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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

スイッチ-世界を変えろ 10話 あらすじ&日本語訳

   

チャン・グンソク主演SBS韓国ドラマ『スイッチ-世界を変えろ』10話あらすじを、セリフの日本語訳を混じえて紹介していきます。

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チェ・サンヒョンは依然として口を閉ざしたままだった。

コ係長「いつまで黙っているおつもりですか?これじゃチェ・サンヒョンさんも辛いし、僕も辛いし、ここにいる人みんな辛いですよ。証拠だって出てるのんだし、ご自分でおわかりでしょうに」
チェ容疑者「…。」
コ係長「ずっと黙っているのも大変でしょう。水でも差し上げましょうか」

そこへ弁護士が入ってきて、容疑者の隣に腰を下ろすと、コ係長に席を外すよう頼んだ。
容疑者と2人きりになると、何やらヒソヒソと耳打ちをする。

チェ容疑者「…!」

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専任チーム本部に、コ係長が飛び込んできた。「チェ・サンヒョンが喋るそうです!」

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ペク検事(ドチャン)にハラ、そしてキル検事が取調室に集まり、チェ容疑者を囲んだ。

「麻薬の運搬は…」チェ容疑者がとうとう口を開いた。

チェ容疑者「…V.I.Pの指示でした」

「…?」皆が押し黙る。

チェ容疑者「V.I.P、わかりません?」

チェ容疑者はテーブルをバンと叩き、その狂気的な目を光らせる。「大統領ですよ」
「!!!」皆がフリーズする中、キル検事が部屋を飛び出した。

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キル検事が向かったのは記者室だ。
彼が記者に耳打ちすると、そこから瞬く間にニュースが全国に広がった。

ニュース「衝撃的なニュースです!検察関係者によると、チェ・サンヒョン前外交部書記官が持ち込んだ麻薬資金の大部分は、前回の選挙期間中にカン大統領陣営へ流れたと自白したとのことです!これは不正腐敗の清算を目標に掲げている…」

自宅でニュースを眺めながら、チェ前総理が満足気に微笑む。
衝撃が広がるのを確かめ、キル検事もまた嬉しそうに笑みをこぼした。

#キル検事がニヤけてるのは変じゃない?裏事情なんか絶対わかってないと思うけど…。自分が情報漏らしたことで世間が騒ぎになって喜んでるだけ、ってことなら納得(笑)

ニュース「候補者だった当時、大統領は外交についてチェ・サンヒョン氏に諮問していたと言われています」

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報道陣が検察へ殺到した。
外出から戻ったチョン検事長を、記者たちが取り囲む。

「大統領は関係しているのですか!」
「大統領が麻薬運搬を指示したのいうのは事実ですか!」
「大統領のことも捜査を?」

チョン検事長「検察では職位の高低を問わず、徹底して法のもとに捜査を行います」

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「とにかく落ち着けって」ツカツカと廊下を歩くハラを、ドチャンは何とか宥めようと懸命だ。「リラックスしろよ」
彼のアドバイスも、今の彼女の耳には到底入らない。

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キル検事はチョン検事長の部屋で得意げだ。「肉片一つ投げてやったら、マスコミが犬のように飛びつきましたね」

キル検事「あとはしっかりヤンニョムを塗って、特検に引き渡せすだけです」

ノックもせずハラが入ってくる。
後にペク検事(ドチャン)が続いた。

キル検事「おい、オ検事!何の真似だ?検事長の前で失礼な!」

ハラはまっすぐ検事長を見下ろした。「検事長の指示ですか」

ハラ「(キル検事に)先輩は検事としてのモラルもないんですか!考えなしにマスコミに漏らすなんて!」
キル検事「嘘言ったわけじゃない。お前だって聞いたろ!」
ハラ「チェ・サンヒョンの証言に信憑性なんて一つもありません!虚偽の証言じゃないか、事実関係を確認して、事実だったとしても捜査チーム長と相談してから発表しないと!」

黙って聞いていた検事長が、ドンと脇のテーブルを叩いた。「オ検事」

検事長「大統領も被疑者なんだ」
ハラ「…。」
検事長「お前たちはここで手を引け」

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「火の手が大統領に向かいました」クム代表もまた、キム室長の報告を受けていた。
クム代表はデスクで本から視線を上げることさえなく、耳だけを傾ける。

※今日彼が読んでいるのは、임철규(イム・チョルギュ)著『죽음(死)』。終始、死について語った本で、目次には『自殺』『カトと盧武鉉』『フロイトの死への本能」『ハイデッガーの”死へと向かう存在”』といったタイトルがズラリと並んでいます。

キム室長「職位の高低を問わず徹底的に捜査すると、検事長が意思表明を」

クム代表が本を伏せ、静かに立ち上がる。
「座れ」彼はソファに場所を移し、キム室長を座らせた。

クム代表「チョン・ドヨン検事長をどう思う?」
キム室長「ソウル法大卒業と同時に司法試験に合格、両親ともに法曹界出身、世間の基準では何一つ不足のない人物ではないでしょうか」
クム代表「…。」
キム室長「検事長はまだ代表を警戒しているようです。プライベートでしか会おうとしませんので」
クム代表「身辺管理の徹底した人間だ。万が一の場合まで考えているんだろう。そこが気に入った。俺のアバターとして使うにはまさに適役だろう」
キム室長「…。」
クム代表「野心、華麗な経歴に、適度な正義感。程よく堕落もできる。それでいて、管理は徹底している人物」
キム室長「南山クラブにご招待を?」
クム代表「じき総裁がお呼びになるだろう。一番ふさわしい俳優だからな。南山クラブが舞台を用意し、糸を垂らし、マリオネット公演の始まりだ」
キム室長「…。」
クム代表「だが、最終的には俺が糸を操る。指1本で動かしてやるさ」

「俺の望む世界、俺の動かす世界を作ってやる」クム代表はじっと前を見据えた。

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ヤン部長を真ん中に、ドチャンとハラは黙って顔をつきあわせていた。
聞こえるのは3人が順番に漏らす湿った溜息ばかりだ。

#それでも3人同じ溜息じゃないね。ヤン部長は困った溜息、ハラは悔しい溜息、ドチャンは方法はないかと考えての溜息。

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ハラの母親は自身の飲食店で仕込みの最中だ。
世間話をしに来ていたのは、ポンおやじだった。

#あれ?おじさん急に若返ってない?

ハラ母「特検?」
ポンおやじ「大統領が関係しているから、特検に捜査が渡るようですよ」
ハラ母「専任チームだか何だかって娘が言ってたけど?特検って何です?」
ポンおやじ「検事は公務員じゃないですか。公務員に大統領の捜査をさせるのは重荷でしょう?だから、民間人である弁護士に検事をやらせることを特検と言うんですよ」
ハラ母「民間人が検事を?偽検事じゃありませんか」
ポンおやじ「ふふふっ。偽検事じゃなくてね、法のもとで特別に任命された臨時検事ってことですよ」
ハラ母「それじゃ、娘の専任チームはどうなるのかしら」
ポンおやじ「特検チームに全部引き渡さないと。テヘラン路のビルに出来たそうですよ。捜査資料も全部そっちへ渡るんでしょうね」
ハラ母「専任チームだの何だの言って苦労させておいて、途中で横取りするなんて!好き勝手なんだから」

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ポンおやじの言葉通り、新たに特検チームが結成されていた。
彼らはペク検事率いる専任チームを訪れ、まるで強制捜査のごとく捜査資料を残らず受け取る。

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本部へ戻ってきたドチャンとハラが目にしたのは、資料も機材も運び出され、メンバーもすでに引き払った空っぽの部屋だ。

「…。」茫然と立ち尽くすハラの背中がどうにも痛々しく、ドチャンは思わず手を伸ばした。

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「南山クラブへようこそ!」会合に姿を現したチョン・ドヨン検事長を、クラブの面々が拍手で迎え入れた。

チェ前総理「チョン・ドヨン検事長の活躍は皆聞いているだろう」

「はい」全員が声を合わせる。

前総理「我ら南山クラブは、チョン・ドヨン検事長をキングに仕立てる」

「おぉ!」一同から拍手が湧いた。

前総理「今日はまたワインが実に美味い!特検の弁護士も我々が立てたし、あとは一気に追い込むだけだ」
検事長「そうなれば早期選挙も可能です」
前総理「早期選挙?そうだな。早期選挙も可能だ。ははは、この機会に皆しっかり覚えておくように。政治は正義に依るものではない。正義なんてものは白か黒しかない論理だろうが」
検事長「それなら、何に依るべきなのでしょう?」
前総理「ふむ。錯覚だな。不自由ない暮らしをさせてもらえるなら、難点があったとしても目をつむってやるのが、戦争を経験した民族の特徴だ。わかるか?」
検事長「おっしゃる通りです。肝に銘じます」

「わはは」前総理は上機嫌でワインをすすり、手を叩いた。

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チェ前総理を乗せた車を見送ると、クム代表が検事長に声を掛けた。「私ともう一杯いかがでしょう」

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「総裁」帰りの車の助手席で、女性秘書が口を開いた。「本日ロシアからビクトル・ジャンが入国しました。

#何だ、また怪しさ100%な人物が増えたぞ。

前総理「おぉ、ビクトル・ジャンが?ははは、君が一度会ってみなさい」

「そのかわり」前総理の顔がにわかに引き締まる。「クム・テウンのヤツには絶対に言うな」

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ロックグラスの氷がカラカラと固い音を立てる。
「華々しいデビュー、お祝い申し上げますよ」クム代表が言う。

検事長「クム代表のお陰です。お骨折りいただいたことは忘れません」
クム代表「舞台裏で照明を当てるなり手綱を引くなり、何なりとやりますよ。人脈なら人脈、資金なら資金、何でも提供します」

「検事と刑事の縁が、ここまで続くとは」検事長が感慨深げに言った。

クム代表「その代わり、6年前の仁川事件をお忘れになりませんよう」

「!」検事長が顔をこわばらせ、グラスをコトンとテーブルに置く。「…。」

クム代表「はははっ、誤解しないでください。私だって事業家ですから、保険に入っておくだけですよ」
検事長「…。」
クム代表「スターになってしまうと、かつて苦労してくれたスタッフに知らんぷりをする人が多いものでね」

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チェ・サンヒョンを乗せた護送車が出発した。

ニュース「大統領一の外交荷物を利用して麻薬を密輸入した容疑で拘束起訴されたチェ・サンヒョン前外交部書記官が、本日ソウル漢江拘置所を出て、テヘラン路の特検事務所へ公開召喚されます」

#少し前のシーンで、特検チームが結成されたとき、スーツ姿で連れて来られたチェ容疑者が立っていたのが『特検事務所』の看板前なんですけど、どーなってるのやら。

ニュース「特検関係者はチェ容疑者の麻薬密輸入に大統領の指示があったのかどうか…」

ニュースを見つめていたドチャンがふぅっと息をついた。「あとは特検が上手くやるだろうし、俺は将棋でも指しに行こうかな~」

ハラ「…。」

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護送車は一路、チェ容疑者を乗せて走っていた。

#えっと、ニュースによると漢江から江南(テヘラン路)へ護送するようですが… ここはどこかなぁ~

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ペク検事(ドチャン)は再び将棋仲間クム代表と向き合い、将棋盤を睨んでいた。
彼は自陣の『車』を掴み、相手の駒に重ねる。

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折しも、護送車の対角線を進んできた一台の『車』が、護送車めがけて突っ込んだ!

チェ容疑者「!!!」

ダンプトラックに激突されてはひとたまりもない。
護送車はいとも簡単に横転した。

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「”車”を捨てて、私の”馬”を獲るというわけですか」クム代表が言う。

ペク検事「代表は”馬”の使い方がお上手ですから、先に捕らえておかないと」

「貴重な”馬”だったのに」クム代表が少し愉しげに『仕』を掴み、相手の『車』を手に入れる。

そのとき、ペク検事のスマートフォンに小さな通知が現れた。
ショートメールだ。

『010-0035-4228 ご注文の品は配達を完了いたしました』

ペク検事「!」

すばやく通知を確認し、考えを巡らせる。
ペク検事の視線は、相手側においてあるクム代表のスマートフォンに向かった。

クム代表「指さないんですか?」
ペク検事「私の番でしたか?」

ペク検事が次の駒を動かしたそのとき、今度はクム代表の携帯が鳴った。
キム室長と画面に出ている。

クム代表(電話)「あぁ、キム室長。そうか。どこで?」

電話で話しながら、クム代表は『馬』を掴み、動かす。

クム代表(電話)「被害がないよう、上手く処理しろよ」

別段変わった様子もなく、クム代表は電話を切った。

ペク検事「何かあったんですか?」
クム代表「?… あぁ、作品の運搬中にちょっとした事故があったようで」
ペク検事「事故というと?」
クム代表「かすり傷がついたようですが、専門家を呼んで補修させれば済むことです。もちろん作品の価値は少々落ちるでしょうが」

そう言ってクム代表は軽く笑った。「ギャラリーを運営しているとよくあることですよ」

ペク検事「なるほど」

「さぁ」クム代表は次の駒を手に取った。

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「チェ・サンヒョンが脱走を?!」ハラが声を上げる。

コ係長「えぇ。交通事故が起きたんですが、その隙をついて逃げたそうです」

「ちょっと出てきます」ハラはすぐさまコートとバッグを掴んだ。

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『盤浦テニスクラブ キム・チュンガプ会長 還暦のお祝い』

ホテルの宴会場で還暦祝いのパーティが催されていた。

司会者「キム・チュンガプ会長の還暦を祝い、特別にトンヨン製粉ファン・ポムド社長から祝辞を頂戴します」

司会者に促されて立ち上がったのは、クム代表の配下、ファン社長だ。

#ファン社長がテニスしてる姿を一旦想像…。

彼は壇上に上がり、祝辞を述べ始めた。「キム・チュンガプ会長は盤浦の発展のため、私と共に奔走してこられた御方です!」

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軽トラックが一台、駐車場に入ってきたところで急に停まった。
「!」運転席に座っているのは、脱走した当のチェ・サンヒョンだ。

ガソリンメーターはゼロを指していた。「畜生!」

彼は手元のスマートフォンのキーパッドを押し、どこかへ電話を掛けた。
鳴ったのは…
パーティー会場にいるファン社長のスマートフォンだ。

ファン社長「?」

知らない番号に首を傾げながら、ファン社長は電話を取った。「もしもし?」
「社長、僕です!」素っ頓狂な声が聴こえてくる。
ファン社長は電話を手に席を立ち、宴会場の外へ出た。「どちらさんですって?」

チェ容疑者「僕ですよ、僕。チェ・サンヒョンです」
ファン社長「!!!」
チェ容疑者「言われた場所に着いたんですがね、ここからどうすれば?」
ファン社長「…何のことです?知り合いにチェ・サンヒョンという人はいませんが」

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チェ・サンヒョンの軽トラックからほど近いところに、一台のコンテナトラックが停まっている。
その名も『アジア冷凍流通』
中で… フル設備に囲まれて2人の通話に耳を凝らしているのは、ボン監督とインテだ!

#ふぉう!!!( ・∀・)

チェ容疑者(声)「何言ってんだ!ファン社長、あんたが俺を逃したんじゃないのか?」
ファン社長(声)「ほら、やっぱり間違い電話だ」

「切りますよ」ファン社長が電話を切った瞬間、インテの目の前のモニターが場所を特定する。

インテ「(無線機に)OK、掴めた」

隣でボン監督がどこかへ電話を掛けた。

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次に鳴ったのは、将棋を指しているペク検事(ドチャン)の電話だ。
さっきショートメールを送ってきたのと同じ発信元だった。「はい」

ボン監督(電話)「お客様~、ご注文の品、引き取りに向かってください」
ペク検事「えぇ、どこへ行けば?」
ボン監督「盤浦メリットホテルです」

「えぇ、わかりました」ペク検事は電話を切った。

ペク検事「すみません。引き取りにいかないといけないモノがありまして」

「勝負を終えてからにしては?」将棋盤から目を上げず、クム代表が淡々と言う。
「勝負はまた今度に」ペク検事はこれ以上待てずに立ち上がると、急いで部屋を後にした。

扉が閉まるなり、クム代表は電話を掴む。

クム代表(電話)「チェ・サンヒョンがどうなったって?!!」

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「チェ・サンヒョンは?見つかったのか?」クム代表の部屋へやって来たキム室長は、即座に首を横に振った。

キム室長「可能な限り全て動員して探していますが」

「一体誰がチェ・サンヒョンをかっさらった?」クム代表はじっと考えを巡らせた。

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ドチャンがホテルへ飛び込んできた。
現在の催しが一覧できる掲示板の前で、仲間に連絡を取る。「到着した。どこへ行けばいい?」
「ま、待ってくれ」インテが慌ててモニターを覗く。

「誕生日よ」不意に彼らの背後で声がした。「誕生日祝の音楽が聴こえたわ」
後ろに立っていたのは… ハラだ!

ボン監督「(インテに)聴こえたか?」
インテ「…いいえ」

ドチャンは素早く掲示板に目を走らせる。
誕生日を祝うパーティーは… 一つだ!「OK、オ検事。鋭いな」(←ここでハン・イェリさんの名前がもじってありますね

ハラ「さぁ、あの犬コロの飼い主が誰なのか見てみましょ」

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専任チームが解散になったときのことだ。
ガランと空っぽになった部屋で、ハラは茫然と立ち尽くした。

見かねたドチャンが彼女の肩に手を伸ばした、そのとき…

ハラ「やめて」

「!」ドチャンはさっと手を引っ込めた。「別に何も」
「そういうことはやめてよ」そう言って、彼女は怖い顔で振り返る。

ハラ「変な作戦やるんじゃないわよ!」
ドチャン「???」
ハラ「あんたの好きなスイッチだかセッティングだか、そういうのはやるなって言ってんの!」
ドチャン「…。」
ハラ「チェ・サンヒョンのヤツを逃がせば、世話になってた主人に会いに行くでしょうね。だけど、どうやって逃がすのよ?交通事故でも起こす?そうすれば逃げるでしょうよ。逃げて主人に会いに行くわ」
ドチャン「…。」
ハラ「だけど、そんなの違法よ。私は検事だから!!!…そんなこと思いついたって出来ないじゃないの!!!」

「チッ!」散々まくしたてて、ハラは部屋を出て行った。
「…。」一人取り残されたドチャンを、ブラインドから差し込む西日が照らす。
彼はゆっくりと… 机に両手をつき、深く深く息を漏らした。「オ検事もすっかり詐欺師だな。俺に影響されたのか?」

#もうこのシーン好きすぎて!!!ハラがまくし立てるのを黙って聞きながら、最初はただ疑問だったのが、途中でハラの意図を探り始める。勇気を出して一気に言い切るハラも可愛いし、最後まで好きに言わせておいてちゃんと意図を汲み取るドチャンもかっこよすぎる。ここまでの流れで豪快に騙されて(←私が、ね)、散々「ふぉお!」となってたところで、このシーン。上手く挟んだね。

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その後、ドチャンはすぐさまセッティングに取り掛かったのだ。
手始めに、牧師を装ったボン監督が、拘置所を訪れる。

ドチャン(声)「まずはチェ・サンヒョンにメッセージを送って、希望を持たせないとな」

慈悲深いボン牧師が贈った聖書には、チェ・サンヒョンへのメッセージが込められていた。

※さすがにスルーする気だったけど… 本文の章番号やネットのタイ文字一覧を手がかりに、真夜中に解読を挑んでしまいました。結局それだけでは撃沈してしまったのですが、Twitterで11話に大きなヒントがあるという情報が!スクリーンショットをいただいて、見事解読成功です!ただし、詳しく触れるのは11話に進んでからにしますね。Twitterでお付き合いくださった皆さん、ありがとうございました!

その後は護送時事故をどう起こすかだ。

ドチャン(声)「インテはタイミングをうまく調節すること。ダンブの運転は専門家を呼ぶんだ。倒れる程度にぶつかるように」

横転した護送車からチェ・サンヒョンが脱出したら、次は再びボン監督の出番だ。
黙って手錠を外し、近くに停めてある逃走車両を指し示してやる。

ドチャン(声)「逃走車両にはガソリンを少しだけ入れておいてください。あまり遠くへ行かないようにね」

軽トラックに乗り込んだチェ・サンヒョンは、助手席に用意されたスマートフォンに気づいた。
そこにはメッセージが添えてある。

『祠堂十字路 公共駐車場で電話しろ』

彼が妙な気を起こさず、言われた場所へ向かうかどうか、監視するのはウンジの役目だ。

ドチャン(声)「ウンジはバイクで追跡しろ。ヤツがどこへ飛ぶかわからないからな」

ファン社長に電話を掛けたものの、相手にされなかったチェ・サンヒョンは、トラックを下り、フラフラと逃げ出した。

ボン監督「(無線で)ウンジ、家出少年を学校へ送り返すんだ」
ウンジ「OK!」

ウンジの攻撃で、チェ・サンヒョンは見るも無残にノビることとなった…。

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チェ・サンヒョンが電話を掛けた相手を探し、ドチャンはホテルの宴会場へやって来た。
誕生日を祝う集まりは、この一箇所だけだ。
会場へ足を踏み入れ、ドチャンは慎重にテーブルを見渡す。

ドチャン(無線)「パーティー会場に入った。受信番号にもう一度掛けてみろ」
ハラ(無線)「OK」

どこかで携帯電話が鳴るはずだ。
ドチャンが待ち構えていたその時!

「チェ・サンヒョンだか、ケ(犬)サンヒョンだか、俺は知らん!」背後で怒号が響いた。

ドチャン「!!!」

相手に悟られてはいけない。ドチャンはゆっくりと振り返る。
「俺に連絡してくるとは」そこで悪態をついていたのは、太った中年の男だ。
「漢江に捨ててしまえ」携帯を手下に渡し、男は歩き出した。

ドチャン「…。」

男が目の前を通り過ぎるのを待ってから、ドチャンの目が彼を追う。

ドチャン(無線)「見つけた。…ヒグマを」

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ここでエンディングです。

面白かったですね~。
これぞ反転の反転。
逃げられたと見せかけて、実はドチャンたちが逃がす側だったなんて。

大きなどんでん返しの中にも、たとえば”蚊帳の外だと思っていたハラも一味だった”とか、少し小さなどんでん返しが入れ子になってる。
事故と将棋を交錯させたり、小出しに種明かししたり、かなり楽しい作りでした。

将棋を指している最中、自分に「配達完了」のメッセージが入った後、ドチャンはしばらくクム代表の電話に注目していました。そのときは視聴者にはわからないのですが、後になって考えると、チェ・サンヒョンがクム代表に電話を掛けるんじゃないかと踏んでいた、それで将棋を指しにクム代表のところへ行った、いうことになりますね。

すんごい楽しかったけど、前半は権力欲にまみれたオヤジだらけでただただしんどかった。。。

 - スイッチ-世界を変えろ