韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

ネイルもカンタービレ(のだめカンタービレ韓国版)あらすじ&日本語訳 2話vol.2

   

シム・ウンギョン、チュウォン主演、「ネイルもカンタービレ/明日もカンタービレ」(韓国版のだめカンタービレ)2話です。
前半が長くなったので、後半また新たに始めますね。

+-+-+-+

翌朝。

家を出ようとしたユジンは、ドアの前に転がっている謎の物体に苦笑した。
シーツを被って丸くなったネイルだ。

ユジン「おい、起きろ」

ネイルは返事の代わりにゲホゲホと咳をした

ユジン「…おい?ソルレバル」

ユジンは床のネイルを抱き起こす。熱があった。

ユジン「全く… 迷惑なヤツ」

+-+-+-+

教授会は今日も穏やかではなかった。

ト教授「シュトレーゼマンの到着日はまだ未定ですか?日程が決まらなければ、歓迎会の準備もできません」
学長「皆さんご存知とは思いますが、マスコミとの接触をとても警戒なさる方です。歓迎会の準備は必要ありません」
ト教授「まともな写真一枚ない程マスコミを避けているのは知っています。しかし、歓迎をしないのは余計に失礼では?」
バイオリン教授「そうですよ。世界的な指揮者なんですから」
ト教授「入国の日程を秘密にする別の理由でも?」
学長「…。はい、あります」

教授たちに緊張が走る。

学長「実は、マエストロシュトレーゼマンは、既に入国なさっています」
一同「!」

ト教授がどでかいハリセン… いや、扇子をバサリと開いた。

+-+-+-+

教授会を終え、教授の面々が外へ出てくる。
ト教授の携帯電話が鳴った。

ト教授(電話)「そうか!あいつが現れたか」

学長はいよいよ追い詰められていた。
秘書に連絡し、シュトレーゼマンが既に大学を訪れていたことを知る。

+-+-+-+

シュトレーゼマンは今日も学内でカメラを構え、学生たちを追い回していた。
そこへ現れたのはト教授だ。
彼はゆっくり背後から忍び寄ると、シュトレーゼマンの頭をハリセンでしばく…いや、叩く。

シュトレーゼマン「ああ!」

すかさず駆け寄った警備員が、シュトレーゼマンを取り押さえた。
そこへスンオもやって来る。おそらくト教授に連絡したのは彼であろう。

ト教授「とうとう捕まえたぞ、変態!私は顔相が分かるがな、お前は一目見て変態だ」
スンオ「女子学生たちの写真を撮って回ってたから、ドギョンの写真だってあるはずですよ」
シュトレーゼマン「誤解です。放してください」
ト教授「現行犯のくせに!」
シュトレーゼマン「…。」
ト教授「まさに犯罪者の顔だ」

そこへ誰かが大声で呼んだ。「フランツ!!!」

学長ミナだ。
「放して」ミナはしっかり脇を抱える警備員の手を払いのけた。

学長「(ト教授に)フランツ・シュトレーゼマンです」
ト教授「!」
シュトレーゼマン「ミナ!」
学長「フランツ!」

+-+-+-+

ミナとシュトレーゼマンは実にぎこちなかった。
彼らは7年ぶりの再会だったのだ。

シュトレーゼマン「ミナは…いつも変わりません」
学長「(照)フランツこそいつも素敵だわ」
シュトレーゼマン「はははっ」

二人の甘酸っぱい会話を、ト教授は無言で眺めた。

シュトレーゼマン「?」
ト教授「申し訳ありません。改めてお詫びいたします。マエストロ シュトレーゼマン」
シュトレーゼマン「ダイジョウブです。小さな誤解で起きたハプニングは、もう忘れましたから」
ト教授「ありがとうございます」
学長「ところで、なぜ写真を?」
シュトレーゼマン「…。」

シュトレーゼマンは黙って座っているト教授をチラリを見た。

学長「ト教授、少し席を外していただくわけにはいきませんか?」

+-+-+-+

ユジンはおでこに氷嚢をくっつけたネイルを背負い、学内を疾走していた。

ネイル「しんどいよー」
ユジン「だから先に病院へ行こうって言ったんだ」
ネイル「ダメですー。ラク君の試験が先ですー。今度も試験に落ちたらラク君クビになっちゃいますー」
ユジン「それが分かってて外で寝るか?ちゃんとコンディション管理しろよ」
ネイル「先輩がすぐ出てくると思って。すぐ開けてくれると思ったのに…」
ユジン「…。」

「先輩の背中、広くて気持ちイイー」ネイルはユジンの背中にへばりついた。

ユジン「投げ飛ばされる前に顔を離せ!」

013

そこへ不意に太鼓が坂道を転がってくる。「おっと!」
ユジンは上手くそれを避け、一つを足で止めた。「ソルレバル、大丈夫か?」

ネイル「先輩と一緒ならどんな逆境にも勝ってみせますーー」
ユジン「はぁ…。このまま投げ飛ばしてやろうか」

「ごめん、チャ・ユジン!」そこへ現れたバイオリンのシウォンが、転がった太鼓を受け取った。

シウォン「怪我しなかった?」

「あぁ」そっけなく答え、ユジンは先を急ぐ。
シウォンの後から、太鼓を抱えたスミンが出て来た。

シウォン「あんたどうしたの?ビックリしたじゃない。変な物でも見たみたいに」
スミン「ヒドい物を見ちゃった」

スミンは遠ざかっていくユジンと、背中の物体を見つめた。「…。」

+-+-+-+

「?!」唖然としているイラクに、ユジンは抱きかかえたネイルを無理やり渡した。

#首に音符バッグ掛けてる^^

イラク「こんなもんオレに渡してどーしろて言うんだよー!ソル・ネイル、お前、指は動かせるか?」

「あぅ…」ネイルは手をガタガタと震わせながらイラクに耳打ちする。

ユジン「?」
イラク「誰かがキスしてくれれば治るかもしれないそーだ」
ユジン「そんな戯言イチイチ伝えるな」
イラク「あ゛ーー、全くどーすりゃいいんだ!」

イラクは控室のソファにネイルを下ろす。「お前、試験で弾けそうか?」

ユジン「こんな状態じゃピアノの前には座れない」
イラク「じゃあどーすんだよ。試験は諦めるのか?オレに留年しろって?」
ユジン「一部はオレの責任だ。こいつの代わりにオレが弾く」
イラク「!」

014

「ふふふ」ネイルが笑った。「ラク君、ラッキーだね♪」

+-+-+-+

「チャ・ユジンがバイオリン協奏曲やるんだって?」すれちがった女学生たちの会話に、ト教授は思わず振り返った。

ト教授「あいつが協奏曲をやるって?」

彼は来た道を戻る。

+-+-+-+

試験会場であるホールには、バイオリン科の教授を始め、学長とシュトレーゼマン、そして学生たちがチラホラと集まっていた。
入って来たト教授に、アン教授が声を掛ける。彼らは並んで腰を下ろした。

ト教授「アン教授がなぜこちらに?」
アン教授「私の弟子ですから。ト教授こそどうなさったんです?」
ト教授「…。」

ト教授は向こうの席にいるシュトレーゼマンに気づき、ユジンが転科申請をしたことを思い出した。

ト教授(心の声)「チャ・ユジンの実力を確かめにお出ましか」

+-+-+-+

控室でユジンは譜読みに集中していた。
イラクは落ち着かず、部屋の中を歩きまわる。

ユジン「ちゃんとマインドコントロールしろよ」
イラク「?」
ユジン「実力を出しきればそれでいいだろ」

「…。」イラクは外へ出ようとする。

ユジン「どこ行くんだ?もう始まるぞ」
イラク「トイレだ!文句あんのか?」

イラクが出て行くと、ネイルがふらふらと立ち上がる。

ユジン「お前もどこ行くんだよ?!」

ユジンは思わず立ち上がった。

ネイル「次の出番なんでしょう?座席に行ってなきゃ」

行こうとしたネイルをユジンはソファへと引き戻した。

ユジン「ここでもちゃんと聴こえる」
ネイル「近くで見て聴きたいんです。先輩のピアノ…」

「こいつ…」ユジンは小さくボヤき、ブランケットをネイルに掛け直してやる。
心配そうに見つめるユジンに、ネイルはふっと微笑んだ。

021

+-+-+-+

「実力を出しきれ?実力がないのが問題なんだっつーの」イラクは苛々しながらトイレで手を洗った。

イラク「チャ・ユジン、国宝級のイヤなヤツだ」

そこへ、偶然居合わせたト教授が声を掛ける。「ユ・イラク君」

イラク「あ、はい、教授」
ト教授「君の演奏は前に聴いたことがある。テクニックよりも溢れる感性が記憶に残ってるなぁ」
イラク「(感激)」
ト教授「今日も異色な演奏を期待してもいいんだろうね」
イラク「あぁ、はい、まぁ。ありがとうございます!」
ト教授「ところで、ピアニストがチャ・ユジンとは」

「チャ・ユジンか…」ト教授は鏡の中の自分に視線を移す。「後ろで支えるべきピアノが、また光を放ちそうだな」

イラク「いいえ!これはボクの試験です!」
ト教授「そりゃそうだ。今日の試験の主役はバイオリニストだからね」

「君の演奏、期待するよ」ト教授は扇子でペシリと激励し、外へ出た。

ト教授(心の声)「実に稚拙だな… 私も」

+-+-+-+

イラクとユジンがステージに出てくる。
ネイルはブランケットを被ったまま、客席へと移った。

単なる試験の割には、客席に人が多い。
「何でこんなに野次馬が多いんだ?」ピアノの前に座ったユジンが、イラクにぼやいた。

イラク「…。」
ユジン「テクニックのことは忘れて、オレのピアノの音に集中しろ」
イラク「?」
ユジン「そうすりゃ大丈夫だ」
イラク「そうでしょうとも」

演奏が始まった。

015

『辛い耳疾に悩まされながらベートーヴェーンが作った、バイオリン・ソナタ5番ヘ長調作品24。
この曲には作曲家ではなく、人々が付けたタイトルがある。
まさに”春”。バイオリン・ソナタ中、最も明るく美しい。
誰もが暖かい春を思い浮かべるからだ』

イラクの演奏が勢いづき始める。

ユジン(心の声)「走るな。これは”春”だ」
ネイル(心の声)「春の日なのに爆風だ…」

「チャ・ユジンが一番大事にするのは自分のペースだ」ト教授は心の中で笑う。

ト教授(心の声)「指揮者?人間のことも分からずに、総譜から学んだ力だけで指揮をするって?」

走り続けるイラクを、ユジンは伴奏でなんとか引き戻そうとしていた。

ユジン(心の声)「合わせてやるから!オレのピアノを聴け!」

イラクの耳に、心地良いピアノの音が聴こえてくる。「!」

イラク(心の声)「ユジンが指揮する…。来てほしいときに来る…。オレのフィーリングを… チャ・ユジンが理解してる。一緒にやってるんだ!」

016

ネイルが微笑んだ。「ヨカッタ。先輩が春を連れて来た」

+-+-+-+

演奏を終え、彼らは控室へ戻ってきた。
ユジンは抱えてきたネイルをソファに下ろす。

イラク「いいよな。ピアノもバイオリンも何でも、お前は思い通りやってのけるからさ」
ユジン「トーゼンだろ。それだけ努力してるんだ」
イラク「…。」
ユジン「ピアノとバイオリンを始めたのは3歳の時だ。バイオリンは大学に入るまで血ヘドが出るほど練習した。お前はそれくらいやったのか?」

イラクがぎゅっと唇を噛みしめる。

ユジン「落ち込むのは勝手だが、人の努力までけなすなよ」

そう言い終わるや否や、黙って聞いていたイラクは思い切りユジンを抱きしめた。

イラク「ありがとうな!!!」
ユジン「!!!」
イラク「お前をベストフレンドに認定してやる!」
ユジン「…嫌だ」
イラク「心配すんな。お前には十分資格がある!」

ネイルがごそごそと起き上がり、二人を引き離そうとする。

ネイル「せ、先輩の腕を… 離して」
ユジン「断る!」
イラク「無理だ!ナゼだと思う?今日、オレはお前に感動したんだ!こんなことになるとは思ってなかったけど、イイものはイイ、そうだろ?!」

「何だ、お前らーーーー!」ユジンの怒鳴り声が響いた。

+-+-+-+

演奏が終わった後もト教授はぼんやりとそこに座っていた。
彼の様子を見たアン教授が笑みを浮かべる。

ト教授「変わりましたね」
アン教授「えぇ。ずいぶん変わったでしょう?」
ト教授「…いい演奏でした」

+-+-+-+

「親父!」イラクは家に飛んで帰った。
「どうした?!」父親が慌てて出てくる。

イラク「今日はオレの人生最高の日だ!」
親父「?」
イラク「オレ、最高の演奏をしたんだ!」

017

「よくやった、息子!」二人はパン!と手を叩き合わせる。

イラク「親父、オレ、本気でバイオリンをやる。めちゃくちゃ頑張って、芸術の殿堂をオレのソウルで一杯にしてやるんだ!!!」

駈け出したイラクの背中を見送り、父親はそっと微笑んだ。

+-+-+-+

「オーケストラならすでにあるんです」戸惑った学長がシュトレーゼマンに言った。

シュトレーゼマン「スペシャルなオーケストラです。センセーショナルを起こし、人のココロを動かす!」
学長「?」
シュトレーゼマン「それがミナの望むオーケストラではないんでスカ?」

018

聴き入っていた学長は思わず小さく息をついた。

テーブルの上にはシュトレーゼマンが撮り溜めた写真が並んでいる。

シュトレーゼマン「ワタシが見つけた生徒たちです。ワタシと共にする団員たち」

学長は写真を手に取る。「本当にこの生徒たちが団員なんですか?」

不思議がる学長に、シュトレーゼマンは穏やかに微笑んだ。
その中にはネイルの写真も。「ピアノまで?」

シュトレーゼマン「Oh、その学生はオーケストラのマスコットです。マエストロとしての要請デス。ミナの夢が叶うのですヨ」

学長はいよいよ立ち上がった。「私は何をお手伝いすればいいでしょう?」

+-+-+-+

シュトレーゼマンが新しいオケを作るというニュースに、すでに大学にあるAオケの面々は穏やかではなかった。

シウォン「シュトレーゼマンがオーケストラを?私たちじゃなくて、新しいメンバーを選ぶってこと?」
スンオ「あぁ。確かな情報だ」
トランペット奏者「お前、それで留学キャンセルしたのか?どこで聞いたんだよ?」
スンオ「(カッコつけて)ごめんな。情報ルートは教えられない」
トランペット奏者「ト教授だな」
シウォン「決まってるでしょ」
スンオ「…。」

#最初からカッコつけた態度にそんな気がしていましたが、スンオは「指揮科で2番めに有名な大河内」を兼ねてるんでしょーか。指揮も性格も、とんでもないウザさデス

スンオ「選ばれた人には今日メールが届くってさ」

スンオは後ろのテーブルにいるスミンたちをチラリと振り返る。

シウォン「あんたは当選確実みたいね。悠長にしてるってことは」
スンオ「オレだって知らないよ」
トランペット奏者「ひょっとして…オレたち解散になるんじゃ?」

「あり得ない」スミンの隣にいるおとなしそうな学生が口を開く。

#公式サイトのキャストを見るに、この人がオーボエの黒木くんにあたるソンジェ(이주형さん演)っぽい?
原作では別の大学でR☆Sオケからの参加ですが、韓国版の設定はAオケ&韓音大になってる。
まだちょっと不明。

ソンジェ?「この学校にボクたちより実力のある人なんていない」
スンオ「(指パッチン)その通り。もしかしたらオレたちそのまま移動ってことになるかもな」

誰かの携帯の着信音が鳴った。
「メールだ♥」作業に没頭していたスミンが携帯を手に取る。「ふふん♪」

スンオは鳴らない携帯に不安を募らせた。「…。」

+-+-+-+

「先パーイ!」学内を歩いていたユジンを、ネイルが後ろから追いかけた。
ピロピロピロ!そこへ携帯の着信音が鳴る。

#チャイコフスキーの「くるみ割り人形」より「こんぺい糖の踊り」♥

ネイル「ん?何かな?”Sオーケストラ入団おめでとうございます!講堂へお越しください”」
ユジン「!!!」

「メンドくさい!」ネイルは顔をしかめ、ポケットに携帯を戻した。

ユジン「お前が合格?ピアノが何でだよ」

「壊れたのか?」ユジンは鳴らない自分の携帯を見つめる。

ユジン「そうだ、故障だから来ないんだ」

そこへネイルが彼宛てにメールを送る。ちゃんと着信音が鳴り、メールが届いた。

ソルレイム(メール)「オラバン♡」
ユジン「お前のメールはいらん!!!」

そこへまた着信音が鳴る。

ユジン「送るなって」
ネイル「送ってないデスよ!」
ユジン「?」

ユジンは携帯画面を凝視した。

019

#こういうショットで語らせるのは上手いね^^

+-+-+-+

ユジンは逸る心を抑え、講堂へ向かっていた。

時を同じくして講堂へ向かうシュトレーゼマンにト教授が付き添う。

ト教授「イ社長からぜひお食事をと要請がありました。マエストロさえお時間を作ってくださるなら、いつでもいらっしゃるとのことです」

立ち止まったシュトレーゼマンは一通の封筒を差し出す。「処理してください」

ト教授「?」
シュトレーゼマン「ミナの言うことを聞かず、書類処理をしない人は嫌いデス」
ト教授「…嫌われては困ります。すぐに処理いたします」

シュトレーゼマンはト教授をひと睨みし、歩き出す。
ト教授が受け取った封筒に入っていたものは…?

… ユジンが提出した転科申請書であった。

ト教授「確かに…。チャ・ドンウの息子の転科申請書なんだ。処理すべきでしょう」

「?!」シュトレーゼマンが足を止め、振り返る。

シュトレーゼマン「今何と?チャ・ドンウの息子だと言ったのでスカ?」
ト教授「?」
シュトレーゼマン「それがチャ・ユジンだと?」

そこへ姿を見せた学長がシュトレーゼマンの姿を見つけた。「フランツ!」

シュトレーゼマン「…。」

+-+-+-+

講堂の客席では、当選メールを受け取った学生たちがワクワクしながら待っていた。

その中には、ユジンとネイル、それにイラクやスミンの顔がある。

イラク「オレたちマジでシュトレーゼマンに呼ばれたのか?ホントに?!おいおい、ソル・ネイル、オレの頬つねってくれよ。夢かもしれねーからさ」
ネイル「シュトなんとかって人、そんな有名な人なんですか?」
イラク「有名な人に決まってんだろ!うちの親父が一番好きなんだ」
ネイル「ワタシよく知らないです」
ユジン「ピアノ科が何でここにいるんだよ?」

「夫婦だから、まとめてメール送ったんじゃないですかネ」肩にもたれかかったネイルを、ユジンが冷たく押し戻す。

イラク「(ネイルに)ダイジョーブか?」
ネイル「ラクくんはどうしてワタシの隣にいるの?邪魔ですヨ」
イラク「え?!」

そこへ、ステージ上に学長が登場する。

学長「今日、皆さんにご紹介する方がいらっしゃいます。皆すでに聞いてこここへ来たことでしょう。招聘指揮者としていらっしゃった、マエストロ フランツ・シュトレーゼマンです。歓迎を!」

皆が一斉に拍手を送った。
ステージ上手から一人の紳士が出てくる。
「!!!」ネイルが顔を輝かせ、立ち上がった。

ネイル「ミルヒ!!!アンニョーーン!」
ユジン「…………?!」

ステージ中央まで歩いてきたミルヒ… シュトレーゼマンは帽子を取り、小さく投げキッスを飛ばす。
ユジンは食い入るようにシュトレーゼマンを見つめた。

シュトレーゼマン「初めまして、皆さん。尊敬する学長から、この学校のオーケストラと指揮科を頼まれました」

スミン「韓国語、超ウマイな!」
イラク「養子に行ったらしい」
ネイル「ホント?」

シュトレーゼマン「ですが、”新しい酒は新しい部隊に”と云いますように、既存のオーケストラではなく、皆さんたちと共に、特別なオーケストラを作ろうと思いマス。今、この瞬間から皆さんはSオーケストラです!」

「ワーイ!Sオーケストラ!」ネイルが歓声を上げる。
皆はまだ半信半疑で手を叩いた。

シュトレーゼマンは懐から封筒を取り出す。

シュトレーゼマン「そして、これがワタシのところまで辿り着きました。”転科申請書”。チャ・ユジンくんが指揮科に転科申請をしました」

「先輩ダメですよ!先輩後輩の関係じゃなくなっちゃいマス!」しがみつくネイルを完全に無視し、ユジンは緊張してシュトレーゼマンを見つめる。

次の瞬間…

ビリッ!

シュトレーゼマンは折りたたんだユジンの転科申請書を破り捨てたのだ。

ユジン「!!!」
シュトレーゼマン「ワタシ、フランツ・シュトレーゼマンの名に誓います。ワタシがこの学校の指揮科を任された以上、チャ・ユジンは絶対に指揮科には入れまセン」

ユジンを見下ろし、シュトレーゼマンは不敵な笑みを浮かべた。

020

+-+-+-+

ここでエンディングです。

えーと。今ざっと思いつくことを書いておこう。

1.ハリセンだけキャラが違ってちょっと寂しい。後で化けてくれるのを期待します。

2.ミルヒが物足りないという感想を結構見かけたけど、竹中さんがキョーレツだったんであって、原作のミルヒはまさにこんな感じだし、全然OK。存在感は抜群だし、要所要所でユジンたちの大きな道標になってくれるのではないかと、すごく楽しみ。

3.学長ミナ様がセクシーすぎます♥♥♥ワタシにどーしろと?!

4.ピアノ連弾をはじめ、演奏シーンはもうちょっと聴かせてほしい(ボソボソ

5.大川ハグは… 済州ハグになるのか。

特に韓国版では、個性的な彼ら一人一人が音楽に取り組む姿をたっぷり観たいです。
じっくり丁寧に描いてください。
めちゃくちゃ楽しみにしてます。

 - のだめカンタービレ(韓国版) ,