッフ1「あそこ」

彼女たちの視線の先には、姉と二人で隣のテーブルにいるテ嬢の姿。

テ嬢は、振り返ったアン代理と気まずく視線を合わせ、小さく会釈をした。

スタッフ1「(声を低くし)だけど、振られたんだって」
スタッフ2「他の人と結婚するしね」
スタッフ1「そりゃそうよ」

テ嬢の姉は黙って妹の肩をさする。

テ嬢「(姉に小声で)…私のことみたい」

+-+-+-+

キム室長をともない、忙しくキングダムモール内を移動するチュ君の姿を、テ嬢は何も出来ず静かに見送った。
見慣れた横顔が、自分の前をどんどん遠ざかっていく。

1584

敗者…

そんな彼女の寂しげな後ろ姿をずっと後ろでカン・ウが見守っていた。

#完全に構図が出来上がってる(涙

+-+-+-+

叔母は今宵も上品な儒生様の元を訪れていた。

叔母「儒生様はなぜそのように気品があり、たおやかで高潔でいらっしゃるのですか?」

目の前の書に落としていた視線を上げると、儒生は優しく彼女を見つめ、穏やかに頷いた。

うっとりと儒生に魅入る叔母。

そうして眠っている叔母の上で、おぞましい姿の霊が彼女をじっと見下ろしていた。

+-+-+-+

夫と食事に出掛けた叔母は、目の前で無邪気に刺し身を摘む夫に嫌悪感を募らせていた。

叔母「浅はかで賤しいわ」
副社長「?」

睨みつける妻の顔に、副社長は思わず乱暴に箸を置く。

副社長「またどうしたんだ?さっきは何度もトイレに行ったら不潔だっていうし、最近僕のすることがいちいち憎らしいのかい?」
叔母「男のくせにくだらない」

叔母はテーブルに強く箸を叩きつけた。

叔母「不味くなったわ」

さっさとバッグを手に立ち上がり、個室を出て行く。

副社長「?」

#可哀想に…。可哀想に…。

+-+-+-+

カン・ウは一度買って捨ててしまったぬいぐるみを、こんどこそ彼女に渡した。
ぴょこんと頭を下げ、彼女に挨拶をさせる

カン・ウ「この子もコンシルなんですよ」
テ嬢「ドリーは知ってたけど、コンシルもいたんですね」
カン・ウ「最近辛そうだったから、”コンシル、頑張れ!って、コンシルを連れて来たんです」

テ嬢は嬉しそうに笑い、コンシル人形を撫でた。

テ嬢「ありがとうございます。この子、ドリーとそっくりですね」
カン・ウ「あぁ、コンシルのボーイフレンドがドリーなんです」
テ嬢「そうなんですか?」:
カン・ウ「(頷く)」
テ嬢「^^」
カン・ウ「コンシルのこと、頼みますね」

+-+-+-+

初めて顧客センターへやって来たイリョンは珍しそうに部屋を見渡した。

イリョン「ここがあんたのオフィス?完全に廃墟ね」
テ嬢「高校の同級生たち、みんな集まるんだって?」
イリョン「みんなあんたのこと知りたがってるわ。あんたは気乗りしない?」
テ嬢「…行くわ。そういうところにも行ってみなきゃ」
イリョン「そう?場所と時間が決まったらメールするわ。ところで、すごく気になってるんだけど、あんたチュ・ジュンウォン社長とどういう関係なの?」
テ嬢「そのまま…(目の前で手をヒラヒラ)見えるように見て」
イリョン「あんた、言い寄って振られたんだって?みんなそう言ってるわ」
テ嬢「そう見えるならそう見ればいいよ…」
イリョン「可哀想に。チュ・ジュンウォン社長、今まで初恋の呪いとか何とかで何回か結婚がダメになったのに、今度こそ結婚するみたい。どうせならあんたがプッシュしてるとき呪いが解ければ良かったのにね」
テ嬢「…そうね」

イリョンはそこで、電話の脇に置いてあるコンシル人形に気付いた。

イリョン「あれ、何?」
テ嬢「コンシル。この子の名前もコンシルなんだって」

イリョンは人形を手に取ると、不思議そうに見つめた。

イリョン「これってドリーのパクリか何か?」
テ嬢「ううん。この子のボーイフレンドがドリーなんだって」
イリョン「!」

イリョンの頭の中に、保安室で見たカン・ウのドリー人形が蘇った。
コンシル人形を掴む手に、一人でに憎悪が募る。
テ嬢はコンシル人形を救出すると、かばうように胸元に抱いた。

イリョン「…。」

+-+-+-+

カン・ウは今やチュ君父からの連絡を保安室で受けるようになっていた。

カン・ウ(電話)「はい。到着時間に合わせて空港へ向かいます」
チュ君父(電話)「あぁ、そこで会おう」

電話を切ると、チュ君の父はマリアに声を掛けた。

チュ君父「今度帰ったら長く滞在することになるかもしれん」
マリア「この写真の女性を探すの?」
チュ君父「生きているなら見つけなければ」

ヒジュに見えるその女性の写真を見つめ、彼は「生きているなら」と表現した。
テーブルの上には、何通ものグリーティングカードが並んでいる。

+-+-+-+

テ嬢は休憩室でキム室長と溜め息をついていた。

キム室長「主君が死んだチャ・ヒジュさんの呪いに掛かっているっていう話、結婚話が出る度に広がったんですよ。今度またどうなるか、噂する声も多いんです」
テ嬢「社長にとってチャ・ヒジュさんは、呪いじゃなくて傷なのに…」
キム室長「傷なら誰かに治療を求めればいいのに、誰も来るなと追い払ったりしますか?」
テ嬢「そうですね。いつだって”消えろ”って」
キム室長「決して変わらないと踏ん張る人」
テ嬢「?」
キム室長「どんなに追い払われても離れない人」
テ嬢「?」
キム室長「二人がぶつかれば、どちらが勝つでしょうね」
テ嬢「社長と私のことをおっしゃってるんですか?」
キム室長「(力説)私は無条件でテ嬢側ですよ!ははは」
テ嬢「…。」
キム室長「あ、明日同窓会に行くんですって?」
テ嬢「(頷く)」
キム室長「場所はどこです?」

+-+-+-+

デスクで静かに考え事に耽るチュ君。
そこへキム室長が歩み出た。

キム室長「明日、セジングループのパク・ソヒョンさんと会う場所を予約しておきました」
チュ君「…。」
キム室長「1週間になりますが、この結婚、おやめになるのは確かですか?」
チュ君「…。」
キム室長「続けようとなさっているのではないですか?」

チュ君は鋭い視線でキム室長を見上げた。

チュ君「キム室長の考えていることはお見通しです。教えてあげませんから」
キム室長「…。」

チュ君は椅子をくるりと回し、キム室長に背を向けると、こっそりと微笑んだ。

1585

+-+-+-+

夫を寝室から追い出した叔母は、今日もベッドで夢の中だ。
おぞましい霊がそんな彼女を上から覗き込む。

そのとき、そっと寝室のドアを開け、妻の様子を覗いた副社長は首を傾げた。

副社長「何でこの頃辛く当たるんだ?」

ふと枕元に置いてある壺に目が止まった彼は、ゆっくりと部屋の奥へ進んだ。
壺の前に腰をかがめると、副社長はテ嬢の怯えた顔を思い出した。

「壊さなきゃ。惑わされるわ」

+-+-+-+

副社長が壺を持ち込んだのは、チュ君の部屋だった。

副社長「チュ社長の婚約祝いなんだから、この家に置いとくんだ」
チュ君「叔母がそんなにおかしいんですか?」
副社長「これを持ち帰った日から俺を蔑んで、何かする度に品がなくて格が落ちるって。顔も見たくないとまで言われた。俺にそんなこと言う人じゃなかったのに」

チュ君は壺のふちに手を掛け、注意深く見つめた。

副社長「あのお嬢さんの言うには、何か問題が起きたらこいつを壊さなきゃいけないって」
チュ君「…。」
副社長「だからって、言われたとおりに壊せるような品物じゃないだろ」
チュ君「テ・ゴンシルが(壺をコツン)これを壊せって?」
副社長「あぁ、そう言ってた。けど、チュ社長の結婚が駄目になったわけじゃないのに、壊せるわけないだろう?」
チュ君「…。」
副社長「チュ社長が責任を持ってくれ」
チュ君「(壺を見つめ)これを割って、責任取れって言わなきゃな…」
副社長「…。」

+-+-+-+

チュ君は翌日、それを社長室へ持ってきた。

チュ君「壊せと言ったらしいな。本当に壊そうか?」
テ嬢「叔母様、だいぶお悪いんですか?」
チュ君「かなり悪いらしい。危篤だそうだ。起き上がることもできないって」
テ嬢「…。」
チュ君「壊すべきかやめるべきか…」
テ嬢「それなら壊さなきゃいけないのは確かなんですけど…」
チュ君「こいつを壊したら結婚もダメになるのは分かってるな。壊すのか?壊さないのか?」
テ嬢「…それじゃ壊せないわ」

チュ君は困ったように壺を抱え、じっと見つめた。

チュ君「叔母様、すごくすごく具合がわるいのに、死にそうなのに…」
テ嬢「…。」
チュ君「俺にはたった一人の叔母様なのに…」
テ嬢「…それじゃ壊さなきゃ」
チュ君「では結論だ!お前の言葉を信じて壊すんだぞ。結婚がダメになったらそれもお前が責任をとれ」
テ嬢「そんなのどうして私が責任を?」
チュ君「お前に言われて仕方なく壊すんだから!」

チュ君は片手で壺を掴み、掲げた。

チュ君「割るぞ」
テ嬢「あっ!!!」

チュ君の手から離れたそれは、固い床にたたきつけられ、一瞬で粉々に散った。

ベッドの上で目覚めた叔母は、自分に乗りかかって見つめている霊に気づき、思いっきり叫び声を上げる。
すると、霊は黒い煙となって消えて行った。

叔母「あなた!!!あなた!!!」

すぐに駆けつけた夫にしがみつき、震える。

叔母「何だったの?何だったの?!」
副社長「何もいないよ」

叔母は呆然と寝室を見渡した。

++-+-+

テ嬢は顧客センターでコンシル人形を相手にモヤモヤした気持ちを吐き出していた。

テ嬢「コンシル、あんた、オバケのために壊せって言ったのに、結婚まで壊せってクレームつけたって誤解されちゃった。そんなつもりなかったのにね。彼にくっついてるあんたのこと他人からどう見えるか、やっと分かったよ」

そこへ入って来たカン・ウは、コンシル人形を相手に溜め息をつくテ嬢に声を掛けるのをためらう。
開いていたドアを慎重にノックすると、テ嬢が振り返り、微笑んだ。

テ嬢「カン・ウさん」
カン・ウ「(ビクビクしてコンシル人形を見る)何か…いるんですか?」
テ嬢「(笑)コンシルとコンシルで話してたところだったんです」
カン・ウ「あぁ…。1週間経ちましたけど、どうですか?彼がいなくても大丈夫そうですか?」

テ嬢は俯いた。

テ嬢「いなくても大丈夫かどうかはよく分からないけど、(コンシル人形を指し)この子がそばにいたらどう見られるか、それは分かりました」

カン・ウはテ嬢の手からコンシル人形を受け取る。

カン・ウ「コンシルはね、ドリーの隣にいるのが一番お似合いなんです」
テ嬢「(微笑む)」
カン・ウ「あぁ、今日同窓会なんでしょう?スンモが言ってました。”お姉ちゃんすごく緊張してる”って」
テ嬢「そうなんです。ホント久しぶりに会う友だちばかりで」
カン・ウ「女同士で集まったら、みんな彼氏自慢をするんでしょう?」
テ嬢「そうでしょうね」
カン・ウ「それなら、テ・ゴンシルさんも彼氏自慢をするといいですよ」
テ嬢「誰のことですか?ドリー?」
カン・ウ「(頷く)その席にドリーが現れたら、友だちみんなぶっ倒れますよ」

テ嬢は楽しそうに笑った。

テ嬢「だけど私、ドリーよりトッチが好きだったかも」
カン・ウ「そりゃ困ったな。ドリーの価値を証明するために、その場に必ず行かせないと」

テ嬢の手にコンシル人形を返し、カン・ウは微笑んで部屋を出て行った。
顧客センターを出て、廊下を歩くカン・ウの前に現れたのはキム室長だ。

キム室長「カン・ウチーム長、今日、会長を迎えに空港へ行くでしょう?」
カン・ウ「はい」
キム室長「その後で予定ありますか?あぁ、テ嬢と?」
カン・ウ「はい」

頭を下げ、彼はキム室長の前を後にした。

+-+-+-+

テ嬢姉もまた妹のために力を尽くしていた。

テ嬢姉「イ・ハンジュさんは顔が広いから、うちのコンシルと社長がそんな関係じゃないって広めてよ。誰があんな噂広めて回ってるんだか」
ハンジュ「(語気強し)そうですよね。誰がそんなことペラペラと、全く最近の奴らはなってないな」
テ嬢姉「私の調べたところでは、副社長の配下にいる保安チームの人間みたい」
ハンジュ「そうなんですかぁ?けど、保安チームにそんな口の軽い奴いるかな?」
テ嬢姉「誰なのか調べてくださいね。叩きのめしてやるんだから」
ハンジュ「…。」
テ嬢姉「探しだしたらコーヒー奢ったげるからね」

そこへアン代理がやって来る。

アン代理「イ・ハンジュさん、ここにいたのね。休憩が終わったら副社長室に来てくれって」

慌てて「シッ」と人差し指を口にあてるハンジュ。

#アン代理、またの名を伝言係。

テ嬢姉「副社長に何で呼ばれるの?」
ハンジュ「さぁ~、何でかなぁ~。はははっ」
テ嬢姉「行って、軽口だ誰なのか調べてくるのよ」

+-+-+-+

ズルズルと麺をすする副社長の様子を、妻がじっと見つめていた。

叔母「あなた」
副社長「?今度はなんだよ?」
叔母「どうして麺をすする音までそう逞しいのかしら。私はそのセクシーな唇に惹かれたでしょう?」
副社長「君!元に戻ったんだね!わぁ、あの子の言うとおり壺を割った効果があったな」
叔母「だけど、チュンウォンはあんなに大事な婚約祝いをどうして壊したって?」
副社長「さぁ。婚約破棄するつもりだったのかな?」
叔母「あなた!」
副社長「あぁ、今日お義兄さんが帰っていらっしゃるんでしょう?いやぁ、1年ぶりだな」
叔母「チュンウォンの結婚のために帰ってくるのでは決してないし、他の用事でもあるのかしら?」

副社長はセクシーに唇を舐めまわした。

+-+-+-+

韓国へ降り立ったチュ君父を、カン・ウが出迎えた。
二人に親しい笑顔が溢れる。

#こっちが親子みたい。父親と息子ってこじれると難しい。

チュ君父「カン・ウ、久しぶりだな」
カン・ウ「行きましょう」

二人はにこやかに歩き出した。

+-+-+-+

約束の場所でソヒョンと向き合ったチュ君は、時間を気にしてそわそわしていた。

ソヒョン「おかげで上手く解決できました。キングダム側さえ良ければ、結婚話はこのまま続けたいけど、ここで終わりにするのは残念だわ」
チュ君「お互い惜しむことはないでしょう。ビジネスとして始めたことです。大きな収穫があったんだから」
ソヒョン「…。」
チュ君「どれほど大きかったか、各者で計算しましょう」

階下ではちょうどテ嬢が緊張した面持ちで店に入って来たところだった。
「あ!大きいテ嬢!」同級生たちが口々に歓喜の声を上げた。

「こっちおいでよ」と促され、テ嬢は中央の席につく。
座りなり、彼女は向かい側に立っている店員の霊に気づき、ギクリとした。

友人「大丈夫?」
テ嬢「…。」
友人「どうしたの?」
テ嬢「ううん、大丈夫」

テ嬢は手に持った太陽のネックレスを胸の前で強く握りしめた。

一方、食事を済ませたチュ君にソヒョンが声を掛けた;。

ソヒョン「破婚した関係なんだから、ビジネスでもあまり会えそうにはありませんね。私もチュ・ジュンウォン社長の呪いの犠牲になったのかしら」
チュ君「…。」
ソヒョン「有名でしょう?キングダムのチュ社長は死んだ初恋相手の呪いに掛かってる…って」
チュ君「…。」
ソヒョン「破婚だけでも4回目だわ。次はどうかその呪いが解けますように」

ソヒョンは微笑みかけると、潔く立ち上がり、個室を後にした。

チュ君「…。」

入れ替わりにキム室長が入ってくる。

チュ君「自分が4番目の犠牲者だと…」
キム室長「…。」
チュ君「呪いにかかった女たちを集めて花札をさせれば、えらく儲かりそうだ」
キム室長「楽しそうな集まりではありませんね。みな主君に追い払われた人たちですから」
チュ君「…。」
キム室長「決して誰も受け入れられないその気持ちが呪いなんです。変わらなければ解けることもないでしょう」
チュ君「…。」

+-+-+-+

チュ君父「お前をチュンウォンのそばに置いたのは、この写真1枚のためだ」

チュ君の父親はカン・ウに写真を差し出して見せた。

チュ君父「こっちはマリアだ。これはマリアの古いアルバムを見ていて偶然見つけた」
カン・ウ「…。」
チュ君父「もう一人の女が誰に見える?」

カン・ウはテーブルの上を滑らせるに写真を手元に寄せ、一目見た。

カン・ウ「チャ・ヒジュですね。ここはどこですか?イギリスですか?」
チュ君父「あぁ。似ているというには似すぎている女がイギリスにいた。チャ・ヒジュが死んで1年後だ」
カン・ウ「では、チャ・ヒジュが生きているということですか?」
チュ君父「チュンウォンがテ・ゴンシルという女を通じて、死んだチャ・ヒジュに会ったと言ったな」
カン・ウ「(小さく頷く)」
チュ君父「(首を横に振る)私はヨーロッパで生きているチャ・ヒジュを見つけたんだ」
カン・ウ「もしかすると、チャ・ヒジュは双子だったのでは?」
チュ君父「それが一番可能性の高い推測だろう。だが、不審な点を見つけた」

チュ君父は一束の絵葉書を出す。

カン・ウ「これは何ですか?」

チュ君父「この写真を撮ったイギリス人と写真の中の女が10年間やり取りしたクリスマスカードだ」
カン・ウ「?」

カン・ウはカードに視線を落とす。

チュ君父「この女は海外をあちこち飛び回って生きている」
カン・ウ「投函された順に見れば、LAに3年、NYに4年、北京に3年過ごしていますね」
チュ君父「誘拐事件以降、息子は外国で暮らした。LAで3年、NYで4年、北京で3年」
カン・ウ「!!! チュ・ジュンウォン社長の後をついて回ってるということですか?この女が?」
チュ君父「最後に来たカードには、韓国へ戻るというメッセージがある」
カン・ウ「!!!」
チュ君父「それが5年前なんだが、その後チュンウォンも韓国へ戻った」
カン・ウ「…この女がチュ・ジュンウォン社長の周辺にいるとお考えなんですか?」
チュ君父「そうだ。私はチャ・ヒジュが生きていて、その後もずっとチュンウォンを追い、今でもごく近くにいると思っている」
カン・ウ「…。」

1586

+-+-+-+

仲良く夜の散歩に出た叔母と副社長は、ジョギングをしている若い女性とマンションの前で出会った。
丁寧に頭を下げ、マンションへと消えていく女性。

副社長「誰です?見かけない顔だな」
叔母「少し前に越してきたのよ」

エレベーターに乗り込む女性。
彼女のそばに悲しげな顔で佇むヒジュの霊がいた。

+-+-+-+

階下のスペースへ降りてきたチュ君は、奥のテーブルで食事をしている女性グループに目を留めた。
そこには、女友達に囲まれて笑顔を見せているテ嬢の姿がある。

チュ君「テ・ゴンシルだ」
キム室長「(わざとらしく)あぁ、同窓会があるって言ってましたが、ここだったんですねぇ」
チュ君「(ジロリ)」
キム室長「たった今、お父様がホテルへお入りになったそうです」
チュ君「…。」
キム室長「カン・ウチーム長がもうじきここへ来るはずですが、会って話を聞いて行かれますか?」
チュ君「父が直接話すでしょう。カン・ウチーム長をわざわざ呼ぶ必要はありません」
キム室長「私が呼んだのではありません。カン・ウチーム長はテ嬢に会いに来るんですよ」
チュ君「(ジロリ)」
キム室長「あそこに同席する…みたいですねぇ」

顔を見合わせる二人。

1587

キム室長「いやぁ、テ嬢、今日は同級生たちの前で誇らしいだろうなぁ。あんなスラリとした男前の彼氏で」
チュ君「(ジローーーリ)」
キム室長「…。」

+-+-+-+

テ嬢たちのテーブルでは、皆が気にしていたテ嬢のこれまでのことが話題になっていた。

友人「事故に遭ったのね」
テ嬢「(頷く)」
友人「今は?大丈夫なの?」
テ嬢「うん。すごく良くなったの」
友人「だけど、卒業できなかったの本当に勿体ないわ。あの学校で。いつまでなら復学できるの?」
テ嬢「まだ少し残ってはいるんだけど…」
友人「コンシル、あんたのこと話してよ」
友人「キングダムで働いてるんでしょう?」
友人「あんたさ、そこの社長が本当に彼氏なの?」

じっと黙って聞いているイリョンがゆっくりとグラスを置いた。

イリョン「あたしに言ってた話、詳しくしてやってよ」
テ嬢「…。」
イリョン「どんなふうに言い寄って、どんなふうに振られたのか」

友人たちの間に沈黙が流れた。

テ嬢「…。」
イリョン「…。」
テ嬢「そのとおりよ。私、優秀でお金持ちの男の人と付き合ってたの」

彼女たちの目が一気に輝いた。

友人「どうやって?」
テ嬢「大雨に降られた日、すっごくいい車に乗せてもらったの。その人がキングダムの社長だったの。また会いたくて、訪ねて行ったの。絶対捕まえなきゃと思って。それでね、バイトで入ってつけ回したの。ふふっ。私が寂しくて悲しいと知って、彼も私の方を見てくれるようになったの」

1588

テ嬢「私に辛いことがあるたびに助けて、一緒にいてくれたの。ホテルのプールを貸し切ってイベントもしてくれたのよ」
友人たち「わぁ~」

テ嬢「話を聞いて、みんな私のことどう思う?」
友人「めちゃくちゃ羨ましいよ」
友人「いいなぁ!」
イリョン「それで?エンディングが重要でしょう?」

友人たちがテ嬢の次の言葉を期待する。

テ嬢「…。うーん。彼はね、財閥の令嬢ともうすぐ結婚するの」
友人たち「…。そんな…。やっぱりそうなるよね」

イリョンが密かにほくそ笑む。

テ嬢「それでも私、離れずにくっついてるの。絶対離れられないもん」
友人たち「(絶句)それはちょっと…」
テ嬢「図々しく思われたって仕方ないわ。私にとって彼は世界で唯一の特別な人なの」

声を震わせて微笑むと、涙をこらえきれずに俯くテ嬢。
重苦しい雰囲気がテーブルに広がった。

そのとき、テ嬢の後ろに立った誰かの気配に気づき、友人が振り返った。

友人「?」
友人「??」
イリョン「!!!」

そこには、チュ君の姿があった。
彼は何も言わず、彼女の後ろ髪を優しく撫でる。

テ嬢「?」
チュ君「それが僕です」
友人たち「!!!」

チュ君は驚いたテ嬢の肩に手を置いたまま、彼女の顔を覗きこんだ。

チュ君「テ・ゴンシル、お前のために破婚して来た」
テ嬢「!!!」
チュ君「だから、お前が責任をとれ」
テ嬢「…。」
チュ君「行くぞ」

有無を言わせず手を取り、チュ君は彼女を立たせる。

テ嬢「何するんですか」
チュ君「ようやく期待の逃げ口上が出たな。それなら、俺は愛嬌を振りまく番か?」
テ嬢「?」

彼は無理やり彼女の肩を強く抱くと、唖然としている友人たちに向き直った。

チュ君「うちのやつがえらく傷ついてるみたいです。慰めも兼ねて、皆さんの食事は僕がご馳走しましょう。楽しく遊んで行ってください」

彼女を優しく見つめ、長い指でスッと彼女の頬を撫でる。

チュ君「ハニー、俺と行こうか?」

「行くぞ」彼女の手を握ると、足早に入り口へと向かった。

イリョン「ちょっと!あれ何の真似なの?!」

#最後のイリョンのセリフは、前にチュ君がクドクド言っていた”親しい仲”と”何の真似?”のうち、”何の真似?”と全く同じ。

+-+-+-+

店の外に出たところで、テ嬢は彼の手を振り払った。

テ嬢「…。」
チュ君「レーダーと防空壕の話をすっかり省いたら、みんな俺たちのこと軽々しく見るだろ!」
テ嬢「やめましょう!わかりましたから。それが社長の世界にいる私なんです!」

そう言い捨て、彼女は彼の横をすり抜けた。
そこへちょうどやって来たのはカン・ウだ。
涙に顔を歪めている彼女を、カン・ウは驚いて覗きこんだ。

カン・ウ「どうしたんですか?」

何も言えず、(いいんです)と手を振る彼女。

カン・ウ「どうしたんです?何があったんですか?」

テ嬢が首を横に振ると、後ろに立ち尽くしていたチュ君が彼女を追いかけた。

チュ君「俺が連れて行くところだ」

そのまま彼女の手を掴み、去っていく。
驚く暇もなく見送ったところで、外へ出て来たイリョンが声を掛けた。

イリョン「カン・ウ!」
カン・ウ「何があったんだ?テ・ゴンシルさん、どうしたんだ?チュ・ジュンウォン社長はどうしてここに?」
イリョン「あの子のために破婚したって。責任取れって連れ出したのよ」
カン・ウ「!」

一瞬の間に考えを巡らせた彼は、彼女に背を向けて歩き出そうとした。

イリョン「あんたは?」
カン・ウ「…。」
イリョン「あんたはここに何で来たの?」
カン・ウ「…。」
イリョン「あんたもあの子のために来たの?」
カン・ウ「あぁ」
イリョン「ホントにテ・ゴンシルが好きなの?!」
カン・ウ「…あぁ。もう…彼氏になれなんて俺に言わないよな?」

再び背を向けたカン・ウを引き止める言葉を、もうイリョンは持ち合わせていなかった。

+-+-+-+

近くの公園までテ嬢を引っ張ってくると、彼はそこで足を止めた。

1591

テ嬢「使えって、差し出してやるって言ったでしょう?私はただ少しだけ息のつける場所があれば良かったのに、私が他のことまで望むのがそんなに怖いんですか?」
チュ君「あぁ、怖いな。お前、本当に邪心なしに俺を守れるか?」
テ嬢「…。」
チュ君「ひたすら大理石の防空壕として守り、一人で生きられるようになったら自ら消えることが出来るか?」
テ嬢「そうするって言ったでしょう?私は今だってそうです」
チュ君「信じていいのか?」
テ嬢「あなたにこうやって無残に踏みにじられても、突然怖いものが現れたら、まっすぐあなたの元へ走って抱かれることだって出来るわ」
チュ君「…。」
テ嬢「私はそういう人間。知らないわけじゃないでしょう?」
チュ君「いいだろう。お前を信じる。これからは気楽に俺の好きなようにやる。後は全てお前が自分で乗り越えろ」
テ嬢「感謝します。私は何だって我慢できますから」
チュ君「そうか?それなら、今この瞬間から耐えてみろ」
テ嬢「…。」
チュ君「テ嬢、お前のこと… 愛してるようだ」
テ嬢「!!!!」
チュ君「さぁどうする?」
テ嬢「…。」

1589

+-+-+-+

ここでエンディング。

もう駄目…瀕死。

10話は訳すのが難しすぎて、苦しすぎて、萌える余裕を完全に奪われて悶絶しました。
なぜにこんなに小難しい表現ばかり連発するのか…。

はぁ…。

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