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ネイルもカンタービレ(のだめカンタービレ韓国版)あらすじ&日本語訳 15話vol.2

   

チュウォン、シム・ウンギョン主演、「ネイルもカンタービレ/明日もカンタービレ」(韓国版のだめカンタービレ)15話後半です。

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「ザルツブルグコンクールですか?!」電話で話しながら、ト教授はどこかへ急いでいた。

#ハリセンがベトベンみたいになってる

ト教授(電話)「ソル・ネイルがザルツブルグコンクールに参加出来るということですか?またどういうワケです?」

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そのニュースはすぐにアン教授に伝えられる。

アン教授「ネイルがコンクールに出るんですか?しかも国際コンクールに?!」
ト教授「えぇ。もともとペクコンスコンクールの入賞者だけに与えられる資格なんですがね、そこへネイルが入ったんですよ」
アン教授「ネイルがなぜ選ばれたんでしょう」
ト教授「ユン・イソン先生自ら推薦状を送ったようです」

「あの気難しい女史がなんと殊勝な」二人はこみ上げる笑いを堪え切れない。

アン教授「ネイルが喜ぶでしょうね」
ト教授「まだ連絡がつかないんです。電話の電源がずっと切れたままなまなんですよ」

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ネイルの家の前へやって来たユヌは、もう一度そこから彼女に電話を掛けた。
「電源が入っていないため…」同じメッセージが流れ続ける。
チャイムを押し、たまらずドアを叩いてみる。「ネイル、ソル・ネイル!」

ユヌ「いるなら返事してくれよ!」

ユヌはまた学校へ戻ってくる。
彼はミニたちの姿を見つけた。「今日ネイルのこと見かけた?」

ミニ&スミン「?」
ユヌ「学校でもどこでもいいから、誰か見かけた人いないかな?」
スミン「ネイル?そういえば全然見てないね。電話してみなさいよ」
ユヌ「…。」
ミニ「ネイル、ずっと携帯切ってるんですよ。私も変だと思って電話してるんですけど」
スミン「何が変なの?」
ミニ「私にクーポン全部くれたんです」
スミン「あんたに?私にも昨日チャ様の写真くれたの」
ユヌ「!!!」(←ここでピンとくるのが素晴らしいw
スミン「変だなと思ったんだけど… ネイル、どうしちゃったの?」

「…。」彼らは考えを巡らせる。

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「いちいち騒ぐなよ」ユヌの電話に少々苛立ちながら、ユジンはネイルの家の前で立ち止まった。

ユジン(電話)「ネイルのヤツ、よく電話切って昼寝してるんだ。中にいるって。気にすんな」

そう言って電話を切ると、今度はユジンがチャイムを鳴らす。「ソルレバル、開けろ!」

ユジン「入るぞ!」

彼は何の躊躇もなく端末にパスワードを入力する。
聞こえたのはエラー音だ。「???」

何度試しても同じだ。
ネイルの部屋は… ユジンを拒絶していた。
「…。」ユジンの心の中に、不意にひやりと風が吹く。
間違いなく何かが起きていた。

急いで電話をしながら、ユジンは上がってきたばかりの階段を駆け下りた。「ミニ、ネイルの行きそうなところを調べてくれ!」

ユジン(電話)「あぁ、レッスン室、カフェ、全部探すんだ!」

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イラクも加わり、ミニたちは連れ立ってネイルを探し始めた。

ミニ(電話)「よく分からないんです。最近は幼稚園のバイトもしてないし、学校と家くらいしか思い当たらなくて。他に探す場所もないんです」

「ひょっとして…!」ミニがハッとして立ち止まった。

ミニ「何か良からぬこと考えてるんじゃないですよね?」
イラク&スミン「!!!」
イラク「おい!お前なんてこと言うんだよ!」

「ネイル!!!」彼らは慌てて駈け出した。

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ひとり街の中を歩きまわるユジンも、探す場所は大してなかった。
さっきミニたちが通った場所を、同じように回り、彼は結局部屋へ戻ってくる。
依然としてネイルの電話は電源が入っていないままだった。「電源入れてくれ、頼むから!」

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朝になっても状況は変わらなかった。
夜通し歩き続け、とうとうミニたちは道端にへたり込んだ。

スミン「足が痛くてこれ以上歩けないかも」
イラク「もう24時間経ったから、失踪届も出せるよな」

「届け… 出しに行きましょう」そう呟いたミニの目から、涙がこぼれた。

ミニ「ホントに何かあったんだったらどうしよう…」

そこへミニの電話が鳴り始めた。
画面に表示されていたのは… 「ネイルだ!!!」

ミニ「もしもし?ネイル!!!」

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「それで?」ユジンは電話をしながら急いで家を出た。「ソル・ネイルは今どこだって?」

ユジン「無事なのか?怪我もないって?…済州島?家に帰ったのか?」

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「そんなことしてちゃダメだよ」ミニは、とりあえず腹ごしらえにやって来たイラクの父の店で、ネイルと電話で話を続けた。

ミニ「心配なんか。あんたがいなくなったことも知らなかったもん」

「時間稼げよ」そばでイラクがミニに声を掛ける。

ミニ「?」
イラク「(小声)ユジンが来るから。近くにいるって」

ミニは指でOKサインを作った。

ネイル(電話)「じゃあユジン先輩も心配してないよね」
ミニ「知らない。電話して訊いてみれば?」

「そうだね」電話を切ろうとするネイルを、ミニは慌てて止めた。「ちょっと待って!」

ミニ「いつ帰って来るの?あんたがくれたクーポンさ、酢豚の出前してくれないんだって。だからあんたが帰って来て解決してない?」
ネイル「出前できないって?」
ミニ「うんうん!だから早く帰って来てもらわないと。…。切らないで!あんたが早く来てさ…」

そこへバタバタと慌ただしく入ってきたユジンは、いきなりミニの電話を取り上げた。
受話器の向こうから、ネイルの溜息が聴こえる。「ホント困ったおじさんなんだから」

ユジン(電話)「…。」
ネイル「友だちから集めたクーポンだからかな。だけどミニミニ、ホントに友だちから貰っただけなの。拾ったんじゃないって言ってみてよ」

「…。」ネイルの声に、ユジンは小さく息をつく。「…ソル・ネイル」

ユジン(電話)「何やってんだ!!!」

「!!!」驚いたネイルは咄嗟に電話を切った。

ユジン「ソルレバル… 切っちまったのか?」

「切ったって?!」皆が声を揃え、目を丸くする。

ユジン「…。」
イラク「お前が大声出すからビックリして切っちまったんだろーがよ!!!」
ミニ「この様子じゃ子どもも叩くに決まってるわ!!!」
スミン「いくらチャ様でもそれはダメでしょ!!!」
ユジン「ちょっと声が大きくなっただけなのに…」
ミニ「大声出して、怒鳴って、しまいに殴るんですよ!」
イラク「ただでさえ凹んで故郷に帰った子に、そりゃないぞ、ユジン!」
ユジン「…。」
スミン「ガッカリだわ、チャ様!」
ミニ「携帯返してください!」
ユジン「没収だ!」
ミニ「え?!」

「…。」ユジンはくるりと背を向けると、そのまま店を出た。

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思わず電話を切ってしまったネイルは、真っ暗になった携帯の画面を見て我に返った。

ネイル「もうちょっと声聴いてから切ればよかった…」

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「本当に?もう休みに入ったとね?」皆で食事を囲みながら、ネイルの母親が言った。

ネイル「うん。今学期勉強ばえらい頑張ったけん、休んでもええ言われたとよ」
母「そんなら奨学金も貰えるやろうねぇ」
ネイル「お母さん。うちの学校に奨学金なんかないって。今まで貰えんかったのに」
父「早く休みになったんなら、早く帰っちこられてよかろーもん」
母「そうそう!すぐ近くに新しく幼稚園が出来てねぇ、あんたにええんやなかと?遠くへ行かんでも就職できっとよ」
ネイル「…。」
母「あんたのソウルの家がえらい大きいけん、うちの家が潰れる前にはよ就職せんと。こん人、2年契約ばしてしもうて」
父「(咳払い)」
母「契約期間が終わったら、小さい家に引っ越さんとね」
ネイル「うん。来年になったら引っ越してもよかとよ。どうせ隣に誰もいなくなるし」

「ネイル、ピアノば弾いとくれ。綺麗な音を聴きたかねぇ」祖母が嬉しそうに笑った。

ネイル「おばあちゃん。今度ね。今度弾くよ」

「ごちそうさまでした」ネイルはロクに食べもせず、席を立った。

母「あの娘、やっぱ様子がおかしいとよ」

#関西人がデタラメな方言作ってすみません。ホンマすみません^^;雰囲気で読んでください。
実際、ネイルの家族はそげん方言でもなかったとばい。

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学校へやって来たユジンをト教授が急いで呼び止める。「チャ・ユジン!」
ユジンは何となく怪訝な表情でト教授を見つめた。

ト教授「(自分の顔に触れ)何だ?おかしいか?」
ユジン「えぇ」
ト教授「同感だ。で、ソル・ネイルはどこだ?何で連絡がつかないんだ?」
ユジン「済州島へ行ったんです」
ト教授「済州島?いつ戻ってくるんだ?」
ユジン「僕にもよくは…。どうしたんです?」

ト教授は封筒を差し出した。「海外コンクールの推薦状だ」

ユジン「?!」
ト教授「ソル・ネイルが志願さえすれば、即参加できる。優勝すれば全額奨学金で留学も可能だ」

ユジンが驚いて封筒の中身を取り出してみた。

ト教授「早く連絡してくれ」

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ユジンは再びネイルに電話を掛け、録音を残す。

ユジン(電話)
음성 남기니까 내킬 때 들어.
설내일. 너 콩쿨 나갈 수 있어.
입상하면 유학 전액 지원 가능하대.
…나보다 네가 먼저 가겠다.
오늘 김박사님 만나서 치료시작했어.
뭐든 해 보려고.
그래서 같이 가면…
언제 올 거야?
바보들이 많이 보고 싶어해.
나도…
メッセージを残すから気が向いたら聴けよ。
ソル・ネイル、お前、コンクールに出られるんだ。
入賞すれば留学の全額支援も可能らしい。
… オレよりお前の方が先に行くことになりそうだな。
今日、キム博士に会って治療を再開した。
何でもやってみるつもりんなんだ。
だから、一緒に行ったら…(沈黙)
いつ帰って来るんだ?
あいつらみんな会いたがってる。
オレも…

ユジンはそこで電話を切り、溜息をついた。

ユジン:
차라리 하트 하나 추가하는 게 쉽겠다.
ハート一つ足すほうがまだ簡単だな。

ユジンはすっかり秋の深まったベンチからの風景をぼんやりと眺める。
そこへバッグの中で電話が鳴った。
ミニから没収した電話だ。
画面には「ネイル」と表示されていた。

ユジンは応答ボタンを押し、電話を耳に当てる。

ネイル(電話)「ミニミニ、私も酢豚のために帰るわけにもいかないから、今度チキンのクーポンあげるよ。ね?」
ユジン(電話)「ソル・ネイル」
ネイル「!!!」

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ネイルは思わずまた電話を耳から離そうとした。

ユジン
지금 끊으면 정말 끝이야.
今切ったら、本当にこれで終わりだ

ネイル
…。

ユジン
너 잘츠부르크 국제 콩쿨 추천서 들어왔어.
바로 지원만 하면 돼.
お前にザルツブルグコンクールの推薦状が届いてる。
お前が志願さえすればいいんだ。

ネイル
…。

ユジン
빨리 와.
이틀 내로 보내야 돼.
우리 공연 날짜끼지야.
早く帰って来い。
2日以内に送らなきゃいけないんだ。
オケの公演のある日までだ。

ネイル
…。

ユジン
왜 말도 없이 제주도 갔는지 안 물을게.
빨리 와.
黙って済州島に帰ったワケは訊かないから。
早く帰って来い

ネイル
싫어요.
イヤです

ようやく返ってきた返事に、ユジンは深い溜息をついた。

ユジン
설내일.
이건 네 인생이 달린 기회야.
무슨 일인지 모르지만…
ソル・ネイル、これはお前の人生が掛かったチャンスなんだ。
一体どうしたのか知らないけど…

ネイル
선배 가면 그때 올라가서 정리할게요.
先輩が留学したら、戻ってケジメつけます。

ユジン
나 유학 못가는 거 알잖아.
…オレが留学出来ないの分かってるだろ。

ネイル
선배 거기 있으면 나도 안 갈 거에요!
先輩がそこにいたら、私も戻りませんから!

ユジン

…무슨 일인지 와서 말해.
何が言いたいのか、戻って来て言え。

ネイル:
다 귀찮아졌어요.
全部煩わしくなったんです。

ユジン:
…진심이야?
… 本心なのか?

ネイル:

ユジン:
네가 진심이라고 말하면 다시는 귀찮게 안할게.
정말 피아노도 포기하고 학교도 포기하고 … 나도 포기할거야?
本心だって言うなら、二度と煩わせはしない。
本当にピアノを諦めて、学校も諦めて… オレのことも諦めるのか?

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ユジンの口調はどこまでも静かだ。
「!」ネイルは思わず言葉を失った。
電話の向こうで、ユジンはじっと彼女の返事を待つ。

ネイル:
…네. 진심이에요.
… はい。本心です。

ユジン:
… 알았다.
…分かった。

ユジンはそのまま電話を切った。「…。」

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大学の門を出たところで、ユヌがユジンを呼び止めた。
ミニも一緒にちょこちょこついて来る。

ユヌ「お前、ミニの携帯持って行ったんだって?返してやれよ」

ユジンは胸の内ポケットから黙って携帯を出し、無造作にユヌに投げ返すと、そのまま二人に背を向けた。

ユヌ「ミニ、ちょっと携帯確認するね」

ユヌは通話履歴を調べる。
ネイルと話した形跡があるのを確かめると、ユヌは携帯をミニに返し、急いでユジンを追った。

ユヌ「ネイルと話したのか?」
ユジン「…。」
ユヌ「いつ帰って来るって?」
ユジン「帰って来ない」

「どういうことだよ?」ユヌがユジンの腕を掴み、引き止める。「喧嘩したのか?」

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ユヌ「喧嘩しても、とにかく手続きはさせなきゃ駄目だろ」
ユジン「放せ」
ユヌ「ネイルの留学のために努力した人間はお前だけじゃない。オレはまだネイルの留学を諦めちゃいないんだ」
ユジン「…。」
ユヌ「お前が行かないなら、オレが行く」
ユジン「好きにしろ」

ユジンはユヌの手を振り払い、硬い表情のまま立ち去った。

ユヌ「…。」

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苛々と歩いてきたユジンは、ゴミ箱の前で立ち止まる。
封筒から出した推薦状をもう一度見つめると、彼はそれをビリビリに破り、乱暴に投げ捨てた。

#うっそぉー!信じれん

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R☆Sオケの公演の日がやって来た。
すっかり支度を整えた弟子に、シュトレーゼマンは懐中時計を差し出す。
ネイルの手から、シュトレーゼマンに戻ってきた物だ。

ユジン「これがなぜ師匠のところに?」
シュトレーゼマン「ベイビが持って来たんですヨ」
ユジン「…。」
シュトレーゼマン「ベイビは済州島へ行ったんですね。ついさっき聞きました。オマエを絶対連れて行ってくれと言ってましたが、ショックが大きかったんでしょうネ」
ユジン「ソル・ネイルが師匠に僕を連れて行けと?」
シュトレーゼマン「大丈夫だから、絶対連れて行けと言われました。どういう意味です?」
ユジン「…。」
シュトレーゼマン「二人だけの秘密があるんですか?」

「いいえ」ユジンはしばらく考えてから、首を横に振った。「もう関係ありませんから」

+–+-+

控室でユジンはじっと懐中時計を見つめていた。「…。」

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そこへ入ってきたのはユヌだ。

ユヌ「公演が終わったらすぐ出て来いよ」

ユジンが鏡越しに力なくユヌを見上げる。

ユヌ「タクシー捕まえて待ってる」
ユジン「…。」
ユヌ「ネイルの家は空港の近くだってさ。すぐ行けば今日中に会えるはずだ」
ユジン「…。」
ユヌ「遅れるなよ」

出ていこうとして、ユヌはふと足を止める。

ユヌ「その時計、ネイルが持ち歩いてたやつじゃないのか?」

ユジンは開いていた時計をパチンと閉じ、その手に握った。

ユジン「気にすんなよ」
ユヌ「催眠術に興味があるみたいで、何だか変だと思ってたけど、お前のだったんだな」

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再びひとりになると、ユジンはキム博士の言葉を思い巡らせた。

キム博士(声)「年齢退行療法で飛行機まで辿り着いたのは初めてだ。私も驚いたよ。君の知らないうちに催眠を掛けるなんて不可能なのに。拒否感の全くない状態で受けたのなら有り得るかもしれないがね」

ユジンは小さく微笑む。

彼女の声は頭の中にハッキリ残っていた。
「目を開けたら先輩はもう飛行機に乗れます」
「飛行機に乗って…どこへでも行けますよ」

ユジン「ソルレバル… まさか催眠療法が成功したと思って留学しろって言ったのか?ソルレバルらしいな」

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客席がざわめき、ステージにスタンバイしている団員たちまでもキョロキョロと落ち着きを失い始めていた。

#ハリセンの髪型が戻ってる

学長「ユジン、どうして出て来ないんでしょうね」
シュトレーゼマン「はて。遅れるようなヤツじゃないんですが」

同じく客席にいたユヌが立ち上がる。
それと同時に、ソリストであるイラク、そしてユジンが舞台に登場した。
ユジンが出て来たのを見届けると、ユヌはそのまま席に戻らず会場を出る。

ソリストとコンマスが握手を交わし、ユジンの合図でチューニングが行われた。

「私の方が震えるわ」緊張を隠せない学長の手を、シュトレーゼマンが握る。「上手くやり遂げますよ。心配ありません」

いよいよ演奏が始まった。

『チャイコフスキー バイオリン協奏曲ニ短調
チャイコフスキー唯一のバイオリン協奏曲であるこの曲は、
当時はつまらない曲だと酷評を受けたが、後にその美しさと真価を認められた。
落ちこぼれであったボクの友人たちのように…』

イラクのソロパートに入る。
実に美しい音色が会場を染めた。
ユジンも頼もしい表情で彼を見つめる。

「ユ・イラク、オレにとってお前以上のソリストはいない」
イラクもまたユジンの信頼に自信を貰い、懸命に答えようとしていた。

イラクの旋律に、そっとオーケストラが合流する。

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ユジン(心の声)「オレのオーケストラじゃない。オレが共に歩むオーケストラだ」

#演奏ぶった切って”他の曲つき回想”連投するのはやり過ぎ

曲が終わると、会場じゅうに割れんばかりの拍手と歓声が起きる。

シュトレーゼマン「とうとう韓音だけの色を見つけましたね」
学長「えぇ。見つけましたわ」

礼を終え、オーケストラに向き直ると、ユジンは全員を立たせ、その堂々たる姿を眺めた。

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ユジン「…。」

そして、彼はオーケストラのメンバーに向かって、再び頭を下げる。
その姿に、イラクが嬉しそうに微笑んだ。

384

#今回一番良かった瞬間

ユジン(心の声)「これでオレのすべきことは終わった」

#で、イラクのオヤジは?

+-+-+-+

舞台裏へ下がったイラクを追いかけてきたシウォンは、温かく彼を抱きしめた。

シウォン「やったね、私の彼氏♡」
イラク「オレ、ミスったりしなかったよな?」
シウォン「うん。しなかったよ」
イラク「(ニッコリ)」
シウォン「超カッコ良かった。最初はただ可愛くて好きだったけど、今日はカッコ良くて余計好きになっちゃった♪」
イラク「そんなに惚れたら不安でウィーンに行けなくなるぞ(ニヤリ)」
シウォン「だよね。どうしよう…」

今度はイラクがニッコリ笑い、優しく彼女を抱きしめる。
そこへ通りかかったミニとスミンは、幸せそうな二人を微笑ましく見つめた。

ミニ「お熱いねー。あと少しだから我慢するけど、見てられないわ」
スミン「でも、微笑ましい。私も恋愛したいな♥」
ミニ「はぁ。みんな充実してるね」

「鳥肌立っちゃう」ブルっと震え、ミニはその場を離れた。

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急いで着替えを済ませ、ユジンが控室を出てくると、そこにユヌが待っていた。
ユジンが出て来たのを見ると、ユヌは何も言わずに先を歩き出す。
ユジンも黙って彼に続いた。

タクシーの中でユヌが封筒を差し出す。「時間とゲートを確認しろよ」

ユヌ「渋滞さえしなきゃちゃんと間に合う」

ユジンはユヌから封筒を受け取り、中身を取り出した。
そこには…?
済州島行きの飛行機のチケットと共に、ザルツブルグコンクールの推薦状が入っていた。

ユジン「…。」

#ユジンが破り捨てたはずなんだけどねぇ(淡々

ユヌ「混んできたな。ネイルを探す時間もいるのに。これ以上遅くなったら…」

何気なく隣のユジンを振り返ったユヌは、何だかユジンの様子がいつもと違うのに気づく。「どうした?」

ユジン「あぁ、なんでもない」

ユヌの視線は、ユジンが凝視している飛行機のチケットへと移った。

ユヌ「?」

+-+-+-+

空港へ入ってくると、ユジンの足がそこで止まった。

ユジン「…。」
ユヌ「どうしたんだ?こんなことしてる暇ないぞ」

「…。」ユジンの心の中で恐怖が膨れ上がる。(乗れそうにない…!)

ユヌ「時間ないって」
ユジン「待ってくれ。ちょっと胸がムカムカするだけだ。少しだけ…」

ユヌはユジンが握りしめている封筒を取り上げる。

ユヌ「それなら見物でもしてろ。ネイルはオレが連れて帰るから」

背を向けようとしたユヌの腕を、ユジンが強く掴んだ。
彼の目は切実だ。

ユヌ「ここまで来て何躊躇してんだ?」

「渡せ」封筒を取ろうとしてユジンが伸ばした手を、ユヌははぐらかした。

ユヌ「だからのんびり構えてちゃ駄目だって言ったろ」
ユジン「ふざけてないでさっさと渡せ」

封筒をひったくると、ユジンは肩で息をする。

ユヌ「行けよ。見送りまでやるのは御免だ」

まばたきさえ出来ないほどガチガチの表情で、ユジンは歩き出した。

ユヌ「…。」

#ネイルにハッキリ断られてから、ユヌかっこ良くなったね

+-+-+-+

エスカレーターを降り、ユジンの足は奥へ進むごとに重くなった。
容赦なく甦る事故の記憶に、目の前が霞む。
やはりどうにも無理だ。
彼は思わずゲートに背を向けた。
そこでまた立ち止まり、ふらふらと壁により掛かる。

ユジンは懸命に恐怖と戦っていた。

+-+-+-+

「公演は無事終わった?」見晴らしのいい海辺で、ネイルはミニに電話を掛けていた。

ミニ(電話)「もちろん!セヒョン大にも負けてなかったよ」
ネイル(電話)「その… 先輩は?」
ミニ「知らない。公演終わってからどこ行ったんだか。最近あんたの話もしづらいんだから」
ネイル「そっか」

向こうから一台の車が走ってきて、少し離れたところで止まる。

ミニ「それであんたさ、ホントにコンクール… ううん、あんたの好きにすればいいよ」
ネイル「コンクールで優勝したら先輩と一緒に留学できると思ってた。けど…」

誰かが足早に近づいてくる。

ネイル「でも、今はちょっと後悔してるんだ。ソウルで先輩を送り出してあげればよかったって。先輩がヴィエラ先生に会ったら、その話も聞いてあげたいし、私ももっと一生懸命練習して、留学すればいいんだし。そしたら先輩は素敵な指揮者で、私はピアニスト♪それにオーケストラはR☆Sオケで。ミニミニ、考えただけで私すごく…」

そのとき…

一直線に歩いてきたユジンが、後ろから彼女を抱きしめた。

385

ネイル「!!!」
ユジン「迎えに来た、ネイル…」

+-+-+-+

ここでエンディングです。

…………。

言葉がない。
どこからどう吠えるべきかも分からん。

何でミニミニと電話してんだよ…。
それ以前に全くストーリーの山がないから、感動もなにも生まれない。

はぁ… 完全に力抜けた。

ユジンのR☆Sオケでの集大成も、「これだけは」と楽しみにしてた済州島ハグも… はぁ。
最終回訳すだけのモチベーション求む。

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