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オーマイビーナス Oh my Venus 3話あらすじ&日本語訳vol.2

   

シン・ミナ、ソ・ジソブが出演!「オーマイヴィーナス」3話の後半です♪

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ジュウンは体中の痛みに呻き声をあげながら、やっとのことで家に帰り着いた。
この程度で挫けるもんか。ステラショーが待ってる!
彼女は気を強く持ち直した。

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翌朝。

ジュウンはさっそくランニングに励んでいた。
ジウンをウェイト代わりに背負い、隣でジュンソンが走る。

ジュンソン「ファイト!」
ジウン「Ma’am?走らなきゃダメだってば」
ジュウン「走ってるわよ!」
ジウン「Ma’am、ファイト!だいぶ痩せたみたいだよ~!」

やっとのことでランニングを終え、彼女はトレーニングジムへやって来た。
彼女が渡されたのは、大きなぬいぐるみだ。「重い!」

ヨンホ「カン・ジュウンさんの脂肪と大体同じ重さです」
ジウン「サンドバッグ・トレーニングだよ、Ma’am」
ジュンソン「出来そうですか?」

「ぶっ潰してやるわ!」ジュウンはぬいぐるみに殴りかかった。

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ぬいぐるみとの死闘を終えると、次に彼女はゴムチューブと戦っていた。

ジウン「Ma’am! 超カッコいいぞ!ハルクみたいだ!」

力尽きて倒れると、皆が駆け寄り、手足をマッサージする。
大騒ぎだ。

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今日も一騒動終え、3人組はヨンホの自宅で顔を付き合わせていた。「このままじゃダメだ」

ヨンホ「そんなに痩せたかったのに、何で今までやらなかったんだ?」
ジュンソン「すごく痩せたいのは確かだけど、全然痩せてませんよね?」
ジウン「Ma’amはホント可哀想だよ」

彼らは揃って苦渋の表情を浮かべる。

「あっ」ジウンが何かを思い出して携帯画面を見せた。
「アンナ・スー、ジョン・キムの恋人だと認める?」という芸能記事だ。
「…。」ヨンホはそのまま携帯を掴み、テーブルの上に伏せた。

ジュンソン「(報道が)ちっとも収まりそうにありませんね」

そこへジウンの携帯にメッセージが入った。

【うちのMa’amより
「ジョン・キムさん、縄跳び300回やりましたよ。おやすみなさい~」

「Ma’amもおやすみ。アイラブユ~」ジウンは嬉しそうに返事を打つ。
ヨンホが呆れ顔で彼を見た。

ジュンソン「あ、僕たち明日インタビューがあるんです」
ジウン「あ、そうだった」
ヨンホ「…。」

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翌日。ジュウンの前に現れたのは、ヨンホ一人だった。

ジュウン「ジョン・キムさんは?」
ヨンホ「…。」

ヨンホはやる気なさそうにジウンの手振りを真似る。「Oh, ma’am!今日はチャン選手のインタビューがあるんだ。あした会おうね、ファイト!アイラブユ~、ma’am!」

ジュウン「(笑)ジョン・キムさんはそんなんじゃないわ」
ヨンホ「あなたのジョン・キムさんがいないから今日は帰りますか?」
ジュウン「あっ、そんなんじゃジョン・キムさんに失望されるわ」
ヨンホ「(無表情)ジョン・キムさんが聞いたら感動するでしょうね」
ジュウン「だから暇さえあればメール送ってるんです、ジョン・キムさんにね」

ヨンホは頷くと、手招きした。「今日はこれを」

ジュウン「やりましょうか?」
ヨンホ「Go」

どこまでも無表情なヨンホの掛け声に、ジュウンはそれでも気合を入れた。「はっ!!!」
彼女がスタートした途端、ヨンホの電話が鳴る。「ちょっとストップ」

画面には…チャ・ソニョンの文字。「断りにくいな」

ジュウン「行ってください。前にやったからやり方わかりますし」
ヨンホ「?」
ジュウン「あ、(咳払い)ジョン・キムさんは私に捕まって苦労してるけど、ジュンソンさんやヨンホさんまで私のせいで…」
ヨンホ「…。」
ジュウン「行ってくださいってば。女の人待たせちゃダメでしょ」

「では」歩き始めたヨンホをジュウンが止める。「あの」

ジュウン「(サーキットを指し)いつまでやればいいですか?」
ヨンホ「出来るところまで。それが自分の限界ってことです」
ジュウン「(うんうん)」
ヨンホ「終わったら片付けて、電気消して、ドアを…」
ジュウン「自動で閉まるって知ってます」
ヨンホ「(コクリ)」

ヨンホはさっさと歩き出した。

ジュウン「私のことはご心配なく!」

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レストランで待っていたチャ・ソニョン嬢… 先日見合いした相手の前に現れると、ヨンホは爽やかに詫びた。「すみません」

ヨンホ「女性を待たせちゃいけないのに、着替えに帰ったものだから」
ソニョン「大丈夫ですよ。そんなに待ってませんから」

ヨンホはテーブルの上のメニューを手に取ると、ソニョンに差し出す。「注文を」

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プールに続き、映画館でスジンとイチャついているところへ(←2015年の誰得ナンバーワン)、ウシクの携帯が鳴った。
画面には…”お義母さん”。
「ちょっとごめん」彼はスジンを置いて外へ出る。

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次に鳴ったのは、ヘロヘロになりながらトレーニングを続けるジュウンの携帯だ。
掛けて来たのはウシクだった。

ウシク(電話)「お義母さん、まだご存じないのか?」
ジュウン(電話)「言えるわけないでしょ。寝込むに決まってるもん」
ウシク「とりあえず俺がお相手しておくから、早く来いよ」

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「うちの婿ったら顔を忘れるところだったわ!」会いに来たジュウンの母は、ウシクとの久しぶりの再会を喜んだ。

ジュウン母「どうしてた?元気にしてかい?」

レストランの向こうの方で、ソニョンと一緒にいるヨンホがチラリと振り返る。
婦人の向かいに座っている赤いスーツの男… ウシクに、ヨンホは首を傾げた。「?」

ジュウンの母は、持って来た大きな荷物をテーブルの上にドンと置く。「うちの婿が好きな苦菜キムチを作ってきたんだ」

ジュウン母「前のより美味しいと思うよ」

「いつも美味しいです」ウシクはただただ気まずく、賢明に笑顔を作った。

ジュウン母「本当に?ふふふ」

そこへやって来たジュウンは、二人の姿を見て眉をひそめる。「お母さん!」

ジュウン「何で電話しないのよ」
母「我が子に会いに来るのに何で連絡がいるのさ。そうでしょ、ウシク」
ウシク「えぇ」

「行こう」ジュウンは母の手を引っ張る。「ウシクは忙しいのよ」

母「忙しくったってご飯くらい食べるだろ」
ジュウン「…。」
母「お母さんだってこういうところで一度食べてみたいわよ」
ジュウン「今度私がご馳走するから、出ようってば」
ウシク「(ジュウンに)お義母さん、お腹が減っていらっしゃるんだ。食事してからさ」
ジュウン「…。」

ジュウンは諦めて母の隣に腰を下ろした。
そこへ…

「お義母さ~ん♪」若い女性の声がふいに飛んできた。
彼女を連れて現れたのは、弟のジェヒョクだ。

ジュウン「お母さん?」
母「まぁそういうことになったんだよ。どうせみんな家族になるんだから、仲良くしなさい。今日は親族顔合わせみたいなもんだよ」
ウシク「(絶句)」
ジュウン「お母さん…」

「あんた帰りな」ジュウンが呆然としているウシクに言う。「あんたは行かなきゃ」

ウシク「(うんうん)」
ジェヒョク「兄さん何で帰るんだよ」
ジュウン「カン・ジェヒョク!」
ジェヒョクの恋人「(ジェヒョクに)ねぇ、私座ってもいい?」

彼女はさっさとウシクの隣に腰を下ろした。

ジェヒョク「(ウシクに)兄さん、順序が逆になったけど許してくださいね」
ウシク「(苦笑)」
ジュウン「(弟の彼女に)あの、初対面で申し訳ないんだけど、親族顔合わせだの何だのは今度にしましょ」
母「?」
ジュウン「カン・ジェヒョク、他人にこんなザマ見せるわけにいかないの」

姉の凄みに、ジェヒョクは恋人を連れ、逃げるように立ち去った。

母「どうしたの?ウシク」
ウシク「あの… お義母さん」
ジュウン「この間のも半年前のも、全部私が食べたの」
母「?」
ジュウン「ウシクと私、別れたのよ、お母さん」

「カン・ジュウ…!」思わず声が高くなり、ウシクは思わず口をつぐんだ。

母「何ですって?」
二人「…。」
母「何てこと…」

水を一口飲むと、ジュウンの母親は顔を上げた。「ウシク、私が謝るわ」

母「考え直してくれないかい?」
ジュウン「…。」
母「(ウシクに)ジュウンの父親があんなことになったでしょう?ジュウンは私と弟を養うのに必死で、時を逃してしまったんだ」
ジュウン「お母さん」
母「お願いだよ。ね?うちのジュウンのこと、もう一度お願いできないかい?」

「すみません」苦々しく頭を下げたウシクを、ジュウンは悲しげに見つめる。「…。」

母「いいんだよ、いいんだ…。ごめんよ」
ジュウン「お母さん」
母「黙ってなさい!我が子に何か起きたら全部母親の責任だよ!!」
ジュウン「もうこんなことは最後だから…ウシク」

ウシクはゆっくりと立ち上がった。「お許しください、お義母さん」
「ウシク…!」ジュウンの母の呼びかけに振り返ることなく、ウシクは下を向いて店を出て行く。
「あんたこの年になるまで何やってたんだい!」やり切れず、母は娘を叩いた。

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一部始終を、ヨンホは最後まで静かに見守った。「…。」
「何か… 気分でも良くないんですか?」表情の冴えないヨンホをソニョンが覗きこむ。
「あ…」ヨンホはかすかに笑みを浮かべた。

ヨンホ「気分も良くないし… 気に掛かるし」
ソニョン「!」
ヨンホ「やたらと目につくし」

思いがけないヨンホの言葉に、ソニョンは言葉を失い、ただ目を丸くした。

ヨンホ「…。」

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ジュウンの運転する車の助手席で、母と娘は長い間じっと黙っていた。「…。」

母「ターミナルの前で降ろして」
ジュウン「うん」
母「あんたは降りなくていいから」
ジュウン「…うん」
母「式のことだけど…」
ジュウン「ウシクとは別れたんだから!頼むわよ、ホント」
母「ジェヒョクのことだよ、ジェヒョクの。あんたの弟よ」
ジュウン「…。」
母「女の子のくせにそんな短気で、今までよくウシクが我慢してくれたもんだ」
ジュウン「(溜息)やめてよ」
母「ターミナル前で降ろして、あんたはそのまま帰りなさい」
ジュウン「もう!何回言うわけ?!」
母「2回だよ、2回!」

母娘は思わず笑う。

母「平気だよ。旦那が死んだって、こうして生きてきたんだからさ」
ジュウン「…。」
母「あそこ、ターミナルの前で母さんのこと降ろして」
ジュウン「もう、わかってるってば!お母さん降ろしてそのまま帰るわよ」
母「…。」

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一人帰る車の中でも、ヨンホの表情は冴えなかった。

ヨンホ「…。」

思い出されるのは、たびたび自分に助けを求めたジュウンの姿だ。
そのジュウンが今夜もまた惨めな思いをしているのを見ていた自分は、なぜ今こんなに憂鬱なのだろうか。

0026

電話が鳴った。「何だ?終わったか?」

電話の相手、ジウンはドスンとソファに倒れこむ。

ジウン(電話)「あぁ、超疲れたよ。So tired. だけど、チャンピオンはまだやってるんだ」
ヨンホ(電話)「わかった。夜間練習は俺が行く。お前は休んでろ」
ジウン「Oh, yes, sir. Thank you. I love you!」

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ヨンホがジムに着くと、人の気配がした。「もう来てるのか?」
中を見て、彼の視線が止まる。「!」

彼が見たのは、さっきジムを出た時と寸分違わず、サーキットトレーニングを続けるジュウンの姿だった。
よろめいて倒れたところへ、ヨンホが立ち塞がる。

ヨンホ「何やってるんですか」
ジュウン「ジョン・キムさんが…」
ヨンホ「ジョン・キムが何だってんだ」
ジュウン「何だってんだって…」
ヨンホ「(イライラ)本当に痩せると思ってるんですか?痩せたら?何が変わるんです?」
ジュウン「何か変わらなきゃ痩せられないんですか?私はね、やるところまでやってみろって、出来るところまでやってみろって言うから」

立ち上がろうとしてよろけたところを、ヨンホが支えた。「限界を超えてるじゃないですか!」

ジュウン「(手を払いのけ)そんなことないです!私、その気にさえなれば何だって出来るんですから!まだ出来るから、限界じゃないんです」
ヨンホ「信じたいことと、出来ることは違います」
ジュウン「私には同じです。信じれば出来るんです。出来るって信じてるから」
ヨンホ「…。」(←ここ最高♥
ジュウン「あと1回やったら107回なんですよ。ラッキーセブン♪」

トレーニングに戻ろうとした彼女の腕を、ヨンホはたまらず掴んだ。

ジュウン「あっ!」
ヨンホ「やめましょう」
ジュウン「やれますから。離して!」
ヨンホ「言うことを聞くんです」
ジュウン「!」
ヨンホ「このままじゃ怪我するから」

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二人は駐車場にいた。

ジュウン「代理運転なんていいのに」
ヨンホ「この時間に代理費用もタクシー代も変わりません」

「体がいうことを聞かないこともありますから」ヨンホは言い聞かせるように言う。

ヨンホ「周囲の安全も考えないと」

そこへ男性が一人現れた。「代理をお呼びになった方でしょう?」

ジュウン「はい」

ヨンホがさっと代金を払う。「お願いします」

ジュウン「じゃあ、行きますね」

痛む体を引きずるように、ジュウンは後部座席に乗り込む。

ヨンホ「何も考えないで。温かいお湯でシャワーと半身浴をして寝てください」
ジュウン「?」
ヨンホ「そうすれば明日マシになってるはずです」

目を合わせずにそう言うと、彼はドアを閉める。
車が走り去るのを、そのままぼんやりと見送った。

そこへ入れ替わりに入ってきたのはジュンソンの車だ。
ジュンソンは車の窓を開け、たった今出て行った車を振り返った。「弁護士さんの車ですよね?」

ヨンホ「あぁ」
ジュンソン「今までやってたんですか?わぁ、凄いな」
ヨンホ「無茶なくせに勇敢で… 」

思わず首を横に振り、ヨンホはジュンソンに言った。「そのまま乗ってろ。今日は休もう」

ジュンソン「え?休もうって?」

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ジュウンは母のキムチをやっとのことで家に運びこんだ。
「婿 ウシクに」フタに貼られた紙を乱暴に剥がし、冷蔵庫に押し込む。
そして、ソファに倒れこむと、ポケットから携帯を取り出した。「…。」

連絡帳を開き、ウシクの名前を選ぶと、「削除」をタップする。
「連絡先1件を削除します」というダイアログの下に”取り消し”と”削除”のボタンが出た。
しばらく眺めると、彼女は一思いに”削除”し、目を閉じた。

次に開いたのは、トレイナーJKへのメール画面だ。
「ジョン・キムさん、今日出来なかった分は、明日もっと一生懸命やります。決してやりたくないわけじゃないから、誤解しないでくださいね。では、明日お会いしますね」

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ソファで眠りこけているジウンのそばで、小さく着信音が鳴る。
通り掛かったヨンホが、チラリと携帯画面を見た、

ジュウン(メッセージ)「だけど私… 本当に変われる…かしら?」

「…。」物思いに耽るヨンホのそばで、またピコリと着信音が鳴る。「?」

ジュウン(メッセージ)「ジョン・キムさんだから信じます」

0027

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「先生!コーヒー置いておきましたよ!」秘書の声が明るく響く。

「あぁ」ジュウンはやっとのことで上着を脱ぐと、ハンガーに掛けた。
そこへスジンがやって来る。

スジン「長居したくないからさっさと言うわ」
ジュウン「(ジロリ)」
スジン「TVに出てもらいたいのよ、カン弁護士」
ジュウン「…何て?」
スジン「生放送のニュースなんだけど、女性弁護士がいいんだってさ」
ジュウン「女は私一人じゃないでしょ」
スジン「あんた、私、キム弁護士、チェ弁護士の4人。私は午後大事なミーティングがあるし、キム弁護士は裁判、チェ弁護士は放送拒否症らしいわ」
ジュウン「あんた、知らないみたいだけどさ、私は全部よ!(拒否症の振り)あぁ、ムカムカする」

スジンは動じることなく微笑んだ。「広報になるって代表はお喜びよ」

スジン「失望させるのはやめましょ」
ジュウン「ちょっとオ・スジン!あんた私に復讐でもしてるわけ?何で?どういうつもりよ?」

「復讐?」まるでそれが初めて聞いた単語のように、スジンはキョトンと繰り返した。

スジン「TVに出るのが何で復讐なの?」
ジュウン「…。」

何も言えないジュウンを残し、スジンは不思議そうに部屋を出て行った。

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「たとえば、他人のSNS投稿や写真の使用…」ジュウンは運転しながらブツブツと練習する。
時間が経つほどに不安が膨れ上がって、ジュウンは薬を口の中へ放り込んだ。

ジュウン(独り言)「今まで度胸があるって何度も言われたでしょ、ジュウン。何てことないって。しっかりするのよ!」

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楽屋に入り、すっかり準備を整えると、ジュウンは鏡に向かい、まだ練習を繰り返した。「著作権法第46条により… より…」

ジュウン「何でこんなに声がかれるのかな」

彼女は携帯を取り出し、ジョン・キムへのメッセージ画面を開いた。

「ジョン・キムさん、私、午後TV出演があってㅠㅠ
午後のランニングに出られないのでご報告!(ガッツポーズのスタンプ)
緊張するけど、ファイト!」

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メッセージの着信音を聞いて、ジウンはソファにいるヨンホに尋ねた。「Ma’am着いたって?」

ヨンホ「(携帯を覗き)仕事で来れないってさ」

そう言って、彼はメッセージの中のガッツポーズを真似てみせる。「ファイトってさ」

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スジンは執務室でじっとTVを見つめていた。

キャスター「今回は、簡単に違反してしまいがちな著作権について話してみましょう」

TVの中には、キャスターの隣にジュウンが控えているのが見える。

スジン「…。」

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「今日解説していただくカン・ジュウン弁護士です」キャスターが紹介する。
「弁護士のカン・ジュウンです」彼女の挨拶に、同じくTVを見ていたヨンホが眉をひそめた。「今日はまた何て顔してんだ?」

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番組は進行していた。

ジュウン「著作権法第46条により、基本的に他人の著作物を使用するためには、営利・非営利に関わらず、原則的に必ず許可が必要となっています。でも、何よりも重要なのは、知的財産の侵害が相手の財産を奪うことと同じことであると、そう認識する道徳的な良心ではないでしょうか」
キャスター「えぇ、そうですね。よいお話をありがとうございます」

キャスターがそう言って彼女を振り返った瞬間、ドスンと鈍い音が響く。
一瞬ジュウンに戻ったカメラが、床に倒れた彼女と駆け寄るスタッフを捉えていた。

ヨンホ「!!!」

「生放送中にアクシデントがございました」キャスターがその場を繕うコメントを始めると、ヨンホは夢中でボリュームを上げる。「視聴者の皆様にお詫びいたします」

キャスター「(イヤホンからの指示を聞き)CMです」

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【人生2度目の救急車。私は今どこへ向かっているんだろう。1回目はコルセットまで脱がされたけど… 今度はどこまで脱がされるんだか】

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「どうしよう…どうしよう…」生放送でジュウンが倒れるのを目の当たりにしたスジンは、とにかく車のところまでやって来た。

スジン(電話)「ウシク!私よ。ジュウンが…」

「ごめん、また電話する」ウシクはどこかへ車を走らせていた。

スジン「どこか…行くの?」
ウシク「帰ってから電話するから」

電話は一方的に切れた。

+-+-+-+

病室のベッドでジュウンはぐっすり眠っていた。

誰かの指が小さな絆創膏を出すと、彼女の手の甲にペタリと貼り付ける。
その人物… ヨンホは静かに彼女の寝顔を見下ろした。

ヨンホ「…。」

+-+-+-+

時計は夕方の5時を回っていた。
不意に電話が鳴り、ジュウンは目をさます。

ジュウン「…。」

鳴っている電話をボンヤリ見つめていると、誰かの手がスッと伸びて電話を取ると、彼女に差し出した。

ジュウン「?」

ヨンホがベッドの縁に座り、黙って自分を見ていた。

ジュウン「あ…」

彼はジュウンが電話を受け取ると、何も言わず前に向き直る。

ジュウン「どうして…」
ヨンホ「僕が一番近くにいたってことでしょうね」
ジュウン「あぁ…」

電話が切れると、彼女はまず布団の中を覗き、自分の姿を確かめると、やるせない溜息をついた。

ヨンホ「今日は僕が破ったんじゃありませんよ」

そう穏やかに言って、彼は上着を脱いだ。

+-+-+-+

0029

ヨンホの上着を被り、ジュウンは彼の車の助手席でボンヤリしていた。「…。」
彼女の様子が気になり、運転席でヨンホがチラリと彼女を見る。「どうです?」

ヨンホ「人生最悪の日がまた更新された気分は?」
ジュウン「まぁ幸せじゃないですね」
ヨンホ「くだらない質問だろうけど、何でそんなに痩せたいんです?」
ジュウン「(笑)ホントにくだらない質問ね。自分に関係ないからって好きなこと言って…」
ヨンホ「(独り言のように)それはわからないし、今のはタメ口だ」

+-+-+-+

ジュウンの家のそばで車が停まった。

「本当にありがたい人なのに、感謝する隙もくれないんだから」ジュウンは彼の上着を脱ぎ、膝の上で畳んだ。

ジュウン「とにかく、また”お世話マイレージ”が貯まっちゃいましたね」

「ありがとうございます。お気をつけて」彼女は上着を差し出し、車を降りる。
しばらく歩いているうちに、不意に腕を掴まれ、彼女の身が翻った。「!!!」

ヨンホだ。
彼はいつになく神妙な顔で彼女を見た。「やるならちゃんとやりましょう」

ジュウン「?」
ヨンホ「僕がジョン・キムです」
ジュウン「!!!」

0030

+-+-+-+

ここでエンディング!

いいですね~、ヨンホのこの感じ♥
ちょっとストーリーが無理やりだけど、気にしない気にしない(笑)
メイン二人がいいので、気持ちよく見ていられます。
さっさと次に進みましょう♪

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