韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

韓国ドラマのあらすじや詳細日本語訳を紹介!セリフを題材にした文法解説も

トライアングル4話あらすじ&日本語訳vol.2

   

ジェジュン、イ・ボムス、イム・シワン、ペク‥チニ出演「トライアングル」4話の後半に進みます。

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晩ご飯を食べながらジョンヒの祖母が言った。

祖母「ピョンス、離れの若者を見ておいで。帰ってたらご飯を一緒に食べようってね」
ビョンテ「お祖母ちゃん!俺、あいつの顔見たくないのに、何で呼んだりすんだよ」
祖母「生意気言うんじゃないよ!年上に対していつもそんな口のききかたすんのかい?!」
ビョンテ「…。」
祖母「(ピョンスに)何してんだい?早く行っておいで」
ジョンヒ「帰ってないから行くことないよ」
祖母「あんたが何で知ってるんだい?」

ジョンヒは押し黙った。

ピョンス「お祖母ちゃん、お姉ちゃんさっきから部屋の前でウロウロしてたよ」
祖母「何で?」
ジョンヒ「ちょっと!私がいつ?!」
ビョンテ「姉貴、あのチンピラに気があんのか?」
ジョンヒ「ぶっ飛ばすよ」
ビョンテ「…。」

「不味くて食べられないや」ジョンヒは匙を置くと立ち上がり、部屋へ戻った。

祖母「あの子、この頃何であぁ気難しいのかね」
ピョンス「あれかな?」
祖母「あれ?何だい?」
ピョンス「生理」

ピョンス君の頭に祖母の平手が飛んだ。

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部屋に戻ると、ジョンヒは膝を抱えた。
ガラの悪い男たちに囲まれ、闘っているヨンダルの姿が頭から離れない。
走り去るのを見て以来、彼がどうしているのか全く分からなかった。

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まだ痛む腹を押さえながら、ヨンダルは街を歩いていた。
橋を渡り、路地に入った途端、物陰から男たちが現れ、ヨンダルはあっという間に前後を塞がれてしまう。
必死に応戦するものの、一発腹を殴られ、ヨンダルは大きな呻き声を上げてその場に崩れ落ちた。
何も出来ないまま、ただただ蹴られ続けるヨンダル。
脇を抱え上げられると、ヨンダルはそのまま男たちに連れ去られた。

「どうしよう!」その様子を、自分の力では助けに入ることも出来ず、ただ見ていたジェリーは、ジャンスに連絡を入れた。
「分かった」電話を切ると、ジャンスは警察署に駆け込む。

中ではタク刑事やジンたちが集まって地図を睨んでいた。

ジャンス「刑事さん、大変です!!!」
タク刑事「何だ?大変って?」
ジャンス「ヨンダルがあるヤツらに連れて行かれたんですよ!」
ジン「あるヤツって誰?」
ジャンス「どんなヤツって僕もよく知らないですけど」
刑事たち「…。」
ジャンス「とにかく早く!!!ヨンダルを殺すつもりですよ!助けてください!」
タク刑事「どこだ?」
ジャンス「…。」
タク刑事「どこに連れ去られたんだよ!」

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ドンスは静かな喫茶店でクク刑事と話をしていた。

ドンス「トンミン小学校に4年生まで通っていたんです」
クク刑事「僕の4つ後輩だな。本当に嬉しいですよ」
ドンス「先輩なんですから、よろしければ気楽に話してください」
クク刑事「いやいや、僕より階級も上なのに…そうしていいのかな?」
ドンス「構いませんよ」
クク刑事「ところで、本当にコ・ボクテを覚えてないのかい?みんな知ってるのに。相当なチンピラだったからね」
ドンス「コ・ボクテが鉱夫たちを鎮圧したっていう話、どういうことなんです?」
クク刑事「あぁ、それね。当時のドンジン炭材のオーナー、今のテジョングループのユン・テジュン会長でしょう?」
ドンス「…。」
クク刑事「あの男、鉱夫に対して実に荒い態度だった。その当時、全国的に労働者たちのデモが起きていたから、鉱夫たちもデモをしたんですよ」
ドンス「えぇ。それは私も覚えています」
クク刑事「そのときユン会長が何したっていうと、コ・ボクテみたいなゴロツキを呼んできて、デモをしていた鉱夫たちを暴力で捕まえたんですよ」
ドンス「…。」
クク刑事「そんな冷酷な男だから、炭鉱もちゃんと整理して、大きく成功したんだろう」
ドンス「それなら、当時コ・ボクテは…」

そのとき、ドンスの携帯が鳴った。

ドンス(携帯)「俺だ」

「何だって?どこだ?」ドンスの顔色が変わる。

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薄暗い倉庫に連れて来られたヨンダルは、床に倒れたままうずくまっていた。
彼を連れ去ったのはやはり、昨夜もヨンダルを襲った男たちだった。

コツコツと落ち着いた足音を響かせ、ワタナベがやってくると、男たちは一斉に頭を下げた。

男「こいつがホ・ヨンダルです

ワタナベは黙ってヨンダルを見下ろす。
男たちがヨンダルの脇を掴み、無理やり彼を立たせた。

ワタナベ「金はどこにある?

そばの男が韓国語に直すと、ヨンダルは黙って下を向いた。

ワタナベ「俺は時間もないし、辛抱強い性格じゃないんだ
ヨンダル「…。」
ワタナベ「二度と言わない。金はどこにある?
男「金がどこにあるのかさっさと言わないか、こいつ!」
ヨンダル「…。」
男「言わなきゃお前は死ぬぞ」

「金だと?」ヨンダルは歯を見せて笑う。

ヨンダル「何バカ言ってんだ?」
ワタナベ「…。」

すんなり吐かないと思います」男はワタナベに告げた。

ワタナベ「気にすんな。頭のなかに入ってる全ての記憶を俺が吐かせてやるから
ヨンダル「こいつ何言ってんだ」

ワタナベは上着を脱ぐと、腕時計を外し、袖をまくった。
ゆっくりとした動作がむしろ不安を募らせる。

「何すんだよ?」言い終わらないうちに、ワタナベが大きく振りかぶると、鋭いパンチがヨンダルの頬を襲う。

ヨンダル「あっ!」

顔を起こしたヨンダルに、もう一度拳が飛んだ。
髪を掴んで上体を起こさせ、ワタナベが腹に一発見舞うと、今度こそヨンダルは床に転がった。

ワタナベ「起こせ

男たちがヨンダルに手を伸ばそうとしたその時、誰かが駆け込んできた。

声「やめろ!」

タク刑事たちだ!

男「何だお前ら!」
タク刑事「俺たち?ソウル警察署広域捜査隊所属の刑事です。今やっていたこと、もう慎まれるよう願いますよ」

「行け!」男の合図で手下たちが飛びかかる。
騒乱の中、ワタナベは奥から椅子を引っ張ってくると、腰を下ろし、腕を組んだ。
男たちが次々と刑事たちに倒されていくのを、ワタナベは身動き一つせずに見つめる。
全員がやられると、ワタナベはゆっくりと立ち上がった。

一斉にワタナベに向かって突進する刑事たち。

ワタナベはひらりと飛び上がると、一蹴りでタク刑事をふっ飛ばした。
次々と飛びかかる刑事たちを、ワタナベは一人でなぎ倒していく。

そこへ…
ドンスが現れた。

「おい!!!」ドンスの声に、ワタナベが振り返った。
倒れていたヨンダルの目にようやく安堵の色が滲む。(←ここ好き^^

ワタナベが大きく振りかぶり、ドンスに襲いかかる。
ドンスはすばやくポケットに手をいれると、スタンガンをワタナベの腹に思い切り押し当てた。

「うううっ!」呻き声を上げ、ワタナベはその場に倒れる。
一瞬の出来事だ。

ドンス「さっさと逮捕しないか!!!」

倒れている刑事たちに、ドンスの怒号が飛んだ。
刑事たちが動き出すと、ドンスは奥に倒れているヨンダルの元へ向かう。
「大丈夫か?」ドンスはしゃがみこむと、穏やかに声を掛けた。

トライアングル イ・ボムス キム・ジェジュン
殴られた顔に触れると、ヨンダルが痛みに身体をよじらせる。
痛々しい姿に、ドンスは小さなため息をついた。

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外はすでに白んでいた。
倉庫から次々と連行される男たちに続き、最後にドンスがヨンダルを担ぐようにして出てくる。

#いなくなった弟たちへの思いを聞いた後だから、なんとも言えない気持ちになるね。

その様子を、今回もまたジャンスたちコンビは物陰に隠れて窺っていた。

ジェリー「兄貴、一体どうなったんだ?」
ジャンス「ホ・ヨンダルの人生を賭けたギャンブル、勝つのか負けるのか見届けなきゃな」

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事務所の外に出てきたミンチュン(ジャンスの父)は意外な人物にサングラスを外した。
チャンマダムとマンガンが並んでやって来たのだ。

ミンチュン「捕まったと聞いたが、すぐ出てきたんだな」
マンガン「俺たちの身代わりになってくれるヤツがいますからね」
ミンチュン「あぁ、名義だけの社長を立たせたってことだな。全くたいした技だよ」
マダム「…。」
ミンチュン「どこか静かなところで飯でも奢ろう」

「私は結構」チャンマダムは冷たく笑う。
立ち去ろうとしたチャンマダムを、ミンチュンは後ろから呼び止める。
マダムがうんざりした表情で立ち止まった。

ミンチュン「今回のガサ入れ、誰の差し金だと思う?」
マダム「誰なんです?」
ミンチュン「ゴールド担保貸のミン社長だって話だ」
マダム「そんなことだろうと思った!あの女、何でこうあたしを目の敵にするのよ!」

マダムは来た道を戻り始める。
「ちょっと、チャンマダム!」余計なことを、とミンチュンに眉をひそめると、マンガンは後を追った。

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ゴールド担保貸の前まで来たところで、マンガンはかろうじてマダムを止めた。

マンガン「我慢しろって!ミン社長の旦那、全国規模の極道者だって知らないのか?」
マダム「あいつが全国規模の極道なら、うちのアレックスは世界規模よ」
マンガン「…。」
マダム「怖いものなんて一つもないね!」

二人が押し問答をしていると、店舗の中から女性が出てくる。
ミン社長その人だ。

ミン社長「あら、久し振りね。チャンマダム」
マダム「久し振りですって?」
マンガン「…。」
マダム「あんたさ、他に相手がいなくてあたしに一杯食わせたみたいだけど、あたしにやられるまで目が覚めないわけ?」
ミン社長「あんた、何なの?ふざけてないで帰りな」
マダム「何だって?死にたいのかい?!」

マダムが腕を振りかぶると、先にミン社長が思い切りマダムの頬を打った。

マダム「あんた…あたしをぶったわね!!!」
ミン社長「舎北を追われたいの?あんたの店、永久に店じまいさせてあげようか?」
マダム「!」
ミン社長「これ以上恥をかきたくなかったら、おとなしく消えな」

「ちょっと!!!!」マダムの金切り声が通りに響く。
暴れようとしたマダムをマンガンが押さえた。

マンガン「我慢しろって」
マダム「話して!」

そこへ騒ぎに気づいた男たちが店の中から出てくる。

男「何事ですか、ミン女史」
ミン社長「たいしたことじゃないわ」

「行きましょ」ミン社長が歩き出すと、男たちはいきり立つマダムを眺めながらミン社長に続いた。

マダム「何見てんのよ!!!」

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コ・ボクテは緊張していた。
彼の前でディーラーがカードを配る。
ジョンヒの先輩だ。

カードを配ると、彼女もまた緊張でそっと息を吐きだした。

コ・ボクテがカードを確かめる。Aと2。
ディーラーがバンカーのカードを表に返す。9と10。

コ・ボクテはカッとして持ち札を投げつける。

ディーラー「バンカーの勝ち。申し訳ありません」

そこへ慌てた様子で側近がやってくると、コ・ボクテに耳打ちをした。

コ・ボクテ「何だと?!」

コ・ボクテは席を立ち、テーブルを離れる。

コ・ボクテ「ワタナベに手下をつけた件、大丈夫か?」
側近「はい。ご心配なく。決して口を割ったりはしません」
コ・ボクテ「万が一のことがある。確実に処理するんだ」
側近「承知いたしました」

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広域捜査隊の面々はソウルに戻っていた。
「忙しいったらありゃしない!」出前に来た飲食店の女主人は思わず悪態をついた。

ジン「私たちが食べるんじゃなくて、被疑者が食べる分ですよ」
女主人「チャン班長の姿が見えないね」
イ刑事「取調べ中ですよ」

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取調室にいるドンスの様子をタク刑事がじっとモニター室で見守っている。
「出前が届きましたけど」とジンが入ってくると、「今そんな雰囲気じゃない」とタク刑事が制した。

取調室でドンスと向き合っていたのはヨンダルだ。

ドンス「今から俺が言うこと、肝に銘じろ。ここで俺に頭をかち割られて帰ったヤツ、肋骨を折って帰ったヤツは数知れない」
ヨンダル「…。」
ドンス「無駄な言い逃れをして俺を怒らせるな」

「はい」ヨンダルは下を向いたまま小さく頷いた。

ドンス「刺されたところはどうだ?大丈夫か?」
ヨンダル「えぇ。まぁ耐えられます」
ドンス「いいだろう。それじゃあ始めるぞ」

ドンスはまっすぐヨンダルを見据えたまま、椅子に座り直す。

ドンス「死んだト・ギチャンがインターネット賭博で稼いだ金、50億になると推測されるが」
ヨンダル「…。」
ドンス「お前、金の行方を知ってるだろ」
ヨンダル「僕が知り得るわけないじゃありませんか」
ドンス「…。」
ヨンダル「僕はあの組織の人間じゃないし、ただキチャン兄貴の後輩です。刑務所に入ったと知って何度か面会に行った…それが全てです」

「そんなわけあるか!」ドンスの拳が強く机を叩く。

ドンス「それなら何で刺されたんだ?」
ヨンダル「…。」
ドンス「フィリピンに逃げたイ・ジョンスがその金を手に入れるためにヤクザを雇ってお前まで殺そうとしたんだろうが!!!」

「参ったな」ヨンダルは軽く頭を抱えた。

ヨンダル「僕だって何で自分がやられたのか分かりませんよ!知ってたらチャン班長に助けを求めたりしますか?」
ドンス「!」

「お前、死にたいのか」ドンスは立ち上がり、ポケットから拳銃を出すと、ヨンダルの額に突きつけた。

ドンス「頭に風穴開けられたいか!!!」

二人の間に今にも爆発しそうな緊張が流れる。
ここで怯む訳にはいかない。
ヨンダルが目を見開いた。

ヨンダル「50億もあれば人生逆転です。刑事さんが金の行方を知っていたら、僕のように人妻から金を巻き上げるチンピラとして生きたいと思いますか!!!」
ドンス「…。」

028

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ヨンダルの取調べを中断し、ドンスは重苦しい表情でデスクへ戻った。

タク刑事「これ以上調べたところで何も出てこない気がしますが」
捜査は上手く進まなかった。
そこへシネがやってくる。

ドンス「俺の送った資料、見たか?」
シネ「えぇ」
ドンス「供述の真偽が掴めずにいるんだ。一度やってみるか?」
シネ「そうするわ」

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取調室にシネが入ってきた。

シネ「科学捜査隊のファン・シネと言います。取り調べじゃないから、緊張することはないわ」
ヨンダル「取り調べじゃないなら…何ですか?」
シネ「いくつか確認しますね」

ヨンダルが落ち着いた様子で頷いた。
モニター室でドンスが見守る中、シネが本題に入る。

シネ「ホ・ヨンダルさんに関する記録、あまりありませんね。出身校も分からないし、故郷がどこなのか、家族関係についても」
ヨンダル「学校に行ったことはないし、故郷がどこかは分かりません。家族もいませんし」
シネ「学校に行ってないんですか?なぜ?」
ヨンダル「僕の一番古い記憶は、清涼里で物乞いをしていた時のことです。物乞い、わかります?電車や地下鉄の駅にいるやつですよ」
シネ「…。」
ヨンダル「12歳の頃だったかな?物乞いたちを取り仕切ってたやつが、スリをやれと言うんです。物乞いをするには年を食ってるからダメだってね。それから、スリを覚えて、そこを逃げ出して…。少年院を出たり入ったりしていたから、学校には行ってないんです」
シネ「…。」
ヨンダル「僕が学校に行ってないと聞いてすごく驚かれたようだけど、僕みたいなやつ、思ったより遥かに多いんですよ」

シネが話題をかえる。

シネ「家族に関する記憶はないんですか?」

「全く」ヨンダルは首を横に振った。

シネ「舎北にはいつ、どうして行ったんです?」
ヨンダル「23歳だったか24歳だったか… あそこのカジノに行って遊んだんです。すごく楽しくて」
シネ「ギャンブルが好きなんですか?」
ヨンダル「嫌いな男なんかいますか?酒、女よりずっといい」
シネ「…。」

ヨンダルが楽しそうに身を乗り出す。

ヨンダル「ひょっとして、ホールダムって知ってます?」
シネ「えぇ」
ヨンダル「僕の夢はそいつのワールドチャンピオンになることなんですよ」
シネ「私が知ってる人もそれが夢だって言ってたわ。ラスベガスで勉強しているとき、その大会に出たことがあるって」
ヨンダル「うわぁ!その人!どんな人なのか、一度でも対戦できたら嬉しいなぁ」
シネ「…。」
ヨンダル「そのうちぜひ紹介してください」

「あ、それから」ヨンダルの熱い話は続く。

ヨンダル「ギャンブルっていうのは運が一番大事で、その次が実力。それから経験なんです。ホールダムってのはかなり難しいゲームですよ。簡単そうに見えるけど…」

ヨンダルの話にシネは静かに耳を傾けた。

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ヨンダルを取り調べ室に残し、シネはドンスのいるモニター室へ移った。

ドンス「どうだ?」
シネ「そうね、私もこんな経験は初めてで戸惑ってるんだけど… 正直よくわからないわ。掴みどころがないの」

ドンスはじっとモニターの中のヨンダルを見つめた。

シネ「ひとまず私にした話は嘘だとは思えないわ。命の危険にさらされてドンスさんに連絡したことだって、心理学的にはドンスさんに対して依存性が生じたと言えるけど、今回のことが起きる前から、ドンスさんの情報員をしていたのよね?」
ドンス「あぁ」

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厳しい関門をクリアし、ヨンダルは晴れて外の空気を吸った。
警察署を出て歩いていると、ジャンスとジェリーが駆け寄ってくる。

ジャンス「どうなった?」

二人が息を呑んだ。
二人をチラリと見ると、ヨンダルは何も答えずに再び歩き出す。

ジャンス「どうなったんだってば!」

背中に飛んだジャンスの声に立ち止まると、ヨンダルはゆっくり振り返った。

ヨンダル「俺の勝ちだ」

トライアングル4話 ジェジュン

「ビックリしたじゃないか!」二人が大喜びではしゃいだ。

ジャンス「これはだな、ロイヤル・ストレート・フラッシュを掴んだってことだぞ!!!」

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ジョンヒの先輩がいそいそと廊下を歩く。
はやる気持ちを抑え、走りたいのを我慢してスタッフルームを進み、ロッカーへやってくると、そこにジョンヒの姿を発見し、顔を輝かせた。

彼女は両手でしっかりとジョンヒの手を握る。

先輩「あんた、やったわ!」
ジョンヒ「何が?」
先輩「ディーラーになれるチャンスが出来たのよ」
ジョンヒ「え?私はダメだって言ってたのに、どうして?」
先輩「いや、どうなってるのか私も分からないけど、さっきチーム長があんたのことディーラーのクラスに入れるって」
ジョンヒ「ホント?!」

ジョンヒは先輩と共に飛び上がって喜んだ。

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その夜、家に帰るジョンヒの足取りは軽かった。

門を入ると、離れの前にヨンダルの姿があった。
彼女に気づくと、ヨンダルは「こんばんは」と頭を下げる。

ジョンヒ「大丈夫ですか?」
ヨンダル「あぁ、えぇ。大丈夫ですよ」
ジョンヒ「良かった。あの時はありがとうございました」
ヨンダル「そんな、たいしたことじゃないですから。いいんですよ」

小さく頭を下げると、彼女は母屋へ向かった。
「あの…」数歩進んだところで、彼女は振り返る。

ジョンヒ「私、もう私設カジノには行きません」
ヨンダル「?」
ジョンヒ「本物のカジノのディーラーになるんです」
ヨンダル「!わぁ、それは!ホントに良かったですね!おめでとうございます」

030

ジョンヒは嬉しそうに微笑んだ。

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翌朝。
ジョンヒの慌てた声が家の中に響いた。

ジョンヒ「お祖母ちゃん!今日早く出なきゃいけないから起こしてって言ったでしょ!!!」
祖母「そうだった!うっかりしてたよ」

ジョンヒは急いで着替え、家を飛び出す。
門を出ると、そこにバイクが置いてあるのに気付き、彼女はハッとして立ち止まった。
なんてラッキーなこと!彼女はまた家に戻ると離れに声を掛けた。

ジョンヒ「すみません、ホ・ヨンダルさん!」

扉が開き、ヨンダルが顔を覗かせる。

ジョンヒ「あの…本当に申し訳ないんですけど、私、ちょっと遅くなっちゃって。(外を指差す)あのオートバイ、一度だけ乗せていただけません?」
ヨンダル「?」

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ヨンダルのバイクが爽快に飛ばしていた。
春の花が美しく咲き、新緑が穏やかな空の下によく映えた。
頬を撫でる風が気持ちよく、二人はただ何も言葉をかわさず、街を駆け抜ける。

+-+-+-+

バイクがホテルのエントランス前へ入ってきた。
後ろの座席のジョンヒが降りると、ヘルメットを脱ぎ「ありがとう!」と笑顔で彼に手渡した。
ホテルへ駆け込むジョンヒをヨンダルは見送る。

032

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「すみません!」ジョンヒは担当者に何度も頭を下げた。

担当者「初日から遅れるとは」
ジョンヒ「本当に申し訳ありません」

彼女の隣には一緒に教育を受ける者がすでに来て待っていた。

担当者「二人とも早く着替えてクラスへ行きなさい」
ジョンヒ「はい」

「案内して」担当者が他のスタッフに声を掛ける。
退室しようとして、ジョンヒはふと足を止めた。

ジョンヒ「?」

隣に並んでいた男が振り返ると、彼女は驚愕する。
ヤンハだ。
彼は密かに笑いかけると、素知らぬ顔で彼女の横をすり抜けた。

ジョンヒ「!」

+-+-+-+

ジョンヒを送った帰り道。
ヨンダルは不審な黒い乗用車が2台、後ろをぴったりついてくるのに気づき、スピードを上げた。
一難去ってまた一難だ。
1台がヨンダルのバイクの前に出ると、進路を塞がれたヨンダルはバイクを止めた。
車から大勢の男たちが一斉に降りてくる。

ヨンダル「何なんだ、あんたたち」
男「怪我したくなかったら、ついて来な」
ヨンダル「…。」

+-+-+-+

ヨンダルが山間にある寂れた小屋へ連れて来られると、そこには先客があった。
ジャンスとジェリーが地べたに並んで正座し、小さくなっていたのだ。

そこへ車がもう一台やってくると、降りて来た男に全員が頭を下げた。
コ・ボクテだ。

側近「この男がホ・ヨンダルです」

彼はヨンダルの前に立つと、鋭い視線でヨンダルを見る。
ヨンダルがまっすぐ睨み返すと、コ・ボクテは…笑った。

031

+-+-+-+

ここでエンディングです。

いやぁ、今回荒れたシーンばかりで、書いていてかなりしんどかったです^^;
ピッタリくる表現がなかなか出てこなくて苦しんだところも、「金を巻き上げる」とかそんなのばっか(笑)
もう少し台詞で魅せるシーンや萌えが増えてくれると助かります、お願い!

ジョンヒがディーラーのクラスに入れるよう、口添えしたのはヤンハですね。
ドキドキする展開待ってますよん♪

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