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ネイルもカンタービレ(のだめカンタービレ韓国版)あらすじ&日本語訳 15話vol.1

   

シム・ウンギョン、チュウォン主演、「ネイルもカンタービレ/明日もカンタービレ」(韓国版のだめカンタービレ)15話前半です。

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ユジン:
약통을 약통을 잡으려고 하는데… 내가 못 주웠어.
내가 잡았는데…
薬の瓶を掴もうとしたんだけど… 拾えなかったんだ。
掴んだのに…

ネイル:
괜찮아요.
선배는 할아버지를 구하려고 최선을 다했어요.
大丈夫ですよ。
先輩はおじいさんを助けようと、出来るだけのことをしたんです。

ユジン:
어쩔 수 없었어.
どうしようもなかったんだ。

ネイル:
맞아요.
그거 선배 탓 아니에요.
이제 더 이상 자책감 안 가져도 무서워하지 않아도 돼요.
이제 조금 있다가 알람이 울리면 눈을 뜨세요.
눈을 뜨면 이제 선배는 비행기를 탈 수 있습니다.
비행기를 타고 어디든…어디든 갈 수 있습니다.
そうです。
先輩のせいじゃありませんよ。
もうこれ以上、自分を責めなくても、怖がらなくてもいいんです。
もう少しして、アラームが鳴ったら、目を開けてください。
目を開けたら、先輩はもう飛行機に乗れます。
飛行機に乗って、どこへでも… どこへでも行けますよ。

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静寂の中で、アラームの音が優しく響いた。

ユジン「?」

ハッとして目を開けたユジンは、サイドテーブルの上のアラームを止め、ガランとした部屋を見渡した。

「目を開けたら… 先輩は飛行機に乗れます」
「飛行機に乗って、どこへでも行けますよ」

頭の中でぼんやりとネイルの声が響いている。
彼はふっと笑った。

ユジン:
설레발 요즘 좀좀 이상한 소리만 하네.
ソルレバルのヤツ、最近おかしなことばかり言い出したな…。

「いつの間に帰ったんだ?」彼は立ち上がった。

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弦楽器科のレッスン室へ入ったシウォンは、イラクがバイオリンを弾いているのに驚いて立ち止まった。「!!!」
演奏を止めた彼は、いつになく深刻な顔で彼女を見つめる。

シウォン「怪我したんじゃなかったの?」
イラク「…嘘だったんだ」
シウォン「どうして?」
イラク「お前がソリストになればいいと思って。まともな投票ならお前が選ばれて当然だから」
シウォン「…。」
イラク「けど… ごめん、シウォン。譲れそうにないや」
シウォン「?」
イラク「お前より下手なのは分かってるけど、ちゃんとやり遂げたいんだ」
シウォン「…。」
イラク「一生懸命やる。オケを思う気持ちは、お前にも、ユジンにも負けたくないから」

「…。」突然彼に駆け寄ったシウォンは、顔めがけて思い切り拳を突き出した。「!!!」
彼女の拳は、ぎゅっと閉じたイラクの目の前で止まる。
「?」彼が目をそっと開けると、彼女はゲンコツの代わりに、おでこを指でパチンと弾いた。「このバカ!」

シウォン「ハッキリ言ったでしょ。あんたにはソリストの資格が十分あるって。人の話全然聞かないんだから!」
イラク「…。」

イラクが黙って下を向くと、シウォンは彼を抱きしめた。

イラク「!!!」(←あんたその表情最高♥

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シウォン「けど… ありがとう。感動した」

「…。」イラクは自分の両腕を彼女の背中にそっと回した。
体を離すと、彼女は大きな目で彼を見上げる。「それで、うちのオケはどうなるの?」

イラク「…。」

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学内を歩くユジンの前に立ちはだかったユヌは、いつになく怖い顔だ。

ユヌ「どうしてあんなことを?」
ユジン「…。」

ユヌが事務局の物品貸与表で見つけた名前は… 「チャ・ユジン」だった。
プロジェクターを借りたのはユジンだったのだ。

ユヌ「セヒョン大の映像は、指揮者として皆の気を引き締めようとしたんだって理解できる。けど… 観察カメラのことは何で黙ってたんだ?」
ユジン「R☆Sオケが潰れればいいと思ってるんだろ?お前の望み通りに進んでるじゃないか」
ユヌ「何とかしてまとめる… お前はそう言った。それなのに何でこんなこと?!」
ユジン「何が知りたい?」
ユヌ「理由がどうであれ、一番痛い目に遭うのはお前じゃないか」

ユジンは思わず笑った。「どこまでお節介なんだか」
「そうだな…」彼の目が俄に遠くなる。

ユジン「信じてるから。だとしたら、無謀すぎるか…?」
ユヌ「?!」

「…。」ユジンが思い浮かべたのは、ソン・スジを迎えた、あのラフマニノフだ。

思いがけない父の登場に動揺したユジンは、指揮棒を落とした瞬間、我に返った。
ハッとした彼に、メンバーたちが目でまっすぐ語りかける。

「大丈夫」
「リハどおりにやればいいの」
「大丈夫だ、チャ・ユジン!」

彼は仲間たちの力を得て、窮地を乗り越えたのだ。

あのステージを思い浮かべ、笑みさえ浮かべるユジンを、ユヌは訝しげに見つめた。

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オケの練習室にイラクが入ってきた。
そこにメンバーはまばらだ。
「残りは来ないのか?」イラクは苦笑した。

シウォン「みんな無理やり引っ張られて家に帰ったわ」
スミン「明日、理事会で公演の中止が決まるって聞いたけど…」
ジェヨン「(溜息)どうすりゃいいんだ?」

意気消沈する彼らを、前に座っているユヌが見つめる。

シウォン「どうするもこうするもねーだろ!オレたちこれまですんなり行ったことなんてあったか?ずっと苦難の道のりだったろ」

「さぁ!」イラクが手をパンと叩く。「これから各々で戦闘だ」

イラク「分担を決めて、しっかり説得しようぜ」

「分かった!」前向きなイラクに、皆の顔が明るくなる。

「もう…」不意に暗い声が聴こえてくる。ユヌだ。「この辺でやめろよ」

ユヌ「お前ら、もうやるだけやったんだ。疲れないのか?」

「…。」再び皆が黙りこんだ。

+-+-+-+

「先輩!ピッタリ6時間だけですから!」ネイルがユジンに追いすがる。

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ユジン「事が解決して、公演が澄んでからだ」
ネイル「公演は来週なんでしょ?”うちのネイル”の頼みでもダメ? ”うちのネイル”が頼んでるのに~!」
ユジン「”うちの”って言うな!!!オレがいつ”うちの”なんて言ったんだ!!!」

「みんな呼んじゃお♪」ネイルが大声でイラクたちを呼び始めると、ユジンはうんざりして立ち止まった。

ネイル「約束~♪ 6時間だけ遊んでくれたら、”うちのネイル”は一生ナシ!」
ユジン「分かった。きっかり6時間だぞ」

彼は携帯を取り出し、アラームをセットした。「それで、何するんだ?」

#ネイルの衣装もキャラも、普段からこんなカンジなら良かったのに。

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二人がまずやって来たのは映画館だ。

나의 사랑, 나의 신부 (2014)
主演:シン・ミナ チョ・ジョンソク

ネイル「あの俳優さん、先輩にそっくり♪」
ユジン「何言ってんだよ。あんなどーしようもない男」
ネイル「双子じゃないんですか?(ニヤリ)」
ユジン「喧嘩売ってんのか?」
ネイル「売ってませんよぉ♪」

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映画館を出てくると、ネイルはユジンにちゃっかりバッグをもたせ、化粧室へ駆け込む。
ユジンは他の”献身的彼氏たち”と、外でネイルを待つことに。

ユジン「(男性たちに)僕は違いますよ。あなたたちと同じじゃないですから」

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次はUFOキャッチャーだ。
彼は見事に小さなぬいぐるみをゲットし、勝ち誇った顔でネイルに見せた。「取れるって言ったろ!」
そんな彼に、ネイルはしっかり自分もゲットした大きなぬいぐるみを抱いてニッコリ微笑む。

ユジン「…。(唖然)」
ネイル「欲しいのあります?言ってくれれば取ってあげますよ。むふん♪」
ユジン「笑うな!」
ネイル「♪♪♪」
ユジン「コーヒーでも飲みに行こう」

「あ、ちょっと待って」彼女は自分の首に掛けていたマフラーを外した。「マフラーしてください」
彼女が背伸びして、ユジンの首にマフラーを掛ける。

ユジン「何だよ」
ネイル「寒いですから」
ユジン「イヤだって」

ユジンは嫌がって体をよじった。

ネイル「言うこと聞いてくださいよ」

ネイルがそれでも彼の首にマフラーを巻こうとしたそのとき…

ユジン「!」
ネイル「!」

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突然… 時間が止まった。

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そして…

ふいに鳴り出したアラームによって、時間はまた急いで流れ始める。
「もう時間だ」胸ポケットから携帯を取り出したユジンは、妙に慌てていた。

ユジン「終わったな。ソル・ネイル」
ネイル「はい。終わりましたね、先輩」

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マンションへ帰ってきた二人は、それぞれの玄関の前に分かれた。

ネイル「先輩」
ユジン「?」
ネイル「明日の練習、きっとみんな来ますよ」
ユジン「…。」
ネイル「今日Sオケの人たち、頑張って走り回るって言ってましたから」

「あぁ」ユジンがどこかぼんやりと頷く。「解ってる」

ネイル「理事会でも何も言われないはずです。Aオケの人が一生懸命説得するって言ってましたから」

「知ってる」ユジンが再び頷く。「帰るから」

ネイル「え?」
ユジン「え?… いや、もう帰れって」

彼はそのまま鍵を開け、自分の部屋へ入った。
閉まったドアに、ネイルはニッコリ微笑む。「今日のデート、楽しかったです。先輩」

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ユジンはぐったりして閉めたドアにもたれかかると、大きく息を吐きだした。

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ユジン「可愛くなったのか… 可愛く見えるのか…?」

彼は思わず苦笑いする。「ソル・ネイル相手に今更どうしたんだ?」

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翌日。

ユジンは意を決して練習室のドアを開けた。

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ユジン「…。」

そこには誰の姿もない。
彼の足音だけがガランとした広い部屋に響く。
彼は広い部屋を見渡し、ふうっと長く溜息をついた。

そこへ、背後から現れたのはユヌだ。

ユヌ「やっぱりチャ・ユジンは無謀だったな」
ユジン「…。」
ユヌ「こうなるって予想出来なかったのか?団員たちが耐えられると思ったのか?」
ユジン「そうだな。こんな結果になるとは思わなかった」

「気が抜けるな」ユジンは目の前の椅子に腰を下ろした。「予想外だった」
ユヌもまた、隣の椅子に腰掛ける。

ユヌ「正直なチャ・ユジンなんてつまんないぞ」
ユジン「…。」
ユヌ「これからどうするんだ?」

「お前…」ユジンがユヌに振り返る。「最近やけにオレのことつけ回すんだな」

ユヌ「(ジロリ)答えろよ」
ユジン「何も考えてなかったからな。最初から… やるしかないだろ」
ユヌ「理事会の決定がどうなるか分からないんだろ?」
ユジン「予想はつく。承認は取消。練習室は閉鎖。最悪の結果でそんなところだ。承認されてなくても公演はやったし、練習室が閉鎖されたら…ロビーででもやろうか」
ユヌ「…。」

「それも新鮮だな」ユジンはぼんやりと笑みを浮かべる。「ロビーで公演か…」

ユヌ「つまんないな。そんなふうにイケてないお前」
ユジン「…。」
ユヌ「オレの好きな人たちが何でみんなお前のことが好きなのか、今まで理解できなかったけど…」
ユジン「よく喋るヤツだな。少し考えたいんだ」
ユヌ「教授会議室に行ってみろよ」
ユジン「?」
ユヌ「みんなそこにいる」
ユジン「何?!」

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会議のために集まった役員たちは、教授会議室の前にじっと立っているR☆Sオケの団員たちを眺めた。

「授業にも出ずに、何であんなところにじっとしているんだ?」
「私の甥もいます。聞き分けのいいヤツだったのに…」

「寒い中、私たちに見せようとデモをしているんですね」一人の男性が彼らを前に表情を緩めた。

「Sオケだか何だか、レベルの低いヤツらと一緒にいて染まったのか?」

男性「それでも、一人ぼっちだと思っていたヤツが、友だち付き合いをするようになったんです。卒業すればまた一人になってしまう子が大半でしょうが、私は見ていて実に嬉しいですよ。あんなふうに友だちと交わるのは、この時期でなければ二度と出来ないでしょう」

身じろぎもせずに立っている団員たちに、男性は温かな笑い声を上げる。

男性「スカートまで履いて… あいつも精一杯だな」

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#なるほど。シウォンのお祖父さんですね

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急いで駆けつけたユジンは、教授会議室の前にずらりと成立している団員たちの後ろ姿に目を見開いた。

ユジン「!」

ユジンはぐるりと回りこみ、彼らの前に立つ。
一つ一つの目が、まっすぐユジンへと向かった。

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오케스트라는 수십개의 악기가 모여 하나의 소리를 만들어 간다.
아니, 수십명의 사람이 모여서 선율을 만든다.
바이올린 비올라 콘드라베이스 트람펫이 자기 자리에서 자기 역할을 할 때
모차르트는 모차르트 다워지고 차이코프스키는 차이코프스키 다워진다.
한명 한명이 제자리를 지키고 함께 해야만 완성되는 음악인 거다.
オーケストラは数十の楽器が集まり、ひとつの音を作る。
いや、数十名の人間が集まり、旋律を作るんだ。
バイオリン、ビオラ、コントラバス、トランペット… それらが自分の場所で自らの役割を果たせば、
モーツァルトはモーツァルトらしく、チャイコフスキーはチャイコフスキーらしくなる。
一人ひとりが自分の場所を守り、皆がひとつになってこそ、音楽が完成するんだ。

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ユヌは再び誰もいなくなった練習室を眺めていた。

ユヌ「…。」

「もうこの辺でやめとけよ」彼が皆にそう言ったのは、昨日のことだ。

~~~~

ユヌ「お前たち、やるだけやったんだ。疲れないのか?」
イラク「それなら、うちの指揮者はどうなるんだ?」
ユヌ「…。」
イラク「そりゃねーぞ、ユヌ。信じてくれる人がいるのに、疲れたからってその手を離しちまったらダメだ。そりゃ違うだろ」

イラクは穏やかに微笑む。

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イラク「さぁ、オレから戦闘開始するからな」

「ファイト」彼の声に、皆が答えた。「ファイト!」

イラクが出て行くと、皆それぞれに立ち上がり、彼に続いた。
最後まで残っていたジェヨンたちもいなくなり、そこにはユヌだけが残される。

~~~~

+-+-+-+

「はい、分かりました」学長ミナが電話を切った。

シュトレーゼマン「理事会でどう決まったんですか?」

「…。」ミナは彼を振り返り、黙って微笑んだ。

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「先輩!!!」ミニとスミンが大喜びで抱き合う。
二人だけではない。
皆が歓声を上げ、抱き合って喜びをわかちあった。

イラクがシウォンを捕まえ、思い切り抱きしめる。
そこへすかさずミニが妨害に入った。

ミニ「(イラクに)何してんのっ」

そして、改めて皆で喜び合う。

シウォン「後はしっかり公演するだけよ!」

+-+-+-+

ネイルはソニョンの店でピアノを弾いていた。

#これは序盤でユジンに部屋で弾いて聴かせてた曲ですね。

美しい音色とメロディーに、誰もが自然とうっとり耳を傾ける。

弾き終えると、すかさずミニが声を掛けた。「やっぱネイル最高♪」

ネイル「(微笑)」
ミニ「今日が最後だからかな、余計にいいよ」
ネイル「よかった?」

ミニはコクリと頷く。「けど、残念だな」

ミニ「社長が引き止めた時に、もっとバイトするって言えば良かったのに」

ネイルはバッグの中から大量のチケットを出し、ミニに差し出した。「プレゼント♪」

ミニ「これって一生懸命集めてたやつじゃない!」

それは飲食店のクーポンだ。

ミニ「もしかして、くれるの?」
ネイル「うん。ミニミニが持ってなよ」
ミニ「いやぁ~、太っ腹!ロトでも当たった?」
ネイル「ふふん」

「貰ったら返さなきゃね」ミニは持って来たワッフルをネイルに差し出す。
ネイルはパクリと口に入れ、微笑んだ。

ネイル「バイト終わったらあんまり会えなくなるね」
ミニ「…。」
ネイル「好きなワッフルも食べられないな」
ミニ「いつでも来なよ。作ってあげるから」
ネイル「…。」

「それに、お義母さんの顔も見に来なきゃ」ミニはネイルを思わせぶりにつつく。

ネイル「ミニミニ」
ミニ「ん?」
ネイル「…元気でね」

「うん、もちろん」キョトンとしてミニが答える。
ネイルは不意にミニを抱きしめた。

ミニ「ちょっと… バイト辞めるからってオーバーじゃないの?」

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ネイルがやって来たのは、シュトレーゼマンの研究室だ。

シュトレーゼマン「ベイビ、ユジンの留学を止めに来たのなら、無駄ですよ」
ネイル「分かってます。先輩と一緒に行ってくださいって、そう言いに来たんです」
シュトレーゼマン「本当ですか?」

ネイルは強く頷いた。

ネイル「ミルヒ、先輩が行かないって言っても、ちゃんと連れて行ってくださいね。もう行けますから」
シュトレーゼマン「…。」
ネイル「もし先輩が意地を張っても、絶対連れて行ってください」

「ミルヒを信じてお願いしますね」ネイルは微笑む。

シュトレーゼマン「Oh、ベイビ…?」

彼女はバッグから何かを取り出した。
懐中時計だ。

シュトレーゼマン「?」

ネイルはそれをピアノの上にそっと置いた。

+-+-+-+

シュトレーゼマンの研究室を出て来たネイルの前に、ユヌが現れる。
ネイルは俯いたまま、ペコリと頭を下げた。

ユヌ「また泣いてる。そんなんじゃ放っておけないだろ」

ユヌが手を伸ばすと、ネイルは自分の手でさっと目をこすった。

ユヌ「…。」
ネイル「目に何か入ったんです」

ユヌはそのまま一度上げた手を下ろす。

ネイル「レッスン受けに来たんですか?」
ユヌ「…うん。チャ・ユジンに迷惑掛けるなっていうレッスン」
ネイル「あ、私、ユヌ先輩に言いたいことがあるんです」
ユヌ「今度にしようよ。今日は聞きたくないんだ」
ネイル「今日言わなきゃいけないんです」
ユヌ「?」
ネイル「これ以上は延ばせません」

「意地悪だな」ユヌが軽くネイルを睨んだ。

ネイル「ユヌ先輩」
ユヌ「?」
ネイル「私のピアノを好きになってくれてありがとうございます。二重奏をやろうって言ってくれたときも、すごく嬉しかった」
ユヌ「…。」
ネイル「それから… 私のこと好きになってくれて本当にありがとうございます」
ユヌ「…。オレ、今のままでもいいのに。ケジメつけたりしないで… このままでいようよ」

#「今のまま」と訳したところ、正確には「希望拷問」と言っています。
望みはないのにハッキリ断ったりせず、希望だけ持たせ続けるってことですね。

ネイル「ううん、ダメです」
ユヌ「…。」
ネイル「片思いは私の専門ですけど、それじゃ辛すぎるもん」

「あぁ。辛いな」二人の目に涙が滲む。

ユヌ「それなのに… どうして君の方が辛そうに見えるんだろうな」
ネイル「…。」
ユヌ「本当に大丈夫?」

「もちろん!」ネイルは懸命に涙をこらえ、笑ってみせた。「もう私の心配はいりませんよ」

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ユヌ「…。」

+-+-+-+

「指揮者とは案内人です」ユヌはシュトレーゼマンの話に耳を傾けた。

シュトレーゼマン「ワタシはイ・ユヌ君の性格に合うと思って推薦したんです」
ユヌ「それでも、弟子はチャ・ユジンだけなんでしょう?」
シュトレーゼマン「Oh、ワタシの弟子になりたいんですか?それならチャ・ユジンのように助手やお使いを…」
ユヌ「その話は聞いています」
シュトレーゼマン「?」

「そこまでやりたくはないんですが」ユヌは笑う。

ユヌ「指揮者になれと先生がおっしゃったとき、すごく嬉しく思いました。生きている楽器を演奏する魅力もよく分かっていましたから。自信もあったし」
シュトレーゼマン「すごく自信があったようですネ。もう完成した自分のスタイルを持っていたんですから、当然でしょう」
ユヌ「…。」
シュトレーゼマン「しかし、一つ心配なコトがあります」
ユヌ「?」
シュトレーゼマン「自分が認めた人だけを受け入れる、イ・ユヌ君の傲慢さです」
ユヌ「…。」
シュトレーゼマン「それを破ってくれる人がいるなら、師匠はワタシではなく、その人ですヨ」

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ここで一旦区切ります。

シナリオがブチブチで、話がとっちらかってグチャグチャだから、素直に気持ちに寄り添えませんね。
ネイルがこのタイミングで盛大に「いなくなるよ光線」を出してるのも、さっぱり立ち位置が分からないユヌも、急に妙な策を仕掛けたユジンにも、またあっさり仲良くなってる団員たちにも。
とにかくラク君がいいヤツだってことだけが、ただただビンビン伝わってくる(笑

原作通りの催眠術で気持ちよく泣いたのに、ホント勿体なさすぎます。

 - のだめカンタービレ(韓国版) ,