韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

スイッチ-世界を変えろ 14話 あらすじ&日本語訳

      2018/04/25

チャン・グンソク主演SBS韓国ドラマ『スイッチ-世界を変えろ』14話あらすじを、セリフの日本語訳を混じえて紹介していきます。

+-+-+-+

今日も上機嫌で登庁したペク検事(ドチャン)は、執務室へ入ったところでキョトンとして立ち止まった。「?」
奥で何やらキャンパスに絵筆を走らせてるハラを、捜査員たちが遠巻きに見守っている。

ペク検事(ドチャン)「コ係長、何をしてるのかオ検事に訊いていただけます?」

「はい」コ係長が進み出た。「オ検事」

コ係長「何をなさっているのか訊いてくれと、ペク検事がおっしゃってますが」

「創作中だから邪魔しないでと伝えてくださいな」背を向けたまま、筆を止めることなくハラが言う。
「…。」コ係長は困った顔で引き返した。「その…」

コ係長「創作中だから邪魔しないでと伝えてくださいな… とおっしゃいました」
ペク検事「?」

+-+-+-+

芸術作品を仕上げると、ハラは包んだ絵を抱えて部屋を出た。
エレベーターを待っているところへ、ドチャンがやって来て隣に立つ。

ドチャン「薬は薬剤師に、絵は画家に」
ハラ「…。」
ドチャン「誰でも描けるもんじゃない。対象を把握して、構図も上手く捉えないと。筆握って躍起になったからって、絵になるのか」
ハラ「…。」

エレベーターの扉が開き、ハラが乗り込む。
彼女が向き直ると、ドチャンの目が鋭く光った。「悪いヤツには、悪いヤツが立ち向かうべきだ」

ハラ「!」

ハッとして目を見開いたハラの前で、扉がスーッと閉まった。

「…。」ドチャンは湿った溜息とともに、伝わらなかった一言を吐いた。「…傷つかないといいけど」

#ハラが絵を描いて出掛けるのを見て、ドチャンはピピッと勘づいたわけですね^^ このシーン、二人とも眼差しが一瞬で変わるのがすごく印象的です♪ドチャンはコミカルとシリアスのメリハリがいい。

+-+-+-+

「オ・ハラです」ハラはクム代表に名刺を差し出した。
フィールギャラリーの彼の部屋を訪ねたのだ。

クム代表「(名刺を見て)ソウル中央地検…。検事さんが私にどんなご用件で?」

ハラは持ってきた自画像の包みを剥がし、差し出した。「私が描いたんです」

クム代表「アマチュアにしてはなかなかの腕前ですね」

#いちおう書いておきますが、お世辞です!(笑)

ハラ「それなら、高く売っていただけます?」

「はははっ」クム代表が笑う。
「トンヨン製粉のファン・ボムド社長…」ハラの言葉に、クム代表の笑みがサッと引いた。

ハラ「…麻薬の製造と流通に関する法律違反で逮捕されたのはご存知ですね?」

クム代表が無言で頷いた。

ハラ「麻薬を扱っていたのは確かなんですが、妙なことに懐はすっからかんなんです。絵を買うのに注ぎ込んでしまって」

「ふふふ」クム代表は小さく笑い、うつむく。

ハラ「中南米の新人画家たちの作品で、高く見積もっても100万ウォン程度の絵を、5億、10億ウォンで販売なさってますね」
クム代表「芸術は価格が決まっているものではありません。将来の価値を考え、購買者が主観的に決めるんです」
ハラ「それなら私の絵も将来の価値を主観的に見て、買っていただけそうですね」
クム代表「購買者が出るかはわかりませんが、お望みであれば、私が個人的に5億で買って差し上げましょう」

「…。」ハラが思わせぶりに視線を外す。「美術品を使った脱税、資金洗浄、賄賂まで…」

ハラ「私は今、その現場にいるんですね」
クム代表「…ほんの一部の話に過ぎませんよ」
ハラ「その一部がここなら、問題だわ」
クム代表「私が絵画で不当な利益を得たなら、控訴なり捜査なりなさってください。謹んでお受けしましょう」
ハラ「…。」
クム代表「ファン・ボムド社長の件は強力部が捜査中だとか。刑事6部の管轄ではないはずですが?」

ハラは小さく微笑む。「検察の動向をよくご存知ですね」

クム代表「刑事出身ですので、それくらいは知っていますよ」
ハラ「あぁ、刑事ですか」

「ふふふ」と笑い、クム代表はひそかに顔を引きつらせた。

+-+-+-+

執務室へ戻り、ハラは持ち帰った絵を乱暴にデスクに置いた。
「…。」椅子に腰をおろし、彼女は深く考え込む。

コ係長「この絵、このまま置いておくんですか?」
ハラ「…。」
コ係長「人には素晴らしい才能があると思いますよ。でも、オ検事はこのままず~~っと検事の仕事をなさった方がいいと思うんです」
ハラ「…。」
コ係長「だからってこの絵が下手だとか、見るに耐えないとか、そういうわけじゃないですよ」

「あははは」笑うコ係長に、ハラは異論を唱えた。「何言ってるんですか。これ、5億で買うって人もいるのに」
「どこのバカが5億で… 」思わずヘラヘラと笑い、コ係長は我に返って咳払いをした。「誰が?」

ハラ「フィールギャラリー」

「フィールギャラリー?」コ係長がピクリと眉を上げる。「クム・テウン?」

ハラ「ご存知なんですか?以前は刑事だったって」
コ係長「えぇ。一度行きましたよ。自殺だか他殺だか、調べろって言われて」
ハラ「調べろって?」

「ペク・ジュンス検事に頼まれましてね」コ係長の顔に仄かな幸せがにじむ。

ハラ「!」
コ係長「あぁ、あの時のことが懐かしいな。ペク検事と私で”兄さん、弟よ”なぁんて、食べながら二人だけの秘密だって。そこでオ検事には内緒でやってくれって」

「…。」そこまで言ってしまってから、コ係長は凍結した。「!!!」

+-+-+-+

コ係長はハラの待つ取調室のドアを恐る恐る開けた。「…オ検事」

ハラ「?」
コ係長「くれぐれもお願いします。ペク検事には内緒に」
ハラ「えぇ」

渋々差し出した資料の封筒を、コ係長はそれでも手放せなかった。

ハラ「ペク先輩が内緒でコ係長に頼んで、それが私の知るところになったってこと、今度は私たちだけの秘密ってことに」

封筒を掴み、ハラが一気に奪い取る。
大きな背中を丸め、コ係長はガックリとうなだれた。

コ係長「…。」
ハラ「お疲れ様でした♪」

「はい」資料に後ろ髪ひかれながら、コ係長は背を向けた。

+-+-+-+

誰もいない取調室で、ハラはさっそく資料を調べ始めた。

『犯罪・捜査協力への回答書』

対象者の氏名欄にはサ・マチョンとある。
その下へたどっていくと、サ・マチョンの前科が記されていた。
1993年窃盗、1995年詐欺、1996年詐欺。

ハラ「!」

めくってみると、その下は死亡鑑定書だ。
1998年4月22日。自殺と赤い文字で記されている。直接的な死因は不明となっていた。

「詐欺…?」ハラの脳裏にある場面が蘇る。
立派な詐欺師になった秘訣は?と訊いた彼女に、ドチャンは言ったのだ。「早期教育の賜物だ」と。
「…。」ハラの中に一つの確信が生まれた。

+-+-+-+

ハラが会いに行ったのはジュンスだ。「サ・マチョン、サ・ドチャンの父親の可能性が高いわ」

ハラ「1998年自殺したとあるけど」
ジュンス「自殺?!」
ハラ「サ・ドチャンは他殺だと信じてるみたい」
ジュンス「…。」
ハラ「サ・ドチャンは子どものとき間違いなく何か見たのよ。他殺だと確信するだけのものを」
ジュンス「それで僕らに協力したんだろうか」
ハラ「目標が一緒だったんだわ。”ヒグマ”よ」

「整理すると…」ハラが手元の紙に書き始める。

ハラ「サ・マチョン、その息子サ・ドチャン。それにヒグマ」

3者の名前を記し、三角形に結ぶ。「この3人は関連してる」

ハラ「サ・ドチャンはヒグマが父親を殺したと確信してるわ」(←ん?
ジュンス「…。」

「もう一人いる」そう言って、彼女は三角形の外に名前を書き足した。「クム・テウン」

ジュンス「クム・テウン?」
ハラ「当時サ・マチョンを追ってた刑事。今はフィールギャラリーの代表よ」
ジュンス「!」
ハラ「ファン社長の麻薬資金、クム・テウンのフィールギャラリーを通して洗浄された状況が窺えるわ。だけど、強力部に移ったから捜査できずにいるの」
ジュンス「…。」
ハラ「理由はわからないけど、サ・ドチャンは私に内緒でクム・テウンに会ってる。2人の間に何かあるってことよ」

「…。」じっと考えを巡らせていたジュンスが、彼女の紙とペンに手を伸ばした。
ヒグマとクム・テウン、それぞれの名前を丸く囲む。「2人じゃなくて… 」
そして、2つの名前をイコールで繋いだ。「1人だとしたら?」

ハラ「!!!」

+-+-+-+

チェ前総理が秘書たちを伴って車に乗り込んだ。
盤浦大橋を渡り、車はハンドルを大きく西へ切る。

「あれ?」後ろをつけていたトラックの運転席で、ボン監督が首を傾げた。

地図を大きくする
2018.4.22 | 地図を大きくする ©  NAVER Corp.

トラックの荷台の中で、ドチャンたちも驚いてモニターを見つめた。
車が意外な方向へ向かっているのだ。

ウンジ「あれ?右に曲がっちゃった」
インテ「納骨堂へ行くんじゃなさそうだ。納骨堂は春川だろ。正反対だぞ」

「ドチャン、もう帰ろう」運転席でボン監督が言う。「ガソリンが勿体ない」

ウンジ「あんまりガッカリしないで。上手くいかないときだってあるよ」
ボン監督(声)「4月4日はチェ・ジョンピルにとって何の変哲もない日だったんだ」
インテ「あぁ。俺らにとっちゃ”無駄にした1日”」

「いや」モニターのマップを睨んだまま、ドチャンは呟いた。

ドチャン「諦めたら負けだ。今日のことは今日終わらせる」

+-+-+-+

西へ向かったチェ前総理の車は、寺へ入っていった。
ドチャンたちのトラックも後に続いて入り、目立たないよう建物の裏手へハンドルを切る。

ウンジ「ここ、お寺だね」
ドチャン「(ボン監督に無線で)後をつけてくれ」

ボン監督は登山客に扮し、チェ前総理の入って行った寺の本殿へ向かう。

ボン監督「あそこへ入っていったけど… (看板を見て)漢字がどういう意味なのかさっぱりわからん」

ドチャン「映像で送ってくれ」

リュックのベルトにつけた小型カメラを、ボン監督が指で調節する。
建物の外観が、トラック内のモニターに映し出された。

『極楽寳殿』

ドチャン「極楽…寳殿?」
ウンジ「極… それって何?」
ドチャン「死者の魂を慰める場所だ」
ウンジ「ってことは…法要?」

ドチャンが再び無線のスイッチを入れた。「中を撮ってくれ」
ボン監督は言われたとおり極楽寳殿に近づくものの、入り口を守っていたチェ前総理の護衛に阻まれる。「ここへは入れません」
仕方なく建物の脇へ身を潜めていたところ、しばらく経って動きを察知した。「誰か出てくるぞ」

ドチャン「確認してくれ」

ボン監督は少しだけ手を伸ばし、小型カメラを向けた。

ドチャンたちの見つめているモニターに、極楽寳殿の入り口の様子が届く。
中から出てきたのは…

クム・テウンではないか!
その手にはチェ・ミナの遺影を抱いていた。

ドチャン「!!!」

+-+-+-+

もう一つ、極楽寳殿を窺っている人影があった。
ポン親父だ!

彼は、建物の脇でコソコソ動いている登山客を目ざとく察知する。「あの男は!」
ポン親父は男が急いで向かう先を目で追った。

トラックの荷台を開き、誰かが男を招き入れる。

ポン親父「!!!」

物陰に隠れ、ポン親父は深く息をついた。「ドチャン…」

+-+-+-+

法要を済ませ、チェ前総理は帰りの車の前で立ち止まった。「今年で20年か」

前総理「先立った娘、何が可愛くて年に2度も法要など…」

「もう20年だ」前総理は遠く視線を移す。「やめにしよう」

前総理「もう自分の心に葬ることにする」

「これまでありがとうございました」クム代表が背後で頭を下げた。「どうぞお気をつけて。先生」

前総理「!!!」

※어르신(オルシン)=悩んだ末に「先生」と書きました。年配者に対する一般的な敬称です。これまでクム代表がチェ前総理に対してこう呼びかけることはありませんでした。

車に乗り込み、前総理は静かに呟く。「”総裁”ではなく、”義父”でもなく… ただの年寄りか」
走り去る車を、クム代表が厳しい表情で見送る。
一部始終を、ドチャンはトラックの中から静かに見守った。「…。」

~~~~

20年前 1998年。

クム・テウンは1枚の写真をチェ・ジョンピル議員に差し出した。

クム・テウン「名はサ・マチョン。窃盗および詐欺の前科3犯で、この界隈じゃ有名な詐欺師です」

「こいつが…」チェ議員は写真を見つめ、涙を流す。「娘を殺したのか?」

クム「貴重品を盗みに別荘へ忍び込んだところを見つかり… ナイフで何度も刺して逃げたようです」
チェ「!!!」

実際は違っていた。
チェ・ミナを数度に渡って刺したのはクム・テウンであり、強盗が入ったかのように別荘を荒らし、サ・マチョンの仕業に見せかけたのだ。
首を締められたサ・マチョンは、そばに落ちていたナイフを咄嗟に掴み、クム・テウンの腕に突き立てる。

クム「ナイフからサ・マチョンの指紋が見つかりました」

「指名手配いたします」クム・テウンの言葉に、チェ議員が顔を上げる。「選挙は目前なんだぞ!ヤツらに弱みを握らせるわけにはいかん!」

クム「!」
チェ「マスコミを封じろ。ミナが死んだのを知っているのは、お前と私だけだ。いいか?」
クム「このまま伏せろとおっしゃるのですか」
チェ「馬鹿な。お前が捕まえるんだ。ヤツの首、ここへ持って来い!」
クム「はい」

背を向けようとしたクム・テウンを呼び止め、チェ議員は手元のカレンダーを見る。
「この日だ」6月9日を指し、チェ議員は悲しみに声を震わせた。

クム「?」
チェ「ミナが父親の選挙運動を手伝った帰り… 交通事故で死ぬ日だ」
クム「…。」
チェ「いいな?」
クム「そのように処理いたします」

~~~~~~~~

あれから20年。
ここまで続いてきたチェ・ジョンピルとの忌々しい縁に、クム・テウンは重苦しい溜息をついた。

+-+-+-+

切り立った崖の縁で、ジュンスは眼下をゆったりと流れていく川の水面を見つめていた。

ジュンス「…。」

あの日…

あの日、トラックを避けられずに事故に遭った瞬間から、ずいぶん違う道を来てしまった。
自分が作ってきた道を、瓜二つの詐欺師に明渡し、自分の正義とは正反対のやり方で快進撃を続けている。

「目覚めなかったら、このままあいつと仕事するわよ」
「先輩の居場所はなくなるかも」
「こいつは偽者です!」
「それが先輩の言う”法に従う”ことなの?」

自分自身と、自分ではない自分。
その狭間で、日に日に自分の足元が蝕まれ、崩れていくような気分に陥っていた。

「道徳先生はこのまま正しい道をどうぞ。どちらかを選ばなきゃならないなら、俺は楽な道を行く」
「みんな適当に生きてるのに、ペク・ジュンス、あんただけ教科書みたいに生きてどーすんのよ」
「まわりの方々に準備する時間をあげないと」

「…。」使い込んだ”検事証”をじっと見つめる。本物はこれなのだ。

「ドチャン兄、アバターじゃなくて本物の検事みたいじゃないですか?」

『自分』を明け渡したまま、影に徹しているには、彼にはもう残された時間がなかった。

※これまで数箇所で「海」というセリフがありましたが、川ですね。1話も確認しました。

+-+-+-+

ポン親父は手袋を嵌めた左手をじっと見つめていた。
手袋を外すと、肌色の義手が姿をあらわす。

ポン親父「…。」

~~~~

20年前。
追い詰められたサ・マチョンは、絶壁に腕一本でしがみつき、今にも海の藻屑と消えようとしていた。

#首絞めてた場面からここまで逃げたってことか。切れ切れでよくわからないね。上腕の傷があるかないか、そういうところをヒントに考えないと時系列がつかめない。

「頼む… 助けてくれ!ヒグマ」絶壁の上で見下ろすクム・テウンを、サ・マチョンは必死で見上げた。

サ・マチョン「君の奥さんを殺した容疑も全部かぶって、隠れて暮らすから!息子を連れて、静かに暮らすことさえできれば、見たことについては一切沈黙する。本当だ!」
クム・テウン「沈黙?」
サ・マチョン「君だってわかるだろ。我が子のためなら何だって出来るって。約束するから」

「詐欺師と約束?信じるわけがないでしょう!」助けるどころか、クム・テウンは辛うじて岩にしがみついたサ・マチョンの腕にナイフを突き立て、不敵に笑ったのだ。

サ・マチョン「あぁああ!!!」
クム・テウン「最高の沈黙は死ですよ」

サ・マチョンが叫び声とともに落ちていくのを、クム・テウンは見送った。

~~~~

義手を見るたび、ポン親父… サ・マチョンは怒りを新たにした。「お前たちを… 許すと思ったか?」

サ・マチョン「手も… 人生も… 息子まで失ったんだ。悪魔どもめ、100倍1000倍にして返してやる」

+-+-+-+

アジトへ戻り、ドチャンは小さなボードに向き合った。
ヒグマに関連する人物が相関図になっている。
肝心のヒグマだけ写真がなく『?』のままだ。

「…。」彼は端にあったクム・テウンの写真を剥がし、『?』の上に貼り付けた。

ドチャン(心の声)「クム・テウン…。お前に会うまで20年かかった。待ってろ。一歩ずつ詰め寄ってやる」

+-+-+-+

商店街を歩いていたハラの母親はふと立ち止まった。「?」
ポン親父がぼんやりと座っていたのだ。「顔色が悪いわ。どこか具合でも?」

「あぁ」彼女に気づき、ポン親父がいつもの笑みを見せた。「大丈夫ですよ、オ女史」

ハラ母「早く帰ってお休みになったほうがいいですよ。ご家族も心配するわ。この間、息子さんがいるって言いませんでした?息子さん心配するでしょうに」

ポン親父がニッコリと彼女を見上げる。

ハラ母「あ、それも嘘だったのかしら?」
ポン親父「ははは… えぇ、いません」
ハラ母「?」

「息子はいないんです」ポン親父は力なく笑った。

+-+-+-+

ドチャンの携帯が鳴った。
ハラからだ。「あぁ」
「私たちのゲーム、終わりそうだわ」ハラが言った。

ドチャン「…?」
ハラ「ベルト、指紋鑑識結果が出たの」
ドチャン「!」
ハラ「あんたも知ってる人よ」
ドチャン「?」

#ん?ドチャンの知ってる人だって、ハラが知ってるのはなんでだっけ?初回、検察庁に一緒に来てた件で、探偵から情報が行ってたからかな?

+-+-+-+

ボン監督は居酒屋で1人、クダを巻いていた。「なんてこったい」

ボン監督「誰かさんはカンヌへ行き、誰かさんはこうして詐欺を…。俺だってかつては将来有望な映画監督だったんです!!!」

そう叫んで周りの客にクスクス笑われ、ペコリと頭を下げる。「シツレイしました」
「3000ウォン、チップです」彼はテーブルにお金を残し、店を出た。

+-+-+-+

4月とはいえ、夜になるとまだ冷え込む。
ふらふらと歩き出したボン監督は、急にもよおし、立ち小便をしている男に近づいた。「隣を失礼」
ズボンに手をかけると、赤いパンツがはみ出している。「おっ?えらくノビちまった」
「?」隣の男がチラリと見下ろした。チョ・ソンドゥだ!

ボン監督「古くなったかな」

「ふん」泥酔したチョ・ソンドゥは目を細め、ふっと笑った。「おっさん、変わった趣味だな」

チョ・ソンドゥ「変態か?」
ボン監督「これを着れば運がいいんですよ」

ボン監督がはみ出した赤いパンツを引っ張ってみせる。
「…?」チョ・ソンドゥの頭の中がだんだんとクリアになっていく。
無人島の賭場で見た赤いパンツが蘇った。

チョ・ソンドゥ「…?」
ボン監督「ん?羨ましか?」
チョ・ソンドゥ「おい」
ボン監督「?」
チョ・ソンドゥ「お前、赤パンツだろ!!!」

「あ!」ボン監督も驚いて指をさした。「お前、パンパンウォ?!」

※1話記事では明記していませんでした。中国人に銃を向けられ、「助けてくれって中国語で何ていうんだ?」と手下に訊いた彼は、「帮帮我(パンパンウォ)」だと教えられ、連呼したのでした^^

そこから、酔っぱらい2人、一世一代の追いかけっこだ。
「待て!」一目散に逃げ出したボン監督を追って、チョ・ソンドゥは廃ビルへ飛び込む。
「…?」誰もいない?「どこ行った?!」
荒れたビルは実に不気味で、チョ・ソンドゥはそのへんの棒切れを拾い上げ、身を硬直させた。「優しく言ってるうちに出てこいよ!」
からかうような笑い声が響き、遠くで何かがドンと鳴る。「ひやぁ!!!」

チョ・ソンドゥ「早く出てこいって!ふざけるな!マ、マジでぶっ殺してやる…」

#可愛すぎる((* ´艸`))ムププ

向こうのロッカーからカチャリと音がした。
あそこにいるようだ。

チョ・ソンドゥ「詐欺師め… 全く」

「しっかり隠れろ 頭が見える~」かくれんぼの歌を口ずさみ、彼はゆっくり近づくと、一気に扉を開ける。
そこにいたのは… ぬいぐるみだ。「!」
「何だ?」キョロキョロと辺りを見回すと、突然スポットライトが彼を照らした。

チョ・ソンドゥ「わっ!」

+-+-+-+

「お呼びですか」キム室長がクム代表の元へやって来た。

クム代表「ペク・ジュンスも頭痛の種だが…」

窓辺でクム代表が振り返る。「オ・ハラ検事のことを調べろ」

#何でこのやり取りをここに入れたんだろ

+-+-+-+

スポットライトが眩しくて、チョ・ソンドゥは目の前にかざした腕の透き間から、そっと上を覗き見た。「?」
光源のそばに、人影が見える。

その背にスポットライトを浴び、黒く浮かび上がるその男は…?

チョ・ソンドゥ「お前…?!」

「Hi!」目を丸くする彼に、男… サ・ドチャンが軽く手を挙げた。「パンパンウォ~♪」

+-+-+-+

ここでエンディングです。
20年前の事件のことは、それなりに説明されたってことなんでしょうか。
刑事だったっていうクム・テウンがチェ・ジョンピルの娘を嫁にしているのもピンと来ないし、クム・テウンとサ・マチョンの関係もわからず、まだまだ謎だらけですね。

ドラマはこれから中盤に差し掛かるあたりだと思いますが、それにしてはヒグマに早く辿り着いたなという印象。
ここから先が長いので、『打倒ヒグマ』が目標じゃ話がもたないと思う。
驚きの展開をあるのを楽しみにしてます!

それにしても… 「お前がヒグマだったのかーーっ!」って感じでドチャンには辿り着いてほしかったなぁ~。
「怪しいな」「ヒグマじゃないか?」「やっぱヒグマかも」「確定だろ」→ 私「うん、知ってた。確定でいい?」
…って感じになっちゃったのがちょっと寂しい(笑)

 - スイッチ-世界を変えろ