韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!プロデューサー/SPY/夜警日誌/トライアングル/主君の太陽など

トライアングル17話あらすじ&日本語訳vol.1

   

ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」17話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきます。

#今回から名前をキッパリ”ドンチョル”にするつもりでしたが、複雑な対人関係上すんなり移行できそうにないので、しばらく基本ヨンダルで行きますね。

+-+-+-+

ヨンダルは車の後部座席でじっと写真を見つめていた。
小さな写真。
それは、兄が大切に持っていた父チョングクのものだ。

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「テジョングループ会長のユン・テジュン、そしてコ・ボクテ。あの二人が父さんを殺したんだ。25年も過ぎた昔のことだから、法じゃ裁けない」兄ドンスが以前語った言葉を思い出す。

漠然としていたヨンダルの戦いは、ドンチョルとして不意に明確になった。

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#それより車の後部座席に揺られる偉いさんになってることにまだ慣れないね。

+-+-+-+

車が到着し、ヨンダルは服装を正してビルの中へ入る。
「ホ理事でいらっしゃいますね?」廊下を進むと、待っていた女性職員が彼に頭を下げた。

ヨンダル「はい」
職員「秘書のチャン・セジンです。会長室へご案内します」

「こちらへ」職員に続き、彼はさらに長い廊下を進んだ。

+-+-+-+

「ようこそ」ヨンダルがやって来ると、ユン会長は彼を歓迎した。
ソファで向き合うとユン会長は笑顔で彼を見つめる。

ヨンダル「…。」

彼はシネの家での兄の言葉を頭の中でなぞった。

~~~~

ドンス「お前は小さくて覚えてないだろうが、父さんはドンジン炭座の鉱夫だった。テジョングループの会長ユン・テジュンが持っていた鉱山だ。父さんはそこで労組の委員長をしていたんだが、ストライキ中にユン・テジュンが父さんを殺したんだ」

#すでに退院後になってるのは予想を超えてた(笑)ほんで、知ってること何度も説明するの、ホントもう勘弁してください。
ユン会長を前にしたヨンダルの心境を表してるのは分かるけど、車の中のシーンでさっき思い返したばっかりなんだから。
私は全部書き出してるから余計ウンザリするのかな^^;

~~~~

ユン会長「テジョンカジノの外国人顧客率が下がったのは、私も長く悩んでいたんだ。今回君が対策をハッキリ立てたのは実に頼もしい」
ヨンダル「まだ成果は上げていませんが、売上増加につながるよう最善を尽くします」
ユン会長「いやいや、君を送り込んでくれたアン・チャンボン氏に感謝せねばな」
ヨンダル「…。」
ユン会長「私はね、能力を一番重要視する人間だ。君の過去がどうだろうと、そんなことは私にとって大したことじゃない。だから、君の思うようにやればいいんだ。どういう意味か分かるかね?」

「はい」ヨンダルが頷くと、ユン会長は満足気に笑った。

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+-+-+-+

「父さんの写真だ」退院したドンスは、シネの家に身を寄せ、父親の写真を弟に渡した。

ドンス「お前が持ってろ」

「…。」ヨンダルは写真の中の父親をじっと見つめる。

ドンス「ドンチョル、お前が俺の弟だとコ・ボクテが知ったということは、ユン・テジュンとユン・ヤンハも知ったってことだ。お前を遠ざけようとするに違いない」
ヨンダル「そうしたくても、アン・チャンボン先生の資金のことがあるから、簡単にはいかないよ」

#お兄ちゃん相手だからタメ口になってるよ♥

ドンス「お前なら上手くやるだろうが、ユン・テジュンは父さんを殺した男だ。欲しい物を手に入れるためなら、何だってやる。法も無視するほど権力と金を持ってるからな」

「…。」ヨンダルは立ち上がり、窓の外を眺める。

ヨンダル「兄さん」
ドンス「…。」
ヨンダル「ロクでもない俺の人生、今になって有難いと思うことがたった一つある」
ドンス「?」

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「汚くて醜い人間たちに飽きるほど会ってきたことだ」振り返ったヨンダルの目は鋭かった。

ヨンダル「ユン・テジュンやユン・ヤンハが何をしてこようと、俺はそれ以上のことだってやれる。犬クズとして生きてきたんだから」

ドンスは悲しげに溜息をつくと、立ち上がった。

ドンス「すまない。全部俺の過ちだ」
ヨンダル「やめてくれよ、兄さん。そんなこと言わせたくて話したんじゃないんだ」
ドンス「いや。お前の人生の大半を暗く凍えた思い出にしたのは、全部俺のせいだ」
ヨンダル「…。」
ドンス「幼いお前とドンウを残して、一人離れてしまった。それでも、あの時は… 30年もの長い間、俺たちがすれ違うことになるとは思っても見なかったんだ」

「すまなかった、ドンチョル」心から絞りだすような兄の声に、ドンチョルは悲しくなって思わず目を伏せた。

+-+-+-+

「今回の販売戦略はお前の負けだ」ヤンハは父の言葉を思い出し、ぼんやりとしていた。
そこへキム専務がやって来る。

キム専務「今日、会長がホ・ヨンダルを本社へお呼びになったそうです」
ヤンハ「なぜです?」
キム専務「先日の業務報告の成果をお褒めになったようで。それから、ヴィラ・スイートを使うようにと提供なさったそうです」
ヤンハ「…。」

+-+-+-+

そのヴィラは以前シネが舎北へ休暇で訪れた時に滞在していた場所だ。
ジュノに案内され、ヨンダルはジャンスたちと共にやって来た。

広々とした庭に出て、ジャンスたちが歓声を上げる。

ジェリー「天国みたいだ!」
ジャンス「広いなぁ!サッカー場じゃないか!」

「こちらです、理事」ジュノがヨンダルに声を掛ける。
ヨンダルはニコリともせず、庭を見つめた。

ジャンス「ここでヨンダルが… いや、ホ理事が一人で暮らすのか?ホントに?!」
ジュノ「えぇ。ここはテジョングループのVVIPしか使えないヴィラなんです」
ジャンス「ってことは!!!ホ理事はテジョングループのVVIPってことか!!!」

はしゃぐジャンスたちの横でヨンダルが淡々と口を開く。

ヨンダル「こんなもの大したことじゃない」
ジェリー「どういうことだよ?」
ヨンダル「俺がチャン・ドンスの弟だってユン会長は知ってる。この程度の善意で感激するなってことだ」

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ヨンダルはホテルの食事を庭に用意するよう、ジュノに依頼した。

+-+-+-+

ヨンダルに呼ばれ、ジュノとともにペ主任がヴィラへやって来ると、ヨンダルは寛いだ様子で椅子を勧めた。

ヨンダル「ペ主任、僕のことよくご存知ですよね」

ペ主任は少し空気を窺い、「勿論」と答える。

ペ主任「舎北に住んでいて理事を知らないとモグリでしょう」

#その台詞も何回も聞いたよ。本人に言うのは初めてだけどね(笑)

ヨンダル「ミン社長から話は聞きました。いろいろと僕を助けてくださったと」
ペ主任「あぁ、えぇ。大したことじゃないですけど」
ヨンダル「いいえ。ペ主任の情報は僕にとって大きな力になりました」

#詳しく訳してる私でも「何だっけ?」と思うほど、何一つ実態の分からない情報ですが

ヨンダル「僕は決して仲間を捨てたりはしません。これからもどうぞよろしくお願いします」
ペ主任「私は何も…。どれくらい役に立つか分かりませんが、最善を尽くします」

ヨンダルはにこやかに頷いた。
「俺たち、もう仲間だよな」そう尋ねられ、ジュノも「勿論」と答える。

ジュノ「ご心配なく」

ヨンダルに見つめられ、ペ主任は一度は後ろめたそうに視線を逸らしたものの、やがて真っ直ぐ目を合わせる。
ヨンダルは確実に脇を固めていた。

+-+-+-+

ヴィラの庭に大きなテーブルが用意され、食事が並べられた。
招待されたヤン社長が皿の上のフルーツをつまみ、息子の自慢に耳を傾ける。

ヤン社長「なぁ、ジャンス。ヨンダルが本当に一人でここに住んでるのか?」
ジャンス「そうさ!」
ヤン社長「大抵のことは経験したてきたがな、こんな人生逆転は初めて見たぞ」

「ホ・ヨンダル、カッコイイ男だ!」そう話すヤン社長はいつもに増して身振り手振りが激しい。

#そして、パーマを掛けてお洒落になっている

ジャンス「そのヨンダルの才能を嗅ぎ当てた俺は?」
ヤン社長「あぁ、犬ジャンス!お前もすごい男だ」

そこへ、ジェリーがミン社長を連れてきた。
「まぁ、ヤン社長。お元気でした?」ミン社長も上機嫌だ。

ヤン社長「つまりこれはだな、ホ・ヨンダル理事の人生に協力した人たちのための席ってわけだろ?」

「さすが親父、勘がいいな!」ジャンスが豪快に笑う。
そこへ、ヨンダルと共に現れたのがアン・チャンボンだ。

ミン社長「先生もいらしたんですね。お元気でいらっしゃいました?」
チャンボン「君も来ていたんだな」

「誰だ?」こっそり尋ねるヤン社長に、「超金持ちでゴニョゴニョ」とジャンスが小声で説明する。
ジャンスはさっそくチャンボンの前に進み出た。

ヤン社長「初めまして、ヤン・マンチュンと申します。はははっ」
チャンボン「…。」
ヤン社長「ヨンダル知事を育てたのは私でしてね」

チャンボンが差し出した手を、ヤン社長が嬉しそうに握るのを、皆が笑顔で見守る。

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和やかな皆の様子に、ヨンダルはひとまず満足気に息をついた。

+-+-+-+

全員が揃い、テーブルにつくと、ヨンダルが皆の前に立った。

ヨンダル「僕はまだ成功したわけでも出世したわけでもありません。今後やるべきことがたくさんありますが、それでも今日、この席を設けたのは、感謝の言葉をお伝えしたかったからです。ここへいらっしゃるのはホ・ヨンダルがドン底にいるときに助けてくださった方々です。今後… 決して期待に背くようなことはないと断言します。見守ってください」

ヨンダルが頭を下げると、自然と拍手が湧く。

+-+-+-+

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ウィスキーを一口すすると、ヨンダルはぼんやりソファにもたれかかった。

ジャンス「おい、こんないい日に何でずっとシケた顔してんだよ?何かあったのか?」

「今日ここに…会いたい人を呼べなかった」ヨンダルは天井を見つめる。

ジェリー「誰だよ?」
ジャンス「ジョンヒか」

「…。」ヨンダルはグラスを持って立ち上がり、窓辺へ向かう。

ヨンダル「おばあさんとピョンスとビョンテ…」
ジャンス「…。」
ジェリー「呼べばいいじゃないか。何が問題なんだよ」

#多分ビョンテがどこにいるのか分からないんだと思ふ

口を尖らせるジェリーをジャンスが制した。

ヨンダル「…。」

「ジョンヒ、俺が呼んで来ようか?」携帯を出そうとポケットを探るジェリーの頭に、ジャンスの平手が飛ぶ。
黙っていろと釘を刺し、ジャンスはヨンダルの寂しげな背中を見つめた。

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+-+-+-+

「俺の戦いの泥濘にジョンヒさんを引きずり込みたくないんです」ジョンヒもまた、ヨンダルの言葉をじっと思い返していた。

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ヨンダル「待っていてくれとは言えません。だから、俺のことは忘れてください」

+-+-+-+

カジノのフロアを回るヨンダルにペ主任が話した。

ペ主任「今カジノの顧客から一番不満の声が上がるのは、場内への出入り上限です」
ヨンダル「それは僕も理事になる前に真っ先に調べたんですが、法的な問題があるから難しいでしょうね。理事会で提起してみます」
ジュノ「場内での客引き行為も取り締まるべきじゃないでしょうか」

「ジュノ」ヨンダルが不意に立ち止まった。

ジュノ「はい、理事」
ヨンダル「俺がそれで食ってたこと知らないのか?」
ジュノ「あ… 申し訳ありません」
ヨンダル「虫の付かないカジノなんてこの世にない。適当なラインで黙認しないとな」
ジュノ「はい、承知しました」

そこへジェリーがやって来る。

ジェリー「ジャンス兄がマカオへ出発しました」
ヨンダル「マカオでの進行状況、随時報告するように言ってくれ」
ジェリー「はい」

ジェリーを加え、彼らは再び歩き出した。

+-+-+-+

今日もディーラーの控室は噂話に花が咲く。

ソンジュ「(チョンジャに)先輩、ホ・ヨンダル理事、見ました?」

ヨンダルの名前に、少し離れた場所にいたジョンヒが顔を上げる。

チョンジャ「ううん、まだ」
ソンジュ「めちゃくちゃカッコ良かったですよ~。チンピラだと思ってたのに、すっかり見違えたわ」

「クズがかっこ良くなったところで、どうだって言うのよ」チョンジャが嘲笑する。

ディーラー「あぁ、犬ジャンスとジェリーもうちの職員になったんですよ」
チョンジャ「本当なの?!犬も牛も就職するなんて、カジノは駄目になっていくわね」

本を読みながら、ヒョンミが涼しい顔で口を開く。

ヒョンミ「チョンジャ、あんた学生時代、犬ジャンスと付き合ってたんじゃなかった?」
チョンジャ「私がいつ?!」

「違うならいいけど」ヒョンミがニヤリと笑った。

そこへファランが入ってきて集合を掛ける。
ディーラーたちが整列すると、全員に服装を整えさせた。

ディーラー「誰か来るんですか?」
ファラン「えぇ。新任の理事よ」
ジョンヒ「!」

「理事」ファランに声を掛けられ、待機していたヨンダルが姿を表した。
入ってくるなり、彼は正面にいたジョンヒと目が合う。

「理事に挨拶を」ファランの掛け声に、全員が揃って頭を下げた。

ヨンダル「すでに顔見知りの方がたくさんいらっしゃいますね。皆さんご存知の通り、僕はカジノで物乞いや客引きをして暮らしていたことがあります。それだけ皆さんのご苦労をよく知っているということです。これから皆さん方の側に立って働くつもりです。よろしくお願いいたします」

謙虚に頭を下げるヨンダルにディーラーたちから拍手が起きる。
戸惑いながら、ジョンヒも合わせて手を叩いた。

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ヨンダル「…。」
ジョンヒ「…。」

+-+-+-+

「ミン社長の動きが尋常ではありません」スチャンの報告に、コ・ボクテが眉をひそめる。

コ・ボクテ「そりゃどういうことだ?」
スチャン「夫に縁のある組織を集めて、会長を狙っているという噂があります」
コ・ボクテ「ただでさえ気が立ってるのに、そんなヤツらまで出てくるとは全く頭が痛い!」

「調べて事前に潰せ」コ・ボクテの容赦無い指示が飛ぶ。

スチャン「はい」

そのときコ・ボクテの電話が鳴る。
彼は相手が誰か分からずに電話を取った。

声(電話)「俺だ」
コ・ボクテ(電話)「誰だよ」

「お前のお陰であの世の入り口まで行った、チャン・ドンスだ」ドンスの声に、コ・ボクテが凍りつく。

コ・ボクテ「…。」
ドンス「どうした?なぜ何も言わない?死ぬものと思ってたヤツが蘇ってビビったか?」
コ・ボクテ「こいつ… 全く寿命の長いヤツだ」
ドンス「このまま死ぬには悔いが多すぎてな。今度はお前の寿命がどんなに長いか確かめる番だ。覚悟しろ」
コ・ボクテ「調子に乗ってると弟のホ・ヨンダルまで危険な目に遭うぞ」
ドンス「あぁ、よくぞ言ったな。しっかり聞け。弟のドンチョルに指一本でも触れてみろ。その瞬間お前はオシマイだ」
コ・ボクテ「お前がそう気を揉むと、余計に欲が湧く。ホ・ヨンダル…いや、チャン・ドンチョル、あいつには借りがあるからな」
ドンス「最後の警告だ。借りだろうと貸しだろうと、俺を相手に解決しろ。ドンチョルには手を出すんじゃない。まだ長生きしたいならな」

「バカげた事を…」コ・ボクテの言葉も聞かず、ドンスは一方的に電話を切る。

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「どういうことだ?チャン・ドンスが生きてるじゃないか!!!」コ・ボクテの怒号にスチャンが小さくなった。

スチャン「申し訳ありません」
コ・ボクテ「毎度謝ってばかりでウンザリしないのか?!いつまで謝り続けるつもりだ?!」
スチャン「…。」

コ・ボクテは溜息をつき、ネクタイを整えて気を取り直す。

コ・ボクテ「釜山に連絡してミョンジェを呼べ」
スチャン「!… 承知しました」
コ・ボクテ「…。」

#スチャン兄さんが寝返ってくれたりすると、面白そうなんだけどねぇ。忠実な人なので無理でしょうけど。

+-+-+-+

シネの家のリビングに戻ってきたドンスは、神妙な顔で腹の傷を押さえた。

シネ「回復するまで休んでなきゃダメよ」

「心配するな。無理はしない」ドンスはソファに腰を下ろす。

ドンス「孤児院の園長の件はどうなった?」
シネ「見つけるには見つけたんだけど、ちょっと問題があるの」
ドンス「問題?」
シネ「痴呆症で… 療養中なの」
ドンス「…。」
シネ「会ってみたけど、当時のことは覚えていないわ」
ドンス「それじゃ、ドンウを見つけるのは不可能ってことか?」
シネ「今のところは難しそうね」

「…。」ドンスは深く溜息をついた。

シネ「それから… ドンスさんのお母さんのことなんだけど」
ドンス「?」
シネ「ドンチョルさんが会いに行ったの」
ドンス「!」
シネ「苦労していらっしゃるみたい。ドンスさんには会ってほしくないって…」

シネの言葉には、兄を思う弟の優しさが滲んでいた。

ドンス「…。」

+-+-+-+

執務室でヨンダルが毎日同じ資料をめくっていると、ジェリーが入ってくる。

ヨンダル「ジャンスから連絡あったか?」
ジェリー「あぁ。来週の月曜日、ミョンワンソングループの会長と一緒に戻るってさ」
ヨンダル「…。」
ジェリー「兄貴、ミョンワンソングループって知ってるよな」
ヨンダル「マカオで一番デカいローリング会社だろ?」
ジェリー「あぁ。あそことの契約さえ上手く行けばゲームクリアだ」
ヨンダル「…。」

そこへノックの音が響く。入ってきたのはジュノだ。

ジュノ「本社のヒョン・ピルサン室長がカジノ事業本部長に就任されたそうです」
ヨンダル「ユン・ヤンハは?」

「それは分かりません」ジュノは首を横に振る。

ヨンダル「…。」

一体どういう意図なのか… ヨンダルの緊張が高まった。

+-+-+-+

「室長」さっそく本社から来ていたピルサンをファランが呼び止める。

ファラン「カジノの本部長になられたんですって?」
ピルサン「あぁ」
ファラン「突然どうして?ユン・ヤンハ本部長は本社へ戻るんですか?」
ピルサン「いや。販促チームでVIP顧客の管理をすることになるだろうな」
ファラン「え?!それって平社員がする仕事でしょう?」
ピルサン「左遷されたってことだ。能力のない者を容赦なく切り捨てる会長のやり方は、息子だって例外じゃない」
ファラン「…。」
ピルサン「もしかしたらこれは… ユン・ヤンハを離縁させるキッカケになるかもな」
ファラン「離縁?!」

+-+-+-+

ヤンハは川のほとりでぼんやりと釣り糸を垂れていた。

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ヤンハ「…。」

会長室でのやり取りが何度も頭に浮かぶ。

~~~~

「ピルサン、お前がカジノの本部長をやれ」突然の父の言葉に、ヤンハは驚いて顔を上げた。

ピルサン「…。」
キム専務「ヤンハ坊っちゃんが本社の秘書室長になられるということですか?」
ユン会長「いや」
ヤンハ「…。」
ユン会長「ヤンハ、お前は販促チームでVIPの顧客管理から修行し直せ」
ヤンハ「はい?!」
キム専務「それは厳しすぎます」

「本当に厳しければこんな機会さえ与えない」ユン会長の一刀両断に皆が静まり返った。

ユン会長「(ヤンハに)ホ・ヨンダルに惨敗した原因をよく考えてみろ。力を見せられなければ、その職さえも剥奪するからな!」
ヤンハ「…。」

~~~~

ヤンハは苦々しい顔で水の流れを見つめる。
そうやって孤独な時間は過ぎていった。

+-+-+-+

「ジョンヒ!」ヒョンミに呼ばれ、ジョンヒは立ち止まった。

ヒョンミ「ユン・ヤンハ本部長の話、聞いた?」
ジョンヒ「ううん」
ヒョンミ「販促部に左遷されたって」
ジョンヒ「どうして?!」

「会長の前でホ・ヨンダルに一杯食わされたらしいわ」ヒョンミが声を潜める。

ジョンヒ「…。」
ヒョンミ「会長、怖いと思わない?そうは言っても息子なのに、簡単に追い払っちゃうなんて」
ジョンヒ「…。」
ヒョンミ「それよりビックリなのはホ・ヨンダルよ」
ジョンヒ「?」
ヒョンミ「チンピラだと思ってたのに、会長の前で能力を認められたってさ」
ジョンヒ「…。」
ヒョンミ「それにしてもうちのジョンヒ、どっちの味方につくべきかなぁ」
ジョンヒ「もう、味方だなんて!」

+-+-+-+

シネがカフェに入ってくると、ヨンダルがすでに来て彼女を待っていた。

ヨンダル「兄さんは?」
シネ「約束があって出掛けたわ。仕事は順調なんですか?」
ヨンダル「えぇ。訊きたいことがあって連絡しました」
シネ「何です?」
ヨンダル「突然ユン・ヤンハが左遷されて、代わりにヒョン・ピルサン氏が来たんです」
シネ「!」
ヨンダル「ユン会長がどういう意図でヒョン・ピルサン氏を送り込んだのか、ヒョン・ピルサン氏がどういう人なのか気になって」

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シネは慎重に口を開いた。

シネ「ヤンハがユン会長の養子だってことは知ってますよね」
ヨンダル「!… いいえ」
シネ「ユン会長とヤンハの関係は、一般の人には理解し難い部分があるんです」
ヨンダル「…。」
シネ「ユン会長はヤンハのことを、息子というよりはテジョングループの後継者として、とても厳しく育てて来ました」
ヨンダル「…。」
シネ「それで彼… 深い傷を負っているわ。いつ縁を切られるか分からない、常にそんな恐怖に苛まれていたんです」
ヨンダル「…。」
シネ「ユン会長はヤンハに後継者としての能力がないと判断すれば、いつでもヤンハを捨てる…そういう人なんです」
ヨンダル「!」
シネ「今回の異動はそういうことかもしれません」
ヨンダル「…。」
シネ「それから、ピルサンさんは…」

シネは迷った様子で俯いた。

シネ「何と言うか… 自分の能力や条件以上に野心の大きい人。自分がヤンハの代わりにテジョングループの後継者になれる、そう思ってるわ」
ヨンダル「…。」
シネ「そのためならユン会長をも裏切れる、とても恐ろしい人です」

「ドンチョルさん、気をつけて。警戒するべきだわ」シネは強調した。

267

+-+-+-+

ドンスはミン社長の事務所を訪れていた。
彼が入ってくると、「お久しぶりです!」とマンボンが握手の手を差し出す。

マンボン「姐さん、チャン・ドンス班長ですよ」
ミン社長「ミン・ソジョンです」
ドンス「ヨンダルから随分聞きました。ヨンダルにお力添えをくださり、本当にありがとうございます」
ミン社長「力添えだなんて。ヨンダルにそれだけ価値があったからベットしたんですよ」

ミン社長は笑った。

マンボン「デチョルに刺されて生き延びるとは、本当に運がいいですよ」
ドンス「俺もそう思う。死にかけて蘇ったんだからな」
マンボン「…。」
ドンス「ところでマンボン、お前、コ・ボクテ側だったろ?いつ乗り換えた?」
マンボン「大したことじゃないですよ。俺もヨンダルにオールインしたんです」

「コ・ボクテと戦争するつもりだそうですね」ドンスがミン社長に尋ねる。

ミン社長「えぇ。ご存知かどうか… うちの主人は今刑務所にいるんです」
ドンス「知ってます。広域捜査隊の班長が、ユク・チャリョン氏を知らないはずがありませんよ」
ミン社長「主人が刑務所にいる間に、組織はもちろん、事業までコ・ボクテに食い荒らされました。これ以上は黙っていられなくて、一戦交えるつもりなんです」
ドンス「戦争を覚悟しているなら、正面衝突は避けたほうがいいですね」
ミン社長「それなら?」
ドンス「コ・ボクテの急所をいくつか教えます。そこから攻略を」

ミン社長がゴクリと喉を鳴らした。

+-+-+-+

一旦区切ります。

ヨンダルがヤンハの境遇を初めて聞いてどう感じたのか、彼は黙って聞いているだけでしたが、そこは気になりますね。
親の愛情を知らずに育った彼は、きっとヤンハの見方が変わるはず。
少しでも同じ報告を向けるようにならないかと、期待します。

そして、コ・ボクテ陣営に新たな仲間を呼ばせるくらないら、せっかく探し当てた孤児院の園長を少しでも出して欲しかったです。
期待したのに、「会ったけど痴呆症で何も覚えてない」の一言で終わりですか?
寂し…。

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