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ネイルもカンタービレ(のだめカンタービレ韓国版)あらすじ&日本語訳 10話vol.2

      2014/11/18

チュウォン、シム・ウンギョン主演、「ネイルもカンタービレ/明日もカンタービレ」(韓国版のだめカンタービレ)10話後半です。
前半は各方面仲直りしたこともあり、意外と楽しく訳したんですが…
恐る恐る後半に進んでみます^^

+-+-+-+

部屋に来ていたネイルが帰った途端、ユジンの電話が鳴った。
画面を見ると、ユジンは嬉しそうに電話を取る。「もしもし」

シュトレーゼマン(電話):
오늘도 미나가 천화 안 받습니다.
今日もミナが電話に出ないんです。

今日も巨匠の話はそこからだ。

シュトレーゼマン:
내가 또 도망쳤다고 생각하는 건지… 내 이야기 하긴 한 겁니까?
ワタシが逃げたと思っているのか…。ワタシのこと、話してくれたんでスカ?

ユジン:
아…깜빡했네요.
あぁ、うっかりしてました。

シュトレーゼマン:
돌아가면 네놈부터 족칠 겁니다.
帰ったらオマエから叩き潰します!

「帰れるんですか?」冷蔵庫から飲み物を出し、ユジンが笑う。

シュトレーゼマン:
상임지휘자 계약기간 곧 끝나갑니다.
그후엔 미나를 지켜 줘야죠.
常任指揮者の契約期間はもうじき終わりマス。
その後はミナを守らなければネ。

ユジン:
지금까지 학장님을 고경에 빠뜨린 게 누군데.
今まで学長を苦境に追い込んだのは誰だと思ってるのか…

シュトレーゼマン:
뭐라 했습니까?
何か言いましたか?!

ユジン:
아뇨아뇨.빨리 오셔서 학장님의 점수 따시라구요.
いえいえ!早くいらして、学長の点数を稼いでくださいってことです。

話しながらCD棚を覗き、巨匠の言葉に笑い…。
ユジンはとても寛いでいた。
「Oh?」ユジンの部屋の音楽が巨匠の耳に入る。「これはラフマニノフですね」

シュトレーゼマン:
새 오케스트라 (첫?) 공연 곡입니까?
피아니스트는 구했습니까?
新しいオーケストラの公演で演る曲ですか?
ピアニストは見つかったんですか?

ユジン:
아뇨. 아직 못정했어요. 오케스트라가 아직 학교 승인을 못 받은 상태라.
いいえ。まだ決まってないんです。オケが学校の承認を受けていない状態で。

シュトレーゼマン:
이 곡으로 하세요.
이사장에게 삼키기도 뱉기도 힘든 피아니스트를 선물합니다.
この曲になさい。
理事長にも文句のつけようのないピアニストを贈りますから。

+-+-+-+

若い女性がタクシーの中で雑誌をめくっていた。
「?」彼女はあるページで手を止め、熱心に見入る。

『シュトレーゼマンの唯一の弟子 チャ・ドンウの息子
韓国クラシック音楽界の輝く未来』

244

彼女はその記事に、ワクワクした様子で微笑む。
「韓音大に到着しましたよ」運転手が声を掛けた。

+-+-+-+

メトロノームのアプリでテンポを確認しながら、ユジンは総譜を辿る。

245

ユジン:
아무래도 A랑 S 단원들 병합 쉽지 않겠어.
생각이랑 방향성자체가 너무 달라서.
AオケとSオケが一つになるのは簡単じゃなさそうだな。
考え方や志向じたいが違いすぎる。

学内の屋外テラスで、ユジンの向かいに座っているのはネイルだ。

ネイル:
일단 관계정리가 필요하네요.
まずは関係を整理しなきゃ。

ユジン:
그건 그렇지.
まぁそうだな。

ネイルはボンヤリ遠くに視線を移す。

ネイル:
그래서 우리 관계에 대해서 생각해 봤는데요.
それで、私たちの関係について考えてみたんですけどネ…

ユジン:
단원들 예기 아니었어?
団員たちのことじゃなかったのか?

ネイル:
흠…우린 이미 1단계 그린라이트를 지나서 2단계 썸을 지났어요.
えーっと… 私たちはもうステップ1”青信号”をパスして、ステップ2”脈あり”もパスしたんです。

ユジン:

ネイル:
남은 거는 3단계.
연. 애.
残るはステップ3.
恋 愛!

246

※ネイルの見ている本は『あなたも恋愛ができる~愛に夢中のあなたのための恋愛実践手引』

ユジンは本を取り上げ、ポイと投げ捨てた。

ユジン:
이딴 거 읽을 시간에 악보 봐.
こんなもの読む暇があったら楽譜見ろ。

ネイル:
도서관에서 빌린 거에요.
주워 주세요.
図書館で借りたんですから。
拾ってくださいヨ。

ネイルはユジンの放り投げた本を指さした。「早く」
仕方なく彼は本を拾い上げ、付いたゴミを払ってやる。

ユジン:
어제 웬일로 도서관 가나 했더니 이것 때문이였어?
昨日何しに図書館へ行ったのかと思ったら、これのためだったのか?

ネイル:
피가 되고 살이 되는 연애 지침서라구요.
일단 내가 시키는 대로 해 봐요.
血となり肉となる恋愛指南書なんですから。
とにかく、私の言う通りにしてみてください。

ユジン:
뭘?!
何を?!

ネイルは本をめくった。

+-+-+-+

ユジンはネイルに言われるまま、携帯を睨んでいた。

247

#先輩可愛すぎやろ

ネイル:
설레임. 그리고 옆에다가 하트.
ソルレイム(=トキメキ)。それから横に♡

ユジンは설내일(ソル・ネイル)とそのまま入力し、到底♥を打てず、大きく息をつく。

ユジン:
그냥 설내일. 여기까지!
普通に”ソル・ネイル” そこまでだ。

ネイル:
설내일은 너무 평범한데.
ソル・ネイルじゃ普通すぎるのにぃ。

ユジン:

ネイル:
다시 옆에 하트!
もう一度♪ 隣に♡ですヨ!

ユジンは困って溜息をついた。
それでもまだ煽られ、彼は再び名前欄に入力し始める。

ユジン:
설레…임.
… 설레임!
이게 한계야. 더는 못해.
ソルレ… イム!
これが限界。それ以上は無理だ。

ネイル:
중요한 게 하튼데!
하트 없으면 설레발이나 설레임이나 거기서 거기죠.
大事なのはハートなのに!
ハートがなきゃソルレバルもソルレイムも一緒じゃないですか。

ユジン:
왜 거기서 거기야?
설레발에서 설레임으로 바꿨는데.
何が一緒なんだよ。
ソルレバルからソルレイムに変えてやったのに。

ネイル:

ユジン:
너 요즘 너무 고마움이 없다.
お前な、最近厚かましすぎるぞ。

ネイルはユジンの携帯をサッと奪うと、自分でハートを3つ入力する。

ユジン:
뭐 하는 거야?!
何やったんだ?!

ネイル:
그리고 전화는 하루에 두번 해 주세요.
그래야 애정이 쌓인데요.
電話は一日に2回してくださいね。
そうすれば愛情が育つんですから。

ユジン:

ネイル:
아 그리고 저 수업 가요.
あ、私、授業行ってきます♪

ネイルは自分を睨むユジンの頬をチョンとつつき、去って行った。

ユジン:
설레발 저거 뭐 믿고 저래?
ソルレバル、あの自信は何なんだ?

#うー 私の中でネイル株下落が止まらんのよ

+-+-+-+

授業に向かおうとしたネイルは、ひときわ目立つ女性が向こうから歩いてくるのに気づき、足を止めた。

ネイル「?」

女性はポカンとして見つめるネイルの横を、クールに通り過ぎて行く。

ネイル:
송수지?! 그 유명한 피아니스트?!
ソン・スジ?あの有名なピアニスト?!

+-+-+-+

理事長はあくまでも新しいオケを認めないつもりだ。
AオケとSオケ、2つとも解散させた学長を責め、挙句の果てには、学長がシュトレーゼマンを呼んだことが元凶だと言い出す始末。

#新しいオケをオーディションすることは認めたのに、結果が気に入らないからと駄々をこねる。
この人、最初に出て来た時はこんなに悪い人じゃなかったのに… ホントいらないですね、こういうキャラ。

そこへ誰かが入って来た。「?!」
ソン・スジだ。

理事長「あなた、ノックもなしに入ってくるなんて…!」

そう言いかけて、理事長は驚愕する。「あらまぁ!ソン・スジさん!」

スジ「どちらの方です?韓音大の… 学長は?」

「Oh!」理事長がおおげさに両手を広げ、彼女に近づいた。「歓迎しますわ!私はこの大学の理事長…」
近づいてきた理事長をスルリと避け、スジは後ろにいる学長へと向かう。「それなら、こちらの方が学長さん?」

学長「…。」

スジは学長に頭を下げる。

スジ「初めまして。マエストロシュトレーゼマンの要請で来ました」
学長「?!」
理事長「シュトレーゼマン?」
学長「フランツ?」
スジ「どこにいるんです?マエストロは」

スジと一緒に来ていた音楽誌の記者が言う。「早くお連れしてください。ソン・スジさんと一緒に写真を撮りますので」

記者「クラシック界のアイドルと世界的巨匠が一堂に会するなんて!」

+-+-+-+

ほどなく、スジは酷く怒った様子で外へ出てくる。
他の面々が慌てて追いかけた。

スジ「つまり私はマエストロに騙されたってことですね」
理事長「スジさん!私の話を聞いて!」
スジ「韓音大もマエストロとグルになって私を騙したんでしょう?私を呼んでおいて、うやむやに誤魔化して強行させようって!」
理事「グルだなんて」
スジ「そうじゃないなら、マエストロはどこにいるんです?」
記者「そうですよ。どこなんです?韓音大の教授じゃないですか」

理事長は到底答えられず、黙り込んだ。

スジ「まさか、私をここへ呼んでおいて、マエストロはヨーロッパへ帰らせた… そういうことじゃないですよね?」

「待って」理事長はとにかくスジを引き止めた。「…私が今すぐシュトレーゼマン教授をお連れしましょう」

+-+-+-+

タクシーを降りたのは、花束を抱えたシュトレーゼマンだ。

シュトレーゼマン「はぁ、ミナの学校はやはりイイ。ソン・スジ嬢も午前11時に空港に着いたらしいし、今ごろ来ているでしょうネ」

そこへ携帯が鳴る。「Oh、ミナ!フランツです」

シュトレーゼマン(電話)「今着きましたよ、学校の前…」

ぷつりと電話が切れた。

+-+-+-+

電話を切ると、学長はゆったりと紅茶を口に運んだ。

248

学長「お茶が美味しいわ。最初からこうすれば良かった」

+-+-+-+

「ソン・スジ?!」イラクが目を丸くする。

イラク「韓国が生んだ世界的ピアニスト、7歳でショパンの即興曲をレコーディングして、カーネギーホールに10歳で立った、あのソン・スジ?!」

興奮して超絶早口になるイラクに、ユジンは思わず笑った。

シウォン「あんた、やけに詳しいね」
イラク「あぁ、それはオレ昔… いや、うちのオヤジがソン・スジのファンだったからさ。(ユジンに)で?本当にソン・スジがオレたちと協演するって?」
ユジン「あぁ。オレたち… ライジングスターと」

「ライジングスター」という名前を、ユジンはそれとなく強調した。
皆は一斉に歓声を上げる。

オーボエ君「どこまで成長できるか、怖いくらいだな」
ユジン「喜んでばかりはいられないぞ。ソン・スジ効果でメディアも食いつくはずだから、徹底的に準備しておかなきゃならない。いいな?」

「はい!」明るい返事が返ってくる。

+-+-+-+

「ソル・ネイル」学内で偶然出会ったト教授に呼び止められ、ネイルはぎょっとして立ち止まった。

ト教授「なぜレッスンに来ないんだ?」
ネイル「…教授」

「嫌です!」慌てて逃げようとしたネイルをト教授が追いかける。「レッスン受けませんから!」

ト教授「待て!今日は逃がさんぞ!」
ネイル「来ないでーー!」
ト教授「ソル・ネイル!お前このままじゃ留年だぞ!」

逃げていくネイルを、ト教授は茫然と見送った。

ト教授「とにかく一度レッスンに来て欲しいんだが…。今年のコンクールは全部間に合わないな」

+-+-+-+

ト教授に見つからないよう、恐る恐るレッスン室までやって来たネイルは、中でユヌが待っているのを見て、ホッとして駆け込んだ。

ネイル「ユヌ先輩!ト教授、ここにいらしてませんよね?」
ユヌ「…うん」

ユヌは今まさに飲んでいた痛み止めの薬をさっと楽譜の間に隠した。

ネイル:
레슨 받기 싫다는데 왜 자꾸만 쫓아다니시는지…
レッスン受けるのイヤだって言ってるのに、どうしてしつこく追い回すのかな。

ユヌ:
열정이 많은 분이라 그럴 거야.
熱心な方だからだろうね。

ネイルが困って下を向くと、ユヌは持って来た書類を差し出した。

ユヌ:
싸인해 줄래?
サインしてくれる?

ネイル:
?

ユヌ:
라이징스타 첫공연 때 우리 이중주 공연도 신청하려고.
ライジングスターの初公演に、オレたちの二重奏も申請しようと思って。

ネイル:
…갑자기 공연은 왜?
… 急にどうして?

ユヌ:

ネイル:
그냥 지금처럼 재미있게 연주해요.
今みたいにただ楽しく演りましょうよ。

ネイルはユヌの差し出した書類を押し戻す。

ユヌ:
싫은데…
嫌だ。

ネイル:
?

ユヌ:
사람들한테 들려 주고 싶어. 우리 하모니.
어떤 소리를 내는지, 또 어떤 감동을 주는지.
박수 받고 싶어.
人に聴かせたいんだ、オレたちのハーモニー。
どんな音を奏でるのか、どんな感動を与えるのか。
拍手を貰いたい。

ネイル:
나 박수도 싫어요.
그냥 지금처럼 재미있게.
拍手だって嫌です。
今みたいにただ楽しく…。

ユヌ:
청중 없는 음악에 무슨 의미가 있어!
聴衆のいない音楽に何の意味があるんだよ!

ネイル:

ユヌ:
…미안.
그 때 라벨의 물의 유희를 들었을 때부터 즉 같이 연주해 보고 싶었어.
근데 단순히 연습하자는 의미가 아니야.
같이 무대에 서 보고 싶다는 의미였지.
…ごめん。
あのとき、ラベルの”水の戯れ”を聴いたときから、ずっと一緒に演奏したかった。
けど、それは単に一緒に練習しようって意味じゃない。
一緒に舞台に立ってみたいって意味だったんだ。

+-+-+-+

ユヌは誰もいないトイレの洗面台で呻き声をあげていた。
手の痛みは… もうとっくに限界を超えていた。
頼む、もう少しだけ… 彼はすがるような目で鏡の自分を見つめる。

+-+-+-+

「ミナ、頼むから電話に出てくださいヨ」通じない電話を、シュトレーゼマンは恨めしそうに見つめた。
そこへ、彼の研究室を訪れたのは、ソン・スジだ。

スジ:
마에스트로의 부탁이 아니면 이런 쇼 안했어요.
근데 저 꼭 마에스트로와 협연해야 하나요?
マエストロの頼みじゃなかったら、こんなショーはしませんでしたよ。
ところで私が協演するのはマエストロじゃなきゃいけません?

シュトレーゼマン:
누구… 해 보고 싶은 지휘자 있습니까>
誰か… 一緒に演ってみたい指揮者がいるんでスカ?

スジはバッグから音楽雑誌を出すと、ユジンの記事を開いてみせた。

スジ:
차유진.
피아니스트 차동우 아들에 슈트레제만에 제자.
チャ・ユジン。
ピアニスト、チャ・ドンウの息子であり、シュトレーゼマンの弟子。

シュトレーゼマン:

スジ:
유튜브에 올라온 공연 봤어요.
나의 라후마니노프는 이 사람과 해 보고 싶어요.
Youtubeに上がってた演奏を見たんです。
私のラフマニノフ、この人と演ってみたいわ。

シュトレーゼマン:
흠. 이런 걸 이심전심이라고 하죠?
ふむ。こういうのを以心伝心って言うんでしょうネ。

二人は笑みを交わし合った。

+-+-+-+

「久しぶりですね、教授」さっそく呼ばれてやってくると、ユジンは嬉しそうに笑顔を見せた。

シュトレーゼマン:
왜 미나가 아직 화나 있습니까?
네놈 수작질 아닙니까?
なぜミナがまだ怒っているんです?
オマエの企みじゃないでしょうネ。

師匠の愚痴をさくっと交わし、ユジンは隣にいるスジに向き直る。「初めまして。チャ・ユジンです」

スジ:
반듯 반듯 전 싫은 타입이네.
どこまでもキッチリして… 私の嫌いなタイプだわ。

ユジン:
그쪽도 좋은 타입은 아니네요.
そちらも性格に難がありますね。

スジが微かにニヤリと微笑む。

シュトレーゼマン:
서로 맞는 것 같은데.
대충 서로 맞춰 보세요.
気が合うみたいですネ。
お互いそれなりに合わせてくださいヨ。

#ここで一度視線を外す瞬間のユジン先輩が好きデス♥

ユジン:
오늘은 오케스트라 단원들 연습 없는 날입니다.
今日はオケの練習のない日なんですが。

スジ:
그럼…
それなら…

ユジン:
?

#このユジン先輩の視線の横移動が好きデス♥(←いちいちうるさい?

スジ:
듣는 귀로 머리속 귀를 가동시켜 봐.
내 연주만 들어도 오케스트라 음 끌어낼 수 있을 것 같은데.
耳で聴いて、頭の中で鳴らしてみなさいよ。
私の演奏を聴いただけで、オーケストラの音を引き出せると思うけど。

「…。」ユジンの口角が上がった。

249

+-+-+-+

練習室へ移動すると、スジはユジンを前に最初から挑発的な音を出した。

#もういつ投げりゃいいのか分からん。ここで投げとこう。
先輩のラフマニノフじゃーーーーっ!!!!!(#`Д´)ノノ┻┻;:’、・゙
↓↓↓置いときますのでご自由にお投げください。
┳┳ ┳┳ ┳┳ 

音に誘われ、練習室を覗いたネイルは、その光景に絶句した。

ネイル(心の声):
라후마니노프…
나랑 연주하자고 한 곡이야.
ラフマニノフ…
私と演奏しようって言った曲…。

「そのうち… 俺とお前で演奏したら良さそうだ」ユジンはそう言ったのだ。
「お前がもっとピアノと真摯に向きあえば…」

ネイル(心の声):
저긴 내 자린데.
나랑 선배 자린데.
あそこは私の場所なのに。
私と先輩の場所なのに。

250

+-+-+-+

ネイルはユヌから渡された申請書を見つめ、溜息をついた。
「時間もチャ・ユジンも待ってはくれません」シュトレーゼマンの言葉が甦る。

ネイル「…。」

ネイルは意を決してペンを握った。

+-+-+-+

「ありがとう」ユヌは晴れ晴れとした顔でそう言った。

ユヌ:
최고의 연주가 되도록 열심히 노력할게.
最高の演奏になるように頑張るよ。

ネイル:
내가 열심히 해야죠.
무대에서 안 떨면 잘할 수 있을 거에요.
어렸을 때 많이 떨었는데 시간도 많이 지나고 이젠 괜찮을 거에요.
頑張るのは私です。
ステージで震えなかったら、上手く出来ると思います。
小さい頃はすごく震えたけど、時間も経ったし、きっともう大丈夫。

ユヌ:
그럼.이젠 어른인데.
そうだよ。もう大人なんだし。

ネイル:
네. 이제 어른이니까.
はい。もう大人だから。

そう言って、ネイルはまだ不安の残る表情で微笑んだ。

+-+-+-+

オケの練習室では、メンバーたちが皆集まっているものの、前でユジンとシウォンの打ち合わせが続いていた。

ソンジェ「指揮者」
ユジン「?」
ソンジェ「こんなふうに個人練習するんなら、先に帰るよ」
ジェヨン「同感。何だよこれ?落ちこぼれの世話に時間が過ぎていくだけだ」
イラク「おい、それオレたちに言ってんのか?」
シウォン「やめて。ジェヨン、あんた謝りなさい」
ジェヨン「だってそうだろ!オレたちコンクールの準備だってしなきゃならないんだ。チャ・ユジンの絶対音感は認めるけどさ、こうやっていちいち全部チェックして、いつ仕上がるんだ?」

「私たち、今までちゃんとやってきました」ミニがたまらず口を開く。

イラク「そうだぞ。お前らいつもレッスンを言い訳に遅刻ばかりじゃねーか。そのせいで練習が遅れてるの、分かってんのか?」
ジェヨン「はぁ、落ちこぼれ共の相手はウンザリだ」

「言いたいことはそれだけか?」イラクが立ち上がった。
「何か間違ったこと言ったか?」ジェヨンも負けじと立ち上がる。

イラク「何だと?」

そのとき、ユジンが楽譜代に楽譜をバンと叩きつけた。

皆「!!!」

全員の視線が、彼に集中する。

ユジン「喧嘩が終わったら教えてくれ。それから練習を始める。それまでオケの練習はナシだ」

ユジンはカバンを掴み、足早に練習室を出た。

+-+-+-+

「放っておくことね」理事長が言った。

理事長「どうせ承認しなければ終わりです。中にはAオケの学生たちもいるでしょう?温室育ちの花も、温室がなくなれば雨風の怖さを知るというもの。韓音大のオーケストラへ戻らせればいいんです」

理事長の言葉に理事たちは戸惑う。「…。」

理事長「公演?好きにさせるもんですか」
理事「強行する様子ですが。学校の公式オーケストラになってしまえば…」
理事長「そのようなことはありません。すでにトラブルが起き始めていますわ。それを待っていればいいんです。自分たちで勝手に潰れるのを」

+-+-+-+

「支援金が出ない?!」シウォンはト教授の言葉に目を丸くした。
自然に潰れるのを待つといいながら、理事長の嫌がらせは露骨だった。

ト教授「面目ない。今年は追加予算も支援金もない状態で…」
シウォン「それなら私たちの公演はどうなるんですか?中止に?」
ト教授「…。」

+-+-+-+

ミニ:
왜 취소해요?
どうして中止なんですか?

ミニはキョトンとして口を尖らせた。

ミニ:
언제는 우리가 지원 받았나?
私たち支援なんて貰ったことあったっけ?

シウォン

イラク
그럼! 우리대로 하면 되지.
전 안되면 바자회 열어서 모금함 돌리지 뭐.
そうだぞ。オレたちなりにやりゃいいんだ。
全く無理ならバザーでも開いて募金箱回せばいい。

「それイイ!」スミンが手を叩く。
彼らの逞しさに、シウォン、そしてジェヨンとソンジェは絶句した。

スミン:
그럼 밥은 일락네 가게에서 준비하고,
의장은 민희가 내일이랑 같이 준비하고.
それなら、料理はイラクの店で準備して、
衣装はミニがネイルと用意すればいいよね♪

Aオケ3人組:
…。

スミン:
오케이?
OK?

Sオケ3人組:
오케이♪ 오케이?
OK♪ (Aオケに)OK?

シウォン:
…오케이.
… OK.

ジェヨン&ソンジェ:
(…うんうん)

251

+-+-+-+

理事長の嫌がらせはまだまだ続く。

ジェヨン「講義の免除が効かないって?公演前なのに」
教授「正式のオケじゃないでしょ。公演はしてもいいけど、講義への出席とレポート提出、それに実技試験も準備しなさい」
ジェヨン「それじゃ公演の準備する時間がないんです!」

ジェヨンの訴えに耳を貸すことなく、教授は立ち去った。

ジェヨン「…。」

+-+-+-+

イラク:
왜 못해?
何で出来ねーんだ?

またしてもイラクはキョトンとして訊き返した。

イラク:
그냥 지금처럼 하면 되지?
今みたいにすりゃいいだろ?

シウォン:
강의랑 평행해? 공연 연습을?
授業と平行して?公演の練習を?

ミニ:
원래 공연하면 강의 면제를 받아요?
나 몰랐네.
公演があったら、授業免除されるんですか?
ふーん。知らなかった。

スミン:
그지.
나도 A 나고나서는 그런 일들이 가산해 둬서 신선하다야.
(取りなすように)でしょ?
私もAオケを離れてから、こんなことがばかりで新鮮だった♪

イラク:
그럼.그냥 수업시간에 자고 공연준비하면 되지.
授業時間に寝て、後援準備すりゃいいんだよ。

Aオケ3人組:

Sオケ人組:
오케이?
OK?

Aオケ3人組:

… OK.

252

彼らのやり取りを遠巻きに眺めていたユジンは、そっと微笑んだ。

253

+-+-+-+

ユヌとネイルも二重奏の練習を始めていた。
ネイルのピアノを聴きながら、ユヌがそれにメロディーを乗せる。

と、不意にユヌが演奏を止めた。

ネイル:

ユヌ:
악보에만 집중하니까 내 음을 계속 놓치고 있잖아.
이 부분에선 내 소리를 좀 더 들어.
楽譜ばかりに集中してるから、オレの音からずっと外れてるんだ。
この部分はオレの音をもっと聴きなよ。

ネイル:
네.
はい。

「Sorry」ネイルが笑ってみせると、ユヌはどこか辛そうに視線を外した。

ネイル:
선배, 근데 우리 연습속도 엄청 빠른 것 같아요.
이러다가 공연 한참 전에 마스터하는 거 아닌가 몰라.
나 요즘 악보도 너무 잘보고…
先輩、私たち、練習ペースめちゃくちゃ早くないですか?
このままだと公演の遥か前にマスターしちゃうんじゃないかな。
私、最近は楽譜もすごく読めるように…

ネイルが上機嫌で楽譜を辿る。

ユヌ:
내일아…
ネイル…。

ネイル:
?

ユヌ:
연습중엔 연습에만 집중하자.
練習中は練習だけに集中しようよ。

ネイル:
…네.
…はい。

そこへドアをノックする音が響く。「?」
憮然とした顔で入って来たユジンに、ネイルの顔が輝いた。

ユジン:
남에 똥강아지 구박하는 것 같다.
귀가 축 쳐졌네.
人ん家の仔犬をエラく虐めてるみたいだな。
耳がすっかり垂れ下がっちまって。

「先輩♪」ネイルが嬉しそうに立ち上がると、ユジンは彼女に微笑みかけた。

ユヌ:
우리 지금 연습중인데.
オレたち、今練習中なんだけど。

ユジン:
내일 해.
明日にしろ。

ユヌ:
우리 연습중이라고 분명히 말했지.
練習中だって、ハッキリ言ったはずだ。

ユジン:
4시간째야.
피아노 연주만 계속 들리던데.
네 챌로연주는 최소였고.
もう4時間だ。
ピアノの演奏ばかりずっと聴こえてる。
お前のチェロは最小限で。

ユヌ:

ユジン:
지금 설내일 발 혹사시키는 거 알면서 강행해?
ソル・ネイルの腕を酷使させてるのを知ってて強行すんのか?

ユヌ:

ユジン:
여자한테 매너 좀 지켜라.
女の子に対するマナーを守れよ。

#ユジン先輩の仕返し♪

何も言えないユヌの前で、ユジンはネイルの手を引き、そのまま部屋を出た。

「…。」ユヌは小さく息をついた。

ユヌ:
벌써 시간이 그렇게 됐구나.
마음만 급했네.
もうそんなに時間が経ってたのか。
気持ちばかり焦ってた…。

254

+-+-+-+

ネイルの手を引っ張ってひとしきり歩くと、そこでようやくユジンは足を止め、ネイルを自分に向き直らせた。

ユジン:
너 그따위 연습을 왜 시키는대로 해?
あんな練習、何で言われるままにやってんだよ?

ネイル:
…그래도 잘만 가르쳐 줘요!
…それでもちゃんと教えてくれますよ!

ユジン:
칫… 나랑 할 땐 잘만 도망치더니.
チッ… 俺とやったときは逃げてばかりだったのに。

ネイル:
언제는 얼심히 연습하라면서요.
그래야지 선배랑 협연도 할 수 있고.
一生懸命練習しろって言ったくせに。
じゃないと先輩と協演できないでしょ?

ユジン:
?

ネイル:
그러니까 열심히 연습할 거에요.
だから、一生懸命練習します。

ユジン:

ネイル:
이번엔 탈도 안 쓰고 잘 차려입고 무대에서 진짜 연주할 거에요.
今度は着ぐるみも来ないで、ちゃんとキレイに着飾って、舞台で本当の演奏しますから。

ユジン:

ネイル:
떨지만 않으면 잘할 수 있으니까.
震えなければ、上手くやれるんだから。

255

黙ってネイルの決意を聞いていたユジンは、静かに表情を緩めた。

+-+-+-+

ユヌとネイルの練習は次の日も続いた。

R☆Sオケでも、ソン・スジを迎えての合同練習が始まる。

ユジンは家に帰ってからも夜通し楽譜に取り組み…
ネイルもまたプレッシャーに眠れぬ夜を過ごした。

ネイル:
괜찮아.
괜찮아질 거야.
콩쿨 아니니까 그냥 축제니까 즐기면 될 거야.
大丈夫。
絶対大丈夫。
コンクールじゃないんだし。お祭りなんだから楽しめばいいんだもん。

そこへ玄関を誰かがノックした。「ど、どうしよう!」

+-+-+-+

ネイルが出掛ける準備をして玄関を開けると、そこでユジンが待っていた。「先輩!」
明るいネイルの顔を見ると、ユジンは微笑んだ。

ユジン:
오늘따라 더 신났네.
자신 있나 봐.
今日みたいな日に浮かれやがって。
自信あるんだな。

ネイル:
선배야 말로 오늘따라…
先輩こそ今日は…

ユジン:
…。

ネイル:
너무 멋있어서 눈이 부셔요!
자신감이 넘쳐 흘러!
かっこ良すぎて眩しいデス!
自信が溢れ出てマス!

ユジン:
뭐, 준비한 만큼은 보여 주면 되니까.
まぁ、準備しただけのことを見せればいいんだ。

「手!」ネイルは不安で彼の手を握った。

ネイル:
우리 오늘 같은 무대에 서는 것 맞죠?
私たち、今日同じステージに立つんですよね。

ユジン:
그래. 따로 따로지만.
あぁ。別々だがな。

ネイル:
다음번엔 진짜로 같이 설 수 있을 거에요.
次は本当に一緒に立てますよ♪

ユジン:
오늘 연주 잘 끝나면 그럴 수 있을 거야.
사람들이 설내일 이름 세글자를 머리속에 놓게 될테니까.
今日の演奏を上手く終えれば、それも実現するだろうな。
皆の頭の中にソル・ネイルの名前を残せるはずだから。

ネイルが深く息をつく。
「行こう」二人は歩き出した。

+-+-+-+

誰もいない弦楽器科のレッスン室へ逃げこむと、ユヌは痛む左手を押さえ、床にうずくまった。
震える手で薬を取り出し、口の中へ放り込む。
苦しみで目は真っ赤だ。
彼は手の甲で流れる涙を拭う。

ユヌ(心の声):
오늘만 버티자.
오늘… 아니 반나절만…!
네 시간이면 되잖아.
今日だけ耐えるんだ。
今日… いや、半日だけ!
4時間耐えられればいいんだ…。

256

彼はネイルとの演奏に、チェリスト人生の全てを賭けていた。

+-+-+-+

清楚なブラウスを合わせ、ミニは嬉しそうに鏡を覗き込んだ。

ミニ:
내일이라도 이 옷 입고 피아노 치면 클라식의 아이돌 같겠다.
송수지? 흥! 눌러버려!
ネイルだってこの服着てピアノ弾いたらクラシックのアイドルみたいだろうね。
ソン・スジ?ふんっ!(上からボンッ)凹ましちゃえ!

ネイル:
흥! 눌러버려!
(真似して)ふんっ!凹ましちゃえ!

ミニ:
떨지 말고 침착하게. 평소처럼.
緊張しないで、落ち着くんだよ。いつもどおりで。

ネイルは大きく頷く。

ミニ:
하, 내가 또 떨린다.
はぁ、私のほうが震えちゃう。

ネイル:
너야말로 평소처럼 해.
유진선배 지휘잖아.
あんたこそいつもどおりにね。
ユジン先輩の指揮なんだから♪

ミニ:
응. 진짜 그것만으로도 너무 안심돼.
うん。それだけでもホント超安心。

ネイル:
그지?
でしょ?

ミニ:
근제 이 옷 너무 예뻐.
(再び鏡に注目)この服、ホント可愛い!

ネイル:
정말? 잘 어울릴 것 같애?
ホント?似合うと思う?

ミニ:
이 리번 나와 커플이지?
このリボン、私とお揃いだよね?

「いつまでやってるの?」スミンがミニを呼びに来る。
「ファイト!」お互いに明るく励まし合い、スミンとミニはネイルの元を去った。

ネイル「…。」

突然一人になり、ネイルに緊張が襲ってくる。
彼女はじっと鏡を見つめた。

+-+-+-+

ユジンは学長と共にいた。

学長:
떨리지는 않고?
하, 내가 더 떨고 있는 것 같네.
緊張しない?
はぁ、私のほうが震えてるみたいね。

「そうですね」落ち着かない学長の隣で、ユジンは穏やかに笑う。

ユジン:
안 떨릴 거니까 걱정하지 마세요.
震えたりしてませんから、心配しないでください。

学長:
그래.
알지? 오늘 정말 중요한 날인 거.
…미안해. 괜히 부담주고 있어.
そうね。
分かってるでしょう?今日は本当に大事な日だって。
…ごめん。余計プレッシャー掛けてるわね。

ユジン:
우리 단원들 정말 열심히 했어요.
그러니까 믿고 즐기세요.
(笑)団員たち、本当に一生懸命やったんです。
だから、信じて楽しんでください。

頼もしいユジンに、学長は何度も頷いた。

ユジン:
오늘 공연으로 라이징스타 학교에서 공식오케스트라로 인정받을 수 있어요.
今日の公演で、R☆Sオケは公式オーケストラとして認められますよ。

学長:
그래. 알지.
네 엄마랑 열심히 응원할게.
そうね。分かってる。
あなたのお母さんと一生懸命応援するわ。

+-+-+-+

練習室へ現れたユジンを、メンバーたちが立ち上がって迎えた。
その中にはもちろん、シウォン、そしてジェヨンとソンジェの姿もある。

ユジン:
아직 시간 충분하니까 리허살 제대로 해 보자.
まだ時間は十分あるから、しっかりリハーサルしよう。

皆が頷く。

イラク:
그럼. 인생에는 연습 없어도…
了解!人生に練習はなくとも…

ユジン:
오케스트라엔 리허살 있다.
オーケストラにはリハーサルがある。

「その通り!」明るい答えが返ってくる。

ユジン:
평소처럼 연습한 대로.
더 잘할 필요도 없어.
普段の練習通りに。
それ以上上手くやる必要はないから。

スミン:
차느님, 오늘 기분 되게 좋아 보인다!
나도 좋다!
チャ様、今日すごく気分よさそう!
私も嬉しいな♪

ユジン:
그럼.
내 악기에 자신이 있거든.
もちろん。
オレの楽器に自信があるからな。

イラク:
오케스트라는 지휘자의 악기다! 이거지?
”オケは指揮者の楽器だ” そうだろ?

257

嬉しそうに笑うイラクに、ユジンも微笑んだ。
笑顔の彼らに背を向け、ユジンは安心して部屋を出た。

イラク:
저 자식 오늘 엄청 (홋)했네.
우리 완정 믿나 보다, 그지?
アイツ、今日は超ノッてんな。
オレらのこと信じてくれてるみたいだ。

ミニ:
그러게요. 유진선배 저러는 거 처음 봐요.
우리 오늘 진짜 안심해도 되겠다, 그죠?
そうですよね。あんなユジン先輩見たの初めてです。
私たち、今日はホントに安心してよさそう。

スミン:
나도 사실 불안했거든.
우리 이번 공연 잘해야지 학교에서 승인 받을 수 있잖아.
私も正直不安だったからさぁ。
今日の公演が上手くいかないと、学校に承認してもらえないでしょ?

イラク:
절대 실수하지마.
우리만 잘하면 돼.
絶対失敗すんじゃねーぞ。
オレたちさえ上手くやればいいんだ。

ミニ:
유진선배 지휘봉만 믿고 가는 거죠.
ユジン先輩の指揮棒だけ信じて行きましょーよ!

+-+-+-+

控室の鏡の前で、ネイルは緊張と戦っていた。

ネイル:
괜찮아.어릴 때 일이니까 이제 괜찮아졌을 거야.
그냥 무대니까 즐기면 돼.
이거 콩쿨 아니니까.
大丈夫。子どもの頃のことなんだし、もう治ったはず。
ただの舞台だから、楽しもう。

「楽しめばいいんだ」ネイルは自分に何度も言い聞かせた。

+-+-+-+

会場に姿を現したユジンの母ソニョンは、妙に苛立っていた。

学長:
왔어?
来たのね

ソニョン:
혹시 네가 불렀어?
ひょっとしてあんたが呼んだの?

学長:
무슨 소리야? 누구?
何のこと?誰を?

ソニョンは周囲を気にし、友人を腕を引っ張った。

ソニョン:
차동우!
방금 공항 도착했대.
유진이 공연 보러 온다는데.
チャ・ドンウ!
たった今空港に着いたって。
ユジンの公演を観に来るって言うのよ。

学長:
유진이 아버지?! 어떻게!
ユジンのお父さんが?そんな!

ソニョンは困り果てた様子で溜息をついた。

学長:
난 아니야.
네들 관계 뻔히 아는데 불렀겠어?
이사장이 매번 초대장 보내는 거 알지만 설마 이번…
私じゃないわよ。
あんたたちの関係よく知ってるのに、呼ぶわけないでしょ。
理事長が毎回招待状を送ってるのは知ってるけど、まさか…!

ソニョン:

学長:
별일 있겠어?
공연만 보는 건데.
何もないってば。
公演を観るだけなのに。

ソニョン:
유진이 비행기랑 바다 공포증 강화시킨 사람이 바로 차동우야 !
그 완벽주의자 !
저 (?) 성격이 어린애한테 어떡했을 것 같애?
ユジンの飛行機と海恐怖症を悪化させたのは、あの人なのよ!
あの完璧主義者!
あの性格で、幼い子相手に一体どんなだったと思う?

学長:
뭐?!
え…?!

ソニョン:
유진이 차동우 만나면 얼마나 흐트러질지 나도 몰라.
ユジンがチャ・ドンウに会ったら、どんなに心乱れるか分からないわ。

学長:

ソニョン:
안되겠어.
아무래도 나라도 가서 막아야 될 것 같애.
こうしちゃいられない。
私が行って阻止しなきゃ。

学長:
선영아 !
ソニョン!

ソニョン:
유진이한테 아무말도 하지마.
ユジンには何も言わないで。

慌てて掛けていくソニョンを、学長は為す術もなく見送った。

+-+-+-+

一台の黒い車が走っていた。
後部座席に乗っている男性、チャ・ドンウは外の景色を眺めながら、カーオーディオから流れるクラシックに耳を傾ける。

258

+-+-+-+

ユジンは一人、控室にいた。

鏡の中の自分をじっと見つめる。
本番は目前に迫っていた。

259

+-+-+-+

ここでエンディングです。

私はユジン先輩が大好きなので、それでも楽しく見ていますが、ちょっとこれはあんまりですねぇ…。
ラフマニノフで盛大に卓袱台投げるつもりでしたが、いや、とりあえず投げときましたが、それどころじゃないです。

音楽が出来上がっていく過程はすっ飛ばし、そのくせ「一生懸命練習したんだから」「大丈夫」「緊張しないで」と、本番前にしつこいくらいダラダラと時間を割いて繰り返す。バランスめちゃくちゃです。

一生懸命取り組んでる姿は描かれていないから、観ている側は何一つ実感がないのに、「頑張ったから」と言われても、言葉がクルクルと空回りして、どんな良さ気な台詞も響かないんですよねー。

オーディションで決まったオケを認めない理事長
学校の承認を受けられないR☆Sオケ
二つに分裂して揉めてると思ったら、音楽活動以外のやり取りであっさり結束するオケメンバー
何しに来たのか分からないミルヒ
いつまでもプンプン怒ってる学長
飛行機と水だけじゃ飽きたらず、父親までトラウマに追加

まぁ、見事な突っ込みどころの盛り込みっぷりです。

今回も大いに聞き取りのトレーニングになりました(笑)
私の書き起こしたハングルを参考にしてくださってる皆さん、自信がないところが数箇所ありますが、すみません。
何か気づいたところがあったら遠慮なく教えて下さいね。

ではでは、いつも長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
訳すのが少々辛くなっていますが、皆さんのコメントにすごいエネルギーをいただいています。
お返事が出来ずにいるのが申し訳ないのですが、一言でもどうぞ気軽に残していってください。

俳優の皆さん、ファイティン♪

 - のだめカンタービレ(韓国版) ,