韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

トライアングル24話あらすじ&日本語訳vol.2

   

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク・チニ出演「トライアングル」24話の後半に進みます。

 

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ミン社長の電話が鳴る。
「こんな時間にどうしたの?」電話を掛けたのはジャンスだ。

ジャンス「ヨンダルのお母さんが亡くなったんです」
ミン社長「え?!」
ジャンス「詳しいことは会ってお話します。お電話したのは、ミン社長に協力してほしいことがあって」
ミン社長「何?」
ジャンス「今、葬儀場に来てるんですけど、弔問客もなくて、あまりに侘しいんです」
ミン社長「言いたいことは分かったわ。私が手配するから心配しないで」

「何事ですか?」電話を切ると、そばにいたマンボンが尋ねる。

ミン社長「ヨンダルのお母さんが亡くなったそうよ」
マンボン「え?あいつ、孤児だって聞きましたけど」
ミン社長「私もそう思ってたけど、複雑な事情があるみたい。マンボン、急いであなたの手下たちを集めて欲しいの」
マンボン「えぇ」

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葬儀場にジョンヒとジュノがやって来た。
「ヨンダルさんは?」尋ねるジョンヒに、ジャンスが向こうを指さす。「あそこだ」
廊下の曲がり角に、ぽつんと立っているヨンダルの姿が見えた。

ジョンヒ「…。」

「ヨンダルさん」ジョンヒが近づき、そっと声を掛けると、ヨンダルは真っ赤に泣きはらした目でゆっくりと振り返った。

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ジョンヒを見ると、そのまま彼は目を逸らす。
「…。」ジョンヒは何も言わず、彼を抱きしめ、背中を優しく叩いた。
母のように。

ヨンダル「…。」

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翌朝。

ユン会長の部屋を誰かがノックする。
入ってきたのはピルサンだった。

ユン会長はデスクから立ち上がると、自ら出迎え、握手の手を差し伸べる。

ピルサン「ご心配をお掛けして、申し訳ありません」
ユン会長「どうなったんだ?」
ピルサン「令状を請求する自信がなくて、警察が降参したんです。仕事を任せた者の自白だけで、他には証拠を見つけられませんでしたから。もうご心配には及びませんよ」

「ご苦労だったな」ユン会長がピルサンの労をねぎらう。

ユン会長「ピルサン、君は私を失望させたことがない。今やテジョンの未来は君の手に掛かっている。後始末を確実にして、ホ・ヨンダルの件も早く解決するんだ」
ピルサン「承知しました、会長」

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ピルサン釈放の知らせは、ヤンハにも届いた。
ペ主任から報告を受けたその時、シネから連絡が入る。

シネ(電話)「今ホテルに来てるんだけど、少し時間を作ってくれない?」
ヤンハ(電話)「どうしたんです?」
シネ「会って話すわ」

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ヤンハがやって来ると、シネは廊下で待っていた。

ヤンハ「執務室へ行きましょう」
シネ「ううん。ここでいいわ」
ヤンハ「?何かあったんですか?」

「…。」シネは話を切り出せず、ヤンハの目をチラチラと見た。

シネ「あなたの… 実のお母さんが亡くなったの」
ヤンハ「…。」
シネ「癌だったそうよ。ドンスさんとドンチョルさんは、連絡を受けて霊安室にいるわ」
ヤンハ「…。」
シネ「あなたも行ったほうがいいと思うのよ」
ヤンハ「今さら僕に何の関係もない方です」
シネ「ヤンハ」
ヤンハ「聞かなかったことにします」
シネ「いくらあなたが否定したからって、なくなる縁じゃないでしょう?遅くなってしまったけど、今からでも会わなきゃ、生涯悔やむことになるわ」
ヤンハ「何の未練もない方です。後悔することなんかありません」

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ヤンハは虚ろな目でそう言い捨てると、シネに背を向けた。

シネ「…。」

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ガランとして寂しかった母親の葬儀場は、あっという間に花で飾られ、次々と弔問客が訪れていた。
急遽もう少し広い部屋へ移され、受付や弔問客のためのテーブルも用意される。

「何てことだ…」深く頭を下げると、ヤン社長はドンスたちの手を取った。

テーブルでは集まった弔問客たちに食事が振る舞われていた。

ヤン社長「どういうことなんだ?ヨンダルに母親がいるなんて、俺は聞いてなかったぞ」
チャンマダム「あぁ、私たちも聞いたばかりなんですけどね、ホ・ヨン… ホ理事が幼い頃に、兄弟みんな残して逃げちゃったんですって」
ヤン社長「やれやれ…」
ミン社長「人の縁って何なのかしら…。そんな薄情な母親に、死んでようやく会えるなんて」
マンガン「ところで、ホ理事には弟もいるって聞いたけど、弟の姿は見えませんね」
マンボン「そこも嘘みたいな話ですよ」
ヤン社長「何です?」

皆の視線がマンボンに集まる。

マンボン「今、テジョンカジノの代表やってるユン・ヤンハが、ホ理事の実の弟らしいです」
ヤン社長「えぇ?!」
マンガン「…。」
マダム「本当なんですか?!」

ミン社長は答える代わりに、溜息をついた。

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葬儀場にシネが訪れていた。
「ヤンハに会ってきたわ」廊下に出てきたドンスに、彼女は力なく告げる。

ドンス「…。」
シネ「すごく戸惑ってるわ。お母さんに会うべきだって言ったら、自分は聞かなかったことにするって」
ドンス「…。」
シネ「今すぐヤンハが変わるのは期待できないわ。ドンスさんもドンチョルさんも、焦れば失望が大きくなるだけよ」
ドンス「俺は待てる。けど、俺が心配なのは、ユン・テジュンがヤンハを使って、俺たちの関係を取り返しのつかないところまで追い込むことだ。ユン・テジュンはそれをやっても不思議じゃない人間だからな」
シネ「それはヤンハの判断に任せるしかないわ。ドンスさんにどうにか出来ることじゃないでしょう?」
ドンス「…。」

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弔問客も落ち着き、手伝いをしていたジョンヒが、祭壇の前のヨンダルの元へうやって来た。

ジョンヒ「ヨンダルさん、弔問客がいないときに食事をしてください。一日じゅう何も食べてないじゃないですか」
ヨンダル「大丈夫だから、俺のことは心配しないでジョンヒさんも休んでください」
ジョンヒ「何か食べるもの持って来ますね」

ジョンヒが戻っていくと、ヨンダルは向かいに座っているヨンホに視線を移した。

ヨンダル「パク・ヨンホって言ったか?」
ヨンホ「は、はい」
ヨンダル「あの時は済まなかった。母さんに会ったのに、自分が誰だか言えないのがもどかしくて、お前に八つ当たりしたんだ」
ヨンホ「い、いいえ。俺のザマじゃ、殴られたって仕方ありません」
ヨンダル「葬儀が終わったら、一度会いに来いよ」
ヨンホ「あ、はい、兄さん」
ヨンダル「俺には… お前のまだ会ってない弟が一人いるんだ。そいつが兄さんって呼ぶのを聞ける日が来るかどうか…」

「兄さんに兄さんって呼ばないなら、何て呼ぶんです?」ヨンホがキョトンとして尋ねる。

ヨンダル「…。」
ヨンホ「そんな生意気なヤツは、この間僕を殴ったみたいにして、まともな人間にしてやらなきゃダメですよ、兄さん!」
ヨンダル「…。」

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ヤンハは一人、どこかへ車を走らせていた。

「お前がそこまで必死で守ろうとするものに、それだけの価値があるんだか…。大してないと俺は思うけど。お前が死に物狂いで執着してるってことは、何かあるには違いないんだろう」
「どうかお前自身にとって意味のあるものであってくれ… そう願うよ」

ヨンダルの言葉が、彼の頭の中を巡る。

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ヤンハは葬儀場のそばに車を停めると、彼はしばらく車から出られずに、じっと建物を見つめ、躊躇った。

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ヤンハ「…。」

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夜もすっかり更け、祭壇を守るドンスやヨンダルも、その場で横になり、眠りに落ちていた。

#ドンスはまた”気をつけ”して手はポケットだね。

不意に入り口に人の気配がし、ヤンハが現れる。
中に入ると、力尽きて眠っている兄たちにチラリと目をやり、彼は祭壇の上の母の写真へと視線を移した。

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記憶のどこにもない母が、写真の中で笑っている。
「…。」彼はゆっくりとそばに近づき、母の前に跪くと、その瞬間タガが外れたように涙が溢れだした。

眠っている兄たちのそばで… ヤンハは声を押し殺し、嗚咽した。

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休憩から戻ってきたジョンヒは、ちょうど部屋の中から出てきたヤンハと出くわした。

ジョンヒ「ユン・ヤンハさん!」

「…。」ヤンハは何も言わず、ジョンヒから視線を逸らす。
彼はそのまま、力のない足取りで彼女の前を立ち去った。

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中へ入ったジョンヒは、眠っているヨンダルを起こそうと手を伸ばし、やはり躊躇って手を止めた。

ジョンヒ「…。」

疲れ果て、子どものように眠っている彼を、ジョンヒは黙って見つめた。

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#そして私は、ヨンダルが今目を開けたら、彼女のスカートの中が丸見えなんじゃないかと、それが気になって仕方ないっす。

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「ご苦労様でした、ジョンヒさん」後日、改めて集まると、ドンスは先ずジョンヒにねぎらいの言葉を掛けた。

ジョンヒ「いいえ、私は何も」

「いつ発たれるんですか?」ヨンダルがシネに尋ねる。

シネ「あさって午前中の飛行機で行くんです。場所が見つかれば、ドンスさんも来るわ。私が研修を受けてる間、ドンチョルさんとジョンヒさんも一緒に来て」
ヨンダル「そうします」

「この席にヤンハも一緒にいれば良かったのに」シネが呟くと、皆が顔を曇らせた。

ジョンヒ「お葬式の日、夜中にヤンハさんが来てました」
ドンス「!」
ヨンダル「!」
ジョンヒ「私、ちょっと外へ出て戻ってきたら、ヤンハさんが霊安室から出て来たんです」
ヨンダル「…。」
ジョンヒ「そのとき、ヨンダルさんとお兄さんは寝ていらっしゃって…。その間にヤンハさん、お母さんにお会いになったんだと思います」
ヨンダル「どうして今まで黙ってたんですか?」
ジョンヒ「お二人を起こしてヤンハさんに会わせるべきだったんですけど… そのとき、ヤンハさんをこのまま帰したほうがいいって、そう思ったんです」
シネ「ジョンヒさんの判断は正しいわ。今大事なのは、ヤンハの心に変化が起きたってこと。いそがないでゆっくり近づいた方がいいわ」

「俺とお前が諦めさえしなければ、ドンウもいつかは俺たちの気持ちが分かるはずだ」ドンスの静かな言葉に、ヨンダルは頷いた。

シネ「お二人、いつ結婚するんですか?」
ヨンダル「僕たちより、兄さんとお義姉さんが先でしょう」

#ナイス!上手いことかわした!!!

シネ「ドンチョルさんからドンスさんに話してくださいよ。この人、まだプロポーズもしないんです」
ドンス「…。」

「何してるんだよ、兄さん」「あんまりだわ」ヨンダルとジョンヒが口々にドンスを責める。

ドンス「分かった。すればいいんだろ」
シネ「(苦笑)嫌々されたら私だって嬉しくないわ」

一同を笑いが包む。
ドンスの変化で、皆に小さな希望の光が差していた。

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「どうして顔が傷だらけなんです?」コ・ボクテを訪ねて来たピルサンが、開口一番にそう尋ねた。

コ・ボクテ「これか。カッコ悪くて口にも出来んわ」
ピルサン「…。」
コ・ボクテ「ホ・ヨンダルのヤツのせいですっかり恥さらしだ。この際、うちの若いのを全部動員して、ホ・ヨンダルと周りのクズどもを一掃するつもりだ」
ピルサン「その前にしていただくことがあります」
コ・ボクテ「何だ?」
ピルサン「まずはユン・ヤンハから整理しなければなりません」
コ・ボクテ「突然なぜあいつを?」
ピルサン「ユン・ヤンハはチャン・ドンスとホ・ヨンダルの実の弟です」
コ・ボクテ「何だって?!」

#あれ?オッサンまだ知らなかったっけ?

コ・ボクテ「そりゃまたどういうことだ?…ということは、ユン・ヤンハがチャン・ジョングクの息子だってことか?」
ピルサン「えぇ、そうです」
コ・ボクテ「ユン会長はそれを知って、ユン・ヤンハのヤツをそばに置いてるのか?」
ピルサン「会長も最近知ったはずです」
コ・ボクテ「全く…。こんなことがあるとはな」
ピルサン「ユン・ヤンハはもう、会長の眼中にはいません」
コ・ボクテ「それなら、わざわざあいつを先に処理する必要があるのか?」
ピルサン「ヤンハのヤツも並大抵の野心の持ち主じゃありません。自分の座がなくなったことを知っている以上、どう出るか分かりませんから」
コ・ボクテ「予め芽を摘んでおくと?」
ピルサン「えぇ、そうです」

「よかろう」コ・ボクテが頷く。
そこへ、スチャンが入ってくると、準備が出来たと告げる。

コ・ボクテ「ミン社長を叩くのは先延ばしにして、まずはユン・ヤンハだ」
スチャン「はい?」
コ・ボクテ「どうすれば人知れず始末できるか、よく考えてみろ」

「承知しました」頭を下げると、スチャンはチラリとピルサンを窺う。
ピルサンは満足な様子で、コ・ボクテに小さく頷いた。

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「ハンチャングループがアンダーソンと投資協賛を進めているというのは事実か?」ユン会長がヤンハに尋ねる。
とうとうユン会長の耳に入ってしまったのだ。

ヤンハ「はい」
ユン会長「規模が10兆だというのも?」
ヤンハ「…はい」
ユン会長「ユジンとはどうなった?」
ヤンハ「ユジンの気持ちを変えさせようと頑張っているところです」

「一体お前は何をしてるんだ?」ユン会長は首をかしげた。

ヤンハ「…。」
ユン会長「ハンチャングループが投資協賛を成立させれば、我々がこれまで進めてきた永宗島事業が無様に終わるのが分からないか?」
ヤンハ「…。」
ユン会長「今回のこともピルサンに任せなねばならんのか?」
ヤンハ「いいえ!僕が収拾します。信じてください」
ユン会長「信じてくれというからテジョンカジノを任せたのに、お前が何をやったというんだ?!」
ヤンハ「…。」
ユン会長「ハンチャンとアンダーソンの投資協賛を決裂させるか、あるいは、うちが投資を誘致するんだ」
ヤンハ「…。」
ユン会長「早急に決められなければ、お前に任せたことは全てピルサンへ移すしかない」
ヤンハ「…。」

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「ミン社長のお陰で立派な葬儀が出来ました」ヨンダルはジャンスたちと共に、ミン社長の元を訪れていた。

ミン社長「私たちの間で、そのくらいのことでわざわざ挨拶なんていいのよ。お母さんをしっかりお送りできれば、それでいいの」

「ありがとうございます、兄貴」礼を言われ、マンボンは微笑んだ。

マンボン「口だけで言ってないで、酒でも奢れよ」
ジャンス「勿論ですよ。自分がビックリするようなところを予約しておきました」
マンボン「君の親父さんと、私設カジノのチャンマダムやマンガンにも世話になった」
ジェリー「はい。皆さん、僕が連絡してお招きします」

「あぁ」マンボンが大きな手でジェリーの坊主頭を撫でる。

マンボン「それはそうと、コ・ボクテがゴロツキどもを総動員して、俺たちを叩こうとしてる兆候がある」
ヨンダル「…。」
ミン社長「私に恥をかかされたから、相当意気込んでるはずよ」

「あの…」ヨンダルが静かに口を開く。

ヨンダル「お願いがあるんです。コ・ボクテと戦争するのは避けてください」
ミン社長「あいつから仕掛けてくるのを、どうやって避けるのよ?」
ヨンダル「ずっと準備してきたことがあるんです。戦争せずにコ・ボクテを処理する方法を」
ミン社長「何なの?それは」
ヨンダル「アン・チャンボン先生が僕にくださった切り札、もう一枚あるんです」
ミン社長「…。」

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ヨンダルたちは揃ってテジョンカジノへ戻ってきた。

ジャンス「お前がズバッと出した切り札、それを食らわせればコ・ボクテのヤツ、泡を吹いて倒れるしかないぞ」
ジェリー「兄貴、総務の子たちに聞いたんだけど、ソウルの本社じゃユン・ヤンハが会長に見放されて、ヒョン・ピルサンが実権を握るって噂で持ちきりらしい」
ジャンス「マジ?本当なのか?」
ヨンダル「…。」
ジェリー「本当かどうかは俺だって知らねーよ」
ジャンス「確かでもないものを本当みたいに言うなよな!」

「…。」じっと黙っているヨンダルの視線が動く。
視線の先に、ヤンハが現れたのだ。

ヤンハはまっすぐ歩いてくると、ヨンダルの前で足を止める。
「とりあえず確認に…」ジャンスたちは気を利かせ、二人を残してその場を離れた。

ヨンダル「ジョンヒさんから聞いた。お前が来てたって」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「それでお前の気持ちが楽になったなら嬉しいよ」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「ユン会長がお前に愛想を尽かして、ヒョン・ピルサンに実権を握らせたって噂になってる。一人でもがいてないで、辛ければ言うんだ」
ヤンハ「…。」
ヨンダル「前にも言ったけど、お前の気持ちさえ変われば、俺たちが争う理由は一つもない」
ヤンハ「…。」

ヤンハは終始何も言わず、黙ってヨンダルの言葉に耳を傾ける。
ヨンダルが去った後も、彼はそこに立ち尽くしたまま、長い間そこを動けずにいた。

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ファランがそっと階段室のドアを開け、体を滑り込ませる。
階段を下りると、待っていたピルサンにニッコリと笑いかけた。

ファラン「おめでとうございます」
ピルサン「おめでとうって何が?」
ファラン「もうすぐテジョングループの実権を握るって、本社じゅうで噂になってますよ」

「噂か」ピルサンは笑った。

ピルサン「もうそうなってる」
ファラン「ユン・ヤンハはどうなるんです?」
ピルサン「あいつはもう会長に捨てられたも同然だ。それに、俺がトドメを刺そうと思ってる」
ファラン「トドメを刺す?」
ピルサン「この際、確実に消し去るってことだ」

ピルサンはファランの腰に両手を回した。

ファラン「もう、誰かが見たらどうするんです?」
ピルサン「誰が見るって?」

ピルサンが彼女を抱き寄せると、静寂が訪れる。
彼らは、上の階から覗いている人物がいるのに気づかないでいた。

ジュノ「…。」

※”トドメを刺す”と訳したところは、확인사살(確認射殺)と言っています。すでに倒れている相手を、念のために更に撃ち、確実に殺すことを言います。

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ジュノからの連絡で、ヨンダルが屋上へやって来た。

ヨンダル「どうした?」
ジュノ「ヒョン・ピルサン本部長が、ユン・ヤンハ代表を殺そうと計画しているようです」
ヨンダル「どういうことだ?」

#↑뭔 소리야 그게?(ムォンソリヤ クゲ)って、言い方がコ・ボクテと全く一緒(笑

ジュノ「理事に言われたとおり、ヒョン・ピルサン本部長を見張っていたんですが、ヒョン・ピルサン本部長とソ・ファランマネージャーが話していた中で、本部長自身の口から”トドメを刺す”、”消し去る”と」
ヨンダル「!!!」
ジュノ「アン・チャンボン先生にやったことを考えれば、ユン・ヤンハ代表だって殺さないとは言えません」

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スチャンが静かな公園を歩いてくる。

ベンチに腰を下ろすと、すでに座っていた男の顔に緊張が走った。

「…。」スチャンはその男をチラリと見ることもなく、手に持った封筒を渡し、再び歩き去る。

男が中身を確認すると、写真にはヤンハの姿が写っていた。

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ドンスはタク刑事とミン刑事と共に食卓を囲んでいた。

タク刑事「アメリカに行くそうですね」
ドンス「あぁ、1ヶ月後にな」
ミン刑事「羨ましいです」
ドンス「お前な、仕事がなくて行くのに羨ましいことなんてあるか」

「自分も死ぬ前にアメリカに行ければいいんですけど」タク刑事がしょげる。

ドンス「俺がいるうちに来いよ」
タク刑事「それじゃ、班長が飛行機のチケット代出してくださるんですか?」
ドンス「バカか。何で俺が出すんだよ?」
タク刑事「…そうだと思いましたよ。今までどれだけ貸しがあると思ってるんです?それを金に換算すりゃ、ビジネスクラスどころじゃない、ファーストクラスくらいにはなりますよ」
ミン刑事「そうですよ。往復でね」
ドンス「(笑)分かった!」

「録音しとけよ」タク刑事がミン刑事に言い、皆が笑った。

#食べたり飲んだりしながら、このメンバーで妙に楽しそうにしてると、悪い予感しかしないよね。

そこへドンスの電話が鳴る。

ドンス「あぁ、俺だ」

#この後、ドンスが刺されそうな気がして仕方ないよね。

ヨンダル「兄さん、今どこだ?」

#台詞も前の時と一緒だよね。(しつこい?

ヨンダル「今すぐ会いたいんだ」
ドンス「どうしたんだ?」
ヨンダル「ドンウが危ない!」
ドンス「何だって?!」

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社内をいつものように歩いているヤンハを、上階から見つめている男がいた。
スチャンからヤンハの始末を依頼された、あの男だ。

男「…。」

ヤンハが目の前を通り過ぎ、階段を降りていくのを、男はゆっくりと見届ける、目を細めた。

+-+-+-+

屋上へやって来ると、ヤンハはドンスとヨンダルが向こうにいるのを見かけ、立ち止まった。
「何の用です?」兄たちに近づくと、ヤンハは硬い表情で声を掛ける。

ドンス「…。」
ヨンダル「…。」
ドンウ「…。」

二人の視線が、ヤンハへと注がれた。

410

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ここでエンディングです。

何度も彼らに手を出しては、しょぼい結果に終わる悪人たちに、いい加減飽き飽きしているわけですが、それでも今回なかなか良かったです。
頑なだったヤンハが悩みながらすこ~しずつ変わっていて、兄二人が無理強いせずにそれを待とうとする姿勢が、ゆっくり先を急がずに描かれていて、ようやく3兄弟がリアルに見えてきたような気がします。

ヤンハが来た時、兄ちゃんたちが寝ていたのが良かったですね^^

今週もお付き合いいただいてありがとうございました。
本来なら今回で最終回の予定だったわけですが、今のところ無理に引き伸ばしたようには感じません。
残り2話、ヨンダルたちと悪人チーム、知恵や心理戦を駆使した真っ向勝負でハラハラさせてくれると嬉しいです。

シネさんはアメリカへ行っちゃうわけですが、見たところドンスの憤怒調節障害は自然治癒したってことでいいですよね?^^;

 - トライアングル ,