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テバク7話あらすじ&日本語訳vol.1

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」7話です。

今週はぐんと持ち直してほしいですね~♪
では、さっそく!

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イ・インジャが同席し、西人たちが会合を開いていた。
「幸い世子邸下が代理聴政を受け入れ、思い通りにはなったが、まだ王の御心は読みづらい」チョ・イルスが言う。

インジャ「王の御心がわからぬなら、変えればよいのです」
イルス「それでも王の心を変えられなければどうする?」
インジャ「ならばその心の主を変えなければ」
イルス「…。」

「天命は民から生まれるものです」インジャはいつものように穏やかに微笑んだ。

部屋の外でそっと聞き耳を立てている男が一人…。
延礽君だ!
彼は思い切り扉を開けた。「王を変える?!」

王を変えようなどと企てるとは、まさに逆賊ではないか。事もあろうとそれを王族に聞かれるとは。
「…。」西人の面々は慌てて口をつぐみ、助けを求めるようにインジャを見る。

インジャ「延礽君様、孟子の王道をご存知でしょう。”君主は船、人民は水”」

「ふふふ」インジャは愉しげに笑う。

インジャ「”船を浮かべるも沈めるも水次第。故に、火のついた王は死んでもやむなし”」
延礽君「…。」
インジャ「私どもは孟子の王道を論じていたに過ぎません」

#孟子と言ってるけど、これは孟子と並ぶ儒教家、荀子の言葉では?
【ー君者船也、庶民者水也ー 荀子 王制篇第九】

延礽君「間違いなく聞いたぞ。お前たちが…」
インジャ「大臣たちの個人的な教養までそのように関与なさるのは偶然ですか?それとも、私どもを監視なさっていたのですか?」

「延礽君様は何か誤解なさっていたようですし、私どもと共に…」気の大きくなったイルスが口を挟む。

延礽君「いい加減にされよ」
インジャ「…。」
延礽君「我が目にはあやしく映るのみだ」

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「このまま見過ごされるのですか?」廊下を戻ってきた延礽君に、護衛のサンギルが言った。

延礽君「まだその時ではない。あやつを捕まえるだけの強力な証拠を掴まなければ」

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延礽君を呼んだ淑嬪は、言いつけに背く息子への怒りを露わにした。

淑嬪「イ・インジャの厚顔無恥ぶりは知らぬところではありませんが、あやつと決して関わってはならぬと言ったではありませんか!」
延礽君「…。」
淑嬪「なぜ母の言うことを軽んじるのですか!」
延礽君「母上、あやつは世子邸下の背後に隠れて殿下や朝廷を思うままにし、私利私欲のためには殺生まで躊躇うことがありません」
淑嬪「殺生?」
延礽君「証拠もなく、理由もわかりませんが、近ごろ賭博師ペク・マングムという者を殺したようです」

「!!!」淑嬪の表情がピクリと震えた。「賭博師… ペク・マングムと…?」

延礽君「ご存知なのですか?」
淑嬪「いいえ。そんなはずがありましょうか」

「…。」間違いなく動揺していた母を、延礽君はじっと見つめた。

淑嬪「お気をつけなさい。イ・インジャを捕まえるのは、決して容易くはありません」

#淑嬪は子どもが大きくなってからすっかり面白みがなくなったね…。演技も(ごにょごにょ

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延礽君を筆頭に、司憲府の面々が打ち合わせを行っていた。
「左補丁の従事官以外に軍官12人、義禁府都事以下、羅將が20人です」サンギルが報告する。

延礽君「司憲府が合計10名…」

延礽君の視線が鋭くなる。「肝に銘じよ」

延礽君「逆賊を斬るのは司憲府の本分。今夜必ずやイ・インジャを… あやつを捕らえるのだ。よいか!」
全員「はい、延礽君様!」

#違和感が半端ない…。王族は官職に就けないという史実(※李氏朝鮮時代の初期を除く)を破ってるせいだけじゃないね。延礽君は遊び人を装ったまま、単独でイ・インジャの尻尾を掴もうとするスタイルのままじゃ駄目だったのかな。まぁ今みたいな真向対決姿勢の方がジングくんには合ってるだろうけど。

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インジャを捕らえるため、延礽君はホンメの賭場に客として忍び込んでいた。

#さっき証拠はないとか、まだその時じゃないとか言ってたけど、急に捕まえる気マンマンなんだね^^;;;

そこへ階下に現れ、インジャを相手に騒ぎ出したのがテギルだったのだ。
インジャはイカサマを指摘され、まさに手首を斬り落とされようとしていた。

餓鬼がインジャの手首に斧を振り下ろしたその瞬間…

!!!

誰かの刀の鞘がそれを阻んだ。
タムソだ。

餓鬼「女、何だ?」
タムソ「少々お待ちを」

絶句するテギルを見てインジャが笑い出す。

テギル「…。」
インジャ「水も火も恐れないほどの無鉄砲者であるから、驚きはしたが失望の方が勝るな」
テギル「…。」
インジャ「私は今の今まで技などというものは使ったことがない。故に手技を使ってイカサマをする者を軽蔑している。粗雑な技で勝負を錯乱する者を、私は決して許しはしない」
テギル「あんたの袖から出たじゃないか、札が!」
インジャ「私の襟首を掴んだ時、こっそり入れたのであろう」
テギル「!」
インジャ「お前の策に気づかなかった私の過ちでもあるから、許してやろう」
テギル「はっ。屁をこいた奴が一番怒るって言うが、イカサマした奴が許すって?」
インジャ「納得出来ない様子だな。ならば証明してやろう」

インジャはホンメを呼ぶ。「私に目隠しをしろ」

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目隠しで両目を覆ったインジャを前に、テギルは再び勝負の席についた。
テギルが何度も札の筒を降り、卓上に置く。

#↑ 筒の中の札、一つも混ざってない(笑

テギル「十だ。自信があるなら引いてみろ」

「ふむ」インジャは指先で札の上辺に触れ、少し考えてから1枚を手元に引いた。
目を覆ったまま表に返すと… それは十ではないか。

テギル「!」

その場がどよめいた。
「もう一度やれ」テギルが筒を振る。「今度は一だ」

インジャ「一とな…?」

インジャは迷うことなく1枚引き抜き、手元にドンと置いた。「この札は何だと思う?」

テギル「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと見せろ!」

インジャがすっと手をどかすと、そこに現れたのは…一の札だった。

テギル「!!!」

インジャが目隠しを外す。「これくらいで証明になったか?」

一体どうやったんだ?テギルの頭の中はパニックだ。
そして、そのまま素直に口に出す。「どうやったんだよ?!」

インジャ「気になるならお前が調べてみろ」

テギルはインジャの引いた札を受け取り、筒に残っている札も確かめ始めた。
余裕のないテギルに、インジャがゆっくり身を乗り出す。「惜しいところだったな」

テギル「?!」
インジャ「執念と運で九テンを掴み、お前らしくもない策まで使って私を窮地に追い込んだ」
テギル「…。」
インジャ「あともう一撃あれば、私を仕留めることが出来たのだ。だが、お前の運と実力もこれが限界。結局、父親が死んだ理由を知ることは出来なくなった」
テギル「イ・インジャ、まだ終わりじゃないぞ。もう忘れたか?俺との約束があったはずだ」

そう。
満身創痍の体で崖から落ちて、もし生き残ったその時は、テギルの願いを一つ聞く… 二人の間でそんな約束が交わされていたのだ。

インジャ「あぁ、ペク・マングムの墓に跪いて謝罪するという…あの約束か。私が守らないと言ったら、どうする?」
テギル「偉ぶってたくせに。結局あんたも小賢しい人間なんだな。中身空っぽで見せかけだけかよ!!!」
インジャ「そこまでしてでもお前を生かしておきたかったのだ」
テギル「何ほざいてんだ!」
インジャ「本当に殺すつもりなら、(腹を指し)ここではなく(胸を指し)ここを刺したはずだ!」

「あるいは」彼は扇子の先で首に一文字を描いた。「首を斬るか」

#刺すシーンを何度も回想で出さないでほしいよねTT ついでにいうけどホンメは何で刺したんだっけ?

インジャ「生き延びたのはお前の運が良かったからではない。私が生かしてやったのだ」
テギル「!」
インジャ「お前がいくら爪を立てたところで、しょせん虎の子は虎の子。虎ではない。腹を空かせた猟犬にも劣る虎の子に過ぎないのだ」

黙りこむテギルを見て満足気に笑うと、インジャは席を立った。

と、そのとき。
「そこまでだ!」誰かの声が場内に響き渡った。

インジャ「?」
テギル「?」

目深に笠を被ったその男… 延礽君はゆっくり階段を降りてきた。「お楽しみのところ悪いが…」
「割り込むくらいはいいだろう?」下まで降りると、彼は笠を上げ、ニヤリと笑った。

#視聴者にもここまで伏せておけば一緒にビックリ出来るのにね。

延礽君「イ・インジャ、どこかで見た場面だと思わないか?」
インジャ「…。」

そこへ、待機していた軍官たちが一斉に踏み込む。

延礽君「今すぐこやつらを捕らえよ!一人残らずだ!」

…父ちゃん、俺は負けたのか?また負けたのか…?
喧騒の中、テギルはありったけの声で叫んだ。「イ・インジャ!!!」
とその瞬間、彼はインジャの目の前で軍官に縄をかけられる。

インジャ「(タムソに)そやつを逃がしてやれ」
タムソ「師匠は…」
インジャ「案ずるな」

頷くと、タムソはテギルを捕らえた軍官たちを一瞬のうちに殴り倒し、テギルを縛っている縄を刀で切り裂いた。

テギル「?!」
タムソ「ひとまず脱出よ。早く」

逃げるテギルたちに気づき、追おうとしたサンギルを、延礽君は引き留めた。「捨て置け」

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テギルの手を引いて町を抜け、人気のないところまで走ってくると、タムソはそこで足を止めた。
さっき軍官に殴られたときであろう… 彼の後頭部に滲む血を、懐に忍ばせた手拭いで拭う。
テギルはそれを冷たく振り払った。「やめろ」

タムソ「すぐだから」
テギル「親切なふりするな!」
タムソ「!」
テギル「親父を殺したやつを師匠と崇めてる限り、お前も同じ獣だ」

076

タムソ「そうね。あんたにとって私は… そういう人間だと思う」
テギル「…。」
タムソ「ごめん」

「取り消す」目を逸らしたまま、テギルはそう言った。

タムソ「?」
テギル「お前を嫁さんにするって言ったこと… 取り消しだ」
タムソ「…!」
テギル「たとえ死のうと、たとえお前に刺されようと、俺はやる。百回でも千回でもイ・インジャの前に現れてやる!だから邪魔しようと思うな」

彼女を残し、テギルは歩き出す。
怒りに満ちた彼の背中を、タムソは悲しげに見つめた。

077

+-+-+-+

お縄に掛けたインジャを奥の部屋へ連れて行くと、延礽君はそこで尋問を始めた。「何とか申してみよ」

インジャ「延礽君様、いくら証拠が多いと言えど、そう思うようには行きますまい」

延礽君は集めた証拠を突き出した。「不法賭博。穀物横領、塩や人蔘、牛角の買い占めと売り惜しみ」

延礽君「ここまで挙げた罪状だけでも死罪を免れぬところだが」
インジャ「…。」

「はて」延礽君が立ちあがり、インジャを威圧する。「ペク・テギルの父親の死まで調査してほしいか?」
インジャはいつものように軽やかに笑う。「私をお斬りになるべきですよ」

延礽君「…。」
インジャ「私を殺すことのできる機会は、まさに今だけですから」

079

「…。」二人の視線が静かにまじわる。

延礽君「良かろう。しばし待たれよ。その忌まわしい舌先、厳かな国法で制してやる」

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インジャがわざと自分を生かしておいたとは…。
どうあがいてもあいつには勝てないのか…?
ぼんやり歩くうち、テギルは束の間の漢陽を父と暮らした、あの家へ辿り着いた。

庭にトッケビの姿が見える。
彼は庭に供え物をし、祈祷しようとしていたところだった。

トッケビ「北から南まで朝鮮じゅうを治める神霊様!テギルが死んだなら冥福を、テギルが生きているならどうか見守って…」

テギルは思わずふっと鼻で笑う。「何が見守るだ…。死にかけたぞ」

トッケビ「ん? 年を取って幻聴まで…」

「?!」そこでようやくトッケビはそばに立っているテギルに気がついた。「こりゃ誰だ!」
「テギルだ!」トッケビはふらりと帰ってきた彼を大喜びで抱きしめる。「生きて帰ってきたか!」

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庭に供えていたご飯を家の中へ運び、テギルとトッケビは久しぶりに向き合って座った。

#ほんの数日しか経ってない感じがするよね、感覚的に。

トッケビ「さぁ、食べよう。お前を弔うために用意したんだがな、帰って来たんだからお前のもんだ」

「爺ちゃん」テギルが溜息のように言う。

テギル「父ちゃんの仇、俺が打ちたかったんだけど…。絶対復讐してやりたかったんだけど…」
トッケビ「構わん。やらなくていい」
テギル「…。」
トッケビ「お前の父ちゃんだってそんなこと望んじゃいない」
テギル「いや、父ちゃんのためじゃないくて… 俺が我慢できない。あいつに勝ちたいんだ」

テギルは悔しさに唇を震わせた。

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ここで区切ります。

闘牋勝負は失敗、「生きて戻ったら…」の約束はあっさり却下、インジャは別件逮捕…。
とにかくモヤモヤしっぱなしっす。

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