韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル13話あらすじ&日本語訳vol.1

   

ジェジュン(JYJ)、イ・ボムス、イム・シワン(ZE:A )主演、「トライアングル」13話、セリフの日本語訳を交えつつ、あらすじを追っていきます。

#結構吠えてますが、どうぞお気を悪くなさいませんように(滝汗

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「ホ・ヨンダルさん…」ジョンヒの声に、ヨンダルは静かに振り返った。

ヨンダル「!」

戸惑ったように目を逸らすと、もう一度ヨンダルは彼女を見つめる。
ジョンヒはゆっくり彼に近づき、微笑んで見せた。

ジョンヒ「いつ出てきたんですか?」
ヨンダル「…しばらく前です」
ジョンヒ「どうして連絡してくれなかったんですか?」

「ちょっと用事があって」ヨンダルは彼女から目を逸らして淡々と答える。

ジョンヒ「どんな用事か分からないけど、電話一本掛ける余裕もなかったんですか?」

「ごめんなさい」固かったヨンダルの表情が解けた。

ヨンダル「実は悩んでたんです。ジョンヒさんに連絡するべきか… 会いに行くべきか」
ジョンヒ「どうして?どうしてそんなこと悩むの?」
ヨンダル「自信がなかったんです。恥ずかしくない生き方をする自信が」

ジョンヒの目に悲しみの色が差した。

ジョンヒ「ホ・ヨンダルさんのその言葉… すごくがっかりだわ。今までホ・ヨンダルさんを待ってた私は何なんですか?!ホ・ヨンダルさんの部屋を掃除しながら待っていた私は何なんですか!」
ヨンダル「…。」
ジョンヒ「すごく腹が立つし… 悔しいわ」

彼女はそう言ってヨンダルに背を向けた。
ヨンダルは彼女を追い、腕を掴んで振り向かせる。
彼女は黙ってじっと彼を見つめた。

ヨンダル「俺、ジョンヒさんを想わない瞬間なんて、たったの一度もなかった。ジョンヒさんに会いたくてどうにかなりそうだったんです」
ジョンヒ「!」
ヨンダル「会いたければ会いたいほど、刑務所にいる自分が情けなくて、ジョンヒさんにもう一度会う自信がなかったんです」
ジョンヒ「…。」

「そんなのバカみたい」そう呟いたジョンヒの目は涙で滲んでいた。

ジョンヒ「バカみたい…」
ヨンダル「…。」

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涙が溢れそうでジョンヒが思わず目を伏せると、ヨンダルは彼女を優しく抱き寄せる。
ずっと触れられずにいた大切なもののように、彼は腕の中の彼女の存在を確かめた。

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#正直、いつの間に二人が会いたくてたまらないほどお互い好きになったのか、それはさっぱり分かりませんが(笑)
このシーンに関して言えば、思ってたよりずっと良かった^^
ヨンダルの抱きしめ方がたまらなくよろしいです♥

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#って、一瞬抱き合う二人を監視してるのかと思った↑
狙ってるよね?この編集…。

ヤンハはデスクでじっと考え込んでいた。

舞い戻ってきたドンスが、あろうことかVIPルームでギャンブルを楽しんでいたのだ。

ドンス「お久しぶりですね、ユン・ヤンハさん。純粋で愚かな人生、お陰でしっかり反省してきましたよ」

ヤンハは頭を抱えた。

#もうツッコミどころが多すぎて、いちいちツッコまないでいるけど(←皆そうでしょ?:笑)、ヨンダルもドンスも大した罪じゃないんだから、すぐに出てくるって分かってるのに、刑務所に放り込んですっかり安心してるのがホンマ理解できへんのですよ。

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息子が息子なら親父も親父だ。

「今、チャン・ドンスと言ったか?」久しぶりに聞いた名前に、ユン会長は目を丸くした。

ピルサン「えぇ、そうです。VIPの顧客を先導して集団訴訟を起こそうとしているのは、チャン・ドンスに間違いありません」
ユン会長「あいつがそんなことを企んでいる間に、ヤンハは何の状況把握もできずに一体何をしていたんだ!」
ピルサン「ヤンハにテジョンカジノの全権を与えている件ですが、再検討する時期かと存じます」

二人の会話に耳を傾けるキム専務の視線が鋭く動く。

ピルサン「ヤンハがテジョンカジノを任されてから、あまりに問題が起きすぎていますので」

ユン会長は厳しい顔で息をつく。
ピルサンはユン会長の判断を静かに待った。

ユン会長「ヤンハを呼べ」

ピルサン「…承知いたしました」

※私、ずっとキム常務って書いてたと思いますが、キム専務でした。
この人、ほとんど名前を呼ばれないから今まで間違えて覚えたまま^^;

すみません。

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会長室を出ると、キム専務はピルサンに苦言を呈する。

キム専務「会長の前では口を慎むべきでは?そんなふうにヤンハ坊っちゃんの立場を悪くしてどうするつもりなんです?」
ピルサン「ユン・ヤンハは決してテジョングループの後継者にはなれません」
キム専務「ヒョン室長!」
ピルサン「基本もなっていない若いやつにテジョングループの未来を託すのは、心中しようと言っているのも同じことです。今、抑えておかなければ、キム専務も私も追い出されますよ」
キム専務「…。」
ピルサン「しっかり判断なさってください」

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「お祖母ちゃん」家の前で洗濯物を干していた祖母は、ジョンヒの呼ぶ声に振り返った。

祖母「はっ!!!」

彼女はヨンダルと一緒だったのだ。

祖母「こりゃ誰かと思ったら!ヨンダルくんじゃないか!」

「お元気でしたか?」ヨンダルが微笑む。

祖母「随分苦労したろう?」
ヨンダル「いいえ。ご心配をお掛けして申し訳ありません」

祖母が嬉しそうに頷く。

祖母「なんで監獄に行ったのか事情はよく知らないけど、もう絶対そんなことないようにね」

「ね?」祖母に促され、ヨンダルは素直に頷いた。

祖母「(ジョンヒに)急いで買い出しに行っておいで」
ジョンヒ「^^」
祖母「ヨンダルくんは大変だったんだから、ご飯を食べさせてやらなきゃ」

祖母が張り切ってヨンダルに尋ねる。

祖母「何?何?食べたいもの何かあるかい?何?」

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#もーおばあちゃん泣かせんといてー

ヨンダル「えーと」
ジョンヒ「何でも言ってください」
ヨンダル「それなら、豚肉炒めと豆もやし汁を」

「わかったよ!すぐ作ったげる!」祖母は大喜びで手をパンと叩いた。

#豚肉炒め、前にヨンダルがインスタント麺を食べようとしていたときに、ジョンヒが「うちのおばあちゃん、豚肉炒めだけは上手なんです」って言って、ご飯を用意してあげてたことがありましたね。

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ヨンダルは久しぶりにジョンヒの家で晩ご飯の時間を過ごしていた。
食べているヨンダルをピョンスがじっと見つめる。

ピョンス「お兄さん、監獄ってホントに豆ご飯ばかりなんですか?」
ジョンヒ「バカなこと言ってないで食べな!」
ピョンス「何でだよー。ホントに気になるんだよー」
祖母「何でそんなこと気になるんだい?」
ピョンス「豆ご飯が嫌いな人はどうするのかなぁって」

「最近は豆ご飯は食べないんだ」ヨンダルは穏やかに答えると、祖母は少し悲しそうに彼を見つめた。

祖母「身寄りがないなら、差し入れに来てくれる人もいなかったんだろう?」
ヨンダル「…。」
祖母「家族のことは全く覚えてないのかい?」
ヨンダル「…えぇ」

「可哀想に」祖母が呟く。

寂しそうなヨンダルをじっと見つめていたジョンヒは、「ホ・ヨンダルさんがご飯たべられないでしょ」と我に返ったように窘めた。

祖母「あぁ、そうだね。たくさん食べなさい」

ヨンダルは黙ってご飯を口へ運ぶ。
一匙二匙… 噛みしめるほどに、ひとりでに涙がこみ上げる。
冷えきっていた彼の心に、人の温もりは何よりも温かく、沁み入った。

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+-+-+-+

離れの部屋に戻ってくると、彼はいつもの窓の下に腰を下ろし、小さな卓上ライトをつけた。

一人になると、再会したジョンヒの言葉が蘇る。

「ホ・ヨンダルさんの言葉にはガッカリしました」
「今までホ・ヨンダルさんを待っていた私は何なんですか?」
「ホ・ヨンダルさんの部屋を掃除して待っていた私は?!」

彼は静かに目を閉じ、彼女の思いを噛み締めた。

ジョンヒもまた、ヨンダルと会えた安堵とトキメキに浸っていた。

「たったの一瞬だってジョンヒさんのことを想わないときはなかった」
「ジョンヒさんに会いたくてどうにかなりそうだったんだ」
「会いたくなるほどに、刑務所にいる自分が情けなくて、もう一度ジョンヒさんに会う自信がなかったんです」

彼らの夜は長かった…。

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タク刑事が歩道橋を上がってくると、橋の真ん中で待っているドンスに駆け寄った。

タク刑事「班長!」
ドンス「おっしゃっていたイ・ヒョングンの資料です」

タク刑事が差し出した封筒を受け取ると、ドンスは中身を覗く。

ドンス「ご苦労だったな」
タク刑事「大物ですから、どうか気をつけてください」
ドンス「そうだな」

「皆は元気か?」ドンスの質問に、タク刑事は顔をしかめる。

タク刑事「元気なわけないでしょ。全く…。新しい班長とうまく行かなくて、皆苦労してますよ」

「あいつら」ドンスは笑った。

ドンス「そうだ。お前、ヨンイの住所、持ってるよな」
タク刑事「お母さんのですか?」
ドンス「…。」
タク刑事「会いに行くおつもりで?」

ドンスが頷く。

ドンス「一度は行かなきゃな」
タク刑事「えぇ。署に帰ったらメールでお送りします」

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ヤンハはユン会長の部屋を訪れていた。

ユン会長「お前を信じて全権を渡したんだ。私の信頼に対してこれしきの結果しか出せないのか?」
ヤンハ「…。」
ユン会長「チャン・ドンスごときにやられるとは、今後もっと大きなトラブルに遭ったらどうするつもりだ?」
ヤンハ「…。」
ユン会長「この状況をお前の力で収拾できなければ、お前に渡した権限は全て剥奪する」
ヤンハ「…。」
ユン会長「自信がないなら、この場でそう言いなさい」
ヤンハ「必ずや収拾します」

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+-+-+-+

会長室を出たヤンハはトイレに駆け込む。
懐から瓶を出すと、震える手で薬を口の中へ放り込んだ。

ヤンハ「…。」

慌てて置いたスマートフォンが蛇口の水に浸っていた。
彼は軽く水を拭うと、電話を起動する。
画面にコ・ボクテの名が表示された。

ヤンハ(電話)「今から会いましょう」

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ヤンハはその足でコ・ボクテの元を訪れた。

コ・ボクテ「本当にチャン・ドンスの仕業なのか?」
ヤンハ「はい」
コ・ボクテ「あいつ、どこまで俺を苦しめるんだ!」
ヤンハ「今回のことで不意打ちを食らったのは僕です。コ会長がお困りになることはないじゃないですか」
コ・ボクテ「何を言う?!俺はな、テジョンカジノがアンダーソングループに株を売却すると聞いて、金を総動員してテジョンカジノ株を買ったんだぞ」
ヤンハ「いくら損害を出したんです?」

「きまりが悪くて言えやしない」コ・ボクテは大きな目でヤンハを睨んだままそう言った。
側近が小さく溜息をつく。

コ・ボクテ「あいつ、今すぐケリをつけなければ」
ヤンハ「チャン・ドンスは今、毒を持った毒蛇のようなものです。下手に触って噛まれれば、コ会長も僕も死に至るかもしれません」
コ・ボクテ「一撃で終わらせる蛇使いが必要だ」

「誰かいないのか?」コ・ボクテが側近に尋ねる。

側近「ホ・ヨンダルが出所する時期になっているはずです」

#はぁ…。ちょっと呆れちゃって訳す気をなくし、しばし休憩しました(笑)
ドンスを罠にはめてムショ送りにして、出てきてまた噛み付かれたから、コ・ボクテに「どうにかしてよ~」と頼みに行って、
「ちょうどホ・ヨンダルが」って…。あんたらスゴロク遊びしてんのか。
サイコロ振って「2コマ戻る」とかやってんじゃないよ、全く。

「すぐ調べろ」コ・ボクテは頷いた。

側近「承知いたしました」

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「また社長の下で働かせてください」ヨンダルはボス担保貸の事務所へやって来ると、ヤン社長にそう切り出した。

ヤン社長「おい、数十億稼いだギャンブラーが、雀の涙ほどの給料貰って俺の下で働くって?」
ジャンス「親父、あれはヨンダルの金を使ったワケじゃないし、コ・ボクテにすっかり渡っちまったんだよ」
ヤン社長「本当か?噂が大袈裟だっただけなんだな」
ヨンダル「社長がおっしゃることは何でもやります」
ヤン社長「よし。お前がその気なら俺は構わんさ」

ヤン社長は身を乗り出す。

ヤン社長「正直、取り立てじゃホ・ヨンダルの右に出るヤツはいないからな。今日から働いてくれよ」
ヨンダル「ありがとうございます」
ヤン社長「礼なんかいるか」

「カジノで営業してくるから、ここにいろよ」ヤン社長は上機嫌で出かけていった。

ジャンス「ホントに親父の下で働くつもりなのか?」
ヨンダル「あぁ」
ジャンス「何で?!仕事はよそにいくらでもあるだろ」
ヨンダル「俺が何を考えてるのか、何をするつもりなのか、何も知らないほうがいい。当分の間はチンピラのホ・ヨンダル、クズのホ・ヨンダルでいる必要があるんだ」

ジャンスはそれ以上訊かず、黙って頷く。

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チャンマダムの事務所にマンガンが入ってくる。

マンガン「チャンマダム、ヨンダルが来た!」
マダム「何だって?」

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賭場へやって来たマダムたちに、ヨンダルは笑いかけた。

ヨンダル「久しぶりですね」

「あぁ」マダムは精一杯の作り笑いで返す。

マダム「いつ出てきたの?」
ヨンダル「しばらく前さ。あぁ、ここは賑わってるな」

ヨンダルとジャンスは軽く賭場を見渡す。

ヨンダル「仕事仲間がムショに入ってたのに、一度も面会に来ないとは酷いな」
マンガン「おい、俺たちだってしばらく営業できずに、随分苦労したんだ」
ヨンダル「こりゃ呑気に豆ご飯食ってて悪かったな」
マダム「そう言わないで。話は何?」
ヨンダル「ムショから出てきたら食うのも大変でね。チャンマダムに助けて欲しくてさ」
マダム「助けて欲しいって?何を?どうやって?」
ジャンス「小遣いくれってことだよ。何もそう難しく考えなくても^^;」

魂胆が分からず、マダムはヨンダルの顔をじっと見たが、彼からは何の感情も伝わってこない。
彼は昔のままのクズだった。

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晴れた日。

ヨンダルはチャンボンの待つ公園にやって来ると、ベンチの彼の隣に腰を下ろした。

チャンボン「思ったより早く訪ねて来たな」
ヨンダル「…。」
チャンボン「もう切り札が必要なのか?」
ヨンダル「えぇ」
チャンボン「何が望みか言ってみなさい」
ヨンダル「…。」

二人の視線が合った。

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ヤンハが小さな料理屋を覗くと、チャンボンは一人で食事をしていた。
彼はチャンボンの前で頭を下げる。

チャンボン「なぜここに?」
ヤンハ「先日お話した資金の件で参りました」

「座りなさい」チャンボンが席を勧める。

チャンボン「クッパを一杯食べるかい?クッパを2000ウォンで食べられる店はここしかない」
ヤンハ「僕は結構です」
チャンボン「ご馳走してやるから食べてみなさい」

「…。」ヤンハはじっとチャンボンを見つめた。

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ヤンハはクッパを一匙口に運ぶ。

チャンボン「どうだ?なかなかいけるだろう?」
ヤンハ「はい」
チャンボン「私の金を使うには厳しい条件があるんだが、それでも使いたいかね?」
ヤンハ「私どもの用意した担保は秘書の方に提出してあります」
チャンボン「担保が要るのは当然だが、条件はそれじゃない」
ヤンハ「…。それでは何ですか?」
チャンボン「私の望む時に、うちの人間を使ってもらうことだ」
ヤンハ「それは…経営に参与されるということでしょうか?」
チャンボン「さて… 必要があればそうなるだろう」
ヤンハ「…。」

ヤンハは少し考え、チャンボンに向き直る。

ヤンハ「それがご希望なら受け入れます」

チャンボンは頷いた。

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ドンスはシネと今後の計画について話していた。

ドンス「テジョンカジノの大株主にイ・ヒョングンという人物がいる。元は情報機関の出身で、ユン・テジュンとは極めて親しい間柄だ」

コーヒーを口へ運ぶドンスの横顔を、シネは真剣な表情で見つめた。

ドンス「テジョングループに関する認可の問題は全てこの男の権力を利用して解決してる。その見返りにテジョンカジノの大株主になったんだ」
シネ「…。」
ドンス「今俺がやるべきことは、ユン・テジュンとイ・ヒョングンの関係を終わらせることだ」
シネ「情報機関の出身なんでしょう?下手に関わったらドンスさんが返り討ちに遭うわ」
ドンス「下手に揺さぶるくらいなら最初からやらないほうがいい。迷いなく一度で終わらせなけりゃな」
シネ「…。」

そこへシネの携帯が鳴った。

シネ(電話)「えぇ、ヨンダルさん。どうしました?」

ヨンダルの名前にドンスが振り返る。

シネ(電話)「えぇ、大丈夫ですよ。そうしますね」

電話はすぐに終わった。

ドンス「ホ・ヨンダル?」
シネ「えぇ。頼みがあるから会いたいって」
ドンス「…。」

#「あ、 ここでドンスが大きくフーッって息を吐くんでしょ」って分かりますよね?皆(笑)

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ワインの並ぶ洒落たカフェでヨンダルは待っていた。

シネ「どうしたんです?」

ヨンダルは落ち着いて話を切り出す。

ヨンダル「僕が前に広域隊で取り調べを受けた時、過去のことをお聞きになったでしょう?」

「そうでしたね」シネが頷く。

ヨンダル「清涼里駅で物乞いをしてた以前の記憶がないって言ったこと、覚えていらっしゃいますか?」
シネ「覚えてます。だから、故郷がどこなのか、家族がいたのか、全くわからないって」

ヨンダルは本題に入るべく少し身を乗り出した。

ヨンダル「精神科の医師でいらっしゃったとチャン班長に聞きました。僕は… その頃の記憶を取り戻せるでしょうか」

シネは少し考えて口を開く。

シネ「今、確かなことは言えないけど、方法がないとはいえません。催眠療法を試してみるのもいいでしょうね」
ヨンダル「催眠療法ですか?」
シネ「催眠をかけて無意識に封じ込めた過去を取り戻すんです」
ヨンダル「…。」

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#こりゃまた唐突な話ですなぁ

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ジョンヒがディーラー控室にやって来ると、若いディーラーたちが整列していた。

ジョンヒ「どうしたんですか?」
新人ディーラー1「チョンジャ先輩が集合掛けたんです」
ジョンヒ「また何で?」
新人ディーラー1「さぁ」

そこへチョンジャたち、いつもの3人組が入ってくる。
彼女たちはジョンヒの同期ディーラーを前に出させ、昨日会っていた男のことを尋ねた。
知り合いだと答える彼女だが、その人物はカジノの客だった。

チョンジャ「外でお客様に会うのは禁止だって、知ってるの知らないの?」
新人ディーラー「知ってますけど…」
チョンジャ仲間「それなのに何で会うのよ」
新人ディーラー「…。」
チョンジャ「何で返事がないわけ?」

そこへジョンヒがゆっくり進み出た。

ジョンヒ「もうやめたらいかがです?」
チョンジャ「何ですって!」
ジョンヒ「先輩たちもイチイチ規則を全部守って生活してるんですか?お互い様なんだから目をつぶってもらえませんか?」
チョンジャ「言いたいことはそれだけ?本部長と付き合ってるらしいけど、怖いものなしね」
ジョンヒ「根も葉もないこと言わないでください!」
チョンジャ「よく言うわ。すっかり噂になってるわよ」

「猫かぶってんじゃないわよ!」チョンジャが声を荒げる。

ジョンヒ「…。」

「酷すぎるんじゃないですか?」その時、他の新人ディーラーが援護を始める。

新人ディーラー2「他人の私生活をどうこう言うなんて」
チョンジャ「何ですって?!」
新人ディーラー1「誰とつき合おうと先輩に関係ないじゃないですか」
チョンジャ「!」
新人ディーラー3「私たちを責めるんなら、先輩たちこそしっかりしてください」

「あんたたち!覚えてなさいよ!!!」結束した新人たちを前に、チョンジャは早々に退散する。
彼女たちがいなくなると、新人たちは一斉に胸を撫でおろした。

「よくやったわ、ジョンヒ」「スッキリしたわ!」仲間たちがジョンヒに声を掛ける。

ジョンヒ「…。」

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ロッカールームへやって来たヒョンミは、嬉しそうにジョンヒを呼んだ。

ヒョンミ「あんた、チョンジャに歯向かったんだって?」
ジョンヒ「ふふっ。ちょっとやり過ぎたかも」
ヒョンミ「大丈夫だって。あの子はやられて当然よ」

#いや、目新しかったのは他の新人たちが歯向かったことで、ジョンヒはいつも通りだったと思ふ♪

ヒョンミは周囲を窺い、声を潜めた。

ヒョンミ「あんたさ、私とソウルに行って、ラッキーカジノのマネージャーに会う気ない?」
ジョンヒ「何で?」
ヒョンミ「上手く行けば、そっちに移れるかも」
ジョンヒ「え?!」
ヒョンミ「そうなったらここより月給もボーナスもたくさん貰えるし、チョンジャみたいな子に偉そうにされなくて済むしね」

「どう?」ヒョンミの問いかけに、ジョンヒは力なく笑った。

ジョンヒ「私はお祖母ちゃんとビョンテ、ピョンスがいるから、ソウルには行けないよ」
ヒョンミ「ちょっと!あんたバカ?仕送りすればいいのよ。絶対一緒に暮らさなきゃいけないってわけじゃないでしょ。どうしても一緒に住みたければ、皆で引っ越せばいいし」
ジョンヒ「引っ越し?」

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小道をトコトコと走ってくると(←可愛い♪)、ミン社長は待っていたペ主任に声を掛けた。

ミン社長「頼んでたこと、考えてみた?」
ペ主任「近頃、内部情報の流出が多いからって警戒されてて、難しそうなんですけど」
ミン社長「飛行機予約しておいたから、今度の週末、マカオに行ってらっしゃいよ♪」

ミン社長はバッグから封筒を出すと、そのままペ主任の懐に突っ込んだ。

ミン社長「ゲームでもしながら考え直してみて」
ペ主任「…。」

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ミン社長は状況をヨンダルに報告する。

ミン社長「ペ主任がね、週末ごとにマカオに行くのよ」
ヨンダル「カジノで遊ぶんですか?」
ミン社長「そうよ。最初は儲けが出てたみたいだけど、ずっと勝っていられる人なんていないわ。もうかなりの大金が飛んだって噂があるの。適当なお金を握らせてやれば、テジョンカジノの内部情報はいくらでも引き出せるわ」
ヨンダル「それなら、そっちはミン社長にお任せします」
ミン社長「心配しないで」
ヨンダル「それから、もしコ・ボクテ会長の方で僕の近況を聞き出そうとしてきたら、適当に伏せてください」

「分かったわ」ミン社長が頷く。(←頼もしい!素敵♥

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仕事を終えたジョンヒがホテルを出て歩いてくる。

道端に車を停め、そろそろかと時計を見たヤンハは、ちょうど前に見えてきたジョンヒの姿に気づく。

ヤンハ「!」

車の隣をジョンヒが通り過ぎるのを目で追うと、さっと鏡を覗き、急いで外へ出た。
運転席を出て、ぐるりと回り、彼女を呼ぼうとした瞬間、彼は言葉を飲み込む。

「ジョンヒさん!」代わりにヨンダルの声が聞こえた。

ジョンヒ「わっ、ホ・ヨンダルさん♪」

ヤンハの視線の先で、柔らかい午後の光の中で笑い合う、二人の姿があった。

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ジョンヒ「ここで何してたんですか?」
ヨンダル「ジョンヒさんの帰る頃だと思って、待ってたんです」

「どうして私を待ってたんです?」ジョンヒが腕組みをし、難しい表情をしてみせる。

ヨンダル「…。…。えっと、いや、まぁその…」
ジョンヒ「もぉ~。男の人がそんなに恥ずかしがってどうするんですかぁ」
ヨンダル「俺、元々そういうヤツじゃないんだけど、ジョンヒさんにだけそうなるんですって」
ジョンヒ「信じられないなぁ」

ドギマギしているヨンダルに、ジョンヒはひとしきり笑った。

ヨンダル「あの… 時間あったらデートしよう」

「時間なくてもしようって言わなきゃ♪」ジョンヒがまたからかう。

ジョンヒ「私、強引な男が好きなんですから」
ヨンダル「…。」
ジョンヒ「(ニコニコ)」

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ニッコリ笑うと、ヨンダルはいきなりジョンヒの手を掴み、何も言わずに歩き出した。

+-+-+-+

二人は賑わう市場へ出かけると、思いつくままに食べ物をつまみ、買い物をした。
晩ご飯の魚を選び、しっかりマケてもらうジョンヒ。
買い物を済ませると、ヨンダルはジョンヒの分の荷物も黙って受け取り、もう一度手をつないだ。
ネギ片手に素知らぬ顔でそっぽを向くヨンダルに、ジョンヒは喜びを噛みしめる。

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+-+-+-+

二人が揃って家に帰ると、ちょうど祖母が外へ出てくる。

ジョンヒ「買い物済ませて来たよ」
祖母「二人で買い物して来たのかい?」
ジョンヒ「うん。お祖母ちゃんの好きな塩サバとハタハタも買ったよ」
祖母「そうかい」

「これ紅参です」ヨンダルが上等な紙袋を差し出す。

祖母「まぁ、こんなものまで!」

「ありがとうね」袋を受け取り、祖母は笑顔で見つめ合うヨンダルとジョンヒをチラリを窺った。

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「ちょっと!」自室に入ったジョンヒを、祖母はすぐさま追ってきた。

祖母「あんた、ひょっとして離れの若者を慕ってるんじゃないのかい?」

「えっ?」ジョンヒは慌てる。

祖母「あたしゃね、あの若者が一人も身寄りがない天涯孤独だっていうから、それで気に掛けてるんだよ。絶対あんたの相手にと思ってるわけじゃないから、良からぬことを考えるんじゃないよ」
ジョンヒ「…どうして私の相手じゃダメなの?」

素直に訴えるジョンヒの肩を祖母はピシャリと叩いた。

祖母「何言ってるんだい!ものすごく苦労していいところに就職したんだ。あそこに合うきちんとした人と付き合わなきゃダメだよ。よりによって離れの若者を相手になんて思うわけがない!」

「絶対にダメだからね!」祖母はそう言い放って出て行った。

ジョンヒ「…。」

+-+-+-+

ヤンハは一人、バーのVIPルームにいた。

#はぁ…。そんなことしてるからダメなんだよ、おまいは。

二人の眩しい姿が頭から離れない。
彼は立ち上がると、目の前のグラスを壁に投げつける。

#はぁ…。そんなこと(以下リピート

何一つ上手く行かず、彼は頭を抱えた。

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+-+-+-+

ここで一旦区切ります。

訳しながら、ついつい吠えようとして「いや、これは最後にまとめて書こう」とか思って我慢したことを、ここへ来て全部忘れてるという…^^;
それでも読み返したらかなりのものですね。楽しんでご覧になっている皆さんには申し訳ないです…。

シワン君はすごく上手いですよ。こんなヒールのイメージついちゃって大丈夫かと思うくらい。
上手いからこそ、「何やってんだよ」って、こっちが頭抱えたくなります。
ヤンハ頑張れー、そして、ヤンハを成長させてやってくれーー

徹夜続きの撮影のようですが、ジェジュンの顔が憔悴してて心配になりました。
デートに誘いに来るシーンなんて、倒れるんじゃないかって思わず身を乗り出しちゃった…。
どうか撮影が順調に進みますように。そして面白い脚本が出来上がりますように(爆

 

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