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テバク19話あらすじ&日本語訳vol.1

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」19話です。

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「殺せなかったと…?」朝になって、粛宗はキム・チェゴンの報告を受けた。

チェゴン「…。」
粛宗「ペク・テギルか、延礽君か…?お前の刀を躊躇させたのは」
チェゴン「イ・インジャの養女が犠牲となりました」
粛宗「…。」
チェゴン「御命を果たせなかった罪、命をもって償います」

チェゴンは深く頭を下げる。「私を殺してくださいませ、殿下」

粛宗「何としぶとい悪縁よ…」

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大切な娘、タムソを失い狂気に囚われたイ・インジャが訪れたのは、粛宗が大切にしている末息子、延齡君の元だ。
彼は表情一つ変えることなく、延齡君を斬り捨てた。「あの世で父を待つがよい」

「延齡君様!」遅れて駆けつけた使用人たちを、インジャは血にまみれた刀で制する。

使用人たち「!!!」
インジャ「死にたくはなかろう。ただちに死体の傷を隠し、繡衣を着せよ」

「はい」恐怖に怯え、使用人たちが答える。

インジャ「ムミョン、お前は棺を用意し、ファングを呼んで来い」

「…はい、主君」ムミョンが部屋を出て行く。

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「少論を先に延齡君の住処へ呼び寄せるのだ」インジャの指示で、少論の面々が延齡君の屋敷へとやってきた。

キム・イルギョン「(使用人に)延齡君様は?」
使用人「お、お部屋においでです」

イルギョンたちは家屋の前へ進み出て、中へ声を掛けた。「延齡君様、キム・イルギョンにございます」
扉が開き、中から現れたのは… イ・インジャだ。

イルギョン「そなたがなぜ?!」

インジャは笑みを浮かべ、小さく頭を下げる。「さぁ、どうぞ中へ」

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「何を企んでいるのだ?」廊下を進みながら、イルギョンが堪らずに尋ねる。

イルギョン「延齡君様の住処にそなたがなぜ?」

インジャはそれには答えず、部屋の扉を開いた。
中へ入った少論の大臣たちは目を丸くする。「あ、あれは!!!」

御簾の向こうに鎮座しているのは、棺ではないか!
慌てて駆け寄り、蓋をずらしてみると、そこには死に装束をまとった延齡君が横たわっていた。「延齡君様!」

彼らは一斉にインジャを振り返った。「そなたの仕業か!」

インジャ「…。」
イルギョン「そなたの仕業かと訊いておろう!!!」

インジャは少しも悪びれぬ様子で御簾の中へ入ってくる。
「弔問の礼儀をわきまえるべきでしょう」そう言ってインジャは棺の蓋を戻した。

インジャ「王の寿命も尽きました。世子邸下もまた病を患っており、王位に就いたとしても持ち堪えられるかどうか」
少論の大臣たち「…。」
インジャ「少論、老論どちらにとっても延齡君は目の上のこぶだったではありませんか」
イルギョン「だからと言って…王室の血筋に手を掛けるとは!」
インジャ「私がやったという証拠でもあるのですか?」
イルギョン「!」
インジャ「じき老論も到着するでしょう」
少論の大臣たち「…。」
インジャ「少論が失うものは何もありません。延礽君を追いやり、老論の弱点を握ることのできる絶好の機会ですから」
イルギョン「狂ったな!完全に狂いおって!」

「私がなぜ…!」背を向けたイルギョンに、インジャが声を荒げる。

インジャ「大監に先にお目にかかったとお思いですか」
イルギョン「?」
インジャ「研ぎ澄まされた刀…」

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インジャの投獄されていた牢を訪れたキム・イルギョンに、インジャは「刀を握らせてやる」と言ったのだ。

インジャ「刀を握らせて差し上げますから、その手で老論の大臣たちを片付けてはいかがですか」

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インジャ「刃先が鋭ければ、それだけその力は強いもの」
イルギョン「!」
インジャ「どうでしょう。私の刀で老論を一刀両断にできるやもしれませんよ」
チェ・イソク「黙れ!」
チョ・イルス「何を躊躇うことがありましょう!今すぐこやつを捕らえねば!」
インジャ「世子のためです!」
少論の大臣たち「…。」
インジャ「時間がありません」

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棺を前に、少論の三人衆は途方に暮れていた。「どうすればよいのだ?」

#なんか喜劇に見えてきた。

チェ・イソク「このような許しがたい出来事、何をどうしろというのですか!今すぐ罪人を捕らえて…」

「いや」イルギョンの声は実に静かだ。「すでに溢れた水です」

チョ・イルス「大監!まさか…」

そのときだ。
「延齡君様」外で声がした。「領議政キム・チャンジプにございます」

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老論の大臣たちの到着で、物言わぬ棺を取りかこむ面々は7人に増えた。

#あかん、笑けてしゃーない

「答えよ」使用人を呼び、イルギョンが言う。「どういうことだ」

使用人「…。」

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使用人はもちろんムミョンから圧力を受けていた。

ムミョン「正直に答えろ。若い男を見たとな」

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「わ、若い男を見ました」怯えた小さな声で使用人が言う。

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「延礽君様を疑っているのですか」イルギョンと二人でその場にとどまると、キム・チャンジプは言った。

イルギョン「大監こそ疑っておられるのでは?」
チャンジプ「証拠もなしにわかるわけがないでしょう」
イルギョン「万が一、事が露見すれば、標的となるのは延礽君です」
チャンジプ「延齡君が死んだ住処に堂々といらした方々が、延礽君に罪を押し付けるとは!」
イルギョン「延齡君の死で最も得をするのは誰でしょうか」
チョンジプ「そう出るのなら黙ってはおりませぬぞ!」

「だから言っているのです」イルギョンが宥めるように言う。

イルギョン「大監が延礽君を説得してくださるなら、世子邸下の方は私が責任を持ちましょう」
チャンジプ「手を組もうと…?!」

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入宮したキム・チャンジプは緊張した様子で粛宗の部屋の前までやってきた。
サウンが丁重に頭を下げる。「今はお帰りになった方がよろしいようです」

「…。」チャンジプは同行した左議政イ・ゴンミョンを振り返り、声を潜めた。「延礽君様の行方は?」

ゴンミョン「(小声で)住処はずっと空のまま、護衛官さえ煙に巻いて消息を絶っているようです」
チャンジプ「…。」

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その頃、当の延礽君は一人さびしく酒に酔っていた。
「酒を出してくれ」彼の呼びかけに、返事はない。

延礽君「誰も居ないのか?誰も…」

酒瓶を卓に置き、延礽君はガックリとうなだれる。
そこへそっと近づいてきた誰かが、黙って彼の前に腰を下ろした。

テギルだ。

延礽君「ペク・テギル…。賭博師の兄貴」

延礽君を見つめるテギルの目はとても静かだ。「飲み過ぎだ」

延礽君「酔ってはいない」

「結局… ひとりぼっちだ」延礽君はため息と共につぶやく。

テギル「もう帰ろう。俺が送るから」
延礽君「お前もすぐいなくなるんだろう」

延礽君は器の酒をごくりと飲み干す。「皆いなくなった」

延礽君「私が情を抱いた人たちは、皆揃っていなくなってしまった。母上も…タムソも…」
テギル「…。」

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酔いつぶれた延礽君を抱え、テギルが夜道を歩いてくると、ようやく主人を見つけたサンギルが駆け寄ってきた。
サンギルに背負われ、去っていく延礽君の後ろ姿を見送り、テギルは重い溜息をついた。

テギル「…。」

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家に帰り、じっと一人で落ち込んでいるテギルに、ソリムが堪らず声を掛けた。「どうしたの?」

テギル「…何でもない」

そこへ、帰宅したキム・チェゴンが家の中へ入ってくる。
視線を感じ、テギルは顔を上げた。

チェゴン「想い人だったのか」
テギル「…。」

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チェゴンとテギルを二人にし、ソリムたちは外へ出る。

ソリム「どうしてあんなお葬式みたいな雰囲気なの?」
ヨナ「…。」
トッケビ「何か言えない事情があるんだ。テギルの顔を見ればわかる」
ソリム「…。」

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「謝りはしない」チェゴンが静かに言う。「だが…」
「師匠が悪いんじゃないさ」そう呟いたテギルの目には、涙が滲んでいた。

テギル「タムソが選んだことだから」
チェゴン「…。」
テギル「けど… タムソが何をしたっていうんだ?何も悪くないタムソが死んじまった…」
チェゴン「泣け。泣いてこそ気が晴れるし、忘れられる」

テギルの目から涙が流れ落ちる。「やっと会えた母さんまで…」

テギル「何でいつも俺ばかりなんだ?何で俺だけ… いつも愛する人を失わなきゃいけないんだよ?守れなかった…。俺は守れなかったんだ」

チェゴンは立ち上がり、そっとテギルの肩に手を置く。「お前はやるだけのことをやった」

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「急性の食滞?」報告を聞き、世子は驚いて目を丸くした。「確認はしたのか?」

イルギョン「捕盗庁と内医院の確認があり、私もこの目で確かめました」

世子の目に悲しみが滲む。「父上には話したのか?」

イルギョンの後ろからもう一人、キム・チャンジプが現れる。「邸下」

チャンジプ「隆福殿を訪ねましたが、殿下は病状がすぐれず、とても悲報をお伝えすることができませんでした」
世子「夜が明けたら私から申し上げるから、大臣たちで葬儀の準備を進めていただきたい」
チャンジプたち「はい、邸下」

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世子への報告を終えて出て来た二人は、外で待っていた老論少論団と合流した。

イルス「(チャンジプに)我々が手を組む日が来るとは」
チャンジプ「そなたたちと手を組むことは二度となかろう」
イルギョン「とにかく明日は口裏を合わせなければなりません。老いて尚盛んな殿下の気性も問題ですが、延礽君もおとなしくしているわけがありませんから」

「うむ」大臣たちは皆揃って神妙にうなずいた。

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翌朝。

知らせを聞いた延礽君は、ただちに延齡君の屋敷へ駆けつけた。
彼が目にしたのは、屋敷の入り口に儲けられた小さな祭壇だ。「ウォン!」

夢中で駆け上がると、祭壇の後ろの屏風を退ける。
そこにはひっそりと棺が置かれていた。「!!!」

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通りを歩いていたトッケビたちのそばを、官軍が慌ただしく駆けていく。
「?」驚いたトッケビが通りかかった武官を引き止めた。「一体どうしたんです?」

武官「延齡君様が亡くなった」
トッケビ「!!!」

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ホンメにも知らせが届く。「何だって?」

ホンメ「延齡君様がくたばった?」
手下「はい!」

「…。」ホンメは首をかしげた。

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夜中にファン・ジンギが訪ねてきたのだ。

#どうなってんの、このドラマ^^;;;;;

ホンメ「この夜中に棺桶がほしいって?うちの賭場から死体が出たわけでもないのに、呆れたお使いもあったもんだね」
ジンギ「それで、くれるのかくれないのか、どっちなんです?」

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ホンメ「いくら正気を失ったからって、宮様を殺しちゃいけないよ。はぁ、どうにかなりそうだ、全く。下手に棺を出してやって、こっちに火の粉が降りかかるんじゃないのかい?」
手下「参ったな…。相手は王子なのに」
ホンメ「最初からイカサマ勝負なんだ。札一枚歪んだって構いやしないだろうよ。よくお聞き。これからイ・インジャにピッタリくっついたまま離れるんじゃないよ」

手下が困ったように眉をひそめる。

ホンメ「生きる道を見つけなきゃいけないだろ!」

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街を歩くテギルの耳にも、人々のうわさ話が飛び込んでくる。
延齡君が幼くして亡くなったという話でもちきりだった。

テギル「…。」

テギルは彼らの声に耳を澄ませながらも、立ち止まることなく通り過ぎる。
彼の様子を、チョン・ヒリャンがひっそりと窺っていた。

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屋敷へ戻ったインジャは、大事な短刀を丹念に磨いていた。

ムミョン「主君、本当に王の首を討つおつもりですか」
インジャ「すでに朽ちた木だ」
ジンギ「…。」
ムミョン「…。」
インジャ「朽木に彫刻は彫れぬし、崩れた土塀を直すのは並大抵のことではなかろう。息を引き取るまで待つつもりだったが、いつまでも腐った臭いを振り撒いて生き長らえているなら、私が自らその根を引き抜くしか」

「少し延ばすのだ」不意に声がした。

インジャ「?」

入ってきたのはチョン・ヒリャンだ。

ヒリャン「王はじき息を引き取る。しばし刀を置かれるがいい」
インジャ「…。」

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ここで区切ります。

薄気味悪い何かがずーっと根底を流れておりますね…。

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