ホテル・デルーナ4話あらすじ&日本語訳~後編
IU(イ・ジウン)、ヨ・ジング主演のtvNドラマ『ホテル・デル・ルナ(ホテル・デルナ/ホテル・デルーナ)』4話後編のあらすじを、セリフの日本語訳もまじえて紹介していきます^^
本物の手を探せ
生前、盲目だった彼女は、杖をつきながら店を訪れた。
パンの棚の前で躊躇っているところへ、スタッフが声を掛けたのだ。「どんなパンをお探しですか?」
盲目の女性「今焼いているパン、とてもいい匂いがするので」
スタッフの足あとが遠ざかっていったかと思うと、また戻ってくる。
彼はパンの乗ったトレイを差し出した。「食パンです」
彼女が手を伸ばそうとして引っ込めると、彼はその手を取り、そっとパンに触れさせた。「あたたかいでしょう?ふわふわして」
#うん。手の感触より、声で探したほうがいいと思うぞ。
彼女の顔に、じわじわと笑みが滲んだ。
男性「たった今、僕が焼いたんです」
+-+-+-+
「行くたびに、優しく手を取ってくれたんです」彼女はそうチャンソンに話した。
女性「すごくドキドキして、気持ちがバレるんじゃないかと話しかけることも出来ませんでした」
チャンソン「顔も名前もわからないけれど、手を握ればハッキリわかるんですね?」
女性は頷き、透き通った自分の手を見つめた。
チャンソン「その手では握れないでしょう」
パン屋にはスタッフが3人いるようだ。
彼は、自身の体に彼女を憑依させ、手の主を探すことにした。
パンを褒めるふりをして順番にスタッフに近づき、しつこく手を握る。
変態と間違えられてスタッフたちに囲まれるまで、チャンソンは怯まず続けた。
なんとか3人のスタッフすべての手を握ってみたが、その中に尋ね人は見当たらない。
常連のサンチェスから、別の店に移ったスタッフがいると聞き、彼らはさっそく確かめに向かった。
…ビンゴだ。
そこで働いている若い男性が、彼女の探しているその人だった。
「あとでホテルに戻ってきてくださいね」チャンソンは女性の霊をその場に残し、先にパン屋を出た。
+-+-+-+
パン屋を出てみると、そこにマンウォルが立っていた。「満足した?」
チャンソン「来た甲斐がありました。(マンウォルの赤い車を見て)この車!また買ったんですか?」
マンウォル「いい車でしょう?やっぱり糞色はイマイチね。こういう派手な色がいいわ」
チャンソン「もう買ってしまったんですか?!」
マンウォル「これから買うの。ツバつけただけよ」
チャンソン「一緒に買いに行くつもりなら断ります。家で寝ないと」
マンウォル「じゃあ、戻って寝ましょ」
チャンソン「え?」
マンウォル「一緒に寝るわよ。今度こそあんたが夢見るのを見物するわ」
チャンソン「寝ようなんて言うのは、職場の上司としてかなり問題になり得る発言です。聞き流すのは今回だけですよ」
マンウォル「寝ないなら、ごはん食べに行きましょ」
チャンソン「寝ないなんて言ってません。あなたとは寝ないって言ってるんです」
マンウォル「ごはん食べるだけって言ってるでしょーが。ごはんだけ」
チャンソン「話の辻褄がまったく合っていませんよ!」
マンウォル「面倒みてくれるんでしょ。ちゃんと寝かせて食べさせて。そういうのを“面倒みる”って言うんじゃないの?」
「ク・チャンソン!」マンウォルは半ば駄々っ子のように言った。「私の面倒みなさいよ」
チャンソン「(溜息)何を食べたいんです?」
記憶の錯誤
マンウォルが選んだのはピザレストランだ。
マンウォル「SNSで人気なんですって。来てみたかったの」
チャンソン「知ってて来たんでしょう。ここが僕の友人の店だって」
マンウォル「知らなかったって言ったら信じるの?」
チャンソン「…。」
マンウォル「信じないくせに訊かないでよ」
チャンソン「…。」
マンウォル「(メニューを見せ)どれが美味しいの?」
チャンソン「僕が美味しいって言っても注文しないくせに、訊かないでください」
マンウォル「チッ、よくわかってるわね」
「私はこれ、あんたはこれにしなさい」マンウォルはメニューのピザを指した。「二つとも食べてみたいわ」
そこへ店主のサンチェスが向こうで手を振る。
チャンソン「(マンウォルに)サンチェスは僕が一緒に暮らしてる先輩なんです。怖がりだから、絶対に霊の話なんかしないでくださいよ」
マンウォル「あんた、普通のホテルに勤めてるって、サンチェスに嘘ついてるのね」
「探してた人は見つかったのか?」サンチェスが彼らの席へやってくる。
チャンソン「あぁ。おかげでね」
面倒が起きる前に、チャンソンは手短にマンウォルを紹介し、ピザを注文した。
サンチェス「(マンウォルに)そちらのホテル、大変なんでしょう?チャンソンのやつ、そっちへ移ってから大変そうだけど」
マンウォル「…。」
サンチェス「社長が最悪(※原語で“粗末な餅”)だって」
チャンソン「!」
サンチェス「女社長だって言ってたな。名前は何だっけ、えーと」
マンウォル「チャン・マンウォル」
サンチェス「あぁ、チャン・マンウォル!名前も最悪だから覚えてたんだ」
チャンソン「(フリーズ)」
サンチェス「会社員っていうのは、社長の悪口を言いながら食事をしたほうが、消化が良くなるそうですよ。だから、僕が最悪な社長の代わりにピザをお持ちしますから、よ~く裂いて噛んで召し上がってください」
サンチェスの去ったテーブルに、沈黙が流れる。
固まったままのチャンソンを見て、マンウォルはかすかに微笑んだ。「私の悪口言うのに、ピザ1枚で足りる?もう1枚頼みなさいよ」
チャンソン「正確に言うと、“社長が最悪だ”ではなく、“社長は少し難しいタイプだ”… でした」
マンウォル「上等よ。もっちりして香ばしくてマッコリと相性バッチリじゃない」
※ “最悪”と訳したところ、原語では개떡と言っているのですが、もともと小麦粉のあら粉などをこねて作った、粗末な餅のことです。転じて、取るに足らない、くだらない、ろくでもない、という意味になっています。
マンウォル「例のパン屋はどうだったの?」
チャンソン「うまくいきました。手が覚えていて、無事見つけ出しました」
「そう」マンウォルがニッコリと微笑む。「だけど…」
マンウォル「霊の記憶っていうのはね、チグハグなの。長く彷徨っていると、大事なことを忘れてしまう」
チャンソン「…?」
マンウォル「覚えていたいことだけ覚えているのも確かよ」
「手に関する記憶しか残ってないって言ったわよね」ドリンクに差したストローを、マンウォルはクルクルと回す。
マンウォル「実に美しい記憶だけど… なんだか中途半端だわ」
チャンソン「?」
マンウォル「長い人生の中で、たかがパンを何度か触らせてくれた手が、そこまで大事かしら?」
チャンソンは手に持っていたフォークを置いた。「何が言いたいんです?」
マンウォル「霊にとって大切な記憶は、たいてい同じよ」
「死ぬ瞬間」マンウォルの目が冷たく光った。
チャンソン「…!」
+-+-+-+
盲目女性の霊にとって、手の感触だけが大事な記憶として残っていた。
それがパンを触らせてくれた手だと考えていたのだ。
だが、本当は…。
彼女が死亡したのはバイクに轢かれたことが原因だ。
息も絶え絶えに手を伸ばし、掴んだドライバーの手。
そう。
彼女を轢いて逃げた男の手だった。
あのときと同じ着信音が、彼の携帯電話から聞こえたことで、彼女の美しい記憶が、今、死の瞬間と結びついた。
女性の霊「!!!」
盲目女性は、帰宅しようとする男のバイクの後ろに跨った。
復讐するつもりだ。
彼女の美しい顔が、再び醜くなる。
+-+-+-+
「!!!」チャンソンはピザレストランを飛び出し、彼女を探しに走った。
早く見つけないと手遅れになる。
向こうから帰宅する店員のバイクが走ってくるのが見えると、チャンソンは迷わず前に飛び出し、行く手を塞いだ。
!!!
「ク・チャンソン。死んだらうちのホテルへいらっしゃい」
盛大に転んだバイクのそばで、店員が立ち上がった。「何なんだ?」
と、チャンソンは問答無用で彼を殴り飛ばす。
チャンソン「(女性の霊に)こんなことをしたら、あなたは灰のように粉々になってしまいます!虚しく逝かないでください!」
女性の霊「…。」
チャンソン「あなたが与えようとしていた罰、この世で受けさせますから。約束します!」
「…。」醜く朽ちていた霊の顔が、美しく戻った。
良かった…。
チャンソンはホッと胸をなでおろす。
ふと向こうを見ると、マンウォルが彼を見て小さく肩をすくめた。
#やり方はマンウォル流だったけど、結果的にこの霊が不幸な終わり方をするのを止めるよう、チャンソンを仕向けたわけですね^^
チャンソンはただちに“ひき逃げ犯”を警察へ引き渡し、法の裁きに委ねる。
女性の霊は無事白ユリの花を受け取り、“良いところ”へ旅立っていった。
チャンソンがデル・ルナで送り出した、記念すべき最初のお客様だ。
女性「ありがとうございます。手のことは悲惨な記憶だったのに、馬鹿みたいに暖かくてときめいた記憶で蓋をしたまま逝くところでした」
チャンソン「あなたがそんなふうに生きてきた人だったからでしょう。大きな不幸と小さな幸せがあったとすれば、小さくても幸せなことを探し、胸に想って生きようと努力した人だったはずです」
すでに、チャンソンはデル・ルナを訪れる霊をむやみに恐れることなく、その心に落ち着いて寄り添えるようになっていた。
デル・ルナ存続の危機
長らく枯れ上がっていた庭園の木が芽吹いたことで、スタッフたちに不安が広がっていた。
マンウォルは木に縛られて罰を受けている。
木に変化があったということは、罰が終わろうとしているのではないか。
マンウォルがいなくなれば、自分たちだってここに居座ることはできない。
なぜこんなことが起きたのか。
それは…
支配人が変わったからに違いない!
+-+-+-+
「庭園の木を見ました。皆不安がっています」彼らはマンウォルに訴えた。
ソンビ「千年もおとなしく死んでいた木がなぜ突然蘇ったのでしょうか」
マンウォル「私を送ってくれる者が来ると、麻姑婆が言ったわ。そいつが来たのね」
ソヒ「それがク・チャンソン支配人なのですか?」
マンウォル「えぇ」
ソンビ「ク支配人は何と?」
マンウォル「しっかり面倒みるってさ。せっかく芽が出たんだから、花も咲かせるって」
マンウォルは皮肉な笑いを浮かべる。「花が咲けば、私も逝くでしょうよ」
ソンビ「そうなれば我々はどうなるんです?」
マンウォル「どうして私に訊くのよ?それぞれ自分の道を行くだけでしょ。諦めてあの世へ行くなり、怨霊になって灰と散るなり、好きになさい」
ソヒ「私たちはまだデル・ルナにいなければなりません。社長に逝かれては困ります」
マンウォル「…。」
ソンビ「ク支配人を追い出しましょう。どうせ3位でしたし、4位も準備してあるんですから」
4位というのは、他でもない、体にチョン・スジョンが憑依した、キム・ユナのことだ。
ソンビ「体に霊が憑依しており、神経も図太い。まさにお誂え向きではありませんか」
「ふむ」マンウォルも考えを巡らせた。「4位がいたわね」
マンウォル「体を奪い取ってやったのは私だから、弱点も掴んでるし。あら、おまけに家は金持ちよ」
ソンビ「3位を追い出しましょう」
マンウォル「出て行かないって。解放してやるから出て行けって言ったんだけど、嫌だって」
ソヒ「ク・チャンソンはすでに霊眼が目覚めております。適応もしていますし」
マンウォル「目玉をくり抜いて追い出したって、霊やホテルが見えるでしょうね」
ソンビ「麻姑神なら眼を元通りにすることも出来ましょう」
マンウォル「あの婆さんがやってくれると思う?わざと送り込んだのに」
ソンビ「うむ。人間を殺すことは出来ないし、放っておけば我々はあの世行きだ」
ソヒ「殺さずに解決する方法があります」
二人「?」
ソヒ「13号室のお客様がいらっしゃるではないですか」
ソンビ「13号室のあの御方!」
ソヒ「13号室のお客様は人間の息遣いすら嫌がります」
マンウォル「!」
ソヒ「人間が13号室のお客様に会えば、気が触れるでしょう」
ソンビ「正気を失わせようということですかな」
マンウォルがバンとテーブルを叩き、ニヤリとした。「そうね」
マンウォル「正気を失ってしまえば、霊は見えたとしても、ここへはきっと来られないわ」
ソヒ「この世でそういった人間を隔離してくれるでしょう」
ソンビ「精神病院だ」
マンウォル「…。」
ソヒ「社長、許可をいただけますか?」
「…。」しばらく考えに耽ると、マンウォルは顔を上げた。「ク・チャンソンはどこ?」
ク支配人追放作戦の行方
ひと仕事を終えたチャンソンは、美しく芽吹いた庭園の木の下でうたた寝をしていた。
やってきたマンウォルが、少し呆れたように溜息をつく。
マンウォル「私の庭園風景をすっかり見苦しくしてくれて」
乱暴に彼の靴をゴンと蹴る。
熟睡している彼の腕組みが解け、手の関節にある傷があらわになった。
バイクでひき逃げをした男を殴ったときの傷だ。
マンウォル「寝ずに探せなんて誰も言ってないものを。残された時間は僅かなのに、寝ているうちに終わってしまうとはね」
マンウォルはそこに身をかがめ、無防備な彼の寝顔を眺めた。「残念だわ」
マンウォル「だけど自業自得よ。あんたのこと気に入ったけど、見透かされるのは嫌」
「?」ふと、彼の肩に緑の葉が落ちているのに気づき、彼女は手を伸ばした。
その瞬間、チャンソンが静かに目を開ける。
チャンソン「…?」
気まずくなって憮然とするマンウォルを、チャンソンはふっと笑った。
マンウォル「なんで笑うのよ」
チャンソン「とうとう一緒に寝ようと?夢を見てるのを見物できて、良かったですか?」
マンウォル「…また私の夢を見たの?」
「気になります?」チャンソンは自分の隣をトントンと叩いた。「座ってください」
チャンソン「話してあげますよ。僕の見たあなたがどんな様子だったか」
「…。」しばらく彼を見つめ返し、マンウォルはかすかに息をついた。「私はこういうのが嫌なの」
マンウォル「騒がしい口を引き裂いてやる…!そう言わなきゃいけないのに、隣に座ってみようかって… チラッと頭をかすめる1秒が嫌」
チャンソン「千年以上耐えたのに、1秒だなんて。僕はとんでもない瞬間を手にしたんですね」
マンウォル「えぇ。私にとってはとんでもないことよ。あんたは代価を払うことになるわ。自分の運命は自分で作るんでしょ?どんな目に遭っても、全部あんたのせいだからね!」
チャンソン「何があっても、あなたが守ってくれるでしょうから」
「?!」頑なだったマンウォルは、チャンソンの意外な言葉にハッと表情を変えた。
チャンソン「軟弱な人間に過ぎない僕を守ってくれるって、言ったじゃないですか」
マンウォル「…。」
チャンソン「さっきのバイクだってあなたが停めたんだ」
マンウォル「違うわ!死んだって構うもんかって思ってたんだから」
チャンソン「そうじゃないのはわかってますよ。あなたを信じて飛び出したんですから、僕は」
マンウォル「違うってば」
チャンソン「信じてますから。あなたが僕を守ってくれてるって」
マンウォル「!」
チャンソン「だから、何かあったら絶対守ってくださいね」
「あなたのそばにしっかりくっついてますから」チャンソンは肩の葉っぱをつまみ上げ、掲げてみせた。
マンウォル「追い出してみせるわ」
チャンソンはそれ以上構わず立ち上がり、先に庭園を後にした。
マンウォル「…。」
+-+-+-+
デル・ルナの館内を歩きながら、チャンソンはさっきの夢を思い返していた。
青々と葉を茂らせた大木の下で、マンウォルは寛いでいた。
気持ちのいいそよ風が枝を揺らす。
ヒラヒラと葉が1枚落ちてきて…
チャンソンは眠っている間に肩に落ちてきた葉を、あらためて見つめた。
チャンソン「夢の中からやって来たのかな…。チャン・マンウォルの1秒」
そこへ向こうから客室係のソヒがやってくる。
「支配人」その声は静かな廊下にどこか冷たく響いた。「客室のお客様のお手伝いを」
チャンソン「はい。どちらのお客様ですか?」
ソヒ「長らく滞在なさっている13号室のお客様です」
+-+-+-+
バーに立ち寄ったチャンソンに、ソンビが13号室の鍵と小箱を差し出した。「香を焚いて差し上げるのだ」
チャンソン「えぇ、そうします」
ソンビ「気難しいお客様だ。苦労をかけてすまんな」
ソンビはそう言って、チャンソンの手を固く握る。
チャンソン「もうかなり慣れましたから。ご心配なく」
笑顔で立ち去るチャンソンの背中を見つめ、ソンビは眉間にシワを刻んだ。
ソンビ「すまない…。儒者としての高潔を捨てたようで、実に恥ずかしい」
ヒョンジュン「兄さんが出来たみたいで、僕は嬉しかったんだけどな」
+-+-+-+
小箱を乗せたトレイを両手で丁寧に持ち、チャンソンはまっすぐ廊下を進んだ。
13号室の扉を開けてみると…
チャンソン「?」
そこはまるで薄暗い洞窟だ。
慎重に中へ足を踏み入れると、後ろでバタンと扉がしまった。「!」
それでももう怯むことはない。
彼はゆっくり奥へと足を進めた。
一番奥へたどり着くと、そこは古い洋館の一室のようにガランとしていた。
上の窓から光が差し込んでいる。
正面に古びたチェストがあった。
観音開きの扉が少し開いている。
チャンソンは持参した箱を開き、香炉に粉を移して火をつけた。
と…
彼はどこか不安にかられ、胸ポケットに入れた緑の葉を手のひらでトントンと押さえた。「お客様はどこにいるんだろう?」
来た道を戻ろうとすると、背後でかすかに音がする。「?」
チェストの中に… 何か居る?!
一歩。
また一歩。
チャンソンは吸い寄せられるように棚に近づいた。
扉の隙間から真っ赤な目が覗いたその瞬間…
「ク・チャンソン!」マンウォルに呼ばれ、チャンソンはハッと我に返った。
マンウォル「見ちゃ駄目」
#最高
マンウォル「息も殺すのよ」
チャンソンの後ろで、チェストの扉がギィと軋む音を立てて開く。
チャンソン「あっちで音が…」
振り返ろとしたチャンソンの耳をマンウォルが両手で塞いだ。「聞いちゃ駄目」
#最高♥♥
扉が大きく開き、中から霊が姿を露わにする。
チャンソン「どうしたんです?」
世にも恐ろしい霊が這い出したそのとき…!
マンウォルはチャンソンに口づけた。
チャンソン「!」
+-+-+-+
ここで4話はエンディングです。
チャンソンもマンウォルも実にお美しうございます。
そりゃヒロインに「何かあったら助けて来てね♥」なんて言われたら、ヒーローはかっこよく登場するしかありませんわな(←逆
細かいところですが、訳していて印象に残ったのは、死者を送る死神です。
老人と犬を見送るチャンソンを遠巻きに眺めていた彼。
ここでチャンソンの誠実さに気づいていたんだと思います。
その後、盲人女性を見送り、頭を下げるチャンソンを見て、この表情。
クールなキャラですが、絶妙に優しい目をしていますよね。
チャンソンが頭を上げると同時に、そっと目を逸らしたのもポイントです^^
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