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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

ホテル・デル・ルナ7話あらすじ&日本語訳~後編

   

IU(イ・ジウン)、ヨ・ジング主演のtvNドラマ『ホテル・デル・ルナ(호텔 델루나 ホテル・デルナ/ホテル・デルーナ)』7話後半のあらすじを、セリフの日本語訳もまじえて紹介していきます。

13号室様救済大作戦

会社の前に停めた車から降りてきた男…… 動画流出事件の主犯格を、チャンソンとマンウォルは遠巻きに眺めた。

チャンソン「本当に羽振りがいいな。ぶっ殺したくなるほど」
マンウォル「あんまカッカしなさんな。運気が落ちるから」

「すごく美味しいわ」マンウォルがクッキーの容器を差し出す。ピンクの可愛らしいクッキーが底に1つだけ残っていた。「食べてみて」

チャンソン「結構です」
マンウォル「最後に残ったのが一番美味しいものよ。霊だって一番悪いヤツを最後に残してるでしょ」
チャンソン「だから、あいつのところに間違いなく現れますよ。携帯電話に映像が届く前に、それをデル・ルナへ持っていけばいいですよね」
マンウォル「さぁね。一番美味しいのを目の前にして、素直についてくるかしら」
チャンソン「あんなヤツが成功するなんて、神は本当に不公平ですね」
マンウォル「だから私も嫌い」

マンウォルは最後のクッキーを口に放り込み、空容器をチャンソンに押し付けた。

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「ホテル・デル・ルナ?」チャンソンの差し出した名刺を、流出男は怪訝そうに見た。

流出男「デル・ルナ… 最近オープンしたホテルのようですね」
チャンソン「いいえ。とても歴史あるホテルです」

マンウォルは素知らぬ顔で飾り棚を物色中だ。

流出男「私どものサイトに広告掲載をご希望ですか?」
チャンソン「まさか。ホテルのお客様のことで参りました。お客様がそちらにとても会いたがっておられまして」
流出男「私に?どなたなんですか?」
チャンソン「そちらにかなりの怨恨をお持ちの方です」

「私に?」男は苦笑いを浮かべる。「誰かに恨まれる覚えはありませんが」

そこへ後ろでシャッター音が響いた。
棚の上の写真をマンウォルが撮影している。

流出男「何をしているんです?」
マンウォル「すごくいいヨットを持ってるのね。私もこういうのを1隻買おうと思って」
チャンソン「(男に)私どものホテルの社長です」

「あらまぁ」マンウォルは旅行中の風景らしき写真に次々とシャッターを切る。「素敵なところへいらっしゃってるわねぇ」

マンウォル「私も死ぬ前にこういうところへ行っとけばよかった」

一番右の写真にシャッターを切った瞬間、男が手で遮った。「おやめください」

流出男「人のプライベートな空間で無闇に写真を撮るのは失礼ですよ」

「そう?」マンウォルはキョトンして答え、男の尻に向けてまたシャッターを切った。

流出男「な、何をするんです?」
マンウォル「(写真を見せ)ケツにズボンが食い込んでるわ」
流出男「ちょっと!」
マンウォル「こうして無理やり撮った写真をサイトに上げると、1枚いくら貰えるの?100ウォン?200ウォン?」
流出男「…。」
マンウォル「そうなると、ヨットを買ったり旅行に出掛けたりするには、どれだけたくさん上げなきゃいけないかしら。100万枚くらい?」
流出男「あんたがた、何か探ってるのか?記者か?警察か?」
チャンソン「…。」
流出男「ホテルだとか何とか… 全部詐欺だろ。どおりで聞いたこともないホテルだと思ったんだ」
マンウォル「詐欺じゃないことをお分かりいただくには、一度ご招待しないとね」
流出男「警備員を呼ぶ前に、今すぐ出ていけ」

マンウォルの挑発に男が苛立っているのを見て、チャンソンはテーブルの上の携帯電話をさっと懐に収めた。

マンウォル「我がホテルが見えたら、ぜひお越しくださいな」

「行きましょう」チャンソンが声をかけた。
マンウォルは去り際に壁にかかっている教訓を読み上げる。「お前の最善を尽くせ。あとのことは神がやってくださる…?」
「あはは」マンウォルが笑って男を指差した。「あんたが?こんなの信じてるわけ?」

流出男「信念に沿って誠実に生きてきた人間だぞ」
マンウォル「あんたの最善に対して、神のくれた生活がこういうことなら… 神って酷いわね」

+-+-+-+

男の携帯電話を急いでホテルへ持ち帰ったものの、一向に動画が届く気配はなかった。
最初に気づいたのはチャンソンだ。「携帯電話に届くとは限りません」

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「防犯カメラは確認したのか?」流出男は携帯電話が見当たらず、苛立ちをつのらせていた。

流出男「昼に来てたヤツらが盗んで行ったに違いない」
秘書「それが… その時間の映像がすべて削除されていまして」
流出男「そんなことあるか!防犯カメラはいくつもあるんだぞ。しっかり探せ」

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もう一度男の会社に行くと言うチャンソンを、マンウォルは止めた。「あんたに出来ることはもうないわ」

マンウォル「あとは任せましょう」
チャンソン「任せるって誰に?」
マンウォル「麻姑神が行くはずよ」
チャンソン「!」
マンウォル「どんな姿で行くのか、私も気になるわ。慈悲深い姿か、残忍な姿か」

+-+-+-+

夜が更けていった。
社長室に残って防犯カメラの映像を待っていた流出男も、そろそろ帰ろうと立ち上がる。
ノートPCの端に通知が上がったのは、そのときだ。

『お待ちになっていた映像です』

男はすぐさま届いたAVIファイルをクリックし、首をかしげる。「何だこれは?」
部屋の中のベッドに、女が座っている。

流出男「防犯カメラの映像じゃないぞ」

気味が悪くなって電源ボタンを押すも、全く反応しない。
男はノートPCを閉じ、社長室を出た。

その途端、オフィスのPCが次々と灯る。
恐ろしい女の形相が画面いっぱいに映し出された。

流出男「わぁ!」

男が廊下に出ると、大型モニターの中に同じ女が現れた。

流出男「…!」
霊「私を見て」
流出男「な…何だ?!」
霊「殺してあげる」

霊の真っ赤な目に睨まれ、男は体を縛られたように動けない。
だんだん近づいてきた女が、画面から手を伸ばしてきた、

次の瞬間…

モニターが粉々に砕け散り、霊の体から火の粉が上がり始めた。
麻姑神が現れたのだ。

麻姑死神「お前は人間に危害を加えた悪霊だ。このまま消滅せよ!」

悲痛な叫び声と共に、霊の体は瞬く間に赤い火の粉となって立ち上り、消滅していった。

+-+-+-+

「ク支配人、随分胸を痛めているようですわ」バーのカウンターでソヒが言った。
男の会社に大急ぎで駆けつけたチャンソンは、13号室の霊が灰になるのを目の当たりにしたのだ。

ソンビ「お客様を何人かもてなしたからと得意になっていたから、いいお灸になったでしょうな」
ソヒ「本気だったから、辛いでしょう。ク・チャンソンは本当にいい青年ですよ。嫌うのが申し訳ないですわ」

+-+-+-+

執務室で物思いに耽っているチャンソンの元に、ヒョンジュンがやって来た。

ヒョンジュン「支配人がもっと早く着いていたとしても、どうにもならなかったはずですよ。神がそう決めたんですから」
チャンソン「ここにいる方々もああなる可能性が?」
ヒョンジュン「消滅ですか?そうですね、僕らもみんな霊魂ですから。あの世へ行かなきゃいけないのに、この世に残っていると、いつだってそうなる危険はあります」

「危険なのに、何で残ってるんだ?」チャンソンの胸はさらに痛むばかりだ。

チャンソン「君もあのお客様のように、悲しく辛い死だったのか?」
ヒョンジュン「…。」
チャンソン「ここに長くいる方々も皆そうなのか?ソンビさんも客室長も」

我がことのように悲しむチャンソンに、ヒョンジュンは穏やかにうなずき、目を潤ませた。

ヒョンジュン「だけど僕らは外へ飛び出して面倒を起こしたりはしません。心配しないでください」

おもてなしは最後まで

マンウォルは心静かに招待状をしたためた。

【ホテル・デル・ルナにあなたを招待します 社長 チャン・マンウォル】

「送っておくように」と封筒を渡され、チャンソンは怪訝な顔をする。「何です?」

マンウォル「招待状よ。招待することになっていた人がいるでしょ」
チャンソン「あの人を招待するんですか?お客様はもういらっしゃらないのに」
マンウォル「私たち、お客様をまともにもてなせなかった。せめてお客様が望んでいらしたことを叶えて差し上げるべきじゃない?」

「最善を尽くしてね」マンウォルはそう言って微笑んだ。

+-+-+-+

「縁起が悪い」招待状を受け取った男は、身震いしてそれをゴミ箱へ投じた。
だが、それで終わるマンウォルではない。
招待状から飛び出した文字が空中を漂い、男の車へと吸い込まれていく。
カーナビゲーションに導かれるまま、男はいつのまにかデル・ルナに到着していた。

流出男… チョン・ウンソクは、チャンソンの顔を見て「あっ」と指をさした。「あんた!」

チャンソン「チョン・ウンソクさんのための部屋をご用意してあります」
ウンソク「実在するホテルだったんだな。どうやった?カーナビをハッキングしたのか?」
チャンソン「社長の招待状を受けて、いらしたじゃないですか」

「ご案内します」薄暗い廊下を進み、チャンソンは突き当りの扉の前で足を止めた。「この部屋です」
13号室だ。

チャンソン「先日お話しした、あなたに会いたがっていたお客様がお泊りになっていた部屋です」
ウンソク「…。」
チャンソン「恨まれる覚えはないんですよね?心当たりでも?」
ウンソク「あんたらが俺にどうしてこんなことをするのか、確かめてみるさ」

ウンソクは扉を開け、中へ入った。
そこにあったのは… 生活感のある普通の部屋のようだ。
「ここは…」彼にはこの部屋に見覚えがあった。

チャンソン「どこだかわかりますか」
ウンソク「俺のアパートだ」
チャンソン「ここであなたがやったことも覚えていますか?」

ウンソクは後ろにある冷蔵庫に目をやった。
冷蔵庫の上に、こっそりカメラが仕込んである。

学生時代、同じ学科のガヨンを連れ込み、眠っている彼女にイタズラをして、こっそり撮影したのだ。

ウンソク「この部屋がどうしてここに?こ、ここは何だ?」
チャンソン「ホテルです。あの世とこの世の境にあって、霊魂が泊まっていくホテルですよ」
ウンソク「冗談はよせよ。そんなわけあるか」

呆れてウンソクが外へ出ると…
彼は車の運転席にいた。「夢だったのか」

「夢じゃないわ」助手席にマンウォルがいる。

ウンソク「あんた何なんだ?!」
マンウォル「私がホテルに招待したのよ」
ウンソク「あそこは夢じゃなかったのか?」
マンウォル「夢で来られる場所じゃないわ。死なないと」
ウンソク「お、俺は死んだのか?」

「ふはっ」マンウォルが笑う。「死んだわけじゃないけど」

マンウォル「ちょっと気になることがあってね、あんたの霊魂を連れてくるために、生と死の境目に停めておいたの」
ウンソク「え?」

突然けたたましい音が鳴り始めた。
踏切の警告音だ。

ウンソク「?」

踏切のど真ん中で立ち往生しているではないか!
ウンソクは慌てて出ようとするが、ドアが動かない。

マンウォル「何を焦ってんのよ。気になることがあるって言ったでしょ」
ウンソク「な、何が気になるんだよ?」
マンウォル「あの部屋に行って、思い出した?」
ウンソク「…。」
マンウォル「あんたに会いに行ったお客様。あの人が誰だったのか…思い出せる?」

「あの女…」ウンソクは会社のモニターから手を延ばしてきた女の姿を思い浮かべた。「誰なんだよ?」

マンウォル「あんたが殺したんでしょ」
ウンソク「俺は人を殺したことなんかないぞ」
マンウォル「殺したわ。あんたが丸裸にして放り出したせいで、周囲の視線に突き刺されて死んだのよ」

「思い出しなさい」マンウォルは繰り返した。

ウンソク「わからん。あいつが誰なのかわからないんだ」
マンウォル「あんたがやったことなのに、わからないわけないわ。努力しなさい!」
ウンソク「あぁ、俺がやったのは確かだけど、どの女のことかわからないんだ!」
マンウォル「!」

左側から列車が近づいてくる。
ぶつかる!!!
男が頭を抱えた次の瞬間…
何事もなかったようにそこは静かになっていた。
助手席のマンウォルもいない。

ウンソク「夢だったんだな。夢だ。死ぬかと思った」

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「まともに答えてもいないのに、なぜ帰したんです?」13号室に戻ってきたマンウォルを、チャンソンは責めた。

マンウォル「私が気になっているのはそこじゃないの」
チャンソン「?」
マンウォル「あいつが最悪の人間だってことを見せるために、私は最善を尽くしたわ。さぁ、神はどうするかしら」

+-+-+-+

チョン・ウンソクは車のエンジンボタンを押した。
依然として車は踏切の真ん中に停まったままだ。
そのとき、ウンソクは「あっ」と声を漏らす。「思い出した。ユン・ガヨンだ」

ウンソク「そうだ。自殺したって言ってたな。やっと思い出した」

アクセルを踏んだものの、ブーンと音がするばかりで前に進まない。「?」
そのうち、また踏切の警告音が鳴り始めた。
車も進まなければ、ドアも開かない。

ウンソク「!!!」

ふと目の前を見ると、見知らぬ誰かが立っていた。

ウンソク「?」

次の瞬間、走ってきた列車がウンソクの車を弾き飛ばした。

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テレビが列車事故について伝えていた。

「今日午前、京釜線で起きた列車事故の死者は、ウェブサーバー業者、WORLD DISKのチョン・ウンソク代表と確認されました。チョン代表は違法ポルノサイト組織の運営および資金隠匿容疑で警察の捜査を受けており、事故の詳しい経緯はまだ明らかになっていません。警察は違法ポルノサイトと事件に関係性があると見て、組織員の取り調べをしていますが、まだ嫌疑が明らかになっておらず、調査は難航しています。チョン・ウンソク代表の車両のナビゲーションとブラックボックスに…」

亡くなったガヨンの姉も、心静かにニュース画面を見つめた。「いちおう神はいるようね」

妹を見守り続けて…

ユナはその後入院していた。
ヒョンジュンが見舞いに来て、彼女はロビーで満更でもない様子だった。

ユナ「体は良くなったわ。学校に行くのが嫌で入院したの」
ヒョンジュン「クラスメイトには虫にビックリしたってことにして、学校に行きなよ」
ユナ「あんたさ、そんなに学校が好きなら、私と一緒に通おうよ。この間みたいに、周りに姿を見せればいいでしょ?」
ヒョンジュン「あれ、長時間は出来ないんだ。特に昼間は」
ユナ「じゃあ、今から私と出掛けない?美味しいもの奢るよ」

向こうから誰かが歩いてくる。
車椅子に乗った女性の隣に、男性が付き添っていた。
ふたりとも年齢は70を超えているようだ。

「お兄様」女性が言った。
逆の方に手を伸ばして男性を探し、不安な表情を浮かべる。
視力を失っているのだ。
男性がさっと彼女の手を握った。「ここにいるよ」

ヒョンジュン「…。」

車椅子の女性が前を通り過ぎるのを、ヒョンジュンはじっと見送る。

ユナ「あのおじいさん、この病院の創立者なんだって。キム・ユナの父親と知り合いで、挨拶もしたわ」
ヒョンジュン「…。」
ユナ「それにね、不思議なことにおじいさんの名前があんたと同じなの。チ・ヒョンジュンよ」

「お兄様」そうやって自分を呼ぶ幼い妹の姿を、ヒョンジュンは思い浮かべていた。「…。」

ユナ「チ・ヒョンジュン?」

心ここにあらずのヒョンジュンにユナが呼びかける。
「?」彼らの前を通り過ぎたチ・ヒョンジュン氏が不思議そうに振り返った。

ユナ「あ、すみません。おじいさんを呼んだわけじゃないんです」

老人に頭を下げ、向き直ったときには、ヒョンジュンの姿は消えていた。

ユナ「何よ。いつも黙って消えちゃうんだから」

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ソヒたち同僚も、ヒョンジュンの妹のことが気になっていた。

ソヒ「ヒョンジュンの妹、もうかなりの年齢ですよね」
ソンビ「目が見えず、体の具合も良くないらしい。じきにヒョンジュンを見送る日が来るかもしれませんな」

二人がロビーにいると、先日大喧嘩をした夫婦が別々に現れた。
妻はやはり若い男と一緒だ。
男性は若くして死んだ初恋の人だったのだ。
「俺は初恋のお前と生涯一緒にいたんだから、お前も初恋の相手と無念を晴らしてから来い」男性はそう妻に言い残し、先にあの世へと旅立った。

#この夫の言葉、ちょっとグッと来ました。悔しさは全然隠せてないんだけど、数日デル・ルナにいる間、愛する妻の幸せをずっと考えていたんでしょうね。

人間の望む神?

チャンソンが庭園へやってくると、木の下に先客がいた。
花売りの麻姑神だ。
「?」チャンソンの不機嫌な表情を、麻姑神はチラリと窺う。「怒ってるのね」

チャンソン「…。」
麻姑神「妹もずいぶん怒っていたわ。恐れ多くも神を試すなんて、とね」
チャンソン「お客様のためにあの姿でいらっしゃったのなら、歓迎したはずです」
麻姑神「望む姿で来てほしいなら、自分から努力しないと」

麻姑神は笑った。「あなたはよくやっているようね」

麻姑神「花が咲いたわ」

「?!」驚いてチャンソンが見上げると、木の枝先に青いツボミが膨らんでいる。

麻姑神「しっかり面倒を見て、送り出してやりなさい」

「綺麗だねぇ」花に笑みを浮かべる麻姑神の言葉に、チャンソンは海を思い出した。
マンウォルと眺めた美しい夕暮れの海を。

チャンソン「綺麗ですね。…悲しくなるほど」

ひまわり畑の秘密

列車事故で死亡したチャン・ウンソク氏に関する続報をテレビが報じていた。
隠していた裏金が発見されたのだ。
ウンソク氏の故郷にあるひまわり畑に埋められていたという。

「あのひまわり畑の持ち主、あんたといい勝負の堅物よね」マンウォルが可笑しそうにチャンソンに言う。

マンウォル「現金が40億も隠してあるのがわかったら、自分の懐に入れちゃえばいいのに。何で通報しちゃうわけ?」
チャンソン「あのお金のために、社長室にひまわり畑の写真が置いてあったんだな」
マンウォル「え?」
チャンソン「ほら、カメラで撮ってたじゃないですか。あぁ、だから写真を撮られて神経質になっていたんですね」
マンウォル「写真?」

そうだ。
ウンソク氏のオフィスに飾ってあったフォトフレーム。
ひまわり畑の写真にカメラを向けた時、ウンソク氏は手で遮ったのだ。

「!!!」マンウォルが目をまんまるにした。「何てこと!」

マンウォル「お金の畑を目の前にして、気づかなかったなんて!あー、訊いときゃよかった!あー私のひまわり畑!あー私の40億!」
チャンソン「なんであなたのお金なんですか。無茶な所有権の主張です」

「私のお金」マンウォルは切ない眼差しでひまわり畑を見つめた。

加速する時間

アメリカ時代のガールフレンド、ミラが自宅を訪ねていた。
お目当てのチャンソンはあいにく外出しているという。
サンチェスにヨットを借りて、勤め先の社長とデートに出掛けたと聞き、ミラは顔を曇らせた。

+-+-+-+

「40億が吹っ飛んだのに、人のヨットで遊びに行く気分じゃないわ」港を歩きながらマンウォルが言った。

チャンソン「何度も言いますが、あなたのお金じゃありませんから。写真1枚撮ったからって自分のお金だと思うなんて」
マンウォル「もういいって。嘘でもいいから、“ショックでしょうねぇ。どうでしょう、ヨットでも買いましょうか?” そんなことも言えないで文句ばかり」
チャンソン「それなら、僕がヨット1隻買って差し上げますよ」
マンウォル「?」

チャンソンはスマートフォンを取り出し、周囲に停泊しているヨットを撮り始めた。

チャンソン「ほら、写真を撮ったから、チャン・マンウォルさんの物です♪」

#しょーーーもなすぎる(笑)

マンウォル「(ムスッ)」
チャンソン「自分のものでもないのに悔しがるのは、泥棒の考え方です」
マンウォル「私はもともと泥棒よ。夢で見てないの?」
チャンソン「あなたたち一団、盗賊だったんですか?あなたと結婚した男性は身分が高そうでしたけど」
マンウォル「結婚?私が?」

豪華な真紅の衣装を着て寝室で待つマンウォルの元へ、男性が入ってくる場面を、チャンソンは夢で見ていたのだ。

チャンソン「赤い婚礼服を着たあなたを見たんです。華やかな服だったので、身分の高い人と結婚したんだろうと」

「あれは…人の婚礼服を盗んで着たのよ」マンウォルが少し悲しげに視線を逸らす。

マンウォル「ク・チャンソン、私は悪い人間だった。もちろん今だって悪いけど、前は遥かに悪かったの」
チャンソン「…。」
マンウォル「私の面倒を見るうちに、どんなに悪い人間だったか、だんだんわかってくるはずよ」
チャンソン「…。」

そこへチャンソンの電話が鳴った。
「どうした?どこにいるって?」電話をとったチャンソンが、あたりをキョロキョロと見回す。

向こうで手を振っている女性の姿に、マンウォルは凍りついた。「!!!」
彼女は…

ミラ「チャンソン」
チャンソン「あぁ、ミラ…」

止まっていた時間が、激しく動き始めた。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

今回感じたのは、チャンソンが完全にデル・ルナ側の人間になっていたこと。
共通の憎い敵がいたことで、チャンソンとマンウォルが最初から同じ方向を向いていたことが大きかったですね。
ホテルの同僚たちもチャンソンに対する信頼がぐんと増していて、嬉しいところ。
13号室の女性は不憫な人でしたが、復讐場面が毎回どうにも気味が悪かったので、ひとまず区切りがついて良かったです^^;

また、麻姑神(悪霊の取締をしていた4番目の麻姑神)は今回、悪人とはいえ生きている人間の命を奪ったわけで、そういうのはいいんだろうかと、ちょっとモヤモヤしたりしましたです。

ではでは!

 - ホテル・デル・ルナ