韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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Oh my Venusオーマイビーナス1話あらすじ&日本語訳vol.1

      2015/11/22

ソ・ジソブ、シン・ミナ主演のKBSドラマ「Oh my Venus(オーマイヴィーナス)」1話をのんびりテキトーに訳していきます。
実は韓ドラ視聴自体「プロデューサ」以来という^^;
全く韓国語に触れてなかったわけじゃないんですが、耳がついていけるかなぁ~。

では、さっそく♪

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1999年 大邸
緑の中を颯爽と走るバスの中は、学生たちで賑わっていた。

一人の学生が雑誌を開く。

【第1回美少女コンテスト

名前:カン・ジュウン
身長:170cm
体重:48kg
恋人:現在はいない
将来の夢:綺麗でカッコいい弁護士!
座右の銘:その気にさえなれば何でも出来る!
短所:今後はできるかも
希望事項:ソウル言葉を使うこと!】

バスの中に流れるラジオ放送に学生たちがざわめく。

【~実は片思いしている女の子がいるんです。ジュアン女子高2年で名前がカン・ジュウンっていうんです】

「またカン・ジュウンよ!」その名前に、女子高生たちが悪態をついた。

【どんなに可愛い人なのか会ってみたいものですね。我がラジオ局でも耳慣れた大邸のヴィーナス、カン・ジュウンさんに送ります。ZAZAで”バスの中で”】

バスがある停留所に近づくと、男子学生たちが一斉に色めき立つ。
彼らは窓の外を覗き、停留所でバスを待っている一人の女学生に夢中で手を振った。

カン・ジュウン。
輝かしいキラメキを放つ彼女こそ、噂の名だたる美人だ。

オーマイビーナス シン・ミナ

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身体検査では、ジュウンの体重に皆が不満の声を上げた。

「信じられない!人間なの?」
「何食べて生きてるのよ?」
「人生こんなに不公平なのに勉強してどうなるの?!」

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「愛ってのは鉛筆で書くものよ!」正門の壁をスポンジでこすりながら、ジュウンはぼやいた。
そこには「愛してる、カン・ジュウン!」「大邸のヴィーナス カン・ジュウン」と落書きでいっぱいだ。

後ろで正座している犯人たちをキッと振り返ると、彼女は鼻をクンクンと鳴らす。「?」
脇の階段に、男子生徒がたむろしているのが見えた。「ちょっと、そこの狸!」

ジュウン「タバコやめなさいよね。背が伸びないわ」

タバコを吸っていた男子生徒が彼女の前で高い身長を見せつける。

ジュウン「高…高くてもやめなさい。もっと伸びるかもしれないでしょ」

「何だ?」壁の向こうから他の生徒の声がする。

男子2「有名なお嬢ちゃんさ。(タバコを道に捨てて)大邸のヴィーナスだ」
ジュウン「何よ。拾いなさいよね」
男子1「おい、大邸中で可愛いだの好きだの言われてるからって、何も目に入らねーのか?」
ジュウン「そんなわけないでしょ!(足元のタバコを踏みつけ)不良行為がこんなによく見えてるのに!」

階段に残っていた学生が立ち上がり、彼女の前にゆっくりと現れた。
韓国水泳チームと書かれたジャージを来た彼は、彼女の名札にチラリと目をやる。「カン・ジュウン?」

ジュウン「そうよ、カン・ジュウン。文句ある?!」
男子3「…。」
ジュウン「今度ここでタバコ吸ってみなさいよ」

「大変なことになりそうだな、お前ら」後からやってきた男子学生は友人を振り返り、歩き出した。

男子3「カッカすんなよ。アイスクリーム溶けちまうぞ」

去っていく彼の背中をジュウンはじっと見つめる。「何よ?自分は吸わないのね」

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自習室へ向かうと、ジュウンは勉強に精を出す。
目の前には「弁護士!私には出来る」と貼り紙があった。

そんなときでも男子高生は彼女を放ってはおかない。

先輩男子1「なぁジュウン、期末考査はこれだけ見とけばいいよ」
ジュウン「先輩、私のために基礎ばっかやってるのね」
先輩男子1「違うって!勉強ってのは基礎が命じゃないかな」
先輩男子2「君が法大に行くためにこんなに頑張ってるのに、俺たちがしてやれることなんて他にあるか?」
先輩男子3「ジュウン、外国語はアメリカ帰りの奴に頼んどいたからな」

そこへ後ろでドンと音がする。「静かにしろ」

ジュウン「?」

そこに立っていたのは、さっき正門の前で会った、水泳ジャージの彼だ。
彼は「外へ」と彼女に目で合図をした。

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「将来の夢は弁護士で…」屋上で彼は言った。

男子学生「ジュアン小学校、ジュアン女子中出身。ジュアン女子高2年生のカン・ジュウン?」
ジュウン「えぇ。私がカン・ジュウン。それが何?」
男子学生「俺のこと知ってるよな?」
ジュウン「何で知ってなきゃいけないの?偉人か何か?教科書に載ってるわけ?まだ朝鮮中期までしか習ってないんだけど」
男子学生「(イライラ)新聞に載ってる。近くの体育高校に通う最年少の水泳国家代表だ。この前、世界選手権の青少年大会に出てきたところだぞ!」
ジュウン「悪かったわね。花束でも用意しとくんだったわ」
男子学生「…。俺、ソウルから来たんだけど」
ジュウン「冗談やめてよ。この前の選手権はフランスであったのに…」
男子学生「そうじゃなくて… お前、ソウル言葉を使いたいんだろ?俺、ソウルでスカウトされて来たんだ」
ジュウン「あんたもしかしてCeCe(※冒頭のバスの中で女子高生が見ていた雑誌)見たの?」
男子学生「!」

「女の子が見る雑誌なのに!」ジュウンは思わず無邪気に笑った。

男子学生「(ニッコリ)えくぼ、可愛いな」

「!」ジュウンはハッとして頬をおさえる。「ちょっと…」

ジュウン「人が聞いたら口説いてると思うわ」

「…。」彼はじっと彼女を見つめると、ポケットから美しい金色のメダルを出し、彼女の首にそっと掛けた。

男子学生「よくわかんないけど、たぶん一度しか言えない」
ジュウン「?」
男子学生「男にとって初恋ってのは、たった一人だから」

0003

男子学生「カン・ジュウン」
ジュウン「?」
男子学生「今日からお前が俺の初恋だ」

彼女はニッコリ微笑み、上目遣いに彼を見つめる。

男子学生「ソウル言葉は超難しいぞ。弁護士になるくらいな」
ジュウン「ううん。私はね、その気にさえなれば何だって出来るカン・ジュウンなんだから」
男子学生「それなら俺のこともその気になれよ」
ジュウン「ふふふっ♪」

二人は顔を見合わせて笑った。

0001

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2014年 ソウル

【そう。私はその気にさえなれば何でも出来るカン・ジュウンだった】

弁護士となったジュウンは、美貌の依頼主を迎える。
彼女はこの15年の間に少々… 横幅が成長したようだ。

【弁護士になればこの世の平和、そして安定した人生が保証されると思ったけど…生きるほどに人生は険しい山ばかり。
夢は叶うって言葉に間違いはないけど…。間違いではないけれど… その代わり着られる服がどんどんなくなることもあるって現実】

依頼者は不意にジュウンを振り返り、窓辺の写真を指差した。「水泳選手でしょ?」

0004

依頼者「で、隣にいるこの女の人は誰なんです?」
ジュウン「!」

【確かに水泳選手だ。名前はイム・ウシク。私の初恋であり、15年来の恋人。隣にいるのは私よ!】

#すっごい自然に太らせてますよね。ビックリ!そして、太っても可愛くてビックリ!♪

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「結局、自縄督迫じゃない?」依頼者は熱弁を奮った。

ジュウン「自縄… 自縛です」
依頼者「自分で招いたことなのに、何で私に被せるのよ?この世に永遠なんてある?愛も女も時が経ちゃ変わるものよ。男なんてみんな同じでしょ?綺麗なのが好きで、若けりゃ尚更よし。違います?」
ジュウン「まぁ… そういう確率が高いのは事実ですけど」
依頼者「素人じゃあるまいし!今時誰が不倫の証拠なんか残すんですか。いろんな理由つけて離婚を迫られたもんだから、ムカついたのに違いないわよ」
ジュウン「それなら向こうの訴えが行き過ぎてるとも考えられますね」
依頼者「そうなんですよ!」

「あ、ところで」依頼者が言う。「姦通罪って廃止されるんですか?」

ジュウン「…。」
依頼者「いや、別に身にやましいことがあるわけじゃなくて」
ジュウン「私は国会議員じゃないので」
依頼者「結局、ナイスバディちゃんに旦那を盗られて、慰謝料も貰えないなんて… もっと高い弁護士つけるべきだったのよ」
ジュウン「…。あの… つまり?」
依頼者「えぇ、そのナイスバディちゃんが私。向こうが私を訴えたから、私も控訴仕返すわ。虚偽告訴罪で!」
ジュウン「…。」
依頼者「名誉毀損、侮辱、虚偽事実流布、人権侵害、私生活流布。付けられるものは全部付けてくださいな。和解は絶対にナシ!」

「…。」ジュウンは資料を閉じて立ち上がった。「検討してからご連絡します」

ジュウン「ですけど… 相手方にとっても無念な部分はありますから、もう一度よく熟考なさった方が…」
依頼者「弁護士さん、私を誤解なさってるわ」
ジュウン「?」
依頼者「私、熟考するタイプじゃないの」

「何が何でも勝ってくださいね」依頼者はニッコリ笑った。

去り際に彼女はデスクの上のキャンディを指差す。「あまり甘いモノ食べたらストレス溜まるのんだけど…」

依頼者「(ジュウンのプロポーションをジロリ)ご存知ないみたいですね」
ジュウン「ストレス解消になります…けど?」
依頼者「とんでもない!お肉がついたら超ストレス溜まるもの!」
ジュウン「…。」
依頼者「(窓辺の鉢を指し)お花、枯れてますよ」
ジュウン「まだ枯れてません!」

「お水遣ってくださいね」余裕の笑みを浮かべ、依頼者は部屋を後にした。

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さっそくジュウンは秘書のヒョンジョン相手に怒りをぶちまける。

秘書「先生、彼女の浮気相手って人、うちの代表の親友らしいんです」
ジュウン「ヒョンジョンさん、弁護士がこんなことまでやらなきゃいけないの?」
秘書「弁護士だからやるんですよ。代表のモットーご存知ないんですか?」

「その通り!」突然物陰から現れたのは… 噂をすれば影、代表だ。

ジュウン「!!!」
代表「秘書が知ってることを弁護士が知らないでどうするんです?」
ジュウン「代表」
代表「ウワサ話をするなら、秘密保持に気をつけてほしいものですね」
ジュウン「そうじゃなくて… キム・ミジさんのケースは不当だと思いまして」
代表「ほほぅ。不当?不当?!また不当ですか?!法律事務所で一体何を言ってるんだ!どうかするとすぐ不当!どうかすると弁護士の良心だ道理だって!」

「あのねぇ、カン弁護士!」代表は彼女を厳しく指差す。

代表「良心と道理が通用する世界なら、我々はみんな飢え死ですよ!」
ジュウン「良心と道理は別として、それでも弁護士なんだから、無念な人に被害を被らせるわけにはいかないじゃないですか」
代表「全く!客を選ぶことはできない、弁護士は法律サービス職だ!これまで何度も言いましたよ」
ジュウン「…。」
代表「夢と希望を叶えるのは、自費でやってください。他人の金じゃなくね」

「優先的に処理してくださいよ」代表は念を押し、彼女の前を立ち去った。

「代表!」食らいつこうとするジュウンを秘書が止める。「借金がまだ14ヶ月分残ってるんでしょう?!」

ジュウン「…。」
秘書「”なぜ過去が大事なんだと思います?過去は今日の教訓だからですよ”」

~~~~

2年前のことだ。

デスクの前で、ジュウンと秘書は呆然としていた。

「これって誰が見ても…」
「嫌がらせでデスク動かしてますよね」

後ろから代表の声が飛ぶ。「開業したいならいつでもおっしゃい。立派な花を送りますよ」
廊下にポツンと置かれたデスクを見つめ、ジュウンは溜息をついた。

~~~~

再び2014年。ロサンゼルス。
高層マンションの一室にTVキャスターの声が流れる。「ハリウッド最大のトラブルメーカー、アンナ・スー」

キャスター「また彼女がスキャンダルを増やしたようですね」

ランニングマシンで黙々と走る部屋の主人が、目の前の大きなTVスクリーンをチラリと見上げた。

出演者1「彼女は本当にクレイジーだよ。頭がおかしいんだ」
出演者2「えぇ、そうですね。それでは昨日のスクープ写真を見ながら話しましょう」

特別関心を寄せることもなく、部屋の主人は別のマシンに移る。

女性キャスター「ジェニファー・アンダーソンはシークレット・トレイナー、ジョン・キムに会うまで、ほとんど絶望的でしたよね。ですが、彼は彼女を女王へと変貌させました。世界中の女性に希望を与えたんです。まさにヒーローである彼、ジョン・キムが今回スキャンダルに巻き込まれました。果たしてその代償は?相手はハリウッド一のトラブルメーカーであるアンナ・スーです。事情通によればジョン・キムは30代のアジア人だとか」
男性キャスター「ジョン・キムについてわかっているのはそれだけです。彼は本当にグレートで、我々みんな彼と知り合うルートを探している…」

ひとしきりトレーニングに没頭すると、部屋の主人…その男は服を脱ぎ捨て、バスタブに身を沈めた。

電話が鳴り始める。

男「?」

画面には「アンナ・スー」の名前。
彼はそのまま電話を脇へ戻した。

すぐにまた別の電話が鳴る。
「アンナ・スー」名前をチラリと見ると、彼は電話を裏返し、タオルに包んだ。

男「…。」

0005

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ジュウンは書類作成に集中していた。
一人執務室にこもり、ひたすらキーを叩く。

【弁護士になってからわかったことだけど、弁護士が普段やってるのは主にこういう仕事だ。原告の代理人はこんな風に弁論する。”あなただって”って。例えば”あなただってダイエットしてことあるはず”とかね。どこかのパワーブロガーの秘訣だからってバナナにキャベツ、豆腐しか食べないのもやってみた。いわゆる”ワンフードダイエット”。そんなの無謀で、副作用を招いちゃった。美人で噂のどこかの女優の秘訣は?クマイチゴ茶。(茶屋で注文して、ないと言われる)これはパス!どこかのセクシースターの秘訣は?1日二度のゆったりした半身浴。(これも失敗)誰もが知ってるダイエットの標準理論。秘訣中の秘訣。真面目に運動すること、そして十分な睡眠!あぁ、十分な睡眠…。それに、何よりもストレスとは無縁の楽天的な精神だ!】

楽天的な精神とは程遠い、ストレスだらけの仕事だった。
彼女はPC脇に視線を移す。カレンダーに大きな♡が1つ。【ジュウン&ウシク、15周年】

「…。」彼女は携帯を手にとり、”my ウシク♡”にメッセージを打ち始めた。

「どこ?」
「まだ終わってないの?」

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エレベーターを待っているところで、電話が鳴り始める。「!」
画面には”my ウシク♡”
彼女は心を落ち着け、わざと素っ気なく電話を取った。「あぁ、どうしたの?」
「話があるんだ」電話の向こうから彼の声が聴こえる。

ジュウン「知ってる。そこもわかるわ。うん」

彼女は電話を切ると、幸せな光景に思いを馳せた。

~~~~

彼が指輪をプレゼントしてくれた、高校時代のあの日のことだ。
「跪いたりしないからな」彼は指輪を嵌めながら、そう言った。

ジュウン「跪いたら指輪投げ捨てるところだったわ」
ウシク「良かった。高かったんだから」
ジュウン「今日は何日?」
ウシク「今日?10月23日」
ジュウン「今日が1日目ね♪」

~~~~

15年後の今日も、ジュウンは同じ指輪をつけていた。
「30カラットだなんて、エリザベス・テーラーじゃあるまいし」彼に会いに行くタクシーの中で、彼女は電話の相手に言う。

「これでも友だちなのに、死んだ人に喩えないでよ!」友人のヒョヌが眉をひそめた。

ヒョヌ(電話)「15も年食わせたんだから、ウシクのヤツもそれくらいはしなきゃダメよ」
ジュウン(電話)「ウシクが年食わせたわけ?」
ヒョヌ「どうかしちゃいそう、全く。そうね、老けたのは自己責任だとして、贅肉は?」
ジュウン「ちょっと、何度言えばいいわけ?私はね、ヨーロッパ型のグラマーなんだから」
ヒョヌ「ふはははっ!グラマーグラマーって毎日そればっか!」
ジュウン「性格のひねくれた子は誤解するわよ。バツイチ女が嫉妬してるってね」
ヒョヌ「事業主のバツイチ女が、借金抱えた行き遅れ女に?酷い世の中ね」
ジュウン「借金抱えた行き遅れ女は、今日プロポーズ受けるんだから。嬉しい日に水差さないで。切るわよ」
ヒョヌ「あんまり喜びすぎないでよ。体がデカくなったからって、心臓までデカくなっちゃって」
ジョウン「切るから!」
ヒョヌ「とにかく、受けるのは受けるにしても、あんまりオーバーにしちゃダメだからね!」

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化粧室の鏡の前で口紅を直そうとして、ジュウンはうっかり口紅を排水口に落としてしまった。「はっ!」
「落としちゃったんですね」後ろからやって来た女性が声を掛ける。

体にフィットする黒いワンピースに身を包み、潔いボブスタイルの女性は、ジュウンに口紅を差し出した。「私のをどうぞ」

ジュウン「え?いえ、いいんです。高そうだし」
女性「何個も持ってるから」

女性は洗面台の上にそっと口紅を置く。

ジュウン「それなら…。ありがとうございます」

口紅を塗りながら、ジュウンはチラリと隣の女性を窺った。

【黒は痩せて見える色だ。
だけど、痩せる色じゃない。チッ】

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約束のレストランへやって来ると、彼女はテーブルで携帯を見つめているウシクの姿を見つけた。「来たわよ」
彼女は緊張した様子で正面の席に腰を下ろした。

ジュウン「忙しくてメッセージ確認する暇もないって言ってたのに、どうしたの?」
ウシク「いくら忙しくても、やるべきことはやらなきゃな。今日、俺たちの15周年なんだから」
ジュウン「(笑)それでここ何日も連絡なかったのね」

ウシクはウェイターに向かって指をパンと鳴らす。「すみません」

ジュウン「何よ、恥ずかしい♥」

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テーブルの上に豪華な料理が並び、グラスにワインが注がれた。

ウシク「15年の間… ありがとう」

ウシクが差し出したグラスに、ジュウンはニッコリとグラスを合わせる。
彼女は幸せだった。

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ジュウンを送ってきたウシクの車が停まった。
彼がダッシュボードの扉を開けようと手を伸ばすのを見て、ジュウンは俄に期待と緊張を募らせる。

中から取り出した小さなプレゼントの包みを、彼は黙ってジュウンに差し出した。

ジュウン「…。」

蓋を開けると、そこにシンプルなリングが1つ、入っていた。
それは… 記念すべき1日目、二人がペアで分け合った指輪。彼の分だったのだ…。

ウシク「俺の気持ちだ。受け取ってくれ」
ジュウン「あんたの気持ちが何でここにあるの?」
ウシク「ホントにごめん、ジュウン」
ジュウン「だから、何であんたの気持ちがここにあるのよ?あんたの指になきゃ」
ウシク「ジュウン…」

ジュウンは小さく溜息をつく。

ジュウン「(もらった花束を指し)これは何なの?」
ウシク「余りにも”ろくでなし”みたいだろ、俺。だから…」
ジュウン「それで?ワインに花束まで与えりゃ、ちょっとはマシになると思った?」
ウシク「…。」
ジュウン「冗談やめて、さっさと指輪出しなさいよ」
ウシク「ただ… 15年をちゃんと祝ってやりたかった俺の気持ちだけ分かってくれよ。ごめんな、ジュウン」
ジュウン「何よ、ウシク!(笑)あんた、どうかしちゃったの?頭おかしくなった?何で結婚するこのタイミングで謝るわけ?」

「…。」ウシクは微かに目を閉じた。「ジュウン…」

ウシク「俺たち…」
ジュウン「やめて!」
ウシク「ジュウン、俺は…」
ジュウン「わかったから黙ってよ!」
ウシク「何がわかってんだよ?」
ジュウン「この指輪の意味。それに、この指輪を返すあんたの気持ち」
ウシク「…。」
ジュウン「この指輪をくれたあの時と返す今、あんたって男がどんなに変わったかわかる。わかってるわよ」
ウシク「…。」
ジュウン「けどね、ウシク。私、今日すごく疲れてるの。だから全部今度にして。ね?」

車のドアを開けようとした彼女は、止めるウシクに思わず大声を上げた。「お願いだから!!!」

ウシク「!」
ジュウン「別れてくっついて、別れてくっついて… いつだって気が狂いそうなことばかりだったわ。私たち15年よ!」
ウシク「…。」
ジュウン「綺麗さっぱり忘れてるかもしれないけど、私はカン・ジュウンよ。カン・ジュウンはイム・ウシクの初恋の人なの。それなのに、こんな一方的な通達で?!そんな簡単にはいかないわよ」

彼女は車を降りると、手に抱えた花束を助手席に放り投げた。

ジュウン「15周年を祝ってやりたかったって?15年も経つまで、あんた何してたのよ?」

バッグからプレゼントの包みを彼の方へ放り投げ、彼女は言った。「おめでと」

+-+-+-+

頑なに背を向け、家に帰ってきた彼女を黙って迎えたのは、法律書の山だ。

【死ぬほど勉強した法律書のどこかに、今この状況を納得させてくれる方法があるだろうか?
法の前では全てが平等かもしれないけど、鏡の前では違う】

+-+-+-+

ここで区切ります!

難しい… _(:3」∠)_
もう息も絶え絶え…。

 - Oh my Venus ,