韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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オーマイビーナス Oh my Venus 9話あらすじ&日本語訳vol.2

   

シン・ミナ、ソ・ジソブが出演!「オーマイヴィーナス」9話の後半です。

頑張るぞっ!

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街を歩くスジンの目は虚ろだった。
その視線は仲睦まじいカップルへと自然に向かう。「…。」

~~~~

「神経性過食症、食欲不振」さっき診察を受けた医師は、彼女に静かに語りかけた。

医師「最近お辛いことが?」
スジン「…まぁ、ちょっと」
医師「少し気晴らしをなさって。趣味のことをなさったりもね」

~~~~

彼女は携帯を取り出した。
画面はガランとしていて、通知も何もない。

「俺は大丈夫。お前は大丈夫か?」ウシクの声が蘇り、彼女は小さく溜息をついた。

歩いていると、メールの着信音が鳴った。

ウシク(メール)「今どこだ?」

そのまま携帯をポケットへ戻し、歩き始めた途端、彼女は立ち止まった。「!」
彼女の家の前で待っているウシクの姿が目に入ったのだ。

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車の中に並んで座ると、ウシクは静かに箱を差し出した。
チョコレートだ。
彼女が司法試験に合格した時、お祝いに彼がプレゼントしてくれたものと同じドイツ製のものだった。

ウシク「あのときのチョコレート。最近は韓国でも売っててさ」
スジン「…。」
ウシク「これからもっとわかるだろうけど、俺ってこうなんだ。こんなふうにしか謝れない」
スジン「何がいけなかったのか、わかってないわけじゃなくて?」
ウシク「(笑)俺、そこまで悪いやつじゃないぞ」
スジン「…。」
ウシク「ジュウンのストーカーのこと…」
スジン「あり得ることだと思うわ。ううん、むしろ良かった」
ウシク「?」
スジン「15年もつき合った初恋のジュウンが危険な目に遭ったのよ。それなのに、別れたからって次の日から知らんぷりなんて」
ウシク「…。」
スジン「イム・ウシクがそんな人だったら、私、好きになってないもの」
ウシク「電話に出られなかったのに… すぐかけ直せなくてごめん」
スジン「ジュウンに別の人が出来たみたい」
ウシク「…あぁ」
スジン「誰だかもう知ってるみたいね」
ウシク「あぁ、まぁ。理事長としてガフングループに来るみたいだ」

呟くように言うウシクの横顔を、スジンはじっと見つめた。

スジン「帰るね」
ウシク「(手を握り)久しぶりなんだし、お茶でもどうだ?それとも歩く?」
スジン「ううん。疲れたわ。今日たくさん歩いたの」

「じゃあね」降りようとしたスジンを、ウシクが引き留める。「スジン」

ウシク「ごめん」
スジン「ごめん… 女が男の口から一番聞きたくない言葉よ」
ウシク「…。」
スジン「行くわ」

車を降りるスジンを、ウシクはもう引き留めることが出来なかった。

#何なの?!何なの?!

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「ごめん」もう一度絞りだすように言うと、ウシクはダッシュボードの扉を開けた。
そこにあったのはプレゼントの箱だ。
開けてみると、そこにはネクタイが入っていた。

~~~~

「待って!」ジュウンが走ってくる。

ジュウン「会えないところだったわ」
ウシク「カン・ジュウン、どうしたんだ?」
ジュウン「こんなことだろうと思った。国体特待の初出勤なのに、そののネクタイ何?」

「外して」ジュウンはバッグの中から別のネクタイを取り出し、彼の首に掛けた。

ジュウン「まだ結び方知らないの」
ウシク「(自分で結びながら)嫁さんみたいだな」
ジュウン「私、プロポーズするとき、ネクタイあげようと思ってるのよね」
ウシク「何でお前からするんだよ?」
ジュウン「私はカン・ジュウンよ。その気になれば何だって出来るんだから」

「遅れるわ、早く行きなよ」ネクタイをまっすぐに直し、彼女は言った。

~~~~

今年の記念日にジュウンがくれた… いや、別れ際に投げて行ったネクタイを見つめ、ウシクは考えに耽った。

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「皆さん!」朝食の席でジュウンが口を開いた。

3人組「?」
ジュウン「今晩、時間空けてくださいね。寒くても変更なしよ!」
ヨンホ「今度は何だ?」
ジュウン「初雪が降ったでしょ。初雪までに5kg減ったらキャンプ行くってことに♪」

ジュウンがテーブルをトントンと叩き、ジウンの援護を催促する。

ジウン「そうだよ、キャンプ!」
ヨンホ「初雪が降ったのは知ってるけど、痩せたかどうかは知らないな」
ジュウン「…。」
ヨンホ「62.2から1.8増えて、64。その後、変動あったんですか?」
ジュウン「もちろん!」
ヨンホ「どれだけ?」
ジュウン「えっと…。だって、大事なのは体重じゃないでしょ。体脂肪がどれだけ減ったか、筋肉がどれだけ付いたか、大事なのはそこよ」

「違います?皆さん」ジュウンの問いかけに、ジュンソンとジウンが大きく頷いた。

ヨンホ「資料を添付してください。体組成計で計って」

「もう、ホントに!」ジュウンがガッカリして椅子にもたれかかる。「明日引っ越しちゃうのに」

ジュウン「行きましょうってばぁ!!!ねぇ!!!」

テーブルに沈黙が流れる。

ヨンホ「はぁ… 一度掴んだチャンスを逃すような人じゃないからな。(チラリ)その気になったら何だってやる人なんだから」

彼は困ったように手で頭を押さえ、こっそり彼女にウィンクした。

ジュウン「!」
ヨンホ「(渋々な感じを装って)OK、乗った」
ジウン&ジュンソン「え?」
ジュウン「わぁ♪キャンプ行くって♪」

#初雪だの5kgだのウダウダやらないで、最初から普通に行けばいいのにね。

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「アメリカーノ」いつものカフェでジュウンが”あまり甘くない飲み物”を注文していると、遅れてヨンホがやってきた。

ジュウン「おっぱぁ」
ヨンホ「(店員に)ハーフで同じものを2杯」

量を減らされて、ジュウンが口をとがらせる。

ヨンホ「唇ひっこめて。違う意味にとれるから」

そう言って彼は向こうを目で指す。
あの日、2人で雨宿りしたパラソルが見えた。

ジュウン「…はい、コーチ」

「しばらくお待ちください」店員が差し出した番号機を受け取ると、ヨンホはジュウンを連れてカウンターを少し離れた。

ヨンホ「食事は?引っ越す家の場所は?安全なのか?」
ジュウン「もう!毎日同じ質問ばっか!ごはんは雑穀山盛り、部屋はワンルームだけど安全みたいですってば」
ヨンホ「(頷く)僕に家賃払ってこのまま住めばいいのに。相場額払えばいいんじゃないか?」
ジュウン「相場?それ以上お金持ちになるつもり?恋愛も何もないわね」
ヨンホ「???」
ジュウン「ただでさえ(声を潜め)ジョン・キムさんのおかげで毎日”荷物”みたいに積まれて出入りしてるのに、理事長になったら?」
ヨンホ「…。」
ジュウン「私、陰で悪口言ったりそういうの大嫌いなんです。子どもの頃だいぶ言われたから」

そう文句言っておいて、彼女はコートで顔を隠し、そっと”必殺エクボキッス”を飛ばす。

ジュウン「ソギ?違うわ。私、大邸のビーナスよ♪」

※以前、まだジュウンの顔がまんまるだった頃、ジュウンの昔の写真を見て、”中国女優のソギだ”とヨンホが言ってましたね。

ヨンホ「全く… 困ったエクボだな」

出来上がったコーヒーを受け取り戻ってきたヨンホが、入口を見て立ち止まる。
そこに立っていたのは…ウシクだった。

彼はジュウンに近づいてくると、まずヨンホに頭を下げる。

ウシク「(ジュウンに)ちょっと話が」
ジュウン「(凝視)」
ウシク「(ヨンホに)すみません」

ヨンホがジュウンの耳に顔を寄せた。「ぶん殴ってやりましょうか?弁護してくれます?」

0143

ジュウン「…行ってください」

ヨンホは頷き、ニッコリ笑った。「よそ見するなよ」

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「元気そうだな」カフェの席に落ち着くと、ウシクは穏やかに言った。

ジュウン「運動してるからね」
ウシク「俺とスジンへの当て付けで痩せようとしてるんじゃないよな?」

#この人ホントどこまで…。
元水泳選手だって言うんだし、こんなウジウジしたキャラにしなきゃいいのに。

ウシク「無理して強がってるんじゃないか?」
ジュウン「痩せようとしてるんじゃなくて、痩せたのよ。その通り、あんたたちへの当て付けよ」
ウシク「…。」
ジュウン「あんたたちだけじゃなくて、自分や世の中に対してもね」
ウシク「?」
ジュウン「運動してると雑念もなくなるし、気分もいいわ。司法試験と同じくらい大変だけど、それだけやり甲斐もあるし」

ウシクは持って来た荷物の中から箱を取り出し、テーブルの真ん中にそっと置いた。

彼女が記念日に用意していたネクタイのプレゼントだ。
ジュウンは静かにその箱に視線を落とす。「あんたの家、ゴミ箱ないの?」

ウシク「君が捨てるべきじゃないかと思って。意味のある物だから」
ジュウン「…。」

「そうね」ジュウンはネクタイの箱を手に取る。「私が捨てるわ」

ジュウン「ちゃんと分別ゴミにね」

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二人の様子を外からしばらく見守ると、ヨンホは車に乗り込んだ。
入れ替わりに、スジンが同僚たちとカフェに入っていく。

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「お母さんがときどきメールをくださるんだ」ウシクがぼんやり窓の外を眺めながら言う。

ウシク「特に内容があるわけじゃないんだ。体に気をつけろって」
ジュウン「はぁ、お母さんホントに。やめろって言うから返信しないで。無駄に期待するわ」
ウシク「申し訳なくてさ。この15年はお前との縁だけじゃない。お母さんもジェヒョクも、共通の友だちも。別れにも手順と順序、礼儀があるべきだってこと、わかってなかった」
ジュウン「何が言いたいの?」(←全視聴者の台詞
ウシク「別れたのは後悔してないけど、君が、俺の初恋相手が他の男とつき合って幸せにやってるって知ったこと… 俺じゃない別の男が君のそばにいるって事実… 嬉しくはないな。身勝手だろうけど」
ジュウン「イム・ウシク、何が言いたいのかって聞いてんのよ」
ウシク「よりを戻そうって言いたいんじゃない。ただ… これだけ長く一緒にいたんだ。感情が終わっても残る…何て言うか、どんな理論でも解析できない気持ち?無視しては過ごせない気がして。この世は一本橋だ。どこにいても会うことはあるからさ」
ジュウン「あんたが知らない人なら無駄口だって言うだろうけど、そうじゃないからね。私も取り消すわ。末永くお幸せにとは言えないって言ったこと」
ウシク「ごめん…。ありがとう」

ジュウンは小さく微笑んだ。「別れにも学習が必要ね」

ジュウン「さんざん焼いて煮込んで…。そうね、私たち初めて、正式に別れたのよ」
ウシク「…。」
ジュウン「過去じゃない未来… 現実にだんだん慣れていくはずよ。もう十分そうなってるし」

コーヒーを持って席に向かおうとしていたスジンは、ウシクたちを見て立ち止まった。「!」
見つめ合う2人と、テーブルの上に置かれたプレゼントの箱。
「…。」スジンは半ば力が抜けたように背を向けた。

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「はぁ、肩が痛い」キーボードから手を離し、ジュウンは肩を押さえた。

ジュウン「そこは違うと思うけど」

膝の上に澄ました顔で座っているヨンホ(幻)に言う。

「ん?どこだ?」ヨンホ(幻)はキョロキョロし、慌ててデスクの隅に場所を移した。

ヨンホ(幻)「首猫背の原因、良くない姿勢で長時間モニター、携帯を見ること。ときどき立ってストレッチングして、誰かに頭を押されてると思って、正しい姿勢を維持」

0145

言われるまま、ジュウンは姿勢を正す。

ヨンホ(幻)「OK?」
ジュウン「(ニッコリ)」

そこへノックの音が響く。
ヨンホの幻が消えると同時に、スジンが入ってきた。

スジン「嬉しいことでもあったみたいですね。ニヤニヤしちゃって」
ジュウン「最近”災い転じて福となす、苦しみ過ぎて楽来る”なんで」
スジン「著作権関連事件、どうなってます?」
ジュウン「差し迫った案件じゃないとおっしゃったんで、ゆっくり判例を整理してるところですけど」
スジン「それなら今、一体カン弁護士は何をしてるんです?」
ジュウン「チェ・ムソンさん他14名から依頼のあった眺望権関連訴訟の準備です」
スジン「著作権関連は差し迫ってるから、出来るだけ早く報告してください」
ジュウン「…。」
スジン「(イライラ)デスク周り、ちゃんと整理して」
ジュウン「!」

スジンは舌打ちをして部屋を出て行った。
「いいところだったのに」ジュウンはぼやくと周りをキョロキョロした。「オッパ、行っちゃった?」

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スジンに掛けた電話を無視されたところで、ウシクの電話が鳴った。「あぁ、コPD」

コPD(電話)「”アメリカのジョン・キムの家、イ・ホンイムの所有だっていう証拠確保!” これ、どうぶちまける?」
ウシク(電話)「…そうなのか?」

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「そらみろ」苛立った様子でチェ理事が言う。「兄さん何て言った?」

チェ理事「あの家じゃお前とヨンジュンは全くの他人なんだ!」

ソファでじっと黙っているヘランの顔に感情は感じられない。

チェ理事「20年間せっせと面倒みたのに、今さら孫を理事長にするから出て行け消えろってことだろうが!」
ヘラン「…。」
チェ理事「イ会長の雌狐っぷりも問題だがな、キム・ソンチョル理事長、お前の旦那の方が問題だぞ」
ヘラン「理事長は思慮深い方ですから」
チェ理事「思慮深い人間が女房泣かせて息子をアメリカに島流しにするか?」
ヘラン「お兄さん、私、叱られに来たんじゃないんです」
チェ理事「…畜生」
ヘラン「…。」
チェ理事「とにかく黙って見てろ。はぁ、やられてばかりじゃないか、全く。追い出されてもガッシリしがみついてるんだぞ」

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ヨンホは自室でガフンの金融資産目録に目を通していた。
そこへ携帯が鳴る。
「資料、受け取って確認中ですから」微かに溜息混じりに言う。

0146

ミン室長(電話)「就任まであと僅かしかありません。徹底した準備をなさるべきです」
ヨンホ(電話)「はぁ、また小言だ」
ミン室長「小言をもう一つ。私的な問題を整理し、注意なさらねば。理事長よりも周りが傷つくこともあります」

「それでは」ミン室長は電話を切り、車の外を見やる。
他の理事たちと食事をし、機嫌よく店を出てきたチェ理事の姿が見えた。

チェ理事「(理事たちに)一度皆さんをコースへお招きしますよ。一緒に周りましょう」

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ジュウンは集中して書類を仕上げた。「はぁ、出来た!」
彼女は即座に携帯を掴む。「ヒョヌ、出動!Right now!!!」

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荷物を重そうにキャンプ場へ運び込むと、ヒョヌが言った。「ちょっと、カン・ジュウン」

ヒョヌ「あんた、ひどいんじゃない?」
ジュウン「(テントを張りながら)あのねぇ、あんたの息子コ・ミンジュンの参観日で両親役やったの、誰だった?」

「…。」ヒョヌがぎゅっと唇を噛みしめる。「フェロモンぷんぷん男とあんた」

ジュウン「わかったら早くしてよ。時間ないんだから」
ヒョヌ「それでもテント張りは男がやることじゃないの?」
ジュウン「男はもうすぐ来るってば。フェロモンぷんぷん男に、筋肉むきむき男に、プリティちゃんまで♪」
ヒョヌ「この子ってばホント…。(テントのパーツを見て)どこからやればいい?」

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やってきた男たちの前で、ヒョヌは目をランランと輝かせた。

ジュウン「紹介します!こちらは”思い出ヘルパー”であり、16年来の親友、イ・ヒョヌさん」
ヒョヌ「はじめまして、思い出と言えばイ・ヒョヌです♪えぇ♥」
ジュウン「それから、こちらはキム・ヨンホさん」
ヒョヌ「あぁ~!あのフェロモンさんね♥」
ヨンホ「キム・ヨンホです」
ジュウン「それから、こちらはコリアンスネーク、RFCチャンピオンのチャン・ジュンソンさん」
ジュンソン「はじめまして」
ヒョヌ「わぁ~!筋肉ムキムキさんね」
ジュウン「(ヒョヌを制し)すみません、この子も心の声が聴こえちゃうタイプで」

0147

ジウンが待ちきれずに手を上げてアピールする。

ジュウン「あぁ、それからこちらはキム・ジウンさん。トレーナーで、ハーバード大の学生よ」
ヒョヌ「!」
ジュウン「未来の海兵隊!」

” Second Ma’am(二人目のMa’am)!!!”ジウンは嬉しそうに叫び、ヒョヌを抱きしめた。

ジウン「Ma’amの友だちなら、僕も友だちだ。会えて嬉しいよ!」
ヒョヌ「はぁ、プリティかつハーバードなんて…!ミンジュンを塾に行かせなきゃ」

「カン・ジュウンさん、ちょっと」ヨンホが努めて穏やかにジュウンを呼び、その場を離れた。

ヨンホ「(自分とジュウンを交互に指し)キャンプって言いましたよね?」
ジュウン「そうですよ、韓国語で遠足、別の言葉で言ったら修練会、もしくは修学旅行とか大成里?」
ヨンホ「大成里?」
ジュウン「ヨンホさんもジュンソンさんもジウンさんも、こういうの一度もやったことないでしょ」
ヨンホ「…。」
ジュウン「もう!家が大きくてスタイルいいばかりでどうするんですか。”思い出乞食”なのに」
ヨンホ「つまり、今度は全員まとめて”人生の甘味”を味あわせてやろうって?」

ジュウンはニッコリと頷く。

ジュウン「たいしたことじゃないけど、皆がやってることを一度くらいやってみるのもいいでしょ」
ヨンホ「…。」

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ジュウン「積極的参加をお願いします!」

クルリと背を向けようとして、「あっ」と振り返る。「バレないようにね♥」

ヨンホ「超几帳面なご本人こそ注意してくださいよ」

「さぁ!火を炊いて!丸く集まって!」ジュウンが張り切って皆に声を掛けた。

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焚き火の前に座っているヨンホの膝に、ジュウンが予備の上着を掛けた。

ヨンホ「何で親切なんだ?」
ジュウン「寒いってまたぶうぶう言うかと思って」
ヨンホ「ぶうぶう?」

ジュウンは手に持った紙を彼に差し出した。

#紙を配るのに、手袋にぶぶっと唾を吐くの、始めて見た(笑

ヨンホ「?」

「ほら」彼女は皆にも一部ずつ配る。

ジウン「”カバンを掛けて…?”」
ジュウン「これぞ名曲よ。修学旅行の花って言えるかしら?(ヒョヌに)先生」

ヒョヌが立ち上がる。「思い出の伝道師、イ・ヒョヌです」

ヒョヌ「まずは4分の4拍子で皆さん手拍子!1,2,3,4!」

肩を揺らして踊るヒョヌとジュウンを3人組はキョトンと見つめた。

ヒョヌ「あらま、ご存じないのね」
ジュウン「(ヨンホに)もう!肩を使うんですよ、そんな大きな肩、他にどこに使うの?」

「肩が綺麗~♪」ジュウンが反対側のジュンソンの肩をつつく。

ジュンソン「(真面目)はい!」
ヒョヌ「もう一度やってみましょうか。じゃ、プリティさん、レディ?」
ジウン「Yeah!」
ヒョヌ「OK!」

0150

#俳優の無駄遣い反対

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ひとしきり盛り上がった後、皆は一人ひとつずつ蝋燭を持ち、順に炎を分け合った。

ヒョヌ「この時間だけは、周りの人たちと騒いだりふざけたりする必要はありません」

全員に蝋燭の炎がまわる。

ヒョヌ「さぁ、目と閉じてください」
ジュウン「(目を閉じる)」
ジウン「?」
ジュンソン「?」
ヨンホ「一体何を…?」
ジュウン「これがハイライトなんです。目を閉じて、早く」

皆が素直に目を閉じた、

ヒョヌ「涙が流れても拭わないで。流れるままに流してください」
ジウン「(うんうん)」
ヒョヌ「さぁ、告白の時間。私から始めます」

その場が緊張に包まれる。

ヒョヌ「私、イ・ヒョヌは前夫コPDが恋愛スキャンダルを追いかけるのに夢中になってるとき、1ヶ月の養育費を2回貰いました。白状します」

「次は…」ヒョヌが目を開く。「フェロモン君」

ヨンホ「…?」
ジュウン「積極的参加!」

ヨンホは目を閉じ、少し考える。「僕は…」

ヨンホ「カン・ジュウンと恋愛中です」
ジュウン「!」
ヒョヌ「えぇっ!」
ジウン「えっ!」
ジュンソン「兄貴!」
ヨンホ「俺だけか?恋愛中なのは」

そう言って、ヨンホはジュウンを見る。

ジュウン「(ヒョヌをじっと見て)私、恋愛中なの。フェロモンぷんぷん男と」
ヒョヌ「カン・ジュウン!!!」

#うんとこらえて一言だけ。
鈍感な2人はひとまず置いといて、女友達は「わかってたけど?」となるのが普通じゃない?
誰かの家に居候してるって聞いて「フェロモン男?」って勘づいたくらいなのに。
もしくは「良かった、でかした!」って喜びなよ。
ビックリしたまま終わらせるなよな。

+-+-+-+

帰りみち、ジュウンはヨンホの車の助手席に揺られていた。
「ヒョヌは私と似てるんです」ジュウンがにっこり微笑む。

ジュウン「類は友を呼ぶって言うでしょ」

※초록동색(草綠同色=類は友を呼ぶ)

ヨンホ「今回は緑、この前は黄色だって言ってたから、もうじき赤信号になりそうだな。19禁で」
ジュウン「私、信号機じゃないわ」
ヨンホ「最後の夜なんだし… 赤信号でも点けてみるか?(ニヤリ)」
ジュウン「何言ってんだか、この人(照れ笑い)」
ヨンホ「嬉しいくせに」

+-+-+-+

車が自宅の前まで戻ってくる。
ガレージの前に車が停まると、数メートル先に停めてあった車から一斉に男たちが走り出てきた。

ジュウン「?!」
ヨンホ「…。」

男たちの後ろからゆっくりと出てきたのは… ミン室長だ。
ミン室長は運転席のヨンホを確かめると、部下たちを下がらせた。

「少しだけ待ってて」驚くジュウンに優しく言うと、ヨンホは車を降りる。

ミン室長「チェ理事側がジョン・キムに関する情報を持っているようです」
ヨンホ「…。」
ミン室長「マスコミにオープンになるほどの情報かどうかはわかりませんが、確実なカードを掴んだようです。そんなときに…(ジュウンをチラリ)プライベートですか?」

「告白の時間、まだ終わってなかったんだな」ヨンホは呟く。
ジュウンはたまらず外へ出ると、二人に声を掛けた。「私、帰りますね」

ミン室長「…。」
ヨンホ「…。」

背を向けたジュウンの腕を掴み、ヨンホはミン室長の前へ連れ戻す。

ヨンホ「前に会ったでしょう。こちらは僕の大事なアルベルト、ミン室長」
ミン室長「…理事長」
ヨンホ「(ジュウンを見て)こちらは僕の公式プライベート」
ジュウン「!」
ミン室長「!」

ヨンホは彼女の肩を強く抱き寄せる。「僕と恋愛中のカン・ジュウンさん」

0152

+-+-+-+

ここでエンディングです。

えっと、言い出したら緑字の方が多くなるほど全シーン不可解なので、とにかく最後までたどり着くだけで精一杯。
続きも頑張ります。

 - Oh my Venus ,