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夜警日誌あらすじ&日本語訳1話vol.1

   

チョン・ユンホ(東方神起ユノ/ユンホ)、チョン・イル主演、「夜警日誌」1話、ドラマのあらすじを掴みながら、主な台詞を日本語に翻訳していきます。

ほぼ全セリフを訳すドラマもあるんですが、史劇でそれをやると毎回発狂することになるので、とりあえずざっくり進めていきますね。

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遥か遠い昔、人と鬼神が同居する混沌とした時代
人々の切実な願いにより混沌は封印され、秩序と平和が訪れた

しかし、その平和も長くは続かない
欲望に目のくらんだ人々が鬼神を呼び入れ、封印が解けた
この世は再び鬼神たちで溢れるようになる

鬼神を否定する者、鬼神を利用しようとする者
鬼神を討とうとする者たちの熾烈な闘い
その闘いで活躍した者たちを、我々は夜警人と呼ぶ…

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サダムは、お付の男に大蛇の杖を授け、山の上から遠く朝鮮の地を眺める。

サダム「殺気がこの世を覆った。今に朝鮮の全てが血で染まるであろう」

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宮廷の庭に大勢の子どもたちが集まっていた。
皆が手を叩き、「こちらです」「こちらです」と口々に呼ぶ。

お面をつけたリンが皆を探そうと歩き出すと、さっとソン内官が手を差し伸べ、階段を誘導する。
「こちらです」「こちらです」逃げまわる友を追い、リンは宮中をうろうろと走り回る。
「若様、そちらですよ!」その後ろを内官たちがぞろぞろと追いかけた。

ちょうど角を曲がろうとしたその時、リンは向こうからやって来た子どもとぶつかり、転ぶ。

ソン内官「若様!」

ソン内官に抱えられて立ち上がると、リンは服の泥を払い、お面を外した。

リン「僕は大丈夫!」

安堵の溜息と共に、「気をつけなさい!」と相手の子どもを振り返ったソン内官は、そこで口をつぐんだ。

ソン内官「…ませ。若様にご迷惑を掛けられては困ります」
子ども「…。」

そう言ったっきりかしこまる内官たちだったが、一緒に遊んでいた子どもたちは容赦がない。
「若様がお怪我でもなさったら、どうやって罪を償われるのです?今すぐ謝罪なさいませ」
利発な女の子に責められ、若君にぶつかった子どもは頭を下げた。

子ども「私の失態です。お詫び申し上げます」
リン「兄上のせいではありません」

若君はそう彼を庇い、子どもが落とした本を拾って差し出した。「どうぞ」

001

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リンが大切に包みを開くと、そこに小さな木の籠が顔を出した。
側面は丁寧に柵が張り巡らせてあり、中に立派なカブトムシが一匹。

リン「この子は甲だよ。この子の家は父上(王)が作ってくださったんだ」

「うわぁ」子どもたちが歓声を上げる。

リンは大勢の友に囲まれ、そうやって楽しく賑やかに暮らしていた。

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突然空が暗くなった。

明るく照らしていた太陽が隠れたかと思うと、空から無数の火の玉が降ってくる。
隕石だろうか…。
「若様!危のうございます!」ソン内官は慌ててリンの上に覆いかぶさった。

ソン内官「若様、ご無事でいらっしゃいますか?」
リン「ソン内官!あそこにカブトムシを落としちゃった!」
ソン内官「今はこうしている場合ではございません。私が後でお探ししますから」

ソン内官はリンを背負い、降り続ける火の玉の間をぬって走りだした。

「?」柱の陰から出てきた子どもが、そこに落ちていたカブトムシの籠を拾い上げる。
さきほど、リンとぶつかった子どもだった。

007

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突然の火の玉襲来の報は、直ちに王の元へ届いた。
息子リンのいる大君閣の被害が大きいと聞き、王は驚いて立ち止まる。

王「大君閣と?ならばリンはどこにいるのだ?」

「それは…」武官は言葉を濁し、下を向いた。

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サダムから授かった怪しげな杖を、男が渾身の力で地に突き立てた。
赤い波動が広がり、それと同時に黒い妖気が宮中へと忍び入る。

002

黒い妖気はリンを連れて逃げる一団を見つけると、背後から彼らを襲った。
妖気に背を貫かれた武官たちが、突然仲間に向けて刀を抜く。

ソン内官「皆どうしたのだ?!」

魂を奪われた武官は、あっという間に内官や武官たちを斬り捨てる。
残されたソン内官が逃げ出すと、武官は謎の力により自ら命を絶った。

ソン内官「ご心配には及びません!たとえ天が崩れようと、私が若様を最後までお守りします!!!」

リンを背負ったまま、ソン内官はひたすら走る。
橋の欄干からそっと忍び寄った黒い妖気がソン内官の足首を捉えると、彼はその場にひっくり返った。
「離せ!!!」黒い妖気はソン内官の足にまとわりついたまま、離れようとしない。
「お逃げください!」ソン内官は泣いているリンに声を掛けた。

ソン内官「急いで走るのです!早く!」

「ソン内官!」リンは泣きながら駈け出した。

ソン内官「駄目だ!若様は絶対に駄目だ!いっそのこと私を連れて行け!!!」

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たったひとり、あてもなく走っていたリンの前に、二つの黒い妖気が立ちはだかった。

リン「!!!」

絶体絶命のその瞬間、一人の男が踊り込んでくると、手にした鎖で妖気を打ち払った。
「お逃げください」男は背中でリンを庇うと、優しく声を掛ける。

003

#かっこええーー よく分からんけどユノ君はこの方の下につくことになるのかな?
ぜひぜひずっと死なずに出て欲しい。

男、サンホンは腰から護符を抜き取ると、妖気に向けて放った。
護符が舞い踊ると、すかさずクナイを投げる。

サンホン「鬼神はあの世へ帰るがよい」

黒い妖気は護符とともに壁に突き刺さり、やがて消え去った。
彼の背後にいたはずのリンと共に…。

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その頃…

妖気を放った怪しい男は、宮中へ忍び込んでいた。
見張りの武官を素早く処理すると、彼は書庫へ足を踏み入れる。
その中から、ある書物を見つけ出すと、彼はニヤリとほくそ笑んだ。

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「父上!父上!」リンは泣きながら林の中をさまよっていた。
ふいに大きな黒い妖気が行く手を塞ぐ。

リン「鬼神なんか怖くないぞ!お前なんか一つも怖くなんかない!!!」

妖気がリンを飲み込もうとした瞬間、誰かの呼ぶ声が響く。「リン!!!」王が駆けつけたのだ。
妖気に捕らえられ、宙へ舞い上がったリンに、追ってきた武官たちも為す術がない。
「リン!!!」王の叫びをよそに、妖気はリンの首を締め上げた。

そこへ、再びサンホンの放った護符が、妖気を木の幹に閉じ込めた。
落ちてきたリンを王が抱きとめる。

王「リン!」

王の腕の中で、リンは意識を失っていた。
と、次の瞬間、空は嘘のように明るく、晴れ渡る。
皆が呆然と空を見上げると、リンが意識を取り戻した。

リン「父上…」
王「大丈夫だ。もう大丈夫だから、心配するな」

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何者かがリンを襲ったと聞き、母である中殿(王妃)、王の母である大妃(王后妃)がリンの元へ駆けつけた。

大妃「一体、護衛官たちは何をしていたのだ!」
中殿「数日ゆっくり休めば回復するでしょう」
大妃「中殿、リンの首にある傷を御覧なさい。誰かが意図的に王族を狙ったに違いない」
王「…。」
大妃「これは国の根底を揺るがす大逆罪です。主上(王)、決して見過ごしてはなりません。誰の仕業なのか明らかにし、王室の嫡流を傷つけようとした罪人たちを厳しく統治せねばなりません。もたもたしていては王の権威が失墜することになります」
王「…。」

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外へ出てきた大妃の姿に、内官たちは縮み上がった。
先頭に控えるソン内官も然りだ。

大妃「一月後、世子の冊立式があるのは、そなたもよく知っているであろう。万が一、そのときまで大君が目覚めなければ、お前の両手両足を引き裂いてやる」
ソン内官「大妃媽媽…」

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政治を司る大殿は、集まった大臣たちにより重苦しい空気に包まれていた。

「殿下、隕石騒ぎに乗じ、反逆集団が出没しております」
「王室と朝廷に反感を持つ不埒な連中を、残らず捕らえ、国家に忠誠を尽くします」

「騒ぎの中、護衛官や宮人たちが謎の死を遂げております」左相が口にする。「鬼神を見たというものもいるのです」
皆がざわめくと、デタラメだと大臣のパク・スジョンが窘めた。

黙っていた王が口を開く。

王「そやつらは宮廷へ侵入し、王子を害しようとした。これは王座に対する挑戦であり、朝鮮に対する挑戦だ。鬼神の仕業であろうと、人間の仕業であろうと、断じて許しはせぬ!」

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王は悪夢のような出来事を思い返していた。

王「あのとき余が斬ったのは、確かに奇妙な怪物だった。しかし、鬼神の仕業だと口にすれば、王の権威を失墜させることになる」

彼が話していた相手はサンホンだ。

サンホン「隕石の落下は間違いなく天変地異ですが、隕石のせいで宮廷の結界が破れることを予測し、宮廷に鬼神を呼び入れた者がおります」
王「!」
サンホン「何者かが騒ぎに乗じ、秘蔵庫へ忍び込みました。これは盗賊が残していった物です」

彼がそっと差し出したのは、小さな刀だった。

サンホン「鬼神たちが若様を攻撃したのは、人目を引くための計略だったのではないかと」
王「そやつは何を持ち出したのだ?」
サンホン「奥に秘蔵されていた古文書です」
王「何のためにそんなことを?」

王は急いで夜警人たちを集めるよう命じた。

サンホンが下がると、入れ替わりに中殿がやって来る。

中殿「殿下、リンが姿を消しました」
王「!!!」

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古文書はサダムの手に渡っていた。
彼は古文書をゆっくりと開き、じっと見つめる。

004

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リンは履物もはかず、夢うつつで宮廷の庭をさまよっていた。

リン「甲!どこへ行ったんだ?甲!」

昼間の騒ぎで手放してしまった大切なカブトムシが、忘れられなかったのだ。
池の前までやって来ると、彼は吸い寄せられるように近づいた。
「!!!」水面に、カブトムシの籠が浮かんでいるではないか。
リンは池の中へ入ると、そろりそろりと籠に近づいた。
もう少しで手が届きそうなところで、再び彼は黒い妖気に足を取られ、水の中へと引きずり込まれた。

危機一髪のところで、彼を救い上げたのは… 王だった。

王「リン!こんな体でどうしてここまで来たのだ?!」

「甲…」リンはそう譫言を繰り返した。

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倉庫の奥深くへ進むと、突き当りの書棚に設置された隠し扉を、サンホンが開ける。
サンホンと共に中に入ると、王は待っていた夜警長に、盗賊が残した小刀を見せた。

王「夜警長、鬼神を使ってリンを襲い、古文書を盗んでいったのは一体何者だ?」
夜警長「刀の文様を見るに、白頭山龍神族の仕業かと思われます」
王「龍神族?!」
夜警長「龍神族は大蛇を崇拝する者たちです。代々、彼らの首長は鬼神を操ることができる術師だとか。遠い昔、檀君王が龍神族を征伐し、大蛇を封印しました。盗まれた古文書には、封印された大蛇を蘇らせ、昇天させる秘術が記されております」
王「大蛇を蘇らせようとしているのか?」
夜警長「そう考えられます。大蛇が復活すれば、どれほどのことが起きるか、想像もつきません。また、若様は鬼神に襲われたましたゆえ、人間の薬で回復することは不可能でしょう」
王「リンを治す方法はあるのか?」
夜警長「…。」

夜警長が戸惑うと、後ろに控えていたサンホンが口を開く。

サンホン「千年花という薬草があります。白頭山のマゴ族のみが咲かせることが出来る花です」

王は立ち上がった。

王「マゴ族を訪ねよう。白頭山へ向かう準備をせよ」

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翌日、王の白頭山行きを聞いた右相パク・スジョンは即座に反対した。
逆賊の動きが激しくなっているこの時に、宮廷を留守にするべきではないと言うのだ。
王は右相の意見を頑として拒み、主張を通した。

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大殿を出た王は、リンの元へ向かう。
リンは意識こそあるものの、ぼんやりと涙を流していた。

王「リン、何故泣いておるのだ?」
リン「父上がくださった甲が… いなくなったのです。友だちだったのに…」

王は優しく微笑み、我が子の頭を撫でた。

王「約束する。この父が甲も探し当て、甲の家も直してやろう。だから、父が宮廷を留守にする間、お前も病魔と戦い、勝たねばならぬぞ」
リン「…はい、父上」

王の外出を聞いた中殿は、小さな布をお守りを差し出す。

008

中殿「椿の花でございます。極寒の冬にも花を咲かせ、必ずや戻ってくる春を約束してくれる、高潔な花です」
王「…。」
中殿「お待ちしております。殿下、どうぞご無事でお戻りくださいませ」

王は中殿の手を固く握った。「有難う」

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王は大勢の兵士たちを連れ、白頭山へ向けて出発した。

005

何時間も歩き続け、辺りがすっかり暗くなった頃、先頭を進んでいた王が歩みを止め、馬を下りた。
行く手を、大きな岩が塞いでいたのだ。

サンホン「ここを通過しなければ、マゴ族の隠れ里には辿り着けません」
王「風雨に打たれた痕跡がない。最近道を塞いだものであろう。早く抜けたほうが良さそうだ」

馬に戻ったサンホンは、ふと気配を感じると、馬を後ろへ翻らせた。
少し引き返すと、彼は再び馬を下り、地面に手のひらを当てる。
こちらへ何かが近づいていた。

サンホン「道を照らせ!」

兵士たちが松明を投げると、白々と明るくなった向こうに、馬が現れた。
黒い妖気に包まれた馬がこちらへ突進してくるのだ!

「撃て!」サンホンの合図で、兵士たちが弓を射ると、馬の姿が消え、大きな岩がいくつも転がってくる。
岩は一団をなぎ倒し、突き当りの大岩にぶつかって砕けた。

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ここで一旦区切ります。

 - 夜警日誌 ,

Comment

  1. Tallin より:

    It’s a plrusaee to find someone who can identify the issues so clearly

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