オーマイビーナス Oh my Venus 10話あらすじ&日本語訳vol.2
シン・ミナ、ソ・ジソブが出演!「オーマイヴィーナス」10話の後半です。
さっそくGo♪
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エレベーターを降りたスジンをすかさず捕まえたのは、ウシクだ。「話そう」
ウシク「何で言わなかった?」
スジン「仕事のことまで報告しなきゃいけない?私たちそんな仲だった?」
ウシク「オ・スジン」
スジン「ハグ数回、キス数回。私たち他に何があるの?あなたに報告する必要はないと思うけど。あなたも同様」
ウシク「…。キム・ヨンホと俺がどういう立場なのか知ってて、よくこんなことが出来るな。こんなのってあるか?」
スジン「あなたとジュウンは初恋同士で15年つき合ったわ。それなのに、私とまだこうしてる。こんなのってある?」
ウシク「スジン!」
スジン「15年続いても突然終わるのが男と女なのに、まさか私たちが永遠に続くとでも思った?」
ウシク「(絶句)」
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廊下の一番奥の個室へたどり着くと、ミン室長は手に持った花束をヨンホに手渡した。
ミン室長がノックをすると、ヨンホが明るく声を掛ける。「お祖母さん、僕です」
中へ入ると、イ会長の向かいにいた女性が立ち上がる。
見合い相手の製薬会社の令嬢、ソニョンだ。
イ会長「早くお座りなさい。お腹がすいたわ」
「嘘ついたらスネるって言いましたよね」ヨンホはこっそり隣のミン室長に言った。
ミン室長「(すっとぼけて)美味しくお召し上がりくださいませ」
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「ワインでも飲んでゆっくりね」イ会長はソニョンに言った。
イ会長「(ヨンホに)人の縁っていうのは一度でも億劫なのに、男女が3回会えば…」
ヨンホ「あの…お祖母さん」
イ会長「ふふふ、私はイタリアンはさっぱり。2人で楽しんで」
ソニョンはニコヤカに頷きながら、ヨンホの表情を窺った。
イ会長「(花束の香りを嗅ぎ)今日は私がいただこうかしら」
ソニョン「勿論です、会長」
立ち上がった会長をドアまでエスコートすると、ヨンホは軽くハグをした。「お気をつけて」
イ会長「(小声で)とっくに婚期は過ぎてるのよ。お祖母さん、もう待てないわ」
祖母を見送ると、ヨンホは穏やかにソニョンを振り返る。「食事はやめて、お茶にしましょう」
ソニョン「…えぇ」
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「最初から誠意を期待したりはしません」ソニョンは言った。
ヨンホ「僕はそういうものを期待するようになったので…」
ソニョン「結婚なさりたい方が、ひょっとして… 他にいらっしゃるんでしょうか」
ヨンホ「結婚しようとは思っていません。いろいろと状況が難しそうなので。祖母たちには…」
ソニョン「えぇ。黙っています」
ヨンホ「…。」
ソニョン「そのくらいの気は利くんですよ」
ヨンホ「本当に… すみません」
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キム・ソンチョル理事長に、妻のヘランが茶(煎じた薬?)を差し出した。
ヘラン「出張は無事終えられたんでしょうか」
キム理事長「特別何もありませんよ」
ヘラン「ヨンジュンが専攻を何にしようか、お父さんに聞いてみて欲しいって」
キム理事長「まぁ何でも好きなものに、やりたいものにするように言ってください」
ヘラン「…。」
「キム・ヨンホ…」ヘランの口から出た名前に、キム理事長がビクリとする。
ヘラン「…前理事長の息子さんには、そうはなさらなかったじゃありませんか」
キム理事長「…。」
ヘラン「好きなようには何一つさせなかったじゃありませんか」
キム理事長「…。」
ヘラン「ヨンジュンは… 理事長にとってどんな息子なんですか?」
「…。」しばらく妻を見つめると、キム理事長は再び資料に視線を落とす。「柄にもないことを言うんだね」
ヘラン「もう一つだけ、柄にもないことを言わせていただきます。(涙を堪え)1年も抗癌治療をなさっていたこと…」
キム理事長「…。」
ヘラン「…。」
キム理事長「いつから知っていたんです?」
ヘラン「会社のことは… 私は知らなくてもいいんです、理事長。それでも、具合がお悪いことは… それは私が知っていないと。これでも私は妻じゃありませんか」
ヘランの目に一杯になった涙がポロリとこぼれ落ちる。「すみません。いつになく無茶を…」
ヘラン「だけど、私も一度言ってみたかったんです」
キム理事長「…。」
キム理事長の目のふちがじわじわと赤く染まる。
「お休みください」ヘランは静かに立ち上がった。
#この女優さん好き(ノд・。) グスン
脚本を褒めずについ俳優を褒めるという(笑
ついでに言うと、この夫婦は結構好き。
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「いらっしゃい」玄関のドアを開けると、ジュウンが笑顔で出迎えた。
やって来たのは、ジュンソンとジウンと”この野郎”だ。
ジュンソン「引っ越しのお手伝いができなくて申し訳ありません」
ジュウンはもう一人いないかと、ドアの向こうをチラリと覗く。
「代わりにこれを」そう言って、ジュンソンは持って来たコーヒーを差し出した。
ジュウン「(ガッカリ)ヨンホさんがいないから良かったわ。こういうのも飲めて」
ジウン「あ、僕ら何周かまわってきたよ。もうストーカーが来られないようにね」
「あぁ、義姉さん、重いよ~」”この野郎”をおんぶしながら、ジウンが唸った。
ジュウン「ほら、入って」
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いつもどおりのダイエット食を摂るジュウンとジュンソンの前で、ジウンは夢中でジャージャー麺をすすった。
ジュウン「(ジウンに)意外と薄情よね。食べても太らないし憎たらしいわ」
ジウン「義姉さんとチャンピオンは体の管理。それが出来なきゃ僕はヨンホ兄貴に(首を切る仕草)。ね?」
ジュウン「そう言うんなら雑穀食に参加しなさいよ」
ジウン「No,No,No!引っ越しの時はジャージャー麺を食べるものだよ」
「あ、そうだ」ジュンソンが口を開いた。「プレゼント、ありがとうございます」
「スーパーウーマン」彼は持っていた人形を持ってニッコリ微笑む。
ジウン「あ、ワンダーウーマンは超僕のタイプ!義姉さん、最高だよ!」
ジュウン「もう、義姉さんなんて老けた感じがするわ。Ma’am!のほうがいいわよ。慣れてるし」
「兄貴は今日来られないかもしれないって」ジュンソンが言う。
ジュウン「あぁ…。わかってます。今日しかないわけじゃないし」
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ジュンソンとジウンはプールに来ていた。
#え?もう引越し祝い終わり?!
ストイックに泳ぐジュンソンを、ジウンは浮き輪に揺られて囃し立てる。「イルカみたいだ!」
「おい、海兵隊に入るってヤツが水怖がってどうする?」ジュンソンがうきわを揺らして脅かした。
ジウン「Oh! Wait!!!兄貴!ごめん!Stop!Ma’amが言ってたんだ、その気になれば何でも出来るって。(敬礼して)必勝!」
ジュンソン「(敬礼)必勝」
ジウン「肩は大丈夫か?」
ジュンソン「まぁ、柔らかくなった気もするし」
「キャーッ!」突然女性の甲高い悲鳴が聴こえて、2人は驚いて振り返った。
水の中で、誰かがバタバタしているのが見える。
ジュンソンは全速で彼女の元へ向かうと、プールサイドへと担ぎ上げた。
溺れていたのは…
「チャン・イジンさん!」ジュンソンは気を失っている彼女の頬を叩く。
ジウン「兄貴、イジン死んじまうよ!Mouth to Mouthだ!」
ジュンソンが意を決して人工呼吸すると、イジンがパチリと目を開け、嬉しそうに目を輝かせた。
#もうしばらくじっとしてれば、あと何回かしてもらえたのに。
ジュンソン「うわっ」
イジン「キスしちゃった、私たち♥」
イジンとジウンがハイタッチを交わし、一目散に逃げ出したジウンと入れ替わりにマネージャーが毛布を持って来る。
ジュンソン「…。」
イジンのマネ「こんなところで大芝居打ちやがって。何でドラマでこのくらい出来ないんだ?!」
イジン「♥」
ジュンソン「(うなだれる)」
マネ「本当に面目ありません」
#ドラマじゃない。コントだ。
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ウシクはバーでコPDと会っていた。
コPD「ガフンの理事長内定者、キム・ヨンホ。ジョン・キムはそいつだろ?」
ウシク「!」
ウシクは笑って誤魔化した。「何言ってんだ。証拠あるのか?」
コPD「アメリカのパパラッチに接触した。ガフンが大金使って塞いだようだな。お前も何か知ってる素振りだし。それで疑惑報道するなだの、確信にしてやるだの言ってたんじゃないのか?」
ウシク「簡単にぶちまけていいことじゃない。確かな証拠がなきゃ、かえって逆風になる」
コPD「そうだな。相手はガフンなんだから」
ウシク「…。」
コPD「イム・スター、どれくらい弾を提供できる?」
ウシク「!」
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再び玄関のチャイムが鳴った。
ジュウン「?!」
咄嗟に髪を整え、彼女は玄関に向かう。「どなたですか?」
男性の声「出前店ですが。引っ越して来られたんですよね。チラシをお渡しします」
ジュウン「(ガッカリ)ドアにでもくっつけといてください」
男性の声「はい、お疲れ様です」
彼女が奥へ戻ろうとしたとき、またチャイムが鳴る。「?」
ジュウン「どなたです?」
何も返事がない。
彼女は傘を掴み、緊張をつのらせた。
「僕です」聴こえてきたのは、低く静かな声だ。「カン・ジュウンと恋愛中の男」
ジュウン「!」
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ドアが開くと、ヨンホはニッコリと微笑んだ。
「もう遅いのにわざわざ来なくても」ジュウンが外へ出てドアを閉める。
ヨンホ「忘れ物してたから」
ヨンホが足元から拾い上げたのは、ポインセチアの鉢だ。
#もうポインセチアはホントにいいってば。何でポインセチアにこだわるんだろう。
「入ってください。今日どうでした?」ドアを開けようと背を向けたジュウンを、ヨンホが抱きしめた。
ジュウン「…。」
#もう「あ!お腹が!」ってならないね♪
ジュウン「すぐ… 行かなきゃいけないのね」
ヨンホ「下にミン室長が」
ジュウン「…今日しか会えないわけじゃないんだから」
ヨンホ「ジュンソンとジウンにはガールフレンドをプレゼントしておいて」
ジュウン「(笑)その代わり本をプレゼントしたでしょう?」
ヨンホ「恋愛売店?カン・ジュウンらしいな。恋愛食堂、恋愛ビュッフェのほうが似合う」
#バックハグしながらやっていい会話は、2行目までだ↑
(3行目はさっきジュンソンとの会話でポロッと出しちゃってるから却下)
ジュウン「明日、理事会なんでしょう?もう帰ったほうがいいわ。疲れるもの」
「…。」ヨンホは彼女を前に向き直らせ、肩にそっと手を置いた。
ヨンホ「明日、辛いだろうに。誰か代わりの人はいないのか?」
ジュウン「ヨンホさんも私も、自分の仕事、自分の人生なんだから。誰も代われないわ」
ヨンホ「…。」
ジュウン「外部法務チームは理事長就任までの間だけでいいんだから。私の心配はしないで」
ヨンホ「(微笑)」
ジュウン「忘れたんですか?私はその気にさえなれば何だって出来るカン・ジュウンだって」
ヨンホは頷いた。「そうだな」
ヨンホ「顔を見られたから、行きますね」
ジュウン「はぁ、牽牛と織姫なんて柄じゃないのに」
ジュウンは背伸びをし、彼の唇にチュッと口づけた。
ジュウン「もう行って」
ヨンホ「戸締まりを忘れずに。あぁ、寝る前にプランク(体幹トレーニング)3セット。OK?」
ジュウン「はい、コーチ」
「それから」彼はドアに貼られた出前のチラシを剥がした。「これは押収」
ジュウン「(ニッコリ)」
ヨンホ「じゃあ」
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ウシクの携帯が鳴った。「あぁ、コPD」
コPD(電話)「イム・スター、ジョン・キムを捕まえたぞ」
ウシク「!」
コPD「パパラッチのヤツら、なかなか仕事が早い。金を投入したらすぐ写真を送ってくれた。アンナ・スーとのスキャンダル写真だ。画質さえ上げてやればゲームオーバーだ」
ウシク「どれくらい掛かる?」
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翌日。
職員たちがズラリと整列して待ち構えるガフン財団ビル前に、数台の車が走りこんできた。
イ会長、キム理事長、ヨンホ、理事たちがそれぞれの車から降りてくる。
彼らは勢揃いしてビル内を進む。
並んで迎える人々の中に、ジュウンたち外務法務チームの姿もあった。
スジン「緊張するでしょうね、カン弁護士」
ジュウン「私が理事長じゃないもの」
ヨンホが近づいてくる。
ジュウン「…。」
彼はジュウンに目もくれず、じっと前を見据えたまま通り過ぎた。
ヨンホたち一団の後に、すぐさまジュウンたち法務チームが続いて進む。
その後に、ウシクたちが続いた。
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定期理事会の会場には、すでに到着した面々が着席し、人数が揃うのをじっと待つ。
人の姿はまばらで、空席の方が目立っていた。
イ会長「理事の方々、ずいぶんお忙しいようですね」
キム理事長「会長。告知をやり直し、今日はこのまま解散なさった方が」
イ会長「そうしましょう」
「改めてお目にかかります」イ会長の声に合わせ、皆が一斉に立ち上がり、粛然と退場する。
「1対0だ」チェ理事がウシクに囁いた。
外部法務チーム弁護士「はぁ、一触即発だな。我々も帰ろう。(スジンに)とりあえず行きましょう、副代表」
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ジュウンたちがビルの外へ出てきた時、ちょうどヨンホの乗り込んだ車が走り去るところっだった。
スジン「シンデレラのガラスの靴、キム・ヨンホ理事長は見落としたみたいね」
ジュウン「?…何ですって?」
スジン「それとも、”鶏を追いかけた犬、屋根を見上げる”ってところかしら?」
ジュウン「(怒)鶏になって追いかけられてみる?!」
「みますか?」語尾を言い直し、ジュウンはそれでも苛立ってぼやいた。「はぁ、全く」
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「チェ理事側が理事たちをあんなふうに動かすとは思いませんでした」運転しながらミン室長が言った。
ミン室長「私の手落ちです」
ヨンホ「VVIP検診センターの資料を入手してください」
ミン室長「はい。すぐ用意いたします」
ヨンホ「思ったより… 欲深い人だな」
彼はガフンで頭を下げるジュウンの姿を思い浮かべた。
携帯電話を出し、ジュウンへの発信ボタンの上で少し躊躇うと、そのまま窓の外をぼんやりと見やる。「…。」
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ジュウンはちっとも鳴らない携帯を睨んだ。「電話1本掛けてこないなんて!」
「…大丈夫みたいね」そう言い聞かせ、携帯をテーブルに戻す。
服を整理していた彼女は、ふと手に取った黒いドレスに首を傾げた。「?!」
それは… スリムになった自分を妄想した、あのときのドレス?!
それからというもの、彼女はすっかり痩せた体にドレスを着て、化粧をし、ハイヒールを履き、鏡の前でひとしきりポーズを取った。
と… 急に虚しさと寂しさが襲ってきて、ベッドに体を横たえる。
昼間、自分の前を通り過ぎたヨンホの姿が、しきりに思い出された。
彼女は起き上がると、電話を掛ける。「お母さん?」
母(電話)「どうしたの?何かあったのかい?」
ジュウン(電話)「何もないよ。お母さん、私、すごく痩せたの。昔と同じくらい。超キレイよ」
母「(笑)私の子なんだから。ご飯は?」
ジュウン「もう、毎日そればっか。ご飯食べ過ぎて太ったのに!何で起きてるの?」
母「寝なきゃね。出汁をとるのにイワシのワタを取ってたんだよ」
ジュウン「出汁とるのに絶対ワタ取らなきゃいけないわけ?」
母「この間は豚の頭のことそんなふうに言ってたけど、今度はイワシのワタかい?女の子がひねくれて」
「お母さん」ジュウンは穏やかに言った。
母「言ってごらん」
ジュウン「ありがとね。こんな美人に育ててくれて」
母「この子ったら、つまらないことを。母の日じゃあるまいし。美人なのは生まれつきだよ。つまんないこと言ってないで、さっさと寝なさい」
ジュウン「わかった。お母さんも寝てね。あ、手首治しなよ。湿布ばかりしてないで」
母「わかったってば」
「何でわかったのかしら?」母は電話を切り、思わず手首の湿布を見た。「あの子オバケだわ」
+-+-+-+
電話を切った途端、すぐさま鳴り始める。「?!」
ヒョヌからだ。「…あぁ、ヒョヌ」
「…それどういうこと?!」ジュウンは驚いて立ち上がった。
ヒョヌ(電話)「あんたがつき合ってるキム・ヨンホがジョン・キムだって!」
ジュウン(電話)「あんたが何で知ってんのよ?!」
ヒョヌ「それにガフンの理事長って何よ?」
ジュウン「!…何で知ってるんだってば!!!」
ヒョヌ「今ネットで大騒ぎなんだから」
ジュウンは慌ててホットキーワードを確認した。
1位 ジョン・キム 正体
2位 Gグループ 後継者 K
3位 ジョン・キム アンナ・スー スキャンダル
4位 キム・ヨンホ
5位 Gグループ
6位 Gグループ 後継者
… … …
ジュウン「!!!!!」
ニュースには、ヨンホがアンナ・スーと撮られた写真が飛び回っていた。
以前のような顔がよくわからない写真ではなく、ハッキリ映っている。
見出しには『みだらな私生活の主人公ジョン・キム、彼は伝統と名誉を重んじるGグループの後継者…』とあった。
すぐにヨンホに電話を掛けてみる。
そのまま留守番電話サービスに繋がり、彼の応答はなかった。
ジュンソンとジウンも同様だ。
居ても立ってもいられず、彼女はコートを掴み、家を飛び出した。
と…
ジュウン「あっ!」
フードを被り、じっとそこに立っていたのは…ヨンホだ。
彼は、成り行きで美しく着飾ったまま出てきた彼女を、不思議そうに見つめた。「誰だ?この人は」
ヨンホ「家を間違えたのかな」
ジュウン「…一体どうなってるんですか?」
「…。」彼はスルリとフードを外す。「どこかいいところに行くみたいだな」
ジュウン「どうして電話に出ないの?はぁ、ビックリしたわ。大丈夫なんですか?」
動揺をおさえられない彼女を前に、ヨンホは不思議なほど静かにうなずいた。
ジュウン「ミン室長は?ホテルに行ったほうが良さそうだわ」
ヨンホ「…。」
ジュウン「…。」
ヨンホ「家の前にたくさん記者がいて… 家に帰りたくないんです。ホテルだって同じ。ホテルに泊まりたいと思いますか?」
ジュウン「…。」
それは、かつての家を出て、モーテルに泊まろうとしたとき、引き止めたヨンホに彼女が言った言葉だ。
懐かしい会話を思い出し、二人は小さく微笑んだ。
ジュウン「部屋は一つだし、お手洗いだって一つだけど… 入って」
ヨンホ「…。」
ジュウン「あなたにとっての… 地球外に」
彼女は… かつて彼がそうやって自分を救い出してくれたように、その体を優しく確保した。「搭乗、出発」
+-+-+-+
ここでエンディングです。
今週も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!
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