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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

スイッチ-世界を変えろ 15話 あらすじ&日本語訳

   

チャン・グンソク主演SBS韓国ドラマ『スイッチ-世界を変えろ』15話あらすじを、セリフの日本語訳を混じえて紹介していきます。

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屈強な男たちに囲まれ、チョ・ソンドゥは小さくなって正座をしていた。

※”チョ社長”って書くのが合わなくなっていたので、ここからソンドゥで行きます^^

「気になるだろ」彼の前でドチャンがポツリと言う。「俺の正体」

ソンドゥ「…。」

ひとしきり爪を噛むと、ドチャンはプッと小さく吐き出し、ソンドゥを見た。
ソンドゥがうんうんと小刻みに頷く。

ドチャン「俺はな… 詐欺師なんだ」
ソンドゥ「あのとき、検察庁までついてって確かめたのに?」
ドチャン「あぁ、お陰で検事詐称までやってる」
ソンドゥ「詐称?」
ドチャン「本物のペク検事は交通事故で怪我したからな。束草で」
ソンドゥ「!」

束草で間違いなくペク・ジュンスを海に落としたと主張するキム室長の言葉が蘇る。
あれは本当だったのか!

ドチャン「つまり俺は詐欺師かつ検事で、検事かつ詐欺師ってわけだ」

組んでいた脚をほどき、ドチャンが身を乗り出す。「考えてみろよ」

ドチャン「俺みたいに優秀な詐欺師が、検事の身分まで手に入れたんだ。両肩に翼がついたってこと」

「わかるか?」そう言われ、ソンドゥはパチパチと瞼をしばたかせる。

ドチャン「せっかくだからデカイ絵を描いてるんだが、クム・テウンっていう…」
ソンドゥ「!」
ドチャン「…フィールギャラリーの代表、そいつを相手にセッティングしてるところだ。3000億程度になるかな」
ソンドゥ「3000億?!」

「…。」ドチャンが思わせぶりに溜息をつき、立ち上がる。「だが…」

ドチャン「目障りなヤツがいるんだよな」

ソンドゥの前で立ち止まると、彼の顔を覗き込んだ。「お前だ」

ソンドゥ「え?俺?」

そばで角棒を持った男が、ドラム缶とセメント袋をトントンと指した。
ちょうどそこへ船の汽笛が聴こえてくる。

男「船が用意できました」
ドチャン「(頷く)」
ソンドゥ「!!!」
ドチャン「あんまり恨むなよ。3000億のプロジェクトなんだから、目障りなものは片付けなきゃな」
ソンドゥ「た、た、た、た、助けてください!」

ドチャンはしまったとばかりに口を押さえる。「あぁ!」

ドチャン「わりぃ。口が軽くてさ、絶対知られちゃいけない秘密を喋っちまった」
ソンドゥ「い、い、い、い、言わないから!絶対!い、言いませんから。ね?」
ドチャン「…。」

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ハラからベルトの指紋鑑定が終わったと知らせを受け、ドチャンはチョ・ソンドゥを次のターゲットに設定したのだ。
彼をターゲットにするのは初めてではない。ミーティングは大盛り上がりだ。

ボン監督「今度のターゲットは、遠路はるばる東南アジア巡回公演を終えて戻ってきた、我らがパンパンウォ~!」

彼らはチョ・ソンドゥを尾行し、動向を調べると、居酒屋で飲んだくれているところを見計らい、ドチャンの元へと招いたのだった。

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「気をつけて行けよ」ドチャンが立ち上がる。「(周囲に)さぁ、片付けよう」

ソンドゥ「お、お、お、お、俺、力になりますから!」
ドチャン「?」
ソンドゥ「実は… クム・テウンのヤツ、俺を殺そうとしたんです。俺にも復讐のチャンスをください。ここで死んだってクム・テウンに殺されたって同じだ」
ドチャン「…。」
ソンドゥ「本当だ!本当だって。クム・テウンのヤツ、俺がへし折ってやる」
ドチャン「お前が?出来るのか?」
ソンドゥ「えぇ、出来ます!」
ドチャン「…。」
ソンドゥ「そのかわり、成功したら3000億の中から少し回してくださいよ。す、数十億でも」

ドチャンがニヤリとし、階段の上を振り返る。
ビデオカメラを構えていたウンジが、OKサインを出した。

ソンドゥ「!」

全部録画していたのか… 「クム・テウンをへし折ってやる」そう言ってしまったことを思い出し、ソンドゥは愕然と立ち尽くした。
ドチャンが高らかに笑い声を上げる。

#極悪人や(笑)そして似合っている…。

ソンドゥ「…。」
ドチャン「もし余計な真似したら、あの動画をクム・テウンに送るからな」

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クム代表は今夜もオフィスで静かに本を開いていた。
そこへキム室長がやって来る。

クム代表「チョ・ソンドゥは?ヤツらを見つけたのか?今回は何か一つでも掴んでくるだろう」
キム室長「代表、チョ社長には疑わしい点があります。用心なさったほうがよろしいかと」
クム代表「?」
キム室長「チャイナタウンへ行った時、検察が後ろをつけて来ました。万が一、チョ・ソンドゥが検察に救助要請をしていたのなら…」
クム代表「検察が?確かなのか?」
キム室長「チョ・ソンドゥにご用心ください。いつ裏切るかわかりません」
クム代表「裏切られるわけがない」
キム室長「…はい」
クム代表「裏切られるのは、信じている人間だからな。信じていなければ、裏切られることもない」

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『08 裏切りは魂を食い潰す』

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チョ・ソンドゥが封筒片手にやって来たのは、郊外にある教会だ。
懺悔室へ入ると、小窓を開け、持ってきた封筒を差し込む。
小窓の向こうで、敬虔なボン神父がそれを受け取った。

ソンドゥ「K貯蓄銀行ってのがあって…。クム代表が出納証を書いたら、俺たちが受け取りに行って、あちこち賄賂を届けていたんです」
ボン神父「そうですか…」

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直ちに金の流れが調査され、まとめられた。
スクリーンに映し出された大きな図を、詐欺団みんなで眺める。

ボン監督「チョ・ソンドゥからの情報と、俺たちが調べたことをまとめてみたんだが…」
インテ「K貯蓄銀行がチェ・ジョンピルの個人金庫だ。頭取のケ・チュンシクは名前だけの代表で」

「あそこに裏金が入っては出ていき…」K貯蓄銀行に札束が集まっては、スイス銀行などへ移り、チェ・ジョンピルへ流れていくアニメーションを、ボン監督が指した。「全ての金が流れていく」

ウンジ「わぁ~、あそこにセッティングしたらとんでもないことになるね」

「貯水池はあそこだったか」黙っていたドチャンがニヤリとほくそ笑んだ。

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事務所に戻り、チョ・ソンドゥは舎弟たちと宅配ピザを囲んでいた。「コーラ頼めって言ったろ!」
そこへ扉が開き、ガタイのいい男が1人、入ってくる。

ムンシク「何だ?」
ソンドゥ「どこのヤツだ?」

ガタイのいい男… コ係長はテーブルのピザを指さした。「スーパーシュプリム?」

皆「???」

コ係長はシャツに隠れた名札を掲げた。「検察です」

皆「!」
コ係長「ははっ はははははっ」

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コ係長が執務室へ戻ってくる。

コ係長「妙ですよ。チョ・ソンドゥ、ベルトから指紋が出たのに、自分のじゃないって言い張るんです」

「そうですか」ペク検事(ドチャン)が驚きもせずにピザを頬張る。

ペク検事「違うってんなら違うんでしょ」
ハラ「本人が違うって言うんだから」
コ係長「それならなぜ僕を行かせたんです?」

2人が揃ってピザを指さした。

コ係長「スーパーシュプリム?」
2人「(うんうん)」

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クム代表はある経済誌を見つめていた。
表紙にはビクトール・ジャンが微笑んでいる。

『ロシアで記された高麗人の神話』

そこへキム室長が入ってきた。
連れて来られたのは、K貯蓄銀行の”名ばかりの頭取” ケ・チュンシクだ。

クム代表「チェ総裁と内密に会ったそうだな。何を指示された?」
ケ頭取「そ、それは…」

クム代表に睨まれ、ケ頭取は小さくなる。「裏金を1000億作れと」

クム代表「1000億?」
ケ頭取「…。」

「…。」少し考えて、クム代表はサラリと言った。「作ってやれ」

ケ頭取「!」
キム室長「!」

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真夜中。
真っ暗なオフィスのデスクで、ケ・チュンシク頭取は、震えるでキーボードを叩いた。
SWB銀行の口座から、KS銀行への振込金額を入れ、じっと画面を見つめる。「…。」

そこへ乱暴に入ってきたのはクム代表とキム室長だ。

ケ頭取「だ、代表!」
クム代表「1000億用意できたか?」

キム室長が懐からメモを差し出した。

『SWB 478-325976-09810』

クム代表「金をここへ入金しろ」
ケ頭取「総裁に送るのでは…?」
クム代表「言うことを聞かなきゃ、ここで死ぬぞ」

ケ頭取は仕方なく入金先の口座を入力し直し、『OK』をクリックした。
モニター内で処理が完了するのを見届け、キム室長が頷く。

クム代表「夜景が… 実に綺麗だ」

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ケ・チュンシク頭取は、ビルの屋上で身をのけぞらせていた。「代表、助けてください!!!」
必死で柵にしがみついている彼を、襟首を掴んだキム室長がぐいと外へ押し出す。

ケ頭取「金を渡せば助けるって言ったじゃありませんか!!!」
クム代表「いつ助けてやるなんて言った?そんな約束はしていないと思うが」
ケ頭取「代表!お願いだから助けてください!あぁあ!」
クム代表「秘密を知った者は2つに1つだ」
ケ頭取「?」
クム代表「死ぬか… 自殺するか」
ケ頭取「悪人め!!!」

ドンとキム室長に押し飛ばされ、ケ頭取は夜の闇へ落ちていった。

クム代表「防犯カメラは?」
キム室長「保安システムを停止しておきました」

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頭取の部屋へ戻ると、クム代表はデスクのプリンターで遺書をプリントアウトし、そこへ置いた。

『残された家族とお客様にお詫びします。何気なく始めた賭博でしたが、取り返しのつかないことになりました。自分がある瞬間犯罪者になってしまったという事実に直面し、その苦しく窮屈な現在へ…。どんなに後悔しても無駄でしかありません。誰にも言えない賭博の借金は、腫瘍のように大きくなり、処置できなくなりました。私自ら招いたこの災いから逃れられる道は、ただ一つです。無責任な死で、債権者の方々に謝罪することを、重ねてお詫びいたします』

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チョン・ドヨン検事長は、執務室で新聞記事を見つめていた。

『K貯蓄銀行頭取、K氏自殺~遺書を残し屋上から投身』

新聞から顔を上げると、彼の前でチン次長が黙って頷いた。「…。」

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ケ・チュンシク頭取自殺のニュースに、チェ・ジョンピルは愕然とした。「こりゃ本当なのか?!」

秘書「はい… あちこちに緊急速報が出ています」
チェ前総理「何てことだ!!!勝手に死にやがって!!!」

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ソウル中央地検では会議室に検事たちが集まり、ミーティングが行われていた。

チン次長「それから、銀行頭取の自殺事件は…」

ハラとペク検事(ドチャン)が顔を上げる。

チン次長「キル検事、あんたがやって」
キル検事「はい、次長」
チン次長「遺書は出てるし、自殺に違いないから、横領でさっと片付けて。さぁ、次」

#ただただガッカリ。正義より出世を選ぶなら、わざわざこの役作らなくていいのに。

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「変よね」会議を終え、廊下を歩きながらハラが言った。

ドチャン「何が?」
ハラ「自殺なのかどうか調べろっていうんじゃなくて、もう自殺と決めて捜査方針を出したでしょ」

「だよな!」ドチャンが同調する。「しかも横領に結びつけて」

ハラ「何か変よ」

「検察は困ったもんだ」そう言って、ドチャンはエレベーターへと向かう。

ハラ「どこ行くの?」
ドチャン「フィールギャラリー。将棋を指しに」
ハラ「何でまたあそこに?!そのうちバレるわよ!」

「友は近くへ。敵はもっと近くへってな♪」ドチャンはクルリと踵を返した。

ハラ「…もう知らない」

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クム代表の部屋へやって来て、ペク検事(ドチャン)は持参した将棋セットを出した。

クム代表「それは何です?」
ペク検事「将棋の駒ですよ。代表の駒が中国式なので、難しくて」
クム代表「名筆は筆を選びませんよ。ルールが変わるわけでもないのに」

「ははは」ペク検事が軽快に笑う。「悪魔は細部に宿るって言うじゃありませんか」

ペク検事「何が影響するかわかりませんから」

2人は慣れた様子で駒を並べ始めた。

ペク検事「そういえば、代表は主に鴛鴦馬の布陣を使われますね」

※鴛鴦馬の布陣=鴛鴦というのはオシドリのこと。『馬』同志を前後で連携させて防御し、味方の駒を進めさせる布陣。

クム代表「もう私のやり方を把握なさったんですね」
ペク検事「鴛鴦馬の布陣を使う人たちは夫婦仲も良いとか。そういえば、奥様に一度もお会いしたことがありませんね。一度食事でも…」
クム代表「…。」
ペク検事「ひょっとして、あまり夫婦仲が…?」

「いいえ」黙々と駒を並べていたクム代表が顔を上げる。「随分前に死別しました」

ペク検事「!… どうして?」
クム代表「交通事故でした。義父が国会議員だったんですが、選挙運動を手伝った帰り道で」
ペク検事「あぁ、そんなことが…。すみません、辛い過去を思い出させてしまって」

「いいえ」クム代表は小さく微笑み、駒をつまみ上げた。「始めましょう」

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廊下を歩いてきたハラは、偶然ドアが開いていたキル・デロ検事の部屋をそっと窺った。
そこへ、中から捜査員が出てくる。

ハラ「キル先輩は?」
捜査員「同窓会があるとかで、お帰りになりましたけど」

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「キル検事!」1階のロビー近くでキル検事を呼び止めたのは、記者のオ・ソラだ。「お出かけですか?」

キル検事「同窓会」
ソラ「え?銀行頭取の捜査もしないで?」
キル検事「自殺は明らかなのに、他に何を調べるんだ?」
ソラ「さっき銀行で取材したんだけど、行員たちが言うには賭け事をやるような人じゃないって」
キル検事「オ記者、人は見た目じゃわからないもんだ」
ソラ「判断が早すぎるんじゃ?後で他殺の状況でも出たら、また赤っ恥だわ」
キル検事「自殺だってば。賭けるか?」
ソラ「わっ!キル検事も賭け事が好きなんですね」

「…。」うんざりと溜息をつき、キル検事は背を向けた。

#女傑のことは一旦諦めた!君がずばっと暴いてくれ!

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チェ前総理は重苦しい心境でケ・チュンシク頭取の葬儀場へ出向いた。
先に来ていたクム代表が頭を下げる。
彼の隣にいたのは、キル検事だ。

クム代表「今回、頭取の自殺事件を担当するキル・デロ検事です」
チェ前総理「ご苦労ですね。徹底した捜査をお願いします」

「それでは私はこれで」キル検事がその場を離れる。

チェ前総理「捜査はどうなっている?」
クム代表「昨日防犯映像を引き取って分析中だそうです」
チェ前総理「ふむ」

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祭壇に花を捧げ、チェ前総理とクム代表は並んで遺族に頭を下げた。

クム代表「悲しみは如何ほどかと…」

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少し遅れてもうひとり…
ドチャンが葬儀場に姿を現した。

彼はちょうど廊下を曲がってきたチェ前総理、クム代表と遭遇する。

ペク検事(ドチャン)「クム代表、ここでお会いするとは。故人とお知り合いだったんですね」
クム代表「えぇ。フィールギャラリーの同好会会員でいらっしゃいましたので」
ペク検事「あぁ、会員ですか」
クム代表「ペク検事は?」
ペク検事「私はまぁ、仕事上」

そういって軽く笑い、ペク検事は隣で黙っている人物に視線を移した。
「…。」チェ前総理が咳払いをし、目を伏せる。

ペク検事「チェ・ジョンピル総理?」

「お目にかかれて光栄です!」ペク検事が深く頭を下げる。

チェ前総理「はははっ、どちら様で?」
クム代表「ペク・ジュンス検事です」
チェ前総理「…。」
ペク検事「総裁も会員でいらっしゃるんですね?」

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葬儀場のテーブルで、ペク検事(ドチャン)はチェ前総理、クム代表とともに、ふるまわれた食事を囲んでいた。

ペク検事「少々気にかかることがありまして… お話ししておくべきかと」
2人「?」
ペク検事「ケ・チュンシク氏は賭け事をする人ではなかったそうで」
クム代表「…。」
ペク検事「賭博で1000億以上損をするには、普通は海外に出掛けないといけませ出入国記録も一切ありません」

「うむ」チェ前総理が頷く。「同感だ」

チェ前総理「あいつはそんなヤツじゃない」

「…。」ペク検事の視線が、そっぽを向いているクム代表へと向かう。

ペク検事「事件を正しく理解するには、誰が得をするかを考えろといいますよね」
チェ前総理「はははっ。鋭いですな、ペク検事」

「遺書まで見つかったじゃありませんか」クム代表が指摘する。

ペク検事「遺書なんていくらでも捏造できますよ」
チェ前総理「ペク検事、一度改めてお会いしましょう。この人だと思ったら、とことん熱を上げる病気でしてな、はははっ」
ペク検事「さすが総理、人を見る目がおありです」

#さすが。あっという間に気に入られてる^^

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「クム・テウンのヤツ、しらばっくれおって!」帰りの車の中で、チェ前総理は激昂した。

チェ前総理「明日、南山クラブを招集しろ」

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「準備はできたか」クム・テウンもまた帰りの車でキム室長に尋ねる。

キム室長「はい、1人を除き、全てこちらへ」
クム代表「日程を早めなければ。老いぼれが目ざとくてな」

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「あぁ」いつもの屋上で、ドチャンは気持ちよく伸びをした。
「何か掴めた?」ハラが尋ねる。

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2018.4.23 | 地図を大きくする ©  NAVER Corp.

#この辺りですね。いい眺め♪

ドチャン「あぁ、テストしてみたけど、ちゃんと釣れたぞ。クム・テウンは焦らせたし、チェ・ジョンピルは引っ掛かった。さぁ、俺の役目は終わったから、今度はオ検事の番かな?」

ハラがにわかに携帯を出し、自撮りの写真を元にアバターを作った。
出来上がった力作を使い、メッセージを送ったのは、キル検事のもとだ。

キル検事「なんだこりゃ?」

ニコニコと手を振っているアバターに、メッセージが添えてある。

ハラ(メッセージ)「キル・デロ先輩、屋上でちょっと会えませんか?」
キル検事「あいつ、朝から変なもんでも食ったか?」

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作戦はこうだ。
ハラがキル検事を屋上に呼び出し、引き留めている間に、ドチャンが彼の部屋へ向かう。

ペク検事(ドチャン)「何で後輩にこんなことさせるんだか…」
捜査員「キル検事、ついさっき出られましたけど?」
ペク検事「でしょう~?報告書の文法をチェックしてほしいなんて、そんなのってあります?」
捜査員「私がやりましょうか?」
ペク検事「いえいえいえ、いいんです。僕、国語で満点だったんですから」

彼はキル検事のデスクの資料を手早くめくり始めた。

表紙をめくると、そこにはデスクの上に置かれた遺書の写真。
『遺書から死亡者ケ・チュンシクの指紋は発見されず』とある。

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屋上に呼び出したキル検事を引き止めるのに、ハラは四苦八苦していた。

キル検事「オ・ハラ、このメールお前が送ったのか?先輩相手にかわい子ぶりやがって。何でここに呼び出した?」
ハラ「銀行頭取の投身自殺、ちゃんと調べてるんですか?」
キル検事「干渉するつもりか?」
ハラ「捜査内容、公表してくださいよ。気になるから」
キル検事「うるさい。この事件は俺がやるから。後輩のくせに偉そうにすんな」

戻ろうとしたキル検事を慌てて呼び止める。「先輩!」

キル検事「今度は何だ?」
ハラ「…埃と黄砂、どっちが悪いと思います?」
キル検事「埃が出るほど叩かれたいか?怒るぞ」
ハラ「先輩、ホントに検事なんですか?」
キル検事「何言ってんだ?」
ハラ「司法試験パスして首から検事証をぶら下げたら、それで本当の検事なんですか?!」
キル検事「…。」
ハラ「上から言われたからって、事実関係も調べずに自殺に持っていくなんて、本当の検事のやることですか!検事なら検事らしくしないと!」
キル検事「お前、悪いもんでも食ったか?おい、オ・ハラ、全く…」

「?」そこへ、向こうの階段の下から、ドチャンが顔を覗かせた。
彼が指で「OK」と合図するのを見た瞬間、ハラはペコリと頭を下げる。

ハラ「(キル検事に)謝ります!言い過ぎました」

#(゚∀゚)ゲラゲラ

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ドチャンとハラがやってきたのは、人目につかない取調室だ。

#便利な密会の場所だねぇ~

ハラ「他殺が疑われる点は?」

ドチャンが首を横に振る。「遺書に指紋一つなかったって」
「…!」ハラがハッと顔を上げる。「指紋がなかった?」

ドチャン「(頷く)」
ハラ「現場の写真、見たんでしょ。遺書はどこにあったの?プリンターの上?デスクの上にあった?」
ドチャン「デスクの上に」
ハラ「指紋はなかったのよね…?死のうとした人が遺書を書き、プリンターから抜き取ってデスクに置いたのに、その遺書に自分の指紋がなかった?」
ドチャン「!… オ検事、ホントに検事だったんだな」

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チョ・ソンドゥが得意げにクム代表に差し出したのは、『怪しい神父』の写真だ。「この詐欺師め」
汝矣島聖堂の神父だと突き止めたと言い、写真を手に入れたのだ。

チョ・ソンドゥ「やっと見つけましたよ!名前はボン・マノ、別名ボン監督で通ってるそうです」

クム代表がボン監督の写真を見つめる。「お前が見つけたって?」
ソンドゥがニッコリ笑い、ひょこっと首をすくめる。

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裏側はこうだ。
「これをクム・テウンに持っていけ」写真を差し出したのはドチャンだった。

ソンドゥ「ホント?持ってっていいのか?」
ドチャン「お前が有能に見えりゃ、使い続けるだろ」

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「いつの間に見つけたんですか」納得いかないのはキム室長だ。

キム室長「一緒に行動している間、尻尾一つ掴めなかったじゃないですか」
チョ・ソンドゥ「キム室長、俺が上手くやったからって嫉妬してんのか?思ったよりケチくさいな」
キム室長「!」

「この詐欺師とペク・ジュンスの関係は?」クム代表が更に先を問う。

チョ・ソンドゥ「…そこまではまだ」
クム代表「2人がグルだって証拠を持って来い。今捕まえたところで、否認されれば何も掴めない」

「はい!」ソンドゥが元気な声を上げる。「僕を信じてください」

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自宅の居間でグラスを手に、チェ・ジョンピルはほろ酔いだ。「ははは、あの頃は良かったなぁ」

チェ前総理「南山から来たと言えば、財閥も政治家もブルブル震えたもんだ」

向かいに座る男性が、無言で頷いた。

チェ前総理「我が南山クラブで動かせる人間は数千人になる。韓国を動かせる”裏の政府”じゃないか?」

「…。」再び頷く男性は、どこか沈んだ様子だ。

チェ前総理「この世の中はな、変えようとして変わるもんじゃない。裏からこっそり動かさなきゃならんのだ」

「総裁」男性が口を開いた。「クム・テウン… あいつを信じてはなりません」
「わかっとる」チェ前総理は大きく頷く。「気をつけんとな」

チェ前総理「明日南山クラブを招集して、クム・テウンのヤツは切り捨てるつもりだ」
男性「賢明なお考えです」

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翌日。
南山クラブの会合へやって来たチェ・ジョンピルは、1人、ラウンジへの階段を下りた。
「出迎えもなしか」ボヤきながら現れた彼に、すでに着席しているメンバーはなぜか反応を見せない。

チェ前総理「…?」

そのときだ。
上から新たに聞こえてきた足音に、メンバーが一斉に立ち上がる。
姿を現したのは…

クム・テウン!

チェ前総理「!!!」

階段を下りてくると、クム・テウンは立ち尽くすチェ・ジョンピルに目もくれず、前を通り過ぎた。

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ここでエンディングです。

爺ちゃん、哀れ…。

ケ・チュンシク氏を呼んで「1000億作れと言ったら作れ!」と頭ごなしに怒鳴りつけた時に、「この人もうダメだな」と思いましたが、いざこうなると哀れで見ていられません。

 - スイッチ-世界を変えろ