Oh my Venusオーマイビーナス10話あらすじ&日本語訳vol.1
ソ・ジソブ、シン・ミナ主演のKBSドラマ「Oh my Venus(オーマイヴィーナス)」10話、あらすじと共に、台詞を丁寧に訳していきますね。
気合だーっ!
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「お名前は… キム・ヨンホさんでしたっけ?」ヒョヌの店に移動すると、ヒョヌは厳しい表情でヨンホを見た。
ヨンホ「えぇ」
ジュウン「聴聞会じゃあるまいし!」
ヒョヌ「(ジュウンに)うるさいわよ。(ヨンホに)不快でしょうけど、通過儀礼だと思って誠実にお答えください」
ヨンホ「(余裕で頷く)」
ヒョヌ「家は持ち家… つまりご本人の名義?」
ヨンホ「まぁ、ほとんど?」
ヒョヌ「ほぅ。お仕事は?」
「…。」ヨンホとジュウンがおもわず目を見合わせた。
ヨンホ「まだ確定は…」
ヒョヌ「ニートね」
ヨンホ「…。」
ヒョヌ「前の彼女と別れてどれくらい経ちます?」
ジュウン「そんなに経ってないわ。めちゃくちゃ有名な外国人よ(嫌味)」
ヒョヌ「…。OK、それはあんたも同じだから帳消し」
ジュウン「あのさぁ、ヒョヌ」
ヒョヌ「やれやれ、セクシーフェロモンだけってことね…。男は人を食い物にして生きるもんじゃないんだけど」
ヒョヌはふっと笑って身を乗り出した。「それでもこのレベルなら100年ヒモやって生きていけるわね」
「おい、前妻」そのときコPDがやってきてヒョヌを呼んだ。
ヒョヌ「もう、いいところだったのに」
「!」ジュウンの視線は慌ててヨンホへ向かう。
ヒョヌ「前夫が養育費を持って来る日なんです」
「ちょっとすみません」ヒョヌが席を立った。
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「カン弁護士じゃないのか?」養育費の封筒を手渡すと、コPDは後ろのジュウンたちを遠巻きに覗いた。「横にいるのは?」
コPD「おぉ、すげーな」
ヒョヌ「何言ってんの」
コPD「カン弁護士、めちゃくちゃ痩せたな。目の横にホクロ描いて復讐、そんな感じか?」
※「目の横にホクロ描いて復讐」=たぶんドラマ”妻の誘惑”のネタかと。夫と親友に裏切られた女性が、目の横にホクロつけただけで別人になりすまして復讐する、というあり得ない設定です(笑)見てないけど。
ヒョヌ「ちょっと!目の横にホクロ描いて別の男とつき合うのが復讐?ホントに何考えてんだか。さっさと帰りな!」
#離婚したのはコPDのせいだけじゃないね(ボソッ
コPD「帰るさ。ただでさえジョン・キムのお陰で忙しくてたまんないんだから」
ヒョヌ「はぁ、全く。顔も見たくない」
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帰りの車を運転しながら、ジウンはまだどことなく興奮をおさえられずにいた。「Ma’amとヨンホ兄貴、ワォッ!」
ジウン「サプライズだ」
ジュンソン「俺に鈍感だって言ってたくせに」
ジウン「”(ヨンホ兄貴の真似)俺、カン・ジュウンと恋愛中だ” 兄貴、今回は感触が全然違うぞ。ただのガールフレンドじゃない」
「弁護士さん、本当にいい方だから」ジュンソンはどこか嬉しそうに目を閉じる。「兄貴、笑顔が増えるだろうな」
ジウン「(英語で)何だ?この気分は…。何か変な感じだな。(韓国語で)何て言うか… 母さんに恋人が出来た感じ?」
ジュンソン「(笑)お母さんにときどき電話しろよ」
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「こちらが僕の公式プライベート、カン・ジュウンさん」家の前で待ち構えていたミン室長に、ヨンホはジュウンを紹介した。
ジュウンの肩を抱くヨンホを前に、ミン室長は誰かに見られはしないかとキョロキョロ辺りを見回する。
ヨンホ「(ジュウンに)寒いから先に入っててください。(ミン室長をチラリ)説教魔だからすぐには終わらないと思うんだ」
ミン室長「…。」
ジュウン「入ってお話しください。私、自分の家に帰りますから」
「私はこれで」ジュウンはミン室長に頭を下げた。
ヨンホ「カン・ジュウンさんがここに住んでるのはご存知だから。入っててください」
ジュウン「(困惑)」
ヨンホ「そう言えば、知ってるのに知らんぷりするのは二人とも一緒だな」
ジュウン「…。」
ミン室長「…。」
ヨンホ「(ジュウンに)入っててください」
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「困惑なさるはずです」車の中でミン室長が言った。「会長のお耳に入ったら」
ヨンホ「困惑なさるのはお祖母さんよりも父でしょう」
ミン室長「わかっていらっしゃるなら、なぜこんなことを」
ヨンホ「だからって会わずにいられる女性じゃないんです」
ミン室長「…。」
ヨンホ「ひとまず黙って見守ってください」
ミン室長「あらゆる状況が理事長よりカン・ジュウンさんにとって過酷になることもあるんです」
ヨンホ「だから… よろしくお願いします。OK?」
ミン室長「私が見なかった振りをしたら…いけませんか?」
ヨンホ「そうするには彼女は大きすぎて…」
#意味がわからない(涙)
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ヨンホが家に戻ってくると、ジュウンは大きなスーツケースをリビングに用意して彼を待っていた。
ヨンホ「(スーツケースを見て)今度はどこへ?」
ジュウン「何ておっしゃってました?はぁ、どうしよう。ご実家の方で変に思われたら…」
ヨンホ「慎ましい振りするんだな。この間は手を繋いで寝ようって言ったくせに」
ジュウン「私、ヒョヌの家に泊まります」
ヨンホ「”成長途上の若葉”を起こさないで、このままいてください。どうせ明日引っ越すのに」
「あいつらは?」ヨンホはシーンとした家の中を見回した。
ジュウン「運動してから帰るって」
そう言って、彼女は大きな目をパチパチさせて彼を見つめた。
ヨンホ「どう?この機会に”心地よく艶めかしい夜”をちゃんとやってみる?」
ジュウン「(お腹にパンチ)もうホントに!」
#ええーっ 間違いなく思わせぶりな顔したくせにその反応?!
ヨンホが”心地よく艶めかしい夜を”とか野暮なこと言ったから怒った、っていうんだったらわかる。
でも、そうじゃないよね。
「”この野郎”はどこかな」ジュウンはそそくさと彼の前を離れた。
+-+-+-+
バーのカウンターで飲んでいるウシクの隣に、スジンが腰を下ろした。「遅くなったわ」
ウシク「あぁ、来たか」
スジン「何か用?」
ウシク「用ってわけじゃないけど」
ウシクは彼女にグラスを差し出した。「最近俺たち、全然会ってなかったろ」
彼がウイスキーを注ごうとしたところを、スジンが手で遮る。「ごめん」
ウシク「?」
スジン「明日大事な会議があるの」
ウシク「スジン… 俺、この頃忙しくてあまり気を遣う余裕がなかったんだ」
「だから」ウシクが握ろうとした手を… スジンはスッと避ける。
スジン「だから?また謝るんでしょうね」
ウシク「スジン」
スジン「これから謝るときは電話にして」
ウシク「…。」
「帰るわ」スジンは最後まで無表情で席を立った。
#このシーン、要るの?要るの?
+-+-+-+
#ただただストーカーを連想させる。
「Ma’am、帰ったよ~!」ジウンたちが明るく入ってくる声がすると、ジュウンはニッコリと振り返る。
「義姉さん、Good night」慣れない呼び方で、ジウンは部屋の外から彼女に呼びかけた。
+-+-+-+
ヨンホは一人、自室で窓の外を見つめていた。
「あらゆる状況がカン・ジュウンにとって過酷になるかもしれません」ミン室長の警告が頭の中を渦巻く。
不意に後ろでジュウンの咳払いが聴こえ、ヨンホは穏やかな顔で振り返った。
そこに立っていた彼女は… 枕持参だ。
ヨンホ「あいつらは?」
ジュウン「帰って来て、寝てます」
ヨンホ「?」
ジュウン「えっと… そういう意味じゃなくて、考えてみたらキャンプの締めくくりを忘れてたから」
彼はゆっくりと彼女に近づいた。「何?心地よく艶めかしい夜?」
ジュウン「ブブー。夜通しお喋りすること」
#いい大人が主役なんだから、いい大人のシナリオを書いてください。
ジュウン「最後の夜だから」
ヨンホ「最後まで(妖しい?)女だな」
ジュウン「(ニッコリ)」
+-+-+-+
「すっかり大人の男女が夜更けに…」ヨンホはベッドの上で横になり、下を見やる。「一体何やってんだ?」
彼女はベッドの横に敷いた布団の中にいた。
ジュウン「まだ協議が終わってないでしょ」
ヨンホ「?」
ジュウン「バックハグを始め、各種ハグの禁止」
ヨンホが身を乗り出してニヤリとした。「禁止なのはハグだけ?」
ジュウン「手と足を除く身体接触の禁止」
ヨンホ「エクボは?」
ジュウン「…。エクボもダメ」
ヨンホ「会って5分も経たずに服を脱がせて腹帯破った仲なのに。厳しすぎるな」
「ひどい」彼は駄々をこねるように手足をばたつかせた。
ジュウン「”君の体は僕の思い通り”」
ヨンホ「?」
ジュウン「”Noは受け付けません”」
ヨンホ「(ニヤリ)」
ジュウン「私、もう贅肉はほとんど落ちたから、Noだって言えるわ。はぁ、考えてみたら呆れちゃう。人の体に赤札(=差し押さえた物に貼る紙)貼るなんて」
ヨンホ「…。」
ジュウン「どう?了解?」
ヨンホ「手と足か…。OK、了解」
彼が手招きすると、彼女はいそいそとベッドへ移り、横になった。
… 頭と足、逆に。
ヨンホ「どうして弁護士になったんです?頭使って生きるタイプじゃなさそうだけど」
ジュウン「(彼の足をマイク代わりに)普通の家庭で育ったら、無念なこと、悔しいことがときどきあるんです」
ヨンホ「…。」
ジュウン「それでお母さんたちはよく言うんですよ。家に一人は士業がいなきゃダメだって。だから」
ヨンホ「だから?」
ジュウン「うん、だから。どんな職業でも、ずっと明るく幸せで自信が持てればいいの」
ヨンホ「あの歌は何です?携帯の」
ジュウン「あぁ、ベルサイユのばら。キャンディより自尊心が高いし、シンデレラよりは職業がハッキリしてるから。子どもの頃から好きだったんです」
ヨンホ「(顔をしかめ)子どもの頃から勇敢だっただけじゃなくて… 信念もあったとはね」
ジュウン「人生のモットーって言うのかな」
ヨンホ「明日から… 忙しくなりそうだ。引っ越し、きっと手伝えません」
ジュウン「引っ越しはプロに。下手に手伝って理事(=引っ越しと同音異義語)に何かあったらいけないから」
#足が気になって集中できない(笑
「はぁ、眠たい」彼の足を抱えたまま、ジュウンは目を閉じた。「寝ましょ」
ジリジリと近づいてくるヨンホの足を、パシン!と叩く。
あっという間に寝入ってしまった彼女を眺めながら、ヨンホは彼女がやってきてからの騒がしくも楽しい日々をゆっくりと思い返した。
ヨンホ「睡眠障害だけは完全に治ったな」
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目を開けると、朝の光が差し込んでいた。
ヨンホ「!」
慌てて起きてみると、彼女の姿はすでにない。
ヨンホ「…。」
彼は枕元の携帯を手に取った。
彼女からのメッセージが届いている。
大邸ビーナス(メール)
「泣いてダダこねるかもしれないから、もう行きますね!Ma’amが3人に残すプレゼント^^」
「ジュンソンさんはスーパーウーマン、ジウンさんはワンダーウーマンに出会ってください。
ヨンホさんはもう知性と美貌の大邸のビーナスに出会ったから… 恋愛の勉強ももうちょっとしてね」
「そうだ!朝ごはん作っておいたから、文句言わずに全部ちゃんと食べるんですよ!」
枕元のテーブルの上には、”恋愛売店”と書かれた小さな本と人形が置いてあった。
スーパーウーマンとワンダーウーマンだ。
+-+-+-+
ジュウンの作っていったチゲを温め、ジウンが持って来る。
他にも、いつもは食卓にない煮物や炒め物が並んでいた。
ヨンホ「…。」
ジウン「温めて食べろって、Ma’amが」
ヨンホ「…。」
ジウン「文句言わずに全部ね」
じっと料理を見つめているヨンホを、2人が不安げに窺う。
「食べよう」ヨンホが静かに言い、匙を手に取った。
食べ始めた途端、チャイムが鳴る。「?」
「Ma’am?!」ジウンが大喜びで走って行って、インターホンのボタンを押す。
期待に反し、画面に映ったのはミン室長だった。「理事長はいらっしゃいますか」
+-+-+-+
引っ越しを済ませ、バタバタとオフィスへ辿り着いた頃には、ジュウンはもうクタクタだった。「朝から燃え尽きたわ」
※하얗게 불태웠어=真っ白に燃え尽きた。「あしたのジョー」の有名なあれです。
引き出しからまず薬を取り出したところで、現れたのはスジンだ。
スジン「明日、ガフンの理事会があるのは知ってますよね」
ジュウンは口に入れた薬を、ひとまずゴクンと飲み込む。
スジン「今日は簡単な会議だから、私一人で行きますね」
ジュウン「…。」
スジン「あぁ、カン弁護士はちょっと気まずいかしら?キム・ヨンホ理事長との個人的な珍聞のせいで」
ジュウン「副代表とも気まずいですけど?個人的な珍聞のせいで」
スジン「ひょっとしてシンデレラ・ストーリーを夢見てるのかしら?」
ジュウン「(うんざり)」
スジン「ガフンの外部法務チーム、カン弁護士が抜けるって言ったとしても、どうこう言うつもりないけど」
ジュウン「副代表、おっしゃいましたよね。誰かがやらなきゃいけないことだって。見ないふりして何か変わるのかって」
スジン「さすがカン弁護士だわ」
ジュウン「…。」
「じゃ」スジンは面白くなさそうにクルリと背を向けた。
ジュウン「(首を押さえ)はぁ、私の甲状腺。シンデレラ…?シンデレラってあの子、ひそかに面の皮が厚いわね。王子様に会いたくて、継母やお姉さんたちがいるところへわざわざ行ったんだから。”法曹界のシンデレラ”か…。はぁ、私、方向性間違えたわ」
秘書のヒョンジョンがやって来た。「(スジンが)何ておっしゃってたんですか?」
ジュウン「何てことないわ。また何だかんだ言うからイライラしちゃう」
秘書「(手に持った書類封筒を指し)事務局長が外勤だからって頼んで行かれた資料だそうで」
「チャン・ジュンソンさん?」秘書が差し出した資料を、ジュウンは受け取った。「あぁ!ありがとう、ヒョンジョンさん」
+-+-+-+
ジュウンは受け取った資料の中から数枚の写真を手に取った。
一番上にあったのは、ジュンソンの幼いころの写真のようだ。
思わずニッコリ微笑むと、一枚めくる。「聞き分け良さそうな顔してるわ」
いったん写真を置くと、今度は資料を手に取る。
ジュンソンが養子になったときの身上書だった。
1枚目をめくると、そこに生みの親の情報も記載されている。
チェ・スンジャとあった。
ジュウン「チェ・スンジャ?どこかで聞いた名前だけど…」
そこへ秘書がやって来て、顧客の来訪を告げる。
「入っていただいて」彼女は資料を手早く片付けた。
+-+-+-+
美術館。
「どれだけ面の皮が厚いのかしらね」口々に噂する婦人たちの視線の先にいたのは、ヘランだ。
婦人「いくらガフンでも、私はあの家の婿養子とあんなふうには暮らせないわ」
婦人「あの人と息子は何一つおこぼれにありつけないって聞いたわよ」
婦人「当然でしょ。今度理事長になるっていう、れっきとした孫がいるのに」
ヘランは聞こえてくる悪口に背を向け、ひたすら絵を見つめた。
婦人「(声を潜め)で、その理事長ってどこから来たの?」
婦人「知らないわよ」
そこへ隣のブースからイ・ホンイム会長が絵を見ながらやって来る。
「会長!」婦人たちはいそいそと駆け寄った。
婦人「お久しぶりです、会長」
婦人「お元気でいらっしゃいましたか?」
イ会長「(頷く)年寄りだから寒さに弱くてね」
婦人「あら、そんな」
「お義母様、おいででしたか」後ろからヘランが顔を出した。
イ会長「あなたが来てたとは知らなかったわ」
「では」イ会長は素っ気なく歩き出した。
ヘラン「…。」
こみ上げてくる涙を、ヘランは懸命に堪えた。
そこへ電話が鳴る。
息子からだ。彼女は明るく電話に出た。「えぇ、お祖母さんと美術館よ」
ヘラン(電話)「もちろん!お母さんは元気よ」
#この人はヨンホと敵対位置にいる人ではあるけど、息子を愛する一人の母親として何かドカンとやってほしい。
+-+-+-+
いつものように台所に立つヘランに、召使たちは困ったように声を掛けた。
召使「あの…奥様、会長がこれから食事は私たちにと…」
ヘラン「私がやっておきますから、戻って休んでください」
+-+-+-+
分厚い資料をテーブルに置き、ヨンホは溜息をついた。「数字の勉強、やり直さないとな」
彼は訪れたミン室長と共に、自室で理事長就任に備えていたのだ。
「1時間後、ガフンの理事たちと簡単な業務会議があります」ミン室長が手帳をめくる。
ミン室長「その後、会長と夕食の約束がありまして」
ヨンホ「…。」
ミン室長「明日の午後から理事会が」
ヨンホ「同じこと何度も言って疲れないんですか?ネクタイ選んでください。イケてるヤツを」
「はぁ、ダサい」彼はミン室長のグリーンのネクタイを指さし、立ち上がった。
+-+-+-+
会議へ向かう車の中で、ヨンホは運転席のミン室長を気にしつつ、携帯を取り出した。
コーチ(メッセージ)「引っ越しは?」
大邸ビーナス(メッセージ)「引越し屋のおじさんたちが!」
コーチ(メッセージ)「何してます?」
大邸ビーナス(メッセージ)「お昼食べてますよ。ご飯は?」
コーチ(メッセージ)「さっさと食べてください。僕は会社に移動中…」
ジュウンはデスクの上の昼食を押しのけた。
大邸ビーナス(メッセージ)「もう全部食べましたよ!」
コーチ(メッセージ)「ビデオ通話します?さっさと全部食べて。後で会えたら… 会って…」
大邸ビーナス(メッセージ)「毎日会ってたのに、1日会えないくらいで!仕事がんばってくださいね。朝からお嫁さんの真似ごとしたから、私もクタクタㅠㅠ」
「到着しました」運転席でミン室長が静かに告げた。「携帯はマナーモードでお願いいたします」
ヨンホ「(舌打ち)嫉妬しちゃって」
#もぅこのコンビはホンマ好き♪
「到着」短くメッセージを送り、ヨンホは携帯をポケットへ戻した。
大邸ビーナス(メッセージ)「行こう!戦おう!勝とう!ヤァ!ファイト^^」
+-+-+-+
チェ理事の部屋に、彼の陣営の役員たちが集まっていた。
チェ理事「まだキム・ヨンホ理事長が友好的かどうか判断できないから、とりあえず具合を見ましょう。経営に参与すると言うなら戦争だが、まぁ地位だけ守れればいいって言うんなら大目に見てやらないと。たった一人の孫息子なんだから」
「そうじゃないですか?」チェ理事の問いかけに、役員たちは一同に渋い表情で黙りこんだ。
チェ理事「分かりました。仕事にお戻りを」
#え?何がわかったの?
「では」役員たちが退室すると、ウシクが残った。
ウシク「イ・ホンイム会長はもうじきキム・ヨンホに株を譲渡するでしょう。そうなれば最大の株主がキム・ヨンホに替わるわけで。そうなれば、理事長就任を阻止する根拠がなくなります」
チェ理事「…。」
ウシク「どうにかして友好的に仕向けるのが、二歩前進のための一歩後退ではないかと」
チェ理事「相互扶助って?それができれば、この世はどれだけ美しいことか。一歩後退したせいでご破算になることもあるんだから」
ウシク「…。」
チェ理事「イム・スターは勝負の世界がどれだけシビアかよくわかってるだろ。阻止はできなくても、難しくすることはできる。理事会の同意なしに簡単に理事長になれるか?」
+-+-+-+
ヨンホが執務を行っている部屋に、スジンが来ていた。
そこへバタバタと入ってきたのはチェ理事たち一同だ。
ヨンホ「お掛けください」
一緒に入ってきたウシクは、ヨンホの脇に控えているスジンを見て凍りついた。「!」
皆がソファへ移動する。
「こちらからご挨拶すべきだったのに、業務に慣れるのに一生懸命で」ヨンホがフランクに切り出した。
チェ理事「初任なんですから当然ですよ」
ヨンホ「(スジンを指差し)そちらは外部法務チーム長」
スジン「弁護士のオ・スジンです」
ウシク「…。」
ヨンホの視線が素早くスジンとウシクの間を行き来した。
ウシク「(持参したファイルを差し出し)進めていたVVIP検診センターの資料です」
ヨンホ「(目もくれず)」
#こういうシャツ姿が今後頻繁に拝めるんですか?拝めるんですか?♥
チェ理事「どっちにしてもサインなさるでしょうが、一度ご検討いただこうかと。(資料を開き、手でドン)ここに全部出てますから、見ればいい」
ヨンホ「あぁ、その件は全面的に再検討するつもりです」
チェ知事「再検討?!」
ウシク「すでに数年前から進めていたプロジェクトで、キム・ソンチョル理事長にもご報告してあったんですが」
ヨンホ「時間はたっぷりあるんです。ゆっくりやりましょう」
チェ理事「(ニコニコ)」(←ちょっと面白い
ヨンホ「お金持ちの方々は検診センターがちょっと遅くなったからって、大したことにはならないでしょう」
ヨンホは爽やかに言ってみせると、チェ理事も負けじとほほ笑み、パタンと資料を閉じた。
+-+-+-+
役員たちがいなくなると、スジンはヨンホにそっとプレゼントの箱を差し出した。
ヨンホ「?」
スジン「オーガニック茶です。精神安定にいいと聞いたので」
ヨンホ「僕は何も用意してないんだけど。ありがとうございます」
スジンがニッコリ微笑んだ。「あの…」
ヨンホ「?」
スジン「前に… カン弁護士とイム・ウシクセンター長が…」
ヨンホ「えぇ」
スジン「誤解なさらないでいただければと。昔からの知り合いなので、業務の妨げになるようなことは…」
ヨンホ「(遮って)カン・ジュウン弁護士が言ってたことは違ったけど」
スジン「?」
ヨンホ「お二人は友だちだったと。すごく近い…」
スジン「!… えぇ、まぁ」
ヨンホ「わかりました。個人的なことで業務に支障がないようにとおっしゃりたいんですね」
「他にもおしゃりたいことが?」ヨンホは余裕で彼女を見上げる。
スジン「いいえ。それでは明日お目にかかります」
彼女は微かに唇を尖らせ、ヨンホに背を向けた。
+-+-+-+
ここで区切ります。
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