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テバク最終話(24話)あらすじ&日本語訳vol.1

   

チャン・グンソク、ヨ・ジング出演SBSドラマ「テバク(대박)」最終回!
いよいよ残すところ1話となりました。
張り切って行きまーす♪

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インジャとの”勝負”を終え、テギルは体を引きずるように英祖の前へと進み出た。
戻ってきたテギルを見つめる英祖の目は、少し前のそれとは違い、とても穏やかだ。

しばらく黙って目を合わせたかと思うと、テギルはそこで力尽き、バタリとその場に倒れた。
自らも銃弾を浴びながら、気力で持ち堪えていたのだ。

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#大吉っあん エロいっす(・∀・)

ハッと目が覚めたとき、テギルは布団の上にいた。

テギル「!」

起き上がり、外へ出てみると。そこには彼が助けた民兵たちに食べ物を配るソリムやトッケビの姿があった。
「テギル!」彼に気づき、ソリムとトッケビ、そして皆が集まってくる。

※竹城山城の城門を入ったところですね。密豊君が先に入って立ち止まったのと同じ場所。
ここなら、オレンジ色の中央軍が入り混じってるのも理解できます。

ソリム「テギル、大丈夫?」
トッケビ「お前が死んだかと思ってな、わしも死のうかと思ったんだぞ!」
テギル「どれくら気を失ってたんだ?」
トッケビ「一日と半分くらいになる」

「…。」テギルは大きく溜息をついた。

ソリム「中で横になってて。薬を煎じてくるから」

「旦那さん!」民兵の一人が、感激した様子でテギルに声を掛ける。

民兵1「おっしゃったとおり、私ら助かったんです!」
民兵2「助けてくださるって、王様が約束なすったんですよ!」
民兵1「王様が助けてくださったわけじゃないぞ!ペク・テギル様のお陰じゃないか!」

彼らの後ろでは、大勢の民兵、そして彼らと戦った官軍までが、うんうんと深くうなずいた。

民兵たち「ありがとうございます!ありがとうございます!」

「…。」喜ぶ彼らの笑顔を、テギルは静かに眺める。

テギル「皆さん、故郷へお帰りください。帰ったら、反乱に加担した逆賊ではなく、我が国の民として生きるのです」

「よろしいですか」テギルの言葉に、民兵たちが再び頭を下げる。「ありがとうございます!」

「ペク・テギル様、万歳!」民兵、官軍入り乱れた万歳の声が響き渡った。

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英祖は、先に投降した密豊君と対面していた。
「そなたが逆賊の手を取った瞬間…」英祖は密豊君の器に飲み物を注ぐ。「引き返せない川を渡ったことはわかっておろう」

「…。」器を持つ手を小刻みに震わせ、密豊君はじっと俯いた。

英祖「一つだけ訊こう。大義であったのか、私欲であったのか」

密豊君はたまらず席を立ち、床の上にひれ伏した。「殿下!」

密豊君「愚かな私は一寸先も見えずにおりました!」
英祖「…。」
密豊君「どうかこのまま命を奪ってくださいませ!」
英祖「訊いたであろう。大義であったのか、私欲であったのかと」
密豊君「見たのです。我が国の民が何を望んでいるのか」
英祖「民のための選択であったと…?」

「ですが!」密豊君が声を高める。

密豊君「不徳ゆえに私利私欲を抱いた者を見分けられなかったのです!」

英祖「今すぐそなたの首を撥ねたいところではあるが、そなた自ら逆賊との縁を切ったこと、そして、ペク・テギルとの約束を守り、命だけは助けてやる」
密豊君「…。」
英祖「だが、もう二度と都城へ顔も向けるでないぞ」

そう言い捨て、英祖は席を立つ。
「はい、殿下…」震える声で、密豊君はそう答えるのがやっとのことだった。

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英祖が臣下たちの大歓迎を受け、宮廷へ帰ってきた。

#あっ!すっかり忘れてた!大妃様と少論のおじさんたち!

疲れを癒やすまもなく、彼は正殿で大臣との会議に望む。

英祖「余になり代わっての政務、ご苦労であった」
チョ・イルス「政事の安泰のためとあらば出来ぬことなどございません」
チェ・イソク「殿下!勝利を心よりお慶び申し上げます!」

#ふん、どの口で言うてんねん

「お慶び申し上げます」全員が声を揃えた。

英祖「だが、逆賊イ・インジャをどう裁くべきか、まだ決めかねているのだ」

英祖は悩ましげな表情を浮かべる。

イルス「イ・インジャは陵遲處斬(=頭・胴体・腕・足を切り離す極刑)に処しても足りぬ逆賊にございます」
英祖「…。」
イルス「至急、斬刑に処すべきでございましょう!」
イソク「殿下!罪人を斬首し、民への見せしめになさいませ」

「…。」大臣たちの意見に静かに耳を傾けると、英祖は口を開いた。「入れ」

扉が開き、二人の武官が箱を抱えて入ってくる。

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テギルたちもまた、都城へ戻っていた。
店の中からヨナとホンメが連れ立って出てくる。

ヨナ「テギル」

久しぶりに会う顔に、テギルが思わず顔をほころばせた。

「元気だった?」ソリムが嬉しそうにヨナに抱きつく。

トッケビ「(ホンメに)片目で見るから余計に綺麗だ。憎らしくないぞ」

「いつ憎らしかったんです?」ホンメが笑った。
テギルの目がホンメに向かうと、彼女はテギルにもニッコリ笑いかける。「やり遂げたんだね」

ホンメ「本当にやり遂げたんだ」
テギル「親父と師匠から知らせは?」

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#このシーン、テギルの目が温かくてすごくいいね♪
ホンメ姐のこんな笑顔も初めて見たわ~

ホンメがテギルの後ろへ視線を移した。
「?」振り返ってみると、そこにいたのはマングムだ。「俺か?」

テギル「全羅道はどうなった?パク・ピリョンは?」

「父ちゃんの顔をよく見ろ」マングムは満面の笑みで言った。

マングム「以心伝心、言わなくてもわかるだろ?」

おどけるマングムに、テギルは思わず笑った。

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二人の武官は、運んできた箱をチョ・イルスとチェ・イソクの前に置き、退室した。

「殿下…」その不吉な箱に、イルスは唇をぶるぶると震わせる。「こ、これは何でございましょう」

英祖「…。」

英祖の視線に促され、二人の大臣はおそるおそる箱に手を掛けた。
蓋の隙間から髪の毛がはみ出しているその箱に…。

と、少し開けた途端、二人は驚いて蓋を閉じる。「!!!」

英祖「逆賊チョン・ヒリャンとパク・ピリョンの首である。どうだ?」

二人は小刻みに震え、頑なに口を閉ざす。
彼らを眺め、英祖はかすかに笑みを滲ませた。

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+-+-+-+

嶺南で挙兵したチョン・ヒリャンは破竹の勢いで進軍したが、捕らえられ斬首された。
湖南のパク・ピリョンは全州で反乱を企てたが、失敗し、挙兵直前に捕らえられ、斬首となった。

#史実はそうでも、ドラマの中ではその前に師匠に追いつめられてたよね、チョン・ヒリャンは。
ここで流れる軍に囲まれてる映像と辻褄が合わない…。

※”李麟左の乱(イ・インジャの乱)”と名がついてはいますが、実際に一番多くの地方を占領し、一番最後まで持ち堪えたのは嶺南で挙兵したチョン・ヒリャンだったそうです。

+-+-+-+

「斬首?」テギルは訊き返した。

マングム「反乱を主導した奴らが死んじまったから、イ・インジャもこれ以上助かろうとは思わんだろう」
テギル「…。」

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少論の大臣たちは慌てて作戦会議だ。

チョ・イルス「イ・インジャを救い出す?そんなことが可能なのか?」
チェ・イソク「そうでもしなければ、我々が死んでしまいます!」
イルス「殿下はなぜ未だイ・インジャの処断を下されないのか…」
イソク「残党を一掃しようとしているからではないですか!」
イルス「!」
イソク「こうしているうちに、我々が逆賊と密約を交わしたことが明るみに出た日には…!」

イソクは先程見せられた”首”を思い出し、ぶるりと身を震わせた。「何か手を打たなければ!」

+-+-+-+

どこかへ連れて来られると、インジャはそこで目隠しを外された。
そこはこれまで王が時折利用してきた、秘密の部屋だ。

「?」薄明かりの中で慎重に辺りを窺うと、目の前に英祖がいるのが見えた。

「一太刀で殺すには、お前を追った歳月が惜しい」氷のように冷たい目で、英祖はインジャを見下ろす。

インジャ「…。」
英祖「吐くのだ。お前と結託した大臣の名を」
インジャ「どうせ死ぬ命。何を惜しむことがありましょう」
英祖「自ら命を絶つ機会をやろう。もしお前が自決しなければ、民が見ている前で陵遲處斬に処す」

「ちぎれた手足と五臓六腑は、よくすりつぶして豚の餌にしてやれ」英祖が側近に告げる。

インジャ「獣になったか」

「…。」英祖の冷たい目が、インジャへと戻る。

インジャ「鏡を見よ。お前もついには獣になったのだ」
英祖「獣と呼ばれるとは実に喜ばしいことよ」

英祖は側近から短刀を受け取り、光る刃先をねぶるように見つめた。「百の目と千の耳を持つ獣…」

英祖「父上と同じ獣になるのが、我がたっての願いだったのだ」
インジャ「…。」

短刀を手に、ゆっくりとインジャに近づくと、英祖は卓の上に思い切りそれを突き立てた。

英祖「きっかり明日の朝までだ」
インジャ「…。」

341

+-+-+-+

テギルが英祖の元を訪れた。

テギル「殿下、イ・インジャがこのまま死ねば、大臣と結託した証拠を見つけることができなくなります」
英祖「証拠など要らぬ」
テギル「!」
英祖「器が傾くままに動くのが大臣たちだ。あやつらを恐れて国王と言えるか」
テギル「…。」

「一体何を案じているのだ?」英祖が語気を強めた。

英祖「また起き上がれば踏みにじり、武器を手に蜂起すれば斬り捨てるだけのこと」
テギル「!」
英祖「政治に”一太刀”はない。茎を刈り取れど、その根は残しておいてこそ利用できる。見ているがいい。イ・インジャの居場所がわからないとなれば、今夜すぐにでも、そやつらから先に動くはずだ」

+-+-+-+

「理解する必要はない」帰り道、師匠キム・チェゴンが言った。「お前には理解することも出来ぬ」

#師匠いつの間に…!普通に帰ってきてるし。思わず回想かとおもたよ

テギル「なぜだ?理由は?なぜ変わらなきゃいけないんだ?」
チェゴン「それが国王の道だ。生死を行き来しつつ切り開いていくその険しい道の果てに残るのは、我執と独断、そして孤独だけだろう。その座に就かぬ者には決してわからぬことだ」
テギル「…。」

そこへ、見知らぬ男が近づいてきて、チェゴンに小さな書簡を手渡した。

チェゴン「誰に頼まれた?」
男「言われたとおりにやっただけです」

その書簡には『兄暫見』
「兄者、少し会おう」… ファン・ジンギからの便りだ。

チェゴン「先に帰れ」
テギル「変わった。ファン・ジンギは。変わったんだ」

民のためにインジャに刀を向けたジンギの正義を、テギルはその目で見たのだった。

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「イ・インジャの居場所を突き止めた」チョ・イルスの言葉に、少論の大臣たちが身を乗り出した。

イルス「あやつが口を割る前に、我々が先に手を打たねば」
イソク「ということは…?!」

+-+-+-+

テギルを先に帰らせ、チェゴンは一人、人気のない橋に差し掛かった。
と、笠を目深に被り、大剣を背負った男が、橋の向こうに現れる。

顔を上げ、笠から顔を覗かせると、ジンギは笑顔を見せた。

#ええっと…
あそこで捕まってないなんてあり得ない話ではあるんだけど、チェゴンと決着つけずには終われないもんね。

チェゴン「逃げたなら、死んだように息を潜めているべきだ。なぜまた現れた?」
ジンギ「兄者の剣の切れ味が忘れられなくてね」
チェゴン「…。」
ジンギ「兄者の首を獲りたい一心で、ここまで持ち堪えたんだ」

「来い」チェゴンがただ一言短く発すると、ジンギの顔から笑みがすっと消えた。
チェゴンを見据えたまま、ジンギは背中に背負った大剣を抜く。
と、次の瞬間、雄叫びをあげてチェゴンに襲いかかった。

チェゴン「!」
ジンギ「!」

何度となく激しく刀をぶつけあった末、チェゴンはジンギを橋の外まで弾き飛ばす。

ジンギ「…。」

ジンギは立ち上がり、服の泥を払った。「昔みたいだ」

チェゴン「お前の実力も随分伸びたな」

ジンギが実に嬉しそうに笑う。

チェゴン「イ・インジャの首をその手で討とうとしたそうだな」

「…。」その言葉に、ジンギは辛そうに顔を伏せた。「だからって、俺の罪が消えるわけじゃない」

チェゴン「ジンギ…」

ふたたび顔を上げ、チェゴンを見たジンギの目は、とても純粋だ。「そんなふうに呼ばないでくれ」

342

ジンギ「母さんを思い出すから」

#(´;ω;`)ブワッ

ジンギは悲しみに顔を歪める。「罪の代償を払いに来たんです。剣の切れ味なんてのは”おまけ”だ」

チェゴン「…。」
ジンギ「男が決心したことだ。はっきりさせよう」

ジンギは再び刀を振り上げ、橋を駆け上った。
と、チェゴンが冷静に押し出した刀先が、その腹に突き刺さる。

大剣をバラリと落とし、ジンギは腹の隅、ぎりぎりに刺さったその刀に視線を落とした。

ジンギ「自分を… なぜ助けてくれるんです?」
チェゴン「我が人生には贖罪すべき人が二人いる。一人目は悪い亭主に出会って苦労をかけた女房。二人目がお前だ」
ジンギ「!」

腹の刀を、チェゴンが一気に引き抜く。
その衝撃で、ジンギはその場にガクンと身を崩した。

ジンギ「…。」
チェゴン「余生を死ぬまで反省して生きるのだ」
ジンギ「感謝します。兄者」

チェゴンはゆっくりと背を向け、橋を下りた。

#男気のぶつかり合いですごく見応えあるシーンだったけど…
また死ななかったね!(・∀・)

+-+-+-+

チェゴンが帰って来るまで、テギルは家の前でじっと待っていた。

テギル「どうなった?」
チェゴン「遠くへ発ったはずだ。二度と会うことはない」
テギル「…。」

満月が高く頭上まで昇っていた。

「師匠」夜空を見上げ、テギルが口を開く。

テギル「殿下はさ、もう戻らないのかな。昔の”宮様”に」
チェゴン「期待するな」
テギル「…。」
チェゴン「それぞれの場所で、それぞれの重みに耐えながら生きるのが人生だ」

+-+-+-+

インジャが監禁されている秘密の部屋に、誰かが入ってきた。

インジャ「?」

現れたのは、チョ・イルスだ。

インジャ「私を救いに来たのですか、それとも、殺しに来たのですか」
イルス「そう言うところを見ると、まだ王に全て白状してはいないようだな」

「ふふふ」インジャは愉しげに笑い声を立てる。「あなたがたは決して私を捨てられません」

イルス「悪いが、ここで死んでもらう」
インジャ「!」

イルスと入れ替わりに、武官が一人入ってくる。
刀を抜き、インジャへ振り下ろそうとしたその瞬間!
突然飛び込んできた何者かが、目にも留まらぬ速さで蹴り飛ばす。

インジャ「…。」

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#かっこええーーーっ!

サンギルだ。

+-+-+-+

捕らえられた武官は、すぐさま英祖の前に連れ出された。

武官の供述に、英祖は静かに耳を傾ける。
果たして武官の供述は…?!

+-+-+-+

ここで区切ります。

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