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韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

スイッチ-世界を変えろ 4話 あらすじ&日本語訳

   

チャン・グンソク主演SBS韓国ドラマ『スイッチ-世界を変えろ』4話あらすじを、セリフの日本語訳を混じえて紹介していきます。

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絶対に出くわしてはいけない人物。
現在は監察部所属、新任時からの教育係であったウ・ジェシク部長。
その人物が自ら”ペク・ジュンス検事”に会いに来るとは。

ドチャンとハラは慌てて部屋を飛び出した。

ハラ「ウ部長は私が引き受けるから、あんたはとりあえず階段に隠れて」

二手に分かれ、ドチャンは階段室へと飛び込んだ。
と…
下から上がってきた男性が、彼を見て顔を輝かせた。「おぉ、ペク・ジュンス!」
よりによって当のウ・ジェシク部長ではないか!

ウ部長「久しぶりだなぁ!」
ドチャン「あ… はい、部長!なぜ階段で?」
ウ部長「最近腹が出てきてな、運動も兼ねて」
ドチャン「…。」
ウ部長「どこ行くんだ?電話で聞いてなかったのか?」
ドチャン「こちらからいらっしゃると思って、お迎えに」

「行きましょう」ドチャンが笑って誤魔化しながら上を指す。

ウ部長「(ドチャンを指し)えらく口が上手くなったなぁ」

「久しぶりにどうだ?」そう言って、ウ部長は手を前に合わせる仕草をしてみせた。

ウ部長「行くか?あそこへ」
ドチャン「あ… えぇ、行きましょう。僕も最近ゴルフに行ってなくて」

「何言ってるんだ?」ウ部長が怪訝な顔をし、前に組んだ手を上に振り上げる。「江華島の釣り場だよ」

ドチャン「!」
ウ部長「カン社長は相変わらず口が悪いだろ」
ドチャン「どうでしょう。僕も最近は釣りに行ってなくて」

「?」ウ部長が再び怪訝な顔で彼を見る。「そこの売店のおばさんだよ」

ドチャン「…あ、はい」
ウ部長「もうボケたのか?その若さで」

#思ってた感じと全然違った。若々しくて明るい人だね(・∀・)
厳しいからじゃなくて、ペク検事を可愛がってたから手強いってことか。

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エレベーターの方へ行ったもののウ部長と会えなかったハラは、仕方なく部屋へ戻ってきた。
彼女が目にしたのは、すでに中央のテーブルに向き合っているウ部長とドチャンだ。「!」

ウ部長「あぁ、オ検事」

ハラは頭を下げ、何もできずにデスクへと向かった。

ウ部長「(ドチャンに)その顔、道端で会っても気づかなかったかもな」
ドチャン「あはは、そんな。僕の顔、ありふれてますか?」
ウ部長「だよな」

大きなファイルを広げ、ハラは心配げに2人を覗き見た。「…。」

ウ部長「ジュンス、俺はな、お前には他の人たちのようにありふれた生き方をしてほしいんだ」
ドチャン「どういう…ことでしょう」
ウ部長「細く長く生きようって言ってるんだ。図太くな。そうすりゃ怪我することなく好きな検事を末永くやっていける」
ドチャン「あ… えぇ、部長。ご心配なく。僕、変わったんです。これからは問題を起こさず、大人しくしていますから」
ウ部長「ははは!会わないうちにずいぶん変わったなぁ」

「あはっ、人は変わるものですから」ドチャンはそう言いながら、するりと足を組んだ。
「!!!」周囲の人々が凍りつく。

そこへ… 「ウ部長!」勢いよく飛び込んできたのはヤン部長だ。

ウ部長「ビックリした!ヤン部長」

「驚いたろ」ヤン部長はハァハァと息を切らし、手を差し出した。「来たんなら先に俺の部屋に来いよ」

ヤン部長「行こう」
ウ部長「話してるところなんだ」
ヤン部長「構わん。行こう」

有無を言わさずウ部長の手を引っ張り、ヤン部長は部屋を出た。

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「ペク・ジュンス、えらく変わったな」部屋を出るなり、ウ部長は首をかしげる。

ヤン部長「どこが変わった?」
ウ部長「さぁ、そりゃ俺もわからんな。どこが変わったのか… とにかく変わったぞ」

「まぁ、いいさ!」ヤン部長は歩き出した。「行こう」

ウ部長「お前の影響か?」
ヤン部長「俺の影響かな」

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「あんた、何考えてんのよ!」屋上で、ハラは怒りに任せてドチャンをバンバンと叩いた。

ハラ「上司の前で足を組むなんて!」
ドチャン「そんな時代遅れの慣習を。ペク・ジュンスと親しかったんだろ?」
ハラ「緊張感持ちなさいよね」
ドチャン「口を開きゃ、ペク先輩はこうじゃなかった、ペク先輩はこうだったって。死ぬまでペク・ジュンスの身代わりで人生送るわけじゃあるまいし」
ハラ「そうよ、誰が死ぬまで身代わりやれって言った?ナム・スンテから品を受け取りさえすば…」
ドチャン「…俺は振り返りもせず検察庁を去る」
ハラ「望むところよ」
ドチャン「そのときは今度こそおさらばだな」
ハラ「もちろんよ。二度と会わないってことで」

2人はコツンと拳を合わせた。

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薄暗い工場のパイプの上に、縄で縛られたナム・スンテがうずくまっていた。
見張っているのは50億すったチョ社長だ。「こんな下っ端仕事、何で俺が」

チョ社長「全部ペク検事のせいだ」
スンテ「…。」
チョ社長「お前さ、なんであの検事に情報渡そうとしたんだ?」
スンテ「ペク・ジュンスは… 唯一信用できる検事だから」

チョ社長が思わず笑い声を上げた。「あいつのどこが?」

スンテ「威厳があるし…」
チョ社長「あのチンピラが?」
スンテ「口数が少なくて」
チョ社長「超騒がしかったぞ?」
スンテ「信頼できる顔だから」
チョ社長「あんな詐欺師みたいなヤツが?お前、マジで人を見る目ないな」

「俺を見ろよ」チョ社長が顔を突き出す。「信頼できるのはこういう顔だ」
スンテがピクリと口角を上げる。

チョ社長「笑いやがったな!」
スンテ「あの… トイレに行きたいんです」
チョ社長「(空き缶を出し)ここにしろよ」
スンテ「下痢気味で」

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チョ社長はスンテを連れ、工場の階段を上がった。
「…。」タイミングを見計らい、スンテが逃げようとチョ社長を突き飛ばす!
激しい揉み合いの末、チョ社長がベルトでスンテの首を思い切り締め上げると…
ようやく大人しくなったスンテは、そのまま動かなかった。

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やっちまった、どうしよう、まさか死ぬなんて…。
クム代表の部屋の前で、チョ社長はパニックになっていた。
部屋からキム室長が出てくる。「入るようにと」

チョ社長「怒ってるか?怒ってるよな?」
キム室長「…。」
チョ社長「だよな、そうだよな。あぁ、なんてツイてないんだ?あんなポックリ逝っちまうと思わなかったんだ」

「キム室長」彼はすがるようにキム室長の手を握る。

チョ社長「助けてくれよ。代表にうまく言ってくれ。な?」

キム室長が冷たく手を振り払う。「毎回失敗するのに、なぜそばに置かれるのか。理解できませんね」

キム室長「今回は覚悟なさってください」

#キム室長身長188cm。冷たい目で見下される快感(笑)

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部屋の奥で、クム代表は淡々と書類をシュレッダーに投じていた。
恐る恐る入ってきたチョ社長が、背を向けたクム代表の前にひざまずく。「代表!」

チョ社長「お許しください!」
クム代表「済州島に小さなミカン農場がある。気分転換を兼ねて、空気のいいところで農場管理はどうだ?」
チョ社長「代表!俺を捨てないでください!一度だけお許しください!すみませんでした!」

泣きすがるチョ社長を、クム代表がようやく振り返り、小さくため息をついた。
ゆっくりとチョ社長に迫り、怯える彼の手首を掴む「!」

チョ社長「あああ!代表!手だけは!お願いですから!」

「…。」その手を握り、もう片方の手で撫でる。「ソンドゥ」

クム代表「人間が動物と違うところはどこだと思う?」
チョ社長「…?」
クム代表「後悔するところだ。後悔には2種類ある。何かをやってからする後悔、やらずにする後悔」
チョ社長「…。」
クム代表「今お前を追い出さなければ、間違いなく後悔する予感がするんだ」
チョ社長「た、助けてください。絶対後悔させませんから。一度だけ…死んだ母さんのためにも!」

死んだ母さん… その言葉に、クム代表の顔が曇る。
立ち上がり、窓辺へ向かうと、長く息をついた。「…。」

クム代表「どうしたものか。始めたのは俺だしな…」

#クム代表役のチョン・ウンインさんの悪役っぷりはもはや天下一品ですが、チョ社長役のクォン・ファウンさんの役作りも素晴らしいですよね。調子の良さやヘタレっぷりが絶妙で、悪役なのに憎めない。韓国俳優は層が厚いです。

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空港ではたった今到着した人々がぞろぞろとロビーへ出てきたところだ。
その中に、車椅子に乗った妊婦が苦しそうに出てくる姿が見えた。
隣で小さな男の子が心配そうに母親に付き添っている。

「ジュンス!」出迎えの人々の中で、丸坊主の男性がニコヤカに手を振った。
「!」母子がハッと顔を上げる。

そのとき…

「あぁ!」妊婦がいよいよ苦しそうに声を上げ、同時にスカートの裾から真っ赤な血が流れ出した。
周囲の人々が彼女に駆け寄る。「大丈夫ですか?!」
大きな騒ぎになったのを見て、丸坊主の男はそのまま背を向けた。

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ハラが法廷から執務室へ戻ってきた。
「悪いヤツらだ」携帯を覗いていたドチャンがぼやく。

ドチャン「妊婦のお腹に麻薬を隠すなんて」
ハラ「?」
ドチャン「(ニュースサイトを読み)この麻薬はコロンビアで作られた新種の麻薬LSDTと…」
ハラ「LSDT?」

ハラが反応し、ドチャンの携帯を覗く。
そこには、空港で苦しんでいた妊婦の写真が掲載されていた。

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ソウル中央地検、チョン・ドヨン検事長の部屋でも、この事件が話題に上がっていた。
「実に悪質なヤツらだ」チョン検事長と話しているのは、チン次長とヤン部長だ。

検事長「妊婦を運び屋に使うとは」
チン次長「徹底的に捜査すべきです」

ヤン部長が隣で適当に頷く。

検事長「そこでだ。この件を刑事6部で受け持ってくれ」
ヤン部長「えっ?」
チン次長「麻薬は強力部の管轄ではないですか」
検事長「昨年ペク・ジュンスが受け持ったろう?」
ヤン部長「はい、そう…」
検事長「ペク検事にやらせてみろ。一度やったんだから上手くやるだろう」
ヤン部長「はい、承知しました。えぇ」

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この麻薬案件の資料を囲み、ヤン部長、ハラ、ドチャンが顔を突き合わせていた。

ヤン部長「わざわざ検事長がこれをペク検事に任せろってな」
ハラ「ちょうどいいわ。これ、私がやります」

「LSDT…」ハラがつぶやく。「ペク先輩が探ってた件ですから」

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ハラはさっそく妊婦の処置をした医師を訪ねた。
テーブルの上に広げられた写真は、血のついた白く丸い卵のような物体が写っている。「これを食べさせたんです」

医師「麻薬原液が胃腸の中に漏れ、血液に吸い込まれたため、ショック状態に」
ハラ「お腹の子は…」

「…。」医師は重苦しい顔で首を横に振る。

ハラ「!」

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死産した女性は意識を失ったまま、予断を許さない状況だ。

病院へ同行したドチャンは、女性の息子と病院の前で待っていた。
「おじさん」男の子が涙声でいう。「お母さんは死んじゃうの?」

ドチャン「死ぬもんか!誰がそんなこと言った?」
男の子「お医者さんが」
ドチャン「そうか… 俺は医者じゃなくて検事だからなぁ」
男の子「検事?」
ドチャン「あぁ。超つまんない仕事だ。お前、大きくなっても検事になろうなんて思うんじゃないぞ」
男の子「検事は悪いヤツを捕まえる人だって言ってたよ、お母さんが。じゃあ、おじさんが捕まえてくれるよね?お母さんを苦しめたヤツ」
ドチャン「お前のためなら今すぐ捕まえたいさ。けどな、そいつを捕まえるにはまだ多少準備が足りないというか、証拠がないというか」
男の子「…。」
ドチャン「とにかく、望んだことと出来ることには大きな差があるってことだ。どんなことがあっても悲観せずに希望を持っていれば…」
男の子「よくわからないよぉ」
ドチャン「…ごめん。仕事上いろんな人と接したからさ」
男の子「悪いヤツ、捕まえてよぉ」

「うぇーん」悲しむ男の子を、ドチャンは切ない顔で見つめる。「こいつ…気が滅入るな」

ドチャン「兄ちゃんはな、一度約束したら絶対守るぞ」

「これ、お母さんがくれたんだけど、おじさんにあげる」男の子が飴玉を差し出した。「絶対捕まえてね」
包み紙に『NANA club』と書かれてある。

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「2人で何話してたの?」帰りの車の中で、ハラが言った。
「…。」じっと窓の外を見つめたまま、ドチャンは口を開かない。

ハラ「すぐ仲良くなるのね」
ドチャン「子どもは誠実な人間を一目で見分けるもんだ」
ハラ「犯人捕まえてやるってホラ吹いたんじゃないの?」
ドチャン「ホラ吹くのが俺の仕事だけど?」

2人は目を合わせ、ふっと笑った。

#あはは♪ 結構仲良くなってる^^

ドチャン「ヤツら、捕まえないとな」
ハラ「そうね」
ドチャン「…。」
ハラ「けど、麻薬事件は元締めに近づくまで時間が掛かるわ。捕まるのは一番下の使いっ走りばかりで、自分が誰の下で働いてるのかも知らない」
ドチャン「…。」
ハラ「バカなこと考えるんじゃないわよ」
ドチャン「検事じゃあるまいし、まさか犯人捕まえようなんて…」

ドチャンは男の子から貰った飴玉をポケットから取り出した。「…。」

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朝。
ベッドで眠っているドチャンの眉間に、ヒクヒクと皺が寄った。
夢を見ていたのだ。

幼いドチャンが布団の中に隠れ、息を潜めている前で、男が2人揉み合っている。
「やめてくれ!」馬乗りで首を締められた男が、苦しそうに呻いた。
苦しんだ末に、コトリと頭を垂れた瞬間、ハッと目が覚める。「わっ!!!」

ドチャンの悲鳴に、ボン監督が驚いてやって来た。

ボン監督「ドチャン、またあの夢を見たのか?」
ドチャン「…。」
ボン監督「お前、ジンクスがあるだろ。その夢を見たら、事が上手くいかないって」
ドチャン「…。」
ボン監督「今日の作戦、延期しよう」

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ベンチに腰掛けたまま身じろぎせず、ドチャンはひたすらハンドスピナーを回していた。
「またそれ回してるの?」ハラがやって来て隣に腰を下ろす。「何なのそれ?」

ドチャン「別に… 退屈なときとか考え事してるときに」
ハラ「まるで誰かさんの猿知恵みたいに回るわね」
ドチャン「?」
ハラ「仕事しなさいよ」
ドチャン「(笑)本物の検事でもないのに、捜査だの書類にサインだの。時間潰してればそれでいいだろ」
ハラ「確かに。業務に追われてるとあんたが羨ましいわ」

手元の書類に視線を落とし、ハラが小さくため息をつく。「頭が痛いわ」
「神聖な捜査書類に触れてもよろしいですか?」そう言って、ドチャンがサッと書類を手に取った。
ビッシリ文章で埋まった書類をめくっていく。「ふーん」

ドチャン「これって情状酌量の余地があるんじゃ?酌量減軽でどうだ?」

「!」ハラが驚いて彼を見つめた。「酌量減軽?そんな言葉知ってるの?」

ドチャン「一つの罪にいくつかの刑種が定められている場合、適用する刑を選んでから、その刑を減軽するだろ」
ハラ「???」
ドチャン「刑法54条」
ハラ「わぁっ!普通は知らないことよ」

ハラがドチャンに真っ直ぐ向き直る。「あんた、法大出身でしょ」

ハラ「国家試験の勉強してたんじゃ?」
ドチャン「…。」

「検事相手に法大出身だろ、国家試験の勉強したろって?」ふいに現れたのは、同じく刑事6部の若手エリート、キル検事だ。

ハラ「!!!」
キル検事「新手のギャグか?」

絶句する2人を前に、キル検事は呆れ顔で立ち去った。

ハラ「(自分の口を塞ぎ)あぁ、そそっかしい口!」

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すっかり夜になっていた。
ハラが業務を続ける隣で、ドチャンが立ち上がる。「俺はお先に」

ハラ「お先に?」
ドチャン「約束があるから行かないと」
ハラ「明日ナム・スンテに会わなきゃいけないんだから、大人しく待ってて。一緒に帰るわ」
ドチャン「…。すごく疲れててさ、ちょっと宿直室で仮眠とってくる」

ドチャンが部屋を出るのを、ハラは特に気にすることもなく見送った。

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NANA clubの前にはズラリと客が列を作り、一人ずつチェックを受けては入店していく。
そこへ、一人の若い妊婦がやって来ると、大声で怒鳴った。
「ちょっと!このろくでなし!」妊婦に扮したウンジだ。
彼女が振り返った先には… バンドマンコスプレのドチャン?!

ウンジ(妊婦)「一緒に暮らそうって、結婚しようって言ったくせに!」
ドチャン(バンドマン)「あぁー、うぜーな全く!」
ウンジ「それなのに今さら子ども堕ろせって?」
ドチャン「育てる金がどこにあんだよ!!!」
ウンジ「(ギターを指し)それを売ればいいでしょ」
ドチャン「バカ言うな。俺にとっちゃ子ども同然なんだ!」
ウンジ「それじゃあたしのお腹の中にいるのは?あんたの子どもでしょーが!」
ドチャン「知るかよ。どけどけ!」

ドチャンは、行列を作る客たちから非難の声を浴びながら、ウンジを残し、立ち去った。
座り込んで泣いているウンジに、一人の男が声を掛ける。
「おい、妊婦さん」空港で妊婦を待っていた、丸坊主のあの男だ!

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ドチャンとウンジのコスプレペアは、店の奥へ通されていた。
向かいに座っているのは丸坊主の男だ。

ウンジ「この人がお金になる仕事を紹介してくれるって。どうするか決めて」

ウンジは大きなお腹を抱え、部屋を出て行った。
一人残されたドチャンを前に、男が口を開く。「金が要るようだが」

男「あんたの女を説得してくれりゃ、儲けさせてやる」
ドチャン「どうやって?」

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NANA clubの裏手に停まっている冷蔵トラックの荷台を、やって来たウンジが開けた。
中にはビッシリ機材が並んでおり、流れてくる映像と音声にボン監督とインテが注目している。
丸坊主の男とドチャンの会話だ。

男「大したことじゃないさ」
ドチャン「えらく焦らすんだな。忙しい人間を呼びつけておいて」
男「飛行機に乗るだけでいい。経費は出すし、金もやる」

「OK、あと少しだ」インテの声が、ドチャンの耳に仕込んだ小さなイヤモニターを通し、彼に伝わる。

ドチャン「俺たち何をすりゃいいんだ?」
男「はぁ、そう焦りなさんなって」

男がニヤリとほくそ笑んだ次の瞬間、突然背後に現れた別の男がドチャンの口を塞いだ。「ううっ!」
インテたちのいる冷蔵トラックにはガタガタと揺れる映像が流れ、音声が途絶える。
「畜生!」ボン監督がトラックを飛び出し、店の裏口から踏み込んだときには、そこはもぬけの殻だった。

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夜の山中。
散策をしていた男性が、驚いて腰を抜かした。「ひ、人が死んでる!」

木の枝に、人間がぶら下がっていたのだ。

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「オ検事!」まだ仕事をしているハラの部屋に、ヤン部長が飛び込んできた。「大変だ!」

ハラ「どうしたんです?」
ヤン部長「死んだって」
ハラ「誰が?」
ヤン部長「ナム・スンテ」
ハラ「ナム・スンテが?!」
ヤン部長「北漢山で首を吊ってるのが見つかったそうだ」
ハラ「明日会うことになってたのに」
ヤン部長「解剖すりゃわかるだろうが、自殺を装った他殺じゃないか?」
ハラ「!」
ヤン部長「金を受け取ることになってるヤツが自殺するわけないだろ」
ハラ「…。」

ヤン部長の視線が、隣のデスクに向かう。「サ・ドチャンはどこ行った?」
「宿直室に…」そう言いかけて、ハラは部屋を飛び出した。

ヤン部長「えらいことになったぞ」

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悪い予感の通り、宿直室にドチャンの姿はなかった。
「あの詐欺師、一体どこ行ったの?」電話も繋がらない。

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薄暗い空き倉庫で、ドチャンは目を覚ました。
丸坊主の男がやって来て、彼のカツラを掠め取る。

男「カツラなんか被っちゃって、検事さん」

向こうから別の足音がゆっくりと近づいてくる。

ドチャン「…。」

黒い帽子に黒いマスク、黒尽くめの長身の男が、ドチャンの前で足を止めた。「ペク・ジュンス検事」
何者?ドチャンは相手の顔をじっと窺った。

#ここで『謎の男』で通すか、視聴者には分かるからキム室長と書いちゃうか、こういうところがいつも悩みどころ(笑)

謎の男「この前は何とか生き延びたものの、今回は厳しいでしょう」

※海岸線の交通事故で殺そうとしたことですね。

ドチャンは腕を後ろ手に縛られたまま、立ち上がる。「お前ら何なんだ?」

ドチャン「韓国検察をバカにしやがって、一体何者だ!!!」
謎の男「重要なのは我々の正体ではありません」
ドチャン「?」
謎の男「検事さんが何に手を出したのか、それが重要なんです」

「!」男の言葉の意図を探ろうと、ドチャンが眉をひそめた。
謎の男が背を向けると同時に、後ろに控えていた集団が各々棒きれを手に迫ってくる。

ドチャン「待てよ」
男たち「?」
ドチャン「実は俺、ペク・ジュンスじゃないんだ」
謎の男「…。」
ドチャン「ははは!そっくりだろ。いやぁ、こんなことになるなんてな。信じられないだろうが、複雑な事情があるんだ」
謎の男「死を前にすれば何とでも言えるものでしょう。ではお別れです」
ドチャン「だから、俺はペク・ジュンスじゃなくて、サ・ド…」

その瞬間、男の一人が棒きれで彼を殴りつけた。「あっ!」
グラリとよろめき、ドチャンはその場に倒れ込む。
と、バチンと音がして灯りが消え、周囲が真っ暗になった。

男たち「何だ?!」

向こうから一台の車が入ってくると、ガスマスクを付けた男たちが降りてくる。
白い煙を上げた煙筒を、彼らめがけて一斉に転がした。
みるみるうちに広がる白い煙の中で、男たちが揉み合いになる。

ガスマスクの男が一人、意識の朧げなドチャンに近づいてくると、彼にもガスマスクをかぶせた。

ドチャン「…?」

ガスマスクの男に背後から鉄槌が振り下ろされる。
咄嗟に防ごうとして腕をかざすと、男の手の先が衝撃でポロンと転がり落ちた。「!!!」

ドチャンを助けに現れた、その男の正体は一体…?

+-+-+-+

ここでエンディングです。
名前のない『男』が終盤ぞろぞろと出てきてわかりづらい^^;;;

ちょっとナム・スンテ絡みのストーリーは最初からふわふわしてるというか、よくわからないですね。
なぜスペイン文化館にブツがあると嘘を言って振り回したのか、まぁそれはドチャンたちの華麗な詐欺劇を見せるための展開…と言ってしまえばそこまでなんですが、1億ウォン持って一人で来いと呼び出しておいて、その前日にスンテが死に、ドチャンが別ルートで敵陣へ飛び込んでくるのも、意外な展開というか何というか…。
バンドマンコスプレがなぜ”ペク検事”だとバレたのかも謎。
まだ何とも言いにくいですが、少しモヤモヤしたまま次週へ続く…です。

 - スイッチ-世界を変えろ