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密会6話 シーン対訳「僕が… 抱きしめてあげます」

   

ユ・アイン、キム・ヒエ主演「密会」6話より、好きなシーンだけピックアップして訳して萌えるコーナーです♪

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ヘウォンたちの家を出て、自分の家に戻るソンジェ。
家に入ろうとすると、そこに待っていたのはヘウォンだった。

ヘウォン:

집에 오니까 좋아?
家に戻った気分はどう?

ソンジェ:
어떻게 오셨어요?
どうしていらっしゃったんですか?

ヘウォン:
택시 타고. 잘.
タクシーに乗って。迷わずにね。

ソンジェ:
그게 아니라.
(苦笑)そうじゃなくて。

ヘウォン:
너한테 꼭 해 둘 말이 있어서.
너 아직 전화 안되잖아.
앞으로 따로 만날 일 거의 없을 거고.
言っておきたいことがあってね。
あなた、まだ電話が通じないでしょう?
今後はほとんど会うこともないだろうし。

ソンジェ:
…왜 없어요?
… ないってどうして?

ヘウォン:
커피숍 같은 거 못 찾았어.
어디 들어가 좀 앉았으면 좋겠는데.
このへんにカフェらしきものは見当たらなかったわ。
どこかに入って座れるといいんだけど。

ソンジェ:
저희 집밖에 없죠.
うちの家しかないですよ。

ヘウォン:
난 네 선생님으로 온 거다.
私、先生として来たんだからね。

ソンジェ:
에.근데 괜찮으시겠어요?
えぇ。でも、大丈夫かな…。

ヘウォン:
뭐가?
何が?

ソンジェ:
어둡고 위험해요. 선생님한테는.
暗くて危険なんです。先生には。

階段の手すりが汚れてるからと声を掛け、暗いからと携帯の電気を点けてヘウォンの足元を照らし、ソンジェはヘウォンの前に立って暗がりの中を進む。
狭いドアの前でようやく鍵をあけると、ヘウォンを玄関口で待たせておき、彼はまず「手を拭いて」と濡れタオルを彼女に渡した。

玄関口で手を拭きながら、自分を家に上がらせるために床を磨く若い男を、ヘウォンは何も言わずに後ろからゆっくり見つめる。
声を掛けなければ、いつまで念入りに拭いていただろう。

雑巾を置いて両手を洗うと、彼はすぐに小さなキッチンへ向かった。
「水でいい」と言われ、コップに水を入れて彼女に差し出すと、彼は携帯電話を充電器につなぐ。
流れる沈黙。
座って待っている彼女の横顔を、彼はそっと盗み見た。

#話し始めるまでを、こんなに贅沢に尺をとって撮るなんて凄い!
台詞もほとんどない描写の中で、ソンジェが彼女をとても尊く思っていることが伝わってくるし、
省略なしに観ることで、彼の家に一人で訪ねてきたヘウォンの密かな胸の高鳴りも一緒に体験できる。
憎い演出です。

ヘウォン:
할 얘기가 뭐냐믄
우선 넌 목표를 크게 잡아야 돼.
네가 바라봐야 하는 건 오혜원도 아니고 서한음대 어디션도 아니야.
그런 거 그냥 가볍게 넘어가 주면 되고.
국제콩쿠르 나가야지.
사이트 들어가서 스케줄 확인해라.
話っていうのはね、
目標を高く持たなきゃダメってことなの。
あなたが見据えなきゃいけないのは、オ・ヘウォンでもないし、ソハン音大のオーディションでもないわ。
そんなものはひょいと乗り越えればいい。
国際コンクールに出なきゃ。
サイトに行ってスケジュールを確認しなさい。

ヘウォンは他に今年コンクールに出る予定のピアノ科学生チ・ミヌについて話し始めた。
彼女の話は続く。

ソンジェ:
저기…
あの…

ヘウォン:
?

ソンジェ:
선생님 저한테 그러셨었어요.
넌 그런 애들이랑 다른다고.
너 특별하다고.
先生はおっしゃいましたよね。
僕はそういう他の子たちとは違うって。
僕は特別なんだって。

ヘウォン:

ソンジェ:
저는요, 선생님 앞에서 재롱이나 떠는 그런 어린애도 아니구요,
이렇게 말씀드리면 죄송하지만
교수님 같은 감정머글도 아니에요.
僕は… 先生にじゃれつくような、そんな子どもじゃありません。
こんなこと言って申し訳ないけど…
教授みたいに感情をちゃんと表さない人間でもないんです。

ヘウォン:
제대로 먹혔네.
그래. 너 가분 나쁘라고 하는 소리야.
목표를 세우고 도전하란 뜻에서.
うまく行ったわ。
そうよ。あなたの気を悪くさせるつもりで言ったの。
目標を立てて挑めっていう意味でね。

ソンジェ:
너무 애쓰시는 것 같애요.
저한테 어른 사람으로 보이려고.
無理してるように見えるんです。
僕に大人に見せようって。

ヘウォン:

ソンジェ:
제가 잘할 수 있어요.
僕、上手くやれますから。

ヘウォン:
뭘?
何を?

ソンジェ:
쫄지 않는 거요.
ビビったりしません。

ヘウォン:
무슨 뜻이야?
どういう意味?

ソンジェ:
전 선생님한테 100% 진심이라 거짓말 같은 거 하지 않아도 된다구요.
쫄 게 없어요.
물론 남들한테 숨기기는 해야겠죠.
지키고 싶으니까.
근데 그래서 더 잘할 수 있어요.
오늘 여기 우리 집에 오니까 막 자신도 생기고 웬지 떳떳하고
내 자신이 좀 괜찮은 거 같기도 해요.
僕、先生に対しては100%本心で、嘘なんかつく必要ないんです。
怖くなんかない。
もちろん他の人には隠さなきゃいけません。
守りたいから。
けど、だからこそ上手くやれるんです。
今日、家に帰ってみたら自信も湧いてきたし、なんとなく後ろめたさも感じなくて。
自分自身、結構イケる気もするし。

ヘウォン:

ソンジェ:
그러니까 선생님 너무 걱정 많이 하지 마시고
너무 어른인 척도 마시고
그냥 저 사랑하시면 돼요.
だから、先生はあまり心配なさらないで。
大人ぶったりなさらないでください。
ただ、僕のこと愛してくださればいいんです。

ヘウォン:
!

ソンジェ:
밑질 거 없잖아요.
분명 제가 더 사랑하는데.
損はないでしょう?
より愛してるのは僕の方なんだから。

思わず笑い出してしまうヘウォン。

ソンジェ:
그렇다구요.
そうなんですってば。

笑いの止まらない彼女に、ソンジェは困って頭を抱えた。

ヘウォン:
너 왜 이렇게 즐겨?
네 감정이 얼마나 위험한지 몰라?
どうしてそう面白がるの?
自分の感情がどれほど危険かわからない?

ソンジェ:

彼はそれっきり彼女の話をはぐらかし、ロフトに上がってしまった。
彼がPCを起動させている間、彼の楽譜をめくるヘウォン。
恥ずかしい落書きを見つけ、思わず吹き出す。
ソンジェは慌てて「こっちのほうが笑えますから」とノートを差し出した。

14年前、幼いソンジェの日記だ。

ソンジェの日記:
오늘은 하루 종일 모차르트 소나타만 쳤다.
밤까지 쳤다.
엄마가 설거지 하시면서 시끄럽다고 하셨다.
그런데 듣고 나서 이상하다고 하신다.
명랑한데 왜 슬프냐고 하신다.
나도 그렇다.
장조에서도 단조 느낌이 난다.
단조에서도 장조 느낌이 난다.
今日は一日じゅうモーツァルトのソナタばかり弾いた。
夜まで弾いた。
お母さんがお皿を洗いながらうるさいっておっしゃった。
だけど、聴いてみたら変だって。
明るい曲なのにどうして悲しいのかって。
僕もそうだ。
長調でも短調のように感じる。
短調でも長調のように感じる。

ヘウォン:
어머닌 어떤 분이셨어?
お母さんはどんな方だったの?

ソンジェ:
예?
え?

ヘウォン:
내 재능이 어머니쪽 유전잔가 봐.
음악을 제디로 느끼시잖아.
あなたの才能はお母さんの遺伝なのね。
音楽をちゃんと感じ取っていらっしゃるわ。

写真はないのかと尋ねるヘウォンに、ソンジェは携帯電話の画面を見せる。
写真の母親は優しく笑っていた。

ヘウォン:
엄마 생각해서라도 나한테 들이대지마.
お母さんのためにも、私に言い寄るのはやめなさい。

ソンジェ:
예?
え?

ヘウォン:
엄마들은 아들이 그러는 거 못참아.
스무살 연상 좋아한다 그러면…무지 슬퍼하실 거야.
母親っていうのは息子がそうなるのに耐えられないわ。
20も年上が好きだなんて… すごく悲しまれるはずよ。

ソンジェ:
왜요?
どうして?

ヘウォン:
말이 안되지.
나를 때려서 내쫓고 밍신 주고… 그러고 싶으실 걸.
ありえないもの。
私のこと、ぶって追い払って辱めて… そうしたいと思われるでしょうね。

ソンジェはまた話をはぐらかし、録音した自分の演奏を流し始めた。
ため息をつき、彼女はひとまず耳を傾ける。
瞬く間に、彼女はソンジェの音色に落ちていった。

密会 ユ・アイン キム・ヒエ

#自分の演奏を聴くヘウォンをロフトの上から見つめる。もうたまらん、この構図。

曲が終わり、静寂が戻る。
こぼれた涙を拭うと、ヘウォンは背を向けたまま小さく笑ってみせた。

ヘウォン:
이런 곡도 했어?
こんな曲も弾くのね。

ソンジェ:
네. 그냥.
はい。まぁ…

ヘウォン:
리스트 중에서도 난곡인데.
リストの中でも難曲よ。

ソンジェ:
손열음이 친 고 보고 멋있어 가지고.
차이코프.
ソン・ヨルムが弾いてるのを見て、かっこいいなって。
チャイコフ…

ヘウォン:
사람 이름을 왜 끊어먹어?
지신 있게 끝까지 바름해.
人の名前を省略するなんて。
自信を持って最後まで発音しなさい。

ソンジェ:
하하, 차이코프스키.
이런 곡도 동영상 무지 여러번 봤어요.
ははは、”チャイコフスキー”。
何度も動画を見たんです。

ヘウォンは立ち上がり、彼を振り返った。

ヘウォン:
어디션 레퍼토리 이거로 해라.
オーディションのレパートリー、これにしなさい。

ソンジェ:
괜찮았어요?
良かったですか?!

ヘウォン:
그럼.
とても。

ソンジェは白い歯を見せ、顔を輝かせた。

ソンジェ:
일러 와. 한번 안아줄게.
おいで。抱きしめてあげる。

ヘウォン:

ヘウォンがはにかんで両手を広げると、ソンジェの顔から笑顔が消えた。
黙ったまま、彼はじっと彼女を見つめる。
ヘウォンの不安がみるみるうちに募った。

ソンジェ:
제가 안아 드릴게요.
僕が… 抱きしめてあげます。

彼が上のスペースから小さな階段を降りてくる。
途端に彼女は怖くなった。

ヘウォン:
가야겠다.
오늘 내가 한 얘기 명심해.
목표를…
帰らなきゃ。
今日話したこと、忘れないで。
目標を…

彼が目の前に迫ると、彼女は怯えた少女のように彼を見上げた。
1歩、2歩…。
彼はゆっくりと近づくと、優しく彼女を抱きしめた。

#と、そのやりとりを夫がドアの向こうで聞いているというスリルを各自で加味してくださいませ^^

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1801

知性と気品に溢れていて、理性でちゃんと感情を抑えられる人なのに、
ソンジェのピアノを聴くとたちまち惹き込まれて、無防備になってしまうヘウォン。
魂を直接掴まれるこの感じ、見ていて本当に快感です。

 - 密会

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