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テバク6話あらすじ&日本語訳vol.2

   

チョン・グァンリョル、チェ・ミンス出演SBSドラマ「テバク(대박)」6話、中盤です。

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正殿に大臣たちが勢揃いしていた。

右相「殿下、大同法に地方の地主たちが激しく反対しておりますゆえ、是非を問うて法令を改正してはいかがでしょうか」

「右相の言うとおりにございます」隣の大臣がすかさず同意する。

大臣「大同法の全国施行は時期早々かと思われます」

大臣たちがざわめく。

「何というざまだ」粛宗は小さくぼやき、眼鏡を外した。「余は…」
立ち上がり、大臣たちのいる階段の下へと降りていく。

粛宗「眼病が酷く報告書を読むのも辛いのに、最近は耳まで遠くなって、そなたたちの立派な意見もよく聴こえぬわ」

そう言って粛宗は軽く笑い声を上げる。

粛宗「世子、お前はどう思う?」
世子「はい。過労でお体の具合を損ねておられるようですので、御医に診せるべきでしょう」

「…。」粛宗はゆっくり大臣たちの間を進み、世子と延礽君の前で立ち止まった。「譲位する」
「!!!」その場にいた全員が驚いて跪く。「いけません!」「お取り下げくださいませ!」

世子「殿下!驚天動地にございます!これほどご壮健でありながら譲位をお命じになるのですか!ご命令をお取り下げくださいませ!」

「お取り下げくださいませ!」皆が口を揃える。

粛宗「目も見えず耳も遠いゆえ玉座を降りると言っておるのだ。なのにそなたたちが反対するなら、お互い譲歩して世子が代理聴政をするのが良さそうだな」

※代理聴政=王が病気や老齢で執政できないとき、世子などが代わりに行うこと。

「いけません!」皆がさらに声高に叫ぶ。「お取り下げくださいませ!」

粛宗「一つを得るなら一つを手放す。それがこの世の道理であろう!これ以上あれこれ言い立てるつもりはない!もうやめられよ」

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「私は…」昨晩のことだ。王になる意志を問われた延礽君は、父の前で静かに口を開いた。

延礽君「王冠をかぶる代わりに、剣を手に取ります」
粛宗「…。」
延礽君「民から搾取する汚れた官吏たちの手足を斬り、王家に反旗を揚げる逆賊を圧え、殿下が歩まれる先に立ち、道を開けましょう」
粛宗「口で言うほど容易いと思うか?王になるより難しいことだ。少しはわかって言っておるのか」
延礽君「恐れいります」

「イカれた奴め」粛宗は淡々と言う。

粛宗「よし。お前がどう剣を握るのか見ていよう」

~~~~

世子は大臣のみならず、宮廷じゅうの人を引き連れ、王の住処の前に座り込んだ。

世子「父上!代理聴政をお取り下げくださいませ!私は決して命令をお受けできません!お取り下げくださいませ!」

と、ふいに咽せた世子は、掌に血を吐いたのを見て青ざめた「!」
周囲に悟られぬよう、彼は急いでそれを拭った。

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「いつからだ?」サモから世子の不調を聞き、粛宗は世子を呼んだ。

世子「父上、何のことでしょうか…」
粛宗「一体いつから血を吐いておる?」
世子「!」

驚いて顔を上げた世子を、粛宗は鋭い目で見た。「喀血のことだ」

世子「…。」
粛宗「体の具合も悪いくせに… 虚勢を張るのはやめて代理聴政を受け入れよ」
世子「…。」

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「延礽君」息子を呼び、茶を振る舞うと、淑嬪は心配げに彼の顔を見た。「なぜそう暗い顔をしているのです?」

淑嬪「世子邸下の代理聴政に心が乱れているのですか?」
延礽君「…。」
淑嬪「もしかして… 玉座が遠ざかるのではないか、このまま全てを失うのではないかと…」
延礽君「いいえ」
淑嬪「?」
延礽君「私の心を乱していることがあるとすれば、兄上のご健康だけです。持病の瘧疾に加え痰火まで患っておられるのに、父上の機嫌を窺わなければならない代理聴政に耐えられましょうか」

淑嬪が茶器を静かに置く。「鼠が猫を案じているのと同じです」

延礽君「?」
淑嬪「そうではありませんか?火のような殿下の気性も、大臣たちの煩わしさも、生まれ持った持病も、全て世子が乗り越えなければならない課題にすぎません。延礽君が案ずることではないのです」

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住処で考えに耽っているところへ延礽君を訪ねて来たのは、当の世子だ。

延礽君「兄上」
世子「こうして向き合うのも久しぶりだな」

延礽君は兄の前に跪いた。「兄上、代理聴政を受容くださいませ」

延礽君「私が兄上の目や耳となりましょう。私が兄上の手足となりましょう」
世子「父上もお前も… 私に重荷ばかり負わせるのだな」

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テギルは今日も山に連れて来られ、小さな斧で大きな木と格闘していた。
木の陰から、監視の男たちをそっと窺う。

道に二人、左に一人、右に一人…。

彼は土に這いつくばり、上へ登りだした。
少し登ると、木の幹に何か目印のようなものが刻んであるのに気づく。「虎?」

上を見上げると、木に斧を振り下ろしていた見慣れぬ男が、手を止めて彼を見た。

男「…。」
テギル「!」

その男こそキム・チェゴン。
彼は何も言わず、テギルのそばに蛇がいるのを指し示す。
テギルは蛇をむんずと掴むと、夢中でかぶりついた。

#変なシーンだよねぇ…。テギルは逃げようとしてたの?サボろうとしてただけ?

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真夜中。

眠っているヘリム一人を残し、餓鬼は女性の奴婢たちを部屋からそっと追い出した。
そうしておいて、彼はヘリムに覆いかぶさったのだ。

ヘリム「!!!!!」

思わぬ抵抗にあった餓鬼は、彼女の頬を張り倒し、胸元をはだけようと襟を掴む。
そこへ…

いきなり扉が開き、彼女の悲鳴を聞いて駆けつけたテギルが餓鬼を外へ放り投げた!

テギル「行こう」

彼女の手をしっかり握り、テギルは走りだした。

餓鬼「捕まえろ!!!」

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彼らが逃げ込んだ山を進んでいた餓鬼の手下たちは、木の幹に印が付けてあるのを見つけて足を止める。

手下「ここを上がったら虎の餌食になっちまう」

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夢中で山の中を走るうち、ヘリムがつまずいて座り込んだ。

ヘリム「どこに行くの?この山には虎が住んでるって…」
テギル「だから超えなきゃな」
ヘリム「帰っちゃ駄目かな。今からでも帰ったら許してくれるかもしれないし」
テギル「許す?命乞いしてどうするんだ?塩田で干からびて死ぬまで働くつもりかよ?!」

「…。」ヘリムは首に掛けていた葉銭を外し、差し出した。「一人で行きなよ」

テギル「!」
ヘリム「私が一緒にいたら、あんた逃げられないでしょ。餓鬼は私のこと殺したりしないから」

「いや」テギルは葉銭を受け取り、自分の首に掛ける。「生きるも一緒、死ぬも一緒だ」
「一緒に行こう」彼が差し出した手は、とても力強かった。

ヘリム「…。」
テギル「故郷へ帰るんだ!」

「早く!」迷っている彼女の腕を掴み、テギルは引っ張り起こした。

テギル「前だけ見て進むんだ。俺が責任を持つ」

#作家さんと監督さんが責任をもってください

068

ヘリムが強く頷いたそのとき!
どこからか獣の唸り声が聴こえる。「!!!」

そっと後ろを振り返ると、向こうに大きな虎のシルエットが浮かび上がった。

テギル「3つ数えたら、山のふもとまで走れ。絶対に振り返らずに、何が何でも走るんだ」

虎が二人にゆっくりと近づいてくる。

ヘリム「あんたは?あんたはどうするのよ?!」
テギル「どうにかするさ」

「1、2…」

テギルは足元の枝を拾い上げ、虎に向かって構える。

「3!!!!!」

ヘリムが全速力で駈け出すと共に、虎が飛びかかってきた。

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ヘリムが辿り着いたのは…

彼らの後を追っていた餓鬼の手下たちのもとだった!

手下「どっちだ?」

彼女はそっと目で方向を指す。
手下たちが急ぐのを見て、彼女は祈った。

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テギルがハッと我に返った時、目の前で虎は真っ二つになっていた。

テギル「!!!!!」

そうだ。
あの瞬間… 山で見かけた男、チェゴンが刀を振り上げて飛び込んできたのだった。

テギル「たった今… 何したんだ?」

チェゴンの刀は真っ赤な血に染まっている。

テギル「一太刀で虎を仕留めるなんて!」
チェゴン「ならばお前は?その棒きれで虎を仕留めるつもりだったのか」
テギル「…。」

仰天しているテギルに、チェゴンは血に染まった刀先を突きつけた。

テギル「!!!」
チェゴン「運がいいのか度胸がいいのか。もしお前が虎に怖気づいたり逃げたりしていれば、虎の餌食になっていたはずだ」

チェゴンは小さく山を見渡す。「この山には他にも虎が1頭いる」

チェゴン「死にたくなければ帰れ」

「…。」言葉の出ないテギルを残し、彼は山の中へと消えていった。

そこへやって来たのは、ヘリムを連れた餓鬼の手下たちだ。
テギルが無事でいるのを見て、ヘリムは思わず彼に抱きついた。

テギル「…。」

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連れ戻したテギルを、餓鬼は執拗に殴り続けた。

#力抜けるね…ホント。すごろくで「◯コマ戻る」ばかり出てる感じ。

餓鬼「百叩きでも駄目なら、糞でも味わうか」

そのまま肥溜めに放り込まれたテギルは、必死で這い上がる。

餓鬼「糞の味はどうだ?」
テギル「…。」
餓鬼「死にたくなけりゃ一言だけ言え。ごめんなさい、助けてくれとな」

答える代わりに、テギルは餓鬼に唾を吐きかける。

餓鬼「こいつ!」

#インジャから餓鬼に相手が変わっただけやんねぇ

餓鬼「(手下に)首に掛けてる葉銭を口に入れろ」

手下が臭いに顔をしかめながら、テギルの首元の葉銭を口に押し込む。

餓鬼「三途の川の運賃だ」

餓鬼は手に持った棍棒を、テギルの後頭部に振り下ろした。

テギル「!!!」

口から落ちた葉銭が転がっていくのを、テギルはじっと見つめた。
「朝鮮一の勝負師なら、1両あれば十分じゃないか?」亡き父の言葉がふいに蘇る。
そう、それは漢陽に着いてすぐ、父がくれた1両だ。
彼の目から一筋の涙がこぼれ落ちた。

069

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干潟にすっぽり埋まっているテギルの元へ、まるで何かに導かれたようにやって来た男。
それは、チェゴンだ。「またお前か」

#別に詳しく見たくはないけど、流れもなしにこうあちこち唐突に移動されると…。蛇に虎に肥溜めに干潟に、悲惨なシチュエーーション素材集じゃないか。

チェゴン「お前、何者だ」
テギル「賭けないか?俺が生きるか、死ぬか」

そう言って、テギルは不気味に笑う。

チェゴン「…生き延びろ」

それだけ言うと、チェゴンは背を向けた。

#置いていくんかい

テギル「…。」

去っていくチェゴンの背中に、優しい父の姿が重なる。
そうだ。生きなければ…。

070

【父ちゃん、心配すんな。俺は死なない。
父ちゃんを殺したあいつ!あいつの首をとるまでは… 俺は絶対に死なない。死ねるもんか!】

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ここで区切ります。

絶句…。
何も言えねー

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