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テバク22話あらすじ&日本語訳vol.2

      2016/06/15

チョン・グァンリョル出演SBSドラマ「テバク(대박)」22話、中盤です。

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月日は流れた。

ある日のこと。
すっかり古くなっていたイ・インジャとファン・ジンギの人相書きを剥がし、誰かが新たな文書を貼り付けた。

ファングだ。

通りに貼りだされた文書の前には、あっという間に人垣が出来た。

その怪文書はすぐさま英祖の元にも届けられる。

英祖「(文書を読み)王が先代王を毒殺した。王の嫡流ではない」

「…。」英祖はその紙を破って丸め、力なく放り投げた。

英祖「この文書を貼った者たちを捜し、全て斬刑に処せ…」
サンギル「はい、殿下」

そばに控えていた長男、孝章世子がじっと父を見上げた。

#この子、凄い綺麗な顔だね!

英祖「…。」

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ファン・ジンギは渓谷の大きな岩の上で静かに座禅を組んでいた。
と、不意に気配を感じ、立ち上がって大剣を抜く。

#チェゴンに腕を斬られた時点でその場に剣は捨てて行ったと思うけど、後から探しに行ったんすね。
まぁそんな細かいこと突っ込む以前に、”当たり前に生きてますが何か?”的な通常営業に苦笑いするわけですが。

川岸に立っていたのは…

イ・インジャだ。
「久しぶりだな」インジャはそう言って微笑んだ。

ジンギ「主君!」

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岩の上で小さな卓を挟み、二人は酒を酌み交わした。

#アウトドアにテーブルを置いて酒を飲む素敵な世捨て生活。

ジンギ「どうお暮らしだったんです?」
インジャ「あれこれと随分忙しくしていた」

「…。」ジンギはしみじみと頷く。

ジンギ「ムミョンは…結局あの日、死んだんですか?」
インジャ「生きている」
ジンギ「!!!」

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ムミョンは牢にいた。

#溜息出るわ。

看守が小さな書簡を持って来て、柵越しにムミョンに渡す。

『廢假立眞』

そこに記されていたのはたった4文字だ。
その4文字をムミョンはじっと見つめた。

※廢假立眞(廃仮立真)=偽の王を退け、真の王を立てようという意味。

~~~~

インジャ「いつか私を捕らえるためであろう。それとも囮に使うつもりなのか」
ジンギ「それで、今になって自分を訪ねた理由は…?」
インジャ「始まったぞ。我々があれほど夢見てきた大業が」
ジンギ「!」
インジャ「君はパク・ピリョンを訪ね、時が来たと伝えてくれ」

#何の過程もなく、急に時が来るんだね。

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山の上で草刈りをしている集団があった。
誰かがやってきたのに気づき、そのうちの一人… チョン・ヒリャンが顔を上げる。「?」

そこに立っているインジャの顔を見て、チョン・ヒリャンは明るく笑った。「何年ぶりだ?イ・インジャ」
周囲で作業をしていた仲間たちが集まってきて、頭を下げる。

インジャ「準備は出来たか?」
ヒリャン「一日中草刈りばかりで嫌気が差していたところでね。(仲間を振り返り)数は少ないが、よく訓練してあるから一騎当千だ」

仲間たちの顔を、インジャはゆっくり見渡した。

ヒリャン「いつだ?事を起こすのは」
インジャ「もう始まっている」
ヒリャン「!」
インジャ「まずは我が故郷、清州だ」

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清州ではファン・ジンギを先頭に、すでに逆賊たちが挙兵していた。

「清州城を人倫に背いた逆賊に渡してはならぬ!」清州城では逆賊に対抗すべく、各部の代表が集められた。「命懸けで守るのだ!」

と、そこへ!
扉が開き、乗り込んできたのはファン・ジンギだ。
その後ろにインジャも続く。

まもなく部屋の中は無惨な死骸で埋め尽くされていた。
一人残された城主が、インジャの前に跪かされる。
「イ・インジャ!!!」彼が渾身の力で叫んだ次の瞬間、インジャは思い切り刀を振り下ろした。

1728(戊申)年3月15日 清州城が陥落した。

#イ・インジャの元にこんなにたくさん仲間が集まっているのがピンと来ません。

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インジャ(声)「私が清州を占領したら、直ちに君も嶺南を制圧してくれ」

チョン・ヒリャンもまた、嶺南で挙兵していた。

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インジャ(声)「そうすれば、直後に副元帥パク・ピリョンが湖南を占領する」

インジャからの頼りがパク・ピリョンに伝えられる。

パク・ピリョン「(仲間に)元帥が清州城を陥落させたぞ!」

仲間たちが両手を掲げ、歓声を上げる。

パク・ピリョン「我々は今すぐ全州に進撃する!」

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長男、孝章世子の手を引き、英祖は宮中を散策していた。

英祖「いい天気だなぁ」
孝章世子「(ニコニコ)」

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橋を渡ろうとすると、向こうから別の一団がやってくる。
「大妃様、ご機嫌いかがですか」孝章世子が笑顔で頭を下げた。
大妃… 亡くなった景宗の妃だ。

英祖「どこかへお出かけですか」

大妃は一旦英祖から視線を外し、孝章世子に優しく笑い掛けた。「何と喜ばしいこと」

大妃「世子は日ごとに逞しくなられますわね」
英祖「…。」

大妃は笑顔の世子に顔を近づけ、まじまじと見つめる。「先代王にも世子のような世継ぎがいらっしゃれば良かったのに」
そう言って体を起こし、大妃は冷ややかに英祖を見た。

英祖「ではこれで失礼を」

世子の手を引き、英祖は大妃の隣を通り過ぎた。

大妃「…。」

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散策から戻ってきたところへ、サンギルが浮かない顔でやってきた。
地方で起きている謀反の知らせだ。「イ・インジャめ…!」

英祖「キム・チェゴンを呼べ」

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町の中を歩いていたヨナは、人々の話に耳を澄ます。

「えらいことになったな」
「清州で反乱が起きて、城という白は全部奪われたってさ」
「本当か?誰が反乱を起こしたんだ?」

ヨナ「!」

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テギルの元に、各地の仲間が放つ伝書鳩が戻っていた。
伝書鳩が届けた小さな手紙を、くるくると広げてみる。

テギル「(手紙を読み)高霊に続き、居昌まで陥落した…』
ヨナ「どうするの?」
マングム「イ・インジャのやつ、しぶとい野郎だな」

マングムが息子をジロリと見る。「馬鹿な気を起こすなよ」

テギル「…。」
マングム「奴はもう俺たちと何の関係もないんだ。忘れてないよな?全部忘れて生きることにしたって。今の暮らしがどれだけいいか!」

「けど、それは違うわ」そう言ったのはソリムだ。

マングム「?」
ソリム「その反乱、民がたくさん参加してるって聞いたけど、結局血を流すのは民じゃないですか」
テギル「父さんの言うとおりだ」
ソリム「テギル…」
テギル「俺たちは官軍じゃない。関わっちゃ駄目だ」

皆が沈黙した。
「けど…」テギルが顔を上げる。「念の為に準備はしておかないとな」
小さく微笑んだテギルに、ソリムがホッとして笑う。

「ありゃ、これはどなたで!」外でトッケビの声がする。

皆「?」

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訪ねてきたのはキム・チェゴンだ。

トッケビ「テギルのお師匠様じゃありませんか。久しぶりですな。一体何年ぶりです?」

#チェゴンもテギルの居場所は知っていたけど、英祖には知らないと言った、ということですね。

「お久しぶりです」チェゴンは笑顔で頭を下げた。

家の中からテギルが出て来る。「師匠」

チェゴン「元気にしてたか」

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テギルは師匠を家の中へ招き入れた。
「なかなかいい」中を見回すチェゴンのそばで、テギルはさっさと腰を下ろし、口を開いた。「イ・インジャの話なら…」

「…テギル」チェゴンが空いた席に腰を下ろし、長く息をついた。「他人事じゃない」

テギル「…。」
チェゴン「清州城が陥落した状況で… イ・インジャの乱を支援したという名目で町が一つ虐殺に遭った。虐殺をした指揮官は官職を奪われたが、死んだ人々の命は取り戻しようがない」
テギル「それは殿下の命令なのか?」
チェゴン「殿下の意志じゃない。だが、取り返しがつかないだろう」
テギル「…。」
チェゴン「お前も終わらせたいんじゃないか?イ・インジャとの悪縁を」
テギル「イ・インジャ…」

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清州城の前には多くの人びとが詰めかけていた。
皆、拳を振り上げ、インジャとジンギを前に歓声を上げる。

ジンギ「主君、聞こえますか?」
インジャ「そうだ… これこそ民心」

民衆を見つめながら、インジャは決意を新たにした。

インジャ(心の声)「王よ、待っているのだ。もうじき漢陽の地に足を踏み入れようぞ」

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チェゴンの説得は続いていた。

チェゴン「イ・インジャが破竹の勢いだから、一刻を争う。いよいよ会う時が来たのだ」
テギル「!」

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「殿下、前別武士ペク・テギルが参りました」内官の言葉と共に、テギルが王の部屋へ入ってくる。

「父上」英祖にぴったりくっついて座っていた世子が、父を見上げる。「この方はどなたですか?」
「ふむ」英祖はしばらくテギルを見つめると、世子に笑い掛けた。「少し外へ出ていなさい」

世子を下がらせると、英祖は静かに口を開く。「隔世の感がこの上ないな」

テギル「世子邸下は殿下によく似ておいでです」
英祖「そうか?」
テギル「反乱に加担した民が官軍の手に掛かり無惨に虐殺されたと聞きました」
英祖「ある者は逆賊になり、ある者は逆賊と手を組み、またある者は後ろで手助けしている」
テギル「…?」
英祖「全て逆賊なのだから、罪の代償を払ったまでだ」
テギル「なぜ…なぜ民が逆賊につくことになったのか、その心の内を覗こうとはなさらないのですか?!」

大きく一つ瞬きをし、英祖は無表情でテギルを見つめた。「…。」

テギル「民が望んでいるのは、耕すための小さな土地、食べられる一握りの穀物。たったそれだけです。民が望んでいるのはそれだけなのです、殿下!」
英祖「逆賊共が勢いづいていくのを黙って見ていろというのか」
テギル「ならば殿下と逆賊イ・インジャ、どこが違うのですか?」
英祖「命令を受けに来たのではなく、余を問いただしに来たのか」
テギル「どうか民を第一にお考えくださいませ、殿下」
英祖「大のため小が払った犠牲であり、我が手で民を断罪する苦痛に堪えなければならぬのが、この玉座だ」
テギル「…。」
英祖「官職と軍を与える。そなたほどイ・インジャをよく知る者はいない。あの野獣の頭の中、読み透かしているではないか。どんな犠牲を払ってもよい、阻止するのだ」
テギル「大軍を動かせば、必ずや民が傷つくことになります。どうか命令をお取り下げくださいませ、殿下」
英祖「五日やろう」
テギル「!」
英祖「五日過ぎても知らせがなければ、中央軍を動かす」
テギル「…。」
英祖「やってみよ。民を思うお前の心があれば、出来ぬこともなかろう」

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テギルは硬い表情で外へ出てきた。
「どうするんだ?」待っていたチェゴンに訊かれ、テギルはさらに顔を曇らせる。

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周囲には忙しく行き来する官僚たちの姿が見えた。

チェゴン「彼らも尻に火がついているんだろう。十日もすれば反乱軍が漢陽の地を踏むだろうからな。朝廷も同じ状況だろう」
テギル「…。」

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少論の大臣たちは相変わらず月香閣に集まっていた。

チェ・イソク「時間がありません。最初は小さな州の騒動だと聞いたのに、地方の乱に変わり、各地を飲み込んで目と鼻の先まで迫っているではありませんか!今すぐ何か策でも出さなければ」
チョ・イルス「とは言え、下手に動いては駄目だ」

#いつも動かないじゃん

チョ・イルス「イ・インジャが成功するという保証もなく、我々もいつ首が飛ぶかわからぬ状況なのだ」
大臣「その渦中にペク・テギルを呼び寄せるとは、殿下の心中がさっぱりわかりません」
チョ・イルス「ペク・テギルを利用し、もう一度イ・インジャを捕らえる心づもりなのだろう」

「そのようなことはございません」そこへ入ってきたのは…ファングだ。
彼女は持って来た書簡をイルスに手渡す。

ファング「イ・インジャ元帥からの書簡にございます」

書簡を開き、イルスはさっと目を通す。

イルス「この書簡の内容は事実か」

ファングが頷くと、イルスは書簡を細かく引き裂いた。「伝えよ」

イルス「我々少論の将来をイ・インジャに懸けると」
大臣たち「大監!!!」
イルス「だが、事実でなければ、少論は全員あやつの反対につく。必ずそう伝えるのだ」

「そう伝えましょう」ファングが退室した。

イソク「大監、あんなことをおっしゃるとは、一体書簡に何と?」
イルス「一つ。密豊君、李坦を王に擁立する」
大臣たち「!!!」

#最初から変だったテギルを王にするっていう大きな柱は、サクっとなかったことに。そして、突然史実に則る。

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イ・インジャは自ら密豊君を説得していた。
王位に就かず死亡した昭顕世子の曾孫、それが密豊君だ。

インジャ「廢假立眞。偽の王を追いやり、真の王を立てるのです」
密豊君「つまり、私が真の王だと?」
インジャ「先代王を毒殺し、玉座に上がったのが今の王なのです」
密豊君「…。」
インジャ「雑仕女の母親から生まれたその血統さえ不確かなこと。そんな人間に仕えられましょうか」

#そもそも自分がポクスンを送り込んだくせにね~。
ポクスンを送り込んだことさえ、結局何がしたかったのか…。

密豊君「…。」
インジャ「密豊君様があやつを引きずり下ろし、玉座にお上がりくださいませ。そうして政治を正し、民に恩恵を施してくださいませ」
密豊君「見せていただこう。そなたの力を」

インジャは満足気に微笑んだ。「ご足労いただくまでもありません」

密豊君「?」

インジャに導かれ、外へ出てみると、そこには多くの人びとが集まっていた。「密豊君様!」

民「全羅道から参りました」
民「忠清道から参りました」
民「慶尚道から参りました」

「彼らだけではありません」インジャが畳み掛ける。

インジャ「全国で立ち上がった民は20万人を超えております」
密豊君「20万人?!本当に20万の挙兵なのか」
インジャ「はい、密豊君様。嶺南のチョン・ヒリャンと湖南のパク・ピリョンを筆頭に兵が集まっています。士農工商、老若男女を問わずです」
密豊君「だが、いくら数が多くとも、まともに訓練を受けていない民が官軍を相手に耐えられるのか?しかも、朝廷内に友軍がいないとなると、王を座から下ろすのは決して容易くはなかろう」
インジャ「宮中に友軍がいるとしたら?」

「今の少論に力はない」密豊君は不機嫌そうに顔をそむける。

インジャ「その上にいるのです」
密豊君「その上というと?」

インジャが声を潜めた。「大妃殿ですよ」

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「大妃様が?!」チェ・イソクが驚いて声を上げた。「大妃様がイ・インジャと手を組まれたと?!」
「シッ」イルスがたしなめる。「言葉に気をつけよ」

イルス「私が大妃様にお会いして確かめるから、皆も心の準備をしておかれるように」

大臣たちが硬い表情で頷いた。

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ここで区切ります。

どれが正義でどれが悪なのかが急にひっくり返った感じになって、何だか見ていて落ち着きません。

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